JPH01168483A - 被記録材及びそれを用いた捺染方法 - Google Patents

被記録材及びそれを用いた捺染方法

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JPH01168483A
JPH01168483A JP62328238A JP32823887A JPH01168483A JP H01168483 A JPH01168483 A JP H01168483A JP 62328238 A JP62328238 A JP 62328238A JP 32823887 A JP32823887 A JP 32823887A JP H01168483 A JPH01168483 A JP H01168483A
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ink
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powder
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Takahiro Mori
隆弘 森
Masahiko Hikuma
昌彦 日隈
Kenji Hasegawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はインク液滴を用いる記録、とりわけインクジェ
ット方式による布帛(織布又は不織布)の捺染に適した
被記録材及び捺染方法に関する。
〔従来の技術〕
従来、布帛(織布や不織布)に対する捺染方法としては
、ローラー捺染、スクリーン捺染、転写捺染等の捺染方
法が用いられ、また一部にはインクジェット方式による
捺染方法も提案されている(特開昭50−59108号
公報参照)。
〔発明が解決しようとしている問題点〕しかしながら、
従来の一般的な捺染方法は捺染用のプリント版を作成す
る必要があり、これらの版、例えば、捺染用版胴やスク
リーン版の作成が高価であり、また転写捺染に於いても
転写紙を印刷するための版の作成が高価であるため、か
なりの量を生産しない限り、コストが合わない。また、
一般にプリント布の模様の流行期間が短いため、その都
度製版するのは更にコストアップとなり、それらの流行
に迅速に対応できず、大量の在庫をかかえることがある
という重大な問題がある。
これらの欠点を解決すべくインクジェット方式による捺
染方法が提案されたが、このインクジェット方式による
捺染では、使用するインクの粘度をプリンターの性質上
あまり高くすることができず、且つ織布は紙等に比較す
ると織目が粗いため、織布面に付着したインクジェット
用インクの滲みの問題があり細かい絵柄の作成が困難で
あった。
更に、従来のインクジェット用インクを用いて形成した
捺染物、特に反応分散型染料を用いた場合に於いては、
染料の染着率が実用上低く、またそれらの洗濯堅牢性も
低いものであった。
そこで、布帛中の官能基と反応する反応性染料を用いる
方法がとられるが、この方法では染料染着性及び洗濯堅
牢性は向上するものの反面、インク中で染料と溶剤とが
反応してしまうためにインクの保存安定性が悪く、紙へ
の記録には適用できない等の欠点を有する。
又、酸性染料等の通常、紙への記録に用いられる染料を
用いる場合には、染料染着性、洗濯堅牢性を向上させる
ために、記録前或いは記録後の布帛の処理を行う必要が
ある。
従来、上記の布帛の前処理としては布帛に四級アンモニ
ウム塩を導入して、酸性染料との染着性を向上させる方
法がとられ、後処理としては染料と布帛が反応する条件
、例えばアルカリ側での反応等の方法がとられてきた。
しかしながら、これらの布帛の前後処理は湿式方式であ
り、設備、環境等の点から優れた方法ではない。
従って、本発明の目的は、上述の如き従来の一般的な捺
染方法における経済的な問題とインクジェット方式によ
る捺染方法における種々の問題、特に滲みの少ない、精
細で且つ鮮明な画像の問題及び捺染物の染料染着性と洗
濯堅牢性の問題を同時に解決し得るインクジェット用被
記録材及びそれを用いたインクジェット捺染方法を提供
することである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の目的は、以下の発明によって達成される。
即ち本発明は、基材と該基材上に積層されたインク受容
層から成る被記録材に於いて、該基材が水に実質的に溶
解し、且つ該インク受容層が水に不溶性であることを特
徴とする被記録材及び該被記録材にインク液滴を用いて
画像記録した後、布帛にインク受容層を接着もしくは含
浸し、水洗によつて基材を除去することを特徴とする捺
染方法である。
〔作用〕
即ち、本発明者はインクジェット方式による布帛の捺染
方法に関し、前記従来技術の欠点を解決した捺染方法を
得るべく鋭意研究の結果、上記の被記録材及びそれを用
いた捺染方法が、特定の捺染用インクを用いることな(
、更には面倒な布帛の前後処理を伴うことな(、安価で
簡便であり、特に被記録材のインク受容層中にインクを
吸収させることにより画像を形成させるものであるから
、滲みが少なく、精細で鮮明な且つ耐水性染料染着性及
び洗濯堅牢性に優れた画像を布帛上に提供するたのに適
した被記録材及び捺染方法であることを知見し、本発明
に至った。
以下に本発明の詳細な説明する。
本発明の被記録材は、基材とこの基材上に積層されたイ
ンク受容層とから構成される。
まず基材としては、水に実質的に溶解し、水洗によって
インク受容層から容易に除去可能な樹脂が用いられ、水
溶性樹脂であれば特に限定されるものではないが、イン
ク受容層との密着性の点から好適な具体例としては、ア
ルブミン、ゼラチン。
カゼイン、S粉、カチオン化澱粉、アルギン酸ソーダ等
の天然樹脂及びポリアミド、ポリアクリルアミド。
ポリビニルピロリドン、四級化ポリビニルピロリドン。
ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコ
ール、セルロース系樹脂、ポリアクリル酸。
スチレン−マレイン酸共重合体開環物、イソブチレン−
マレイン酸開環物、水溶性ポリウレタン樹脂。
水溶性ポリエステル等の合成樹脂等が挙げられる。
基材として用いられる上記樹脂の重合度は、水洗工程の
短縮化のために、すなわち水への溶解性及び水による樹
脂の粘着性(タック)等の点から低重合度のものが好ま
しい。
例えばポリビニルアルコールを用いる場合には重合度が
500〜1800でケン化度が80%以上のものが、水
洗工程の短縮化の点で好ましい。
又、必要に応じては上記樹脂に可塑剤として、エチレン
グリコール、ジエチレングリコール。
ポリエチレングリコール、グリセリン等が添加されても
良い。
更に基材の形成方法は、上記樹脂の溶液を片面剥離処理
をした紙、ポリエステルフィルム、ポリアミドフィルム
及び剥離可能なウェブ上に塗工し、乾燥する方法、或い
は熱的に溶融し、押し出し形成する方法等が挙げられる
が、いずれの場合も乾燥後の厚さが10〜3000μm
1更に好適には10〜1000μmとなるように形成さ
れることが望ましい。
基材の厚さが10μm未満であると剛性が不足して基材
としての役割を果さず、3000μmより厚いと水洗工
程で長時間を費やさなければならない等の問題を生じる
次に本発明に於いて基材上に積層されるインク受容層は
、以下に述べる3つの方法のうち、いずれかによって形
成される。
(1)有機溶剤又は水に分散させた粉体と、有機溶剤又
は水に分散又は溶解させたバインダーとを混合した塗料
を基材上に塗工し乾燥する。
(2)良溶剤に溶解させた樹脂を基材上に塗工して形成
した湿潤状態の塗膜を貧溶剤に浸漬して溶剤置換を行っ
た後、乾燥する。
(3)良溶剤に溶解させた樹脂中に、均一に発泡剤を溶
解又は分散させた塗料を基材上に塗工し、乾燥する。
まず、上記(1)の方法に於いて用いられる粉体として
は、水に不溶性の粉体であることが望ましく、好適な具
体例としては、ポリアクリル酸エステル。
ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリエチレン
−酢酸ビニル、ポリオレフィン、ポリスチレン、アイオ
ノマー、ポリビニルエーテル。
ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ブタジェン
ゴム、アクリロニトリルブタジェンゴム等の300℃以
下で溶融する熱可塑性樹脂、或いはシリカ、ガラスピー
ズ、炭酸カルシウム、二酸化チタン、炭酸マグネシウム
、クレー、アルミナ等の無機粉体。
更には、上記熱可塑性樹脂の架橋物及び尿素ホルマリン
樹脂、アルキド樹脂等の熱硬化性樹脂が挙げられる。
但し、上記の無機粉体及び熱硬化性樹脂を用いる場合に
は、300℃以下で溶融するバインダーとの併用が必要
である。
更に、上記の粉体の一次粒子径は10nm〜100μm
であることが好ましく、より好適には50nm〜10μ
mであることが望ましい。
粉体の一次粒子径がlonm未満である場合は、インク
受容層のインク吸収性が低下し、逆に100μmをこえ
る場合には、インク受容層の機械的強度が低下して基材
から剥がれる、いわゆる粉落ちが生じたり、多数のイン
ク液滴が1つの粉体に着弾してしまい、高解像度の画像
を得ることができない等の問題を生じる。
又、上記の粉体の中でも尿素樹脂粉体等は一次粒子の凝
集によって二次粒子を形成し易いが、二次粒子径につい
てもl On m−100μmであることが好ましく、
特に好適には50nmxlOμmであることが望ましい
次に、上記の(1)の方法に於いて用いられるバインダ
ーとしては、水に不溶性であり、300℃以下で溶融す
る熱可塑性樹脂が用いられ、好適な具体例としては、ポ
リアクリル酸エステル、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブ
チラール、ポリエチレン−酢酸ビニル、ポリスチレン、
ポリビニルエーテル。
ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、ブタジェン
ゴム、アクリルニトリルブタジェンゴム。
ポリエチレン、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル。
アイオノマー、エラストマ、ナイロン等が挙げられる。
更に、水溶性樹脂であっても熱的処理及び化学的反応に
より、架橋化することで水に不溶性となる樹脂であれば
使用することが可能であり、その具体例としては、ポリ
ビニルアルコールの完全ケン化物、メチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース及びジアルデヒド、多官
能エポキシ。
多官能イソシアナート等を含有する水溶性アクリル或い
はビニル共重合体が挙げられる。
上記バインダーの使用量は、粉体100重量部に対して
2〜500重量部であり、バインダーが2重量部より少
ない場合はインク受容層中でのバインダーとしての接着
力が低下して粉落ちを生じ、逆に500重量部より多い
場合にはインク受容層中の空ゲキ体積が低下してインク
の吸収性が悪(なる。
次に(2)及び(3)の方法に於いて用いられる樹脂は
(1)の方法の場合と同様に、水に不溶性であり、先に
具体例として挙げた熱可塑性の樹脂であることが好まし
い。
又、使用される良溶媒及び貧溶媒については適宜選択さ
れ、特に限定されるものではない。
更に(3)の方法に於いて用いられる発泡剤としては、
アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、
ジニトロソペンタメチレンテトラミン、P−)ルエンス
ルホニルヒドラジド。
P、  P−オキシビス(ベンゼンスルホニルヒドラジ
ド)等が挙げられ、これら発泡剤の使用量は、樹脂10
0重量部に対して0.1〜10重量部であることが好ま
しい。
上記発泡剤の使用量が0.1重量部よりも少ない場合は
、インク受容層中の空ゲキ体積が小さいためにインク吸
収性が低下し、逆に10重量部よりも多い場合にはイン
ク受容層の強度が低下する他、発泡剤の残留物がインク
受容層中に存在するために、付与された染料の変色を生
じるという欠点を有する。
本発明に於いて、基材上に積層されるインク受容層は以
上の如く3つの方法のうち、いずれかの方法によって形
成されるが、乾燥後のインク受容層の厚さが1μm以上
となるように塗工されることが好ましい。
1μmに満たない場合には、インクの吸収性が悪く高品
位の画像は得られない。
又、本発明に於いて、基材及びインク受容層の塗工方法
は、従来公知の方法である、ロールコーティング法、ロ
ッドバーコーティング法、スプレーコーティング法、リ
バースロールコータ−法等が用いられ、上記の条件で塗
工液を塗工した後は公知の乾燥方法、例えば、熱感乾燥
炉、熱ドラム等を用いて乾燥し、被記録材とする。
本発明において、上記の如き特定の被記録材にインクジ
ェット記録方法により付与するインクそれ自体は公知の
ものでよ(、例えば直接染料。
酸性染料、塩基性染料9反応性染料2食用色素等に代表
される水溶性染料であり、特にインクジェット記録方式
のインクとして好適であり、上記の被記録材との組合せ
で定着性1発色性、鮮明性。
安定性、耐光性その他の要求される性能を満たす画像を
与えるものとして好ましいものは、例えば、C,I  
ダイレクトブラック17. 19. 32. 51゜7
1.108,146 C,I  ダイレクトブルー6、22. 25.71.
 86゜90.106,199 C,I  ダイレクトレッド1. 4. 17. 28
. 83C,I  ダイレクトイエロー12. 24.
 26. 86゜98.142 C,I  ダイレクトオレンジ34.39.44.46
. 60C,!  ダイレクトバイオレット47. 4
8C,I  ダイレクトブラウン109 C,I  ダイレクトグリ−゛ン59 等の直接染料、 c、r  アシッドブラック2. 7. 24. 26
. 31゜52、 63. 112. 118 C,I  アシッドブルー9. 22. 40. 59
. 93゜102、 104. 113. 117. 
120. 167、2292.234C,I  アシッ
ドレッドl、 6.32.37.51.52.80゜8
5、 87.92.94. 115. 180.256
.317. 315C,I  アシッドイエロー11.
 17. 23. 25. 29゜42、 61.71 C,I  アシッドオレンジ7.19 C,I  アシッドバイオレット49 等の酸性染料が好ましく、その他、 C,I  ベーシックブラック2 C,I  ベーシックブルー1. 3. 5. 7. 
9. 24゜25、 26. 28. 29 C,I  ベーシックレッド1.2.9.12.13.
 14. 37C,I  ベーシックバイオレット7、
 14. 27C,I  フードブラックl、  2 等も使用できる。
上記の染料の例は本発明に適用できるインクに対して特
に好ましいものであり、本発明に使用するインク用の染
料はこれらの染料に限定されるものではない。
このような水溶性染料は、従来のインク中において一般
には約0.1〜20重量%を占める割合で使用されてお
り、本発明においてもこの割合と同様でよい。
本発明に用いる水系インクに使用する溶媒は、水または
水と水溶性有機溶剤との混合溶媒であり、特に好適なも
のは水と水溶性有機溶剤と混合溶媒であって、水溶性有
機溶剤としてインクの乾燥防止効果を有する多価アルコ
ールを含有するものである。また水としては種々のイオ
ンを含有する一般の水でなく、脱イオン水を使用するの
が好ましい。
インク中の水溶性有機溶剤の含有量は、一般にはインク
の全重量に対して重量%で0〜95重量%、好ましくは
10〜80重量%、より好ましくは15〜50重量%の
範囲である。
また本発明に用いるインクは上記の成分の他に必要に応
じて、界面活性剤、粘度調整剤9表面張力調整剤等を包
含し得る。
本発明において、前記の特定の被記録材に上記のインク
を付与して記録を行うためのインクジェット記録方法は
、インクをノズルより効果的に離脱させて、射程体であ
る被記録材にインクを付与し得る方式であればいかなる
方式でもよく、それらの方式の代表的なものは、例えば
、アイイーイーイー・トランス・アクションズ・オン・
インダストリー・アプリケーションズ(IEEE  T
ransactionson  Industry  
Applications) Vol、JA−13、N
o、l (1977年2および3月号)や日経エレクト
ロニクスの1973年1月29日号、1974年4月6
日号および1982年12月6日号に記載されている。
これらに記載の方式は、本発明のインクジェット用イン
クの使用に好適なものであり、その幾つかを説明すると
、先ず静電吸引方式があり、この方式では、ノズルとノ
ズルの数mm前方に置いた加速電極との間に強電界を与
えて、ノズルよりインクを粒子化して次々に引出し、引
出したインクが偏向電極間を飛翔する間に情報信号を偏
向電極に与えて記録する方式と、インク粒子を偏向する
ことなく、情報信号に対応してインク粒子を噴射する方
式とがあり、いずれも本発明のインクジェット用インク
の適用に有効である。
第二の方式としては、小型ポンプでインクに高圧を加え
、ノズルを水晶振動子等で機械的に振動させることによ
り、強制的に微小インク粒子を噴射する方式であり、噴
射されたインク粒子は噴射と同時に、情報信号に応じて
帯電させる。帯電したインク粒子は偏向電極板間を通過
する際、帯電量に応じて偏向される。
この方式を利用した別の方式としてマイクロドツトイン
クジェット方式と称される方式もあり、この方式では、
インク圧力および励振条件をある範囲の適正値に保ち、
ノズル先端より大小二種類のインク液滴を発生し、この
中小径液滴のみを記録に利用するものである。この方式
の特徴は、従来並みの太いノズル口径でも微小液滴群を
得ることができる点である。
第三の方式としてはピエゾ素子方式があり、この方式で
は、インクに加える圧力手段として他方式の如くポンプ
の様゛な機械的手段でな(、ピエゾ素子を利用する。ピ
エゾ素子に電気信号を与えて機械的変位を生じさせるこ
とにより、インクに圧力を加え、ノズルより噴射させる
方式である。
また、本発明のインクは、特開昭54−59936号公
報に記載されている方法で、熱エネルギーの作用を受け
たインクが急激な体積変化を生じ、この状態変化による
作用力によって、インクをノズルから吐出させるインク
ジェット方式で捺染を行う方法に好適であり、優れた吐
出安定性を示す。
以上の如き種々のインクジェット方式がいずれも使用で
き、このような方式のいずれかを採用して、本発明の被
記録材のインク受容層にインクを打ち込み、画像を形成
するのであるが、上記被記録材は画像記録後、布帛上に
転写されるのであるから、インクを打ち込む前に鏡像の
画像処理をしてお(ことが好ましい。
画像の反転方法としては、ホストコンピューター。
イメージプロセッサー内での処理、もしくはプリンター
内でのデータの反転を行っても良い。
本発明に於いて上記の如く、被記録材に記録した画像を
布帛に転写するためには、布帛面とインク受容層面とが
対向する様に上記被記録材を布帛面上に積層した後、基
材側或いは布帛裏側から加熱して基材上に設けられたイ
ンク受容層を溶融させ、布帛内部或いはその表層に致密
な膜もしくはドメインを形成させる。
加熱する場合の温度は使用する被記録材の組成及び布帛
の種類によって異なるが、通常100〜300°Cとさ
れるのが好ましく、特にスチーム加熱の場合には120
℃以上のスチームによるのが好ましい。
上記の捺染物は、水洗によって基材のみが溶解除去され
るが、いわゆる洗濯によっても布帛上に転写された画像
を損なうことな(、基材のみを除去することが可能であ
る。
〔作用・効果〕
以上の如き本発明によれば、捺染に際して従来の一般的
な捺染における如き高価なプリント版の作成は不要であ
り、プリントすべき画像はコンピューターによって極め
て簡単に作成及び修正が可能であるので、従来技術の如
き高価な版を必要とせずに、随時流行の変化に即応する
ことができる。
従って従来技術の如く大量生産によらずとも、少量生産
でも十分な利益を確保することができ、又、工業的な捺
染方法のみならず、一般家庭での趣味的なプリントにも
応用できる。
更に本発明によれば、被記録材のインク受容層中にイン
クを吸収させることによつて、画像形成するものである
から、滲みが少な(、精細で鮮明な且つ耐水性、染料染
着性及び洗濯堅牢性に極めて優れた画像を得ることがで
きる等の効果を有する。
〔実施例〕
以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を更に詳細に説
明する。尚、以下の実施例1〜3の被記録材及び比較例
の布帛に対し、下記の4種のインクを用いて、発熱抵抗
体によりバブル(泡)を発生させてその圧力でインクを
吐出させるオンデマンド型インクジェット記録ヘッドを
有する記録装置を使用して、本発明の方法及び比較例の
方法を実施した。
lエンl(組成) C,!、アシッノドエロー23     2部ジエチレ
ングリコール        15部水       
                  85部墓不之l
(組成) C0I、アシッドレッド92       2部ジエチ
レングリコール        15部水      
                    85部1乙
之l(組成) C,1,ダイレクトブルー86     2部ジエチレ
ングリコール        15部水       
                   85部:IL
L2i(組成) c、r、ダイレクトブラック19      2部ジエ
チレングリコール        15部水     
                     85部X
1文中、部あるいは%とあるのは重量基準である。
実施例1 厚さ190μmの片面剥離紙(日本加工製紙製商品名:
RPCバイグロスプレーン■)上に下記の組成物Aを乾
燥後の膜厚が30μmとなるようにバーコーター法によ
り塗工し、100℃、1部分間の条件で乾燥して水溶性
基材を形成し、片面剥離紙を剥離した。
【皮胞ユ ポリビニルアルコール        io部(クラレ
製 商品名:PVA KL−318ケン化度88%、 
重合度1800 )ポリエチレングリコール     
  1部(キシダ化学製MW300) 水                        
 99部上記の基材上に下記の組成物Bを乾燥後の膜厚
が50μmとなるようにバーコーター法により塗工し、
70℃、20分間の条件で乾燥してインク受容膜を形成
した。
組迩U1里 エラストマーエマルジョン     10(1(三井石
油化学製 ケミパールA−100NV 40%)アイオ
ノマー樹脂エマルジョン   108部(三井石油化学
製 ケミバー/I/5A−100NV37%)水   
                       50
0部得られた被記録材に、前記のインクジェット記録方
式により、反転した画像を形成した後、布帛としてポリ
エステル65%、綿35%のサテン上に画像形成した上
記被記録材を積層し、基材側から表面温度120℃のア
イロンで5分間加熱した。
得られた水溶性基材が積層されである捺染布帛を、水温
25℃の水道水で5分間水洗し、基材を除去した。
実施例2 厚さ100μmのPETフィルム(東し製 商品名ニル
ミラーT)上に下記組成物Cを乾燥後の膜厚が100μ
mとなるようにリバースロールコータ−法により塗工し
、130℃で20分間の条件で乾燥し、水溶性基材を形
成し、PETフィルムを剥離した。
組JJ1S ヒドロキシエチルセルロース     10部(富士ケ
ミカル製 商品名: HECAL15 )水     
                   100部上記
の基材上に下記に組成物りを乾燥後の膜厚が80μmと
なるように、バーコーター法により塗工し、更に湿潤状
態にある組成物りをシクロヘキサンに1分間浸漬して溶
剤置換後、80℃で3分間乾燥し、インク受容層を形成
した。
1炭遺」 ポリビニルブチラール        10部(積水化
学 商品名:エスレツクBM−1)エチルセロソルブ 
        100部得られた被記録材に前記イン
クジェット記録方式により反転した画像を形成した後、
布帛として100%の上に画像形成した上記被記録材を
積層し、基材側から表面温度130℃のアイロンで1分
間加熱した。得られた水溶性基材が積層されである捺染
布帛を水温50℃の水道水で1分間水洗し、基材を除去
した。
実施例3 厚さ190μmの片面剥離紙(日本加工製紙製商品名、
RPCバイグロスプレーン■)上に下記の組成物Eを乾
燥後の膜厚が40μmとなるようにバーコーター法によ
り塗工し、1OO0Cで10分間の条件で乾燥し、水溶
性基材を形成した。
北風(社)」 可溶性でんぷん(キシダ化学製)     10部水 
                         
 90部上記の基材上に下記の組成物Fを乾燥後の膜厚
が50μmとなるようにバーコーター法により塗工し、
150℃で1分間乾燥加熱し、発泡の速度が低下し始め
た時点で冷却した。
1双l」 ポリビニルブチラール        10部(積木化
学製 商品名:エスレツクBH−3)アゾビスイソブチ
ロニトリル    0.5部エチルセロソルブ    
      90部得られた被記録材に前記インクジェ
ット記録方式により反転した画像を形成した後、布帛と
してナイロン100%の上に上記被記録材を積層し、剥
離紙の裏側から表面温度100°Cのアイロンで5分間
加熱した。冷却後剥離紙のみを剥がし、水溶性基材が積
層された捺染布帛を得た。これを、水温30℃の水道水
で3分間水洗し基材を除去した。
比較例 実施例1に用いた布帛に直接インクジェット記録した。
実施例及び比較例の捺染物の画像評価の結果を第1表に
示した。
第1表における各評価項目は下記1〜4の方法に従った
l 捺染物の細線(巾約1mm)の尖鋭度を目視にて判
定した。
○:良好  ×:不良 2  ドツトを約1 m m間隔で一列に並べて30c
mプリントし、ドツトのバラツキを目視にて判定した。
○:良好  ×:不良 3 捺染直後の捺染物と10分間洗浄後の捺染物を目視
にて判定した。
○:差なし   × :洗浄後に色濃度の低下あり。
4 捺染物を更に中性洗剤にて1時間洗浄し、洗浄時間
が10分間の場合と目視にて比較した。
○:差なし   × : 洗浄時間が長くなると色濃度
の低下あり。
第1表

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基材と該基材上に積層されたインク受容層とから
    成る被記録材に於いて、該基材が水に実質的に溶解し、
    且つインク受容層が水に不溶性であることを特徴とする
    被記録材。(2)基材と該基材上に積層されたインク受
    容層とから成る被記録材に於いて、該基材が水に実質的
    に溶解し、且つインク受容層が水に不溶性である被記録
    材に、インク液滴を用いて画像記録した後、布帛にイン
    ク受容層を接着もしくは含浸し、水洗によって基材を溶
    解除去することを特徴とする捺染方法。
JP62328238A 1987-12-24 1987-12-24 被記録材及びそれを用いた捺染方法 Pending JPH01168483A (ja)

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JP2014133957A (ja) * 2013-01-10 2014-07-24 Ricoh Co Ltd 画像形成方法、画像形成システム及び画像形成用シート材

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