JPH10267192A - 断熱材付き外装材及び断熱材付き外装材を用いる補修施工方法 - Google Patents
断熱材付き外装材及び断熱材付き外装材を用いる補修施工方法Info
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- JPH10267192A JPH10267192A JP9088717A JP8871797A JPH10267192A JP H10267192 A JPH10267192 A JP H10267192A JP 9088717 A JP9088717 A JP 9088717A JP 8871797 A JP8871797 A JP 8871797A JP H10267192 A JPH10267192 A JP H10267192A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 既設断熱配管の補修施工に際して、その断熱
材の取り換えが不要な外装材を提案することである。 【解決手段】 外装材１は非吸水性の独立気泡無機質発
泡体、例えば、厚さ３〜２５ｍｍの炭カル発泡体の断熱
層３と鈑金４から成る。外装材１は既設断熱配管５に合
うように曲面加工すると共にその両端縁に結合部を設け
て、上記配管の外周面を被覆一体化して補修施工を行な
う。
材の取り換えが不要な外装材を提案することである。 【解決手段】 外装材１は非吸水性の独立気泡無機質発
泡体、例えば、厚さ３〜２５ｍｍの炭カル発泡体の断熱
層３と鈑金４から成る。外装材１は既設断熱配管５に合
うように曲面加工すると共にその両端縁に結合部を設け
て、上記配管の外周面を被覆一体化して補修施工を行な
う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は高温を扱う機器、配
管等の高温断熱装置に係り、特に既設断熱配管の補修施
工に好適な断熱材付き外装材及びこの外装材を用いた補
修施工方法に関する。
管等の高温断熱装置に係り、特に既設断熱配管の補修施
工に好適な断熱材付き外装材及びこの外装材を用いた補
修施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、高温を扱う機器、配管等の高温断
熱装置として、これらの断熱施工体の外周面に、ロック
ウール保温材（ＪＩＳＡ９５０４）、グラウール保温材
（ＪＩＳＡ９５０４）、硅酸カルシウム保温材（ＪＩＳ
Ａ９５１０）、撥水性パーライト保温材（ＪＩＳＡ９５
１０）などの無機質成形断熱材を取り付け、その外周面
に外装体を設けて形成した断熱装置が多用されている。
例えば、流体温度７０〜５００℃の配管を断熱施工する
場合は、一般に所定厚さの硅酸カルシウムカバー又はロ
ックウールカバー等の断熱材を配管に被覆し、その外周
面を鈑金により被覆する施工方法がとられている。
熱装置として、これらの断熱施工体の外周面に、ロック
ウール保温材（ＪＩＳＡ９５０４）、グラウール保温材
（ＪＩＳＡ９５０４）、硅酸カルシウム保温材（ＪＩＳ
Ａ９５１０）、撥水性パーライト保温材（ＪＩＳＡ９５
１０）などの無機質成形断熱材を取り付け、その外周面
に外装体を設けて形成した断熱装置が多用されている。
例えば、流体温度７０〜５００℃の配管を断熱施工する
場合は、一般に所定厚さの硅酸カルシウムカバー又はロ
ックウールカバー等の断熱材を配管に被覆し、その外周
面を鈑金により被覆する施工方法がとられている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにして断熱
施工した配管は、長期間経過すると雨水、塩分雰囲気、
滞留水分等により前記鈑金自体が腐蝕するケースが多く
あり、この場合内部の断熱材が吸水して断熱性能の劣化
が進む恐れがあるため、断熱材の交換も必要なケースも
あるが、この場合交換工事は多額の費用が必要となるた
め、外装鈑金の交換工事でとどまることが多い。更に上
述の古い鈑金を除去して新しい鈑金施工することも費用
がかかるので、古い鈑金をそのままにして新たに鈑金を
施工する補修方法も一般的に行なわれている。鈑金自体
が劣化している場合、断熱性能の劣化の可能性が推測で
きるため、断熱性能を少しでも向上させるために、鈑金
材の裏側にガラス繊維フェルト等を裏打ちして取り付け
る場合もあるが、上記フェルトが吸水性があるため、せ
っかく補修しても短期間で断熱性能が劣化してしまう問
題があった。
施工した配管は、長期間経過すると雨水、塩分雰囲気、
滞留水分等により前記鈑金自体が腐蝕するケースが多く
あり、この場合内部の断熱材が吸水して断熱性能の劣化
が進む恐れがあるため、断熱材の交換も必要なケースも
あるが、この場合交換工事は多額の費用が必要となるた
め、外装鈑金の交換工事でとどまることが多い。更に上
述の古い鈑金を除去して新しい鈑金施工することも費用
がかかるので、古い鈑金をそのままにして新たに鈑金を
施工する補修方法も一般的に行なわれている。鈑金自体
が劣化している場合、断熱性能の劣化の可能性が推測で
きるため、断熱性能を少しでも向上させるために、鈑金
材の裏側にガラス繊維フェルト等を裏打ちして取り付け
る場合もあるが、上記フェルトが吸水性があるため、せ
っかく補修しても短期間で断熱性能が劣化してしまう問
題があった。
【０００４】本発明の目的はかかる従来の高温断熱装置
の補修施工方法の問題点を改良するため、該補修施工方
法に好適な断熱材付き外装材及びその外装材を使用する
補修施工方法を提供することにある。
の補修施工方法の問題点を改良するため、該補修施工方
法に好適な断熱材付き外装材及びその外装材を使用する
補修施工方法を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１の発明の断熱材付き外装材は、非吸水性の
独立気泡無機質発泡体を鈑金の片面に接着したことを要
旨とする。
め、請求項１の発明の断熱材付き外装材は、非吸水性の
独立気泡無機質発泡体を鈑金の片面に接着したことを要
旨とする。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、前記発泡体は厚さ３〜２５ｍｍの炭カル発泡体で、
前記鈑金の片面にゴム系接着剤により点接着したことを
要旨とする。
て、前記発泡体は厚さ３〜２５ｍｍの炭カル発泡体で、
前記鈑金の片面にゴム系接着剤により点接着したことを
要旨とする。
【０００７】請求項３の発明の補修方法は、非吸水性の
独立気泡無機質発泡体を鈑金の片面に接着した断熱材付
き外装材を曲面加工すると共にその両端縁に結合部を設
けて得られた外装材を、既設断熱配管の外周面に被覆し
上記結合部にて結合して一体化することを要旨とする。
独立気泡無機質発泡体を鈑金の片面に接着した断熱材付
き外装材を曲面加工すると共にその両端縁に結合部を設
けて得られた外装材を、既設断熱配管の外周面に被覆し
上記結合部にて結合して一体化することを要旨とする。
【０００８】
【発明の実施の形態】本発明の断熱材付き外装材の実施
の形態としては、鈑金の裏打断熱材として非吸水性の独
立気泡無機質発泡体、例えば、厚さ３〜２５ｍｍの炭カ
ル発泡体（商品名タルボセルボード）を使用する点に特
徴がある。
の形態としては、鈑金の裏打断熱材として非吸水性の独
立気泡無機質発泡体、例えば、厚さ３〜２５ｍｍの炭カ
ル発泡体（商品名タルボセルボード）を使用する点に特
徴がある。
【０００９】表１は上記炭カル発泡体及び他の断熱材の
一般物性の測定値を示す。
一般物性の測定値を示す。
【００１０】
【表１】
【００１１】上記物性値から明らかなように炭カル発泡
体は前記補修施工方法に極めて適合した下記の特性があ
る。 （イ）不燃性があって優れた防火材である。 （ロ）一般の有機系発泡断熱材と同等以上の断熱性があ
る。 （ハ）超低温での機械的、物理的特性に優れている。 （ニ）完全独立発泡体のため非吸水性、非透湿性が高く
断熱性の劣化がない。 （ホ）膨張、収縮が極めて少ないので寸法安定性が優
れ、複合材料として最適である。 （ヘ）加工性に優れ、切り加工、高温での折り曲げ加工
が容易である。 （ト）無機質系発泡体のため、接着性が良く、またほと
んどの接着剤が使用できる。 （チ）無毒性であるから、常温でも高温下においても有
害ガスの発生がなく安全である。 なお上記発泡体は鈑金の片面に点接着（ゴム系接着剤が
好適である）するが、これに限定されるものではない。
体は前記補修施工方法に極めて適合した下記の特性があ
る。 （イ）不燃性があって優れた防火材である。 （ロ）一般の有機系発泡断熱材と同等以上の断熱性があ
る。 （ハ）超低温での機械的、物理的特性に優れている。 （ニ）完全独立発泡体のため非吸水性、非透湿性が高く
断熱性の劣化がない。 （ホ）膨張、収縮が極めて少ないので寸法安定性が優
れ、複合材料として最適である。 （ヘ）加工性に優れ、切り加工、高温での折り曲げ加工
が容易である。 （ト）無機質系発泡体のため、接着性が良く、またほと
んどの接着剤が使用できる。 （チ）無毒性であるから、常温でも高温下においても有
害ガスの発生がなく安全である。 なお上記発泡体は鈑金の片面に点接着（ゴム系接着剤が
好適である）するが、これに限定されるものではない。
【００１２】
【実施例】以下図面に示す実施例を説明する。図１は本
発明の外装材の一実施例を示す。同図において、１は外
装材であり、高温で使用される機器の断熱施工体２の外
周面に被覆され、独立気泡無機質発泡体の断熱層３と鈑
金４から成り、この断熱層３は鈑金４に対し接着されて
いる。例えば、前記断熱層３は厚さ３〜２５ｍｍの前記
タルボセルボードで、ゴム系接着剤により鈑金４に点接
着されている。
発明の外装材の一実施例を示す。同図において、１は外
装材であり、高温で使用される機器の断熱施工体２の外
周面に被覆され、独立気泡無機質発泡体の断熱層３と鈑
金４から成り、この断熱層３は鈑金４に対し接着されて
いる。例えば、前記断熱層３は厚さ３〜２５ｍｍの前記
タルボセルボードで、ゴム系接着剤により鈑金４に点接
着されている。
【００１３】図２は外装材１を用いて補修施工された既
設断熱配管を示す。同図において、既設断熱配管５は高
温流体の配管６に所定厚さのロックウールカバー７が被
覆され、その外周面を鈑金８で被覆されている。外装材
１は配管５に合うように曲面加工すると共にその両端縁
に図３に示すように結合部９を設けて、既設断熱配管の
外周面を被覆一体化して補修施工を行なう。
設断熱配管を示す。同図において、既設断熱配管５は高
温流体の配管６に所定厚さのロックウールカバー７が被
覆され、その外周面を鈑金８で被覆されている。外装材
１は配管５に合うように曲面加工すると共にその両端縁
に図３に示すように結合部９を設けて、既設断熱配管の
外周面を被覆一体化して補修施工を行なう。
【００１４】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、既
設断熱配管の補修施工に極めて好適な外装材を得ること
ができ、特に下記のような優れた効果がある。 （ｉ）裏打断熱材としての独立気泡無機質発泡体は吸水
しないので、既設断熱配管の断熱性能の劣化を補償する
ことができる。従って断熱材の取り換え補修は不要で、
ただ本発明の外装材を被覆するだけでよい。 （ii）本発明の外装材は既設配管の断熱材の吸水を防ぐ
働きがあり、長期間にわたって断熱性能を維持すること
ができる。 （iii）前記裏打断熱材は不燃性のため、石油化学プラ
ント等のような可燃性断熱材が使用できないケースでも
使用できる。
設断熱配管の補修施工に極めて好適な外装材を得ること
ができ、特に下記のような優れた効果がある。 （ｉ）裏打断熱材としての独立気泡無機質発泡体は吸水
しないので、既設断熱配管の断熱性能の劣化を補償する
ことができる。従って断熱材の取り換え補修は不要で、
ただ本発明の外装材を被覆するだけでよい。 （ii）本発明の外装材は既設配管の断熱材の吸水を防ぐ
働きがあり、長期間にわたって断熱性能を維持すること
ができる。 （iii）前記裏打断熱材は不燃性のため、石油化学プラ
ント等のような可燃性断熱材が使用できないケースでも
使用できる。
【図１】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図２】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図３】図２の実施例における外装材の結合部を示す概
略図である。
略図である。
１ 外装材 ２ 断熱施工体 ３ 断熱層 ４ 鈑金 ５ 既設断熱配管 ８ 鈑金 ９ 結合部
Claims (3)
- 【請求項１】 非吸水性の独立気泡無機質発泡体を鈑金
の片面に接着したことを特徴とする断熱材付き外装材。 - 【請求項２】 前記発泡体は厚さ３〜２５ｍｍの炭カル
発泡体で、前記鈑金の片面にゴム系接着剤により点接着
したことを特徴とする請求項１記載の断熱材付き外装
材。 - 【請求項３】 非吸水性の独立気泡無機質発泡体を鈑金
の片面に接着した断熱材付き外装材を曲面加工すると共
にその両端縁に結合部を設けて得られた外装材を、既設
断熱配管の外周面に被覆し上記結合部にて結合して一体
化することを特徴とする補修施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9088717A JPH10267192A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 断熱材付き外装材及び断熱材付き外装材を用いる補修施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9088717A JPH10267192A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 断熱材付き外装材及び断熱材付き外装材を用いる補修施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10267192A true JPH10267192A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13950665
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9088717A Pending JPH10267192A (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | 断熱材付き外装材及び断熱材付き外装材を用いる補修施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10267192A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010002015A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Nichias Corp | 保温構造及びその補修方法 |
| WO2011010577A1 (ja) * | 2009-07-24 | 2011-01-27 | ニチアス株式会社 | 保温構造の補修方法及び保温構造 |
| JP2012107759A (ja) * | 2012-03-02 | 2012-06-07 | Nichias Corp | 保温構造 |
| CN111594702A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-08-28 | 杜宏德 | 一种用于保温材料的隔热修复-性能增强的施工方法 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4726355U (ja) * | 1971-04-14 | 1972-11-25 | ||
| JPH04238941A (ja) * | 1991-01-08 | 1992-08-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 折版屋根カバー材の施工方法 |
| JPH0558273U (ja) * | 1992-01-20 | 1993-08-03 | 鐘淵化学工業株式会社 | パイプ保冷耐火カバー材 |
| JPH0630140U (ja) * | 1992-09-11 | 1994-04-19 | 古河電気工業株式会社 | 断熱粘着シート |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP9088717A patent/JPH10267192A/ja active Pending
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS4726355U (ja) * | 1971-04-14 | 1972-11-25 | ||
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| JPH0630140U (ja) * | 1992-09-11 | 1994-04-19 | 古河電気工業株式会社 | 断熱粘着シート |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2010002015A (ja) * | 2008-06-20 | 2010-01-07 | Nichias Corp | 保温構造及びその補修方法 |
| WO2011010577A1 (ja) * | 2009-07-24 | 2011-01-27 | ニチアス株式会社 | 保温構造の補修方法及び保温構造 |
| JP2011027168A (ja) * | 2009-07-24 | 2011-02-10 | Nichias Corp | 保温構造の補修方法及び保温構造 |
| JP2012107759A (ja) * | 2012-03-02 | 2012-06-07 | Nichias Corp | 保温構造 |
| CN111594702A (zh) * | 2020-05-29 | 2020-08-28 | 杜宏德 | 一种用于保温材料的隔热修复-性能增强的施工方法 |
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