JPH01192929A - 埋設函路 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は複数の適宜長さのを函体を多数連結して柔体的
に形成した埋設函路に関するものである。

（従来の技術） 従来、地中に埋設される埋設函路は、埋設溝の底面に形
成した基礎上か、或は埋設溝の底面に直接埋設管を形成
していた。

これらはいずれも基礎上或は埋設溝の底面上に型枠を組
んで場所打鉄筋コンクリートで一体ものとして形成した
函体又はプレキャストコンクリート製の函体を複数連結
した後、前記埋設溝を埋戻して形成していた。

（発明が解決しようとする問題点） しかし上記の埋設函路は地盤に圧密沈下又は地震等によ
る水平移動が生じた場合に、基礎上に形成したものは、
その基礎の下面に空隙部ができてしまい、他方埋設溝の
底面に直接形成したものは埋設管路が下方向又は左右ど
ちらかの方向にずれて連結部に間隙又はずれができてし
まい、そこから埋設函路内の水が流れ出したり、或は地
盤内の水が埋設函路内に流入してしまうという問題があ
った。

さらに基礎上に形成した埋設函路の場合は、多数の杭を
必要とするため経済的に高価になるばかりでなく、その
形成に多くの手間と時間を要した。

本発明は以上のような問題に鑑みてなされたものであり
、その目的は地盤が圧密沈下した場合及び地盤に地震等
による水平移動が生じた場合に、基礎の下面に空隙部が
できたり或は埋設管路の連結部に間隙又はずれができる
ことなく、かつ安価で容易に形成できる埋設函路を提供
することである。

（問題点を解決するための手段） 以上の問題点を解決するための本発明の手段は埋設函路
を、両端に連結した開口を有する複数の函体をその開口
部側端面間に環状の弾性体を介して連続的に配設すると
ともに、該函体及び弾性体の肉厚内に連続させてＰＣ鋼
材を貫通させ、該ＰＣ鋼材を緊張してこれらを柔体的に
連結してなることを特徴とする構成にすることである。

（作用） 而して上記構成によれば、埋設函路は地盤が圧密沈下し
た場合は、連結部における弾性体の上部が圧縮されると
ともに、該弾性体の下部が伸張されることにより、その
外力に応じて下方向に湾曲する。

また、地震等により地盤が水平移動した場合は、弾性体
の両側部の一方が圧縮されるとともに、片方が伸張され
て水平方向に湾曲する。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は地表面より地中に掘削された埋設溝に設置され
た埋設函路Ａを示したものであり、該埋設函路Ａは上下
水道等の通水函路及び各種ケーブル等を収容する収容ダ
クトとして使用され、函体１が弾性体２を介して複数連
続的に接続され、該函体１の周壁内１ｂに貫通されたＰ
Ｃ鋼材３を緊張して軟体構造に連結形成されている。

該函体１は場所打ちコンクリート製であり、両端部に連
結した開ロアを備えた矩形上に形成され、両開口部側端
面１ａ、ｌａの一方に弾性体２が固着されている。

また、函体１の周壁内１ｂには長辺方向に沿ってＰＣ鋼
材挿入用のシース管３ａが適宜間隔ごとに埋設されると
ともに、該シース管３ａより外側の開口部側端面１ａ、
ｌａには凹断面の凹形溝が形成され、その凹形溝に水膨
張ゴムシール８が環状に設けられ、連続的に接続形成さ
れた埋設函路Ａの連結部４からの水漏れを防止する。

又、該函体１の接続は開ロアの中心軸同志を夫々合致さ
せて接続する′ことにより埋設函路Ａ全長にわたって貫
通路５が形成されるとともに、該貫通路５の周壁内のシ
ース管３ａによりに形成された挿入孔６にはＰＣ鋼材３
が挿入されている。

尚、函体１は上記のように場所打コンクリート構築物に
限らずプレキャストコンクリートの二次製品であるボッ
クスカルバート、ヒユーム管又は鋼管でもよい。

さらに、該函体の形状は矩形状に限定されず必要に応じ
て断面、例えば円形状等に形成するこも任意である。

弾性体２は、弾性的特性及び老化安定性に優れたＣＲゴ
ム（クロロプレン系°ゴム）で開口部側端面１ａ、１ａ
とほぼ同じ大きさのリング状に形成されるとともに、貫
通路５側の内面にはポリサルファイド系のシーリング材
２ａと保持材２ｂとが充填されている。

ＰＣ鋼材３は単線、より線、鋼棒、アンボンド鋼材及び
化学繊維緊張材等が使用され、挿入されたＰＣ鋼材３の
両端部又は片端部で、緊張ジヤツキにより緊張すること
によりプレストレスが与えられた埋設函路Ａが柔体形成
される。

この緊張は、第５図、第６図に示すように弾性体２が地
盤の圧密沈下、又は地震等の水平移動等により生じる埋
設函路Ａの回転歪みに対応できる程度、即ち弾性体２が
回転歪みＳ分又はそれ以上つぶし変形される程度ｔ１に
柔緊張する。

したがって、埋設函路ＡはこのＰＣ鋼材３の緊張により
、連結部４における弾性体２の地盤の圧密沈下及び水平
移動等によって生ずる回転歪Ｓ分又はそれ以上があらか
じめつぶし変形されているため、地盤が圧密沈下水平移
動すると、弾性体２がＳ分だけ回転歪をおこして湾曲変
形する。

これは下側及び左右どちらかの方向の外力に対しても同
様である。

（発明の効果） 本発明は以上の様な構成にしたことによ゛り下記の効果
を有する。

■　両端に連通した開口を有する複数の函体を環状の弾
性体を介して連続的に接続するとともに、該函体及び弾
性体の肉厚内に連続させて貫通したＰＣ鋼材を緊張して
埋設函路を柔体形成したことにより、前記弾性体が介在
された連結部がヒンジの働きをして下側及び左右方向に
湾曲自在となるので、地盤の圧密沈下及び地震等による
水平移動の外力が生じた場合でも、埋設函路がそれに応
じて湾曲して連結部がずれたり、はずれたりするのを防
止することができる。

■　函体を弾性体を介して連続的に接続するとともにＰ
Ｃ鋼材を緊張することにより容易に任意の湾曲度及び長
さを有する埋設函路を構築することができる。

■　堀削した埋設溝の底面上に埋設函路を基礎を必要と
せずに直接構築することができるので、経済性及び作業
能率の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の埋設函路の縦断面図、第２図は同横断
面図、第３図は第１図のＩ−Ｉ線断面図、第４図は要部
の拡大断面図、第５図は通水管の側面図、第６図は同湾
曲変形した側面図である。 Ａ：埋設函路　１：函体　１ａ、ｌａ：開口端部面　２
：弾性体　３：ＰＣ鋼材　７：開口路特　許　ｍＷ　　
人　　　　　ピー・ニス・コンクリート　株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 両端に連結した開口を有する複数の函体をその開口部側
   端面間に環状の弾性体を介して連続的に配設するととも
   に、該函体及び弾性体の肉厚内に連続させてＰＣ鋼材を
   貫通させ、該ＰＣ鋼材を緊張してこれらを柔体的に連結
   してなることを特徴とする埋設函路。