JPH0118091Y2

JPH0118091Y2 -

Info

Publication number: JPH0118091Y2
Application number: JP1984062919U
Authority: JP
Priority date: 1984-04-26
Filing date: 1984-04-26
Publication date: 1989-05-26
Also published as: JPS60173217U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は、フアンデーシヨン、ほほ紅、アイシ
ヤドウ、口紅等の化粧料容器に関するものであ
る。

従来、小型で軽量な使い捨て方式の化粧用塗布
具が考案されてはいるが、携帯時に前記塗布具を
簡単に持ち運ぶことはできても、化粧料容器自体
は従来容器を使用するため、ハンドバツク等への
収容スペースを著しく節約することはできず、こ
の点の改善が特に切望されていた。また、前記塗
布具の先端部に固型口紅を塗着させたものもある
が、一回の塗着量が自ずと制限されるため、量的
に不足気味であつたり、また口紅として使用する
際は、その操作性に難点があつた。さらに、市販
されている紙白粉は、化粧直し等の補助的な化粧
操作を目的とするためのもので、所謂通常のメイ
キヤツプ化粧をするためのものとは性格を異にす
るものである。何れにしても、小型で軽量な化粧
用簡易収納体としての抜本的解決がなされていな
かつた。

本考案は前記欠点を解消すべく改良されたもの
で、シート状の基体の略中央部に折曲部を形成
し、該基体の一方側に接着材質を設けて化粧料の
充填部を形設するとともに、基体の他方側にシー
ト状の塗布具部を設けることによつて、携帯性に
優れた、使用上便利な化粧用簡易収納体を提供す
るものである。以下本考案の構造をその一実施例
を示す図面に従つて説明する。１はシート状の基
体であつて、略中央部には折曲部１１を形設して
いる。該基体１の一方側には接着材質を設けて化
粧料２の充填部３を形設する。基体１に接着材質
を設けて充填部３を形設する方法としては、接着
剤を塗布したり、繊維毛を植設したり、さらには
和紙・濾紙等の紙、不織布、綿・麻等の布、スポ
ンジ材等を貼設すればよい。

なお、基体１の材質は、板紙や合成樹脂製シー
ト等の板状シートであればよく、特に限定するも
のではない。また基体１を接着材質で構成すれ
ば、基体１に接着剤質を設けたものと同じになる
ので好都合である。

化粧料２は、この様に形設された充填部３に圧
着されて基体１に充填される。化粧料２は接着材
質を設けた充填部３の形設により、容易に充填さ
れるとともに、基体１への保持性が確実となる。

また、基体１に充填部３を形設するに当つて、
前もつて成型、ないし型押し等の方法により、収
納凹部４を形成しておいた後、接着剤や繊維毛等
の接着材質を設けて充填部３を形設する様にして
もよい。この場合、化粧料２をさらに確実に充填
することができる。

尚、収納凹部４の深さをやや深めに形成すれ
ば、流し込み充填により化粧料２を充填すること
も可能である。

次に、化粧料２を充填した側と反対側には、シ
ート状の塗布具部５を形設するが、例えばその形
設方法は、塗布具部５の一部に発泡体を敷設する
か、或いは、繊維毛を植設することなどにより、
塗布部６ａを先端に有する塗布具７ａを形設すれ
ばよい。また、第２図ａ，ｂに示す如く、塗布具
部５の全表面に発泡体を敷設、もしくは、繊維毛
を植設することなどにより、塗布部６ｂを有する
塗布具７ｂを形設することも可能である。尚、発
泡体としては、例えばウレタンの発泡体等が適し
ているが、特にこれを限定するものではない。ま
た、繊維毛としては、馬、イタチ等の天然毛、或
いは、ナイロン等の合成繊維毛などがあげられる
が、これも使用目的に応じて適宜選定すればよ
い。

塗布具部５は、基体１の表面上に塗布部６ａ，
６ｂを設けて形設したものであり、さらに、切欠
線８を設ければ容易に塗布具７ａ，７ｂを切り離
すことが可能となるので、実用上、特に有効な手
段である。また、第３図及び第４図に示す如く、
基体１の側辺９を折り返して形成した収納部１０
へ、塗布部６ｃ，６ｄを有する塗布具７ｃ，７ｄ
を収納して添設してもよい。

尚、基体１の略中央部に折曲部１１を設けてい
るので、基体１は容易に折り畳み可能となつてい
る。またこの場合、基体１を折り畳んだ後、一方
の端部１２を係止部１３へ嵌装させて係止するよ
うにしてもよい。

本考案は以上の如く構成したので、これを使用
する際は、まず端部１２を係止部１３より引き外
した後、切欠線８に沿つて塗布具７ａ，７ｂを切
り離すか、あるいは、収納部１０に収納してある
塗布具７ｃ，７ｂを取り外す。次いで、塗布具７
ａ，７ｂ、もしくは、７ｃ，７ｄの塗布部６ａ，
６ｂ、（もしくは６ｃ，６ｄ）により化粧料２を
擦取して直ちに化粧操作に入ればよい。

以上詳述せる如く、本考案は従来には見られな
かつた、シート状の基体に化粧料を確実に充填保
持させ、かつシート状の塗布具をも基体に一体化
して設けた化粧用簡易塗布体を提供するものであ
る。また本考案は、小型で軽量、かつ、非常に薄
型に構成される。

従つて、旅行等の目的で外出する際に、ハンド
バツクや化粧用ポーチ等へ収容スペースを著しく
節約して収容したり、あるいは、洋服のポケツト
等にも収容して携行することが可能となるので、
非常に携帯性に優れ、機能的で便利である。ま
た、使用回数も外出先での化粧回数に合わせて、
１回、乃至、数回程度のものであるから、消費し
尽したらそのまま容器ごと処分できるため、大変
合理的であるという利点もある。

さらに、生産面においては、構造的に非常に簡
易的なものであるから、材料面や加工面でのコス
トを非常に低く抑えることが可能で、大量生産に
適し、消費者へ安価に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す平面図、第２
図ａは、別の実施例を示す平面図、第２図ｂは第
２図ａにおけるＡ−Ａ線に沿つて切断した断面
図、第３図及び第４図は塗布具の収納部を設けた
実施例の平面図である。１……基体、２……化粧料、３……充填部、５
……塗布具部、１１……折曲部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シート状の基体１の略中央部に折曲部１１を形
成し、該基体１の一方側に接着材質を設けて化粧
料２の充填部３を形設するとともに、基体１の他
方側にシート状の塗布具部５を設けたことを特徴
とする化粧用簡易収納体。