JPH0117710Y2 - - Google Patents

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JPH0117710Y2
JPH0117710Y2 JP1982141151U JP14115182U JPH0117710Y2 JP H0117710 Y2 JPH0117710 Y2 JP H0117710Y2 JP 1982141151 U JP1982141151 U JP 1982141151U JP 14115182 U JP14115182 U JP 14115182U JP H0117710 Y2 JPH0117710 Y2 JP H0117710Y2
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JP
Japan
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liquid
rotor
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filled
cylindrical
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JP1982141151U
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English (en)
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JPS5945344U (ja
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  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)
  • Centrifugal Separators (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は遠心分離機、抄紙機用ロール等の液体
封入状態にあるロータ一般に応用できる液体封入
ロータに関するものである。
回転体を中空にして、その中に水などの液体を
流しこみ、回転体外表面と接触する物、あるいは
回転体内にある物を冷却あるいは乾燥させる方法
がある。
このように使われる回転体は液体を部分的に封
入された状態にあり、以下これを液体封入ロータ
と呼ぶ。また水蒸気などの気体を流し込み、液化
してドレン等として回転体内にとどまることがあ
る装置も、液体封入ロータに含まれる。このよう
な液体封入ロータの従来例を第1図に示す。
第1図において1は円筒部、2はフランジ、3
は軸、4は軸受、5は液体の抜き出し口、6は液
体を示す。さて図において円筒部1の内側は中空
部になつており、液体6が封入されている。封入
されている液体6が外部にもれないためと回転ト
ルクを伝達するために、フランジ2を設けてい
る。また液体を封入した円筒を回転させるため
に、軸3があり、同軸3は軸受4に支持されてい
る。更に軸3を中空にして、一方から液体を流し
込み、もう一方の軸3に取り付けてある抜き出し
口5から液体を抜き出す。
さて円筒部1にある程度液体が溜つている状態
で液体封入ロータを回転させると、内部の液体は
以下の状態を形成することを実験的につかんだ。
先ず回転速度が遅いときには、液体6は円筒
部1の底部近辺に溜つたままで、回転すること
はない。この状態をポンド状態と呼ぶ(第2
図)。
このポンド状態からさらに回転速度を上げて
ゆくと、円筒部1の底部に溜つている液体の形
状は、だんだんと三日月型に発達してゆき、三
日月型の先端は重力により崩壊するに至る。こ
の崩壊する状態をカスケード状態と呼ぶ(第3
図)。
カスケード状態からさらに回転速度を上げて
ゆくと、液体は円筒部1の周壁に沿つて伸展
し、遂に全周にわたつて液体の薄い層を形成す
るに至り、円筒部1と同周速で回るようにな
る。この状態をリム状態と呼ぶ(第4図)。
つぎに液体がリム状態であるときから回転速
度を下げてゆくと、円筒部1の内面全周につい
てまわる液体層が次第に遠心力を失い、円筒底
部に落下してゆく。この状態をコラツプス状態
と呼ぶ(第3図のカスケード状態と同じ形態で
ある)。
以上の状態において、通常コラツプス状態にな
る回転速度は、リム状態になる回転速度より低
い。すなわち、液体封入ロータの昇速時と降速時
では、前記に至る回転数が履歴を有し、
一致しない。また円筒内部に溜まつている液体量
により、前記に至る回転数が変化し、特
にリム状態に至る回転数は液体量が少ない程低く
なる。
一方液体6による液体封入ロータの振動への影
響は、以下のとおりであることが実験の結果判明
した。
液体6がリム状態の場合、液体封入ロータの
危険速度は、前記のの状態に比べて低下の
割合が大きい。すなわち封入した液体6の量に
無関係に、容器一杯に液体が入つている状態の
危険速度程度に、液体封入ロータの危険速度は
低下する。
またリム状態は液体がロータと一体となつて
回転しているので、振動に対する減衰効果もほ
とんどない。したがつて、リム状態では危険速
度より高い回転数に上げることが無封入時より
も困難となる。
また液体6がリム状態にて低下した危険速度
通過後、自励振動が起こる可能性がある。この
とき、円筒内面に対して液体は流動する。
液体6がリム状態に移行するとき、危険速度
が移行に伴ない低下するため、振動が過渡的に
変化する。
また、液体封入ロータが前記のどれかの状
態で運転されており、振動が問題になつていなく
ても、円筒内部にとどまつている液体6の量が減
少した場合、突然液体がリム状態に移り、前記
に述べた振動につながることがある。
本考案は前記従来の欠点を解消するために提案
されたもので、液体を封入して回転する円筒部を
横置型とした中空円筒状ロータの内部に、同ロー
タの静止時前記封入液体につかり、かつ前記ロー
タ内周面に沿つて半径方向に所定間隔離れて架設
される円筒状の網を有してなるものであり不安定
な振動を発生させることなく、液体封入ロータを
安定に回転させることを目的とし、振動問題に対
し厳しい状態である液体のリム状態へ移行させな
いために、円筒内壁近辺に抵抗物として内周面に
網を架設した液体封入ロータを提供せんとするも
のである。
以下本考案の実施例を図面について説明する
と、本考案の実施例を示す液体封入ロータの構造
を第5図に示す。また第6図は第5図のA〜A断
面図、第7図は第5図のB〜B断面図、第8図は
第5図のC〜C断面図である。なお、第5図にお
いて7は円筒状の網を、8は網取付具を示す。
さて第5図では従来の液体封入ロータに対し、
円筒部1内部の回転軸方向に円筒状の網7を通
し、同網7は、たとえばフランジ2の円周方向に
設けられた複数個の開口部を貫通し、網取付具8
によつてフランジ2に固定される(網取付に関し
ては本実施例構造に限定されるものではなく、円
筒部1内壁への梁による固定、フランジ2への溶
接等による取付けでもよい)。
前記網7は、回転していないときに液体6に十
分つかるような半径を有する円筒状のものである
(第6図、第7図)。また図中3は軸、4は軸受、
5は液体の抜き出し口で、これらは第1図と全く
同じである。なお、網7の目の形は、長方形、ひ
し形、角形等でよい。また網7の材質に関しても
特に限定しない。
次に作用を説明すると、円筒部1にある程度液
体6が溜つている状態で、液体封入ロータを回転
させると、円筒部1の底部に溜つている液体6
は、液体6と円周内面の摩擦及び遠心力によつて
円周内面を上昇し、円筒部1の内周に沿つて分布
しようとする。
ところが、網7は液体6の層を乱し、液体6が
円周内面を上昇するのを阻止するので、液体6は
カスケード状態のように乱され、リム状態への移
行が遅れる。
以上詳細に説明した如く本考案は構成されてい
るので、封入液体は横置き状態の円筒状ロータの
底に溜まつており、回転数が上昇するとリム状態
になろうとするが、ロータ内周面に沿つて半径方
向に所定間隔離れて架設された円筒状の網によ
り、その液体の流れは乱されて下に溜る。従つて
液体がリム状態になりにくくなり、液体封入ロー
タに大きな振動を発生させる原因が部分的に取り
除かれ、液体封入ロータを安定して回転すること
ができる範囲が広くとれる。
またリム状態下での自励振動発生時において
も、網の存在により、円筒内壁に沿つて起こる液
体の流動に対して抵抗作用が発生し、自励振動発
生域が消滅又は減少する。なお、以上は液体封入
の場合についてであるが、網の効果は粉粒体が封
入された場合にも同様である。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の液体封入ロータの1例を示す正
面断面図、第2図、第3図及び第4図は第1図に
おける円筒体の回転が遅い時、それより回転を上
げた時及び更に回転を上げた時の円筒内部の液体
の状態を説明する側断面図、第5図は本考案の実
施例を示す液体封入ロータの正面断面図、第6図
は第5図のA〜A断面図、第7図は第5図のB〜
B断面図、第8図は第5図のC〜C断面図であ
る。 図面の簡単な説明、1……円筒部、2……フラ
ンジ、3……軸、6……液体、7……網。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 液体を封入して回転する円筒部を横置型とした
    中空円筒状ロータの内部に、同ロータの静止時前
    記封入液体につかり、かつ前記ロータ内周面に沿
    つて半径方向に所定間隔離れて架設される円筒状
    の網を有してなることを特徴とする液体封入ロー
    タ。
JP14115182U 1982-09-20 1982-09-20 液体封入ロ−タ Granted JPS5945344U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14115182U JPS5945344U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 液体封入ロ−タ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14115182U JPS5945344U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 液体封入ロ−タ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5945344U JPS5945344U (ja) 1984-03-26
JPH0117710Y2 true JPH0117710Y2 (ja) 1989-05-23

Family

ID=30315781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14115182U Granted JPS5945344U (ja) 1982-09-20 1982-09-20 液体封入ロ−タ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5945344U (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5257476A (en) * 1975-11-07 1977-05-11 Hitachi Ltd Fluid balancer
JPS5317661U (ja) * 1976-07-24 1978-02-15

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5257476A (en) * 1975-11-07 1977-05-11 Hitachi Ltd Fluid balancer
JPS5317661U (ja) * 1976-07-24 1978-02-15

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5945344U (ja) 1984-03-26

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