JPH01184212A - トピードカー内張耐火物の侵食寿命診断方法 - Google Patents

トピードカー内張耐火物の侵食寿命診断方法

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JPH01184212A
JPH01184212A JP485888A JP485888A JPH01184212A JP H01184212 A JPH01184212 A JP H01184212A JP 485888 A JP485888 A JP 485888A JP 485888 A JP485888 A JP 485888A JP H01184212 A JPH01184212 A JP H01184212A
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torpedo car
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、製鉄業等における溶銑などの高温溶融物の輸
送に際して使用されるトピードカー(混銑車)において
、その炉に内張すされる耐火物の侵食寿命を診断する方
法に関するものである。
[従来の技術] 従来、トピードカー内張耐火物の侵食状態を診断する手
段としては、レーザー光を利用するもの(特開昭58−
37507号公報)やトピードカー表面鉄皮(炉殻)の
温度測定によるものがある。
前者のレーザー光を利用する手段では、第8図に示すよ
うに、トピードカー1の炉1a内に溶銑を貯湯しない状
態で、まず、ガスレーザー等の光ビーム4aを発生する
発光装置4を、トピードヵー1の炉殻1bに設定した基
準点を基準としその光ビーム4aの光軸がトピードカー
1の炉心3と一致するように、首振用バーニア5.垂直
ロッド6、水平フレーム7および支柱8により支持する
そして、伸縮可能な検測用スケール9を、炉1aの直径
方向(光ビーム4aと直交する方向)に配置し、その両
端を炉1aの内張耐火物2に当接させて支持してから、
発光装置4の光ビーム4aにより炉心3を明示させ、こ
の光ビーム4aが示すスケール9上の目盛を読み取る。
その目盛の読み値と、予め読み取られているトピードカ
ー新炉時の同一箇所における目盛の読み値との差を求め
て侵食量を計測する。
このようにして計測された内張耐火物2の侵食量に基づ
き侵食寿命が診断される。つまり、侵食量が所定値以上
(内張耐火物2の残存厚さが所定値具、下)となった場
合に、内張耐火物2が侵食寿命に達し張り換え時期であ
ると診断して、トピード力−1の炉1a内における溶銑
の製銑事故が発生するのを防止している。
一方、後者のトピードカー表面鉄皮の温度測定を利用す
る手段では、熱電対あるいはサーモピュア等によりトピ
ードカー表面鉄皮の温度分布を測定し、その測定結果に
基づき、伝熱計算およびデータの蓄積解析によって内張
耐火物の侵食量を演算して求めている。そして、演算さ
れた侵食量から、内張耐火物2の侵食寿命を診断してい
る。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、前者のレーザー光を利用する従来手段で
は、次のような問題点がある。
0発光装置4を支持するために水平フレーム7および支
柱8などが必要で装置が大掛かりで高価なものとなる。
■トピードカー1の操業中(炉la内に溶銑等の高温溶
融物を収納して輸送中)には、侵食量の計測は不可能で
従って侵食寿命の診断も行なうことができず、溶銑の製
銑事故を未然に防止できない場合がある。
■侵食寿命診断を行なう際には、操業を中断し炉la内
の溶銑を排出しなければならず、生産性の低下を招くこ
とになる。
■計測ごとに装置のセツティングを行なうために、機構
部、センサ部の設定精度が不確定で安定した再現性が得
られず計測精度が悪くなる。
■トピードカー1の炉1a内での人手による作業(スケ
ール9の設置等)が必要であるため、非操業中であると
は言え、内部に残る余熱やスラグ塵等で悪環境で作業す
ることは安全上大きな問題がある。もし、この作業を自
動化しようとすれば、さらに高価な装置となってしまう
また、後者のトピードカー表面鉄皮の温度測定を利用す
る従来手段では、次のような問題点がある。
■前者の従来手段と同様に、トピードカーの輸送中には
、侵食量の計測は不可能で従って侵食寿命の診断も行な
うことができず、溶銑の製銑事故を未然に防止できない
場合がある。
■トピードカー内部の条件が異なることにより、伝熱計
算の条件も異なることになって計算精度が低下する。
■データ蓄積解析を行なうには、かなりの時間を要する
ため、侵食状態を直ちに把握して侵食寿命を診断するこ
とができないほか、解析用装置が極めて高価である。
ところで、トピードカー内張耐火物の侵食位置は、溶銑
を収納した回数(運行回数、チャージ数;このチャージ
回数と侵食量とは第9図に示すようにほぼ比例関係にあ
る)、トピードカーが収納する受銑量、溶鉄の温度(成
分)、トピードカー移動中に起る溶銑の移動、内張耐火
物の位置などにより異なってくる。また、侵食量に及ぼ
す上記の各要因の影響は複雑で、内張耐火物のどの位置
の侵食量が大きいかを理論的に推定することは困難であ
る。そこで、トピードカーの内張耐火物内に高密度で侵
食量検知センサを挿入して侵食量をモニタするという手
段も考えられるが、このような手段では、多数の侵食量
検知センサが必要で不経済であるとともに、ランニング
コストが高くなってしまう。
本発明は、上述のような問題点を解決しようとするもの
で、安価で簡素な手順により、トピードカーの内張耐火
物の侵食状態を確実に把握し、内張耐火物の侵食寿命を
的確に診断できるようにして、トピードカー表面鉄皮の
赤熱や溶損による溶銑の製銑事故の発生を確実に防止し
ながら、内張耐火物を極限まで使用できるようにした、
トピードカー内張耐火物の侵食寿命診断方法を提供する
ことを目的とする。
[問題点を解決するための手段] このため、本発明のトピードカー内張耐火物の侵食寿命
診断方法は、トピードカーの内張耐火物の中間修理ごと
に同内張耐火物の適当な複数点における侵食量を実測し
、所定回数の中間修理終了後に侵食量が第1の所定値(
Ll)以上となった測定点を抽出し、抽出された測定点
、各測定点における侵食量および上記トピード力−の運
行回数(チャージ数;溶銑を収納した回数)に基づき侵
食の最も激しい部位を侵食量モニタ位置として演算・抽
出した後、各侵食量モニタ位置に、抵抗線の溶断により
上記内張耐火物の侵食量を検知する侵食量検知センサを
、外壁側から挿入してそなえ、上記の各侵食量モニタ位
置における侵食量を計測し、上記の各侵食量モニタ位置
のうち少なくとも1箇所における侵食量が第2の所定値
(L2〉Ll)以上となったことが上記侵食量検知セン
サにより検出された場合に、上記内張耐火物が侵食寿命
に達したと診断することを特徴としている。
[作   用コ 上述の本発明のトピードカー内張耐火物の侵食寿命診断
方法では、内張耐火物の張替を行なう大修理までの間に
定期的に行なわれる内張耐火物の中間修理の際に、適当
な複数点について侵食量の実測が行なわれる。
そして、所定回数の中間修理終了後に、侵食量が第1の
所定値(Ll)以上となった測定点と、各測定点におけ
る侵食量と、トピード力−の運行回数とに基づいて、侵
食量が大きくなる内張耐火物の位置が学習的に演算・抽
出され、その位置を侵食量モニタ位置として各位置に侵
食量検知センサが配置される。
これにより、内張耐火物の侵食が最も激しい位置として
抽出された各侵食量モニタ位置の侵食量が侵食量検知セ
ンサにより集中的に監視され、各侵食量モニタ位置のう
ち少なくとも1箇所における侵食量が第2の所定値(L
2>L□)以上になると、上記内張耐火物が侵食寿命に
達したと診断して、上記大修理が施される。
[発明の実施例] 以下、図面により本発明の一実施例としてのトピードカ
ー内張耐火物の侵食寿命診断方法について説明すると、
第1図はそのフローチャート、第2図は本実施例による
方法の概略を説明するためのタイミングチャート、第3
図は本実施例における第1および第2の所定値の設定例
を示す模式的な断面図、第4図は本実施例での侵食量モ
ニタ位置の演算・抽出手段を説明するためのグラフ、第
5図は本実施例において用いられる侵食量検知センサお
よび侵食寿命診断装置を示すブロック図、第6図は第5
図に示すセンサおよび装置を実装されたトピードカーを
一部破断して示す側面図、第7図は第6図の■−■矢視
断面図である。
一般に、トピード力−の運行に際しては、第2図に示す
ように、運行スタート後、一定期間ごとに所定回数(m
)の中間修理を行なってから、内張耐火物の侵食に対し
て限界使用となる時期まで運行し、内張耐火物の大修理
(張替)を行なうという運行計画をとる。ここで、中間
修理では、トピードカー炉内の溶銑をすべて排出してか
ら、作業員が炉内部に入り、目視により内部点検を行な
うが、その際、異常な侵食箇所および所定箇所でポーリ
ングにより耐火物の残存厚さを測定し、侵食状況を把握
するとともに、その侵食が激しい場合には内張耐火物の
修復を行なう。この中間修理は、1〜ピードカーの安全
運行上必ず所定回数実施されるものである。
本実施例の方法は、上述した中間修理を実施するたびに
適当な複数点について侵食量を実測して、侵食の最も激
しい部位を学習的に検知し、検知した部位について大修
理までリアルタイムで侵食量を検知して侵食寿命を診断
するものである。その詳細について、第1図により説明
すると、本実施例の方法では、まず、トピードカー1(
第6,7図参照)の内張耐火物2(第6,7図参照)の
中間修理ごとに、適当な複数点において侵食量を実測す
る(ステップAl)。ここで、適当な複数点は、中間修
理に際し作業員の目視検査にて確認された侵食の激しい
部位、もしくは、経験的に侵食が激しいと予測される部
位〔例えば、溶銑11の湯面11a(第6,7図参照)
レベル位置付近〕として選択する。また、侵食量の測定
手段は、選択された部位についてポーリングにて内張耐
火物2の残存厚さを測定して侵食量を求める。
そして、中間処理ごとに実測された結果から、侵食量が
第1の所定値L□以上となる測定点を抽出する(ステッ
プA2)。ここで、第1の所定値L□は、第3図に示す
ように、内張耐火物2の消耗部2Aの厚さL2よりも小
さく設定されている。
また、後述する第2の所定値は、はぼ内張耐火物2の永
久張り2Bに到達するあたりとして経験的に設定される
ものであるが、本実施例では、消耗部2Aの厚さL2に
等しく設定する。なお、第3図中、1bはトピード力−
1の炉殻(鉄皮)、11は溶銑である。
上述のように侵食量が所定値L□以上となる測定点を抽
出しながら、中間修理の回数が所定回数mに達した場合
(ステップA3)、所定の演算を行なって今後の大修理
までの間に侵食量をモニタすべき侵食量モニタ位置を抽
出する(ステップA4)。
なお、上記所定回数mは、このm回目の中間修理までの
推定運行回数により生じる侵食量(第9図参照)が永久
張り2Bにまで到達しないように余裕をもって設定され
る。
侵食量モニタ位置を抽出するに際しての評価基準は次の
ように設定される。つまり、中間修理で実測する侵食量
は、それまでに経過したチャージ数(運行回数)に大き
く依存し、チャージ数に対する侵食量の関係は、第9図
に示すように、はぼ直線的な単調増加(比例関係)とな
る。従って、侵食量が激しい傾向をもつ位置は、侵食量
/チャージ数、即ち、1チヤージ当たりの侵食量が大き
くなる位置として評価すべきである。
そこで、本実施例のステップA4においては、m回の中
間修理の間に総合して侵食量が所定値し1以上となった
測定点をX□、X2.・・・+XLとして抽出しておき
(ステップA2)、各測定点x1.x2゜・・’、xl
での侵食量を+2n□rQn2r・・・+ QnL(n
 = 1 。
2、・・・、m:Qn3−はn回目の中間修理で実測さ
れた測定点Xiにおける侵食量)とした場合に、各測定
点X工、x2.・・・+XLについて、チャージ数当た
りの侵食量の中間修理回数に対する総和Σ(Q ni/
 Nn)(1” 1 + 2 +”’+ L)を求める
。ここで、Nnはn回目の中間修理までのチャージ数で
ある。そして、第4図に示すように、各測定点X工、x
2.・・・+XLごとに求められた総和Σ(Ωni/N
n)が、所定値52以上となる点を測定点X1.X2.
・・・+XLから抽出し、それらの位置を侵食量モニタ
位置’l 1r yz +・、ySとして抽出する。こ
のような演算により、侵食量が激しくなる傾向をもつ内
張耐火物位置を確実に且つ最小限だけ抽出することがで
きる。
さて、ステップA4において演算・抽出された各侵食量
モニタ位置Y1+’/z+・・・+ySには、第6゜7
図に示すように、−侵食量検知センサSが、m回目の中
間修理の際に内張耐火物2の外壁側から挿入して設置さ
れる(ステップA5)。本実施例で用いられる侵食量検
知センサSおよびこれに接続される侵食寿命診断装置の
詳細構成および動作については、第5〜7図により後述
する。
m回目の中間修理終了後、大修理に至るまでの間は、各
侵食量検知センサSにより、リアルタイムで侵食量モニ
タ位置y□、y2.・・・+3’Sにおける侵食量が検
知され、これらの侵食量モニタ位置y工。
3’ 21・・・、ysのうち少なくとも1箇所におけ
る侵食量が第2の所定値52以上となったか(第3図に
示す永久張り2Bまで到達したか)否かが判断される(
ステップA6)。
そして、ステップA6において、侵食量が第2の所定値
52以上となった位置を1箇所でも検知すると、その時
点でトビード力−1の内張耐火物2が侵食寿命に達した
と診断しくステップA7)、トピードカー1の運転を中
止した後(ステップA8)、内張耐火物2の大修理を実
施する(ステップA9)。
次に、本実施例において用いられる侵食量検知センサS
および侵食寿命診断装置について説明する。これらのセ
ンサSおよび装置は、第1図におけるステップA6およ
びA7を実行するものである。
第5図に示すように、侵食量検知センサSは、電気抵抗
の温度依存性の小さい2本の高融点線材である抵抗線1
0.10から成り、その先端を接触させることによって
内張耐火物侵食検知用の先端検知部Pが形成され、この
先端検知部Pの溶断により内張耐火物2の侵食状態が検
知されるようになっている。
上述の構成のセンサSが、第6,7図に示すごとく、各
侵食量モニタ位置y1+3’2+・・・+ySにおいて
、内張耐火物2の外壁側(炉殻1bの外側)から挿入・
埋設されて配置されている。ここで、各センサSが配置
される位置’/1.V2*・・・、ysは、前述の通り
最も内張耐火物2の侵食が激しいと推定された位置であ
り、この位置での侵食状態を検知すれば、内張耐火物2
の侵食寿命を信頼性高く診断できる。
各センサSの抵抗線10には、炉殻1bの外面に沿って
配設された炉la側のセンサケーブル12aおよび台車
1c側のセンサケーブル12bが接続され、これらのセ
ンサケーブル12a。
12bを介して各センサSは侵食検知回路13に接続さ
れている。この侵食検知回路13は、各センサSの抵抗
線10の先端検知部Pの溶断状態を溶断に伴う抵抗変化
から検出して、各位置y1゜yz+・・・、ysにおけ
る内張耐火物2の侵食量を検知するものである。
なお、第5図中、各センサSにおいて先端検知部Pが1
個しか示されていないが、各位置y1゜’/ 21・・
・、ysにおいては、実際には、1つのセンサSに対し
複数の先端検知部Pを内張耐火物2の厚さ方向に異なる
位置に配置してセンサSを構成する。そして、各位置に
おける複数の先端検知部Pの溶断を各センサSに接続さ
れた侵食検知回路13により検知することで、各位置で
の内張耐火物2の侵食進行状況を段階的にリアルタイム
で計測できるようになっている。
一方、各侵食検知回路13は侵食寿命診断回路15に接
続され、さらに、この侵食寿命診断回路15は警報回路
16に接続されている。
ここで、侵食寿命診断回路15は、各侵食検知回路13
からの信号に基づき、侵食量モニタ位置y□、y2.・
・・r ’/ Sのうち少なくとも1箇所における侵食
量が第2の所定値L2以上となった場合に侵食寿命診断
信号を出力するものであり、内張耐火物2の侵食寿命で
ある所定値L2を設定するための可変抵抗器15aと、
設定された所定値L2と各侵食検知回路15からの検知
侵食量とを比較する比較器15bと、各比較器15bに
おいて比較された結果に基づき侵食量が所定値L2以上
である場合を” 1 (Highレベル)′とし所定値
L2よりも小さい場合を“0(Lo%lレベル) I+
として論理和をとって侵食寿命診断信号を出力する論理
和回線15 cとを有して構成されている。また、警報
回路16は、警告灯やブザー等を有していて、侵食寿命
診断回路15から侵食寿命診断信号を受けると動作する
ようになっている。
また、センサケーブル12aと12bとの間において、
トピードカー1における炉1a側および台車1c側には
、コネクタレセプタクル14bおよびコネクタプラグ1
4aがそれぞれ設置され、これらのコネクタレセプタク
ル14aおよびコネクタプラグ14bにより相互に脱着
可能なコネクタCが構成されている。
さらに、トピードカー1の台車1c上には、各センサS
、各侵食検知回路13.侵食寿命診断回路15および警
報回路16に電圧を印加しうる電源として、太陽電池1
7および充電式電池18がそなえられている。太陽電池
17は、太陽光等を受けて電力を発生し、その電力を給
電ケーブル17aを介し充電式電池18に蓄電しながら
上記諸回路へ電圧を印加するものであり、充電式電池1
8は、本装置の作動中に太陽電池17からの供給電力が
不足した場合に太陽電池17に代わって電力を上記諸回
路へ供給するものである。
なお、各侵食検知回路13.侵食寿命診断回路15、警
報回路16および充電式電池18は、トピードカー1の
台車1c上において箱体19内に収納されてそなえられ
ている。
また、炉1aは、その出鉄口26から炉1a内の溶銑を
排出する際に、出銑口26を下方に向けるべく、炉心(
第8図の符号3参照)まわりに回転可能に台車1c上に
支持されており、台車lc上に設置された駆動源20に
より回転駆動されるようになっている。
さらに、第6図において、符号21はトピード力−1の
停止時で炉1a内の溶銑を排出する際に炉1bを回転駆
動する駆動源20へ外部から電力を供給するために図示
しないコネクタプラグと合着するコネクタレセプタクル
、22.23は制御ケーブルで、制御ケーブル22は、
コネクタレセプタクル21が図示しないコネクタプラグ
と合着して駆動源20への電力供給が開始されるとコネ
クタCへ分離指令信号を送る一方、炉1aからの溶銑排
出を終了して炉1aが通常位置(第6,7図に示す位置
)に復帰した場合に動作するリミットスイッチ(図示せ
ず)からの動作停止指令信号を駆動源20へ送るための
ものである。また、制御ケーブル23は、コネクタCの
分離が完了した場合に駆動源20へ動作開始指令信号を
送る一方、炉1aからの溶銑排出を終了して炉1aが上
記通常位置に復帰して駆動源20が動作を停止した場合
にコネクタCへ合着指令信号を送るためのものである。
また、24はトビードカー1の台車1cに設けられた車
輪、25は車輪24と係合し1−ピードカー1を走行さ
せるべく敷設されたレールである。
さて、上述のごとく構成された侵食量検知センサSおよ
び侵食寿命診断装置の動作について簡単に説明する。
まず、各センサSにおける先端検知部P、抵抗線10を
通じての出力電圧は、内張耐火物2の侵食が各先端検知
部Pまで達していない時にはほぼ設置レベルであるが、
先端検知部Pに達するとこの先端検知部Pが溶銑11に
より溶断され開状態となり、電源電圧レベル(太陽電池
17もしくは充電式電源18の電圧レベル)まで上昇す
る。侵食検知回路13は、このような電圧変化を検出す
ることにより各位置yi+yz+・・・+ySにおける
侵食量を検知してその検知信号を侵食寿命診断回路15
へ出力する。
このようにして、侵食量検知センサSおよび侵食検知回
路13により、トピードカー1の炉1a内に溶銑11が
貯湯されている状態でも、常時、各位置V1+Y2r・
・・、ys、つまり、内張耐火物2の侵食が最も激しい
位置での内張耐火物2の侵食量が計測され侵食寿命診断
回路15へ出力される。
そして、侵食寿命診断回路15においては、各侵食検知
回路13から構成される装置ごとの内張耐火物2の侵食
量が、比較器15bにより、予め可変抵抗器15aで設
定された所定値L2と比較される。内張耐火物2の侵食
量が上記所定値よりも小さい場合、比較器15bからは
Lowレベル信号(” O” )が論理和回路15cへ
出力される一方、内張耐火物2の侵食量が所定値L2以
上である場合には、比較器15bからはHighレベル
信号(” 1 ” )が論理和回路15cへ出力される
この論理和回路15cにより各比較器15bか一20= らの出力の論理和をとることによって、センサSの数に
対応してそなえられる比較器15bのうちのいずれか1
つの出力でもHighレベル信号(” 1 ’つとなる
と、複数のセンサSのうち少なくとも1つによって計測
された内張耐火物2の侵食量が所定値L2以上となる。
従って、いずれかの侵食量モニタ位置’1xtyz+・
・・+ySで内張耐火物2が侵食寿命に達したと診断さ
れ、内張耐火物2の張替を行なう大修理時期となったと
判断し、論理和回路15cから侵食寿命診断信号(Hi
ghレベル信号)が出力される。
侵食寿命診断回路15の論理和回路15cから侵食寿命
診断信号が出力されると、警報回路16が作動し、警告
灯の点灯あるいはブザー、ベルの鳴動等の警報により、
内張耐火物2が侵食寿命に達したことがオペレータ等に
告知される。
また、センサS、各センサSや諸口路への電源である太
陽電池17および充電式電池18.侵食検知回路13.
侵食寿命診断回路15および警報回路16は、いずれも
トピードカー1の炉1a側もしくは台車lc上に設けら
れているので、トピード力−1が走行移動中であっても
、連続的に内張耐火物2の侵食寿命の診断が行なわれる
ところで、トピードカー1の炉1aは、通常の溶銑11
輸送時等には:第6,7図に示すように、その出銑口2
6を上方へ向けた状態で固定されているが、炉la内に
貯湯された溶銑11を出銑口26から排出する際には、
炉1aは駆動源20により炉心(第8図の符号3参照)
まわりに回転駆動され、出銑口26が下方へ向けられる
。このとき、回転する炉1a側に設けられたセンサSと
、固定の台車1c側に設けられた侵食検知回路13との
間の距離は変動する。炉1aは、溶銑11を完全に排出
するため、同一方向に数回回転する。このため、センサ
ケーブルを長めにしておくなどの対処は不可能である。
そこで、第5〜7図に示した装置では、各センサSと侵
食検知回路13との間のセンサケーブル12a、12b
間にコネクタCを設けている。つまり、このコネクタC
を、脱着操作することにより、センサケーブルの長さを
長くすることなく、炉1aの回転に容易に対応でき、正
常な計測が可能となる。トピードカー1が溶銑11の輸
送状態や溶銑11を出銑口26から注入される状態にあ
る時には、コネクタCは合着状態(コネクタレセプタク
ル14aとコネクタプラグ14bとが互いに合着した状
態)であり、各センサSからの検知信号は、センサケー
ブル12a、コネクタプラグ14b、コネクタレセプタ
クル14a、センサケ  −−プル12bを介して侵食
検知回路13へ入力されるため、上述のとおり、連続的
に内張耐火物2の侵食寿命の診断が行なわれる。一方、
トピードカー1の炉1aから溶銑11を排出する際には
、コネクタレセプタクル14aとコネクタプラグ14b
とを自動的に分離させ、炉1aが回転できるようにし、
また、出銑を終了して炉1aが元の通常位置(第6,7
図に示す位置)に戻れば、再びコネクタレセプタクル1
4aとコネクタプラグ14bとを自動的に合着させて、
侵食寿命診断を続行する。
このように、本実施例によれば、トピードカー1の運行
中、通常必ず行なわれる中間修理に際し、適当な複数点
について内張耐火物2の侵食量の実測を行ない、所定回
数mの中間修理終了後には、実測データから学習的に演
算・抽出された内張耐火物2の侵食の最も激しい位置(
侵食量モニタ位置V x + y21・・・+ys)に
侵食量検知センサSを配置して侵食寿命を診断するとい
う安価で簡素な手順により、トピードカー1の内張耐火
物2の侵食寿命を的確に判断できるので、トピード力−
1における溶銑11の製銑事故や炉殻1bの赤熱事故等
の発生を確実に防止しながら、トピードカー1の内張耐
火物2を極限まで使用でき、内張耐火物2の原車価を低
下できるなどの効果が得られる。
また、本実施例では、第5〜7図に示すような侵食量検
知センサSや侵食寿命診断装置を用いたので、電源(太
陽電池17や充電式電池18)、侵食検知回路13.侵
食寿命診断回路15等がすべてトピード力−1の台車1
c上に設置されているために、溶鉄11の輸送中であっ
てもトピードカ−1の内張耐火物2の侵食状態を連続的
に把握できるるとともに、内張耐火物2の侵食寿命が、
自動的に且つ正確に信頼性高く診断される。m回目の中
間修理以後は、炉1a内に作業員が入る必要がないほか
複雑な解析等を行なう必要もなくなるので、極めて安全
に且つ容易に内張耐火物2の侵食寿命診断を行なえると
ともに、侵食寿命の診断に際して操業を中断する必要が
ないので、生産性の低下を招くこともない。
[発明の効果コ 以上詳述したように、本発明のトピードカー内張耐火物
の侵食寿命診断方法によれば、中間修理に際し適当な複
数点について内張耐火物の侵食量の実測を行ない、所定
回数の中間修理終了後には実測データから学習的に演算
・抽出された内張耐火物の侵食の最も激しい位置を侵食
量モニタ位置としてこの位置に侵食量検知センサを配置
して侵食寿命を診断するという安価で簡素な手順により
、内張耐火物の侵食寿命を的確に診断できるようになる
ので、トピードカー表面鉄皮の赤熱や溶損による溶銑の
製鉄事故の発生を確実に防止しながら、内張耐火物を極
限まで使用でき、内張耐火物の原車価を低下できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1〜7図は本発明の一実施例としてのトピードカー内
張耐火物の侵食寿命診断方法を示すもので、第1図はそ
のフローチャート、第2図は本実施例による方法の概略
を説明するためのタイミングチャート、第3図は本実施
例における第1および第2の所定値の設定例を示す模式
的な断面図、第4図は本実施例での侵食量モニタ位置の
演算・抽出手段を説明するためのグラフ、第5図は本実
施例において用いられる侵食量検知センサおよび侵食寿
命診断装置を示すブロック図、第6図は第5図に示すセ
ンサおよび装置を実装されたトピードカーを一部破断し
て示す側面図、第7図は第6図の■−■矢視断面図であ
り、第8図は従来のトピードカー内張耐火物の侵食寿命
診断手段を説明するためのトピードカーの縦断面図、第
9図はチャージ数と侵食量との関係を示すグラフである
。 図において、1・・・トピードカー、1a−炉、1 b
−・炉殻、lc−台車、2−内張耐火物、10・−・抵
抗線、11・−・溶銑、lla・・・溶銑の湯面、12
a、12b−−センサケーブル、13−・侵食検知回路
、14a−・・コネクタレセプタクル、14b・・・コ
ネクタプラグ、15・−・・侵食寿命診断回路、15a
・−可変抵抗器、15b−・・比較器、15c・−・論
理和回路、16−・・警報回路、17・・・電源として
の太陽電池、17 a−給電ケーブル、18・・−電源
としての充電式電池、19・・・箱体、20−・・駆動
源、21−・・コネクタレセプタクル、22.23−制
御ケーブル、24−・車輪、25−・レール、26−・
−出銑口、C・・・コネクタ、P・−先端検知部、S−
・・侵食量検知センサ。 特許出願人 株式会社 神戸製鋼所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1.  トピードカーの内張耐火物の中間修理ごとに同内張耐
    火物の適当な複数点における侵食量を実測し、所定回数
    の中間修理終了後に侵食量が第1の所定値以上となった
    測定点を抽出し、抽出された測定点、各測定点における
    侵食量および上記トピードカーの運行回数に基づき侵食
    の最も激しい部位を侵食量モニタ位置として演算・抽出
    した後、抽出された各侵食量モニタ位置に、抵抗線が溶
    断することにより上記内張耐火物の侵食量を検知する侵
    食量検知センサを、外壁側から挿入してそなえ、上記の
    各侵食量モニタ位置における侵食量を計測し、上記の各
    侵食量モニタ位置のうち少なくとも1箇所における侵食
    量が第2の所定値以上となったことが上記侵食量検知セ
    ンサにより検出された場合に、上記内張耐火物が侵食寿
    命に達したと診断することを特徴とする、トピードカー
    内張耐火物の侵食寿命診断方法。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008261021A (ja) * 2007-04-13 2008-10-30 Jfe Steel Kk 混銑車炉体の耐火物ライニング層厚みの判定方法
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CN111100963A (zh) * 2020-01-06 2020-05-05 广西柳钢东信科技有限公司 一种基于电缆熔断特性检测铁水沟侵蚀程度的方法

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