JPH01178662A - 床免震装置 - Google Patents
床免震装置Info
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- JPH01178662A JPH01178662A JP82288A JP82288A JPH01178662A JP H01178662 A JPH01178662 A JP H01178662A JP 82288 A JP82288 A JP 82288A JP 82288 A JP82288 A JP 82288A JP H01178662 A JPH01178662 A JP H01178662A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
この発明は、震動に弱い電算機その他のオフィスオート
メジョン機器が設置される部屋の床が地震時等に水平方
向に振動するのを緩和する床免震装置に係り、さらにい
えば、引張り用のバネとダンパー(ピストン−シリンダ
型の粘性ダンパー又はオリフィス型のオイルダンパー)
とを複合化したバネダンパー機構による床免震装置に関
するものである。
メジョン機器が設置される部屋の床が地震時等に水平方
向に振動するのを緩和する床免震装置に係り、さらにい
えば、引張り用のバネとダンパー(ピストン−シリンダ
型の粘性ダンパー又はオリフィス型のオイルダンパー)
とを複合化したバネダンパー機構による床免震装置に関
するものである。
従来の技術
特開昭62−86265号公報に記載された床免震装置
は、第4図に主要部の構造を示したとおり、鋼球すを用
いた可動支承部Bにより、H形鋼で平版状に組立てられ
た床構造体Fを低抵抗で水平移動が自在に支持せしめ、
この床構造体Fとコンクリート床スラブ等の固定床Cと
の間にダンパー作用部Aを設置した構成とされている。
は、第4図に主要部の構造を示したとおり、鋼球すを用
いた可動支承部Bにより、H形鋼で平版状に組立てられ
た床構造体Fを低抵抗で水平移動が自在に支持せしめ、
この床構造体Fとコンクリート床スラブ等の固定床Cと
の間にダンパー作用部Aを設置した構成とされている。
ダンパー作用部Aの構造詳細は第5図に詳示したように
、浅く平たい容器a1を固定床Cに固定し、その中に粘
性液体a2を収容せしめ、粘性液体a2中に浸漬され、
かつ容器a1の底面と一定の間隔dをとった水平な抵抗
板a3が垂直なロッドa4により前記床構造体Fと一体
的に結合されている。
、浅く平たい容器a1を固定床Cに固定し、その中に粘
性液体a2を収容せしめ、粘性液体a2中に浸漬され、
かつ容器a1の底面と一定の間隔dをとった水平な抵抗
板a3が垂直なロッドa4により前記床構造体Fと一体
的に結合されている。
一方、前記抵抗板a3の中立位置を中心として直角4方
向に引張用のコイルバネEを配設し、その外端部は固定
具eにより固定床Cに固定し、内端部はロッドG及びフ
レキシブルなチェ7gを介して前記抵抗入力部たるロッ
ドa4と連結されている。ロッドGは、反力台を兼ねる
容器a1の側壁までの長さとし、同容器a1の側壁内面
に当接するストッパHがロッドGの先端部に取付けられ
ている。そして、前記ストッパーHの位置からロッドa
4までの間がチェ7gで連結されているのである。
向に引張用のコイルバネEを配設し、その外端部は固定
具eにより固定床Cに固定し、内端部はロッドG及びフ
レキシブルなチェ7gを介して前記抵抗入力部たるロッ
ドa4と連結されている。ロッドGは、反力台を兼ねる
容器a1の側壁までの長さとし、同容器a1の側壁内面
に当接するストッパHがロッドGの先端部に取付けられ
ている。そして、前記ストッパーHの位置からロッドa
4までの間がチェ7gで連結されているのである。
つまり、各方向のコイル/ヘネEにはトリガー機能用と
して予め所定大きさの手引張力を導入し、このトリガー
設定値はストッパーHによって容器a1に反力をとり、
中立位置のロッドa4には一切負荷がかからない構成と
なっている。したがって、床構造体Fが地震等の水平入
力を受けても、その水平入力が前記コイルバネEに設定
されているトリガー設定値以下の場合は、同床構造体F
の水平移動は完全に拘束され床構造体Fは動かない。
して予め所定大きさの手引張力を導入し、このトリガー
設定値はストッパーHによって容器a1に反力をとり、
中立位置のロッドa4には一切負荷がかからない構成と
なっている。したがって、床構造体Fが地震等の水平入
力を受けても、その水平入力が前記コイルバネEに設定
されているトリガー設定値以下の場合は、同床構造体F
の水平移動は完全に拘束され床構造体Fは動かない。
しかし、トリガー設定値を超える大きさの水平入力を受
けて床構造体Fが水平移動を生ずると、抵抗板a3が同
一に移動され、かつ引張り方向に位置するコイルバネE
を伸長させる。このとき抵抗板a3が受ける粘性抵抗は
減衰力として働き床構造体Fの過大変形が防止される。
けて床構造体Fが水平移動を生ずると、抵抗板a3が同
一に移動され、かつ引張り方向に位置するコイルバネE
を伸長させる。このとき抵抗板a3が受ける粘性抵抗は
減衰力として働き床構造体Fの過大変形が防止される。
そして、コイルバネEの引張り力により元位置に戻す復
元力が与えられる。また、コイルバネEのバネ力が長周
期に設定されているために免震効果が奏される。
元力が与えられる。また、コイルバネEのバネ力が長周
期に設定されているために免震効果が奏される。
本発明が解決しようとする問題点
上述した従来の床免震装置の場合、粘性液体a2を収容
した容器a1の上面開口には一応蓋をスライド可能に設
置するが、機能上蓋で完全に密封することはできない。
した容器a1の上面開口には一応蓋をスライド可能に設
置するが、機能上蓋で完全に密封することはできない。
したがって、床の施工期間中又は施工後の長い供用期間
中にゴミその他の異物が粘性液体a2に混入するおそれ
があり、異物の混入による粘性液体a2の変質又は粘性
値の変化を生じ、ダンパー性能が変化するというメンテ
ナンス上の問題点がある。
中にゴミその他の異物が粘性液体a2に混入するおそれ
があり、異物の混入による粘性液体a2の変質又は粘性
値の変化を生じ、ダンパー性能が変化するというメンテ
ナンス上の問題点がある。
また、粘性液体a2中の抵抗板a3が受ける粘性抵抗の
大きさは、容器底面との間隔dの大きさに反比例するこ
とは良く知られているとおりであるが、間隔dの大きさ
は床施工中の施工誤差又は供用期間中の未載荷重の大き
さや経年変化などによって変り易い。一方、供用期間中
に前記間隔dの大きさを調整することは不可能に近いこ
とであるため、結局はダンパー性能の保全が難しいとい
う問題点がある。
大きさは、容器底面との間隔dの大きさに反比例するこ
とは良く知られているとおりであるが、間隔dの大きさ
は床施工中の施工誤差又は供用期間中の未載荷重の大き
さや経年変化などによって変り易い。一方、供用期間中
に前記間隔dの大きさを調整することは不可能に近いこ
とであるため、結局はダンパー性能の保全が難しいとい
う問題点がある。
問題点を解決するための手段
上記従来技術の問題点を解決するための手段として、こ
の発明に係る床免震装置は、図面の第1図〜第3図に好
適な実施例を示したとおり、移動支承部で水平移動が自
在に支持された床構造体と固定床との間にダンパー作用
部を設置して成る床免震装置において、 イ) ダンパー作用部Aは、床構造体Fの抵抗入力部l
と、該抵抗入力部1を中心として放射方向に配置されバ
ネダンパー機構2・・・とを連結して成るものとした。
の発明に係る床免震装置は、図面の第1図〜第3図に好
適な実施例を示したとおり、移動支承部で水平移動が自
在に支持された床構造体と固定床との間にダンパー作用
部を設置して成る床免震装置において、 イ) ダンパー作用部Aは、床構造体Fの抵抗入力部l
と、該抵抗入力部1を中心として放射方向に配置されバ
ネダンパー機構2・・・とを連結して成るものとした。
口) 固定床Cには、前記抵抗入力部lの中立位置から
一定の移動距離だけ離れた位置に反力台3を固定した。
一定の移動距離だけ離れた位置に反力台3を固定した。
ハ) バネダンパー機構2は、引張り用のバネ7と、オ
イル又は粘性液体8を収容したシリンダ9とピストンl
Oとより成るダンパー11とを同心配置に複合化して成
るものとし、該バネダンパー機構2の外端部は固定床C
に固定し、内端側から床構造体Fの抵抗入力部lに向か
って延びる連結体6には反力台3の内側位置にストッパ
ー4を取付け、このストッパー4の位Mから抵抗入力部
lまでの間は可撓体5で連結した、 構成としている。
イル又は粘性液体8を収容したシリンダ9とピストンl
Oとより成るダンパー11とを同心配置に複合化して成
るものとし、該バネダンパー機構2の外端部は固定床C
に固定し、内端側から床構造体Fの抵抗入力部lに向か
って延びる連結体6には反力台3の内側位置にストッパ
ー4を取付け、このストッパー4の位Mから抵抗入力部
lまでの間は可撓体5で連結した、 構成としている。
作 用
バネダンパー機構2の引張用コイルバネ7には予めトリ
ガー機能用として所定大きさの手引張力を導入しておく
ことができる。その手引張力は、ストッパー4を介して
反力台3に反力をとるので、中立位置にある床構造体F
の抵抗入力部1に対しては一切負荷を及ぼしめない。
ガー機能用として所定大きさの手引張力を導入しておく
ことができる。その手引張力は、ストッパー4を介して
反力台3に反力をとるので、中立位置にある床構造体F
の抵抗入力部1に対しては一切負荷を及ぼしめない。
したがって、床構造体F及びその上に載置されたOA機
器などが地震等による水平入力を受けた場合でも、その
水平入力が前記トリガー設定値以下であるときは、床構
造体Fの水平移動は完全に拘束され動かない。
器などが地震等による水平入力を受けた場合でも、その
水平入力が前記トリガー設定値以下であるときは、床構
造体Fの水平移動は完全に拘束され動かない。
一方、床構造体F等が前記トリガー設定値よりも大きい
水平入力を受けると、床構造体Fはバネダンパー機構2
の抵抗力に打勝って水平移動を生じ、引張り方向に位置
するバネダンパー機構2を伸長動作させる。圧縮方向に
位置するバネダンパー機構2については可撓体5の変形
により一切の力を及ぼさない。前記引張り方向に位置す
るバネダンパー機構2は、伸長されることに伴なって引
張り用のバネ7が抵抗し、同時にダンパー11のピスト
ン10が抵抗を受けるので、長周期化による過大変形を
阻止する事ができ、同時に免震効果が発揮される。
水平入力を受けると、床構造体Fはバネダンパー機構2
の抵抗力に打勝って水平移動を生じ、引張り方向に位置
するバネダンパー機構2を伸長動作させる。圧縮方向に
位置するバネダンパー機構2については可撓体5の変形
により一切の力を及ぼさない。前記引張り方向に位置す
るバネダンパー機構2は、伸長されることに伴なって引
張り用のバネ7が抵抗し、同時にダンパー11のピスト
ン10が抵抗を受けるので、長周期化による過大変形を
阻止する事ができ、同時に免震効果が発揮される。
かくして床構造体Fが受けた水平入力とバネダンパー機
構2の抵抗力とが釣合いに達し、その後バネダンパー機
構2の引張力が勝って床構造体Fの復元動作が生ずる。
構2の抵抗力とが釣合いに達し、その後バネダンパー機
構2の引張力が勝って床構造体Fの復元動作が生ずる。
但し、この復元力は、バネ7の引張力と、ダンパー11
においてピストン10が受ける抵抗の大きさは、ピスト
ン10の外径とシリンダ9内径との差(間隔)の大きさ
又はピストンに設けたオリフィスの絞り効果に反比例す
るが、前記の間隔はダンパー11の製作工程において高
精度に、かつ不変のものとして設定できるので、粘性抵
抗の大きさが供用期間中に変化することはない。そして
、粘性液体8は、シリンダ9内に完全蜜月の状態とされ
るので、異物等が入るおそれはなく、変質等するおそれ
がないのである。
においてピストン10が受ける抵抗の大きさは、ピスト
ン10の外径とシリンダ9内径との差(間隔)の大きさ
又はピストンに設けたオリフィスの絞り効果に反比例す
るが、前記の間隔はダンパー11の製作工程において高
精度に、かつ不変のものとして設定できるので、粘性抵
抗の大きさが供用期間中に変化することはない。そして
、粘性液体8は、シリンダ9内に完全蜜月の状態とされ
るので、異物等が入るおそれはなく、変質等するおそれ
がないのである。
床構造体Fの前記復元動作が抵抗入力部lの中立位置に
達すると同時に、ストッパー4が反力台3に当接するの
で、この時点でバネダンパー機構2の抵抗入力部lに対
する作用力は消失する。
達すると同時に、ストッパー4が反力台3に当接するの
で、この時点でバネダンパー機構2の抵抗入力部lに対
する作用力は消失する。
仮に、床構造体Fが慣性力により抵抗入力部1の中立位
置を超えて反対側へオーバーランしかけても、その慣性
力が上述のトリガー設定値以下の場合はオーバーランが
完全に拘束されて動かない。慣性力がトリガー設定値よ
りも大きくて床構造体Fがオーバーランした場合は、オ
ーバーランの方向と反対側(引張り側)に位置するバネ
ダンパー機構2が上記のように働いて免震効果を発揮す
るのである。
置を超えて反対側へオーバーランしかけても、その慣性
力が上述のトリガー設定値以下の場合はオーバーランが
完全に拘束されて動かない。慣性力がトリガー設定値よ
りも大きくて床構造体Fがオーバーランした場合は、オ
ーバーランの方向と反対側(引張り側)に位置するバネ
ダンパー機構2が上記のように働いて免震効果を発揮す
るのである。
実施例
次に、第1図〜第3図に示した本発明の詳細な説明する
。
。
第1図はダンパー作用部Aの全体構成図を示したもので
、床構造体Fの抵抗入力部たるロッド1を中心として直
角4方向に4個(但し、方向及び個数はこの限りではな
い)のバネダンパー機構2・・・が放射状に配置されて
いる。各バネダンパー機構2の外端部はアンカーブラケ
ッ)12により固定床12に固定されている。同バネダ
ンパー機構2の内端側から前記ロッドlに向って求心方
向に延びるダンパー農林6は、可撓性のチェノ5と一連
の構成でロッドlと連結されている。
、床構造体Fの抵抗入力部たるロッド1を中心として直
角4方向に4個(但し、方向及び個数はこの限りではな
い)のバネダンパー機構2・・・が放射状に配置されて
いる。各バネダンパー機構2の外端部はアンカーブラケ
ッ)12により固定床12に固定されている。同バネダ
ンパー機構2の内端側から前記ロッドlに向って求心方
向に延びるダンパー農林6は、可撓性のチェノ5と一連
の構成でロッドlと連結されている。
ロッド1の中立位置を中心として、このロッド1(床構
造体)が地震等の水平入力を受けた際に移動するであろ
う最大移動距離よりも少し大きい半径の円形リング状を
なす反力台3が、固定床Cに固定されている(但し、反
力台3はリング形状である必要はなく、個々にブラケッ
ト構造でも良い)。前記ダンパー農林6はこの反力台3
の容孔に通してロッド1に向っている。同ダンパー芯林
6の先端部には反力台3の内壁面に当接するピン又はロ
ーラー状のストッパー4が取付けられている。このスト
ッパー4からロッド1までの間が可撓性のチェーン5(
又はワイヤー、ロープなど延びないものであれば可)で
連結されている。
造体)が地震等の水平入力を受けた際に移動するであろ
う最大移動距離よりも少し大きい半径の円形リング状を
なす反力台3が、固定床Cに固定されている(但し、反
力台3はリング形状である必要はなく、個々にブラケッ
ト構造でも良い)。前記ダンパー農林6はこの反力台3
の容孔に通してロッド1に向っている。同ダンパー芯林
6の先端部には反力台3の内壁面に当接するピン又はロ
ーラー状のストッパー4が取付けられている。このスト
ッパー4からロッド1までの間が可撓性のチェーン5(
又はワイヤー、ロープなど延びないものであれば可)で
連結されている。
より詳細な構成は第2図に示しているとおり、第4図の
ような平版構造の床構造体Fを構成するH形鋼の下面側
に、下向きに高剛度のロッドlを突設させ、これにチェ
75が連結されている(但し、ロッド1はボックス構造
体、又は複数本のロッドの集合体から成るものなどでも
よい)。
ような平版構造の床構造体Fを構成するH形鋼の下面側
に、下向きに高剛度のロッドlを突設させ、これにチェ
75が連結されている(但し、ロッド1はボックス構造
体、又は複数本のロッドの集合体から成るものなどでも
よい)。
バネダンパー機構2は、中心部に例えばシリコンオイル
の如き粘性液体8を収容したシリンダ9の外周部に、引
張用のコイルバネ7を巻装して複合化した構成とされて
いる。即ち、コイルバネ7の左端部はシリンダ9の左端
部に巻付けて固着し、右端部はダンパー農林6に設けた
凸部’6 aに止着されている。ダンパー農林6の先端
部には、シリンダ9内のサブマリン型のピストンlOが
結合されている。シリンダ9は、その左端部にピン13
で連結したねじ軸14を固定床C上のアンカープラケッ
)12に通し、調整ナツト15で結合されている。
の如き粘性液体8を収容したシリンダ9の外周部に、引
張用のコイルバネ7を巻装して複合化した構成とされて
いる。即ち、コイルバネ7の左端部はシリンダ9の左端
部に巻付けて固着し、右端部はダンパー農林6に設けた
凸部’6 aに止着されている。ダンパー農林6の先端
部には、シリンダ9内のサブマリン型のピストンlOが
結合されている。シリンダ9は、その左端部にピン13
で連結したねじ軸14を固定床C上のアンカープラケッ
)12に通し、調整ナツト15で結合されている。
したがって、タンパ−農林6が図中右方へ引張られると
、第3図に示したようにシリンダ9内をピストンlOが
同一に移動し、かつ凸部6aに止着されたコイルバネ7
が伸長される。よって、ダンパー農林6にはピストン1
0がシリンダ9内に収容した粘性液体8から受ける粘性
抵抗と、コイルバネ7の引張り抵抗との合成力が働き、
免震効果に寄与する。
、第3図に示したようにシリンダ9内をピストンlOが
同一に移動し、かつ凸部6aに止着されたコイルバネ7
が伸長される。よって、ダンパー農林6にはピストン1
0がシリンダ9内に収容した粘性液体8から受ける粘性
抵抗と、コイルバネ7の引張り抵抗との合成力が働き、
免震効果に寄与する。
他方、第3図の移動位置からコイルバネ7の引張力で第
2図の中立位置に向って復元動作するときにも、ピスト
ン10には粘性抵抗が働くので、復元動作はゆっくり緩
慢に行なわれ、減衰効果が奏されるのである。
2図の中立位置に向って復元動作するときにも、ピスト
ン10には粘性抵抗が働くので、復元動作はゆっくり緩
慢に行なわれ、減衰効果が奏されるのである。
なお、ピストン10とシリンダ10の右端部との間には
ダンパー農林6の外周を覆うシール用蛇腹16を連結し
、もってダンパー農林6とシリンダ9との間の軸封処理
を容易ならしめている。
ダンパー農林6の外周を覆うシール用蛇腹16を連結し
、もってダンパー農林6とシリンダ9との間の軸封処理
を容易ならしめている。
異なる実施例
ダンパー11の構成としては、上述したサブマリン型の
ピストンとシリンダ内壁との間における粘性液体の粘性
抵抗を利用する原理のダンパー(粘性ダンパー)のほか
、同じくピストン−シリンダ型であるが、ピストンに設
けたオリフィスをオイル等の液体が流通する際の流通抵
抗(絞り効果)を利用する原理のダンパー(オイルダン
バー)も全く同様に使用できるのである。
ピストンとシリンダ内壁との間における粘性液体の粘性
抵抗を利用する原理のダンパー(粘性ダンパー)のほか
、同じくピストン−シリンダ型であるが、ピストンに設
けたオリフィスをオイル等の液体が流通する際の流通抵
抗(絞り効果)を利用する原理のダンパー(オイルダン
バー)も全く同様に使用できるのである。
本発明が奏する効果
以上に実施例と併せて詳述したkおりであって、この発
明に係る床免震装置は、ダンパー作用部Aに、引張り用
のバネ7とピストン−シリンダ型のダンパー11とを同
心配置に複合化した構成のバネダンパー機構2を使用す
るので、特にダンパー11の粘性抵抗の大きさはダンパ
ー11の製作においてピストン10の外径とシリンダ9
の内径との差又はピストン10に設けるオリフィスの大
きさとして高精度に、かつ恒久的に不変の構成で設定で
き、免震効果の設計、施工を容易、確実ならしめるし、
ひいては供用期間中は免震性能が変化する危惧のない床
免震装置を提供できる。
明に係る床免震装置は、ダンパー作用部Aに、引張り用
のバネ7とピストン−シリンダ型のダンパー11とを同
心配置に複合化した構成のバネダンパー機構2を使用す
るので、特にダンパー11の粘性抵抗の大きさはダンパ
ー11の製作においてピストン10の外径とシリンダ9
の内径との差又はピストン10に設けるオリフィスの大
きさとして高精度に、かつ恒久的に不変の構成で設定で
き、免震効果の設計、施工を容易、確実ならしめるし、
ひいては供用期間中は免震性能が変化する危惧のない床
免震装置を提供できる。
また、バネダンパー機構2は、工場で製作したあとは、
現場へ搬入しセツティングするだけの単純作業で簡単に
取扱えるし、調整とか粘性液体の注ぎ足しなどの面倒が
ないので施工が容易なのである。
現場へ搬入しセツティングするだけの単純作業で簡単に
取扱えるし、調整とか粘性液体の注ぎ足しなどの面倒が
ないので施工が容易なのである。
第1図はこの発明に係る床免震装置のダンパー作用部の
全体構成を示した平面図、第2図と第3図はバネダンパ
ー機構の中立状態と引張り状態を示した断面図、第4図
は従来の床免震装置の全体構成を示した斜視図、第5図
は従来のダンパー作用部の要部構造を示した断面図であ
る。 B・・・移動支承部 F・・・床構造体A・・・ダン
パー作用部 1・・・抵抗入力部(ロッド) 2・・・バネダンパー機構 3・・・反力台7・・・
コイルバネ 8・・・粘性液体9・・・シリンダ
10・・・ピストン11・・・粘性ダンパー 12・・・アンカーブラケット 6・・・ダンパー農林(連結体)
全体構成を示した平面図、第2図と第3図はバネダンパ
ー機構の中立状態と引張り状態を示した断面図、第4図
は従来の床免震装置の全体構成を示した斜視図、第5図
は従来のダンパー作用部の要部構造を示した断面図であ
る。 B・・・移動支承部 F・・・床構造体A・・・ダン
パー作用部 1・・・抵抗入力部(ロッド) 2・・・バネダンパー機構 3・・・反力台7・・・
コイルバネ 8・・・粘性液体9・・・シリンダ
10・・・ピストン11・・・粘性ダンパー 12・・・アンカーブラケット 6・・・ダンパー農林(連結体)
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【1】移動支承部で水平移動が自在に支持された床構造
体と固定床との間にダンパー作用部を設置して成る床免
震装置において、 イ)ダンパー作用部は、床構造体の抵抗入力部と、該抵
抗入力部を中心として放射方向に配置されたバネダンパ
ー機構とをそれぞれ連結して成り、 ロ)固定床には前記抵抗入力部の中立位置から一定の移
動距離だけ離れた位置に反力台を固定してあり、 ハ)バネダンパー機構は、引張り用のバネと、粘性液体
を収容したピストン−シリンダ型のダンパーとを同心配
置に複合化して成り、該バネダンパー機構の外端部は固
定床に固定し、内端側から床構造体の抵抗入力部に向か
って延びる連結体には反力台の内側位置にストッパーを
取付け、このストッパーの位置から抵抗入力部までの間
は可撓体で連結されていること、 を特徴とする床免震装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP82288A JP2602441B2 (ja) | 1988-01-06 | 1988-01-06 | 床免震装置 |
NZ227389A NZ227389A (en) | 1988-01-06 | 1988-12-19 | Floor vibration damping apparatus |
IT8848724A IT1235354B (it) | 1988-01-06 | 1988-12-28 | Apparecchio per lo smorzamento delle vibrazioni del suolo, in particolare di pavimento, per l'isolamento di apparecchiature sensibili |
FR8817445A FR2625523B1 (fr) | 1988-01-06 | 1988-12-29 | Appareil d'amortissement de vibrations de plancher |
CN 88109171 CN1017816B (zh) | 1988-01-06 | 1988-12-30 | 楼板减震装置 |
US07/729,908 US5185976A (en) | 1988-01-06 | 1991-07-15 | Floor vibration-damping apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP82288A JP2602441B2 (ja) | 1988-01-06 | 1988-01-06 | 床免震装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178662A true JPH01178662A (ja) | 1989-07-14 |
JP2602441B2 JP2602441B2 (ja) | 1997-04-23 |
Family
ID=11484348
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP82288A Expired - Lifetime JP2602441B2 (ja) | 1988-01-06 | 1988-01-06 | 床免震装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2602441B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014101918A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Tokkyokiki Corp | 流体ダンパー |
-
1988
- 1988-01-06 JP JP82288A patent/JP2602441B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014101918A (ja) * | 2012-11-19 | 2014-06-05 | Tokkyokiki Corp | 流体ダンパー |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2602441B2 (ja) | 1997-04-23 |
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