JPH0118599Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0118599Y2
JPH0118599Y2 JP1985014698U JP1469885U JPH0118599Y2 JP H0118599 Y2 JPH0118599 Y2 JP H0118599Y2 JP 1985014698 U JP1985014698 U JP 1985014698U JP 1469885 U JP1469885 U JP 1469885U JP H0118599 Y2 JPH0118599 Y2 JP H0118599Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
transparent
adhesive
film
peeled
plastic film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985014698U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61133531U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985014698U priority Critical patent/JPH0118599Y2/ja
Publication of JPS61133531U publication Critical patent/JPS61133531U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0118599Y2 publication Critical patent/JPH0118599Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は包装された内容物を第三者が自由に開
封、復元するのを防止するための包装品に使用す
る開封表示機能を有するシート、詳しくは第三者
が内容物の開封、交換、添加などを極秘裏に行な
つた場合、開封事実が容易に発見でき、開封事実
を湮滅、修復することが絶対不可能であるような
開封表示の機能を有するシートの構造に関する。
従来の技術 従来の包装品用の開封表示用粘着製品の諸例
は、開封表示に対する信頼性に乏しく生産コスト
としても高価なものが多かつた。考案者はこの対
策としてさきに実願昭59−194556号(実開昭61−
111941号公報)においてプラスチツクシートに剥
離剤印刷ののち金属粉を配合した粘着剤を塗布
し、剥離紙を貼り合わせるだけの開封表示用の粘
着シートを考案し、実用的に有効であることを確
認した。
考案が解決しようとする問題点 この考案は、従来の問題点を解消させ、先願同
様に生産上の手数と材料費が比較的安価でかつ手
軽に使用でき、しかも確実に開封表示機能を発揮
できるようにしたものであつて、先願とは全く異
なる構造を有する粘着性シートを提供することを
目的とする。
問題点を解決するための手段 上記の問題を解決するための先願以外の方法と
して、粘着剤層に接する透明プラスチツクフイル
ムの面を梨地仕上げした場合は、粘着剤層が密着
している限り透明性を失うことはないが、粘着剤
層が該フイルムから一旦剥離を起して空隙を生じ
ると梨地が光を乱反射するため不透明となり、剥
離部分だけが肉眼で明瞭に判別できることを発見
した。剥離時に梨地面に接していた透明インキ面
にはフイルムの梨地面上の凹凸が雌型として転写
されて残るが、一旦剥離したものを転写面に完全
に合致して復元させることは実際には不可能で、
その間には必然的に空隙を残すことになるから、
不透明を除去することはできず、従つて剥離の事
実はほとんど永久的に残されることになる。
以上の事実から、本着想も先願同様問題点の解
決に利用できるものと考えた。以下本考案を応用
する具体的な構造を説明する。
第1図は本考案の実施例の粘着シートの一部の
断面図を示すものである。
裏面を梨地仕上げした透明のプラスチツクフイ
ルム1の裏面の一部に接着性の悪い透明インキ2
を塗布ないし印刷する。次に同じ裏面にさらに透
明または着色した粘着剤層3を形成したのち、剥
離紙4を貼り合わせて粘着シートを製造する。こ
れを包装品に使用する場合には、一般の粘着シー
トの使用法と全く同様に剥離紙4を取り除いて対
象の包装品表面5の封印を必要とする部分に直接
貼りつけるだけでよい。
第2図は本考案の粘着性シートを包装品表面に
貼付使用し、剥離した状態を示す一部の断面図で
ある。
粘着剤層3は透明プラスチツクフイルム1に十
分に粘着しているので、剥離にさいして包装品表
面から剥がされることになるが、透明インキ塗布
層2は透明プラスチツクフイルム1の表面1′と
の接着性が弱いため、包装品表面5から剥がされ
ることなく接着されたまま、フイルム表面1′で
剥離する。このとき透明インキ層2の表面2′に
は、フイルム表面1′の梨地面状の凹凸がそのま
まの雌型として転写されて残る。このようにして
剥離時には、印刷された文字や図形の部分だけが
透明プラスチツクフイルム1の裏面から剥離する
ので、フイルムへの透過光はフイルム表面1′の
部分で乱反射を起し、不透明な状態になる。一方
文字や図形以外の部分は依然透明性を残し、粘着
剤層3は直接透過されて見ることができる。
第3図は本考案の粘着シートを応用、剥離後、
復元を試みた状態を示す一部の断面図である。
剥離後のインキ層2に重ねて塗布した粘着剤層
部分3′を文字や図形の存在する部分に嵌合され
ることも甚だ困難を伴うことであるが、仮にこれ
が成功したと仮定しても、フイルム表面1′とイ
ンキ層表面2′との凹凸をあわせて密着復元する
ことは絶対に不可能であつて、その間に必ず空隙
6を残すことになる。したがつてフイルム表面
1′における光の乱反射の状態は変らず、不透明
な状態は永久的に残されることになる。
本考案に使用されるプラスチツクフイルムおよ
び粘着剤は一般に粘着加工分野で常用されるもの
を常法によつて利用して差支えないが、プラスチ
ツクフイルム1としては比較的透明性のあること
が反射光を認める上で望ましく、着色の有無には
あまり影響されない。プラスチツク材料として
は、コスト、強度などから実用的なものとして二
軸延伸のポリプロピレンフイルム(OPP)ある
いはポリエチレンテレフタレートフイルム
(PET)などが使用に適し、それらの表面を情報
によりサンドブラスト法などにより梨地仕上げし
たものを使用する。粘着剤には常用の染料、顔料
などを使用し着色することができる。溶剤類を使
用して修復を計つたとしても、それらの染料ない
し顔料が溶出するから全体に退色あるいは変色し
て明瞭に判別でき、開封表示機能が一層助長され
るので好都合である。
文字や図形を透明プラスチツクフイルムに印刷
しインキ層2を形成するための透明インキは、一
般に印刷に常用されるものが利用できるが、印刷
仕上りがそこなわれず、かつ容易に剥離する処方
となるように接着成分の調整をする必要がある。
したがつて、インキの処方中、ビヒクルを構成す
る天然樹脂および合成または半合成樹脂の種類に
ついては、接着性が過剰にならぬよう充分な考慮
が必要である。
以上のように現在市販されている多くの粘着性
シートとほとんど同一手法により、梨地仕上げし
たプラスチツクフイルムと接着性の悪い透明イン
キを使用することにより、反射光から開封の事実
を容易かつ安価に確認できるようにしたものであ
る。
実施例 以下に本考案の実施例を示すが、本考案はこれ
により制限されるものではない。
片面にサンドブラスト法により梨地処理したポ
リエステルフイルム38μ(東レ(株):商品名ルミラ
ー)に、メチルセルローズの7%水溶液をグラビ
ア印刷(メツシユ数300)により「開封済み」の
文字を印刷し、これを第一工程品とした。つぎに
その印刷面にアクリル系粘着剤(サイデン化学
(株):商品名T−207)1Kgあたりカヤセツトブル
ー(日本化薬(株)製)25gの着色料を加えたものを
乾燥厚みが15μになるように塗布し、剥離紙(四
国製紙(株):商品名MLAY)と貼り合わせた。こ
のようにして得た製品をシール抜き機械により判
抜きラベルにし、菓子類の箱の外包装に使用され
ているセロフアンに貼り、剥がしたところ、透明
水性インキで印刷した「開封済み」の文字のみが
青色ラベル上に白抜き状に浮き出して残り、また
セロフアン部分には青色の文字が転写されて残つ
た。これらの双方を重ね合わせて修復を試みた
が、白抜き状の浮き出した文字はほとんど透明化
することなく、剥がした事実が一目瞭然となり、
復元不可能であつた。
効 果 本考案の粘着性シートは、梨地面を持つたプラ
スチツクシートに剥離容易な透明インキを用いて
印刷ののち、一般使用の粘着剤を塗布し、剥離紙
を貼り合わせるだけの極めて簡単な工程を採るた
め作業段階と操作は極めて容易かつ低コストで実
施可能である。なお先願のように金属粉の練り込
みも不要であるから、材料費、作業工程は先願よ
りもさらに有利となる。また開封事実が復元不可
能な表示としてシート上に浮き出し、確実性が保
証でき、証拠湮滅の余地を全く許さない開封表示
機能が発揮できることは先願同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の開封表示機能を有する粘着性
シートの一部の断面図、第2図は、第1図の本考
案の粘着性シートを包装品表面に添付したのち剥
離した状態を示す一部の断面図、第3図は、第2
図の剥離した本考案の粘着性シートの復元を試み
た状態を示す一部の断面図である。 1……透明プラスチツクフイルム、1′……プ
ラスチツクフイルム表面、2……透明インキ層、
2′……インキ層表面、3,3′……粘着剤層、4
……剥離紙、5……包装品表面、6……空隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 表面を梨地仕上げした透明プラスチツクフイル
    ムからなる基材に文字あるいはマーク状に接着性
    の比較的悪い透明インキを塗布ないし印刷し、さ
    らに透明または着色した粘着剤を全面に塗布形成
    してなる開封表示機能を有する粘着性シート。
JP1985014698U 1985-02-06 1985-02-06 Expired JPH0118599Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985014698U JPH0118599Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985014698U JPH0118599Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61133531U JPS61133531U (ja) 1986-08-20
JPH0118599Y2 true JPH0118599Y2 (ja) 1989-05-31

Family

ID=30499857

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985014698U Expired JPH0118599Y2 (ja) 1985-02-06 1985-02-06

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0118599Y2 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0825348B2 (ja) * 1987-07-31 1996-03-13 大松化学工業株式会社 くじ付き郵便はがきおよびその製法
JPH0825347B2 (ja) * 1987-07-31 1996-03-13 大松化学工業株式会社 郵便はがきおよびその製法
JPH0635224B2 (ja) * 1987-07-31 1994-05-11 義和 木村 通常はがき材
JPH056145Y2 (ja) * 1988-05-13 1993-02-17
JPH0811471B2 (ja) * 1988-05-31 1996-02-07 株式会社山形グラビヤ 秘密保持シート
JP2533174Y2 (ja) * 1989-04-24 1997-04-23 日東電工株式会社 オムツ用粘着テ−プ
JPH0639990Y2 (ja) * 1989-05-01 1994-10-19 モダン・プラスチツク工業株式会社 葉書の記載事項隠蔽用粘着シート
JP2552611Y2 (ja) * 1989-05-24 1997-10-29 エイブリイ・トッパン 株式会社 葉書用ラベル

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5238612U (ja) * 1975-09-11 1977-03-18
JPS52101183A (en) * 1976-02-20 1977-08-24 Nitto Electric Ind Co Method of discriminating breaking seal section
JPS5618581U (ja) * 1979-07-23 1981-02-18
JPS5727740U (ja) * 1980-07-17 1982-02-13
JPS5734548B2 (ja) * 1973-03-06 1982-07-23
JPS5824349A (ja) * 1981-07-17 1983-02-14 ノ−ザン・ペトロケミカル・カンパニ− 酸化エチレン生成に使用された触媒よりカリウムを除去する方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5452937U (ja) * 1977-09-21 1979-04-12
JPS5568174U (ja) * 1978-11-04 1980-05-10
JPS5734548U (ja) * 1980-07-30 1982-02-23

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5734548B2 (ja) * 1973-03-06 1982-07-23
JPS5238612U (ja) * 1975-09-11 1977-03-18
JPS52101183A (en) * 1976-02-20 1977-08-24 Nitto Electric Ind Co Method of discriminating breaking seal section
JPS5618581U (ja) * 1979-07-23 1981-02-18
JPS5727740U (ja) * 1980-07-17 1982-02-13
JPS5824349A (ja) * 1981-07-17 1983-02-14 ノ−ザン・ペトロケミカル・カンパニ− 酸化エチレン生成に使用された触媒よりカリウムを除去する方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61133531U (ja) 1986-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2014258C (en) Tamper-indicating labelstock
US5544770A (en) Tamper evident seal and system
US4977003A (en) Nontacky acrylonitrile/butadiene adhesive tape
JPH07196995A (ja) 開封顕示用のテープ
JPH0118599Y2 (ja)
US3638340A (en) Combination label for packaged product and printed-on removable decal
CA2153078A1 (en) Label for Reclosable Packages
US4715913A (en) Decorating substrate materials
JP4689180B2 (ja) 粘着ラベル
JPS63113488A (ja) 粘着ラベル
JPH0118598Y2 (ja)
JPS589248Y2 (ja) シ−ル付き台紙
JPH0311164Y2 (ja)
JP3077351U (ja) 防贋シールテープ
RU2297675C2 (ru) Этикетка
US6652944B1 (en) Peelable label assembly and method of manufacturing same
JPS61186984A (ja) 再使用防止型ラベル
JP2000122553A (ja) 容器用易剥離性ラベル
JPS61186985A (ja) 再使用防止型ラベル
JPH0320308Y2 (ja)
JP4002333B2 (ja) 蓋材
JPS61186983A (ja) 再使用防止型ラベルの製法
JP2000144076A (ja) シート状ラベル材及びラベル及びシート状包装部材並びにシート状箔押し材
JPH04201865A (ja) 新規な開封顕示クロージャー
JPH05177917A (ja) パッケ−ジ用材料の印刷方法