JPH01176938A - マルチ流体変調方式を用いたノンメタンhc測定装置 - Google Patents

マルチ流体変調方式を用いたノンメタンhc測定装置

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JPH01176938A
JPH01176938A JP62336616A JP33661687A JPH01176938A JP H01176938 A JPH01176938 A JP H01176938A JP 62336616 A JP62336616 A JP 62336616A JP 33661687 A JP33661687 A JP 33661687A JP H01176938 A JPH01176938 A JP H01176938A
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JP
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methane
fluid
concentration
sample fluid
detector
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Application number
JP62336616A
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English (en)
Inventor
Hajime Mikasa
三笠 元
Michio Kada
嘉田 教夫
Takeshi Aoki
剛 青木
Shuichi Ishimoto
石本 秀一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Horiba Ltd
Original Assignee
Horiba Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、サンプル流体(例えば、大気、自動車排気ガ
ス、工場排気ガスなどの)中に含まれる有害成分である
ノンメタンHCの濃度(ひいては量)を測定するための
ノンメタンHC測定装置に係り、更に詳しくは、マルチ
流体変調方式(これは本発明者らの名付けた名称である
)という従来になかった特異な手法を応用することによ
って、従来よりも少ないただ1個の検出器を用いるだけ
でありながら、ノンメタンHCtR度を直接的に非常に
精度良く測定できる、全く新規なノンメタンHC測定装
置を提供せんとしてなされたものである。
C従来の技術〕 例えば、大気、自動車排気ガス、工場排気ガスなどのサ
ンプル流体中に含まれる有害成分であるノンメタンHC
の濃度(ひいては量)を測定する流体分析を行うに際し
ては、一般に、いわゆる差量法を用いたHC3成分同時
連続測定用流体分析装置が用いられるが、その従来装置
においては、どうしても、メタン(CHa)の単独濃度
を検出するためのHC検出器と、メタンとそれ以外のノ
ンメタンHCの総和として定義されるトータルHCの濃
度を検出するためのHC検出器との2個の検出器(セン
サー)および検出部が必要であった。
即ち、第5図に示す従来のHC3成分同時連続測定用流
体分析装置の全体概略構成図から明らかなように、サン
プル流体Sを2つの流路に第1サンプル流体Slおよび
第2サンプル流体s2として分流し、一方の流路には第
1サンプル流体sl中のノンメタンHCのみを燃焼させ
て除去する処理を行うための触媒装置等から成るコンバ
ーターCを介装することにより、その変換処理された第
1サンプル流体Sl中に残存するメタンの単独濃度を測
定するための第1HC検出器DI(例えばフレームイオ
ン検出器: F I D)を有する第1分析部AIを設
け、他方の流路には上記のようなコンバーターは設けな
いで、第2サンプル流体S2(元のサンプル流体Sと同
じもの)に含まれるトータルHC(前記メタンとそれ以
外のノンメタンHCの総和として定義される)の濃度を
測定するための第2HC検出器D2(同じくフレームイ
オン検出器: F I D)を有する第2分析部A2を
設ける、というように2個の分析部AI、A2およびH
C検出器DI、D2が必要である。なお、前記ノンメタ
ンHCの単独濃度は、前記第2分析部A2の第28C検
出器Diに接続された第2信号処理回路B2により得ら
れるトータルHC濃度から、前記第1分析部AIの第1
HC検出器D1に接続された第1信号処理回路B1によ
り得られるメタン濃度を減算処理する減算回路Gからの
出力として得ることができる。
しかしながら、上記した従来構成のHC3成分同時連続
測定用流体分析装置のように、2個の検出器(センサー
)および分析部を必要とするということは、 (ア)分析装置が大型化すると共に製造コストが高くつ
く、 という問題のみならず、 (イ)2個の検出器夫々についてゼロ・スパン調整など
の調整を必要とするので、測定に要する手間が大きく非
常に面倒である、 (つ)各検出器の調整が十分で無く、2個の検出器の間
にゼロ調整誤差や感度差が存在する場合や、あるいは、
それら2個の検出器の間に相互干渉が生じる場合が往々
にしてあり、そのために、非常に大きな測定誤差が生じ
ることになる、といった種々の問題を引き起こす。
そこで、このような問題を避けるために、ただ1個の検
出器を備えたHCi!!!m分析装置を用いて、同一サ
ンプル流体中の2成分(メタンとトータルHC)の濃度
を交互に測定するという、言わばバッチ処理的な分析方
法によることも考えら載るが、その場合には、同時連続
測定を行えないために、測定データが不連続になってし
まうと共に、前記メタンの濃度測定結果とトータルHC
の濃度測定結果との間に時間差があるために、それらの
差として演算により得られるれるノンメタンHCの濃度
測定結果の信頌性は太き(劣ることになるという欠点が
ある。従って、単に検出器の個数を節約するためにのみ
、このようなバッチ処理的分析方法を採用することは、
ノンメタンHC測定の本来の目的を大きく犠牲にするこ
とになりかねず、得策とは言えない。
そこで、本発明者らは、鋭意研究の結果、従来よりも少
ないただ1個の検出器を用いるだけの簡素かつ安価に構
成できるものでありながら、サンプル流体中における前
記のようなHC3成分(メタン、ノンメタンHC,トー
タルHC)を、同時にかつ連続的に、しかも、精度良く
分析することができる、差量法およびマルチ流体変調方
式を用いたHC3成分同時連続測定用流体分析装置を開
発し、それについては、本願の先願に相当する、昭和6
2年12月28日付けの特許側により既に提案している
ところである。
その先願に係る装置は、第6図の全体概略構成図に示し
ているように、 サンプル流体Sを2つの流路に第1サンプル流体S1お
よび第2サンプル流体S2として分流するように構成し
、 前記第1サンプル流体S1の流路は、その第1サンプル
流体Sl中のノンメタンHCを除去するコンバーターC
を介装することにより、メタン単独濃度測定用ラインと
し、 前記第2サンプル流体S2の流路は、上記のようなコン
バーターを設けないで、トータルHC濃度測定ラインと
し、 前記変換された第1サンプル流体S1および変換されな
い第2サンプル流体s2を、夫々、比較流体(一般には
ゼロガス)R1,R2により互いに異なる周波数Fl、
F2 (ヘルツ)で流体変調するための流体変調手段V
l、V2を前記両流路に設け、 ただ1個のHC検出器りを有すると共に、前記両流路に
おいて夫々流体変調された両サンプル流体SL、S’2
が同時にかつ連続的に供給される分析部Aを設け、 前記分析部Aにおける前記検出器りがらの出力信号0を
、前記各サンプル流体31.S2に対する各変調周波数
Fl、F2の信号成分01,02に分離して夫々整流お
よび平滑化処理することにより、前記メタンの単独濃度
およびトータルHC濃度を各別にかつ直接的に測定可能
に構成されると共に、それら画濃度測定結果の差から前
記ノンメタンHCの単独濃度を間接的に測定可能に構成
された信号処理手段Bを設けてある、というものである
上記のように構成された先願に係る差量法およびマルチ
流体変調方式を用いたHC3成分同時連続測定用流体分
析装置においては、サンプル流体Sを第1サンプル流体
S1および第2サンプル流体S2に分流すると共に、そ
の第1サンプル流体31に対してはコンバーターCによ
りその中のノンメタンHCを除去する処理を行ってから
分析部Aへ供給する一方、第2サンプル流体S2はその
まま分析部Aへ供給する、というHC3成分同時連続測
定のための基本的構成を備えた流体分析装置において、
前記第1サンプル流体S1および第2サンプル流体S2
を、夫々、例えばロータリーバルブとか3方切換電磁弁
あるいは4方切換電磁弁などで構成される適宜流体変調
手段Vl、V2を用いて、比較流体R1,R2により互
いに異なる周波数Fl、F2で夫々流体変調してから、
ただ1個のHC検出器りを有する分析部Aへ同時にかつ
連続的に供給することにより、先ず、そのただ1個のH
C検出器りから、両サンプル流体Sl。
S2に対応する個々の測定信号成分(01,02)が−
括的に重畳されたひとつの測定信号0(=○1+02)
を得る、という従来常識では全く考えられなかった特異
な手法(マルチ流体変調方式)を採用し、そして、前記
ただ1個のHC検出器りからの出力信号Oを、同第6図
においては模式的に例示しているように、適宜周波数分
離手段Eと信号整流・平滑手段Fと減算手段Gとを組み
合わせて構成された信号処理手段Bを用いることにより
、前記各サンプル流体SL、32に対する各変調周波数
Fl、F2の信号成分01,02に分離して夫々整流お
よび平滑化処理するという信号処理を行うことによって
、前記各サンプル流体31゜S2に関する分析値、つま
り、メタンの単独濃度およびトータルHCの濃度の測定
結果を各別にかつ直接的に得るようにし、更に、そのよ
うにして得られたトータルHC濃度とメタン単独濃度と
の差を演算してノンメタンHCの単独濃度の測定結果を
間接的に得るように構成しであるから、サンプル流体S
中に含まれるHC3C10同時連続分析を行うに際して
、ただ1個の分析部AおよびHC検出器(センサー)を
設けるだけで済み、従って、2個のHC検出器を必要と
していた従来一般のHC3成分同時連続測定用流体分析
装置の場合に比べて、装置全体の小型化および簡素化な
らびにコスト低減を容易に図れると共に、HC検出器の
調整を容易かつ短時間に行え、かつ、従来のように2個
のHC検出器間の調整差や感度差あるいは相互干渉は生
じ得ないことから、それらに起因する測定誤差の発生を
確実に防止できる、という利点を有している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記したような優れた利点を有している
先願に係る差量法およびマルチ流体変調方式を用いたH
C3成分同時連続測定用流体分析装置においても、なお
次のような問題が残存していた。
即ち、前記第5図に示した従来装置と同様に、元のサン
プル流体S中からノンメタンHCを除去するためのコン
バーターCを設けるという構成を採用しているが、この
コンバーターCには、ノンメタンHCを完全に燃焼除去
させ得る条件に設定すれば、除去されてはならないメタ
ンも5〜10%程度除去されてしまうことになり、また
逆に、メタンを100%残し得る条件に設定すればノン
メタンHCを完全に除去することができず、更に、その
触媒効率は経時的に変化するという原理的な機能的難点
があり、従って、それに起因する測定誤差は不可避のも
のであった。また、最も重要な測定対象成分であるとこ
ろのノンメタンHC濃度を直接的には測定できず、トー
タルHCtm度とメタン濃度との差として間接的にしか
得られないため、それら両者の測定結果の減算を行う際
にも誤差混入の虞れがある。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、
その目的は、ただ1個のHC検出器を用いるだけの簡素
かつ安価に構成できるものでありながら、サンプル流体
中に最重要測定対象であるノンメタンHCの濃度を、直
接的にかつ非常に精度良く同時連続分析することができ
るマルチ流体変調方式を用いたノンメタンHC測定装置
を開発せんとすることにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明は、第1図に夫々示
す基本的概念図(クレーム対応図)から明らかなように
、 サンプル流体Sを2つの流路に分流すると共に、その一
方の流路には、そのサンプル流体S中のノンメタンHC
を除去した変換サンプル流体Slとして導出するコンバ
ーターCを介装し、他方の流路には、上記のようなコン
バーターを設けないで、元のサンプル流体Sをそのまま
非変換サンプル流体SOとして流動させるように構成し
、前記変換サンプル流体31はゼロ流体ROを比較流体
として、そして、前記非変換サンプル流体SOは前記変
換サンプル流体S!を比較流体として、夫々、互いに異
なる周波数Fl、F2で流体変調するための流体変調手
段Vl、V2を設け、ただ1個のHC検出器りを有する
と共に、前記両流体変調手段Vl、V2により夫々流体
変調された両サンプル流体31.Soが同時にかつ連続
的に供給される分析部Aを設け、 前記分析部Aにおける前記HC検出器りからの出力信号
0を、前記各変調周波数Fl、F2の信号成分01,0
2に分離して夫々整流および平滑化処理することにより
、メタンの濃度およびノンメタンHCの濃度を各別にか
つ直接測定可能に構成され、更に、そのメタン濃度測定
結果を利用してノンメタンHC濃度測定結果を補正可能
に構成された信号処理手段Bを設けてある、 という特徴を備えたマルチ流体変調方式を用いたノンメ
タンHC測定装置を提供するものである。
〔作用〕
上記特徴構成により発揮される作用は下記の通りである
即ち、上記本発明装置は、基本的には、前述した先願に
係る差量法およびマルチ流体変調方式を用いたHC3成
分同時連続測定用流体分析装置と同様に、サンプル流体
Sを2つの流路に分流すると共に、両流路におけるサン
プル流体を、夫々、流体変調手段Vl、V2を用いて互
いに異なる周波数Fl、F2で夫々流体変調してから、
ただ1個のHC検出器りを存する分析部へへ同時にかつ
連続的に供給する、というマルチ流体変調方式を採用し
ているのみならず、特に、その一方の流路におけるコン
バーターCによってサンプル流体S中のノンメタンHC
を除去された変換サンプル流体Slはゼロ流体ROを比
較流体として周波数F1で流体変調し、他方の流路にお
ける非変換サンプル流体SOは前記変換サンプル流体S
r(つまり、それに含有されているメタン濃度が基準と
なる)を比較流体として周波数F2で流体変調するとい
う工夫を施したことによって、ただ1個のHC検出器り
を有する分析部Aを設けるだけでありながら、メタンの
濃度およびノンメタンHCの濃度を各別にかつ直接的に
測定でき、従って、2個のHC検出器を必要としていた
従来一般のHC3成分同時連続測定用流体分析装置の場
合に比べて、装置全体の小型化および簡素化ならびにコ
スト低減を容易に図れると共に、HC検出器の調整を容
易かつ短時間に行え、かつ、従来のように2個のHC検
出器間の調整差や感度差あるいは相互干渉は生じ得ない
ことから、それらに起因する測定誤差の発生を確実に防
止できる。
また、信号処理手段Bにおいては、同第1図においては
模式的に示しているように、前記ただ1個のHC検出器
りからの出力信号Oを、先ず、適宜周波数分離手段Eお
よび信号整流・平滑手段Fを用いて、前記各変調周波数
Fl、F2の信号成分01,02に分離して夫々整流お
よび平滑化処理することによって、メタンの濃度および
ノンメタンHCの濃度を各別にかつ直接的に得られるよ
うに構成すると共に、更に、適宜補正手段Hにより前記
メタン濃度測定結果を利用してノンメタンHC濃度測定
結果を補正できるように構成しであるから、後述する実
施例の記載から一層明らかになるように、ノンメタンH
C除去用のコンバーターCの原理的な機能的難点に起因
する測定誤差を効果的に補償することができる。
更に、上記したように、最も重要な測定対象成分である
ところのノンメタンHC?!A度を直接的に測定できる
ので、前述した従来装置および先願装置におけるように
トータルHC?l、度を必ずしも測定する必要が無く、
従って、トータルHCm度とメタン濃度との差を求める
ための手段が原理的には不要となり、信号処理手段の簡
素化を図ることも可能であると共に、減算に伴う誤差混
入の虞れも無くすことができる。
〔実施例〕
以下、本発明に係るマルチ流体変調方式を用いたノンメ
タンHC測定装置の具体的な一実施例を図面(第2図な
いし第4図)に基いて説明する。
第2図の全体概略構成図に示しているように、例えば、
大気、自動車排気ガス、工場排気ガスなどのサンプル流
体Sを2つの流路に分流するように構成すると共に、そ
の一方の流路には、そのサンプル流体Sに含まれている
HC成分(メタンとそれ以外のノンメタンHC)のうち
のノンメタンHCを燃焼除去するための触媒装置などか
ら成るコンバーターCを介装することにより、その後流
側へ変換サンプル流体Slとして流出させ、他方の流路
には、上記のようなコンバーターを設けないで、元のサ
ンプル流体Sをそのまま非変換サンプル流体SOとして
通過流動させるように構成しである。
そして、前記コンバーターCにより変換された(つまり
、ノンメタンHCが除去されて、HCとしてはメタンの
みを含んでいる)変換サンプル流体Slはゼロ流体RO
を比較流体として、そして、前記非変換サンプル流体S
o(つまり、ノンメタンHCおよびメタンの両方を含ん
でいる元のサンプル流体Sと同じもの)は前記変換サン
プル流体Slを比較流体として、夫々、適宜流体変調手
段Vl、V2を用いて、互いに異なる周波数Fl。
F2 (ヘルツ)(この例では、F1=lHz、F2 
= 2 Hz )で流体変調した(つまり、サンプル流
体と比較流体とを所定の周波数で交互に通過させた)後
、それら流体変調された各サンプル流体Sl(およびR
O)、So(およびSr)を、ただ−個のHC検出器D
(センサー)を有する分析部Aへ、同時にかつ連続的に
供給するように構成しである。なお、この場合には、前
記分析部AにおけるHC検出器りとしては、−iに、フ
レームイオン検出器(F I D)のようにサンプル流
体が直接通過するタイプのものが用いられるため、前記
流体変調された両サンプル流体31.Soは、混合状態
で前記HC検出器りへ供給される。
従って、プリアンプ2を介して前記HC検出器りから出
力される信号0は、図中模式的に示しているように、両
サンプル流体31.Soに対応する個々の測定信号成分
o1 (メタン濃度に関する(8号) 、 02 (メ
タン濃度を基準としたトータルHC−44度、つまり、
ノンメタンHCに関する信号)が−病的に重畳された1
つの測定信号(0=01+02)として得られることに
なる。
そこで、前記HC検出器りからの出力信号0を、この第
2図においては概念的に示しているように、信号処理手
段Bにおいて、周波数分離手段Eと信号整流・平滑手段
Fとを用いて、前記各サンプル流体31.Soに対する
各変調周波数Fl’、F2の信号成分01,02に分離
して夫々整流処理および平滑化処理するという信号処理
を行うことにより、前記各サンプル流体Sl、Soに関
する分析値、つまり、メタンの単独濃度およびノンメタ
ンHCの濃度の基礎的な測定結果を、各別にかつ直接的
に得られるように構成されると共に、後で詳述する補正
手段Hにより、前それらメタンおよびノンメタンHCの
基礎的な画濃度測定結果を夫々補正して、前記コンバー
ターCの原理的欠陥に起因する測定誤差を補償可能に構
成され、更に、そのようにして得られたメタンおよびノ
ンメタンHCの補正後の画濃度測定結果の和を演算する
加算手段■により、トータルHCの濃度を間接的に測定
できるように構成されている。
而して、前記信号処理手段Bの具体的な回路構成は第3
図のブロック回路構成図に示すようなものとされている
即ち、前記プリアンプ2を介してHC検出器りから出力
された信号Oを、互いに並列に設けられた2系列の信号
処理系列に分岐し、一方の信号処理系列には、サンプル
流体31に対する変調周波数F 1  (I Hz)の
信号01のみを分離して取り出す(iffi遇させる)
ためのバンドパスフィルターa1を設けると共に、その
後段に、サンプル流体S1に対する流体変調手段V1に
付設された同期信号発生器1aからの同期信号(流体変
調手段■1による実際の流体変調動作を表す信号:IH
z)により、前記バンドパスフィルターa1のみでは不
十分である虞れがある周波数分離作用を補足してより一
層精度の良い周波数分離を行えると同時に、分離された
交流を直流に変換できるように、前記バンドパスフィル
ターa1からの出力信号01を同期整流するための同期
検波整流器b1を設け、更に、その後段に、前記同期検
波整流器b1からの出力信号を平滑化すると共に高周波
ノイズを除去するための平滑素子C1としてのローパス
フィルター(L、P、F)を設けて、メタンの基礎的な
濃度信号を得られるように構成し、また、他方の信号処
理系列には、サンプル流体SOに対する変調周波数F 
2 (2H2)の信号02のみを分離して取り出す(通
過させる)ためのバンドパスフィルターa2を設けると
共に、その後段に、サンプル流体SOに対する流体変調
手段■2に付設された同期信号発生器1bからの同期信
号(流体変調手段v2による実際の流体変調動作を表す
信号:2Hz)により、前記バンドパスフィルターa2
のみでは不十分である虞れがある周波数分離作用を補足
してより一層精度の良い周波数分離を行えると同時に、
分離された交流を直流に変換できるように、前記バンド
パスフィルターa2からの出力信号02を同期整流する
ための同期検波整流器b2を設け、更に、その後段に、
前記同期検波整流器b2からの出力信号を平滑化すると
共に高周波ノイズを除去するための平滑素子c2として
のローパスフィルター(L、P、F)’fr設けて、ノ
ンメタンHCの基礎的な濃度信号を得られるように構成
し、そして、前記両平滑素子cl。
c2の後段には、それらにより得られた前記メタンおよ
びノンメタンHCの基礎的な濃度信号に基いて、後述す
る手法により正確なメタン濃度およびノンメタンHC濃
度を演算する補正手段Fとしての補正回路りを設け、更
に、その補正回路りから出力される正確なメタン濃度お
よびノンメタンHCrM度の和を演算する加算手段Iと
しての加算回路iにより、正確なトータルHC’4度が
出力されるように構成しである。
ところで、前記補正回路りによるメタンおよびノンメタ
ンHCの基礎的な濃度信号に対する補正は、以下のよう
にして行われる。
いま、サンプル流体S中に含まれているメタンの真の濃
度をp、ノンメタンHCの真の濃度をqとし、また、ノ
ンメタンHCの酸化(燃焼)率を100%に設定したコ
ンバーターCにおけるメタンの酸化(燃焼)係数をKと
すると、 前記信号処理手段Bにおける平滑素子clから出力され
るメタンの基礎的な測定濃度p°、および、平滑素子c
2から出力されるノンメタンHCの基礎的な測定濃度p
”は、夫々、 p″=X (1−K) p   ・・・ ■q’ =Y
 ((p+q)−(1−k)pi=Y (Kp+q) 
   ・・・ ■(但し、X、Yは測定装置により定ま
る係数)で表される。
従って、これらふたつの式における3個の未知の係数に
、  X、 Yが判明すれば、メタンおよびノンメタン
HCの真の濃度p、qが、それらの基礎的な測定結果p
’、q″に基いて、演算により得られることになる。
そこで、例えば装置の校正時において、(1)ノンメタ
ンHCの一種である既知濃度のプロパン(CffHs)
を校正ガスとして用いて測定することにより、p=oで
かつqが既知であるから、前記0式より、 q’  =Yq となるから、q’  (平滑素子c2から出力される基
礎的な測定濃度)/真の濃度(既知)から係数Yが算出
され、 (2)次に、2種類の既知濃度p+、I)zを有するメ
タン(CH4)と純水空気の混合ガスを校正ガスとして
用いて順次測定することにより、■式より、 p1′ =X  (I  K)  p+p、+  =X
  (I  K)  pzとなるから、p+、pg(平
滑素子C1から夫々出力される基礎的な測定濃度)と、
既知である真の濃度pr、ptに基いて、上記両式から
他の2つの係数X、にも算出される。
従って、このようにして校正時に得られた3つの係数を
前記補正回路りに設定しておけば、測定時においても、
その補正回路りは、前記両平滑素子cl、c2から出力
されるメタンおよびノンメタンHCの基礎的な測定濃度
p’、q’ に基いて、前記■式および0式により、メ
タン濃度およびノンメタンHCQIri度の正確な値を
演算して出力するのである。
ところで、前記信号処理手段Bとしては、フーリエ解析
(周波数分離処理に相当する)、絶対値平均化処理(整
流・平滑化処理に相当する)、補正処理、加算処理など
の数値解析の演算処理が可能なコンピューターを用いる
とか、あるいは、ロックインアンプと減算器などの他の
電気回路構成を用いるというように、種々のソフトある
いはハードによる適宜手段で構成することが可能である
が、本発明装置においては、特に、上記のように、バン
ドパスフィルターal、、a2と同期検波整流器bl、
b2と平滑素子CI、C2とを直列接続して成る信号処
理系列を2系列並列に設けた構成としであるため、上記
のようなコンピューターあるいはロックインアンプ等を
用いる手段に比べて、非常に簡単でかつ安価に構成でき
るのみならず、バンドパスフィルターal、a2のみで
は不十分である虞れがある周波数分離作用を同期検波整
流器b1.b2により補足してより一層精度の良い周波
数分離を行えるように構成しであるから、例えば、ただ
単にバンドパスフィルターのみで周波数分離した後で直
ちに絶対値整流するだけの構成のものに比べて、格段に
優れた信号処理性能(S/N比)を得ることができると
いう利点も存している。
なお、前記各流体変調手段Vl(V2)は、各サンプル
流体5l(So)とそれに対応する比較流体RO(Sl
)とを所定の周波数Fl(F2)で交互に切り換え得る
ものでありさえすれば、その構成は任意であり、例えば
、第4図(イ)に示すようなロータリーバルブで構成し
てもよく、あるいは、第4図(ロ)に示すような4方切
換電磁弁で構成してもよく、また、図示はしていないが
、3方切換電磁弁などを用いて構成しても差し支え無い
〔発明の効果〕
以上詳述したところから明らかなように、本発明に係る
マルチ流体変調方式を用いたノンメタンHC測定装置に
よれば、基本的には、前述した先願に係る差量法および
マルチ流体変調方式を用いたHC3成分同時連続測定用
流体分析装置と同様に、サンプル流体を2つの流路に分
流すると共に、両流路におけるサンプル流体を、夫々、
互いに異なる周波数で夫々流体変調してから、ただ1個
のHC検出器を有する分析部へ同時にかつ連続的に供給
する、というマルチ流体変調方式を採用しているのみな
らず、特に、その一方の流路におけるコンバーターによ
ってサンプル流体S中のノンメタンHCを除去された変
換サンプル流体はゼロ流体を比較流体として、また、他
方の流路における非変換サンプル流体は前記変換サンプ
ル流体を比較流体として、夫々、互いに異なる周波数で
流体変調するという工夫を施したことによって、ただ1
個のHC検出器を有する分析部を設けるだけでありなが
ら、メタンの濃度およびノンメタンHCの濃度を各別に
かつ直接的に測定でき、従って、2個のHC検出器を必
要としていた従来一般のHC3成分同時連続測定用流体
分析装置の場合に比べて、装置全体の小型化および簡素
化ならびにコスト低減を容易に図れると共に、HC検出
器の調整を容易かつ短時間に行え、かつ、従来のように
2個のHC検出器間の調整差や感度差あるいは相互干渉
は生じ得ないことから、それらに起因する測定誤差の発
生を確実に防止でき、また、信号処理手段においては、
前記ただ1個のHC検出器からの出力信号を、先ず、前
記各変調周波数の信号成分に分離して夫々整流および平
滑化処理することにより、メタンの濃度およびノンメタ
ンHCの濃度を各別にかつ直接測定可能に構成し、更に
、そのメタン濃度測定結果を利用してノンメタンHCf
i度測定結果を補正可能に構成しであるから、ノンメタ
ンHC除去用のコンバーターの原理的な機能的難点に起
因する測定誤差を効果的に補償することができ、また、
上記したように、最も重要な測定対象成分であるところ
のノンメタンHCtl1度を直接的に測定できるので、
前述した従来装置および先願装置におけるようにトータ
ルHC濃度を必ずしも測定する必要が無く、従って、ト
ータルHC濃度とメタン濃度との差を求めるための手段
が原理的には不要となり、信号処理手段の簡素化を図る
ことも可能であると共に、減算に伴う誤差混入の虞れも
無くすことができる、という顕著に優れた効果が発揮さ
れる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明に係るマルチ流体変調方式を用いたノ
ンメタンHC測定装置の基本的概念の説明図(クレーム
対応図)を示している。 また、第2図ないし第4図は本発明装置の具体的的な一
実施例を示し、第2図は全体概略構成図、第3図はその
要部である信号処理手段のプロ・7り回路構成図、第4
図(イ)、(ロ)は夫々その別の要部である流体変調手
段の模式的例示図である。 そして、第5図および第6図は、本発明の技術的背景な
らびに従来技術の問題点を説明するためのものであって
、第5図は従来構成のHC3成分同時連続測定用流体分
析装置の全体概略構成図を示し、また、第6図は先願に
係る差量法およびマルチ流体変調方式を用いたHC3成
分同時連続測定用流体分析装置の全体概略構成図を示し
ている。 S    :サンプル流体、 C:コンバーター、 SI   :変換サンプル流体、 SO:非変換サンプル流体、 RO:比較用ゼロ流体、 Fl、F2:変調周波数、 Vl、F2:流体変調手段 A    :分析部、 D     :HC検出器、 B    :信号処理手段、 0    :検出器りからの出力信号、01.02:各
サンプル流体S1.SO。 に対する各変調周波数Fl。 F2の信号成分。 出願人 株式会社 堀 場 製 作 所代理人 弁理士
  藤 本 英 夫

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 サンプル流体を2つの流路に分流すると共に、その一方
    の流路には、そのサンプル流体中のノンメタンHCを除
    去した変換サンプル流体として導出するコンバーターを
    介装し、他方の流路には、上記のようなコンバーターを
    設けないで、元のサンプル流体をそのまま非変換サンプ
    ル流体として流動させるように構成し、 前記変換サンプル流体はゼロ流体を比較流体として、そ
    して、前記非変換サンプル流体は前記変換サンプル流体
    を比較流体として、夫々、互いに異なる周波数で流体変
    調するための流体変調手段を設け、 ただ1個のHC検出器を有すると共に、前記両流体変調
    手段により夫々流体変調された両サンプル流体が同時に
    かつ連続的に供給される分析部を設け、 前記分析部における前記HC検出器からの出力信号を、
    前記各変調周波数の信号成分に分離して夫々整流および
    平滑化処理することにより、メタンの濃度およびノンメ
    タンHCの濃度を各別にかつ直接測定可能に構成され、
    更に、そのメタン濃度測定結果を利用してノンメタンH
    C濃度測定結果を補正可能に構成されている信号処理手
    段を設けてある、 ことを特徴とするマルチ流体変調方式を用いたノンメタ
    ンHC測定装置。
JP62336616A 1987-12-11 1987-12-30 マルチ流体変調方式を用いたノンメタンhc測定装置 Pending JPH01176938A (ja)

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