JPH0117703B2 - - Google Patents

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JPH0117703B2
JPH0117703B2 JP60236205A JP23620585A JPH0117703B2 JP H0117703 B2 JPH0117703 B2 JP H0117703B2 JP 60236205 A JP60236205 A JP 60236205A JP 23620585 A JP23620585 A JP 23620585A JP H0117703 B2 JPH0117703 B2 JP H0117703B2
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plasma
blood
flow path
valve
pump
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JP60236205A
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JPS62137060A (ja
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Yoshimitsu Harada
Akyoshi Nakano
Takuichiro Watanabe
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Priority to ES198686308169T priority patent/ES2038121T3/es
Priority to EP86308169A priority patent/EP0228160B1/en
Priority to DE8686308169T priority patent/DE3687453T2/de
Publication of JPS62137060A publication Critical patent/JPS62137060A/ja
Publication of JPH0117703B2 publication Critical patent/JPH0117703B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、血液から血球と血漿を分離する血
漿分離器と、分離した血漿からその高分子量成分
を除去する血漿成分分離器とを有する二重ろ過型
血液処理装置、特に自動的にプライミングを行な
うことができる装置に関するものである。
[従来の技術] 腎不全、肝不全、自己免疫疾患等の治療法とし
て、患者の血液を血漿分離器で血漿と血球とに分
離し、分離された血漿を、血漿成分分離器で種々
の毒素が含まれる高分子量成分と、蛋白質等の人
体に有益な物質が含まれている低分子量成分とに
分離し、低分子量成分のみを体内に戻すととも
に、除去された高分子量成分に見合つた補液を体
内に補充す二重ろ過型血漿分離交換方法が知られ
ている(特公昭60―40302号公報)。
この種の血液処理装置には、臨床運転で血液を
処理する前に、回路を洗浄し、かつ、分離器に血
液がなじみやすくするために、生理食塩水を流
す、いわゆるプライミング処理を施す必要があ
る。
[発明が解決しようとする問題点] 従来のプライミング処理は、上記したように分
離器が2つ設けられていて、装置全体が複雑であ
るから、手作業で、2つの分離器のそれぞれを流
路から取り外し、流路と分離器を別個にプライミ
ング処理したのち、再び分離器を流路に接続して
装置に装着するため、プライミング処理が面倒
で、時間がかかるとともに、操作が煩雑で操作者
の習熟したテクニツクを必要とするという問題が
あつた。
この発明は、上記従来の問題を解消するために
なされたもので、血液処理装置を、回路と2つの
分離器が装置に組み込まれた状態で、しかも自動
的にプライミング処理できる二重ろ過型血液処理
装置を提供することを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するためのこの発明の構成を第
1図に示す。
血液循環流路1は、血液導入部H1から取り出
された血液aを血球成分a1と血漿成分bとに分
離する血漿分離器3と、正逆転自在な第1のポン
プ装置4と、血液循環流路1の流量を検知する第
1の検知器5を備え、分離された血球成分a1を
血液導出部H2より人体へ戻す。
血漿流路2は、上記血漿分離器3で分離された
血漿成分bを高分子量成分b1と低分子量成分b
2とに分離する血漿成分分離器6と、第2のポン
プ装置7と、血漿流路2の流量を検知する第2の
検知器8とを備え、分離された低分子量成分b2
を、上記血漿分離器3よりも下流の血液循環流路
1を経て人体へ戻す一方で、高分子量成分b1を
ドレン開口D1から外部へ排出し、補液導入部H
3を補液供給源9に接続して、この補液供給源9
から補液dを血漿成分分離器6に供給し、低分子
量成分b2に混入する。
上記血漿分離器3は、その血球出口が下部に配
置され、血漿成分分離器6は、その血漿入口が下
部に配置される。上記血漿分離器3および血漿成
分分離器6は、通常上下方向に設定されるが、血
球出口と血漿入口が下部となるように傾斜して配
置してもよい。
10は、血液循環流路1および血漿流路2にプ
ライミング液を供給するために血液導出部H2お
よび補液導入部H3が接続されるプライミング液
供給源である。血漿流路2の下流側と血液循環流
路1の血漿分離器3よりも下流側との間には、連
通およびしや断を行なうたとえば電磁バルブから
なる第1のバルブ11が設けられ、血漿流路2の
下流側には、外部との連通およびしや断を行なう
たとえば電磁バルブからなる第2のバルブ12が
設けられている。
一方、制御手段として、第1のポンプ駆動手段
13、第2のポンプ駆動手段14およびポンプ停
止手段15を備えている。上記第1のポンプ駆動
手段13は第1のバルブ制御手段131および第
1のポンプ制御手段132を備えており、上記第
1のバルブ制御手段131により、外部からのス
タート信号を受けて上記第1のバルブ11および
第2のバルブ12に閉止信号を出力してこれらバ
ルブ11,12を閉止させるとともに、上記第1
のポンプ制御手段132により、上記スタート信
号を受けて上記第1のポンプ装置4に逆転駆動信
号を送り、このポンプ装置4を逆転(反時計回
り)駆動して、プライミング液pを血液循環流路
1に、血漿分離器3の下側から上側へ向かう方向
に流す。
また、上記第2のポンプ駆動手段14は第1の
検出手段141、第2のバルブ制御手段142お
よび第2のポンプ制御手段143とを備えてお
り、上記第1の検出手段141により、上記第1
の検知器5からの検知信号を受けて、血液循環流
路1のプライミング液pの累積流量が、この流路
1の空気抜きを完了するのに必要な第1の所定値
に達したことを検出し、この検出結果を受けて上
記第2のバルブ制御手段142により、上記第2
のバルブ12に開放信号を出力してこのバルブ1
2を開放する一方、上記第2のポンプ制御手段1
43により、上記検出結果を受けて第2のポンプ
装置7に駆動信号を送り、このポンプ装置7を駆
動して、プライミング液pを血漿成分分離器6の
下側から上側へ向かう方向に流す。
さらに、上記ポンプ停止手段15は第2の検出
手段151および第3のポンプ制御手段152を
備えており、上記第2の検出手段151により、
上記第1および第2の検知器5,8からの検知信
号を受けて、上記血液循環流路1内の累積流量と
血漿流路2内の累積流量の合計が、血液循環流路
1および血漿流路2の空気抜きと洗浄とを完了す
るのに必要な第2の所定値に達したことを検出
し、この検出結果を受けて上記第3のポンプ制御
手段152により、上記第1および第2のポンプ
装置4,7のそれぞれに停止信号を送つて、これ
らポンプ装置4,7の駆動を停止させ、プライミ
ングを完了する。
[作用] 上記構成によれば、血漿分離器3に下側から上
側へ流れるプライミング液pにより、血漿分離器
3内の空気が血液導入部H1より円滑に外部に排
出され、そののち、血漿成分分離器6に下側から
上側へ流れるプライミング液pにより、血漿成分
分離器6内の空気が円滑に外部に排出される。ま
た、血液循環流路1内にプライミング液pを流
し、その流量が第1の所定値に達するまでは、第
1および第2のバルブ11,12を閉止して、血
漿流路2にプライミング液pを流さないから、そ
の間に血液循環流路1内の空気が外部に円滑に排
出され、この空気が血漿流路2内に入るおそれが
ない。
さらに、血漿流路2を流れて汚れたプライミン
グ液pは、第2のバルブ12から外部へ排出され
るので、血液循環流路1内へ入つてこの流路1を
汚すおそれがない。
また、上記血液循環流路1内と血漿流路2内
に、流量が第2の所定値に達するまでプライミン
グ液pを流すから、両流路1,2内の充分な洗浄
がなされる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を図面にしたがつて説
明する。
まず、プライミング操作の説明に先立つて二重
ろ過型血液処理装置について説明する。
第2図は血液処理時のフロー図であり、1は血
液循環流路、2は血漿流路である。血液導入部H
1(シヤント、注射針などの通常の採血器や貯血
器などと連絡できる部分)から取り出された血液
aは、第1のポンプ装置を構成する血液ポンプ4
により昇圧されて動脈圧チヤンバ16に入り、つ
いで、上下方向に設定された血漿分離器3に上側
から導入され、血球成分a1と血漿成分bとに分
離される。この血漿分離器3には、血漿分離膜、
たとえばポリビニルアルコール(PVA)系の共
重合体などからなる平板状、チユーブ状、または
中空糸状の分離膜が収容されている。通常は、中
空糸状の分離膜を多数寄せ集めたものが用いられ
る。
上記血漿分離器3で分離された血球成分a1
は、第1の血液バルブ17を経て静脈圧チヤンバ
18に入り、気泡検知器19、第2の血液バルブ
20を経て血液導出部H2(シヤントや点滴セツ
トなどに連結できる部分)へ戻る。
さらに、上記記血液ポンプ4の上流側には、膨
張・収縮可能な袋状体からなるピローセンサ21
が設けられており、脱血が困難になつたときに、
流路の陰圧を検知して作動し、血液ポンプ4を停
止させ、陰圧がなくなつたとき、血液ポンプ4を
再始動する。また、上記動脈圧チヤンバ16に
は、血液中にヘパリンを少量だけ混入させて、処
理中の血液の凝固を防止するヘパリン注入器22
と、動脈圧センサ23とが接続され、上記血漿分
離器3には、ろ過圧センサ24と空気導入バルブ
25とが接続され、上記静脈圧チヤンバ18に
は、静脈圧センサ26が接続されている。さら
に、血液循環流路1の血液導出部H2の近傍に
は、気泡検知器27が設けられている。
上記血漿分離器3で分離された血漿成分bは、
血漿流路2の血漿ポンプ71により昇圧されて2
次膜圧チヤンバ32に入り、上下方向に設定され
た血漿成分分離器6に下側から導入されて、高分
子量成分b1と低分子量成分b2とに分離され
る。この血漿成分分離器6には、血漿処理膜、た
とえばエチレンビニルアルコール(EVA)系の
共重合体などからなる平板状、チユーブ状、また
は中空糸状の分離膜が収容されている。通常は、
中空糸状の分離膜を多数寄せ集めたものが用いら
れる。
上記血漿成分分離器6で分離された高分子量成
分b1は、ドレンポンプ72により、血漿成分分
離器6の上方からドレン開口D1を経て外部へ排
出される。一方、低分子量成分b2は、電気式の
ヒータからなる加温器35を経て、血漿分離器3
よりも下流の血液循環流路1を経て人体へ戻され
る。上記血漿ポンプ71とドレンポンプ72とが
この発明の第2のポンプ装置7を構成する。
上記2次膜圧チヤンバ32には、2次膜圧セン
サ37、、空気放出バルブ38および液面検知セ
ンサ39が接続され、上記血漿成分分離器6に
は、上記ドレンポンプ72および気泡検知器40
を介して、補液導入部H3(点滴セツトなどに連
結できる部分)が、アルブミンやHES等の補液
dを供給する補液供給源9に接続され、補液dが
上記ドレンポンプ72により血漿成分分離器6内
へ送られて、低分子量成分b2に混入される。
また、上記血漿流路2の下流側と血液循環流路
1の血漿分離器3よりも下流側との間には、連通
およびしや断を行なう第1のバルブ11が設けら
れ、上記血漿流路2の下流側で第1のバルブ11
よりも上流側には、分岐管が設けられ、この分岐
管に血漿流路2の下流側と外部との連通およびし
や断を行なう第2のバルブ12が設けられてい
る。
さらに、上記血液ポンプ4には、この血液ポン
プ4の回転数に基づいて血液循環流路1の流量を
検知する血液量検知器5が、上記血漿ポンプ71
には、この血漿ポンプ71の回転数に基づいて血
漿流路2の流量を検知する血漿量検知器81が、
上記ドレンポンプ72には、このドレンポンプ7
2の回転数に基づいてドレン量を検知するドレン
量検知器82が、それぞれ接続されている。上記
血液量検知器5がこの発明の第1の検知器を構成
し、上記血漿量検知器81およびドレン量検知器
82がこの発明の第2の検知器8を構成する。
48はマイクロコンピユータからなる制御装置
であり、臨床時には、この制御装置48により、
上記各検知器5,81,82からの流量検知信号
と、各圧力センサ23,24,26,37からの
圧力検知信号とを見ながら、血液循環流路1内と
血漿流路2内の各流量、および血漿分離器3と血
漿成分分離器6内の膜圧が適正値となるように、
上記各ポンプ4,71,72の回転数を制御し、
血液の処理を行なう。ここで、上記ドレンポンプ
72は高分子量成分b1の排出と補液dの供給と
を兼ねているが、これとは異なり、高分子量成分
b1の排出と、補液dの供給とを別個のポンプで
行なうようにしてもよい。ただし、この実施例の
ように、兼用構成とすれば、特に制御しなくて
も、高分子量成分b1の排出量と、補液dの供給
量とが常に等しくなるので、好都合である。
上記血液循環流路1および血漿流路2は、第3
図に示す取付台50の前面50aに取り付けられ
る。この前面50aには、第4図に示すように、
塩化ビニール管で形成された血液循環流路1およ
び血漿流路2が装着され、これら血液循環流路1
および血漿流路2の中途に、血漿分離器3、血漿
成分分離器6などが接続され、取付台50の上部
には、血液ポンプ4、血漿ポンプ71、ドレンポ
ンプ72、および、操作の指示等を表示する画面
51が配置されている。
つぎに、上記構成の血液処理装置のプライミン
グ操作について説明する。
第5図において、血液循環流路1の下流側、つ
まり血液導出部H2に、気泡検知器27を介し
て、生理食塩水からなるプライミング液を供給す
るプライミング液供給源10が接続され、気泡検
知器40の上流側の補液導入部H3が、血漿流路
2の補液供給源9(第2図)の代りに、上記プラ
イミング液供給源10に接続されている。また、
制御装置48には、血液ポンプ4、血漿ポンプ7
1、ドレンポンプ72のそれぞれを駆動する第1
および第2のポンプ駆動手段13,14と、ポン
プ停止手段15とが内蔵されている。
一方、血漿分離器3は、通常、生理食塩水や蒸
留水が満たされているので、予め第1の血液バル
ブ17を閉じておき、血漿分離器3をそのままの
状態で血液循環流路1にセツトしたとき、内部の
充填液が流出しないようにして、内部への空気の
混入を防止する。この状態を第6図にステツプS
1として示す。
第6図のステツプS1からプライミングを始め
るのであるが、まず、プライミング処理の概略に
ついて、第7図ないし第13図のステツプS2〜
S8に基づいて説明する。
第7図のステツプS2において、全てのポンプ
4,71,72が停止した状態で、外部からのス
タート信号を受けて、制御装置48が作動し、空
気導入バルブ25と空気放出バルブ38を閉じ、
第1のバルブ11と第2のバルブ12と第2の血
液バルブ20とを開放すると、プライミング液p
は、プライミング液供給源10から第2の血液バ
ルブ20、気泡検知器19、静脈圧チヤンバ1
8、第1のバルブ11、第2のバルブ12を経て
ドレン開口D2から外部へ流出し、これにより、
血液循環流路1の血液導出部側に混入している空
気を外部に排出し、後述するステツプS4(第9
図)で上記血液導出部側から血漿分離器3に空気
が入らないようにしている。
つづいて、第8図に示すステツプS3で、制御
装置48により第2の血液バルブ20を閉じ、空
気導入バルブ25と第1の血液バルブ17を開放
すると、空気導入バルブ25から血漿分離器3内
へ空気が入るが、空気は中空状の内部には入れな
いので、血漿分離器3の血漿室側の充填液だけが
中空糸の内部に入り、この内部の充填液が、第1
の血液バルブ17、第1のバルブ11、第2のバ
ルブ12を経て外部へ流出する。
つぎに、第9図に示すステツプS4で、制御装
置48により第2の血液バルブ20と第1の血液
バルブ17とを開放し、空気導入バルブ25と第
1のバルブ11と第2のバルブ12とを閉じて、
血液ポンプ4を逆転さると、プライミング液p
は、血液循環流路1の全体を流れて、血液循環流
路1の洗浄と空気抜きを行なう。このとき、プラ
イミング液pは、血漿分離器3の下側から上側へ
向かう方向に流れるから、血漿分離器3内の空気
を円滑に追い出し、動脈圧チヤンバ16、血液ポ
ンプ4およびピローセンサ21を経て、血液導入
部H1より外部へ排出する。また、血漿流路2の
血漿ポンプ71およびドレンポンプ72は停止し
ていて、血漿流路2にプライミング液pは流れな
いから、血漿分分離器3の下側の血液循環流路1
に存在する空気が血漿流路2内へ入り込むおそれ
がない。
さらに、血液量検知器5(第5図)からの検知
信号を受けて血液循環流路1の累積流量がこの流
路1の空気抜きを完了するのに必要な第1の所定
値に達したとき、血液循環流路1の空気抜きが完
了したものとして、第10図に示すステツプS5
で、制御装置48により血漿流路2の空気放出バ
ルブ38を開放して、制御装置48により血漿ポ
ンプ71を正転させる。これにより、プライミン
グ液pは、血漿分離器3から2次膜圧チヤンバ3
2へ送られる。
上記2次膜圧チヤンバ32の液面検知センサ3
9がプライミング液pの液面を検出しない間は、
制御装置48により空気放出バルブ38を開放
し、ドレンポンプ72を血漿ポンプ71よりも少
ない吐出量、たとえば血漿ポンプ71の1/2の吐
出量で正転させて、プライミング液pを2次膜圧
チヤンバ32内に溜めながら血漿成分分離器6に
送り込む。このとき、プライミング液pは補液導
入部H3から気泡検知器40を経てドレンポンプ
72からも血漿成分分離器6へ送られる。液面検
知センサ39がプライミング液pの液面を検出し
たとき、つまり、2次膜圧チヤンバ32内に充分
プライミング液pが充填されたとき、第11図に
示すステツプS6で、制御装置48により空気放
出バルブ38を閉じ、第2のバルブ12を開放
し、ドレンポンプ72を血漿ポンプ71と同一の
吐出量で正転させて、プライミング液pを血漿成
分分離器6内に十分通す。
つづいて、第12図のステツプS7で、血漿ポ
ンプ71とドレンポンプ72の吐出量を所定の設
定比率、たとえば7対1に制御して定常運転に入
り、プライミング液pを血漿流路2の全体に流
し、血漿流路2の洗浄と空気抜きを行なう。この
とき、プライミング液pは、血漿成分分離器6の
下側から上側へ向かう方向に流れるから、血漿成
分分離器6内の空気を円滑に追い出し、ドレンポ
ンプ72を経てドレン開口D1から、または第2
のバルブ12を経てドレン開口D2から、それぞ
れ外部へ排出する。また、血漿流路2を流れて汚
れたプライミング液pは、第2のバルブ12を経
て外部へ排出されるので、血液循環流路1内へ入
つてこの流路1を汚すおそれがない。
第12図のステツプS7で、2次膜圧チヤンバ
32の液面が所定レベルよりも下降すると、2次
膜圧チヤンバ32内でプライミング液pに空気が
混入するおそれがある。このとき、液面検知セン
サ39からの信号により制御装置48が作動し
て、第2のバルブ12を閉じ、空気放出バルブ3
8を開放して、2次膜圧チヤンバ32内の空気を
空気放出バルブ38から外部へ放出しながら、2
次膜圧チヤンバ32内にプライミング液pを溜め
込む、液面検知センサ39が再び液面を検知した
とき、つまり2次膜圧チヤンバ32内にプライミ
ング液pが充填されたとき、制御装置48により
第2のバルブ12を開放して、空気放出バルブ3
8を閉じる。この制御は、後述するフローチヤー
トのP16におけるCD制御である。
制御装置48は、血液量検知器5、血漿量検知
器81、ドレン量検知82からの検知信号を受け
て、血液循環流路1内と血漿流路2内の流量がと
もに一定値に達したとき、ヘパリンを添加したプ
ライミングを要求する指令を、第4図の画面51
に表示するとともに、チヤイムを鳴らして作業者
に知らせる。これを受けて、第13図に示すステ
ツプS8で、作業者がプライミング液供給源10
の代わりにヘパリンの添加されたプライミング液
p1の供給源10Aを装着し、そのまま第12図
のステツプS7の定常運転を継続する。
制御装置48は、血液量検知器5、血漿量検知
器81、ドレン量検知器82からの検知信号を受
けて、血液循環流路1内と血漿流路2内を流れた
プライミング液pと、ヘパリン入りプライミング
液p1の累積流量が両流路1,2の空気抜きと洗
浄とを完了するのに必要な第2の所定値に達した
とき、血液循環流路1と血漿流路2内の洗浄およ
び空気抜きが完了したものと見なして、すべての
ポンプ4,71,72の駆動を停止させ、プライ
ミング処理を完了する。
つぎに、上記制御装置48によるプライミング
処理の詳細を、第14図〜第16図のフローチヤ
ートにしたがつて説明する。
第14図においては各部について略称記号を用
いている。その略称記号は、第6図ないし第13
図に記載されているとおり、第1のバルブ11を
PV1、第2のバルブ12をPV2、第1の血液バ
ルブ17をBV1、第2の血液バルブ20をBV
2、空気導入バルブ25をV1、空気放出バルブ
38をV2、静脈圧チヤンバ18をUD、気泡検
知器27をSD、2次膜圧チヤンバ32の液面検
知センサ39をCDでそれぞれ表わしている。第
14図のP1〜P26は、制御のステツプを示
す。
P1でスタートして、P2でステツプS1(第
6図)に入り、プライミング処理の準備を行な
う。P3でイニシヤライズしたのち、P4でスタ
ートボタン(図示せず)が押されたか否かを確認
する。スタートボタンが押されていれば、P5へ
進んでステツプS2(第7図)に入る。このステ
ツプS2では、前述のように、BV2,PV1,
PV2を開放し、BV1,V1,V2を閉じて、
血液循環流路1の血液導出部の空気抜きを行な
う。
ついで、P6へ進み、UDがプライミング液p
を検知したのち、P7でたとえば30秒間待ち、こ
れで、上記空気抜きが一応完了したものと見な
す。
さらに、P8へ進んでステツプS3(第8図)
に入り、前述のように、BV1,PV1,PV2,
V1を開放し、BV2,V2を閉じて、血漿分離
器3内の蒸留水を抜く。P9でこの状態を1分間
継続し、これで、蒸留水が完全に抜けたものと見
なす。
P10でステツプS4(第9図)に入り、前述
のように、BV1,BV2を開放し、PV1,PV
2,V1,V2を閉じて、BPをたとえば120ml/
分の吐出量で逆転させ、血液循環流路1の全体に
プライミング液pを供給する。P11でBPの累
積吐出量、つまり血液循環流路1の累積流量を検
知し、これが第1の所定値以上、たとえば0.3
以上になれば、血液循環流路1の空気抜きが一応
終了したものと見なして、第15図のP12へ進
んでステツプS5(第10図)に入る。このステ
ツプS5では、前述のように、BV1,BV2,
V2を開放し、PV1,PV2,V1を閉じて、
BPをたとえば50ml/分で逆転させ、PPをたとえ
ば70ml/分で正転させ、プライミング液pを2次
膜圧チヤンバ32へ送り込む。
P13でCDがプライミング液pを検知したと
き、P14へ進んでステツプS6(第11図)へ
入り、前述のように、CDが、液面が所定レベル
よりも低いために空気を検知したときは、BV
1,BV2,V2を開放し、V1,PV1,PV2
を閉じて、DPをPPと1/2の吐出量で正転する
ことにより、CD内へプライミング液pを溜める。
CDが、液面が所定レベル以上であることを検知
したときは、BV1,BV2,PV2を開放し、
PV1,V1,V2を閉じて、DPをPPと同一の
吐出量で正転させることにより、血漿成分分離器
6内へプライミング液pを送り込む。
P15でPPの累積流量がたとえば0.5以上に
なつたことを検知すると、第16図に示すP16
へ進んでステツプS7(第12図)に入り、前述
のように、PPを70ml/分で、DPを10ml/分(吐
出量比7対1)でそれぞれ正転させて、定常運転
を行なうとともに、前述したCD制御によつて、
血漿成分分離器6に空気が吸い込まれるのを防止
する。
つぎに、第16図のP17でBPとPPとDPの
累積流量が、たとえば、1.8以上になつたこと
を検知して、プライミング液pによる空気抜きと
洗浄を完了し、P18へ進む。
P18では、ヘパリン入りのプライミング液供
給源を装着せよとの指令が画面51(第4図)に
表示されるとともに、チヤイムがなつて、作業者
に知らせる。ヘパリン入りのプライミング液供給
源が装着されるとチヤイムが消え、P19で約5
秒間ウエイトし、P20でステツプS8(第13
図)に入り、上記ステツプS7での定常運転を継
続する。
P21でBPとPPとDPの累積流量が、たとえ
ば、2.6以上になつたことを検知すると、プラ
イミング液供給源のプライミング液の残量が少な
いことがわかり、P22でSDによる空気の検知
体制に入る。空気が検知されなければ、P23へ
進み、BPとPPとDPの累積流量が第2の所定値
以上、たとえば3.0以上になつたことを検知す
ると、P24へ進んでP16でのCD制御を停止
する。P22で空気が検知されると、プライミン
グ液が消費され尽くしたと判断して、P24へ進
む。ついで、P25でBPとPPとDPを停止させ
て、P26でプライミング処理を終了する。
なお、上記実施例では、血漿分離器3として製
造段階で生理食塩水や蒸留水のような充填液が満
たされた、いわゆるウエツトタイプを用いたが、
充填液が入つていないドライタイプを用いてもよ
く、その場合には、第8図の充填液を抜くステツ
プS3が省略される。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、血液
処理装置を、血漿分離器3と血漿成分分離器6が
回路とともに装置に組み込まれた状態で、自動的
にプライミング処理できるので、プライミング作
業がきわめて容易になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の構成を示す回路図、第2図
はこの発明に係る二重ろ過型血液処理装置の血液
処理時の状態を示す回路図、第3図はこの発明の
装置が取り付けられる取付台を示す側面図、第4
図は同正面図、第5図はこの発明の一実施例を示
す回路図、第6図ないし第13図は同実施例の動
作を示す簡略化した回路図、第14図ないし第1
6図は同実施例の制御方法を示すフローチヤート
である。 1……血液循環流路、2……血漿流路、3……
血漿分離器、4……第1のポンプ装置、5……第
1の検知器、6……血漿成分分離器、7……第2
のポンプ装置、8……第2の検知器、9……補液
供給源、10,10A……プライミング液供給
源、11……第1のバルブ、12……第2のバル
ブ、13……第1のポンプ駆動手段、14……第
2のポンプ駆動手段、15……ポンプ停止手段、
a……血液、a1……血球成分、b……血漿成
分、b1……高分子量成分、b2……低分子量成
分、d……補液、p……プライミング液。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 血液aを、血液導入部H1から血漿分離器3
    に導入して、血球成分a1と血漿成分bとに分離
    し、分離された血球成分a1を血液導出部H2よ
    り人体へ戻す血液循環流路1と、 上記血漿分離器3で分離された血漿成分bを、
    血漿成分分離器6に導入して高分子量成分b1と
    低分子量成分b2とに分離し、分離された低分子
    量成分b2に補液dを加えた後、上記分離器3よ
    りも下流の血液循環流路1を経て人体へ戻す血漿
    流路2と、 上記血液循環流路1に設けられた正逆転自在な
    第1のポンプ装置4と、 上記血漿流路2に設けられた第2のポンプ装置
    7と、 上記血液循環流路1の血液導出部H2および血
    漿流路2の補液導入部H3に接続されたプライミ
    ング液供給源10,10Aと、 上記血液循環流路1の流量を検知する第1の検
    知器5と、 上記血漿流路2の流量を検知する第2の検知器
    8と、 血漿流路2の下流側と血液循環流路1の血漿分
    離器3よりも下流側との連通およびしや断を行な
    う第1のバルブ11と、 上記血漿流路2の下流側と外部との連通および
    しや断を行なう第2のバルブ12と、 外部からのスタート信号を受けて上記第1のバ
    ルブ11および第2のバルブ12に閉止信号を出
    力してこれらバルブ11,12を閉止させる第1
    のバルブ制御手段131と、 上記スタート信号を受けて上記第1のポンプ装
    置4に逆転駆動信号を送り、このポンプ装置4を
    逆転駆動してプライミング液pを血液循環流路1
    に流す第1のポンプ制御手段132と、 上記第1の検知器5からの検知信号を受けて、
    血液循環流路1の累積流量がこの流路1の空気抜
    きを完了するのに必要な第1の所定値に達したこ
    とを検出する第1の検出手段141と、 上記第1の検出手段141での検出結果を受け
    て、第2のバルブ12に開放信号を出力してこの
    バルブ12を開放させる第2のバルブ制御手段1
    42と、 上記検出結果を受けて第2のポンプ装置7に駆
    動信号を送り、このポンプ装置7を駆動して、プ
    ライミング液pを血漿成分分離器6へ向かう方向
    に流す第2のポンプ制御手段143と、 上記第1および第2の検知器5,8からの検知
    信号を受けて、上記血液循環流路1内の累積流量
    と血漿流路2内の累積流量の合計が血液循環流路
    1および血漿流路2の空気抜きと洗浄とを完了す
    るのに必要な第2の所定値に達したことを検出す
    る第2の検出手段151と、 上記第2の検出手段151での検出結果を受け
    て、上記第1および第2のポンプ装置4,7のそ
    れぞれに停止信号を送つてこれらポンプ装置4,
    7の駆動を停止させる第3のポンプ制御手段15
    2とを備えてなる二重ろ過型血液処理装置。
JP60236205A 1985-10-22 1985-10-22 二重ろ過型血液処理装置 Granted JPS62137060A (ja)

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EP86308169A EP0228160B1 (en) 1985-10-22 1986-10-21 Apparatus for the filtration of plasma from blood
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