JP6961216B2 - ゲル化物質、ゾル化物質ならびにそれらの製造方法 - Google Patents

ゲル化物質、ゾル化物質ならびにそれらの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ナタマメから抽出された新規なゲル化物質、ゾル化物質ならびにそれらの製造方法に関する。
ナタマメ属は、豆科であり、タカナタマメ(Canavalia cathartica Thouars)、タチナタマメ(Canavalia ensiformis (L.) DC)、アカナタマメ(Canavalia gladiata)、シロナタマメ(Canavalia gladiata (Jacq.) DC. f. alba (Makino) Ohashi)、ハマナタマメ(Canavalia lineata (Thunb.) DC)、ナガミハマナタマメ (Canavalia rosea (Sw.) DC)などが知られている。このうち、シロナタマメは毒性が低く、一部の地域で郷土料理として加熱後に味噌和えし、食されている。
シロナタマメを食品として利用している例は、若鞘を利用した福神漬、蔓や鞘と一緒に利用したナタマメ茶が挙げられる。たとえば特開2009−242268号公報(特許文献1)には、ナタマメを乳酸菌などで発酵させ、乾燥後、焙煎して得られるナタマメ茶が開示されている。しかし、豆のみを用いた加工食品への利用は皆無に等しい。
近年、たとえば、Nishizawaetal.,「Precipitation of sword bean proteins by heating and addition of magnesium chloride in a crude extract」, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2016, Vol. 80, No.8, 1623-1631(非特許文献1)、有井康博、「食品加工に重要な白なた豆タンパク質の物理化学的特性の解析:塩添加によるcanavalinの沈殿現象について」、公益財団法人飯島藤十郎記念食品科学振興財団平成27年度年報. (2016), 31, 76-81(非特許文献2)、Nishizawaetal.,「Reversible changes of canavalin solubility controlled by divalent cation concentration in crude sword bean extract」, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2016, Vol. 80, No. 12, 2459-2466(非特許文献3)などにおいてナタマメに関する研究が進められている。これらは主にナタマメ由来の抽出物(ナタマメ抽出物)に含まれるタンパク質であるカナバリン(Canavalin)に関するものであるが、ナタマメ自体の食品加工特性や栄養成分構成は殆ど知られていない。
特開2009−242268号公報
Nishizawaetal.,「Precipitation of sword bean proteins by heating and addition of magnesium chloride in a crude extract」, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2016, Vol. 80, No.8, 1623-1631 有井康博、「食品加工に重要な白なた豆タンパク質の物理化学的特性の解析:塩添加によるcanavalinの沈殿現象について」、公益財団法人飯島藤十郎記念食品科学振興財団平成27年度年報. (2016), 31, 76-81 Nishizawa et al.,「Reversible changes of canavalin solubility controlled by divalent cation concentration in crude sword bean extract」, Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry, 2016, Vol. 80, No. 12, 2459-2466
本発明は、加工食品などに応用可能な新規なナタマメ抽出物を提供することである。
本発明は、ナタマメから抽出されたゲル化物質である。
本発明のゲル化物質は、好ましくは、タンパク質を含まない。
本発明のゲル化物質は、好ましくは、多糖類である。
本発明のゲル化物質は、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度でゲル化するものであることが好ましい。
本発明のゲル化物質は、65℃以上の温度で融解するものであることが好ましい。
本発明はまた、ナタマメの破砕物を含む液、または、ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣を含む液を沸騰させるステップと、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を0℃より高く、かつ、10℃以下の温度に静置するステップとを含むゲル化物質の製造方法についても提供する。
本発明のゲル化物質の製造方法は、前記ナタマメの破砕物を含む液、または、前記ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣を含む液が、ナタマメの破砕物、または、ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣と、ナタマメの破砕物、または、ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣に対し、重量で4倍量〜8倍量の水とからなるものであることが好ましい。
本発明はまた、ナタマメから抽出されたゾル化物質についても提供する。
本発明はさらに、ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣を含む液を沸騰させるステップと、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を15℃以上60℃以下の温度に静置するステップとを含む、ゾル化物質の製造方法についても提供する。
本発明によれば、加工食品などに応用可能な、ナタマメ由来の新規なゲル化物質、ゾル化物質およびそれらの製造方法を提供することができる。また、本発明のゲル化物質、ゾル化物質を製造する過程で、タンパク質を豊富に含むろ液を得ることができ(後述するように、本発明のゲル化物質、ゾル化物質はタンパク質を含まない)、ナタマメ由来のタンパク質を有効に利用することができる。
実験例1の沸騰後のシロナタマメの破砕物を含む液の状態をそれぞれ示す写真であり、図1(a)は冷却前の状態、図1(b)は20℃で2日間静置した後の状態、図1(c)は4℃で2日間静置した後の状態である。 実験例1の20℃で2日間静置した場合、4℃で2日間静置した場合の沈殿率(%)を示すグラフである。 実験例2のSDS−PAGEの結果を示す写真である。 実験例2における、ソモギーネルソン法およびフェノール硫酸法による測定結果を示すグラフである。 実験例3の結果を示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は温度(℃)である。 実験例9において、シロナタマメの破砕物を含む液の残渣から調製された試料3について、20℃または4℃で2日間静置後、遠心分離した後の状態を示す写真であり、図6(a)は遠心分離直後の写真であり、図6(b)は、ペトリ皿に移した状態を示す写真である。 実験例9において、シロナタマメの破砕物を含む液の残渣から調製された試料3について、4℃に2日間静置した場合と20℃に2日間静置した場合とを比較して示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は静置日数(日)である。 本発明のゲル化物質の製造方法の好ましい一例の手順の概略を示す図である。 実験例4の結果を実験例1の結果と対比させて示すグラフである。 実験例5の結果を実験例1の結果と対比させて示すグラフである。 実験例6の結果を示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は静置日数(日)である。 実験例7の結果を示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は温度(℃)である。 実験例1において用いた従来法として、乾燥豆重量の8倍量の蒸留水を、アルミホイルの蓋をせずに加水した場合の結果と共に、実験例8の結果を示すグラフである。 実験例9における各試料の調製の手順の概略を示す図である。 実験例9の結果を示すグラフである。
本発明における「ナタマメ」は、上述のようにナタマメ属であるタカナタマメ、タチナタマメ、アカナタマメ、シロナタマメ、ハマナタマメ、ナガミハマナタマメであれば特に制限されるものではない。これらの中でも、国内で食用として使用されたことがあるという食文化的背景、毒性が低い記述があるという点、乾燥豆の吸水性が高く加工がしやすいなどの理由からは、シロナタマメが好ましい。
<ゲル化物質>
本発明は、ナタマメから抽出されたゲル化物質を提供する。ナタマメに由来するゲル化物質はこれまで報告がなく、新規なものである。ここで、「ゲル」とは、高い粘性を有し、流動性を有さない、液体と固体との中間のような状態を指す。図1は、後述する実験例1の沸騰後のシロナタマメの破砕物を含む液の状態をそれぞれ示す写真であり、図1(a)は冷却前の状態、図1(b)は20℃で2日間静置した後の状態、図1(c)は4℃で2日間静置した後の状態である。図1(c)に示される白濁物が本発明のゲル化物質である。
本発明のゲル化物質は、後述する本発明のゲル化物質の製造方法により好適に製造することができるが、ナタマメ由来の抽出物であって、かつ、ゲル化しているものであれば、本発明のゲル化物質の製造方法により製造されたものに限定されることなく、本発明に包含されるものとする。このような本発明のゲル化物質は、ナタマメ由来であるため人体に無害であり、加工食品などへの応用が期待される。
本発明のゲル化物質は、好ましくは、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度(より好ましくは4〜8℃の温度)でゲル化する。ここで、図2は、後述する実験例1の20℃で2日間静置した場合、4℃で2日間静置した場合の沈殿率(%)を示すグラフである。図2から、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度である4℃の場合には、20℃の場合と比較して沈殿率が高く、ゲル化物質が得られていることが分かる。
本発明のゲル化物質は、好ましくは、タンパク質を含まない。ここで、図3は、後述する実験例2のSDS−PAGEの結果を示す写真である。後述する実験例から、本発明のゲル化物質は、ナタマメを破砕し、ナタマメの破砕物を含む液を沸騰させた後、ろ過して得られたろ液を0℃より高く、かつ、10℃以下の温度に静置する場合に得られるが、これは、図3に示される6つのレーンのうち、真ん中の2つのレーン(すなわち、破砕+、沸騰+、遠心分離−の場合、ならびに、破砕+、沸騰+、遠心分離+の場合)に該当する。図3の左側の2つのレーン(すなわち、破砕+、沸騰−、遠心分離−の場合、ならびに、破砕−、沸騰−、遠心分離−の場合)で観察される、ナタマメ由来のタンパク質に相当すると思われるバンドは、真ん中の2つのレーンでは観察されない。
また本発明のゲル化物質は、好ましくは、多糖類である。ここで、図4は、後述する実験例2における、ソモギーネルソン法およびフェノール硫酸法による測定結果を示すグラフである。ソモギーネルソン法は、還元糖量を測定する方法であり、測定される還元糖量は単糖が増えると値が大きくなり、多糖が増えると値が小さくなる。また、フェノール硫酸法は、全糖量を測定する方法であり、多糖類等を全て単糖に分解したものに対して測定するため糖の構造に関わらず、量にのみ依存する。図4に示される結果から、本発明のゲル化物質は、好ましくは多糖類であることが分かる。
本発明のゲル化物質は、好ましくは、65℃以上の温度で融解するものである。ここで、図5は、後述する実験例3の結果を示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は温度(℃)である。図5に示すグラフから、ゲル化物質について、20〜100℃の間の温度雰囲気に静置した場合に、65℃で沈殿率が劇的に変化しており、本発明のゲル化物質が65℃以上の温度で融解していることが分かる。ここで、公知のゲル化物質について、たとえば寒天、カラギーナン、ゼラチン、ペクチン(HMペクチン、LMペクチン)のゲル化する温度および融解する温度を本発明の好ましいゲル化物質と比較して表1に示す。
Figure 0006961216
表1から分かるように、本発明の好ましいゲル化物質は、公知のゲル化物質と比較すると、ゲル化する温度と融解する温度との差が大きい。このため、本発明の好ましいゲル化物質は、公知のゲル化物質と比較して、調理や加工に用いやすいという利点を有する。
<ゾル化物質>
本発明は、ナタマメから抽出されゾル化物質についても提供する。ナタマメに由来するゾル化物質についてもこれまで報告がなく、新規なものである。ここで、「ゾル」とは、高い粘性を有し、流動性を有する状態を指す。図6は、後述する実験例9において、ナタマメの破砕物を含む液の残渣から調製された試料(試料3)について、20℃または4℃で2日間静置後、遠心分離した後の状態を示す写真であり、図6(a)は遠心分離直後の写真であり、図6(b)は、ペトリ皿に移した状態を示す写真である。図6(b)の左側と右側の写真を比較すると、20℃に静置した場合には、ペトリ皿を傾けた際に流動性を有しており、ゾル化物質が得られていることが分かる。ここで、試料3には、ゲル化物質となる物質のみならず、ゾル化物質となる物質が混在しているものと推定され、20℃静置の時は、ゾル化物資が生成され、4℃静置の時は、ゲル化物質が生成されものと考えられる。
本発明のゾル化物質は、後述する本発明のゾル化物質の製造方法によって好適に製造することができるが、ナタマメ由来の抽出物であって、かつ、ゾル化しているものであれば、本発明のゾル化物質の製造方法により製造されたものに限定されることなく、本発明に包含されるものとする。このような本発明のゾル化物質も、上述した本発明のゲル化物質と同様に、ナタマメ由来であるため人体に無害であり、加工食品などへの応用が期待される。
図7は、後述する実験例9において、ナタマメの破砕物を含む液の残渣から調製された試料(試料3)について、4℃に2日間静置した場合と20℃に2日間静置した場合とを比較して示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は静置日数(日)である。図7には、ナタマメの破砕物を含む液の残渣から調製された試料が、4℃に2日間静置した場合にのみゲル化した一方で、20℃に2日間静置した場合にはゾル化したことが示されている。なお、上述した本発明のゲル化物質と、本発明のゾル化物質とは、同一の物質ではない可能性もあると考えられる。
<ゲル化物質の製造方法(1)>
本発明は、ナタマメの破砕物を含む液を沸騰させるステップと、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を0℃より高く、かつ、10℃以下の温度に静置するステップとを含むことを特徴とするゲル化物質の製造方法についても提供する。図8は、本発明のゲル化物質の製造方法の好ましい一例の手順の概略を示す図である。図8に示す手順は、後述する実験例1で行った手順であり、まず、ナタマメの乾燥豆を、その重量の10倍量の蒸留水に20℃で18時間浸漬後、乾燥豆重量の8倍量の蒸留水を加え、氷上で破砕し、ナタマメの破砕物を含む液(破砕液)を調製する。図8に示す手順では、その後、ナタマメの破砕物を含む液を加熱し、攪拌しながら3分間沸騰させた後、沸騰させたナタマメの破砕物を含む液を、ろ過後、ろ液を4℃で2日間静置する。本発明のゲル化物質の製造方法は、図8に示す手順の全てを含んでいる必要はなく、上述した2つのステップを含んでいればよい。
ここで、図9は、後述する実験例4の結果を後述する実験例1の結果と対比させて示すグラフである。図9には、ナタマメの破砕物を含む液を沸騰させた場合(沸騰処理)と対比して、市販のブロックバスを用いて、100℃または105℃で、ナタマメの破砕物を含む液を撹拌することなくインキュベートした(ナタマメの破砕物を含む液は沸騰していない)場合(100℃インキュベート処理、105℃インキュベート処理)の結果を示している。図9から、ナタマメの破砕物を含む液を沸騰させ、かつ、その後4℃に静置した場合(すなわち、上述した2つのステップを含む場合)のみ、ゲル化物質が得られたことが分かる。
また本発明のゲル化物質の製造方法において、ナタマメは破砕する必要がある。図10は、後述する実験例5の結果を後述する実験例1の結果と対比させて示すグラフである。すなわち、図10には、ナタマメを破砕した場合(破砕)、破砕しなかった場合(非破砕)のそれぞれについて、ナタマメの破砕物または非破砕のナタマメを含む液を沸騰させた後、4℃または20℃に2日間静置した結果、ナタマメの破砕を行い、かつ、その後4℃に静置した場合、ゲル化物質が得られたことが示されている。ナタマメの破砕には、公知のハンドブレンダーなどを好適に用いることができる。また、破砕中に破砕液の温度上昇が起こり、ナタマメ中の酵素によりゲル化物質が分解すること可能性を避けるという理由からは、ナタマメの破砕は、氷上で0℃で行うことが好ましい。
本発明のゲル化方法の製造方法において、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を0℃より高く、かつ、10℃以下の温度に静置する日数については特に制限されるものではなく、1日間以上であることが好ましく、2日間以上であることがより好ましい。ここで、図11は、実験例6の結果を示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は静置日数(日)である。図11には、4℃に静置した場合、2日間以上で結果は殆ど変化しなかったことが示されている。
また本発明のゲル化物質の製造方法において、沸騰後の液をろ過して得られたろ液は、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度、好ましくは0℃以上4℃以下の温度に静置する。ここで、図12は、沸騰させたナタマメの破砕物を含む液をろ過後、ろ液を静置する温度を、4〜20℃の間の温度で、2℃ずつ間をあけて温度雰囲気を設定した結果を示している。図12から、沸騰させたナタマメの破砕物を含む液のろ液を10℃以下の温度に静置した場合に、ゲル化物質が得られることが分かる。その一方で、静置する温度が0℃以下である場合には、液が凍結してしまい、ゲル化物質を得ることは困難であるものと考えられる。
本発明のゲル化物質の製造方法において、前記ナタマメの破砕物を含む液が、ナタマメの破砕物と、ナタマメの破砕物に対し、重量で4倍量〜8倍量の水とからなるものであることが好ましい。ここで、図13は、後述する実験例1において用いた従来法として、乾燥豆重量の8倍量の蒸留水を、アルミホイルの蓋をせずに加水した場合の結果と共に、後述する実験例8の結果を示すグラフである。浸漬したナタマメに加える蒸留水の量を、乾燥豆重量の2倍量、4倍量、6倍量または8倍量とし、沸騰させたシロナタマメの破砕物を含む液をろ過後、ろ液を4℃で静置したところ、2倍量の場合には、加水量が少なく、シロナタマメの破砕物を含む液を沸騰させるステップを行うことができなかった。なお、豆あたりのゲル抽出量は、乾燥豆重量の6倍量で抽出するのが効率的であることが分かった(後述する表2)。
<ゲル化物質の製造方法(2)>
本発明は、ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣を含む液を沸騰させるステップと、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を0℃より高く、かつ、10℃以下の温度に静置するステップとを含むことを特徴とするゲル化物質の製造方法についても提供する。ここで、図14は、後述する実験例9における各試料の調製の手順の概略を示す図である。実験例9で後述するように、ナタマメの破砕物を含む液をろ過し、得られた残渣の6倍量の蒸留水で3回洗浄した後、遠心分離し、得られた沈殿物に蒸留水を加え、攪拌しながら沸騰させた後、さらしでろ過後、ろ液(すなわち、図14に示す試料3)を、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度(具体的には4℃)に静置した場合でも、本発明のゲル化物質を製造することができた。なお、この場合のゲル化物質の製造方法(2)において、好ましい条件などについては上述したゲル化物質の製造方法(1)と同様である。
<ゾル化物質の製造方法>
本発明はまた、ナタマメの破砕物を含む液をろ過した残渣を含む液を沸騰させるステップと、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を所定温度に静置するステップとを含む、ゾル化物質の製造方法についても提供する。後述する実験例9において、ナタマメの破砕物を含む液をろ過し、得られた残渣の6倍量の蒸留水で3回洗浄した後、遠心分離し、得られた沈殿物に蒸留水を加え、攪拌しながら沸騰させた後、さらしでろ過後、ろ液(すなわち、図14に示す試料3)を、所定温度(具体的に20℃)に静置した場合、図6に示したようなゾル化物質を製造することができた。本発明のゾル化物質の製造方法において、沸騰後の液をろ過して得られたろ液を静置する温度を除いては、好ましい条件などについてはゲル化物質の製造方法(1)、(2)と同様である。
ここで、後述する実験例9の試料1(精製によりゲル化物質となる物質のみが含まれる)に基づく実験結果(図12)から、ろ液温度を15℃以上にするとゲル化物質の沈殿がなくなることが分かる。従って、実験例9の試料3(精製条件により、ゲル化物質、ゾル化物質を精製できる試料)では、ろ液温度を15℃以上にするとゾル化物質が得られることが想定される。このため、所定温度の下限としては15℃が好ましい。また、所定温度の上限は特に制限されないが、60℃であることが好ましい。
以下に実験例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実験例1>
シロナタマメの乾燥豆の重量を電子天秤(HR−120、株式会社エー・アンド・デイ製)を用いて測定し、アルミニウムの蓋を設けていないガラスビーカー中、乾燥豆を、その重量の10倍量の蒸留水に20℃で18時間浸漬した。浸漬したナタマメに、アルミニウムの蓋をしないまま、乾燥豆重量(Wとする)の8倍量の蒸留水を加え、氷上でハンドブレンダー(CSB−77JBSTRW、コンエアー社)を用いて5分間破砕し、シロナタマメの破砕物を含む液の試料を調製した。
調製したシロナタマメの破砕物を含む液を、ヒートスターラーで加熱し、スターラーバーを用いて攪拌しながら3分間沸騰させた(この時点で液の重量をWとした)。その後、沸騰させたシロナタマメの破砕物を含む液を、さらしでろ過後、ろ液を、BLOCK BATH(AS ONE社製)を用いて、20℃または4℃で2日間静置した。ここで、沸騰後のシロナタマメの破砕物を含む液の冷却前の状態を図1(a)の写真、20℃で2日間静置した後の状態を図1(b)の写真、4℃で2日間静置した後の状態を図1(c)の写真にそれぞれ示している。図1(c)に示す4℃で2日間静置した場合にのみ、ゲル状の物質(ゲル化物質)が観察された。
20℃または4℃で2日間静置した後のシロナタマメの破砕物を含む液を、20℃、9,100×gで5分間遠心分離して得られた沈殿物の重量をWとした。(W/W)×100で沈澱率(%)を算出した結果を示しているのが図2のグラフであり、図2において縦軸は沈澱率(%)、横軸は温度(℃)である。図2に示すように、4℃で2日間静置した場合に、多量の沈殿物が得られていた。
<実験例2>
試料1〜3、5〜6は、実験例1の手順において、それぞれ以下の手順以外は同様の条件で、4℃で2日間静置した。試料4については、実験例1の4℃で2日間静置した場合と同じ手順で行った。
(試料1)
・シロナタナメの破砕あり(図3における項目「破砕」:+)
・シロナタマメの破砕物を含む液の沸騰なし(図3における項目「沸騰」:−)
・4℃で2日間静置後の遠心分離なし(図3における項目「遠心分離」:−)
(試料2)
・シロナタナメの破砕なし(図3における項目「破砕」:−)
・シロナタマメを含む液の沸騰なし(図3における項目「沸騰」:−)
・4℃で2日間静置後の遠心分離なし(図3における項目「遠心分離」:−)
(試料3)
・シロナタナメの破砕あり(図3における項目「破砕」:+)
・シロナタマメの破砕物を含む液の沸騰あり(図3における項目「沸騰」:+)
・4℃で2日間静置後の遠心分離なし(図3における項目「遠心分離」:−)
(試料4)
・シロナタナメの破砕あり(図3における項目「破砕」:+)
・シロナタマメの破砕物を含む液の沸騰あり(図3における項目「沸騰」:+)
・4℃で2日間静置後の遠心分離あり(図3における項目「遠心分離」:+)
(試料5)
・シロナタナメの破砕なし(図3における項目「破砕」:−)
・シロナタマメを含む液の沸騰あり(図3における項目「沸騰」:+)
・4℃で2日間静置後の遠心分離なし(図3における項目「遠心分離」:−)
(試料6)
・シロナタナメの破砕なし(図3における項目「破砕」:−)
・シロナタマメを含む液の沸騰あり(図3における項目「沸騰」:+)
・4℃で2日間静置後の遠心分離あり(図3における項目「遠心分離」:+)
遠心分離を行った試料については得られた沈殿物に蒸留水を遠心分離前の試料と同量加えたもの、遠心分離を行わなかった試料についてはそのまま用い、これに、1/3量のSDS電気泳動用の調製試薬(0.25M Tris−HCl pH 7.0、4% SDS、5% 2−メルカプトエタノール、40% グリセロール)を添加後、100℃で5分間加熱し、泳動用試料とした。分子量マーカーにはBenchMark(商標) Protein Ladder(ライフテクノロジーズジャパン株式会社)を用いた。図3にSDS−PAGEの結果の写真を示す。SDS−PAGEの結果から、本発明のゲル化物質を含む試料3、4は、いずれもタンパク質を含んでいないことが分かる。
また、本発明のゲル化物質を含む試料4について、グルコースを標準液として、還元糖量を測定するソモギーネルソン法と全糖量を測定するフェノール硫酸法を用いて測定したところ、還元糖量はグルコース当量が187.9±1.6μgであったのに対して、全糖量は48.5±1.8mg/mLとなった。図4は、このソモギーネルソン法およびフェノール硫酸法による測定結果を示すグラフであり、縦軸はグルコース当量(mg/mL)である。ここで、ソモギーネルソン法で測定される還元糖量は単糖が増えると値が大きくなり、多糖が増えると値が小さくなる。一方、フェノール硫酸法は、多糖類等を全て単糖に分解したものに対して測定した値であるので、糖の構造に関わらず、量にのみ依存する値となっている。この結果から、本発明のゲル化物質は多糖類であることが分かった。
<実験例3>
実験例1で得られた遠心分離前のゲル化物質について、20〜100℃の間の温度で、5℃ずつ間をあけて設定した温度雰囲気にそれぞれ48時間静置した後、20℃、9,100×gで10分間遠心分離した。温度雰囲気下に静置する前のゲル化物質を含む液の重量に対する遠心分離後の沈殿物の重量から、沈殿率(%)を算出した。図5は、実験例3の結果を示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は温度(℃)である。図5に示すグラフから、65℃で沈殿率が劇的に変化し、本発明のゲル化物質を融解できる温度は65℃以上であることが分かった。
<実験例4>
実験例1の手順において、シロナタマメの破砕物を含む液を沸騰させるステップの代わりに、市販のブロックバスを用いて、100℃または105℃で、シロナタマメの破砕物を含む液を撹拌することなくインキュベートした。この際、シロナタマメの破砕物を含む液はいずれも沸騰していなかった。その後、実験例1と同様に、20℃または4℃で2日間静置後、遠心分離を行ない、沈殿率を算出した。実験例1の結果と対比させた結果を図9に示す。図9から、シロナタマメの破砕物を含む液を沸騰させ、かつ、その後4℃に静置した場合のみ、ゲル化物質が得られた(高い沈殿率となった)ことが分かる。
<実験例5>
実験例1の手順において、シロナタマメの破砕を行わなかったこと以外は同様にして、20℃または4℃で2日間静置後、遠心分離を行ない、沈殿率を算出した。実験例1の結果と対比させた結果を図10に示す。図10から、シロナタマメの破砕を行い、かつ、その後4℃に静置した場合のみ、ゲル化物質が得られた(高い沈殿率となった)ことが分かる。
<実験例6>
実験例1の手順において、20℃または4℃で静置させる日数を、1日間、3日間、6日間、9日間、14日間としたこと以外は同様にして、遠心分離を行い、沈殿率を算出した。実験例1で行った2日間静置させた場合の結果と共に、実験例6の結果を図11に示す。図11において、縦軸は沈殿率(%)、横軸は静置日数(日)である。4℃に静置した場合、2日間以上で結果は殆ど変化しなかった。
<実験例7>
実験例1の手順において、沸騰させたシロナタマメの破砕物を含む液を、さらしでろ過後、ろ液を静置する温度を、4〜20℃の間の温度で、2℃ずつ間をあけて温度雰囲気を設定した。それぞれの温度雰囲気に2日間静置後、遠心分離を行い、沈殿率を算出した。実験例7の結果を図12に示す。図12において、縦軸は沈殿率(%)、横軸は温度(℃)である。沸騰させたシロナタマメの破砕物を含む液のろ液を10℃以下の温度に静置した場合に、ゲル化物質が得られることが分かる。
<実験例8>
実験例1の手順において、ガラスビーカーにアルミホイルの蓋をし、浸漬したナタマメに加える蒸留水の量を、乾燥豆重量(Wとする)の2倍量、4倍量、6倍量または8倍量とし、沸騰させたシロナタマメの破砕物を含む液を、さらしでろ過後、ろ液を4℃で1日間、2日間または3日間静置したこと以外は同様にして、遠心分離を行い、沈殿率を算出した。実験例1において用いた従来法として、乾燥豆重量の8倍量の蒸留水を、アルミホイルの蓋をせずに加水した場合の結果と共に、実験例8の結果を図13に示す。なお、2倍量の場合には、加水量が少なく、シロナタマメの破砕物を含む液を沸騰させるステップを行うことができなかったため、図12には示されていない。図13に示す結果から、豆重量あたりのゲル湿重量(単位:g(ゲル)/g(豆))を算出した結果を表2に示す。
Figure 0006961216
なお、表2には、アルミニウムの蓋を用いなかった場合を「従来法」、アルミニウムの蓋を用いた場合を「改良法」と表記している。表2に示す結果から、豆あたりのゲル抽出量は、乾燥豆重量の6倍量で抽出するのが効率的であることが分かった。
<実験例9>
シロナタマメの乾燥豆の重量を電子天秤(HR−120、株式会社エー・アンド・デイ製)を用いて測定し、アルミニウムの蓋を設けていないガラスビーカー中、乾燥豆を、その重量(Wとする)の10倍量の蒸留水に20℃で18時間浸漬した。浸漬したナタマメに、アルミニウムの蓋をしないまま、乾燥豆重量(W)の8倍量の蒸留水を加え、氷上でハンドブレンダー(CSB−77JBSTRW、コンエアー社)を用いて5分間破砕し、調製したシロナタマメの破砕物を含む液を用いて、図14に概略を示すように以下の試料1〜5を調製した。
(試料1)
シロナタマメの破砕物を含む液を、実験例1と同様に、ヒートスターラーで加熱し、スターラーバーを用いて攪拌しながら3分間沸騰させた後、さらしでろ過後、ろ液を、20℃または4℃で0時間または2日間静置した場合を試料1とした。
(試料2)
シロナタマメの破砕物を含む液をろ過し、ろ液をヒートスターラーで加熱し、スターラーバーを用いて攪拌しながら3分間沸騰させた後、さらしでろ過後、ろ液を、20℃または4℃で0時間または2日間静置した場合を試料2とした。
(試料3)
シロナタマメの破砕物を含む液をろ過し、得られた残渣(この残渣の重量をWとする)の6倍量の蒸留水で3回洗浄した後、20℃、9,100×gで10分間遠心分離した。得られた沈殿物に、乾燥豆重量(W)の6倍量の蒸留水を加え、ヒートスターラーで加熱し、スターラーバーを用いて攪拌しながら3分間沸騰させた後、さらしでろ過後、ろ液を、20℃または4℃で0時間または2日間静置した場合を試料3とした。
(試料4)
試料2と試料3とを混ぜ合わせ、試料4とした。
(試料5)
試料4をヒートスターラーで加熱し、スターラーバーを用いて攪拌しながら3分間沸騰させた後、20℃または4℃で0時間または2日間静置した場合を試料5とした。
結果を図15に示す。図15において、左側は4℃に静置した場合の各試料1〜5の沈殿率を0日間静置の場合と2日間静置の場合とで対比して示しており、右側は20℃に静置した場合の各試料1〜5の沈殿率を0日間静置の場合と2日間静置の場合とで対比して示している。図15に示す結果から、試料2ではゲル化が生じず、試料3において4℃で2日間静置した場合のみゲル化が生じていたことから、本発明のゲル化物質は、シロナタマメの破砕液をろ過した残渣に含まれている可能性が高くなった。また、試料4、5は、試料2と試料3とを混ぜたものであるため、そのボリュームは試料1の倍近くに増えており、ゲル化物質の濃度は半分程度に薄まっているものの、試料3の半分程度の沈殿率であり、ゲル化物質は試料3であるシロナタマメの破砕液をろ過した残渣にのみ含まれていることが明らかとなった。
なお、実験例2で述べたように、本発明のゲル化物質はタンパク質を含まないが、本発明のゲル化物質を含まない、シロナタマメの破砕物を含む液をろ液は、シロナタマメ由来のタンパク質を豊富に含んでいる。このため、実験例9で行ったように、シロナタマメの破砕物を含む液をろ液と残渣とに分けることで、ろ液に含まれるシロナタマメ由来のタンパク質も有効に利用することができる。
また図6は、試料3について、20℃または4℃で2日間静置後、遠心分離した後の状態を示す写真であり、図6(a)は遠心分離直後の写真であり、図6(b)は、ペトリ皿に移した状態を示す写真である。図6(b)に示すように、ペトリ皿を傾けたところ、20℃で2日間静置した場合のみ流動性を示した。これは、試料3について20℃で2日間静置した場合には、ゾル化していたことを示している。また、図7は、試料3について、4℃に2日間静置した場合と20℃に2日間静置した場合とを比較して示すグラフであり、縦軸は沈殿率(%)、横軸は静置日数(日)である。図7から、シロナタマメの破砕液をろ過した残渣から調製された試料3は、4℃に2日間静置した場合にのみゲル化する一方で、20℃に2日間静置した場合にはゾル化することが分かった。なお、ゲル化物質と、ゾル化する物質(ゾル化物質)とは、同一の物質ではない可能性もあると考えられる。

Claims (4)

  1. ナタマメから抽出されたゲル化物質であり、多糖類であり、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度でゲル化する、ゲル化物質
  2. タンパク質を含まない、請求項1に記載のゲル化物質。
  3. 65℃以上の温度で融解するものである、請求項に記載のゲル化物質。
  4. ナタマメから抽出されたゾル化物質であり、多糖類であり、0℃より高く、かつ、10℃以下の温度でゲル化する、ゾル化物質
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