JPH0117758Y2 - - Google Patents

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JPH0117758Y2
JPH0117758Y2 JP1981180876U JP18087681U JPH0117758Y2 JP H0117758 Y2 JPH0117758 Y2 JP H0117758Y2 JP 1981180876 U JP1981180876 U JP 1981180876U JP 18087681 U JP18087681 U JP 18087681U JP H0117758 Y2 JPH0117758 Y2 JP H0117758Y2
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heat insulating
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metal plate
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、無機質成形体の表面を金属板で被覆
した金属被覆保温材、更に詳しくは保温材相互間
からの熱損失が少なく、しかも除染が容易であつ
て、特に原子力プラントの配管、機器用として好
適な金属被覆保温材に関する。
原子力プラントの配管、機器の保温材として従
来より金属保温材が使用されている。この従来の
金属保温材は金属板で形成されたケース内に金属
板を層を成して配置し、輻射による熱損失を防ぐ
ようにしたものであるが、金属保温材を構成する
金属板は金属保温材の機械的強度を維持するた
め、0.7〜0.8mm程度以上の厚さを必要とし、重量
が重くなり着脱操作が難かしくなると共に保温材
相互間の間〓からの熱流の漏洩により断熱性能が
低下する欠点があつた。また原子力プラントでは
プラント稼動後定期的に配管、機器を検査するこ
とが義務付けられており、検査個所の保温材は取
り外し後再び復旧しなければならず、この場合作
業者は放射線被曝量を規制されているので長時間
作業は不可能であり、取り外し、取り付け操作の
容易な保温材が必要とされるが、前記従来の金属
保温材は、高重量で着脱操作の容易性に欠けるの
でこのような要望を満足し得ない。更にまた従来
の金属保温材においては、第1図に示すように配
管1′の外周に金属板2′が層状に配置され、この
層状金属板2′を金属被覆板3′が被覆するような
構成を有しているので、ケースを構成する金属被
覆板3′が、高温側(例えば配管側)と低温側
(例えば外気側)間の熱膨脹差に基因する寸法誤
差により変形し、この変形が保温材相互間の間〓
発生原因となり、発生した間〓を通じて配管表面
で加熱された空気が大気中に放散され、熱損失が
大きくなる不利があつた。またこのような熱損失
の原因となる間〓は製作加工時の寸法誤差により
生ずることもある。このような熱損失を防止する
ために、金属被覆保温材の周縁に断熱材を取付け
るという試案もあるが、このようにすると断熱材
に放射性物質が吸着され、除染が困難になるのみ
ならず断熱材が脱落し、検査時に於ける保温材の
脱着操作ごとに新しく取換えることが必要となり
経済的負担増を招く。更に加えて従来構造のもの
は、金属板の厚さが0.7〜0.8mmと大きいので、熱
面に対し垂直方向の熱橋による熱損失が大きい欠
点もある。
本考案は、このような従来の欠点を悉く除去す
ることを目的としてなされたもので、即ち本考案
は、原子力プラントの配管、機器類の保温被覆に
用いられる金属被覆保温材であつて、該保温材
は、無機質成形体と該成形体の全表面を被覆する
金属板から構成され、金属板のうち、上記成形体
の接続端面を被覆する金属板は、接続端面以外の
面を被覆する金属板より薄肉厚であつて、少なく
とも一つの接続端面に於て、外方へ断面円弧状に
且つ保有弾性に抗して円弧半径方向に適宜圧縮変
形し得るように膨出され、この外方膨出部内に、
該膨出部の圧縮変形に追随し得るように、弾力性
ある断熱材が填装されていることを特徴とする、
原子力プラントの配管、機器に用いる金属保温被
覆材に係る。
本考案に於て、無機質成形体1としては、パー
ライト成形体、珪酸カルシウム成形体等のような
圧縮強度の大きい成形体を使用することが好まし
く、特に珪酸カルシウム成形体は機械的強度が大
きく且つ軽量であるので有利に使用できる。この
ような珪酸カルシウム成形体としては、例えばゾ
ーノトライト結晶を主成分とする密度0.13g/cm3
程度のものが好適である。
無機質成形体1を被覆する金属板2,2″とし
ては各種のものを使用でき、特にステンレス銅
(例えばSUS304)は優れた耐熱性を有するので
有利に使用できる。このような金属板2,2″と
しては比較的薄肉厚のものでよく、特に無機質成
形体1の接続端面を被覆する金属板2″は他の面
を被覆する金属板2よりも一層薄肉厚とすること
ができる。接続端面を被覆する金属板2″を薄肉
厚とすることによつて、熱面に対し垂直方向の熱
橋による熱損失を低減でき、肉厚としては、0.6
〜0.1mm程度が適当である。
無機質成形体1を金属板2,2″でもつて被覆
するに際し、該成形体1の少なくともいずれか一
つの接続端面1aに於て、金属板2″が外方へ円
弧状に膨出され、この膨出部3内に弾力性ある断
熱材4が填装される。この膨出部3は断面円弧状
であつて且つ比較的薄肉厚の金属板2″から構成
されるのでバネ弾性を有し、内部に填装の断熱材
4の弾力性を効率的に発揮せしめ得る。
断熱材4としては弾力性を有するものであれば
特に限定されないが、例えばロツクウール、ガラ
スウール、セラミツクフアイバー、炭素繊維、ス
テンレスウールなどの綿状物、ヤーン、フエル
ト、ブランケツト及び石綿スポンジなどのよう
に、外力によつて変形し、外力を取り去ればもと
の容積に復元するような弾力性を有するものを有
利に使用できる。
図面は配管aの保温被覆に適用される本考案金
属被覆保温材の一例を示し、この金属被覆保温材
は半円筒型を有している。このような半円筒型の
金属被覆保温材は、例えば第2図に示されるよう
に、予め金属板2,2″を用いて、半円筒型であ
つて軸線方向に接続される一方の接続端面1aが
外方へ断面円弧状に膨出され、同他方側の接続端
面が開口されたケースを組立て、このケース内
に、開口を通じて一方側の接続端面1aの膨出部
3内に填装するための断熱材4(例えばロツクウ
ールフエルト)及びケース本体部分に填装するた
めの円筒状の無機質成形体1(例えば珪酸カルシ
ウム)を挿入し、次いでケースの開口部を金属板
2″を用いて蓋設することにより得られる。金属
板2,2″としてはステンレス鋼SUS304が用い
られ、ケースの本体部分を構成する金属板2とし
ては0.5mmの厚みのものが、また接続端面を構成
する金属板2″としては、0.3mmの厚みのものが使
用されている。尚金属板2,2″からなるケース
内には、変質防止を目的として不活性ガスを封入
したり、或は熱膨脹に基因するケースの変形防止
を目的として減圧にすることができる。その他図
中、5はラツプ板、6はスペーサ、7はオーバラ
ツプ板、8はバツクル、9は係止金具であり乏等
は金属板2に対し、スポツト溶接などの手段を適
用して固着される。
本考案金属被覆保温材は断熱層として無機質成
形体を含み、この無機質成形体は、ガラス繊維、
石綿などの繊維質物質に比較して圧縮強度が大き
く、したがつて、この無機質成形体1を、比較的
薄肉厚例えば0.6mm前後の金属板2を用いて被覆
した場合であつても機械的強度の大きい金属被覆
保温材を得ることができ、高価な金属板の使用重
量を軽減でき、製品コストの低減化を計り得る。
また特に接続端面の金属板2″の厚みを、0.6〜
0.1mm程度の薄肉厚にすることにより、膨出部3
内に填装された断熱材4の保有弾性を効率的に発
揮せしめ得る。
第3図及び第4図は、本考案金属被覆保温材を
用いて配管aに断熱被覆を施した状況を示してい
る。このような被覆状況に於ては、金属被覆保温
材の上下一対がバツクル8及び係止金具9からな
る連結金具により連結されており(第4図参照)、
また配管aの軸線方向に並列配設された金属被覆
保温材の隣接相互間に於ては、一方の接続端面1
aの膨出部3が他方の接続端面に突き当り、乏等
の間の継目をシールしている。而して、金属被覆
保温材に高温域である配管側と低温域である外気
側との間の熱膨脹差により変形を生じても、この
変形をシール部分の膨出部3がその保有弾性によ
り補正吸収し依然として良好なシール状態を保持
する。またこの膨出部3はその保有弾性により製
作加工時の寸法誤差をも補正吸収する。斯くして
本考案によれば、保温材相互間に間〓が発生する
ことがなくなり、熱流の外部放出を防止できるの
で、熱損失を極力抑えることができる。尚本考案
に於ては、このような膨出部(弾力性断熱材を内
蔵する)を軸線を横切る方向に接続される接続端
面1b(第4図参照)に形成してもよく、このよ
うにするときは、オーバラツプ板7は省略しても
よい。
このように本考案に於ては、比較的圧縮強度の
大きい無機質成形体の表面を金属板で被覆するよ
うな構造を採用したので、薄肉厚の金属板を用い
て機械的強度の大きい製品を得ることができ、高
価な金属板の使用重量を節減でき、製品コストの
低減化を計り得ると共にこの厚み減少分だけ、熱
橋による熱損失をも小さくできる利点がある。
更に本考案に於ては接続端面のうちの少なくと
も一つに断熱材4を内蔵する膨出部3が形成さ
れ、且つこの膨出部3は弾性を持つているので、
この膨出部3の保有弾性により、金属被覆保温材
相互間を高温側と低温側の熱膨脹差に基因する寸
法誤差や製作加工時の寸法誤差の発生に拘わらず
良好なシール状態を保持でき、熱流漏洩防止ひい
ては熱損失の発生を減少できる。
更に本考案に於ては、被保温物体の熱面に対し
垂直方向の熱橋を生ずる接続端面側にある金属板
2″は、他部の金属板2に比し肉厚が薄くなつて
いるので、熱橋による熱損失を少なくし得る。
更に本考案に於ては、断熱材として無機質成形
体を用いたので軽量となり、検査時に於ける保温
材の取外し取付けを作業容易に行い得ると共に、
断熱材は膨出部に内蔵されているので、脱落や放
射性物質の吸着の危険性がなく単に外皮としての
金属板表面を、水を含んだ布を用いて除染するこ
とにより容易に再生できる。
このように本考案による金属被覆保温材は、従
来の金属保温材に比べ、軽量、安価で且つ保温性
能に優れ、原子力プラントの配管、機器の保温被
覆用として有用である。
尚本考案による金属被覆保温材の軸線方向への
接続は、第3図に示されるような通常の接続の他
に、第5図に示されるようにバツクル10及び係
止金具11を用いて緊締下に接続される場合があ
る。本考案金属被覆保温材は図示の半円筒型に何
等限定されるものでなく、その他平板状など、被
覆を施すべき物体の表面に沿つて添設し得るよう
な形状に形成される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の金属保温材及びその施工の一例
を示す縦断面図、第2図は本考案の一実施例を示
す一部拡大断面図、第3図はその一使用状況を示
す縦断面図、第4図は第3図のA〜A線に沿う断
面図、第5図は本考案品の他の使用状況を示す縦
断面図、である。 図に於て、1は無機質成形体、2,2″は金属
板、3は膨出部、4は断熱材である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 原子力プラントの配管、機器類の保温被覆に
    用いられる金属被覆保温材であつて、該保温材
    は、無機質成形体と該成形体の全表面を被覆す
    る金属板から構成され、金属板のうち、上記成
    形体の接続端面を被覆する金属板は、接続端面
    以外の面を被覆する金属板より薄肉厚であつ
    て、少なくとも一つの接続端面に於て、外方へ
    断面円弧状に且つ保有弾性に抗して円弧半径方
    向に適宜圧縮変形し得るように膨出され、この
    外方膨出部内に、該膨出部の圧縮変形に追随し
    得るように、弾力性ある断熱材が填装されてい
    ることを特徴とする原子力プラントの配管、機
    器に用いる金属保温被覆材。 無機質成形体が、珪酸カルシウム成形体であ
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第
    1項記載の金属被覆保温材。 無機質成形体の接続端面を被覆する金属板の
    厚さが、0.6〜0.1mmであることを特徴とする実
    用新案登録請求の範囲第1項記載の金属被覆保
    温材。
JP18087681U 1981-12-03 1981-12-03 金属被覆保温材 Granted JPS5884495U (ja)

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JP18087681U JPS5884495U (ja) 1981-12-03 1981-12-03 金属被覆保温材

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JP18087681U JPS5884495U (ja) 1981-12-03 1981-12-03 金属被覆保温材

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JPS5884495U JPS5884495U (ja) 1983-06-08
JPH0117758Y2 true JPH0117758Y2 (ja) 1989-05-23

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Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6066984U (ja) * 1983-10-08 1985-05-13 ニチアス株式会社 熱交換器のチヤンネルカバ−用保温装置
JP4976047B2 (ja) * 2006-04-25 2012-07-18 国立大学法人東北大学 加熱装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4415812Y1 (ja) * 1965-11-26 1969-07-08
JPS4830941A (ja) * 1971-08-25 1973-04-23

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