JPH01188655A - 耐凍結用溶接純チタン管とその製造方法 - Google Patents

耐凍結用溶接純チタン管とその製造方法

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JPH01188655A
JPH01188655A JP1229288A JP1229288A JPH01188655A JP H01188655 A JPH01188655 A JP H01188655A JP 1229288 A JP1229288 A JP 1229288A JP 1229288 A JP1229288 A JP 1229288A JP H01188655 A JPH01188655 A JP H01188655A
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杉本 由仁
Yoshiaki Shida
志田 善明
Tomio Nishikawa
西川 富雄
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、管内を流れる液体が凍結しても破裂しない耐
凍結用溶接チタン管とその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
管内に海水等を流し、管外に低温の液体、たとえばLN
Gを流すことによって、海水の熱によりLNGを気化さ
せるための熱交換器が知られている。
この種の熱交換器では、管内を流す液体が海水等の腐食
性液体である場合には、耐食性に優れたチタン管を伝熱
管としている。
このチタン管は、チタンフープを幅方向に湾曲させ、端
縁を突き合わせて溶接することによって得ることができ
る。
しかし、このチタン溶接管は、耐食性の点で、確かに優
れた性能を示すけれども、管内を流れるたとえば海水が
凍結した場合には、管の溶接部やその近傍において亀裂
が生じたり、凍結が繰り返されると、ついには破裂を招
くこともある。
これに対して、特開昭61−186461号公報には、
シーム溶接部のチタン管を冷間で引抜加工し、次いで熱
処理を行うことにより、延性に乏しい溶接部の組織を等
軸晶組織に再結晶させ、延性を向上させることにより耐
凍結性を高める技術が提案されている。
なお、従来の溶接チタン管は、工業用純チタンの等軸α
組織をもつフープを用いて製造するのが常であり、β変
態組織をもたせることを避けていた。しかも、溶接管の
ビード部のみはβ変態組織をもっていても止むを得ない
とされていた。
〔発明が解決しようとする課題点〕
しかし、前記公報に開示された先行技術では、溶接後に
冷間引抜加工を必須とするので、製造工程が増え、製造
コストが嵩み、また引抜加工に伴う表面肌の悪化も招く
そこで、本発明の主たる目的は、冷間引抜加工を行うこ
となく耐凍結性に優れ、もって製造コストが低減する耐
凍結用溶接チタン管とその製造方法を提供することにあ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記課題を解決するための本第1発明は、全断面がβ変
態組織からなることを特徴とする耐凍結用溶接チタン管
を要旨としている。
また、第2発明は、β変態組織からなるフープを用いて
製造することを特徴とするものである。
さらに、第3発明は、等軸α組織からなるフープを用い
て溶接した後、β変態点以上で加熱してβ変態組織とす
ることを特徴とするものである。
本発明において、チタンとは、例えばJISI種、2種
、3種等の工業用純チタンをいう。
〔作 用〕
本発明者らは、溶接チタン伝熱管の凍結に伴う管の寸法
変化を調査する過程で、管の膨張による変形は、溶接部
近傍の熱影響部に集中することを見出した。
さらに、凍結時に生ずるフープ応力について、母材は熱
影響部より耐力が大きく、フープ応力に対する母材の耐
力の大きさは、溶接管素材たる冷延板の集合組織が関与
していることを知見した。
そして、溶接ままの管での管全周の伸びの低さは、フー
プ応力が働いた場合、円周方向に変形が生じ難い集合組
織を有する母材が変形せず、ランダムな方位を有するそ
れより低い耐力の熱影響部に変形が集中することによる
ものと考えられる。
そこで、本発明に従って、母材をβ変態組織とすると、
その集合組織が消失し、結晶方位がランダム化し、引張
性質の等労化がなされるので、凍結時に管の膨張が生し
たとき、周方向に均一な伸びを示し、もって耐凍結性が
高まる。
〔発明の具体的構成〕
以下さらに本発明を詳説する。
本発明は、全断面がβ変態組織からなる溶接チタン管を
得るものである。
この場合、母材としてのフープ自体が、溶接前において
予めβ変態組織を有するものであっても、溶接後、熱処
理によって母材をβ変態組織化してもよい。この素材の
β変態組織化に当っては、熱処理によることによって行
うことができ、その熱処理温度は、β変態点以上で加熱
することが必要である。β変態点未満では、フープの集
合組織を消失させることができず、目的とする管を得る
ことができない。熱処理温度の上限は限定されるもので
はないが、β結晶粒の異常成長の防止を図る上で115
0°C以下で熱処理するのが望ましい。
熱処理雰囲気は、酸化の防止のために、Ar等の不活性
雰囲気中か真空中で行うのが好ましい。加熱後の冷却に
当って、その速度は、水冷、空冷、炉冷等のいずれでも
制御が可能である。
本発明では、溶接に当り、TIG溶接、プラズマ溶接等
いずれの溶接法でもよい。チタンは高温で酸化および窒
化され易いため、これを避けるためには、不活性雰囲気
中で溶接する必要があること、ならびに工業的規模で長
尺の管を製造するためには、TIG溶接が低コストであ
るから好ましい方法である。
〔実施例〕 次に実施例を説明する。
(実施例1) 酸素量が重量%で0.061%および0. O85%の
等軸α組織の純チタン条(β変態点880℃)を850
°C,900℃、1000℃でそれぞれ1時間保持後、
空冷した後、TIG溶接し、外径12、7 *x、肉厚
Q、 9 mlの溶接チタン管を製作した。
これを繰り返し凍結試験に供した。
凍結試験は、試験管の中に、重量%で3.5%塩化ナト
リウム水溶液を入れ、−45℃のエタノール中で30分
間保持する条件で実施し、破裂するまでの凍結回数を耐
凍結破裂性とした。
また、同成分の等軸α組織のチタン条を熱処理せず、そ
のまま溶接し、同様の試験を行った。酸素量0.061
%および0.085%の結果をそれぞれ第1表および第
2表に示す。
第   1   表 第   2   表 第1表および第2表より、本発明材である900℃焼鈍
材および1000℃焼鈍材は、従来材より優れた耐凍結
破裂性を示す。一方、β変態点以下の、比較例に係る焼
鈍材は、従来例とほとんど変らなかった。
(実施例2) 酸素量が重量%で0.061%の等軸α組織の純チタン
条をTIG溶接し、外径12.7 鶴、肉厚0.9鶴の
溶接チタン管を製作した。これを850”C,900℃
、1000℃でそれぞれ0.5時間保持後、水冷し、実
施例1と同方法による凍結試験を行った。また、同成分
の等軸α組織の溶接チタン管を熱処理せず、従来例とし
てそのまま同様の試験を行った。結果を第3表に示す。
第   3   表 第3表より、本発明材は、実施例1と全く同じ結果を得
、優れた耐凍結破裂性を示した。また、従来材および比
較材は、耐凍結性が劣ることが判明した。
〔発明の効果〕
以上の通り、本発明によれば、冷間引抜加工等の工程を
経ることなく、したがって製造コストが嵩むことなく、
溶接チタン管の耐凍結破裂性を向上させることができる
なお、本発明は、たとえば海水とLNGが熱交換を行う
ような、凍結の可能性のある伝熱管のみならず、使用中
に内圧がかかり、管の径が塑性変形を受けるような環境
向けにも有効に適用できる。
特許出願人 住友金属工業株式会社

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)全断面がβ変態組織からなることを特徴とする耐
    凍結用溶接チタン管。
  2. (2)β変態組織からなるフープを用いて製造すること
    を特徴とする耐凍結用溶接チタン管の製造方法。
  3. (3)等軸α組織からなるフープを用いて溶接した後、
    β変態点以上で加熱してβ変態組織とすることを特徴と
    する耐凍結用溶接チタン管の製造方法。
JP63012292A 1988-01-22 1988-01-22 耐凍結用溶接純チタン管とその製造方法 Expired - Lifetime JP2570785B2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016142361A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 新日鐵住金株式会社 チタン管、チタン管の設計方法および気化器
JP2016140895A (ja) * 2015-02-03 2016-08-08 新日鐵住金株式会社 チタン管及びチタン管の製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS62202068A (ja) * 1986-02-28 1987-09-05 Nippon Steel Corp 高延性純チタン溶接管の製造方法
JPS62222051A (ja) * 1986-03-24 1987-09-30 Sumitomo Metal Ind Ltd β型チタン合金の熱処理方法

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