JPH011701A - 寒天の製造方法 - Google Patents

寒天の製造方法

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JPH011701A
JPH011701A JP62-155925A JP15592587A JPH011701A JP H011701 A JPH011701 A JP H011701A JP 15592587 A JP15592587 A JP 15592587A JP H011701 A JPH011701 A JP H011701A
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祐二 埋橋
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伊那食品工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は医薬品、菌体、酸素等のバイオ分野やインスタ
ント食品等の分野に利用される易溶性を有する寒天の製
造方法に関する。
(従来の技術〕 寒天は食品として占くから知られておりその化学的構成
は、l、3で結合したβ−D−ガラクトピラノース基と
1.4で結合した3、6アンヒドローα−L−ガラクト
ピラノース基とが交〃に繰返してなるアガロースと呼ば
れる中性多糖と、ウロン酸、ピルビン酸、硫酸エステル
などを含むアガロース以外の総称としてのアガロペクチ
ンと呼ばれる酸性多糖類とよりなる複合物質である。従
来の寒天は、次のようにして製造されていた。まず、人
(:1等の寒天原藻を水にて洗浄し、酢酸、硫酸、塩酸
などの酸の存在下で温度70〜120℃で1〜2時間熱
水抽出を行い、抽出成分、すなわち、寒天としてのM 
1.iJ性のあるゾル成分を抽出し、該ゾル成分濃度を
1.2〜2.01i量%に調整1−る。その後、高温状
態のままで抽出成分と不純物とを分離すへくフィルター
プレスにて加圧濾過を行う。次に濾液である抽出成分を
冷却してゲル化し、該ゲル化した抽出成分を加圧j悦水
法若しくは凍結法により、脱水し、さらに規定水分値ま
で乾燥して寒天の製品としていた。
上述のゲル化した寒天を脱水乾燥する従来方法により作
られた寒天製品は使用時溶解させるのに沸騰状態で5〜
10分間保持しないと水溶液に完全に溶解せず、使用時
にわずられしかった。そこで、溶解しやすい寒天の製造
方法として本出願人は特願昭60−224148号を出
願している。この発明は−はプレス脱水、または凍結し
精製してアガロペクチンを殆ど含有しない寒天の水溶液
を従来のようにゲル状にして乾燥することなく、ゾルの
状態にしてそのままトラムトライジグ1人またはスプレ
ートライングメ去などの熱乾燥法により、乾燥すること
によって易溶性寒天を製造することを要旨とするもので
ある。
又、寒天ツルをゲルに移行することなく乾燥、粉砕して
1′Iられる含水率17%以ドて、かつ60メツシユよ
り細かい粒度の粉末寒天か特開昭61−25470号公
報が知られている。
(発明が解決しようとする問題点〕 ところが、上記従来例の寒天製品では、−度ゲル化した
寒天を脱水乾燥するものであるため、この寒天製品を使
用時溶解させるのに沸騰状態で5〜10分間保持しない
と水溶液に完全に溶解せず、例えばインスタント食品等
に使用するには適していなかった。又、本願出願人によ
る製造方法については、−1−1錆製した寒天を原料と
するため、製造上程か複雑になり、生産コストが高くな
る等の問題があった。
史に、+1rr記特開昭61−25470号公報により
開示されている粉末寒天の製造方法は寒天原蕩を水で洗
浄した後、煮熱抽出により寒天成分を抽出する。ついで
、不純物を濾通し、その濾液(ゾル)を乾燥粉砕して粉
末寒天を得る。この製造方法における不純物とは、寒天
抽出液中の不溶性成分、例えば、貝から、砂、海藻表皮
等である。しかし、水溶性不純物、例えば、多くは硫酸
多糖、ウロン酸、ピルビン酸などのアガロペクチン質や
クロロフィル、カロチノイド、フィコエリスリン、フィ
コシアンなどの海俺色素、水溶性無機物等で、0「述の
濾過工程で取り除くことかできない。加えて寒天成分を
抽出する際、抽出しやすくする為に、酢酸、硫酸、塩酸
などの酸を添加するが、抽出後中和したとしても、濾過
後の寒天抽出液を乾燥した場合塩の形で粉末寒天の中に
取り込まれることになる。従って、寒天抽出液中の水溶
性不純物の除去は行なわれないことになる。すなわち、
濾過後の寒天抽出液を直接乾燥することは、寒天として
不純物が多く、場合によっては、JISや農林規格によ
る寒天の定義からもはずれていしまい、寒ことによりj
!tだ寒天と、(2)従来法により得た寒天との不純物
端を比較したデータを表−1に示1−0 表−1 本発明は上記艷I情に鑑みてなされたもので、−旦精製
した寒天を使用することなく、製造−[程かlli純で
あるため、生産コストを安くすることが出来、1.1つ
寒天成分の純度の品い易溶性を有する寒天の製造方法を
提供するとをll的とする。
〔問題点を解決するだめの手段〕
本発明は、長年、種ルの特性を持った寒天の製造方法に
ついて研究を続けて来た。そして、易溶性の特性を持っ
た寒天の製造方法についても鋭意研究して来た。その結
果、−塩ゲル化した寒天を脱水乾燥することなく、ゾル
状態のまま粉末寒天化すると、寒天の溶解性に大きな影
響をIJ、えることを見出し、本発明を完成させるに1
へった。
すなわち、本発明は、寒天成分がゾル状態にあると共に
、濃度が0.5〜15!171%である寒天抽出液に不
溶解性溶媒を添加し、該ゾル状態の寒天成分を沈澱温度
が40〜80℃範囲で沈殿させ、該沈澱物を脱水乾燥す
ることを特徴とする寒天の製造方法である。本発明の特
徴は、寒天抽出液中のゾル状態にある寒天成分をアルコ
ールなどの不溶解性溶媒を添加して沈殿させ、寒天抽出
液中の沈澱物(寒天成分)を取り出すことにより溶解°
性不純物、例えば、硫酸多糖、ウロン酸、ピルビン酸等
のアガロペクチン質やクロロフィル、カロチノイド、フ
ィコエリスリン、フィコシアン等の海鴎色素、水溶性無
機物等を除去して、詠沈澱物(寒天成分)をゾル状態の
まま脱水乾燥させて寒天成分の純度の高い粉末の寒天を
得ることにある。前記特願昭60−224148号公報
に示されているように、ゾル状態にある寒天成分を手段
はともあれ、そのまま粉末寒天にすると、寒天の溶解性
に効果がある。
本発明において、寒天成分のゾル状態を保つ温度範囲は
寒天抽出液の種類によりその最′Jl!!温度範囲が若
F異なり、その寒天抽出液の種類により穴なるので、寒
天抽出液の種類に応じてあらかじめ決定すれば良く、一
般には40〜80℃、好ましくは50〜70℃の範囲か
ら選べば良い。上記温度が40℃以上であると寒天成分
がゾルからゲル化することになり、また、80℃以上に
なると、アルコール等の不溶解性溶媒が蒸発するなどの
障害が起る。又、寒天抽出液の濃度は0.5〜15重に
%の範囲で、好ましくは4〜15爪量%の範囲で選択す
ることになる。この際、−数的に寒天抽出液は1.2〜
2.0重量%であるため、濃縮機等により濃縮する必要
がある。この事はあとで述べる不溶解性溶媒の添加量と
関係し、濃度が高ければ、不溶解性溶媒の添加litを
少なくすることが出来る。
更に、寒天抽出液が当該寒天抽出液と当該寒天抽出液以
外のゲル化剤との混合物であっても良い。このゲル化剤
はゾル状の寒天と併用してその沈澱性を助けるものであ
る。
本発明で用いるゲル化剤はゾル状の寒天と併用して不溶
解性溶媒による沈澱を安定化させるためのものである。
−・般にはカラギナン、ペクチン、ゼラチン、グアーガ
ム、ローカストビーンガム、ファーセレラン、タラガム
、キサンタンガム、プルラン及びアラビアガム等が用い
られる。
本発明で用いる不溶解性溶媒は水溶性の低級アルコール
類であれば良く、メタノール、エタノール、インプロパ
ツールである。又ケトン類でも良く、 ・般にはアセト
ンである。そして、不溶解性溶媒の添加量は寒天抽出液
と不溶解性溶媒との和に対して、70〜75市!a%に
なるよう調整される。この理由は不溶解性溶媒に寒天抽
出液が加わることにより、話手溶解性溶媒の濃度が低ト
°シ、ゾル状態の寒天の沈澱効果が低下するのを防ぐた
めである。
〔作  用〕
ト記構成によれば、水溶液化とくに低温度での水溶液化
が極めて容易であり、その原因について詳しく解明する
ことはできないが、ゾル状の寒天を冷却してゲル化させ
ると、寒天分子−xnがランダム構造からヘリックス構
造へのコンホメーシ1ン変化が起こるが、本発明の寒天
の場合、ランダム構造のまま粉体化させるので、−純の
アモルファス化が起こ7ているものと推定される。従っ
て、溶解においても従来のへソックス構造からランダム
構造へのコンホメーション変化に要するエネルギーか非
常に少なくて済むものと考えられる。
〔発明の効果〕
以に詳述したように、本発明の寒天の製造方法は、寒天
成分がゾル状態にある寒天抽出液に不溶解性溶媒を添加
し、該ゾル状態の寒天成分を沈殿させ、該沈澱物を脱水
乾燥するものである。従って、−度精製した寒天を使用
することがないから製造上程か中、純になり、生産コス
トも安く出来、又寒天成分をゾル状態のまま不溶解性溶
媒にて沈殿させ、寒天抽出液中の沈澱物を取り出すこと
により、溶解性の不純物を除去し、沈澱物をゾル状態の
まま脱水乾燥させるため、すなわち、寒天成分3nがラ
ンダム構造のまま製品化されるため、寒天成分の純度が
高く、且つ易溶性の高い寒天か得らえる。このため本発
明の寒天は医薬分野、菌体、酵素等の低温での溶解か要
求されるバイオ分野及びインスタント食品分野にも利用
が容易となるからその用途か拡大される効果がある。
(実施例) 以F、実施例により説明する。
実/ji!i例1及び比較例1 本発明の寒天の製造方法を次のとおり実施した。まず、
寒天原藻、例えば天−1“〔を水にて洗浄し、耐酸、硫
酸、塩酸などの酸のIf在ドで?la度成分成分出する
。その後、高温状態のままで抽出成分と不純物とを分離
すべくフィルタープレスにて加圧濾過を行う。次に抽出
成分である濾液を60℃程度の温度に保持したまま濃縮
機にて、4.OiRi+t%まで濃縮する。4.0屯1
1七%に濃縮された寒天抽出液に該寒天抽出液と不溶解
性溶媒との和に対して85屯量%のイソプロパノールを
加えて、沈殿させる。該沈澱物をプレス脱水してイソプ
ロパノールを除去する。このあと熱乾燥して、粉末化し
て製品とする。
次に、」二記不天の製造方法により作られた寒天及び比
較のために、従来方法により作られた寒天をインスタン
トゼリーに使用した場合に溶解試験を行い、その結果を
表−2及び第1図に示す。
尚、インスタントゼリーの溶解試験:寒天10部、砂糖
200部の混合粉体を90℃熱湯水790部に入れ、約
10sec攪拌後ゼリー強度容器に入れ10℃水槽で2
hr冷却し、ゼリー強度を測定する。この場合、90℃
の熱湯水は、ゼリー川粉体を入れることによりすぐに8
0℃位に冷却されるゼリー強度は不動[業■社製のレオ
メータ−を用いた。
(以ド余白) 表−2
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の寒天と従来の寒天の溶解率−溶解温度
の特性図である。 特許出願人 伊那食品工業株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)寒天成分がゾル状態にあると共に、濃度が0.5
    〜15重量%である寒天抽出液に不溶解性溶媒を添加し
    、該ゾル状態の寒天成分を沈澱温度が40〜80℃の範
    囲で沈殿させ、該沈澱物を脱水乾燥することを特徴とす
    る寒天の製造方法。
  2. (2)不溶解性溶媒は、メタノール、エタノール、イソ
    プロパノール及びアセトンより成る群から選択される特
    許請求の範囲第1項記載の寒天の製造方法。
  3. (3)不溶解性溶媒が、寒天抽出液と不溶解性溶媒との
    和に対して50〜99.9重量%存在する特許請求の範
    囲第1項記載のら寒天の製造方法。
  4. (4)寒天抽出液が当該寒天抽出液と当該寒天抽出液以
    外のゲル化剤との混合物である特許請求の範囲第1項記
    載の寒天の製造方法。
  5. (5)ゲル化剤がカラギナン、ペクチン、ゼラチン、ロ
    ーカストビーンガム、タラガム、ファーセレラン及びグ
    ァーガムから成る群から選択される特許請求の範囲第1
    項又は第4項記載の寒天の製造方法。
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