JPH01180844A - ジグリセリンの精製方法 - Google Patents

ジグリセリンの精製方法

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JPH01180844A
JPH01180844A JP399788A JP399788A JPH01180844A JP H01180844 A JPH01180844 A JP H01180844A JP 399788 A JP399788 A JP 399788A JP 399788 A JP399788 A JP 399788A JP H01180844 A JPH01180844 A JP H01180844A
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JP
Japan
Prior art keywords
diglycerol
glycerol
residue
diglycerin
alcohol
Prior art date
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Pending
Application number
JP399788A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Aoyama
青山 啓史
Giichi Shimada
嶋田 義一
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 ジグリセリンは3価のアルコールであるグリセリンの2
量体、即ち4価のアルコールで、その4個の水酸基を利
用して高級脂肪酸とのエステル化、あるいはエーテル化
など種々の反応を行なうことができる。
これらジグリセリンのエステル化物やエーテル化物はそ
のまま有機合成薬品、乳化剤、防曇剤。
消泡剤、化粧品添加剤(保湿剤)として用いられなり、
塗料用樹脂、ポリウレタン、ポリエステル等の原料とし
て広く用いられている。
[従来の技術] および゛ [発明が解決しようとする問題] ジグリセリンは合成グリセリン製造時の副生物として、
あるいはグリセリンの脱水縮合反応等により製造されて
いる。
なお、合成グリセリンの製造法はアリルアルコールの過
酢酸による酸化、エピクロルヒドリンの加水分解による
方法が代表的なものである。
合成グリセリン製造時の副生物として製造されるジグワ
セリン中には、グリセリンの合成過程および、精製過程
に起こる副反応や共存物質によって、グリセリンあるい
は、ジグリセリン、トリグリセリン、さらにそれ以上の
ポリグリセリン等のアセタール化物やエステル化物が含
まれており、これらがジグワセリン中に混入していると
その主な用途である脂肪酸エステル製造時に分解し、そ
の分解生成物が脂肪酸エステルに不溶であるため沈澱物
か生成するという問題を有していた。
なお、前記2つの合成グリセリンの製造法の中で過酢酸
を用いてアリルアルコールを酸化する方法の場合、反応
の性格上特に問題か大きい。
本発明者等は上記の問題点を克服すべく鋭意検討を行な
った結果、目的を達成しうる優れたジグリセリンの精製
法の開発に成功し、本発明を完成させた。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、 「合成グリセリン製造時に生成するジグリセリンを含む
蒸溜残液を、有機または無機のアルカリと水および/ま
たはアルコールでケン化処理後蒸溜精製することを特徴
とするジグリセリン精製方法」である。
本発明において、ジグリセリンを含む蒸溜残液は着色し
ており、グリセリンの脱高沸塔の塔底残液として得られ
る。
この液の概略組成は、グリセリン50%、シダリセリン
25%、トリグリセリンおよびそれ以上のポリグリセリ
ン25%からなっている。
この脱高沸塔の塔底残液からます連続フラッシュ蒸発に
よってグリセリンを回収し、さらにこの缶残液を連続フ
ラッシュ蒸発させることによって製品ジグリセリンが得
られる。
この時、グリセリンあるいはジグリセリン、トリグリセ
リン、さらにそれ以上のポリグリセリン等のアセタール
化物やエステル化物の一部が同伴されて製品ジグワセリ
ン中に含まれてくる。
ジグリセリンの脂肪酸エステルの合成反応においては、
水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒が使用されており、
このアルカリ触媒によって、前述のアセタール化物やエ
ステル化物か加水分解され、ジグリセリンの脂肪酸エス
テルに不溶の重合物や塩のような沈澱物になっていると
予想される。
本発明は「グリセリンを回収した缶残液をフラッシュ蒸
発前に前もってアルカリ水溶液でケン化処理してアセタ
ール化物やエステル化物を分解し、不揮発性の重合物や
塩として分離すると沈澱物のないジグリセリンが得られ
る」という予想の下に成された。
ケン化処理する温度としては、70〜120°C1好ま
しくは80/110°Cである。
70°C未満では、ケン化する反応が遅く、120°C
以上では、ジグリセリンの縮合反応が起こり易くなるで
好ましくない。
アルカリとしては、無機強塩基が好ましく、例えば、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムな
どである。
アルカリの添加量としては、缶残液に対して0゜5〜5
wt%であり、0.5wt%未溝では、ケン化が不十分
であり、5wt%以上では、ジグリセリンの縮合反応か
起こりやすくなる。
またトリエチルアミンなどの有機塩基でも添加量をふや
せば使用可能である。
但し、アミン類は沈澱物生成防止効果はある力釈アミン
臭が残るため用途が制限される。
水の添加量としては、缶残液に対して10〜50wt%
であり、1t)wt%未溝ではケン化が不十分であり、
5C1t%以上では、ケン化に対しては問題とならない
が、引きつづいての脱水工程での蒸気費用がかかり、経
済的でない。
これらのことを考慮してアルカリ水溶液の濃度を選定す
る。
また、水のかわりに、アルコルールを使用しても差しつ
かえない。
この場合は取り扱い上、濃厚なアルカリ水溶液とアルコ
ールを両方添加することになる。
アルコールを使用した場合は、低沸点のアルコールエス
テルとして分離しやすくなるというメリットがある。
好適なアルコールとしては、メタノール、エタノール、
n−プロパツール、インプロパツールなどの低級脂肪族
アルコールがある。
ケン化反応は5〜10時間で完了し、それ以上の加熱は
ジグリセリンの縮合反応を起こすので好ましくない。
アルカリとして液状のアミンを用い、アルコールを用い
る場合は水を添加する必要はない。
次に実施例をあCすで本発明を具体的に説明する。
実施例1゜ グリセリンを回収した缶残液100gに、水34gと水
酸化ナトリウム4gを添加し、撹拌しながら105℃で
5.5時間加熱した。
その後、連続フラッシュ蒸発を行なって製品ジグリセリ
ンを得た。
[沈澱物の評価] ○ 実施例2.〜3.比較例1.〜3゜ 表1.に示した条件で処理した後、連続フラッシュ蒸発
を行なって製品ジグリセリンを得て評価した。
なお、脂肪酸エステルの合成と沈澱物の評価については
、次のようにして行なった。
、ステアリン酸213.5gとジグリセリン94゜4g
を丸底フラスコに仕込み、80℃まで加温する。ステア
リン酸が溶解したら、25%水酸化ナトリウム水溶液5
gを加え、撹拌しながら、窒素気流中で加熱し、230
°Cで5時間脱水する。
その後、100℃まで冷却し、フラスコの壁面や浮涜し
ている沈澱物の状態を観察し、評価する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 合成グリセリン製造時に生成するジグリセリンを含む蒸
    溜残液を、有機または無機のアルカリと水および/また
    はアルコールでケン化処理後蒸溜精製することを特徴と
    するジグリセリンの精製方法。
JP399788A 1988-01-12 1988-01-12 ジグリセリンの精製方法 Pending JPH01180844A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016017387A1 (ja) * 2014-07-30 2016-02-04 昭和電工株式会社 アルキレングリコールモノアルキルエーテルの分離回収方法、レジスト組成物処理廃液の再利用方法及びレジスト組成物処理液のリサイクル方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016017387A1 (ja) * 2014-07-30 2016-02-04 昭和電工株式会社 アルキレングリコールモノアルキルエーテルの分離回収方法、レジスト組成物処理廃液の再利用方法及びレジスト組成物処理液のリサイクル方法
JPWO2016017387A1 (ja) * 2014-07-30 2017-05-18 昭和電工株式会社 アルキレングリコールモノアルキルエーテルの分離回収方法、レジスト組成物処理廃液の再利用方法及びレジスト組成物処理液のリサイクル方法

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