JPH0117463B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はスクリーン印刷機、特に印刷工程及び
インク塗布工程の長さにかかわらず、印刷及びイ
ンク塗布工程の終了時に印刷スクリーンに対する
スキージ及びインク塗布部材の位置を平滑にしか
も自動的に変化させる起動手段を備えたスクリー
ン印刷機に関する。

スクリーン印刷機にはスキージ（スクリーンの
表面からインクを押し出したりするのに用いられ
るヘラ又はローラーのような部材）及びインク塗
布部材が設けられており、このスキージ及びイン
ク塗布部材は通常印刷サイクルの間印刷工程から
インク塗布工程に変化したとき揺動する様に取り
付けられている。印刷工程ではスキージは下方に
移動して印刷スクリーンと接触し、インクをスク
リーンから押し出し印刷物にインクを塗布させ
る。印刷工程の終了時、スキージは上昇し、続い
てインク塗布部材が下方に移動して印刷スクリー
ンと接触しスクリーンにインクを塗布し次の印刷
工程に備える。続いて上述したサイクルが繰り返
される。

このような印刷サイクルにおいて重要な構成部
分は印刷工程並びにインク塗布工程の終了時にス
キージ及びインク塗布部材の位置を平滑にしかも
効率的に移動させスクリーン内のすべてのインク
を制御させる手段である。インク塗布部材並びに
スキージは印刷サイクルが始まつて印刷スピード
並びに効率が最適化される前にインク塗布工程並
びに印刷工程が完了した直後にスクリーンと接触
するように移動させなければならないことが理解
される。

スキージとインク塗布部材の位置をすばやくし
かも積極的に移動ないし変位させなければならな
い問題は自動スクリーン印刷機の印刷速度が増加
するに従つてますます問題となつてくる。米国特
許第3859917号にはスキージとインク塗布部材を
可動キヤリツジ支持台に取り付けたスクリーン印
刷機が開示されている。この特許に詳細に説明さ
れているように、スクリーン枠及び支持台に係止
部材が設けられており、この係止部材は印刷及び
インク塗布工程の終了時にスキージ及びインク塗
布部材を移動させるキヤリツジと係合しそれによ
りスキージ及びインク塗布部材をインク塗布工程
から印刷工程へと移動させる様にしている。他の
機構では駆動ロツドが用いられており、この駆動
ロツドは直接スキージ及びインク塗布部材を移動
させるキヤリツジに結合されており方向の変化に
応答して印刷モードからインク塗布モードに移動
させるように構成されている。

可動支持台を固定面に接触させることを含めて
インク塗布状態から印刷状態へシフトさせる上述
した米国特許に記載されたような手段あるいは他
の手段は操作が高速度になると一定の調整を必要
とし、騒音が大きくなり、又操作に信頼性がなく
なつて、更に振動して全体の印刷が失敗してしま
うようになる。このような印刷機は切り換えを行
なう印刷ヘツドの位置に関係し、従つてスクリー
ン内のインクを制御するのに非効率的である。又
スキージ並びにインク塗布部材を支持するキヤリ
ツジに直接結合されたレバーを用いる機構ではあ
る種の制動機構を設け、スキージ並びにインク塗
布部材が完全にシフトした位置に達する前にキヤ
リツジの移動を防止させる様にしなければならな
い。従来の制動手段は種々の理由で、受け入れる
ことが出来ないことが判明している。その主な理
由は制動力を実質上一定に調節しなければならな
いことである。調節が重すぎたりあるいはきつす
ぎたりすると摩耗が早くなりモータにかかる負荷
が大きくなる。又、調節がゆるすぎると一方の工
程から他方への工程への切り換えができなくな
る。

従つて本発明は、このような従来の穴点を解決
するもので、それぞれスキージ並びにインク塗布
部材を支持したキヤリツジの方向変化に対応する
印刷及びインク塗布工程の終了時にスキージ並び
にインク徒布部材を平滑にしかも効率よく移動さ
せるスキージ並びにインク塗布部材を起動させる
手段を備えたスクリーン印刷機を提供することを
目的とする。

本発明の他の目的は、スクリーン印刷機の滑ら
かな制動面と軽く摩擦係合する制動パツドを備え
た起動手段で、インク塗布工程から印刷工程へ変
化した時点で上述の滑らかな面と緊密に係合しイ
ンク塗布部材並びにスキージが完全に移動した位
置に達する迄支持キヤリツジの移動を防止できる
制動パツドを有するスクリーン印刷機を提供する
ことである。

更に本発明の他の目的は上述した起動手段と協
働する新規な結合ローラー手段によつてスキージ
並びにインク塗布部材を変位させることができる
スクリーン印刷機を提供することである。

本発明によればスキージ並びにインク塗布部材
を支持したキヤリツジを固定の係止手段と係合さ
せたりあるいは駆動ロツドを用いたりすることな
く滑らかな回動によりスキージ並びにインク塗布
部材を移動させる手段が設けられて、それによつ
て上述したような従来の欠点が除去される。以下
に詳細に説明するように回動する起動手段はレバ
ーを有し、そのレバーの上方端部に摩擦力による
制動力を発生させる部材から形成された制動パツ
ドが取り付けられる。この制動パツドは印刷スク
リーンに沿つてスキージ並びにインク塗布部材が
移動する通路の直上で、印刷機に取り付けられた
平滑な面と軽く係合する。印刷工程あるいはイン
ク塗布工程の終了時、インク塗布部材並びにスキ
ージを印刷スクリーンに沿つて往復移動させる駆
動手段の方向が反転する。この駆動手段の方向反
転に応答して起動手段の制動パツドは充分な力で
平滑な面と係合し、それによつてスキージ並びに
インク塗布部材の横移動を防止する。この状態は
以下に述べるように新規な結合ローラー手段によ
つてスキージ並びにインク塗布部材の位置が完全
にシフトされる迄続く。

スキージ及びインク塗布部材の起動手段には回
動するレバーに取り付けられた制動パツドと印刷
機の平滑な制動面との摩擦係合が用いられてお
り、この制動面が連続してしかも軽く制動パツド
と接触することによりスキージ並びにインク塗布
部材を完全に移動させることができるようにな
る。レバーはスキージ及びインク塗布部材の移動
方向が変化すると直ちに回動し、スキージ及びイ
ンク塗布部材が変位してスクリーンと接触する迄
キヤリツジをほぼ制止した状態に保持する。本発
明に用いられる駆動手段は従来のシフト手段に比
較して操作が高速であつても印刷モードからイン
ク塗布モードあるいは逆への変化が効率的にしか
も平滑に行なわれることができ、その場合以下に
述べるようにスクリーンのサイズが異なつてもそ
の調整は最小にすることができるということが理
解される。このような信頼性のある機能を持つて
いる他に起動手段は最小の部品で構成できるとい
う利点が得られる。

次に添付図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。

第１図において１１で総称したスクリーン印刷
機にはアーム１３，１３′を有する印刷ヘツド１
０が設けられる。このアームに沿つて支持キヤリ
ツジ１５は公知の駆動手段（図示せず）によつて
駆動するチエーン５８を介して往復移動される。

アーム１３，１３′はスクリーン締め枠１６を
支持し、その締め枠１６にスクリーン１７が着脱
自在にとりつけられる。

印刷ヘツド１０は印刷機１１のフレームに取り
付けられた印刷台１９の方向に移動可能であり整
合した位置に配置された印刷物に印刷を行なう。
インク塗布部材２１とスキージ２３（第２図、第
３図）はキヤリツジ１５上に支持されそれぞれイ
ンク塗布及び印刷工程の間はスクリーン１７と係
合ないし接触する。印刷工程では印刷ヘツド１０
は印刷台１９上に下降しスクリーン１７は紙、ボ
ール紙のような印刷物、あるいは他の印刷面と接
触する。スキージ２３は印刷工程ではキヤリツジ
１５と共にアーム１３，１３′に沿つてスクリー
ン１７を横ぎり、その後印刷ヘツド１０は上方に
移動し、印刷台１９を離れる。このようにして印
刷工程が完了するとインク塗布部材２１はスクリ
ーン１７上に下降し、一方スキージ２３は上昇
し、塗布モードに移る。インク塗布工程では塗布
部材２１はスクリーン１７に沿つて反対方向に移
動しスクリーン１７上に残存するインクをキヤリ
ツジ１５の他端に移動させ、次の印刷工程に備え
る。上述したように、本発明では係止部材や駆動
装置に結合されたレバーを用いることなく塗布及
び印刷工程の終了時、塗布部材２１とスキージ２
３のスクリーン１７に対する位置を滑らかにしか
も効率よく変化させる手段が設けられる。

第２図及び第３図を参照すると塗布部材２１と
スキージ２３はそれぞれアーム２５，２７に取り
付けられる。アーム２５，２７は一端が上方の回
動ブラケツト２９に取付けられたピン（軸）２
８，２８′並びに一端が下方の回動ブラケツト３
１に取り付けられたピン（軸）３０，３０′によ
つて支持される。一方ピン２８，２８′及び３０，
３０′の他端は、それぞれ上方及び下方ブラケツ
ト２９，３１間でアーム２５，２７に沿つて延び
るスペーサプレート３６，３６′に取り付けられ
る。ブラケツト２９，３１は中央のピン３３，３
４を中心に回動自在にキヤリツジ１５に軸承され
る。ブラケツト２９，３１並びに取り付けプレー
ト３６，３６′は３７で示した平行四辺形型の支
持機構を構成する。この支持機構は中央のピン３
３，３４を中心に回動することができ、塗布部材
２１並びにスキージ２３を交互に上下させ、スク
リーン１７に接触させる。

アーム１３にはその全体に渡つて軌道６６が形
成されており、その軌道には一対の支持シヤフト
４５，４６（第４図参照）の一端にそれぞれ取り
付けられた一対のローラー体７０，７１が嵌入さ
れる。他のアーム１３′にも同様な機構並びにロ
ーラが設けられているがここでは図示されていな
い。支持シヤフト４５，４６は往復移動台４１に
形成された細長のスロツト４３，４４に入り、キ
ヤリツジ１５に対し着脱自在に取り付けられる。
このように往復移動台４１は支持アーム２５，２
７並びにキヤリツジ１５間ではさまれた状態で配
置され、スロツト４３，４４に沿つてキヤリツジ
１５に対し変位できる。

往復移動台４１には互いに対面する係合面ない
し制御面が形成され、この係合面な平坦な面４
０，４０′並びにそれに続く傾斜面６０，６０′及
び上端面５９によつて形成される。上下するロー
ラ６１，６３はカム従動子を構成し、それぞれア
ーム２５，２７上に次のように、すなわち一方の
ローラが上端面５９すなわちカムの上辺に乗ると
他方のローラが平坦な面４０すなわち往復移動台
４１のカムの下辺と接触するように取り付けられ
る。以下に説明するようにローラ６１，６３がカ
ム面に沿つて移動すると塗布部材２１とスキージ
２３は交互に上下し、スクリーン１７と接触する
ようになる。

起動レバー３９はキヤリツジの軸３３を中心に
回動でき、ピンないし軸５１により制動パツド５
３に結合される。この制動パツドは滑らかな制動
プレートないし制動面５７と軽く係合する制動面
を有する。ゴム発泡プラスチツクあるいはそれと
同様な材質で作られた弾性制動パツドは、金属あ
るいはそれと同質の材料で作られた滑らかな制動
プレート５７と接触する。プレート５７は弾性裏
打を有し、起動レバー３９の直上でキヤリツジ１
５の長さに沿つて調節できるように取り付けられ
る。制動パツド５３とプレート５７は全体の印刷
塗布サイクルでは互いに軽く係合する。第４図に
示したように、ネジによる支持機構８１により摩
擦力の調節が可能になる。起動レバー３９の他端
は移動台４１に形成された空動スロツト４９に嵌
合されるピン８０によつて回動自在に軸承され
る。

上述したように従来の印刷機では、印刷及び塗
布工程の終了時キヤリツジ上に形成されたストツ
プ機構により塗布部材とスキージの印刷スクリー
ンに対する位置がシフトされている。この種のシ
フト手段は使用するスクリーンサイズに対して注
意深く調節し駆動中に発生する変化や摩耗に対し
て注意を払わなければならない。又直接レバーを
キヤリツジに取り付けスキージと塗布部材を変化
させる従来の印刷機では制動手段が必要となる。
従来のこの種の制動手段は調節するのが困難であ
り動作に信頼性が欠けていた。

このような従来の装置に必要としたセツトアツ
プ時間並びに印刷機の操作による速度の減少は、
第２図、第３図、第５図に図示したようにローラ
６１，６３と協働する起動レバー３９を用いるこ
とによりほぼ解決することができる。

印刷工程（第２図）において、駆動手段（図示
せず）と結合された駆動チエーン５８によつてキ
ヤリツジ１５は図示された方向へ移動する。印刷
工程の終了時、往復移動台４１は支持シヤフト４
５，４６上にのつたスロツト４３，４４に沿つて
キヤリツジ１５に対し移動する。往復移動台４１
はキヤリツジ１５に対し移動し続け、それは支持
シヤフト４５，４６がスロツト４３，４４の端部
に接触するまで続く。接触すると、往復移動台４
１は支持キヤリツジ１５と一緒に移動しスキージ
２３がスクリーンと接触する。印刷モード中、ロ
ーラ６１は平坦な面４０から斜面６０に沿つて上
昇し、上端面５９に達する。

往復移動台４１がスロツト４３，４４に沿つて
移動すると、制動パツド５３は制動プレート５７
と接触し、キヤリツジ１５の移動を阻止する（第
５図参照）。往復移動台４１がキヤリツジ１５に
対して移動し続けると、起動レバー３９は回動し
第２図に図示した位置に固定される。それによつ
て制動パツド５３はプレート５７から解放されキ
ヤリツジ１５は往復移動台４１とともに移動でき
るようになる。ローラ６１，６３並びに起動レバ
ー３９は印刷工程において支持キヤリツジ１５が
移動する間第２図に図示した関係を維持する。

スキージ２３と塗布部材２１が第２図に図示し
た印刷モードからインク塗布モードに変化した後
の両者の位置関係が第３図に図示されている。印
刷から塗布モードへの変化は駆動チエーン５８の
移動方向が逆転した直後に発生する。駆動チエー
ン５８には第３図で矢印で示した方向に力がかか
る。往復移動台４１はスロツト４３，４４に沿つ
てキヤリツジ１５に対し移動できるので、往復移
動台４１にかかるわずかな力で制動パツドはプレ
ート５７と係合するようになり、それによつてキ
ヤリツジ１５の移動はロツクされる。往復移動台
４１は第３図に矢印で示した方向に移動し続け、
ローラ６１，６３は第２図に図示した状態から第
３図に図示した状態に移動する。この移動の間起
動レバー３９の下方端は往復移動台４１とともに
移動し、一方上方端は制動パツド５３の保持力に
より制動面５７に対して固定された状態になる。
第５図で実線で示したように起動レバー３９は、
移動台４１がその移動の中央に達し両ローラが斜
面６０，６０′にそれぞれ達した時に中心位置に
達する。往復移動台４１が完全に左に移動した時
の起動レバー３９の位置は第５図で点線でまた第
３図で実線で図示されている。この点で起動レバ
ー３９は中心を過ぎ制動パツド５３を解除するの
で、制動パツドは制動プレート５７をわずかに軽
く接触するだけである。この点に達すると、スロ
ツト４３，４４の支持シヤフト４５，４６は他端
に達し、キヤリツジ１５はチエーン５８の駆動力
により移動可能となる。

往復移動台４１が塗布モードにおいて左に移動
する間ローラ６３，６１は第３図に図示した最終
位置に移動する。この時ローラ６３は斜面６０′
に沿つて上端面５９に移動し、それによりスキー
ジ２７は上昇し一方アーム２５は下降し、インク
塗布部材２１はローラ６１が斜面６０′上を下方
に移動し平坦な面４０′に移動した時スクリーン
１７と係合する。

このように起動レバー３９の移動を関係づける
ことにより塗布あるいは印刷工程の終了時塗布部
材２１とスキージ２３を確実にシフトさせること
ができる。第２図、第３図、第５図から明らかな
ように起動レバー３９の回動軸（ロツド）３３は
往復移動台４１のスロツト４９に位置したピン８
０よりも制動パツド５３を支持する回動ピン５１
により近く配置されている。これによつてキヤリ
ツジ１５は往復移動台４１が第２図及び第３図に
図示した最終位置に移動し、支持シヤフト４５，
４６がスロツト４３，４４の端部に係合する前は
移動が阻止される。ピン５１の中心から軸３３の
中心までの距離がピン８０の中心から軸３３まで
の距離よりも小さいことにより、キヤリツジ１５
はたとえ駆動チエーン５８の方向が反転した時移
動台４１の移動がスムーズでなくなつたような場
合でも移動しなくなる。制動パツド５３は制動面
５７と積極的に係合しているので、移動台４１が
完全に元の位置に移動を完了するまで移動が阻止
される。往復移動台４１が起動レバー３９の回動
中いずれかの点で移動が阻止されたとすると制動
パツド５３によつて制動面５７に加えられる制動
力は増加して往復移動台４１は中央点まで移動す
ることになる。移動台４１が後の半分を移動する
時、制動力は徐々に減少するが、移動台４１の慣
性力によつてローラ６１，６３はカム６０，６
０′の傾斜面を下降するところにあり、それによ
つてスキージ２３あるいは塗布部材２１はその最
終位置に駆動されることになる。

従来の制動装置と比較して、本発明による制動
力は塗布及び印刷工程の間でスキージ２３ならび
に塗布部材２１の位置が変化する時点においての
み発生する。さらに起動レバー３９の回動を直接
平行四辺形の支持機構３７の移動と結合すること
により、ローラ６１，６３ならびにスキージ２
３、塗布部材２１はキヤリツジ１５が移動台４１
とともに移動できる前に変位位置に移動される。

チエーン５８の方向が変化すると印刷モードか
ら塗布モードへの変化が発生する。従つて印刷工
程は任意に伸ばしたりあるいは縮めたりすること
ができ、その場合キヤリツジ１５の調整は不要と
なる。スキージ２３とインク塗布部材２１の駆動
は必らず上述したように交互に行なわれ、それに
よつて印刷の失敗はほぼ完全に除去される。さら
に、本発明によるキヤリツジ１５はキヤリツジ１
５の移動部分の相対的な関係が維持される限り任
意の印刷機のサイズに合わせて調節することがで
きる。

【図面の簡単な説明】

各図はいずれも本発明の実施例を示すもので、
第１図は印刷スクリーンに対する印刷ヘツド上の
スキージと塗布部材の位置関係を示したスクリー
ン印刷機の部分斜視図、第２図は印刷モード中に
おけるスキージと塗布部材の位置関係を示した一
部断面側面図、第３図は塗布モードにおけるスキ
ージと塗布部材の位置関係を示した部分断面側面
図、第４図は第２図の線４−４に沿つた部分断面
図、第５図は起動レバーの移動を示した拡大側面
図である。 １０……印刷ヘツド、１１……印刷機、１５…
…キヤリツジ、１７……スクリーン、１９……印
刷台、２１……インク塗布部材、２３……スキー
ジ、２９，３１……ブラケツト、３９……起動レ
バー、４１……往復移動台、４３，４４……スロ
ツト、４５，４６……支持シヤフト、５３……制
動パツド、５７……制動プレート。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ フレームと、このフレームに支持され印刷物
   を受ける印刷台と、前記フレームに回動自在に取
   り付けられ、印刷台に対して回動運動を行う印刷
   ヘツドと、前記印刷ヘツドに取り付けられ、印刷
   ヘツドに沿い印刷台に対して往復運動をするキヤ
   リツジと、前記印刷台の印刷物上に配置され印刷
   ヘツドに着脱自在に取り付けられたスクリーン
   と、キヤリツジに取り付けられキヤリツジと共に
   移動可能なスキージ並びにインク塗布部材と、前
   記キヤリツジの方向を逆転させスキージをスクリ
   ーンに沿つて印刷工程を行う第１の方向に移動さ
   せるとともに前記インク塗布部材をスクリーンに
   沿つてインク塗布工程を行う第１の方向と逆の方
   向に移動させる駆動手段を備えたスクリーン印刷
   機において、前記キヤリツジに移動可能に取り付
   けられた往復移動台が設けられ、その往復移動台
   は両側部に傾斜面を備えた上端部を有し、その傾
   斜面の下方端部がほぼ平坦な面に連続し、また前
   記キヤリツジに回動自在に取り付けられた上方ブ
   ラケツト並びに下方ブラケツトと、前記スキージ
   とインク塗布部材を支持する一対の支持アームが
   設けられ、スキージを支持するアームは前記上方
   及び下方ブラケツトの一端に取り付けられ、また
   インク塗布部材を支持するアームは上方及び下方
   ブラケツトの他端に取り付けられ、前記両支持ア
   ームは上方及び下方ブラケツトに対し回動自在で
   あり、さらにそれぞれスキージとインク塗布部材
   を支持するアームに取り付けられ、かつ前記往復
   移動台の制御部に沿つて移動可能な第１と第２の
   ローラーが設けられ、この第１と第２のローラー
   はその一つが往復移動台の上端面と接触したとき
   スキージとインク塗布部材のスクリーンに対する
   位置を変化させるようにそれぞれスキージとイン
   ク塗布部材支持アームに取り付けられており、そ
   の場合第２のローラーが上端面に接触したとき前
   記スキージは印刷工程に備えてスクリーンと接触
   し、また前記第１のローラーが上端面と接触した
   ときはインク塗布部材が塗布工程に備えてスクリ
   ーンと接触し、さらにキヤリツジ上部で前記印刷
   ヘツドに取り付けられた固定面と、一端に係合手
   段が回動自在に取り付けられ他端が前記往復移動
   台に回動自在に取り付けられた起動レバーを有す
   る起動手段とが設けられ、前記起動レバーは前記
   キヤリツジに取り付けられた軸を中心に回動で
   き、また前記係合手段は印刷及び塗布工程中前記
   固定面と軽く接触し、また前記駆動手段が印刷工
   程から塗布工程に方向を逆転したときは前記固定
   面と堅固に係合して前記ローラーが往復運動台の
   制御面に沿つて移動し、スキージと塗布部材の位
   置を変化させる間前記キヤリツジを所定位置に固
   定させ、それにより、前記キヤリツジは駆動手段
   が印刷及び塗布工程の移動方向を逆転するとき
   ほゞ停止され、前記第１と第２のローラーがキヤ
   リツジ移動前スキージと塗布部材のスクリーンに
   対する位置を完全に変位させることができるよう
   にしたスクリーン印刷機。 ２ 前記レバーはその中心より上の点で前記キヤ
   リツジの軸に回動自在に軸承されている特許請求
   の範囲第１項に記載のスクリーン印刷機。 ３ 前記固定面は滑らかな金属から形成されて弾
   性裏打ちを有し、その場合前記固定面には係合手
   段に対する圧力を変化できる調節手段が設けられ
   ている特許請求の範囲第１項に記載のスクリーン
   印刷機。 ４ フレームと、このフレームに支持され印刷物
   を受ける印刷台と、前記フレームに回動自在に取
   り付けられ印刷台に対して回動運動を行う印刷ヘ
   ツドと、前記印刷ヘツドに取り付けられ、印刷ヘ
   ツドに沿い印刷台に対して往復運動をするキヤリ
   ツジと、前記印刷台の印刷物上に配置され印刷ヘ
   ツドに着脱自在に取り付けられたスクリーンと、
   キヤリツジに取り付けられ、キヤリツジと共に移
   動可能なスキージ並びにインク塗布部材と、前記
   キヤリツジの方向を逆転させスキージをスクリー
   ンに沿つて印刷工程を行う第１の方向に移動させ
   るとともに前記インク塗布部材をスクリーンに沿
   つてインク塗布工程を行う第１の方向と逆の方向
   に移動させる駆動手段を備えたスクリーン印刷機
   において、前記キヤリツジ上部で印刷ヘツドに取
   り付けられた固定面と、前記キヤリツジに移動可
   能に取り付けられ制御面を有する往復移動台と、
   前記キヤリツジに回動自在に軸承された平行四辺
   形支持機構を備え、前記スキージは平行四辺形支
   持機構の一端に取り付けられて、前記スクリーン
   に対し回動し、また前記塗布部材は平行四辺形支
   持機構の他端に取り付けられて前記スクリーンに
   対し回動し、さらに第１と第２のローラーが設け
   られ、第１のローラーは前記平行四辺形支持機構
   の一端に取り付けられて前記制御面に沿つて移動
   してスキージをスクリーンに対し上下させ、また
   前記第２のローラーは前記平行四辺形支持機構の
   他端に取り付けられて前記制御面に沿つて移動し
   てインク塗布部材をスクリーンに対し上下させ、
   その場合第１と第２のローラーはインク塗布部材
   が下降しているとき同時にスキージを上昇させ、
   またインク塗布部材が上昇しているときはスキー
   ジを下降させ、さらに前記キヤリツジに回動自在
   に軸承されかつ一端が往復移動台に取り付けられ
   た起動手段が設けられ、この起動手段は印刷及び
   塗布工程中前記固定面と軽く接触する係合手段を
   他端に有し、さらにキヤリツジの移動方向の変化
   に応答して前記固定面と堅固に接触し、それによ
   り前記第１と第２のローラーが印刷及び塗布工程
   においてスキージと塗布部材をスクリーンに対し
   て上下させるとき前記キヤリツジの移動を阻止す
   るようにしたスクリーン印刷機。 ５ 前記平行四辺形支持機構はキヤリツジに回動
   自在に軸承された上方及び下方ブラケツトと、前
   記スキージ及びインク塗布部材を支持する一対の
   支持アームとを有し、スキージを支持するアーム
   は前記上方及び下方ブラケツトの一端に取り付け
   られ、またインク塗布部材を支持するアームは前
   記上方及び下方ブラケツトの他端に取り付けら
   れ、前記両アームは、上方及び下方ブラケツトに
   対し回動自在であつてスキージと塗布部材を交互
   に上下させてスクリーンと接触させるようにした
   特許請求の範囲第４項に記載のスクリーン印刷
   機。 ６ 前記往復移動台の上端面の両側部には傾斜面
   が設けられ、この傾斜面はほゞ平坦な面に連続
   し、前記第１と第２のローラーは、一方のローラ
   ーが上端面に接触したとき他方のローラーが平坦
   な面と接触してスキージとインク塗布部材の一方
   が下降したとき他方を上昇させるように平行四辺
   形支持機構に取り付けられる特許請求の範囲第４
   項に記載のスクリーン印刷機。 ７ 前記起動手段は一端が往復移動台にまた他端
   が前記係合手段に取り付けられたレバーを有し、
   前記レバーはその中心より上の点で前記キヤリツ
   ジの軸に回動自在に軸承されている特許請求の範
   囲第４項に記載のスクリーン印刷機。 ８ 前記固定面は滑らかな金属から形成されて弾
   性裏打ちを有し、その場合前記固定面には係合手
   段に対する圧力を変化できる調節手段が設けられ
   ている特許請求の範囲第４項に記載のスクリーン
   印刷機。 ９ 前記係合手段は摩擦面が形成された制動パツ
   ドを有しその制動パツドが前記固定面と摩擦係合
   する特許請求の範囲第４項に記載のスクリーン印
   刷機。