JPH0117363B2

JPH0117363B2 -

Info

Publication number: JPH0117363B2
Application number: JP57038288A
Authority: JP
Inventors: Tadahiko Ogasawara
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1982-03-11
Filing date: 1982-03-11
Publication date: 1989-03-30
Also published as: JPS58155833A; US4489741A; DE3308728A1; DE3308728C2

Description

【発明の詳細な説明】本発明は内視鏡を洗浄する内視鏡用洗浄装置に
関する。

一般に、内視鏡用洗浄装置はその洗浄用槽内に
内視鏡の長尺な挿入部を渦巻状に設置するととも
に、回転するノズルからその内視鏡に洗浄液を噴
き付けることにより洗浄するようになつている。
この場合洗浄効果を高めるため上記ノズルは内視
鏡よりも上方に位置する上部ノズルと、内視鏡よ
りも下方に位置する下部ノズルとが設けられる。
そして、上部ノズルは洗浄用槽内へ内視鏡を設置
するとき邪魔とならないようにするため、突出長
さが短かく形成されている。また、上部ノズルを
短かくしたことから下部ノズルは逆にその分長く
して内視鏡の全体に洗浄液がゆきわたるようにし
てある。しかしながら、下部ノズルを長くするこ
とは洗浄中回転するために必要とする空間領域を
槽内底部に広くとらなければならない。つまり、
槽内の容積がそれだけ増大することになる。この
ことは洗浄後、その槽内に消毒液を供給して内視
鏡を浸漬消毒する場合、消毒液の使用量の増加と
なり、また、その供給および回収に時間が多くか
かることになる。

一方、このような不都合を少なくするために、
下部ノズルも短かくすると、著しく洗浄効果が落
ちるので望ましいものではない。特に、内視鏡の
挿入部のみならず、ライトガイドケーブルも含め
てその内視鏡全体を同じ槽内に設置して洗浄する
場合には洗浄液を噴き付ける範囲が増加するの
で、両ノズルとも短かくすることは洗浄効果が著
しく低下する。

本発明は上記事情に着目してなされたもので、
その目的とするところは槽内に内視鏡を設置しや
すくするとともに、洗浄効果を確保できるように
した内視鏡用洗浄装置を提供することにある。

以下、本発明の一実施例を図面にもとづいて説
明する。

第１図中１は内視鏡用洗浄装置２の装置本体で
ある。この装置本体１の前方上部には操作パネル
３が設けられており、また、前面には洗剤と消毒
液の各液量を指示するインジケータ４が設けられ
ている。装置本体１の内部には後述するように内
視鏡５の全体を収容する槽６が設けられている。
この槽６の上部開口は開閉自在なカバー７によつ
て閉塞されている。なお、このカバー７は把手８
を使つて手で直接に操作することにより開けるこ
とができるが、フツトペタル９を用いても間接的
に開けることができる。

上記槽６の内部中央にはノズル取付け用の回転
筒１１が水平方向へ回転自在に取り付けられてい
る。第４図で示すように槽６の底部中央壁は円錐
台状に持ち上つており、この円錐台部１２の中央
には回転軸１３が気密的に貫通している。この貫
通部分には軸受筒１４が設けられ、上記回転軸１
３はその軸受筒１４を介して取り付けられてい
る。この軸受筒１４と回転軸１３の間にはリング
状のパツキング１５が介挿されている。円錐台部
１２の下側開口部には非磁性体からなる底板１６
が取付けねじ１７を介して取付け固定されてい
て、円錐台部１２の内部を気密的に閉塞するよう
になつている。槽６の外壁と底板１６との間には
パツキング１８が取り付けられている。さらに、
上記底板１６の中央にはスラストピン１９が突設
され、このスラストピン１９には上記回転軸１３
の下端に取り付けてある従動側ヨーク２１を支え
るようになつている。従動側ヨーク２１の周部に
は従動マグネツト２３が取り付けられている。ま
た、この従動側ヨーク２１に対向するように底板
１６を介してその外側には駆動側ヨーク２４が設
置されている。この駆動側ヨーク２４には上記従
動側ヨーク２１の従動マグネツト２３に対向する
駆動マグネツト２５が取り付けられている。そし
て、駆動側ヨーク２４の回転軸２６には駆動用モ
ータ２７が連結されていて、洗浄動作を行なうと
きに作動するようになつている。しかして、上記
駆動側ヨーク２４と従動側ヨーク２１はそれぞれ
の駆動マグネツト２５と従動マグネツト２３とが
磁力で連結されており、駆動用モータ２７の回転
動力を回転筒１１に伝えることができる。

また、回転筒１１には放射水平方向つまり、回
転半径方向へ突き出す上部ノズル２８と下部ノズ
ル２９が取り付けられている。上部ノズル２８は
槽６内に設置する内視鏡５の上方へ位置してその
上側から内視鏡５に洗浄液を噴き付けるようにな
つている。また、下部ノズル２９は槽６内に設置
する内視鏡５の下方へ位置してその下側から内視
鏡５に洗浄液を噴き付けるようになつている。各
ノズル２８，２９は第４図で示すように回転筒１
１内に形成した洗浄液通路３１に対してそれぞれ
連通している。洗浄液通路３１は前述した回転筒
１１内に形成した流入通路３２を介して円錐台部
１２の内部空間３３に連通している。さらに、内
部空間３３には接続用口金３４を介して接続した
チユーブ３５が連通していて、図示しないウオー
タポンプを用いて洗浄液タンク（図示しない。）
から加圧された洗浄液を供給するようになつてい
る。

ところで、上記下部ノズル２９はノズル軸筒３
６とノズルチツプ３７とからなり、回転筒１１に
対して固定的に取り付け固定されている。これに
対して上部ノズル２８は回転半径方向へ進退自在
に取り付けられている。すなわち、上部ノズル２
８はノズル軸筒３８とノズルチツプ３９とからな
り、上記ノズル軸筒３８は回転筒１１に形成した
案内孔４１に挿入させられている。また、ノズル
軸筒３８の内端には大径のピストン部４２が一体
に形成されている。このピストン部４２は上記案
内孔４１に連続して大径に形成したシリンダ孔４
３に嵌挿されている。そして、ピストン部４２は
シリンダ孔４３内を摺動してそのストローク分だ
けノズル軸筒３８を進退させ得るようになつてい
る。また、案内孔４１内には上部ノズル２８を付
勢する手段として上記ノズル軸筒３８の周囲に巻
装した戻しばね４４が設けられている。つまり、
この戻しばね４４によつて上部ノズル２８を内方
へ引き込ませるようになつている。また、案内孔
４１とシリンダ孔４３との間の段状の壁部にはリ
ング状のパツキング４５が設けられていて、洗浄
液の供給中案内孔４１とピストン部４２との間を
水密的に遮蔽するようになつている。

一方、上記内視鏡５は第２図で示すように操作
部５ａ、挿入部５ｂおよびライトガイドケーブル
５ｃとからなり、これら全体は水密的に構成され
ている。そして、後述する設置支持手段により第
２図で示すようにその全体が槽６内に設置され
る。すなわち、長尺な挿入部５ｂとライトガイド
ケーブル５ｃとは回転筒１１の周囲に渦巻状でそ
れぞれ逆向きに巻かれた状態にあり、操作部５ａ
は側方へくぼんだ湾部４６に設置される。そし
て、上記設置支持手段は、第３図で示すように挿
入部５ｂとライトガイドケーブル５ｃとを載置す
る網４７と操作部５ａを載置する棚４８とからな
つている。

また、上記湾部４６には棚４８に載置した操作
部５ａにそれぞれ向けた複数の洗浄用ノズル４９
…が固定的に設置されている。すなわち、この固
定的に設置した洗浄用ノズル４９…は前述した回
転する上部ノズル２８と下部ノズル２９による噴
出洗浄液が充分に届かない操作部５ａに向けて洗
浄液を噴き付けるようになつている。なお、これ
らの洗浄用ノズル４９…は前述したウオータポン
プを介して洗浄液タンクに接続されている。

また、第３図で示すように槽６の底部には排出
口５１が設けられ、この排出口５１に連通する通
路には第１の開閉電磁弁５２と第２の開閉電磁弁
５３とが並列に接続されている。第１の開閉電磁
弁５２は通常開放されており、第２の開閉電磁弁
５３は通常閉塞されている。さらに、第１の開閉
電磁弁５２は排出ポンプ５４に接続されている。
また、第２の開閉電磁弁５３は消毒液タンク５５
に接続され、この消毒液タンク５５はウオータポ
ンプ５６を介して槽６の上部壁に設けた消毒液注
入ノズル５７に接続されている。

また、第２図で示すように上記槽６には上記湾
部４６とは別の場所にも小湾部５８が形成されて
おり、この小湾部５８の内部には液面検知用のフ
ロートスイツチ５９が設けられている。

さらに、上記槽６の底部には第３図で示すよう
に洗浄用ノズルとして特にその下部ノズル２９が
回転する通路領域を避けてその底壁が底上げ形成
された底上げ部６１が設けられている。この底上
げ部６１は回転筒１１を中心として湾部４６を除
く槽６の全周にわたつて形成されている。つま
り、底上げ部６１は槽６内のデツドスペースをな
くすように底上げ形成されており、これにより槽
６内の容積は著しく少なくなつている。したがつ
て、後述するように消毒工程において槽６内に供
給すべき消毒液の必要量を大巾に少なくすること
ができる。

次に、上記洗浄消毒装置の動作および作用につ
いて説明する。

まず、カバー７を開けてこれから洗浄消毒しよ
うとする内視鏡５を槽６内に設置する作業を行な
う。このとき回転筒１１は回転しておらず、上下
部の両ノズル２８，２９は停止している。また、
洗浄液の供給がないので、上部ノズル２８は戻し
ばね４４の付勢力によつて引き込まれており、し
たがつて、邪魔になるほど大きく突き出していな
い。したがつて、これから行なう内視鏡５の設置
作業の妨げとならない。

そこで、第２図で示すように、槽６内の棚４８
上に内視鏡５の操作部５ａを載置し、また、挿入
部５ｂおよびライトガイドケーブル５ｃを載せ
る。そして、第３図で示すようにカバー７を閉じ
てから操作パネル３を操作して洗浄動作を開始さ
せる。すなわち、洗浄液を供給するためのウオー
タポンプが作動し、洗浄液タンクからの洗浄液を
加圧して各洗浄用ノズル、つまり、上部ノズル２
８、下部ノズル２９およびノズル４９を通じて洗
浄液が内視鏡５の全体に噴き付けられる。上部ノ
ズル２８および下部ノズル２９は駆動用モータ２
７によつて回転させられる回転筒１１とともに槽
６内を回転しながら洗浄液を噴き出す。ところ
で、上部ノズル２８のノズル軸筒３８はシリンダ
孔４３内へ加圧された洗浄液が供給されることに
よりそのピストン部４２が押されて戻しばね４４
の復元力に抗して移動する。そして、ピストン部
４２がパツキング４５を押し潰す位置に達して停
止する。また、このときパツキング４５を押し潰
すことによりその部分が液密に保持されるため、
外部へ液洩れすることはない。さらに、これによ
り上部ノズル２８は回転筒１１から突き出し、そ
のノズルチツプ３９は固定的な下部ノズル２９の
ものより大きく突き出す。これを第２図で見る
と、上部ノズル２８と下部ノズル２９はその各ノ
ズルチツプ３７，３９の部分の回転半径が異な
り、それだけ洗浄液を分散して噴き付けることが
できる。そして、上部ノズル２８は上方から、下
部ノズル２９は下方からそれぞれ噴き付けるとと
もに、他のノズル４９…は湾部４６に位置する操
作部５ａに主として噴き付ける。

このようにして内視鏡５の外表面は洗浄液で洗
浄されるが、内視鏡５の鉗子チヤンネルなどの内
部通路も図示しない送液チユーブを接続して洗浄
液を供給することにより洗浄される。

また、槽６の底部に落ちた洗浄液は排出口５１
に集められ、これより第１の開閉電磁弁５２を通
つて排出ポンプ５４によつて外部に排出させられ
る。

この洗浄動作が終ると、指定された場合は消毒
工程に移る。すなわち、第１の開閉電磁弁５２を
閉じ、第２の開閉電磁弁５３は閉じたままの状態
にしておきながらウオータポンプ５６を作動させ
る。これにより消毒液タンク５５内の消毒液は消
毒液注入ノズル５７から槽６内に注入させられ
る。そして、フロートスイツチ５９が液面を検知
するまで消毒液が供給される。これにより内視鏡
５の全体はその消毒液中に浸漬させられる。この
まま所定の時間経過させることにより消毒する。
消毒完了後は第２の開閉電磁弁５３を開放して槽
６内の消毒液を消毒液タンク５５に回収する。こ
の後、再び前述した洗浄動作と同様にして水洗い
（リンス）する。

また、洗浄消毒後に内視鏡５を取り出すときに
は回転筒１１と上下部各ノズル２８，２９は回転
を停止しており、また洗浄液の供給がないため、
上部ノズル２８は戻しばね４４の付勢力により引
き込まれて短かくなつている。したがつて、内視
鏡５を取り出すのに邪魔されず、容易に取り出す
ことができる。

以上説明したように本発明は槽内の噴射洗浄用
上部ノズルを洗浄中に突き出し、内視鏡を出し入
れするときには短かくしておくことができる。し
たがつて、内視鏡の出し入れ作業が容易である。
また、上下両ノズルを共に短かくするものとは異
なり、洗浄中上部ノズルが長く突き出すため、洗
浄液の噴き付けが内視鏡の全般にわたつて行なわ
れ、すみずみまで良好に洗浄できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の一実施例を示すもので、第１図
はその洗浄消毒装置の斜視図、第２図は槽内の状
態を示す平面図、第３図は槽付近の部分の側断面
図、第４図は回転するノズル付近の側断面図であ
る。２……洗浄消毒装置、５……内視鏡、６……
槽、２８……上部ノズル、２９……下部ノズル。

Claims

【特許請求の範囲】１内視鏡を洗浄する内視鏡用洗浄装置におい
て、洗浄しようとする内視鏡を収容する槽と、こ
の槽内において洗浄中回転しかつその回転半径方
向へ突き出し上記内視鏡の上方から洗浄液を噴き
付けるとともに回転停止中は回転半径が短かくな
る上部ノズルと、この上部ノズルより下方に設け
られ洗浄中回転しながら上記内視鏡の下方から洗
浄液を噴き付けるとともに洗浄中の上部ノズルの
長さより短かい下部ノズルとを具備したことを特
徴とする内視鏡用洗浄装置。２上部ノズルは洗浄中その洗浄液の圧力で回転
半径方向へ突き出し、回転停止中は付勢手段によ
り短かくなるように構成したことを特徴とする特
許請求の範囲第１項に記載の内視鏡用洗浄装置。