JPH0117859Y2 - - Google Patents

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JPH0117859Y2
JPH0117859Y2 JP1981152105U JP15210581U JPH0117859Y2 JP H0117859 Y2 JPH0117859 Y2 JP H0117859Y2 JP 1981152105 U JP1981152105 U JP 1981152105U JP 15210581 U JP15210581 U JP 15210581U JP H0117859 Y2 JPH0117859 Y2 JP H0117859Y2
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piezoelectric
adhesive
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JP1981152105U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、両主面に励振電極を配置した圧電板
を支持部材に載置固着した圧電振動子の支持構造
に関する。
この種の支持構造に要求される事項としては、
第1に機械的衝撃に対して圧電板の破損はもとよ
り、圧電板の電気接続の断線を防止することであ
り、第2に、支持構造の膨張等による圧電振動子
の周波数温度特性変動を少なくすることである。
しかして、第1の要求に応えるために、圧電板
の支持をより一層強固にする手段があるが、接着
剤固着による場合には、その接着剤の量を多くし
ても機械的衝撃には必ずしも有効ではなく、また
強く固着した場合には第2の要求に応えられず、
結局、従来の支持構造では両要求に応える手段が
見出されていなかつた。
本考案の目的は、前述した両要求に応えた新規
の圧電振動子の支持構造を提供することである。
以下、本考案をその実施例を挙げて、従来技術
と対比しながら説明する。
第1図は、本考案が生れる前の従来の水晶振動
子の支持構造を示す。そして、同図aは組立前の
斜視図、同図bは組立後の表面図及び同図cは組
立後の水晶板と絶縁板の断面図である。
水晶板1は、ATカツト水晶板(水晶の結晶座
標軸X,Y,ZをX軸のまわりに所定の角度、例
えば35゜18′回転した後の結晶座標軸X,Y′,Z′に
おいて、XZ′軸平面に平行に切断された水晶板を
いう。)を円板状(主寸法である直径φx=6mm)
に加工したもので、その両主面上中心付近に厚み
すべり振動すべき励振電極2,3と、各励振電極
2,3からZ′軸方向にあつて互に反対向きで水晶
板1の周縁まで延在させた引出電極4,5とを配
置している。これらの電極は、金、銀、アルミニ
ウムなどの金属を使用して真空蒸着などにより付
着される。
絶縁板6は、エポキシ樹脂、セラミツク、フエ
ノール樹脂又はガラスエポキシ樹脂などの電気的
絶縁板を素材にして、励振電極2,3の径とほぼ
等しい直径φh=3mmの穴7を開け、この穴7の
周縁に金、銀、銅などの電気的導電性金属からな
る金属膜8,9,10,11を配設している。金
属膜8,9の他端は、絶縁板6の下方の端部1
2,13まで延在させ、この端部12,13にて
端子14,15を半田付接続している。
絶縁板6の穴7は、励振電極2,3との接触を
防ぐためにある。水晶板1の引出電極4,5の端
部と、これに直交する端部とは、それぞれ絶縁板
6の金属膜8,9,10,11との間で銀入塗料
などの導電性接着剤又は半田付などの接着剤1
6,17,18,19を付着して、両者を機械的
かつ電気的に固着する。
このようにして水晶板1は絶縁板6に載置固着
されるが、その固着の強度を大きくするために、
接着剤16〜19の量を多くしても、機械的衝撃
に対してさして有効ではない。すなわち、コンク
リート上1mから自然落下する衝撃試験におい
て、接着剤の直径を0.5φmm、1.0φmm、1.5φmm及び
2φmmにした場合(試料数はいずれも100個)、落
下回数10回目からいずれも破損しはじめ、落下回
数20回目からそれぞれ5%、4%、2%及び2%
と破損率が低下するものの、完全なる破損防止が
得られていない。
一方、水晶振動子の周波数温度特性について
は、第2図の曲線イで示すような、この水晶振動
子の本来の3次曲線を現わすべきところ、同図の
曲線ロで示すようにほぼ直線状に大幅に変動して
しまう。このような周波数温度特性の変動は、前
述したような多量の接着剤の使用の他に、支持構
造による影響が考えられる。すなわち、絶縁板6
の線膨張係数(例えばエポキシ樹脂では80×
10-6)が水晶板1の線膨張係数(8×10-6)より
も可なり大きいことから、周囲温度の上昇に伴
い、絶縁板6の穴7の径φhから水晶板1の径φx
までの絶縁板部分が膨張し、その膨張力Fが水晶
板1に作用しているものと考えられる。
そこで本考案は、実施例図面である第3図に示
すように、先ず機械的衝撃に対しては水晶板1の
周縁と絶縁板6とにまたがつて、直径が0.8φmmの
導電性接着剤をそれぞれ接近して2個20,2
1,22,23,24,25及び26,27に分
けて塗布し、両者を固着した。これらの接着剤の
量が従来1個の直径2φmmによるものよりも少量
であるにもかかわらず、前述したと同様の衝撃試
験をした結果、落下回数20回はもとより、100回
においても破損及び断線が零であり、機械的衝撃
に対して非常に強固であることが確認された。本
例では接着剤を2分割しているが、これを3分割
しても同様な結果を得ている。なお、接着剤とし
ては、電気的導通を得る引出電極4,5と金属膜
8,9との間では銀入り塗料又は半田付が好まし
く、電気的導通とは無関係な水晶板1の周縁と金
属膜10,11との間では前記接着剤の他に絶縁
性接着剤であつてもよい。
一方、水晶振動子の周波数温度特性について
は、前述したような小径の接着剤の他に、絶縁板
6の穴70の直径φhを水晶板1の直径φxの75%
に相当する寸法(本例ではφh=4.5mm)まで開け
て、前述した膨張力Fの発生を極力少なくしてい
る。その結果、本例の水晶振動子の周波数温度特
性は、第2図の曲線イに示すようなATカツト水
晶本来の特性を現わす。穴70の直径φhを水晶
板1の直径φxの70%に相当する寸法にした場合
には、第2図の曲線イを25℃付近で多少直線傾向
に変形させ、更に水晶板1の直径φxの70%より
小さな寸法にした場合には、第2図の曲線ロに近
づき変動をより一層大きくしてしまう。一方、穴
70の直径φhを水晶板1の直径φxの75%より大
きくした場合、膨張力Fの水晶板1に与える影響
を少なくし、その上限については水晶板1と絶縁
板6との固着による支持能力の関係上、水晶板の
直径φxの95%までが実用値である。
なお、第3図において16,17は半田の流れ
防止膜である。
第4図は、絶縁板の両主面上にそれぞれ水晶板
を載置固着した本考案の実施例を示し、本例でも
接着剤の付着については前実施例と同様2分割
し、接着剤33,34,35,36,37,3
8,39,40及びそれらのダツシ付き記号のも
のを塗布している。そして、絶縁板6の穴71の
直径φhを水晶板1の直径φx(=6mm)の90%に
相当する寸法(φh=5.4mm)にしている。なお、
同図a及びbはそれぞれ表から裏及び裏から表を
透視した組立前の斜視図、同図cは組立後の断面
図、並びに同図fは水晶振動子の電気接続図であ
る。
以上の実施例において、第1図に示した記号と
同一のものは同一の機能の構成部分を表わし、ま
た第4図においてダツシ付とダツシ無の同一記号
も同一機能の構成部分を表わしている。なお、第
4図の新たな記号について、金属膜13,13′
と30,30′には小孔31,32を開け、その
小孔31,32の内部側面にも金属膜を配設させ
た、いわゆるスルーホール構造にしていることか
ら、金属膜13と13′及び金属膜30,30′が
それぞれ電気接続されている。また、3本の端子
41,42,43が金属膜12,30,13にそ
れぞれ半田付接続されている。28,29は半田
の流れ防止膜である。
本考案の水晶振動子の支持構造によれば、機械
的衝撃に対して従来よりも大幅に強固にすること
ができ、また周波数温度特性に対しても水晶本来
の特性を忠実に出現させることができるから、そ
の実用的価値は多大である。
以上の実施例では、圧電板としてATカツト水
晶板を取り挙げたが、この他にもBT、FTカツ
トなどの他のカツトアングルの水晶板はもとよ
り、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなど
の他の圧電板であつてもよく、また圧電板及び絶
縁板の穴の形状についても円形に限定されず、正
方形又は長方形であつてもよく、この場合の圧電
板の主寸法は主面の各辺の寸法を指す。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の水晶振動子の支持構造を示し、
同図aが組立前の斜視図、同図bが組立後の表面
図及び同図cが組立後の断面図である。第2図は
ATカツト水晶振動子の周波数温度特性を示す図
である。第3図は本考案の一実施例である水晶振
動子の支持構造を示し、同図aは組立前の斜視
図、同図bは組立後の表面図及び同図cは組立後
の断面図である。第4図は本考案のもう一つの実
施例である水晶振動子の支持構造を示し、同図a
は表から裏を透視した斜視図、同図bは裏から表
を透視した斜視図、同図cは表面図、同図dは裏
面図、同図eは断面図及び同図fは水晶振動子の
電気接続図である。 1……水晶板、2,3……励振電極、6……絶
縁板、20,21,22,23,24,25,2
6,27,33,34,35,36,37,3
8,39,40……接着剤、φx……水晶板の直
径、φh……穴の直径、70,71……穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両主面に励振電極が配置された圧電板を支持
    部材に設置し、前記圧電板の周縁まで引出され
    た引出電極と前記支持部材とをまたがつて接着
    剤を1つの引出電極につき接近して複数個に分
    けて固着し、かつ該引出電極以外の固着個所で
    該圧電板の周縁部と前記支持部材とを1個所に
    ついて接近して複数個に分けて固着しているこ
    とを特徴とする圧電振動子の支持構造。 (2) 実用新案登録請求の範囲第(1)項において、前
    記支持部材が絶縁板であり、かつ、前記絶縁板
    の主面中心部分に前記圧電板の主寸法の75%〜
    95%に相当する寸法の穴を開けていることを特
    徴とする圧電振動子の支持構造。
JP15210581U 1981-10-13 1981-10-13 圧電振動子の支持構造 Granted JPS5857116U (ja)

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JP15210581U JPS5857116U (ja) 1981-10-13 1981-10-13 圧電振動子の支持構造

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JP15210581U JPS5857116U (ja) 1981-10-13 1981-10-13 圧電振動子の支持構造

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Publication Number Publication Date
JPS5857116U JPS5857116U (ja) 1983-04-18
JPH0117859Y2 true JPH0117859Y2 (ja) 1989-05-24

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ID=29944771

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JP15210581U Granted JPS5857116U (ja) 1981-10-13 1981-10-13 圧電振動子の支持構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007189501A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5469093A (en) * 1977-11-11 1979-06-02 Nippon Denpa Kogyo Kk Thickness slip crystal resonator

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JPS5857116U (ja) 1983-04-18

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