JPH01188641A - 高強度高導電性銅合金 - Google Patents
高強度高導電性銅合金Info
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- JPH01188641A JPH01188641A JP1153988A JP1153988A JPH01188641A JP H01188641 A JPH01188641 A JP H01188641A JP 1153988 A JP1153988 A JP 1153988A JP 1153988 A JP1153988 A JP 1153988A JP H01188641 A JPH01188641 A JP H01188641A
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Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、銅合金に係り、特に例えば自動車用電線の導
体等として用いた場合に、機械的衝撃に対し高強度で、
電気的特性において高導電性を有し、かつ軽量化を図る
ことのできる高強度高導電性銅合金に関する。
体等として用いた場合に、機械的衝撃に対し高強度で、
電気的特性において高導電性を有し、かつ軽量化を図る
ことのできる高強度高導電性銅合金に関する。
一般に自動車は、マニアル・トランス・ミッション車と
、オート・トランス・ミッション車(AT車)とがある
。これら自動車の自動車用電線の導体としては軟銅線が
主として用いられている。 近年、AT車の普及に伴ってキャブレタから電子燃料噴
射装置への転換が図られ、各種計器類等車載装置の電子
化が図られている。このような車載装置の電子化等に伴
い、自動車内における電気、電子配線回路の数が著しく
増加し、自動車における自動車用電線の占積空間の増加
及び、この自動車用電線による重量の増加を招いている
。しかし、自動車の燃費の向上の点からは、車体は軽量
であることが望ましく、自動車用電線の使用料の増加は
、車体の軽量化に逆行することとなり、車体の軽量化を
図る上からも自動車用電線の軽量化及び占積空間の狭小
化の要望が強まっている。 従来は、自動車用電線の中で例えばマイクロコンピュー
タを含む微小電流回路に用いられる電線においては、リ
ード線等極細い径の電線で充分であるにも拘らず、自動
車走行中に生じる振動衝撃は甚だしく大きいものである
ため、充分な機械的強度を有していないと接合部がはず
れたり、断線を生じ、自動車走行に支障を生じたりする
ことがある。このようなことから充分な機械的強度を確
保するため、従来、電気的な必要径より大きな径の導体
を用いている。 このような電線を軽量化するために導体外径を小さくし
ても機械的強度を確保できる硬銅線が検討されたが、硬
銅線は材質的に伸びが著しく小さいため、端子間を圧着
接合しても、外力による機械的負荷が接合部に加わると
、この接合部が損傷してしまうというように端子圧着箇
所が機械的な弱点部となり外的衝撃によって断線を生じ
やすく信頼性に乏しいという結果を招来している。 また、自動車用電線の使用重量を小さくすることは、導
体径を小さくすることによって実現が可能であるが、従
来の如き軟銅線にあっては、導体外径を小さくすると機
械的強度が低下する。そこで、近年、導体外径を小さく
しても、機械的強度を充分確保できる高強度で優れた繰
返し屈曲強度及び良好な導電性を有する銅合金として、
Cu−Sn合金、リード線用材料として使用されている
C u −F e −P合金、Cu −F e −P
−N i −Sn合金等が考案されている。
、オート・トランス・ミッション車(AT車)とがある
。これら自動車の自動車用電線の導体としては軟銅線が
主として用いられている。 近年、AT車の普及に伴ってキャブレタから電子燃料噴
射装置への転換が図られ、各種計器類等車載装置の電子
化が図られている。このような車載装置の電子化等に伴
い、自動車内における電気、電子配線回路の数が著しく
増加し、自動車における自動車用電線の占積空間の増加
及び、この自動車用電線による重量の増加を招いている
。しかし、自動車の燃費の向上の点からは、車体は軽量
であることが望ましく、自動車用電線の使用料の増加は
、車体の軽量化に逆行することとなり、車体の軽量化を
図る上からも自動車用電線の軽量化及び占積空間の狭小
化の要望が強まっている。 従来は、自動車用電線の中で例えばマイクロコンピュー
タを含む微小電流回路に用いられる電線においては、リ
ード線等極細い径の電線で充分であるにも拘らず、自動
車走行中に生じる振動衝撃は甚だしく大きいものである
ため、充分な機械的強度を有していないと接合部がはず
れたり、断線を生じ、自動車走行に支障を生じたりする
ことがある。このようなことから充分な機械的強度を確
保するため、従来、電気的な必要径より大きな径の導体
を用いている。 このような電線を軽量化するために導体外径を小さくし
ても機械的強度を確保できる硬銅線が検討されたが、硬
銅線は材質的に伸びが著しく小さいため、端子間を圧着
接合しても、外力による機械的負荷が接合部に加わると
、この接合部が損傷してしまうというように端子圧着箇
所が機械的な弱点部となり外的衝撃によって断線を生じ
やすく信頼性に乏しいという結果を招来している。 また、自動車用電線の使用重量を小さくすることは、導
体径を小さくすることによって実現が可能であるが、従
来の如き軟銅線にあっては、導体外径を小さくすると機
械的強度が低下する。そこで、近年、導体外径を小さく
しても、機械的強度を充分確保できる高強度で優れた繰
返し屈曲強度及び良好な導電性を有する銅合金として、
Cu−Sn合金、リード線用材料として使用されている
C u −F e −P合金、Cu −F e −P
−N i −Sn合金等が考案されている。
しかしながら、Cu −S n合金にあっては、例えば
、特公昭60−30043号公報に示す如く伸び繰返し
屈曲強度とも良好であり、Snを固溶させることにより
引張強さを向上させているが、その効果が不充分であり
、また導電性が悪いという問題点がある。また、Cu−
Fe−P合金は、Fe−P化合物を分散析出させる事に
より導電性及び引張強さを向上させようというものであ
るが、導体としての伸びが小さく繰返し屈曲強度が低い
という問題点を有している。また、Cu−Fe−P −
N i −S n合金は、Fe−P化合物の分散析出及
びSnの固溶により引張強さを向上させようとするもの
で、伸び、繰返し屈曲強度とも優れているが、Snの固
溶量が多いため、導電性の低下が太きいという問題点を
有している。
、特公昭60−30043号公報に示す如く伸び繰返し
屈曲強度とも良好であり、Snを固溶させることにより
引張強さを向上させているが、その効果が不充分であり
、また導電性が悪いという問題点がある。また、Cu−
Fe−P合金は、Fe−P化合物を分散析出させる事に
より導電性及び引張強さを向上させようというものであ
るが、導体としての伸びが小さく繰返し屈曲強度が低い
という問題点を有している。また、Cu−Fe−P −
N i −S n合金は、Fe−P化合物の分散析出及
びSnの固溶により引張強さを向上させようとするもの
で、伸び、繰返し屈曲強度とも優れているが、Snの固
溶量が多いため、導電性の低下が太きいという問題点を
有している。
本発明は、機械的衝撃に対し高強度で、電気的特性にお
いて高導電性を有し、かつ軽量化を図ることができるも
ので、Feを0.15〜1.0重量%、Pを0.05〜
0.3重量%、Mgを0゜05〜0.3重量%、Pbを
0.05〜0.3重量%を含有し、残部を基本的にCu
によって構成したものである。すなわち、本発明は、C
u母相中にFe、P、Mg化合物を分散析出させる事に
より導電性及び引張強さを向上させ、更に、Pbを添加
することにより伸び及び繰返し屈曲強度の改善をしてい
る。本発明において、Feの含有量を0.15〜1.0
重量%とじたのは、Feが0゜15重量%未満では、P
、Mgとの化合物の析出による引張強さの向上が小さく
、また、Feが1゜0重量%以上では、Cu母相中へ固
溶するFeが多くなり、導電性を著しく損なうためであ
る。また、本発明において、Pの含有量を0.05〜0
゜3重量%とじたのは、Pが0.05重量%未満では、
Fe、Mgとの化合物の析出による引張強さを高める効
果が小さく、Pが0.3重量%を超えると、Cu母相中
に固溶するPが多くなり、導電性が低下するためである
。また、本発明において、Mgの含有量を0.05〜0
.3重量%とじたのは、Mgが0.05重量%未満では
Fe、Pとの化合物を析出させ、引張強さを向上させる
効果が小さく、Mgが0.3重量%を超えると鋳造性を
低下させ、また、Cu母相中に固溶するMgが多くなり
、導電性を低下させるからである。また、本発明におい
て、Pbの含有量を0.05〜0゜3重量%としたのは
、Pbが0.05重量%未満では、伸び及び繰返し屈曲
強度の改善効果が小さく、Pbが0.3重量%を超える
とPbがCuの結晶粒界に粗大に析出し、逆に引張強さ
、伸び及び繰返し屈曲強度が低下するためである。
いて高導電性を有し、かつ軽量化を図ることができるも
ので、Feを0.15〜1.0重量%、Pを0.05〜
0.3重量%、Mgを0゜05〜0.3重量%、Pbを
0.05〜0.3重量%を含有し、残部を基本的にCu
によって構成したものである。すなわち、本発明は、C
u母相中にFe、P、Mg化合物を分散析出させる事に
より導電性及び引張強さを向上させ、更に、Pbを添加
することにより伸び及び繰返し屈曲強度の改善をしてい
る。本発明において、Feの含有量を0.15〜1.0
重量%とじたのは、Feが0゜15重量%未満では、P
、Mgとの化合物の析出による引張強さの向上が小さく
、また、Feが1゜0重量%以上では、Cu母相中へ固
溶するFeが多くなり、導電性を著しく損なうためであ
る。また、本発明において、Pの含有量を0.05〜0
゜3重量%とじたのは、Pが0.05重量%未満では、
Fe、Mgとの化合物の析出による引張強さを高める効
果が小さく、Pが0.3重量%を超えると、Cu母相中
に固溶するPが多くなり、導電性が低下するためである
。また、本発明において、Mgの含有量を0.05〜0
.3重量%とじたのは、Mgが0.05重量%未満では
Fe、Pとの化合物を析出させ、引張強さを向上させる
効果が小さく、Mgが0.3重量%を超えると鋳造性を
低下させ、また、Cu母相中に固溶するMgが多くなり
、導電性を低下させるからである。また、本発明におい
て、Pbの含有量を0.05〜0゜3重量%としたのは
、Pbが0.05重量%未満では、伸び及び繰返し屈曲
強度の改善効果が小さく、Pbが0.3重量%を超える
とPbがCuの結晶粒界に粗大に析出し、逆に引張強さ
、伸び及び繰返し屈曲強度が低下するためである。
以下、本発明の実施例について説明する。
本発明の実施例として、電気炉にて、不活性ガス雰囲気
中、木炭被覆下で銅を溶解した後Fe、Pを母合金の形
態でMg、Pbを純金属の形態で添加し、均一な溶湯を
得、これを、連続鋳造により、第1表に示す如き組成の
20圃φの鋳造棒を作製した。これらを冷間圧延、伸線
により3.2圃φにした後、不活性ガス雰囲気巾約90
0℃で1時間の溶体化処理を行ない、水焼入れ後、伸線
し1.0mmφとし、さらに不活性ガス雰囲気中480
℃で2時間の時効処理を行ない、引張強さ、伸び、導電
率、繰返し屈曲強度を測定した。比較例も同様である。 なお、屈曲試験は、第1図に示す如く、治具1に供試材
2を挟持し、他端を2kgの引張荷重Wを加えた状態で
第1図図示(A)→(B)→(C)→(D)と左右90
°曲げを1回として破断するまで、繰返し行ない、その
回数を繰返し屈曲強度とした。 第1表の実施例と比較例との比較から明らかな如く、本
発明によると、Fe−P−Mg化合物を分散析出させ、
導電性及び引張強さを向上させることができる。すなわ
ち、時効処理で付随して起きる焼鈍効果により低下した
引張強さをFe−P−Mg化合物の析出によって補充し
、硬銅と同等以上の引張強さを確保し、導電率は、Cu
母相中に固溶した微量の合金元素しこより低下は免れな
いが、80%lAC3以上の導電率を有することができ
る。また、本発明によれば、伸びが比較例の軟鋼より劣
るが、硬銅の8〜9倍を確保し、繰返し屈曲強度は軟鋼
と同等の良好な特性を有している。 【発明の効果1 以上説明したように、本発明によれば、硬銅と同等以上
の引張強さを有し、導電率は、硬銅よりはやや低下する
も80%lAC3以上を得ることができる。また、本発
明によれば、伸びは、軟鋼より小さくなるが、硬銅に比
して8〜9倍の伸びを有しており、軟鋼と同等の繰返し
屈曲強度を得ることかできる。 これに基づき本発明によれば、自動車用電線の導体に適
した特性を得ることができ、導体外径の小型化に対する
機械的強度の確保と端子圧着箇所での引張荷重及び屈曲
による断線を減少させることができる。また、電子機器
内配線用電線の導体、半導体のリード材等として用いる
にも好適である。
中、木炭被覆下で銅を溶解した後Fe、Pを母合金の形
態でMg、Pbを純金属の形態で添加し、均一な溶湯を
得、これを、連続鋳造により、第1表に示す如き組成の
20圃φの鋳造棒を作製した。これらを冷間圧延、伸線
により3.2圃φにした後、不活性ガス雰囲気巾約90
0℃で1時間の溶体化処理を行ない、水焼入れ後、伸線
し1.0mmφとし、さらに不活性ガス雰囲気中480
℃で2時間の時効処理を行ない、引張強さ、伸び、導電
率、繰返し屈曲強度を測定した。比較例も同様である。 なお、屈曲試験は、第1図に示す如く、治具1に供試材
2を挟持し、他端を2kgの引張荷重Wを加えた状態で
第1図図示(A)→(B)→(C)→(D)と左右90
°曲げを1回として破断するまで、繰返し行ない、その
回数を繰返し屈曲強度とした。 第1表の実施例と比較例との比較から明らかな如く、本
発明によると、Fe−P−Mg化合物を分散析出させ、
導電性及び引張強さを向上させることができる。すなわ
ち、時効処理で付随して起きる焼鈍効果により低下した
引張強さをFe−P−Mg化合物の析出によって補充し
、硬銅と同等以上の引張強さを確保し、導電率は、Cu
母相中に固溶した微量の合金元素しこより低下は免れな
いが、80%lAC3以上の導電率を有することができ
る。また、本発明によれば、伸びが比較例の軟鋼より劣
るが、硬銅の8〜9倍を確保し、繰返し屈曲強度は軟鋼
と同等の良好な特性を有している。 【発明の効果1 以上説明したように、本発明によれば、硬銅と同等以上
の引張強さを有し、導電率は、硬銅よりはやや低下する
も80%lAC3以上を得ることができる。また、本発
明によれば、伸びは、軟鋼より小さくなるが、硬銅に比
して8〜9倍の伸びを有しており、軟鋼と同等の繰返し
屈曲強度を得ることかできる。 これに基づき本発明によれば、自動車用電線の導体に適
した特性を得ることができ、導体外径の小型化に対する
機械的強度の確保と端子圧着箇所での引張荷重及び屈曲
による断線を減少させることができる。また、電子機器
内配線用電線の導体、半導体のリード材等として用いる
にも好適である。
第1図は、本発明の実施例及び比較例の屈曲試験方法を
示す図である。
示す図である。
Claims (1)
- (1)Feを0.15〜1.0重量%、Pを0.05〜
0.3重量%、Mgを0.05〜0.3重量%、Pbを
0.05〜0.3重量%を含有し、残部が基本的にCu
からなることを特徴とする高強度高導電性銅合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1153988A JPH01188641A (ja) | 1988-01-21 | 1988-01-21 | 高強度高導電性銅合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1153988A JPH01188641A (ja) | 1988-01-21 | 1988-01-21 | 高強度高導電性銅合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01188641A true JPH01188641A (ja) | 1989-07-27 |
JPH0461056B2 JPH0461056B2 (ja) | 1992-09-29 |
Family
ID=11780767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1153988A Granted JPH01188641A (ja) | 1988-01-21 | 1988-01-21 | 高強度高導電性銅合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01188641A (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6152332A (ja) * | 1984-08-21 | 1986-03-15 | Toshiba Corp | ボンデイングワイヤ− |
-
1988
- 1988-01-21 JP JP1153988A patent/JPH01188641A/ja active Granted
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6152332A (ja) * | 1984-08-21 | 1986-03-15 | Toshiba Corp | ボンデイングワイヤ− |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0461056B2 (ja) | 1992-09-29 |
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