JPH01175999A - シクロトリフォスファゼン誘導体 - Google Patents

シクロトリフォスファゼン誘導体

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JPH01175999A
JPH01175999A JP62330218A JP33021887A JPH01175999A JP H01175999 A JPH01175999 A JP H01175999A JP 62330218 A JP62330218 A JP 62330218A JP 33021887 A JP33021887 A JP 33021887A JP H01175999 A JPH01175999 A JP H01175999A
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cyclotriphosphazene
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Yoshiki Suzuki
嘉樹 鈴木
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縄田 清
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悠治 牧野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、新規なシクロトリフォスフ7ノピン誘導体に
関する。更に詳しくは本発明は新規な、治療用生理活性
物質、水親和性高分子化シクロトリフオスファゼン誘導
体に関する。
〈従来の技術〉 疾患の治療に有効でありうる生理活性物質を生体く人や
動物)に投与する場合に、往々にして種々の障害のため
に期待した効果がみられないことがある。
例えば、経口投与された場合に、腸管からの吸収が不良
で期待した効果が現れないことがある。
又、生体内に吸収されるか、あるいは注射等の方法で直
接生体内に投与されても、生体内の分解酵素等の作用に
より急速に分解され、効果が持続しないことがある。更
には生理活性物質がペプチドホルモン等の場合には、時
に抗体が産生きれ重篤な副作用をおこすことがある。
これらの障害に対して多くの回避方法が考案されてきた
が、治療用生理活性物質を適当な水親和性高分子に結合
させる方法が有効であることが近年知られてきた。
例えばデキストランにBrCNを用いて結合されたヘモ
グロビンは、代用血液として身体中に適当な期間滞留す
ることが開示されている(特開昭52−51016号公
報参照)。更に、ポリエチレングリコールで直接修飾さ
れたペプチドホルモン類は、その抗原性が低下すること
が開示されている(特開昭61−178926号公報参
照)。
しかるに、これら治療用生理、活性物質を直接水親和性
高分子と結合させる方法は、その反応の際に副生成物の
生成が多いこと、反応収率が低いこと、結合された生理
活性物質の結合物からの放出速度のコントロールが難し
いこと等の欠点を有している。   − これらの問題を解決するために多くの方法が提案された
が、それらの中でも水親和性高分子と治療用生理活性物
質との間に塩化シアヌルを導入する方法が優れていると
いわれ、多くの治療用生理活性物質と塩化シアヌルを導
入したポリエチレングリコール(活性化ポリエチレング
リコールといわれている)との反応生成物が開示されて
いる(例えば、特公昭60−23084号公報では活性
化ポリエチレングリコール化ヘモグロビンの例が、又、
特開昭62−55079号公報では活性化ポリエチレン
グリコール化ウリカーゼが、更には特開昭62−115
280号公報では活性化ポリエチレングリコール化スー
パオキシドディスムターゼ(SOD>が開示されている
)。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかし、塩化シアヌルで活性化されたポリエチレングリ
コール等の水親和性高分子により治療用生理活性物質を
修飾する方法は、第一に、塩化シアヌル基自体の安全性
が不明で、かつ生体内における代謝1分解過程も不明で
あること、分解生成物の安全性についても未解明である
こと等のため、その使用には慎重を期す必要がある。第
二に、塩化シアヌルを用いると治療用生理活性物質、特
に酵素の活性が大幅に低下してしまうという問題点があ
る。。
く問題を解決するための手段〉 本発明者らは、上記のような従来技術の問題点に鑑みて
鋭意検討の結果、ポリエチレングリコール等の水親和性
高分子により治療用生理活性物質を修飾する場合に、水
親和性高分子と治療用生理活性物質との間に塩化シアヌ
ルを導入するかわりにシクロトリフ−オスファゼンを導
入することにより安全性が高く、治療用生理活性物質の
活性が低下せず、更に生体内での治療用生理活性物質の
動態を制御しうる治療用生理活性物質の水親和性高分子
誘導体を製造しうろことを知見し、本発明に到達したも
のである。
本発明によって、■安全性が高い■生理活性の高い及び
/又は■生体内での動態が制御可能な新規な治療用生理
活性物質、水親和性高分子誘導体のシクロトリフオスフ
ァゼン類が提供される。
シクロトリフオスファゼンは無機高分子物質ポリフォス
フアゼンの最小構成単位である。このシクロトリフオス
ファゼンは窒素とリンとからできているため生体内での
安全性が高いことから既にこれに治療用生理活性物質を
結合させる試みが知られている。
例えば、アルキル化剤と結合したシクロトリフオスファ
ゼンとしてシクロトリフオスファゼンのアジリジン誘導
体が知られている(Labrre、J、F。
ら、 Eur、 J、 Cancer 1979.15
(5) 637−43)。しかしながら、これらの化合
物のリン原子に水親和性高分子が結合した誘導体は知ら
れていない。
又、例えば、USP 4,239,755号明細書には
下記式[n]で表わされるステロイド化シクロトリフオ
スファピン類が開示されている。
上記式[■]でR1は3又は17−ヒドロキシステロイ
ド残塁でありR2はアルキル基である。しかしながら同
明細書には、ステロイド残基が結合しているリン原子以
外のリン原子の置換基として水親和性高分子を結合させ
る概念は全く開示されていない。
又、USP 4,495,174号明細書には局所麻酔
剤を結合したシクロトリフオスファゼンあるいはポリフ
ォスフアゼンが開示されている。しかしながら、開明I
I書にはアミノ基を有する局所麻酔剤でシクロトリフオ
スファゼンの塩素基を置換する方法は開示されてはいる
ものの、未置換の塩素基の取扱いについては何ら記載さ
れておらず、ましてそこに水親和性高分子を結合させる
ことについては何の記載も示唆もなされていない。
更に、特開昭56−30432号公報には、エトフィリ
ン化ホスファゼンポリマー及びその製法が開示されてい
る。同明細書には、エトフィリン以外の置換基としては
炭素数1〜3個のアルコキシ基、プロピルアミノ基又は
フェノキシ基が記載されているのみであり、水親和性高
分子については何らの記載はない。
すなわち、これらの先行技術に記載されている治療用生
理活性物質は何れも低分子であり、酵素類、ポリペプチ
ド類、蛋白質類については全く開示されておらず、又水
親和性高分子類を結合することについては何の記載も示
唆もなされていないのである。
一方、USP 3,674,509号明細書には、反す
う動物用の蛋白質飼料として、シクロトリフオスファゼ
ンでクロスリンクさせた蛋白質が開示されている。開明
、lll1書の蛋白質シクロトリフオスファゼン誘導体
は、蛋白質をシクロトリフオスファゼンでクロスリンク
させて反すう動物の前胃での消化に対し抵抗性をもたせ
ているもので、蛋白質の生体内動態をかえるものではあ
っても、本発明の蛋白質をシクロトリフオスファゼン類
を介して水親和性高分子類と結合した誘導体とは全く異
なるものである。
しかして、本発明は下記式[I] で表わされるシクロトリフオスファゼン誘導体である。
本発明の水親和性高分子とは、シクロトリフオスファゼ
ン環に結合しうるちのであればいずれでもよく、なかで
もその分子内に存する官能基、例えば水酸基、アミノ基
等を介して直接シクロトリフ4スフアゼン環のリン原子
と結合し得るような水親和性高分子残基が好ましく、又
その誘導体とは、これらの基を有していなくても、例え
ばアミド化等によってこれらの基を含むようにせしめら
れたような、あるいは架橋剤を水親和性高分子に結合せ
しめることによって、シクロトリフォスフ7ビン環と結
合し得るような水親和性高分子の誘導体をいう。
かかる水親和性高分子としては、例えばポリエチレング
リコール、モノメトキシポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール、エチレンオキサイドとプロピレ
ンオキサイドとの共重合体。
デキストラン、イヌリン、プルラン、コンドロイチン、
ヒアウロン酸、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキ
シエチル澱粉、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、乳酸とグ
リコール酸との共重合体、ポリリジン、D−グルタミン
酸とD−リジンの共重合体、α、β−ポリ[(2−ヒド
ロキシエチル)−DL−アスパラギン酸アミド]、アル
ブミン。
グロブリン等及びこれらの誘導体等が挙げられる。
又、前述の水親和性高分子の誘導体に水親和性高分子と
しては、例えばスチレン−マレイン酸共手合体、ジビニ
ルエーテル−無水マレイン酸共重合体等の水親和性高分
子が挙げられる。これらの水親和性高分子は単独で用い
られてもよいし、二種以上が混合されていてもよい。
これらの水親和性高分子類とシクロトリフオスファゼン
環とは、ポリエチレングリコール、モノメトキシポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、エチレ
ンオキサイドとプロピレンオキサイドとの共重合体、デ
キストラン、イヌリン等の水酸基をもつ水親和性高分子
化合物(−数式X−0H)ではシクロトリフオスファゼ
ン環のP原子と、P−0−Xなるエーテル結合を形成し
、ポリリジン、アルブミン、グロブリン等のアミン基を
もつ水親和性高分子化合物(−数式X−NH2)では、
シクロトリフオスファゼン環のP原子とP−NH−Xな
る結合を形成する。
これらの水親和性高分子類の分子量は、水親和性高分子
の種類により異なるので一概に規定することはできない
ポリエチレングリコール、モノメトキシポリエチレング
リコール、ポリプロピレングリコール等では300〜3
0.000.デキストラン、イヌリン、コンドロイチン
、ヒアウロン酸等では1,000〜3.000,000
 、ポリ乳酸、ポリグリコール酸等ではi 、 ooo
〜50,000が通常用いられる。
これらの中でもポリエチレングリコール、モノメトキシ
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールで
は分子量300〜io、oooのものが好ましい。又デ
キストランでは分子15,000〜100、000のも
のが好ましい。
本発明の治療用生理活性物質とは、人間あるいは動物の
疾病の治療を目的として投与される生理活性物質であり
、アミノ酸、糖類等のような栄養補給に用いられるよう
な物質は含まれない。これらの治療用生理活性物質はシ
クロトリフオスファゼン環に結合しうれば如何なるもの
でもよい。従って、分子内に水酸基、アミノ基、イミノ
基、チオール基等を有する治療用生理活性物質又はその
誘導体であればよい。これらの治療用生理活性物質とし
ては、具体的にはペプチドホルモン類、酵素類、蛋白質
類及び各種の低分子物質が挙げられる。ペプチドホルモ
ン類としては、2個以上のアミノ酸がペプチド結合によ
って結合したもので、ヒトを含む各種動物由来のもの1
合成品、遺伝子工学産物等何れでもよく、更にこれらと
類似構造を有し、同様の生理活性を有する物質をも包含
する。具体的には、インスリン、ACTH,ガストリン
、カルシトニン、エンドルフィン、グルカーゴン、ソマ
トスタヂン、ウロガストロン、成長ホルモン放出因子(
GRF)、コルチコトロピン放出因子(CRF)、ナト
リウム利尿ペプチド、FSH,L[RH,パップレシン
、エンケファリン。
インターフェロン、インターロイキン類、TNF。
プロティンC等が挙げられる。
酵素類としては、ヒトを含む各種動物由来のもの9合成
品、遺伝子工学産物等何れでもよく、更にこれらと類似
構造を有し、同様の生理活性を有する物質をも包含する
。具体的には、スーパーオキシドディスムターゼ、ペル
オキシダーゼ、アスパラギナーゼ、グルタマーゼ、アル
ギナーゼ、アルギニンデアミナーゼ、RNアーゼ、ヘキ
ソサミンダーゼA、ヘキソサミンダーゼB、アルファー
グルコシダーゼ、スフインゴミエリナーゼ、アリルスル
フエターゼ、ウリカーゼ、バトロキソビン。
ストレプトキナーゼ、■ラスターゼ、β−グルクロニダ
ービ、β−グルコシダーゼ、アデノシンデアミナーゼ、
ウロキナーピ、ビリルビンオキシダーゼ等が挙げられる
蛋白質類としては、ヒトを含む各種動物由来のもの2合
成品、遺伝子工学産物等何れでもよく、更にこれらと類
似構造を有し、同様の生理活性を有する物質をも包含す
る。具体的には、アルブミン、ヘモグロビン、フィブリ
ノーゲン、プラスミノーゲン、TPA (組織型プラス
ミノーゲンアクチベーター)、免疫グロブリンG、α2
−マクログロブリン、ラクトフェリン、ブタフサ花粉等
が挙げられる。
各種の低分子物質としては、制癌剤;催眠鎮静剤:鎮う
ん剤;抗てんかん剤;解熱鎮痛消炎剤;精神神経用剤;
局所麻酔剤二面弛緩剤;自律神経用剤;感覚器官用剤;
強心剤、不整脈治療剤、降圧利尿剤、血管拡張剤等の循
環器用剤;鎮咳去痰剤;副腎皮質ホルモン剤、性ホルモ
ン剤等のステロイド類;止血剤;化学療法剤:抗生物質
:その伯の薬剤が挙げられる。
制癌剤としては、メルフアラン、p−フェニレンジアミ
ンマスタード、りロラムブシル、 Ara −C,メト
トレキサート、メルカプトプリン、マイトマイシンC,
ベプレオマイシン、ダウノルじシン、ドキソルごシン、
5−FU等が挙げられる。
催眠鎮静剤としては、ウレタン、エチナメート。
プロムワレリル尿素、ブロムジエチルアセチル尿素等が
挙げられる。
鎮うん剤としては、メシル酸ベタヒスチン等が挙げられ
る。
抗てんかん剤としては、アミノグルテチミド。
フエナセミド、エチルフエナセミド、カルバマビピン、
スルヂアム、アセタゾラミド、γ−アミノ酪酸及びその
エステル等が挙げられる。
解熱鎮痛消炎剤としては、5−アミンサリチル酸、アセ
トアミノフIン、オキシフェンブタシン等が挙げられる
精神神経用剤としては、レボドパ、メタンフェタミン、
シチコリン、デシプラミン、バクロフェン、スルピリド
等が挙げられる。
局所麻酔剤としては、プロ力イン、クロロプロ力イン、
アミノ安息香酸エヂル、プロパラ力イン。
プロポキシカイン、テトラカイン、ブテタミン。
ペンシカイン等が挙げられる。
筋弛緩剤としては、メトカルバモール、ステラメート。
フェンプロバメート、カリソブロドール。
カルバミン酸クロルフェネシン等が挙げられる。
自律神経用剤としては、メタラミノール、フェニレンフ
リン、ノルフェネフリン、エチフェルミン、エチレフリ
ン、スプリフエン、アンフェタミン、メタンフェタミン
、フェニルプロパツールアミン、メトキサミン、エルゴ
メトリン、ジヒドロエルゴタミン、フロプロピオン等が
挙げられる。
感覚器官用剤としては、ジクロフェナミド、アセタゾラ
ミド、メタシラミド等が挙げられる。
強心剤、不整脈治療剤としては、エトフィリン。
ピンドロール、アルプレノロール等が挙げられる。
降圧利尿剤としては、ヒドララジン、メチルドパ、クロ
ロチアジド、ヒドロフルメチアジド、トリアムテレン等
が挙げられる。
血管拡張剤としては、トリメタジジン、ナイリドン、イ
ソクスプリン等が挙げられる。
鎮咳去痰剤としては、イソプロテレノール、テルブタリ
ン、サルブタモール等が挙げられる。
副腎皮質ホルモン剤・性ホルモン剤としては、3位ある
いは17位が水酸基であるステロイドである、デソキソ
エストロン、エストロン、プレグナノロン、エストラジ
オール−3−メチルエーテルやテストステロン、エチニ
ルエストラジオール。
プレドニゾロン、トリアムシノロン、トリアムシノロン
アセトニド等が挙げられる。
止血剤としては、ナフチオニン酸ナトリウム。
サイクロナミン、塩化トロニウム、ε−アミノカプロン
酸、トラネキサム酸、カルバゾクロム等が挙げられる。
化学療法剤としては、スルファミン、スルファチアゾー
ル、スルファジアジン、スルファメラジン、スルフイソ
キサゾール、スルフイソミジン。
スルファメチゾール、スルフ7メトキシピリダジン、ス
ルファモノメトキシン、スルファジメトキシン、スルフ
ァフエナゾール、イソニアシト、チアゾスルフォン、ア
マンタジン、5−フルオロサイトシン、マフエニド、フ
ルシトシン等が挙げられる。
抗生物質としては、アンピシリン、アモキシシリン、セ
ファログリシン、セファレキシン等が挙げられる。
その他の薬剤としては、アデノシン、アデノシンミリン
酸二ナトリウム。グルタチオン、シクロスポリン、ガベ
キサート、カモスタット、ナファモスタット等が挙げら
れる。
以上に記載した低分子物質は何れも分子内にシクロトリ
フオスファゼン環と結合しうる構造を有する化合物であ
るが、そのような構造を有しない化合物であってもシク
ロトリフオスファゼン環から適当なスペ、−サーを出し
、そのスベー1ノーに結合しうる化合物であってもかま
わない。例えば、シクロトリフオスファゼンのP原子か
らP−0べ戸)CHzNHzとなるようなスペーサーを
出せば、このスペーナーのアミノ基と反応しつる基を有
する低分子物質であればよいことになる。
このような例としては、サカチル酸、メフェナム酸、イ
ンドメサシン、フルフェナム酸、ナプロキセン、イブプ
ロフェン、ニコチン酸、カルベニシリン、L−DOPA
、アスピリン、T−アミノ酪酸、プロスタグランジン類
等が挙げられる。
本発明で用いられる、シクロトリフオスファゼン環の、
水親和性高分子類と治療用生理活性物質を除いた部分は
、−〇R7(R7がC1〜C24のアルキル基であるア
ルコキシ基又はチロシン残基)あるいは−N’HRs 
 (アミノ酸残基又はR8がC−C24のアルキル基)
あるいは−NR9RI0(R9、R+oはC1〜C24
のアルキル基)あるいは−R11(R11は℃1〜G2
4のアルキル基)あるいは−×(ハロゲン原子)の何れ
かであればよいが、具体的にはメトキシ基(−QC市)
、メチルアミノI (−N HCH3) 、グリシンエ
チルエステル残基(−NHCHz−COOCzHs )
、ジメチルアミノ基(−N (CH3) 2 ) 、メ
チル基(−CH3)、フッ素(−F)、塩素(−α)、
臭素(−Br)等が挙げられ、中でもグルシンエチルエ
ステル残基が好ましい。
本発明の化合物は、例えば以下の方法で製造することが
できる。先ず、水親和性高分子とへキサハロゲン化シク
ロトリフオスファゼンとを溶媒中で反応させ、再結晶後
ケル清適して、水親和性高分子置換シクロトリフオスフ
ァゼン類を製造する。
用いる水親和性高分子とへキサハロゲン化シクロトリフ
オスファゼンの量比は、シクロトリフオスファゼン環に
導入しようとする水親和性高分子量による。通常シクロ
トリフオスファゼン環の6個のハロゲン原子の1〜3個
を置換するに足る量の水親和性高分子が用いられる。反
応性の差により置換個数の当量よりも大過剰の水親和性
高分子が用いられることもある。水親和性高分子類とし
ては、水酸基をもつ水親和性高分子類として、ポリエチ
レングリコール、モノメトキシポリエチレングリコール
、ポリプロピレングリコール、エチレンオキサイドとプ
ロピレンオキサイドとの共重合体、デキストラン、イヌ
リン、プルラン、コンドロイチン、カルボキシメチルセ
ルロース、ヒドロキシエチル澱粉、ポリ乳酸、ポリグリ
コール酸。
乳酸とグリコール酸との共重合体及びこれらの誘導体が
又、アミノ基をもつ水親和性高分子類としてポリリジン
、D−グルタミン酸とD−リジンの共重合体、α、β−
ポリ[(2−とドロキシエチル)−DL−アスパラギン
酸アミド]、アルブミン、グロブリン及びこれらの誘導
体等が挙げられる。
水酸基をもつ水親和性高分子類は水酸基の水素原子をア
ルカリ金属原子に置換したアルコラードにした方が望ま
しい場合もある。
ヘキサハロゲン化シクロトリフオスファゼンとしては、
ヘキサクロロシクロトリフオスファゼン。
ヘキサフルオロトリフオスファゼン、ヘキサブロモシク
ロトリフオスファゼン等が挙げられる。なかでもヘキ゛
す゛クロロシクロトリフオスファゼンが望ましい。
使用する有機溶媒としては、ベンゼン、トルエン、テト
ラハイドロフラン、ジオキサン、ジメチルホルムアミド
等の非水?H媒あるいはジメチルホルムアミド−水混合
溶媒が挙げられる。使用される水親和性高分子類の脂溶
性が高い場合においては非水溶媒を、又水親和性高分子
類の脂溶性が低い場合においてはジメチルホルムアミド
−水混合溶媒が用いられる。
反応温度はO℃〜還流温度であり、反応時間は反応物質
によって異なるが通常1〜24時間である。
反応が脱塩酸反応である場合は、塩基の添加が望ましい
。用いられる塩基としては炭酸ナトリウム。
トリエチルアミン、ピリジン、ジメヂルアミノビリジン
等が挙げられる。
ゲルリン濾過にはセファデックスLH−20、11トロ
0 。
G−100等の通常用いられるゲルが使用される。グル
i濾過によって、シクロトリフオスファゼン環が所望の
個数水親和性高分子によって置換された水親和性高分子
置換シクロトリフオスファゼンが分離される。水親和性
高分子の置換個数は1〜3個が望ましい。
次に、こうして製造された水親和性高分子置換シクロト
リフオスファゼン類と治療用生理活性物質とを溶媒中で
反応させ、水親和性高分子及び治療用生理活性物質1分
子シクロトリフオスファゼン類を製造する。
用いる水VA和性高分子置換シクロトリフtスフ7ゼン
類と治療用生理活性物質の量比は治療用生理活性物質に
よって大きく異なる。治療用生理活性物質が高分子量の
ペプチドホルモン類、酵素類及び蛋白質類である場合は
、シクロトリフオスファゼン環と反応するアミノ基を1
分子内に複数個持つので、それらの治療用生理活性物質
1分子につき複数個の水親和性高分子置換シクロトリフ
オスファゼンが結合しうる。従って、そのような場合通
常治療用生理活性物質の遊離アミノ基1個に対し、1〜
1 、000倍、好ましくは5〜200倍当量の水親和
性高分子置換シクロトリフオスフッ・ゼンが使用される
一方、治療用生理活性物質が低分子量のペプチドホルモ
ン類やその他の低分子化合物である場合は、水親和性高
分子置換シクロトリフオスファゼン1分子につき複数個
の治療用生理活性物質が結合しうる。従って、そのよう
な場合、通常水親和性高分子置換シクロトリフオスファ
ゼンに対し1〜100倍、好ましくは1〜50倍当量の
治療用生理活性物質が使用される。
反応は基本的には前期の水親和性高分子置換シクロトリ
フオスファゼン類の製造方法と同様である。治療用生理
活性物質の脂溶性が高い場合は非水溶媒で、又、治療用
生理活性物質の脂溶性が低い場合は含水溶媒で反応され
る。用いられる含水溶媒としては、例えば水、0.1M
ホウ酸緩衝溶液(pH10,0) 、ジメチルホルムア
ミド−緩衝溶液混合溶液が挙げられる。
反応温度はO℃〜還流温度であるが、治療用生理活性物
質がペプチドホルモン類,酵素類,蛋白質類の場合は失
活を防ぐためになるべく低温、望ましくは0〜40℃で
行うのが好ましい。反応時間は反応物質によって異なる
が1〜24時間である。
反応後、ゲル)濾過及び限外i濾過を行い、反応生酸物
である所望の個数治療用生理活性物質が導入された水親
和性高分子、治療用生理活性物質両置換シクロトリフt
スフアゼン類を単離する。
好ましくは、最後にこうして製造された水親和性高分子
、治療用生理活性物質両置換シクトロリフォスファゼン
類の未置換ハロゲン原子をアルコキシ基、二級アミノ基
、三級アミノ基、アルキル基等で置換する。
アルコキシ基で置換する場合は、該両置換シクロトリフ
オスファゼン類とナトリウムアルコキシド、例えばナト
リウムメチラートとを有機溶媒中で反応させる。又、二
級アミン基で置換する場合は該両置換シクロトリフオス
ファゼンと一級アミン、例えばメチルアミン、エチルア
ミン、グリシンエチルエステル等とを有機溶媒中でトリ
エチルアミンの存在下反応させる。又、三級アミノ基で
置換する場合は該両置換シクロトリフオスファゼンと二
級アミン、例えばジメチルアミン等とを有機溶媒中でト
リエチルアミンの存在下反応させる。
又、アルキル基で置換する場合はグリニヤール試薬で反
応させる。
反応後グル濾過及び限外ン濾過を行い、本発明の治療用
生理活性物質のシクロトリフオスファゼン誘導体を得る
上述の方法は、シクロトリフオスファゼン環に対し、最
初に水親和性高分子を、次に治療用生理活性物質を、最
後にアルコキシ基等のその他を導入する方法であるが、
治療用生理活性物質とアルコキシ基等のその他との順序
をかえて導入する方法であってもよい。
本発明の化合物は通常公知の担体、希釈剤を用い適宜医
薬組成物として経口的又は非経口的に哺乳動物(サル、
イヌ、ブタ、ウサギ、マウス、ヒト等)に投与すること
ができる。
経口的に投与する場合には錠剤、顆粒剤、硬カプセル剤
、軟カプセル剤、液剤、散剤等の通常の剤型に製剤化さ
れる。その場合、賦形剤、結合剤。
崩壊剤、滑沢剤等の添加物とともに製剤化される。
非経口的に投与する倍には、注射剤、外用剤(軟膏剤、
クリーム剤、テープ剤、坐剤、経鼻剤。
口腔用剤)等の通常の剤型に製剤化される。その場合、
賦形剤、溶剤9分散剤、滑沢剤等の添加物とともに製剤
化される。
〈発明の効果〉 本発明により、第一に治療用生理活性物質の生体への吸
収率が増加した、第二に生体内半減期が延長された、第
三に抗原性等の副作用が軽減された、第四に疾病部位に
貯苗性が増強された、第五に安全性の高い、第六に活性
が保持された等の優れた特徴を有する治療用生理活性物
質、水親和性高分子化シクロトリフオスファゼン誘導体
が提供される。
上述のような特徴は、治療用生理活性物質の有効性、安
全性を向上させることになり、かような治療用生理活性
物質のシクロトリフオスファゼン誘導体を提供すること
は医療上極めて意義が大きい。
本発明の特徴について具体的に説明する。
第一に、本発明の化合物の安全性についてであるが、本
発明の化合物を構成する部分の内、水親和性高分子、治
療用生理活性物質が安全でおることはいうまでもない。
又、その他のシクロトリフオスファゼン環を置換する残
基は、通常のアルコキシ基、アミノ基、イミノ基、アル
キル基から選ばれており、特にアミノ酸残塁を用いれば
安全であることはいうまでもない。従って安全性が問題
となるのはシクロトリフオスファゼン環そのものである
。しかし、これについては、11.R,Al1cOck
らの文献(Inorg、 Chem、 19B2.21
.515−521)により、水性溶媒中でアンモニアと
リン酸に分解されることが示されている。従って、本発
明の化合物も生体内で代謝を受けていく過程で最後には
シクロトリフオスファゼン環が加水分解されてアンモニ
アとリン酸に分解されるのは明らかである。
そして、アンモニアとリン酸が通常の濃度で安全である
ことはいうまでもない。従来の塩化シアヌルを用いた水
親和性高分子の各種治療用生理活性物質誘導体において
は塩化シアヌルの代謝過程が全く不明であるのに対し、
本化合物の安全性がこのように優れていることは容易に
理解できよう。
第二に、本発明の治療用生理活性物質誘導体の生理活性
が従来の塩化シアヌルを用いた治療用生理活性物質誘導
体の生理活性より高い点については、以下に述べる実施
例に明らかなように、本発明によるSOD誘導体のSO
D活性を従来法と比較した結果、従来法よりも高い活性
を保持していたことから理解できよう。
第三に、実施例に詳細に述べられているように、本発明
の生体内での動態の制御については、マイトマイシンC
の場合について調べた。すなわち、シクロトリフォスフ
7ゼンの6置換基をモノメトキシポリエチレングリコー
ル1.グリシンエイチルエステル3.マイトマイシンC
1で置換し、残りの1個をアルキル基の艮ざが異なるア
ルコキシ基で置換したシクロトリフオスファゼン誘導体
を製造し、水中でそれから遊離されるマイトマイシンC
の遊離速度を測定した。その結果アルキル基の長さが長
い程マイトマイシンCの遊離速度は小さいことが明らか
となった。この結果は本発明の化合物を生体内に投与し
た時の治療用生理活性物質の放出速度を自由に制御でき
うろことを示している。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1 モノメトキシポリエチレングリコール(PEG)。
グリシンエチルエステル化シクロトリフtスフアゼン−
3ODの製造 (i)  モノメトキシPEGのナトリウムアルコラー
ドの製造 モノメトキシPEG (平均分子量5,000) 50
gをテトラハイドロフラン(THF ) 300 mA
中に溶解し、水素化ナトリウム0.24gを加えて還流
する。水素の発生が止むまで反応を続けた。
(ii)  モノメトキシPEG−シクロトリフオスフ
ァゼンの製造 続いて、上記の反応液に、ヘキサクロロシクロトリフオ
スファゼン3.5gをTHFloomffに溶解した溶
液を加え室温で2時間反応した。反応終了後生成したN
aαを)濾過して取り除いた。
(iii)  モノメトキシPEG、グリシンエチルエ
ステル−シクロトリフォスフ7ゼンの製造 続いて上記のか液を5℃に冷却し、そこへグルシンエチ
ルエステル(Nl2−CH2−COOC2H5) s、
189をTHFloodに溶解した溶液を加え、更にト
リエチルアミン6.00(]を添加して3時間反応させ
た。反応後生成した沈澱物(トリエチルアミン塩酸塩)
を濾過して除き、炉液を濃縮し、残渣をクロロホルム−
ヘキサン(1:1)溶液200 rfllに溶解した。
この溶液をセファデックスLH−20(ファルマシア社
製)のカラム(5x 73cm)のゲル濾過によって精
製して主成分を分離し溶媒を留去して乾固物的359を
得た。本生成物中のαを定量したところシクロトリフオ
スファゼン環1つに対し1原子の割合であった。
(iv)  モノメトキシPEG、グリシンエチルエス
テル−シクロトリフオスファゼンの5OO=導体の製造 上記で1qられた乾固物1.5g、及びSOD (日本
ケミカルラ1ナーチ■製) 15m(]を0.1Hホウ
酸緩衝液、 pH9,0の5.0ml中で、4℃、2時
間反応させた後0. INリン酸緩衝液、 pH7,0
を30d加え反応を停止させ、限外)濾過(アミコン社
製、膜Y)l−10)で未反応のPEG化シクロトリフ
オスファゼン類を除去し、濃縮液2.0dをセファクリ
ルS−100(ファルマシア社製)のカラム(5×73
cm)のゲル)濾過によって’M”lJし、モノメトキ
シPEG、グリシンエチルエステル化−シクロトリフオ
スファゼン−3ODとして約15mgを19だ。1qら
れた生成物は元素分析、 nmrスペクトル、 mas
sスペクトルの測定により、シクロトリフオスファゼン
環の6ケ所の置換基の内1つがモノメトキシPEG、1
つがSOD、残りの4つがグリシンエチルエステルであ
ることが確かめられた。得られたモノメトキシPEG−
シクロトリフオスファゼン−3ODはSODの7−12
残塁のアミノ基が修飾されており、SOD活性はもとの
約70%程度になった(詳細は下記の検討を参照)。
得られたSOD誘導体について次の実験を行った。
■ SOD活性の測定 得られた本化合物のSOD活性をチトクロームCの還元
を利用する方法(生化学工業■Enzyme Data
 5eet Library No、68に記載の方法
)で測定し未修飾のSODの活性と比較した。
同時に対照例として塩化シアヌルを用いたSODのPE
G誘導体のSOD活性を比較した。塩化シアヌルを用い
たSODのPEG誘導体は下記の方法で製造した。
モノメトキシPEG (平均分子i5,000)40(
+と塩化シアヌル0.73!;lをベンピン150 d
中でモレキュラーシーブ3A 7gと炭酸ナトリウム1
5C1の存在下80℃で20時間反応させた。
反応終了後沈澱物を濾過して除き、次いで石油エーテル
を加えてモノメトキシPEG生塩化シアヌルを沈澱させ
た。これを石油エーテルでよく洗浄後乾燥して生成物1
0gを得た。
(qられた生成物1.5(1,及びSOD (日本ケミ
カルリサーチ11)15mgを0.1Hホウ酸緩衝液p
119.0の5.0rdl中で4℃2時間反応させた後
、0.1)1リン酸緩衝液pH7,0を30d加えて反
応を停止させ、限外)濾過(アミコン社製、膜7ト10
)で未反応のモノメトキシPEG−W化シアヌルを除去
し、濃縮液2.0dをセファクリルS−100(ファル
マシア社製)のカラム(5X 73Cm)のゲル)濾過
によって精製し、凍結乾燥してモノメトキシPEG−塩
化シアヌル−8ODとして約15mgを得た。jqられ
た化合物はSODの7−に残塁のアミノ基が修飾されて
いた。
上記で得られた実施例1と対象令について、SOD活性
の相対比較結果を第1表に示した。
第1表より本発明のSOD誘導体の方が従来の塩化シア
ヌルを用いた誘導体よりもSOD活性が高いことがわか
る。
第1表 木床修飾の活性を100とづ゛る。
■ 血中半減期の測定 本発明の化合物と未修飾SODの血中半減期をラット(
各3匹)に静注し、経時的に尾静脈より採血して血漿中
のSOD活性を上記の方法により測定することにより比
較した。
得られた結果を第2表に示す。
第2表 第2表に示す如く本発明の化合物の血中半減期が著しく
延長していることがわかる。
■ 免疫原性 本発明の化合物(実施例1)と未修飾SODとの各々S
ODとして20μg量をフロイント完全補助液(Fre
und’s complete adjuvan↑)(
FCA)で乳濁化したのちA/Jマウスの腹腔内へ投与
(0,2#1I2) b、その後更に、14日目、28
日目に追加投与を行った。最初の投与口から7日目毎に
マウス眼窩静脈から採血し、その血清について、ラット
を用いて、予め希釈しておいた血清を成因注射(0,1
mfりをしておき、その4時間後に5OD0.5mgと
エバンスブルー20m(]の混液2dを静脈注射し、色
素の血管透過性をもって判定する受身皮膚アナフィラキ
シ−(Passive Anaphylaxis。
PCA)反応による抗体産生の評価を行った。
結果を第3表に示す。表中の数値はPCA反応が陽性で
あった血清の最大希釈倍数で表示した。
第3表 第3表の結果より、未修飾SODに対しては抗体産生が
認められたが、本発明の化合物に対しては全く認められ
なかった。
■ 十二指腸からの吸収性 本発明の化合物及び未修飾SODを各々SOD活性とし
てioomg 、’にgを20時間絶食したラット(S
、 O,雄性、6週令)に十二指腸投与し、投与後の血
漿中SOD活性を測定した。
結果を第4表に示す。
第4表 第4表の結果は、本発明の化合物によりSODが経口投
与で吸収される可能性を示唆するものである。
実施例2 モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル−シクロ
トリフオスファゼン=SODの製造実施例1と同じ化合
物を別法で製造した例を以下に示す。
(1)  モノメトキシPEG−シクロトリフオスファ
ゼンの製造 モノメトキシPEG (平均分子量5,000> 50
(1とへキサクロロシクロトリフオスファゼン3.59
をベンゼン200 Wil中でモレキュラーシープ3A
10gと炭酸ナトリウム20(]の存在下80°Cで4
00時間反応せた。反応終了俊沈澱物を)濾過して除き
、次いで石油エーテルを加えてモノメトキシPEG化シ
クロトリフォスファピンを沈澱させた。これを石油エー
テルでよく洗浄後乾燥して生成物52(Jを得た。本化
合物1分子中、α原子が5個ついていることがα分析よ
り確認された。
(iil  モノメトキシPEG−シクロトリフオスフ
ァゼン−3ODの製造 上記で得られた生成物1.5g、及びSOD (日本ケ
ミカルリサーチ(41)15mgを0.1)1ホウ酸緩
衝液pH9,0の5.0rnl中で37℃、1時間反応
させた後、0.18リン酸緩衝液pH7,0を30d加
えて反応を停止させ限外)濾過くアミコン社製、 rl
A7)1−10)で未反応のモノメトキシPEG−シク
ロトリフオスファゼンを除去し、濃縮液2.0mlをセ
ファクリルS−100(ファルマシア社製)のカラム(
5x 73cm)のゲルン濾過によって精製し、凍結乾
燥して、モノメトキシPEG−シクロトリフAスフ7ゼ
ンーSODとして約15m(]を得た。
(iii)  モノメトキシPEG、グリシンエチルエ
ステル−シクロトリフオスファゼン−3ODの製造 上記で19だモノメトキシPEG−シクロトリフオスフ
ァゼン−3OD 15…Qを水に溶解し、これにクリシ
ンエヂルエステル10mgをトリエチルアミン10m(
lとともに加え、40℃で2時間反応さ−ぜた。反応終
了後透析して低分子を除き、凍結乾燥して得た反応生成
物をセファクリル5−io。
(ファルマシア社製)のカラム(5x 73cm)のゲ
ル)濾過によって精製し、凍結乾燥して実施例1の最終
生成物と同一の化合物を約5mO得た。
実施例3 モノメトキシPEG、グリシンエヂルエステル化シクロ
トリフォスフ7ゼンーインシユリンの製造(i)実施例
1の(i)〜(in)と同様にしてモノメトキシPEG
、グリシンエチルニスデル化シクロトリフ汁スフアゼン
を得た。
(ii)  モノメトキシPEG、グリシンエチルエス
テル化シクロトリフオスファゼンのインシュリン誘導体
の製造 上記で得られた乾固物1.5(1,及びブタインシュリ
ン150m(J eO,1)1ホウ酸緩衝液、 pH9
,0の5、Od中で、4℃、2時間反応させた後0.1
Mリン酸緩衝液、 pH7,0を30rI11加え反応
を停止させ、限外ン濾過(アミコン社製、膜YM−10
)で未反応のPEG化シクシクロトロフォスフアゼン類
去し、濃縮液2.ひdをバイオゲルP−30のカラム(
5X73Cm)のゲル)濾過によって精製し、主溶出部
分を凍結乾燥したモノメトキシPEG、グリシンエチル
エステル化シクロトリフオスファゼン−インシュリンと
して約130m(]を得た。
実施例4 実施例3と同様の方法で、モノメトキシPEGの平均分
子量が350.750.1,900のものについても各
々モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル化シク
ロトリフォスフ7ゼンーインシユリンを製造した(実施
例4− (a)〜(C))。実施例3の化合物及びこれ
らのインシュリン誘導体のグルコース低下作用を文献B
、 Anal。Chemie、 252゜224 (1
970))の方法で測定した。
その結果を第5表に示す。
本末修飾インシュリンを100とする。
実施例5 七ツメl〜キシPEG、グリシンエチルエステルーシク
ロトリフオスファゼンーアルバラギナーゼの製造 (i)モノメトキシPEG−シクロトリフオスファゼン
の製造 実施例2と同様にしてモノメトキシPEG−シクロトリ
フオスファゼンを得た。
(ii)  モノメトキシPEG−シクロトリフオスフ
ァゼンーアルパラギナーゼの製造 上記で得られた生成物1.59.及びアスパラギナーゼ
(E、Col由来、協和醗酵> 150mc+ 80.
IHホウr!i緩衝液1)89.0の5.OWIi中で
3γ℃、1時間反応させた後、O,1Mリン酸緩衝液1
)H7,0を30rdl加えて反応を停止させ限外ン濾
過(アミコン社製。
膜7M−10)で未反応のモノメトキシPEG−シクロ
トリフオスファゼンを除去し、濃縮液2.0−をセファ
クリルS−100(ファルマシア社製)のカラム(5x
 73cm)のゲル濾過によって精製し、凍結乾燥して
モノメトキシPEG−シクロトリフォスファゼンーアル
パラギナーゼとして約300mgを得た。、、得られた
化合物中、α原子は4個あることが確認された。
(ii)  モノメトキシPEG、メチルアミン−シク
ロトリフオスファゼン−アスパラギナーゼの製造 上記で得たモノメトキシPEG−シクロトリフオスファ
ゼン−アスパラギナーゼ100mgを水に溶解し4℃に
保った後、そこへメチルアミンをガス状で吹き込んだ。
30分1多吹込をやめ、減圧してメチルアミンを除去し
た後透析して低分子を除き、凍結乾燥して19だ反応生
成物をセフ1クリル5−ioo  <71ルフ7シ7社
製)のカラム(5x 73cm)のゲル)濾過によって
精製し、凍結乾燥してモノメトキシPEG−メチルアミ
ン−シクロトリフォスフ7ゼンーアスパラギナーゼを約
70ntg(Wた。得られた生成物中にはα原子がない
ことが確認された。
実施例6 モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル化シクロ
トリフオスファゼン−ヘモグロビンの製造(i)実施例
1の(i)〜(iii)と同様にしてモノメトキシPE
G、グリシンエチルエステル化シクロトリフがスフ7ゼ
ンを製造した。
(ii)  モノメトキシPEG、グリシンエチルエス
テル化シクロトリフオスファゼンのヘモグロビン誘導体
の製造 上記で得られた乾固物1.8g及びヘモグロビン0.5
9を0.1)1ホウ酸緩衝液、 1)89.0の150
 d中で水冷下、2時間反応させたilo、i+リン酸
緩衝液。
pH7,0を3(7!加え反応を停止させ、限外ン濾過
(分子m10万阻止メンプラン)で未反応の原料等を除
去し、凍結乾燥してモノメトキシPEG。
グリシンエチルエステル化シクロトリフオスファゼン−
ヘモグロビンとして約2gを(ワた。
実施例7 モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル−シクロ
トリフォスフ7ゼンーマイトマイシンCの製造 (il  モノメトキシPEG−シクロトリフオスファ
ゼンの製造 実施例2と同様にしてモノメトキシPEG−シクロトリ
フオスファゼンを得た。
(iil  モノメトキシPEG−シクロトリフォスフ
7ゼンーマイトマイシンCの製造 上記で得られた生成物1.5g及びマイトマイシンC:
、 200mgをアセトンに溶解し、炭酸カリウム10
0mgを添加し5時間速流した。沈澱物をン濾過後アセ
トンを留去し、残漬をセファデックス[11−20ゲル
濾過て精製し、モノメトキシPEG−シクロトリフtス
ファビンーマイトマイシンCを1.0(l得た。
(町 モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル−
シクロトリフオスファゼン−マイトマイシンCの製造 上記で得たモノメトキシPEG−シクロトリフオスファ
ゼン−マイトマイシン0500mQ @THFに溶解し
、これにグリシンエチルエステル100mgをトリエチ
ルアミン100mgとともに加え4℃で2時間反応させ
た。反応終了後、沈澱物を)濾過して除き、TI−IF
を留去して得た反応生成物をセファデックスLH−20
(ファルマシア社製)のカラム(5x 73cm)のゲ
ル)濾過によって精製し、モノメトキシPEG、グリシ
ンエチルエステル−シクロトリフオスファゼン−マイト
マイシンCを320mg q9た。本生成物中にα原子
は検出されなかった。又、nmrよりグリシンエチルエ
ステルが4個シクOトリフオスファゼン環についている
ことが確認された。
実施例8 モノメ1〜キシPEG、グリシンエチルエステルアルコ
キシ−シクロトリフオスファゼン−マイトマイシンCの
製造 実施例7と同様の方法を用い、(iii)の工程でグリ
シンエチルエステルをシクロトリフオスファゼンの4倍
当量仕込むかわりに3倍当量として反応させて、ヘキサ
クロロシクロトリフオスファビンのα原子1個分が残っ
た化合物を製造した。これを原料としてTHF中で、C
H3ONa、 C6H13ONa。
Cl2H25ONa、C13H3,7ONaとを各々室
温で10時間反応させ、残ったα原子が各々−〇CH3
゜”6 HI3,0C12H25,0C18H3□に置
換された化合物を製造した。これらの化合物をマイトマ
イシンCに換粋して同じ吊となるように水中に溶解し、
37℃で攪拌した時のマイトマイシンCの放出率を第6
表に示す。
第6表 これらの結果からシクロトリフオスファゼン環に結合し
たマイトマイシンCの遊離は、同じ環に置換された基の
性質をかえると自由に制御できることがわかる。
実施例9 モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル−シクロ
トリフオスファゼン−ドキソルビシンの製造 実施例7のマイトマイシンCのかわりにドキソルビシン
200m(Jを用いて同様の反応を行い、七)゛メトキ
シPEG’、グリシンエチルエステル−シクロ1〜リフ
オスファゼン−ドキソルビシンを290mg得た。
反応生成物のnmrスペクトルによりドキソルビシンの
7ミノ基がシクロトリフオスファゼン環と結合している
ことが確認された。
実施例10 モノメトキシPEG、メトキシーシク口トリフォスファ
ゼンータウノマイシンの製造、 (1)モノメトキシPEG−シクロトリフオスファゼン
の製造 実施例2と同様にしてモノメトキシPEG−シクロトリ
フtスフアゼンを1りた。
(ii)  モノメトキシPEG−シクロトリフオスフ
ァゼン−ダウノマイシンの製造 上記で1qられた生成物1.5g及びダウノマイシン2
001IIgをアセトンに加え、炭酸カリウム100m
gを添加し5時間還流した。沈澱物をン濾過て除いた後
、アセトンを留去し、残渣をセファデックスLl+−2
0ゲル)濾過て精製し、モノメトキシPEG−シクロト
リフオスファゼン−ダウノマイシンを1.3q得た。
(町 モノメトキシPEG、メトキシーシクロトリフオ
スファゼン−ダウノマイシンの製造上記で得たモノメト
キシPEG−シクロトリフォスフ7ゼンーダウノマイシ
ンsoomgをメタノールに溶解し、そこへナトリウム
メチラート200mgを加え、4℃で2時間反応させた
。反応終了後沈澱物を)濾過して除き、メタノールを留
去して1qた反応生成物をセファデックスLH−20(
ファルマシア社製)のカラム(5X 73Cm)のゲル
)濾過によって精製し、モノメトキシPEG。
メトキシ−シクロトリフオスファゼン−ダウノマイシン
を330111g得た。本生成物中にα原子は検出され
なかった。又、nmrよりメトキシ基が4個シクロトリ
フtスフ7ゼン環についていることが確認された。
実施例11 モノメトキシPEG、グリシンエチルエステル化シクロ
トリフtスフ7ゼンーエストラジオール3−メチルエー
テルの製造 (i)実施例1の(i)〜(ii)と同様にしてモノメ
トキシPEG−シクロトリフオスファゼンを得た。
(ii)  モノメトキシPEG−シクロトリフオスフ
ァゼン−エストラジオール3−メチルエーテルの製造 エストラジオール3−メチルエーテル2.86(]をT
HF100d中に溶解し、水素化ナトリウム0、24g
を加えて5時間還流した。反応後、反応液を室温に冷却
し、次いで(ilで得たン戸液を加え室温で5時間反応
した。反応終了後生成したNaαをン濾過して取り除い
た。THEを留去してモノメトキシPEG−シクロトリ
フォスファピンーエストラジオール3−メチルエーテル
52gを得た。
(iii)  モノメトキシPEG、グリシンエチルエ
ステル−シクロトリフオスファゼン−エストラジオール
3−メチルエーテルの製造 (iilで得たモノメトキシPEG−シクロトリフオス
ファゼン−エストラジオール3−メチルエーテル10(
lをT t−I F 30m1に溶解し、そこへグリシ
ンエチルエステル10e T HF 50m1に溶解し
た溶液を加え、更にトリエチルアミン1gを添加して5
時間反応した。反発後生成した沈澱物(トリエチルアミ
ン塩酸塩)を)濾過して除き、2戸液を濃縮し、残渣を
クロロホルム−ヘキサン(1:1)溶液20m1に溶解
した。この溶液をセファデックス111−20  (フ
ァルマシア社製)のカラム(5x 73cm)のゲル)
濾過によって精製し、溶媒を留去してモノメトキシPE
G、グリシンエチルエステル−シクロトリフオスファゼ
ン−エストラジオール3−メチルエーテル15(lを得
た。
実施例12 デキストラン、グリシンエチルエステルーシクロトリフ
ォスファビン−8ODの製造 (i)  デキストラン−シクロトリフオスファゼンの
製造 デキストラン(平均分子!40,000) 10gを8
20 100 dlに溶解した液にヘキサクロロシクロ
トリフオスファゼン3.5gを水10InRとアセトン
40−の混合溶媒に溶解した溶液を滴下した。この間2
Nカセイソーダ水溶液によりpHを1o−1iに保った
。滴下終了後2N@酸によりpHを3にした。生成した
デキストラン化シクロトリフオスファゼンはアセトンを
加えることにより沈澱させ精製した。
(ii)  デキストラン−シクロトリフォスフ7ゼン
ーSODの製造 上記で得られた生成物5.09.及びSOD (日本ケ
ミカ/Lzリサ−1viJ) 15mg1.IH;hつ
酸M耐液DH9,0の5.Od中で37℃、1時間反応
させた後、0.18リン酸緩衝液pH7,0を30rd
l加えて反応を停止させ、限外濾過(アミコン社製、膜
7ト10)で未反応のデキストラン−シクロトリフォス
フ7ゼンを除去し、濃縮液2.Otj!をセフ7クリル
S−100(ファルマシア社製)のカラム(5X 73
CIl)のゲル濾過によって精製し、凍結乾燥して、デ
キストラン−シクロトリフオスファゼン−3ODとして
約100mgを得た。
(ii)  デキストラン、グリシンエチルエステル−
シクロトリフオスファゼン−8ODの製造上記で得たデ
キストラン−シクロトリフオスファゼン−3OD 80
m(]を水に溶解し、これにグリシンエチルエステル1
0mgをトリエチルアミン10mgとともに加え、4℃
で2時間反応させた。
反応終了後透析して低分子を除き、凍結乾燥して得た反
応生成物をセファクリル5−ioo  <ファルマシア
社製)のカラム(5x 73cm)のゲルシン濾過によ
って精製し、凍結乾燥してデキストラン。
グリシンエチルエステル−シクロトリ7tスフアゼン−
8ODを60mg得た。得られたSOD誘導体はSOD
の7−12残基のアミノ基が修飾されており、SOD活
性はもとの約60%程度であった。
実施例13 デキストラン、グリシンエチルエステル−シクロトリフ
ォスフ7ゼンーインシユリンの製造(i)  デキスト
ラン−シクロトリフオスファゼンの製造 実施例12と同様にしてデキストラン−シクロトリフオ
スファゼンを得た。
(ii)  デキストラン−シクロトリフオスファゼン
−インシュリンの製造 上記で得られた生成物4.0g、及びブタインシュリン
150mgを0.18ホウ酸緩衝液pl+9.0の5.
0d中で37℃、1時間反応させた後、0.18リン酸
緩衝液pH7,0を30d加えて反応を停止させ、限外
濾過(アミコン社製、膜7M−10)で未反応のデキス
トラン−シクロトリフオスファゼンを除去し、濃縮液2
.0 rIJiをバイオゲルP−30のカラム(5x 
73cm)のゲル)濾過によって精製し、凍結乾燥して
デキストラン−シクロトリフオスファゼン−インシュリ
ンとして約150mgを得た。
(ii)  デキストラン、グリシンエチルニスデル−
シクロトリフオスファゼン−インシュリンの製造 上記で得たデキストラン−シクロトリフオスファゼン−
インシュリン50mgを水に溶解し、そこヘゲリシンエ
チルエステル10mgをトリエチルアミン10mgとと
もに加え、4℃で2時間反応させた。反応終了後透析し
て低分子を除、き、凍結乾燥して得た反応生成物をバイ
オゲルP−30のカラム(5x 73cm)のゲル)濾
過によって精製し、凍結乾燥してデキストラン、グリシ
ンエチルエステル−シクロトリフォスフ7ゼンーインシ
ユリンを33mg得た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] 式中、R_1〜R_6は置換基であつてR_1〜R_6
    の少くとも1つが水親和性高分子又はその誘導体であり
    、他の少くとも1つが治療用生理活性物質又はその誘導
    体であり、それら置換基の合計が5以下の場合には残り
    が、−OR_7、−NHR_8、−NR_9R_1_0
    、−R_1_1及びXからなる群より選ばれる一種又は
    二種以上である(但し、−OR_7はチロシン残基又は
    R_7がC_1_〜_2_4のアルキル基であるアルコ
    キシ基−NHR_8はアミノ酸残基であるか又はR_8
    がC_1_〜_2_4のアルキル基であるアミノ基;R
    _9、R_1_0は同一又は異なってC_1_〜_2_
    4のアルキル基:R_1_1はC_1_〜_2_4のア
    ルキル基;Xはハロゲン原子を示す)。 で表わされるシクロトリフォスファゼン誘導体。 2、水親和性高分子が、ポリエチレングリコール、モノ
    メトキシポリエチレングリコール、ポリプロピレングリ
    コール、エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドと
    の共重合体、デキストラン、イヌリン、プルラン、コン
    ドロイチン、ヒアウロン酸、カルボキシメチルセルロー
    ス、ヒドロキシエチル澱粉、ポリ乳酸、ポリグリコール
    酸、乳酸とグリコール酸との共重合体、ポリリジン、D
    −グルタミン酸とD−リジンの共重合体、α,β−ポリ
    [(2−ヒドロキシエチル)−DL−アスパラギン酸ア
    ミド]、アルブミン、及びグロブリンからなる群よる選
    ばれる一種又は二種以上である特許請求の範囲第1項記
    載のシクロトリフオスファゼン誘導体。 3、水親和性高分子がモノメトキシポリエチレングリコ
    ールである特許請求の範囲第1項記載のシクロトリフオ
    スファゼン誘導体。 4、モノメトキシポリエチレングリコールの分子量が3
    00〜30,000である特許請求の範囲第3項記載の
    シクロトリフオスファゼン誘導体。 5、水親和性高分子がデキストランである特許請求の範
    囲第1項記載のシクロトリフオスファゼン誘導体。 6、デキストランの分子量が1,000〜3,000,
    000である特許請求の範囲第5項記載のシクロトリフ
    オスファゼン誘導体。 7、治療用生理活性物質又はその誘導体が分子内に水酸
    基、アミノ基、イミノ基、及びチオール基からなる群よ
    る選ばれる一種又は二種以上の基を有する化合物である
    特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載の
    シクロトリフオスファゼン誘導体。 8、治療用生理活性物質がペプチドホルモン類である特
    許請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載のシ
    クロトリフオスファゼン誘導体。 9、ペプチドホルモン類がインシュリン、カルシトニン
    、又はナトリウム利尿ペプチドである特許請求の範囲第
    8項記載のシクロトリフオスファゼン誘導体。 10、治療用生理活性物質が酵素類である特許請求の範
    囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載のシクロトリフ
    オスファゼン誘導体。 11、酵素類がスーパーオキシドディスムターゼ、アス
    パラギナーゼ、又はビリルビンオキシダーゼである特許
    請求の範囲第10項記載のシクロトリフオスフアゼン誘
    導体。 12、治療用生理活性物質が蛋白質類である特許請求の
    範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載のシクロトリ
    フオスファゼン誘導体。 13、蛋白質類がヘモグロビン、TPA又はインターフ
    エロンである特許請求の範囲第12項記載のシクロトリ
    フオスファゼン誘導体。 14、治療用生理活性物質が制癌剤である特許請求の範
    囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載のシクロトリフ
    オスファゼン誘導体。 15、制癌剤がマイトマイシンC、ダウノルビシン、又
    はドキソルビシンである特許請求の範囲第1項〜第6項
    のいずれか1項に記載のシクロトリフオスフアゼン誘導
    体。 16、治療用生理活性物質がステロイド類である特許請
    求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項に記載のシクロ
    トリフオスファゼン誘導体。 17、ステロイド類がエストラジオール−3−メチルエ
    ーテル、テストステロン又はトリアムシノロンアセトニ
    ドである特許請求の範囲第1項〜第6項のいずれか1項
    に記載のシクロトリフオスファゼン誘導体。 18、R_1〜R_6のうち水親和性高分子又はその誘
    導体と治療用生理活性物質又はその誘導体の合計が5以
    下の場合には、残りのシクロトリフオスファゼンの置換
    基がグリシンエチルエステル残基である特許請求の範囲
    第1項〜第17項のいずれか1項に記載のシクロトリフ
    オスファゼン誘導体。 19、(a)有効量の下記式[ I ] ▲数式、化学式、表等があります▼・・・[ I ] 式中、R_1〜R_6は置換基であつてR_1〜R_6
    の少くとも1つが水親和性高分子又はその誘導体であり
    、他の少くとも1つが治療用生理活性物質又はその誘導
    体であり、それら置換基の合計が5以下の場合には残り
    が、−OR_7、−NHR_8、−NR_9R_1_0
    、−R_1_1及びXからなる群より選ばれる一種又は
    二種以上である(但し、−OR_7はチロシン残基又は
    R_7がC1〜24のアルキル基であるアルコキシ基−
    NHR_8はアミノ酸残基であるか又はR_8がC_1
    _〜_2_4のアルキル基であるアミノ基;R_9、R
    _1_0は同一又は異なってC_1_〜_2_4のアル
    キル基;R_1_1はC_1_〜_2_4のアルキル基
    ;Xはハロゲン原子を示す)。 で表わされるシクロトリフオスファゼン誘導体と (b)薬学的に許容される担体 とからなる医薬品組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0363299A (ja) * 1989-08-01 1991-03-19 Chugai Pharmaceut Co Ltd 修飾エリスロポエチン
JPH05501885A (ja) * 1990-05-30 1993-04-08 ドイチエス クレープスフオルシユングスツエントルム ステイフツング デス アフエントリヒエン レヒトス ポリエーテル置換抗腫瘍剤
WO2003000278A1 (fr) * 2001-06-22 2003-01-03 Kyowa Hakko Kogyo Co., Ltd. Onguents
KR101292835B1 (ko) * 2011-04-26 2013-08-05 한국화학연구원 시클로트리포스파젠계 가교제 및 이를 함유하는 고분자 전해질 조성물

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KR101292835B1 (ko) * 2011-04-26 2013-08-05 한국화학연구원 시클로트리포스파젠계 가교제 및 이를 함유하는 고분자 전해질 조성물

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