JPS6319040Y2 - - Google Patents

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JPS6319040Y2
JPS6319040Y2 JP5166579U JP5166579U JPS6319040Y2 JP S6319040 Y2 JPS6319040 Y2 JP S6319040Y2 JP 5166579 U JP5166579 U JP 5166579U JP 5166579 U JP5166579 U JP 5166579U JP S6319040 Y2 JPS6319040 Y2 JP S6319040Y2
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JP
Japan
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rotating tank
case
tank
rotating
rotation speed
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JP5166579U
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JPS55151285U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は縦軸形の回転槽の脱水時における振動
を抑制するための脱水機の振動防止装置に関す
る。
例えば脱水兼用洗濯機にあつては、脱水時にお
いて回転槽が内部の脱水物の偏りによつて振れ回
り運動を行なうものであり、該回転槽が定常回転
速度に達するまでの一時期に共振現象が発生して
その振動が増大することは良く知られている。こ
のため従来において、脱水用の回転槽にこれと同
心状に環状のケースを設けると共に、このケース
内に複数個の鋼球を封入した構成の振動防止装置
が供されている。即ち、斯かる振動防止装置は、
回転槽が共振回転数付近で回転された場合に鋼球
が該回転槽の偏荷重を減少させる位置に移動され
る現象を利用したものであるが、この構成では、
脱水初期等のように回転槽が共振回転数以下で回
転される場合に鋼球が該回転槽の偏荷重を助長す
る位置へ容易に移動するため、特に脱水初期にお
いて回転槽の異常振動が発生し易くなる欠点があ
る。このため従来の振動防止装置においては、ケ
ース内に鋼球と共に粘性流体例えば油を封入して
その粘性抵抗により鋼球の自由移動をある程度抑
制するように構成し、以て脱水初期に鋼球が回転
槽の偏荷重を助長する位置に移動してしまうこと
を抑制するようにしている。ところがこのように
構成すると、回転槽が共振回転数付近の定常回転
速度に達した場合に鋼球が該回転槽の偏荷重を減
少させる位置へ移動する作用が粘性流体によつて
阻害される欠点があり、回転槽の振動を抑制防止
するという本来の機能が損われるという問題点が
あつた。
本考案は上記事情に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、回転槽が共振回転数以下で回転
される場合に鋼球が該回転槽の偏荷重を助長する
位置へ移動してしまう虞がないと共に、回転槽が
共振回転数付近で回転された場合に球体を該回転
槽の偏荷重を減少させる位置へ速やかに移動させ
ることができ、以て脱水初期における回転槽の異
常振動及び略定常回転速度における回転槽の振動
を夫夫効果的に防止し得る脱水機の振動防止装置
を提供するにある。
以下本考案を脱水兼用洗濯機に適用した一実施
例について図面を参照しながら説明する。1は外
箱で、これは下部箱体2上に、底部に仕切板3を
一体に有する上部箱体4を載置固定して成り、上
部箱体4を外槽として利用するようにしている。
5は下部箱体2内に吊り棒6及び圧縮スプリング
7を介して揺動自在に弾性支持した支持板で、こ
れの中央部にはハウジング8を配設固定してお
り、このハウジング8の上端部は上部箱体4の仕
切板3の中央部に形成した径大な円形の開口部9
内に位置している。10は上部箱体4内に配置し
た洗い兼脱水用の回転槽で、その底部に直結した
駆動軸たる中空の脱水軸11をハウジング8に軸
受(図示せず)を介して回転可能に挿入支持し、
以てこの脱水軸11をハウジング8と共に仕切板
3の開口部9に遊挿して縦軸形に構成せしめてい
る。この回転槽10は無孔状をなすと共に、周壁
をテーパ状に形成して内部の水を回転遠心力によ
り揚水してこれを上端開口部から上部箱体4内に
放出するようにしている。12は回転槽10の内
底部に配設した撹拌翼で、これに直結した洗い軸
13を脱水軸11に軸受(図示せず)を介して回
転可能に挿入支持している。14は前記支持板5
に配設固定した洗濯機モータ、15は前記ハウジ
ング8の下部に設けられ洗濯機モータ14の回転
を回転槽10及び撹拌翼12に選択的に伝達する
クラツチ機構である。16は仕切板3に形成した
排水口で、これには排水ホース17を連結してい
る。また、18は前記開口部9にこれを水密に閉
鎖するように固着した水封ベローである。しかし
て19は回転槽10にこれと同心状をなすように
設けた中空環状をなすプラスチツク製のケースで
あり、具体的には、このケース19を回転槽10
の上端開口部にその側壁上部との間に所定空隙が
存するように位置させると共に、ケース19の外
周壁19aから一体的且つ間欠的に突設した複数
個の突片20を回転槽10の側壁上部に連結し、
以て該ケース19を回転槽10上部に取付固定せ
しめている。斯かるケース19内にはその略上半
部の外周壁19aを外方へ膨出することにより環
状の液溜部21を形成せしめていると共にその下
方の環状部分を球体収容部22としており、また
該液溜部21の外周壁19a下部に連続する球体
収容部22の外周壁には上記液溜部21に連続し
た傾斜面19bを形成せしめている。そして、ケ
ース19内に、所定量の粘性流体例えば高粘度の
油22aと共に球体たる複数個の鋼球23を球体
収容部22に移動自在に封入せしめている。24
はケース19の内天井面から垂下突設した複数条
のリブであり、鋼球23が遠心力によつて液溜部
21内に侵入することを防止している。
次に上記構成の作用を説明する。脱水時には、
洗濯機モータ14の回転力がクラツチ機構15及
び脱水軸11を介して回転槽10に伝達され、以
つて回転槽10が高速回転される。この場合、回
転槽10は実質的に吊り棒6及び圧縮スプリング
7を介して弾性支持されており、従つて、回転槽
10内の被脱水物Aがアンバランス分布となつて
いるときはこれが備荷重として作用するから、該
回転槽10は振れ回り運動を行なう。ところで、
斯るように回転槽10が振れ回り運動を行なう場
合には、該回転槽10が定常回転速度に達するま
での間に共振現象が発生し、その共振回転数付近
で回転槽10の重心位置が振れ回りの内,外に逆
転することが知られている。即ち、第4図a,b
は回転槽10,鋼球23及び被脱水物Aの位置関
係を図解的に示してものであり、回転槽10の回
転数が共振回転数に達していないときには、第4
図aのように、回転槽10の重心Gは該回転槽1
0の幾何学中心Sとその回転中心Oとの間から外
れた位置にあつて振れ回りの外に位置する。ま
た、回転槽10の回転数が略共振回転数を越えた
ときには、第4図bのように、重心Gは幾何学中
心Sと回転中心Oとの間にあつて振れ回りの内に
位置する。従つて、回転槽10がその共振回転数
以下で回転される脱水初期には、各鋼球23に対
して第4図a中F1で示す遠心力が作用する。こ
のとき、遠心力F1は鋼球23の移動軌跡T(二
点鎖線で示す)の法線方向の分力Fa1と接線方
向の分力Fb1との各成分を有するから、該鋼球
23は分力Fb1にて被脱水物A方向への移動力
を受ける。ところがこの場合、各鋼球23は、高
粘度の油22a内に埋没状態で接触していて該油
22aの粘性による抵抗を受けるため、その移動
が抑制される。従つて、脱水初期において、各鋼
球23が被脱水物Aと略同一位相角を呈する位置
まで容易に移動してしまうことはなく、該鋼球2
3が回転槽10の偏荷重を助長するように作用し
てしまうことが抑制される。その後、回転槽10
の回転数が増加する過程においてその回転数が回
転槽10の略共振回転数以上に達すると、重心G
が振れ回りの内に位置するようになる。従つてこ
の場合、各鋼球23に対して第4図bに示すよう
に、その移動軌跡Tの法線及び接線方向の各分力
Fa2及びFb2を成分とした遠心力F2が作用し、
各鋼球23は被脱水物Aと反対方向への移動力を
受ける。一方、回転槽10が所定回転数例えばそ
の重心Gが振れ回りの内に位置し始める程度の回
転数で回転されるようになると、その遠心力によ
つて油22aが傾斜面19bを伝つて液溜部21
内に流入され、以て該油22aと各鋼球23とが
分離されるようになる。このため、回転槽10が
共振回転数付近で回転されたときには、各鋼球2
3に対して油22aによる粘性抵抗が作用するこ
とがなく、各鋼球23は前記分力Fb2によつて
被脱水物Aと位相が180度ずれた位置(第4図b
中二点鎖線で示す)の方向へ速やかに移動され
る。従つて、各鋼球23に作用する遠心力が被脱
水物Aに作用する遠心力を打消すように働き、こ
れにより回転槽10が定常回転されたときの被脱
水物Aの偏りに起因した振動が抑制されるもので
ある。
尚、脱水が終了して回転槽10が停止される過
程において発生する振動も上述と同様に油22a
の粘性抵抗によつて抑制される。
本考案によれば以上の説明から理解されるよう
に、回転槽が共振回転数以下で回転される場合に
球体が該回転槽の偏荷重を助長する位置へ移動し
てしまう虞がないと共に、回転槽が共振回転数付
近で回転された場合に球体を該回転槽の偏荷重を
減少させる位置へ速やかに移動させることがで
き、以て、脱水初期における回転槽の異常振動及
び略定常回転速度における回転槽の振動を夫々効
果的に防止し得る脱水機の振動防止装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案を脱水兼用洗濯機に適用した一実
施例に関するもので、第1図は全体の縦断側面
図、第2図はケースを一部破断して示す平面図、
第3図は第2図の−線に沿つた拡大断面図、
第4図は作用を説明するために回転槽及び鋼球
(球体)等の位置関係を示した概略的平面図であ
る。 図中、10は回転槽、19はケース、21は液
溜部、22は球体収容部、22aは油(粘性流
体)、23は鋼球(球体)である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 縦軸形の回転槽にこれと略同心状をなすように
    設けられた環状のケースと、このケース内に粘性
    流体と共に移動自在に封入された複数個の球体と
    を備えた脱水機において、前記ケース内に、前記
    回転槽が所定の回転数を越えたときにその遠心力
    によつて前記粘性流体が前記球体と分離されて流
    入する液溜部を設けたことを特徴とする脱水機の
    振動防止装置。
JP5166579U 1979-04-18 1979-04-18 Expired JPS6319040Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5166579U JPS6319040Y2 (ja) 1979-04-18 1979-04-18

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5166579U JPS6319040Y2 (ja) 1979-04-18 1979-04-18

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS55151285U JPS55151285U (ja) 1980-10-31
JPS6319040Y2 true JPS6319040Y2 (ja) 1988-05-27

Family

ID=28941432

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5166579U Expired JPS6319040Y2 (ja) 1979-04-18 1979-04-18

Country Status (1)

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JP (1) JPS6319040Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970011127A (ko) * 1995-08-28 1997-03-27 김광호 세탁기의 밸런스

Also Published As

Publication number Publication date
JPS55151285U (ja) 1980-10-31

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