JPH01182086A - 画質向上シート及び画質向上方法 - Google Patents

画質向上シート及び画質向上方法

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JPH01182086A
JPH01182086A JP63004844A JP484488A JPH01182086A JP H01182086 A JPH01182086 A JP H01182086A JP 63004844 A JP63004844 A JP 63004844A JP 484488 A JP484488 A JP 484488A JP H01182086 A JPH01182086 A JP H01182086A
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JP
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image quality
ink
recording material
surface layer
recording
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JP63004844A
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Inventor
Takashi Akitani
高志 秋谷
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/50Recording sheets characterised by the coating used to improve ink, dye or pigment receptivity, e.g. for ink-jet or thermal dye transfer recording
    • B41M5/52Macromolecular coatings
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M7/00After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock
    • B41M7/0027After-treatment of prints, e.g. heating, irradiating, setting of the ink, protection of the printed stock using protective coatings or layers by lamination or by fusion of the coatings or layers

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  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、記録液(以下インクという)を用いた透光性
印画物の作成に関し、とりわけ、記録画像の光沢、透明
度、濃度、鮮明性、インク吸収性に優れた透光性印画物
を与える画質向上シート及び画質向上方法に関する。
(従来の技術) インクを使用して記録を行う方式は、例えば、万年筆に
よる筆記等古くから一般的なものであるが、最近では、
いわゆるインクジェット記録方式等も出現し、ここても
インクが使用されている。
インクジェット記録方法は、種々の作動原理によりイン
クの小滴(ドロップレット)を発生させ、これを飛翔さ
せて被記録材に11着させて記録を行うものであり、騒
音の発生が少なく、高速印字、多色印字が行える記録方
法として注目されている。
インクジェット記録用のインクとしては、安全性及び記
録適性の面から主に水系のものが使用されている。
このインクシェツト記録方法に使用される被記録材とし
ては、従来、通常の紙か一般的に使用されてきた。しか
し、記録の高速化或いは多色化等、インクシェツト記録
装置の性能の向上に伴ない、インクジェット記録用紙と
呼ばれる多孔質のインク吸収層を基材上に設け、インク
吸収性を高めたもの等の被記録材が開発され使用されて
いる。
これらの被記録材はインクシェツト記録方式において、
高解像度及び高品質な記録画質を得るために、 (1)インクの吸収が可及的速やかであること、(2)
インクドツトが重複した場合でも、後て11着したイン
クが前に付着したドツト中に流れ出さないこと、 (3)インクドツトの径か必要以上に犬きくならないこ
と、 (4)インクドツトの形状か真円に近く、又その円周が
滑らかであること、 (5)インクドツトの濃度が高く、ドツト周辺がぼやけ
ないこと、 (6)インクの発色性に優れたものであること等の被記
録材としての要求性能を満たしていることが必要とされ
る。
又、これまで、インクジェット記録においては表面画像
観察用の記録画像を得るための被記録材が使用されてき
たが、インクジェット記録技術の向上と装置の普及に伴
ない、インクジェット記録の特性を生かしたその他の用
途への利用が考えられるようになった。
表面画像観察用以外の用途としては、例えば、スライド
やOHP (オーバーヘッドプロジェクタ−)等の光学
機器により、記録画像をスクリーン等へ投影して観察す
るもの、密着プリンター、・ プリント基板の版下(フ
ォトマスク)、カラー印刷のポジ版を作成する際の色分
解版、液晶等のカラーデイスプレィ用のCMF (カラ
ーモザイクフィルター)等が挙げられる。
光学機器或いは光学技術を利用した装置等で使用する透
明ネガティブやポジティブは、記録物或いは記録しよう
とする物等の写真を撮影し作製したり、プラスチックフ
ィルム等の透明性被記録材に直接記録して作製している
が、透明化の可能なインクジェット用被記録材を用いて
インクジェット記録を行うことにより、記録は高速化さ
れ、しかも上記のような光学機器に使用できる解像度の
高い高品質のフルカラー記録画像を得ることができる。
従ってこのような用途に使用するためには、前述の一般
的なインクジェット記録用の被記録材に対する要求性能
に加えて、目的用途に適した透明性を有していることが
必要となる。
上記透明性被記録材として、透明基材上に多孔性のイン
ク受容層を設け、インクジェット記録方法によって画像
を記録した後、加熱ロールや加圧ロールを用いて、イン
ク受容層の多孔性を解消して透明化処理を行うことによ
り透過光観察用印画物を得る方法が知られている。
この方法に用いる被記録材は、インク吸収性に優れるも
のの、透明化した後、インク中の染料が部分的に凝集す
るため発色性に劣る。又、多孔性インク受容層を構成す
る材料自体のインク保持性が充分でないため、透明化し
た後、透明性基材とインク受容層との界面にインクが液
状のまま残留し、画像の滲みやインク受容層の剥離を生
じやすい等の欠点を有する。
(発明が解決しようとしている問題点)そこで、本発明
は、上記の問題点を解決するためになされたものであフ
て、本発明の目的は、特に記録画像に光沢性を与え、更
に透明度、鮮明性、解像度、光学濃度に優れ、且つ高速
記録に適し、インク受容性、記録画像の耐水性、耐光性
、耐ブロッキング性、保存性等に優れ、インク記録部に
おいて、基材とインク保持層との剥離を生じない透光性
印画物を作成するだめの画質向上シート及び画質向上方
法を提供することにある。
(問題点を解決するための手段) −に記の目的は、以下の本発明によって達成される。
すなわち、木発明は、2発明からなり、第一の発明は、
通液性を有する表層とインク保持層とを有する被記録材
の表層側からインクを以って記録を行い、透明化又は未
透明化の記録画像の画質を向上させる画質向上シートに
おいて、被記録材上の画質向上すべき画像面に対して接
する薄いフィルムと、該被記録材に関して該フィルムと
反対側に位置する基体シートとを該基体シートの一側端
側て一体化し、上記薄いフィルムが被記録材の寸法より
も大きいことを特徴とする画質向−にシートてあり、第
二の発明は、通液性を有する表層とインク保持層とを有
する被記録材の表層側から記録液を以って記録を行い、
透明化又は未透明化の記録画像の画質を向上させる画質
向−に方法てあって、被記録材の寸法よりも大きい薄い
フィルムと、該フィルムと一側端側で一体化された基体
シートからなる画質向上シートを用い、被記録材の画像
に上記薄いフィルムを密着するように、被記録材を薄い
フィルムと基体シートとで挟持し、この状態で被記録材
の表層か溶融して薄いフィルムにならうように加熱加圧
せしめ、その後表層が固化した後表層と薄いフィルムと
を剥離することを特徴とする画質向上方法である。
(作  用) 木発明の主たる特徴は、表層とインク保持層とを有する
被記録材にインクを以って記録を行うと、インクは表層
を通過してインク保持層の保持されて画像が形成される
のて、その後、被記録材上の画質向上すべき画像面に対
して接する薄いフィルムと、該被記録材に関して該フィ
ルムと反対側に位置する基体シートとを慈基体の一側端
側で一体化し、」二記薄いフィルムが被記録材の寸法よ
りも大きい画質向上シートて上記画像の画質向上処理を
施すことにより、優れた光沢、透明性及び画像濃度を有
する印画物を提供することである。
(好ましい実施態様) 以下、好ましい実施態様に基づき本発明を更に詳細に説
明する。
本発明て使用する被記録材は、支持体としての基材と、
該基材」二に形成された実質的にインク或いは記録剤を
吸収及び捕捉するインク保持層と、インク保持層上に形
成され、インクを直接受容し、通液性を有し、実質的に
記録剤が残留しない表層より構成される。
但し、表層又はインク保持層が基材としての機能を兼備
するものである場合には、基材は必ずしも必要ではない
上記被記録材に用いる基材としては、従来公知のものが
いずれも使用でき、具体的には、ポリエステル樹脂、ジ
アセテート樹脂、トリアセテート樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメタ
クリレート樹脂、セロハン、セルロイド、ポリ塩化ビニ
ル樹脂、ポリイミド樹脂等のプラスデックフィルム、板
或いはガラス板等が挙げられる。これらの基材の厚みは
いずれてもよいか、−数的には、1μm乃至5.000
μm程度である。
尚、本発明は透光性印画物を得るものであるため、基材
は透明であることか必要である。
更に、基材として耐水性、耐摩耗性、耐プロツキンク性
等を有するものを選択することによって、得られる印画
物に耐水性、耐摩耗性、耐ブロッキング性等も付与する
ことができる。
本発明に用いる被記録材を構成する表層の有する通液性
とは、インクを速やかに通過させ、表層内にインク中の
記録剤を実質的に残留せしめない性質を言う。
通液性を有する表層の好ましい態様は、表層内部に亀裂
や連通孔を有する多孔質構造を有するものであり、加熱
及び/又は加圧により透明化し得るものである。
上記の特性を満足するための表層は、主として樹脂粒子
と結着剤とから構成される。
このような樹脂粒子としては、インク中の記録剤に対し
て非吸着性の熱可塑性樹脂であり、加熱及び/又は加圧
により融着し均一化し得る樹脂等の有機粒子、例えば、
ポリエチレン、ポリメタクリレート、エラストマー、エ
チレン−酢酸ビニル重合体、スチレン−アクリル共重合
体、ポリエステル、ポリアクリル、ポリビニルエーテル
等の樹脂粉体及びエマルジョンのうち少なくとも1種が
所望により使用される。
尚、本発明で使用される樹脂粒子は、上記の樹脂粒子に
限定されるものではなく、記録剤に対して非吸着性のも
のであり、且つ透明化できるものであれば、他の周知の
材料でも構わない。
又、使用する結着材は、上記樹脂粒子同士及び/又はイ
ンク保持層とを結着させる機能を有するものであり、樹
脂粒子と同様に記録剤に対して非吸着性であることが必
要である。
又、結着剤として好ましい材料は、前記の機能を有する
ものであれば、従来公知の材料がいずれも使用でき、例
えば、ポリヒニルアルコール、アクリル樹脂、スチレン
−アクリル共重合体、ポリ酢酸ビニル、エチレン−酢酸
ビニル共重合体、デンプン、ポリビニルブチラール、ゼ
ラチン、カゼイン、アイオノマー、アラビアゴム、カル
ボキシメチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリ
アクリルアミド、ポリウレタン、メラミン樹脂、エポキ
シ樹脂、スチレン−ブタジェンゴム、ユリア樹脂、フェ
ノール樹脂、α−オレフィン樹脂、クロロプレン、ニト
リルゴム等の樹脂のうち1種以上が所望により使用でき
る。
更に、表層としての前記機能を向上させるために、必要
に応じて、各種の添加剤、例えば、界面活性剤、蛍光増
白剤、防腐・防パイ剤、浸透剤、架橋剤等を表層に添加
してもよい。
前記粒子と結着剤との混合比(重量比)は、粒子/結着
剤=1/2乃至50/1の範囲が好ましく、より好適に
は3/1乃至20/1の範囲である。
この混合比において結着剤が多すぎるときは、表層の亀
裂や連通孔が少なくなり、インクの吸収効果が減少して
しまう。又、混合比において粒子が多ずぎると、粒子同
士又はインク保持層と粒子との接着が十分でなくなり、
表層を形成し得なくなる。
表層の厚さは、インク滴量にも依存するが、好ましくは
1乃至200μmであり、より好適には3乃至50μm
である。
次に、インク又は記録剤を実質的に捕捉する非多孔質の
インク保持層は、表層を通過してきたインクを吸収及び
保持し、実質的に恒久保持するものである。
インク保持層は、表層よりもインクの吸収力が強いこと
が必要である。これは、インク保持層の吸収力が、表層
の吸収力よりも弱い場合、表層表面に付与されたインク
が、表層内を通過し、そのインクの先端がインク保持層
に到達した際に、表層中にインクが滞留することにより
、表層とインク保持層の界面でインクが表層内を必要以
上に横方向に浸透及び拡散して行くことになる。その結
果、記録画像の解像力が低下し、高品質の記録画像を形
成し得なくなるからである。又、インク保持層は光透過
性であることが必要である。
上記の要求を満足するインク保持層は、記録剤を吸着す
る光透過性樹脂及び/又はインクに対して溶解性及び膨
潤性を有する光透過性樹脂により構成されることが好ま
しい。
例えば、記録剤としては酸性染料又は直接染料を含有す
る水性インクを用いた場合、インク保持層は、上記染料
に対して吸着性を有するカチオン性樹脂、例えば、四級
化されたポリアミン類及び/又は水系インクに対して膨
潤性を有する水溶性乃至親木性ポリマーにより構成され
るのが好ましい。
尚、インク保持層を構成する材料は、インクを吸収及び
捕捉する機能を有し、非多孔質層を形成し、インクジェ
ット記録後の透明化処理に対して十分安定てあり、イン
ク保持層としての機能を消失しないものであれば特に限
定されるものではない。
インク保持層の厚さは、インクを吸収及び捕捉するのに
十分であればよく、インク滴量によっても異なるが、好
ましくは1乃至50μmてあり、より好適には3乃至2
0μmである。
尚、インク保持層を構成する材料は、水性インクを吸収
し、インク中の記録剤を保持できる材料であればいずれ
の材料でもよいが、インクが主として水性インクである
ところから水溶性乃至親水性ポリマーから形成するのが
好ましい。
このような水溶性乃至親水性のポリマーとしては、例え
ば、アルブミン、ゼラチン、カゼイン、でんぷん、カチ
オンでんぷん、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ等の天
然樹脂、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、ポリアミド、ポリアクリルアミド、ポリ
エチレンイミン、ポリビニルピロリドン、四級化ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルビリシリウムハライド、メ
ラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、ポリウレ
タン、ポリビニルアルコール、イオン変性ポリビニルア
ルコール、ポリエステル、ポリアクリル酸ソーダ等の合
成樹脂、好ましくはこれらのポリマーを架橋処理して水
不溶性にした親木性ポリマー、2種以上のポリマーから
なる親水性且つ水不溶性のポリマーコンプレックス、親
水性セグメントを有する親水性且つ水不溶性のポリマー
等が挙げられる。
更に、前記したようにインク保持層としての機能を低下
させない程度には、各種の添加物、例えば、耐水化剤、
界面活性剤、防腐剤、防パイ剤等が添加可能である。
基材上にインク保持層と表層を形成する方法としては、
上記て好適に挙げた材料を適当な溶剤に溶解又は分散さ
せて塗工液を調製し、該塗工液を、例えば、ロールコー
ティング法、ロッドバーコーティング法、スプレーコー
ティング法、エアナイフコーティング法等の公知の方法
により基材上に塗工し、その緩速やかに乾燥させる方法
が好ましく、前記の材料をホットメルトコーティング法
或いは前記の材料から一旦、単独のシートを形成してお
き、該シートを基材にラミネートする如きの方法でもよ
い。
但し、基材上にインク保持層を設ける際には、例えば、
アンカーコート層を形成する等の方法で基材とインク保
持層との密着を強固にし、空間をなくすのが好ましい。
基材とインク保持層との間に空間が存在すると、記録画
像の観察表面が乱反射し、実質的に画像光学濃度を下げ
ることになるので好ましくない。
以上の如き被記録材を用いて画像を記録する手段として
は、万年筆、ボールペン、フェルトベン、ペンプロッタ
−、インクミスト、インクジェット、各種の印刷等、記
録剤を含有するインクを用いた記録器具及び記録装置が
挙げられる。
画像記録の高速性の観点から、インクジェット記録装置
やペンプロッタ−が好適である。
上記の記録方法に用いるインクは、従来公知の水系及び
/又は油系のインクを用いることができるが、表層に速
やかに浸透し、インク保持層で速やかに吸収及び捕捉さ
せるためには、インクの粘度が500 cps以下であ
ることが必要である。
好ましくは粘度が100cps以下、好適には50cp
s以下である。
又、火気に対する安全性や環境に対する耐汚染性等を考
慮すれば、水系のインクが好ましい。インクに含有せし
める記録剤としては、従来公知の染料や顔料等の着色剤
及びその他の発色性を有する材料を用いることができる
。例えば、インクジェット記録に用いられる記録剤とし
ては、直接染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素等
に代表される水溶性染料か好ましい。
本発明においては、被記録材にインクを以って記録後に
画質向上処理を行うが、記録後の表層は一旦透明化して
おいてもよいし、続く画質向上処理において同時に透明
化を行フてもよい。透明化の方法としては、加熱による
方法、加圧による方法及び加熱と加圧とを併用する方法
等が挙げられる。
例えば、加熱によって透明化する方法を具体的に説明す
ると、加熱によって表層を形成する樹脂粒子を溶融し、
均一な被膜にする方法がある。
加熱によって透明化を行う場合、インク保持層も溶融し
てしまっては、画像が乱れてしまい、又支持体が軟化し
てしまうことも変形を誘発して望ましくない。
よって、表層を形成する樹脂の溶融温度は、インク保持
層の溶融温度や基材の軟化温度より低いことが必須であ
る。通常、好ましく用いられるポリエチレンテレフタレ
ートフイルムを基材として用いる場合には、150℃以
下て表層を加熱することが必要である。
又、基材上にインク保持層や表層を形成する工程には、
通常、乾燥工程が含まれるが、実用−」二乾燥工程て十
分な効率を得るには、乾燥温度が60℃以上、好ましく
は80℃以上であり、従って表層を構成する樹脂の溶解
温度はこの温度以上であることが必要である。
透明化の方法として、加熱の他に加圧によって表層の樹
脂粒子を融着させる方法等が挙げられるが、いずれも本
発明にとっては好適な方法である。
しかしながら、従来技術において、インク吸収層を単に
加熱及び/又は加圧した場合には、インク吸収層の溶融
又は溶解時にインク吸収層の樹脂粒子間の十分な溶融又
は溶解結合が為されない場合があり、又、加熱又は加圧
溶融をローラー等て実施したときには、更にローラーか
ら剥離し、そのまま空気中に自然放置すると、インク吸
収層表面に凹凸が生し、光の乱反射により光沢及び平滑
さか得られなかったり、そのため透光性が十分てなくな
ったりしてしまう。
本発明は特にこの乱反射や透光性の不十分さを改良する
ことを主な特徴としている。
第1図乃至第4図は本発明の一実施例の画質向上シート
の構成を示す。
第1図に示した画質向」−シートは、台紙(基体シート
)3と薄いフィルム4からなる。図中1は透明フィルム
(基材)、2は表層、2′はインク保持層である。10
は、ト記1.2及び2′からなる被記録材てあり、既に
詳しく説明した構成をイエする。前記被記録材10に重
ね合せる薄いフィルム4はその先端部の一辺が図中5の
接合部て台紙3の一端部に接着されている。
尚、被記録材10としては、例えば、10μm乃至30
0μmの厚さのものが用いられるが、取扱い性の観点か
らは30μm乃至200μmの範囲のJソさのものが好
ましい。一方、薄いフィルム4の拐質としては耐熱性が
あり、表層とは加熱による相溶的接着を起こさないもの
て、例えば、ポリエステルフィルム、ポリイミドフィル
ム等の耐熱性に優れたものが用いられる。
薄いフィルム4は、その端部4Cが台紙3の側端を巻く
ようにして接着され、接合部5とは反対側に位置し、そ
の他端4aは、台紙3の寸法より大で、且つ被記録材1
0の寸法より大きい。その寸法差では薄いフィルム4の
斜線部で表わされ、被記録材10の端部との比較で理解
される。この寸法差lは被記録材の表層面に薄いフィル
ム4が密着し、又、加熱を受けても最低1mm以上の幅
て残るように設けることが好ましい。従って、表層面か
ら離間した状態ては、台紙3の大きさがほぼ被記録材の
大きさと同一とすれば、基準寸法差loが1mm乃至1
0mmの範囲であれば、薄いフィルムの材質によって多
少変化するが、実用的な範囲である。余りこの寸法差が
大きいと、搬送不良や熱損失が生しるので好ましくない
薄いフィルム4は、被記録材10より厚みか薄く、表層
から剥離する際に大きな曲率を有し、且つ表層2表面の
凹凸をより改善するため、表層接触面側の平滑性が高い
ものが望ましい。具体的な厚さとしては50μm以下が
好ましく、その場合にはどのような剥離の仕方でも被記
録材10の表層樹脂が該フィルム4に転写されることは
ない。
ちなみに他のフィルムを用いる場合においてもその材質
との関係で好ましい厚さか決めるものと推定されるが、
いずれにせよ前記各条件を満たすもので、およそ50μ
m以下の厚さのものが望ましいものといえる。
本発明の画質向上シートにおいては、台紙3がその先端
部の一辺て薄いフィルム4と接着により一体化している
ため、画質向上処理に際しては、インクジェット記録に
よって作られた被記録材10を、それらの間に突きあて
るように挟み込むたけで、上から薄いフィルム4、被記
録材10及び台紙3の順に正しく簡単に重ね合せること
ができる。従って、重ね合せの時に薄いフィルム4がズ
したり、シワになることがない。しかも、被記録材10
は台紙3によって保持されているため、後にローラー間
て加熱及び/又は加圧する際にもフィルム4がローラー
に巻きつくことがない。
以上のように、被記録材10と薄いフィルム4との間に
寸法差1゜を設けることで、画質向上処理した表層面か
ら薄いフィルム4を剥離する際の取扱いか容易となり、
剥離時に表層面を乱すことも防止される。
第3図示の実施例の画質向上シートは、薄いフィルム4
が被記録材10に対して寸法が大である分たけ、台紙3
も端部3bが寸法差U。たけ増加している。この場合薄
いフィルム4は台紙3との密着性が低い程好ましい。こ
れによって剥離の容易性は増加し、薄いフィルム4の寸
法差1゜相当分は乱れることなく剥離し易い状態に保た
れる。
尚、第3図の実施例は第4図に示す如く、幅方向に関し
ても、被記録材10より両端部4bか寸法差W。たけ大
きい幅をもった薄いフィルムであってもよく、このよう
に台紙3も両端部3cが寸法差W。たけ大きくすること
により、薄いフィルム4の保護をすることができる。
本発明て云う寸法差は幅方向のみ、長さ方向のみ或いは
これらの組合せを含むものである。この寸法差としては
、剥離時に1mm乃至10闘の幅があることが好ましい
第5図乃至第7図には本発明の画質向上方法の一例を示
している。
第6図は1実施例であって、6及び7は任意に加圧され
たローラー、8は表層面側のローラー6を加熱溶融する
ためのヒーターである。
第5図に示したように表層側からインクジェット記録を
形成した被記録材10を画質向上シートのフィルム4と
台紙3の接合部に突き当てるように差し込み、薄いフィ
ルム4を上から重ね合せる。次に第6図に示されるよう
にローラー6及び7間を挟持輸送させる。この時表層2
のフィルム4側の表面は少なくとも溶融される。その後
被記録材10の表層2が冷えてから(或いは樹脂粒子の
粘着性が低下してから)薄いフィルム4を剥離する。第
7図にその剥離工程を示す。このようにして得られた透
光性印画物によって繊細で鮮明なカラー投影画像を再現
することがてきる。
以上の如くして得られた透光性印画物をOHP等の透過
光観察用として用いるためには、被記録材の画質向上処
理処理後の透光性が十分なものでなければならない。
上記の目的に使用するためには、印画物の直線透過率が
10%以上であることが必要である。
ここで言う直線透過率T(%)とは、サンプルに垂直に
入射し、サンプルを透過し、サンプルから少なくとも8
cm以上はなれた入射光路の延長線上にある受光側スリ
ットを通過し、検出器に受光される直線光の分光透過率
を、例えば、tJV−200分光光度計(島津製作所製
)等を使用して測定し、更に測定された分光透過率より
、色の三刺激値のY値を求め、次式より求められる値で
ある。
T=Y/Y0X100     (1)T:直線透過率 Y:サンプルのY値 Y。ニブランクのY値 従って、本発明で言う直線透過率は、直線光に対するも
のであり、拡散透過率(サンプルの後方に積分球を設け
て拡散光をも含めて透過率を求める。)や、不透明度(
サンプルの裏に白及び黒の裏当てを当ててそれらの比か
ら求める)等の拡散光により透光性を評価する方法とは
異なる。光学技術を利用した機器等で問題となるのは直
線光の挙動であるから、それらの機器で使用しようとす
る被記録材の透光性及び光沢を評価する上で、被記録材
の直線透過率を求めることは、特に重要である。本発明
において得られた透光性印画物を、例えば、OHP等の
機器を用いて観察する場合には、従来のように表層側か
ら記録を行って、その記録面を透過光により観察しても
よく、又、原稿の鏡像を表層側から記録して基材側から
観察することもできる。
(実施例) 以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を具体的に説明
する。尚、文中%又は部とあるのは特に断りの無い限り
重量基準である。
実施例1 透光性基材としてポリエチレンテレフタレートフィルム
(厚さ100μm、東し製)を使用し、この基材上に下
記組成物Aを乾燥膜厚が15μmになるようにバーコー
ターにより塗工し、110℃で7分間乾燥炉内で乾燥し
た。
組成物A ポリヒ’ 、: ルヒ’ ロリトン(PVP K−90
、GAF製、lO%DMF溶液)          
70部ノボラック型フェノール樹脂(レジトップPSK
−2320:群栄化学製、10%DMF溶液)30部 更に、その上に下記組成物Bを乾燥膜厚が20μmとな
るようにバーコーターにより塗工し、90℃で10分間
乾燥炉内で乾燥した。
粧玖物下 熱可塑性エラストマー樹脂(ケミバールA−100、三
井石油化学工業製、固形分40%、粒径5μm)   
        100部アイオノマー樹脂(ケミバー
ルS−111,三井石油化学工業製、固形分40%、粒
径5μm)20部 界面活性剤(エマルゲン810、花王製)0.4部 このようにして得られた被記録材は白色不透明なもので
あった。
上記の被記録材に対して下記の4種のインクを用いて、
発熱抵抗体でバブル(泡)を発生させ、その圧力でイン
クを吐出させるオンデマンド型インクジェット記録ヘッ
ドを有する記録装置を使用してインクジェット記録を実
施した。
次に、」二記の記録画像を、前述の本発明の画質向上シ
ートを用いて画質向上処理を行って透光性印画物を得た
比較例1 実施例1て得た記録画像を画質向」−シートを用いるこ
となく、単に加熱ローラー間に通すのみで透光性印画物
を得た。
比較例2 実施例1て得た記録画像を、寸法差lが無く記録画像よ
りも犬きくない薄いフィルムを有する画質向上シートを
用いて実施例1と同様にして透光性印画物を得た。
イエローインク 11) C,1,ダイレクトイエロー86      2部N−
メチル−2−ピロリドン      5部ジエチルグリ
コール         25部ポリエチレングリコー
ル#200     10部水           
           6部部マゼンタインク  ′) C1,アシッドレッド35        2部N−メ
チル−2−ピロリドン      5部ジエチルグリコ
ール         25部ポリエチレンクリコール
#200     10部水            
          60部シアンインク 組−) c、r、ダイレクトブルー86       2部N−
メチル−2−ピロリドン      5部ジエチルクリ
コール         25部ポリエチレングリコー
ル#200     10部水           
          60部ブーツクインク  ゛) C,1,フードブラック2         2部N−
メチル−2−ピロリドン      5部ジエチルグリ
コール         25部ポリエチレングリコー
ル#200     10部水           
          60部この様にして得られた透光
性印画物が本発明の目的に充分適合したものであるかど
うかを以下の方法に従って試験を行い評価した。
(1)インク吸収性は、インクジェット記録後、印画物
を室温下に放置し、記録部に指触したときに、インクが
乾燥して指に付着しなくなる時間を測定した。
(2)画質向上処理処理後の画像透過濃度(0゜D、)
は、マクベス透過濃度計TD−504を用いて黒インク
記録部につき測定した。
(3)画質向上処理処理後の非記録部の直線透過率は、
UV−200分光光度計(島津製作所製)を使用し、サ
ンプルから受光側の窓までの距離を約9cmに保ち、分
光透過率を測定し、前記式(1)により求めた。
(4)画質向上処理処理後の画像部における基材とイン
ク保持層(インク吸収層)との密着性は、黒インク記録
部について行い、プラスチック消ゴムを用いて10回記
録部をこすり、インク保持層(インク吸収層)と基材の
剥離を生じないものを○、剥離を生ずるものを×とした
(5)記録画像の解像度は、OHP (オーバーヘッド
プロジェクタ−)により印画物をスクリーン上に投影し
、目視により以下の基準に従って評価した。
○・ピッチ幅0.2mm、太さ0.1mmの線が明瞭に
判別できるもの。
△:ピッチ幅0.2mm、太さ0.1mmの線が明瞭に
判別できないもの。
×:ピッチ幅0.5mm、太さ0.3mmの線が明瞭に
判別できないもの。
(6)透光性画像を得るうえての、操作性、例えば、被
記録材と画質向上シートとの剥離性を評価した。
○:良好 △ やや扱いにくい ×、扱いにくい 更に以上の結果から総合評価を行い以上の結果を第1表
に示した。総合評価において、上記6つの評価項目のう
ち1つでも不十分なものを×とした。
〜  l ll11rVVVIVIl 実施例1  1 1.10 82  0000比較例1
  1 0.9]  65   △ △ △ △比較例
2 1 1.10 82  00 × X■:インク吸
収性(秒)II:画像透過濃度■ 直線透過率(%) 
  ■:密着性V:解像度        ■:操作性
■、総合評価 (効 果) 本発明の画質向上シートての処理によれば、被記録材上
の画質向上されるべき画像に対して接する薄いフィルム
が被記録材の寸法よりも大きいのて、剥離における取り
扱い性を向上でき、光沢、透明性及び濃度の良好な優れ
た透光性印画物が容易に得られる。
又、本発明では実質的に画像を保持しない表層のみを画
質向上処理処理するため、画像の滲みや乱れがなく、高
解像度の画像が得られる。
更に本発明では、画質向上処理処理に伴い表層がクラッ
ク等がなく平滑に非孔質化するため、記録画像の耐水性
、耐候性等の耐久性、保存性が著しく向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第4図は夫々本発明の画質向上シートの実施
例説明図、第5図乃至第7図は本発明の画像向上方法の
実施例の説明図である。 1、透明フィルム(基材) 2・表層 2′:インク保持層 3:台紙 4:薄いフィルム 5:台紙と薄いフィルムの接着部 6.7:ローラー 8:ヒーター 10:被記録材 1、立。、W。二寸法差 4a、4b、4c、3b、3c :端部特許出願人  
 キャノン株式会社 代理人  弁理士 吉 1)勝 広

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)通液性を有する表層とインク保持層とを有する被
    記録材の表層側から記録液を以って記録を行い、透明化
    又は未透明化の記録画像の画質を向上させる画質向上シ
    ートにおいて、被記録材上の画質向上すべき画像面に対
    して接する薄いフィルムと、該被記録材に関して該フィ
    ルムと反対側に位置する基体シートとを該基体シートの
    一側端側で一体化し、上記薄いフィルムが被記録材の寸
    法よりも大きいことを特徴とする画質向上シート。
  2. (2)通液性を有する表層とインク保持層とを有する被
    記録材の表層側から記録液を以って記録を行い、透明化
    又は未透明化の記録画像の画質を向上させる画質向上方
    法であって、被記録材の寸法よりも大きい薄いフィルム
    と、該フィルムと一側端側で一体化された基体シートか
    らなる画質向上シートを用い、被記録材の画像に上記薄
    いフィルムを密着するように、被記録材を薄いフィルム
    と基体シートとで挟持し、この状態で被記録材の表層が
    溶融して薄いフィルムにならうように加熱加圧せしめ、
    その後表層が固化した後表層と薄いフィルムとを剥離す
    ることを特徴とする画質向上方法。
  3. (3)被記録材が透光性基材上にインク保持層と表層と
    を積層してなる特許請求の範囲第(1)項及び第(2)
    項に記載の画質向上シート及び画質向上方法。
  4. (4)加熱処理により画質向上を行う特許請求の範囲第
    (1)項及び第(2)項に記載の画質向上シート及び画
    質向上方法。
  5. (5)加圧処理により画質向上を行う特許請求の範囲第
    (1)項及び第(2)項に記載の画質向上シート及び画
    質向上方法。
  6. (6)加熱処理と加圧処理を併用して画質向上を行う特
    許請求の範囲第(1)項及び第(2)項に記載の画質向
    上シート及び画質向上方法。
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