JPH0116608Y2 - - Google Patents

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JPH0116608Y2
JPH0116608Y2 JP1980079879U JP7987980U JPH0116608Y2 JP H0116608 Y2 JPH0116608 Y2 JP H0116608Y2 JP 1980079879 U JP1980079879 U JP 1980079879U JP 7987980 U JP7987980 U JP 7987980U JP H0116608 Y2 JPH0116608 Y2 JP H0116608Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、オフセツト巻取輪転印刷機に関
し、特に巻取紙(ウエブ)を垂直方向から供給し
て連続的に印刷するオフセツト巻取輪転印刷機の
構造に関する。
〔従来の技術とその問題点〕
オフセツト印刷は、インキと水とを相互に反撥
させて適正なバランス下に製版および印刷を行う
ことを基本とする。従つて、巻取式輪転印刷機で
は、版胴、ブランケツト胴、圧胴、の所謂三胴と
共にインキを供給するための着肉装置並びに水を
供給するための湿し装置を備えている。
なお、圧胴とブランケツト胴とを兼用させて、
ブランケツト胴と版胴の各2本を1ユニツトと
し、一対のブランケツト胴が互いに圧胴を兼用し
て両面印刷を行うよう構成したものが、構造の簡
略化が図られて製造コストも低廉となり、しかも
胴間の調整が容易になる等の理由によつて、歓迎
されるに至つている。
従来技術に係るこの種の印刷機の中で、特にオ
フセツト巻取輪転印刷機の概略構造を示せば、第
1図の通りである。すなわち、第1図に示す印刷
機2は、一対のブランケツト胴4,4を架台6の
略中央部において互いに水平に対向配置し、それ
ぞれのブランケツト胴4,4に版胴8を摺接する
よう構成していた。このような構成において、巻
取紙10は、ローラ12を介して垂直方向上方へ
巻き取られるが、そのためには、ブランケツト胴
4は矢印方向に、また版胴8は前記ブランケツト
胴4と相反する方向(矢印参照)に回転させなけ
ればならない。
従つて、この場合に、版胴8に水を先行させて
付着するためには、湿し装置14は版胴8の下方
から接してしかも架台6の中央部近傍に配置し、
一方着肉装置16は前記版胴8に側方から接しか
つ架台6の外側部に構成配置しなければならなか
つた。すなわち、版胴8に対し、着肉装置16は
湿し装置14よりも外側に配置されていた。
通常、版胴8の印刷パターンの中で、必要な個
所に多くの水を供給し、また不必要な個所に供給
された水をゴム板で掻き落すように、湿し装置1
4の調整作業を行うことが不可欠である。
しかしながら、前述したように、湿し装置14
が架台6の略中央部に配置されている構造では、
たとえ空間部18が設けられていたとしてもその
調整を行うことは容易でなく、しかも巻取紙10
が装填されている場合には、作業者が空間部18
に入り込むことは到底困難であつた。また、湿し
装置14を構成する湿しローラ20の表面は、モ
ルトン(タオル網筒)もしくは湿しスリーブが巻
着されているが、これらの部材は交換頻度も多い
ため、その都度前記湿しローラ20の取外しおよ
び取付けを行わなければならない。しかしなが
ら、このような作業のために、作業者が空間部1
8に入り込むことは、前記の同様の理由から相当
な困難性を伴うばかりでなく、このような不都合
は巻取紙10を一対のブランケツト胴4,4間に
下方から上方へと挿通する場合にも惹起する。さ
らに、前記構造によれば、巻取紙10を適正に供
給するためのインフイード装置22や、第2図に
示すように印刷機2の横方向に設置しなければな
らず、このため印刷機2全体としての据付面積を
大きくせざるを得ない等の不都合も生じていた。
そこで、本考案の目的は、巻取紙の挿入を容易
化すると共に湿し装置の調整並びに湿しローラ等
の交換作業も簡便となし、さらに据付スペースも
少なくても済むオフセツト巻取輪転印刷機を提供
するにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るオフセツト巻取輪転印刷機は、一
対のブランケツト胴を垂直面に対し水平に対向配
置し、前記ブランケツト胴の外側にそれぞれ版胴
を回転接触するよう配置し、さらに前記版胴に対
し湿し装置および着肉装置をそれぞれ接触配置し
てなるオフセツト巻取輪転印刷機において、 前記ブランケツト胴の上方に巻取紙のインフイ
ード装置を設けて該ブンラケツト胴間に巻取紙を
上方から下方にのみ走行させるよう構成し、 前記各ブランケツト胴に対称的に設けた各版胴
に対し、その下辺部に着肉装置を接触配置すると
共に対向する前記ブランケツト胴と接する側とは
反対側の外側辺部に湿し装置を接触配置し、版胴
の回転により湿し水を付着した後インキを付着す
るよう構成したことを特徴とする。
〔作用〕
本考案に係るオフセツト巻取輪転印刷機によれ
ば、版胴に対し、着肉装置は架台の内側でその下
辺部に接するよう配置し、また湿し装置は架台の
外側でブランケツト胴と接する側とは反対側の外
側辺部に接するよう配置し、版胴およびブランケ
ツト胴を従来装置の胴とは反対方向に回転せしめ
て、巻取紙を垂直方向上方から下方へ供給するよ
う構成することによつて、湿し装置の調整等を架
台の外方から行うことができ、また巻取紙の装着
も垂下させるだけで可能であり、しかもインフイ
ード装置を架台の上部に配置できることから据付
スペースの狭少化が達成される。
〔実施例〕
次に、本考案に係るオフセツト巻取輪転印刷機
の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳
細に説明する。
第3図において、参照符号30は印刷機本体を
示し、この本体30は上下2段に亘つて配置され
た架台32,34により基本的に構成される。各
架台32,34の略中央部には、下方に向けて拡
開する空間部36,38が設けられている。
参照符号40は着肉装置を示し、この着肉装置
40は、インキ壷と各種のローラとにより構成さ
れ、特にローラは互いに連結して最終的には空間
部38側において後述する版胴と接する。まず、
レバー部材42によつて支承されたインキ壷44
の先端にインキ送出用ローラ46が回転自在に装
着され、このインキ送出用ローラ46はインキ移
しローラ48と接する。次いで、前記インキ移し
ローラ48は、インキ均しローラ50と接する。
そして、このインキ均しローラ50は、インキ練
りローラ52、インキ均しローラ54、インキ練
りローラ56およびインキ均しローラ58を経て
版胴60の下辺部においてこの版胴60と接する
インキ着けローラ62,64と摺接する。なお、
前記インキ均しローラ58に接するインキ練りロ
ーラ66は、インキ均しローラ68を経て別個の
インキ着けローラ70にその回転力を伝えるよう
構成されている。
参照符号72は湿し装置を示す。この湿し装置
72は水溜め74を備え、該水溜め74は架台3
4の側部端部に固着され、その内部に元ローラ7
6を半ば浸漬する。そして、元ローラ76は水ブ
ラシローラ78および水均しローラ80を経て版
胴60の外側辺部に接触配置された湿しローラ8
2にその回転力を伝える。このようにして版胴6
0は、それ外側辺部で湿しローラ82と接し、ま
た下辺部でインキ着けローラ62,64,70と
接し、さらに内側辺部で空間部38直上のブラン
ケツト胴84と接する。
以上のように構成される着肉装置40、湿し装
置72、版胴60、ブランケツト胴84は、架台
34の中央縦断面に対称面として左右対象に構成
配置しておく、従つて、ブランケツト胴84,8
4の間には、若干の間隙しか形成されない。な
お、図中、参照符号86は湿しローラ82の版胴
60に対する摺接圧を調整するためのレバー部材
であり、また参照符号88はブランケツト胴8
4,84間の摺接圧を調整するためのレバー部材
であり、さらに参照符号90はブランケツト胴8
4,84間に挿通された巻取紙である。
以上は、本考案の基本的構成を示すものであ
り、次にその動作について説明する。
先ず、レバー部材88を作動させ、ブランケツ
ト胴84,84の間隔を拡げて巻取紙90を上方
から垂下すると共にこの巻取紙90をローラ92
に巻掛けて水平方向へと延在させる。そして、再
びレバー部材88を原状に復帰させた後、着肉装
置40、湿し装置72、版胴60、およびブラン
ケツト胴84を付勢することにより印刷工程を開
始する。この場合、着肉装置40のインキ壷44
に貯溜されている印刷用インキは、インキ送出用
ローラ46→インキ移しローラ48→インキ均し
ローラ50→インキ練りローラ52→インキ均し
ローラ54→インキ練りローラ56→インキ均し
ローラ58→インキ着けローラ62,64または
70を経て版胴60に供給される。一方、湿し装
置72の水溜め74中の水は、元ローラ76→水
ブラシローラ78→水均しローラ80→湿しロー
ラ82を経て版胴60に供給される。
そこで、矢印方向に回転する版胴60には、先
ず水が付着され、次いでインキが付着されて、そ
れらによつて形成された印刷パターンがブランケ
ツト胴84に転移され、巻取紙90の面上に印刷
されることになる。なお、前述した通り、着肉装
置40、湿し装置72、版胴60、およびブラン
ケツト胴84は、それぞれ左右対称に設けられて
いるので、前記と同様の動作により巻取紙90の
両面に対して同時にオフセツト印刷が施されるこ
とになる。
なお、第4図は、本考案に係るオフセツト巻取
輪転印刷機において、架台32の上部にインフイ
ード装置94を載置固定した場合を示すものであ
る。
〔考案の効果〕
前述した実施例から明らかなように、本考案に
よれば、版胴に対し、湿し装置をブランケツト胴
と接する側とは反対の外側辺部に配置し、また着
肉装置を構成するインキ着けローラを前記湿し装
置よりも内側となる版胴の下辺部に配置して、そ
れぞれ版胴と接するよう構成したので、湿し装置
の調整並びに湿しローラの保守(例えばモルトン
等の交換)作業に際し、作業者が殊更架台の空間
部に潜り込む煩雑さを回避することができ、また
巻取紙も上方から垂下するだけでよいので、その
取扱いを一層簡略化することができる。
さらに、架台の上部にインフイード装置を設け
ることにより、インフイード装置より供給される
巻取紙は、そのままブランケツト胴方向に垂下す
るので、インフイード装置と印刷機との間のパス
すなわち巻取紙の過剰分を少なくできる等の実用
的効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来技術に係るオフセツト巻取輪転印
刷機の概略説明図、第2図は従来技術に係るオフ
セツト巻取輪転印刷機とインフイード装置との相
関関係を示す概略説明図、第3図は本考案に係る
オフセツト巻取輪転印刷機の要部構成図、第4図
は本考案に係るオフセツト巻取輪転印刷機とイン
フイード装置との相関関係を示す概略説明図であ
る。 30……印刷機本体、32,34……架台、3
6,38……空間部、40……着肉装置、42…
…レバー部材、44……インキ壷、46……イン
キ送出用ローラ、48……インキ移しローラ、5
0,54,58,68……インキ均しローラ、5
2,56,66……インキ練りローラ、60……
版胴、62,64,70……インキ着けローラ、
72……湿し装置、74……水溜め、76……元
ローラ、78……水ブラシローラ、80……水均
しローラ、82……湿しローラ、84……ブラン
ケツト胴、86,88……レバー部材、90……
巻取紙、92……ローラ、94……インドフイー
ド装置。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 一対のブランケツト胴を垂直面に対し水平に対
    向配置し、前記ブランケツト胴の外側にそれぞれ
    版胴を回転接触するよう配置し、さらに前記版胴
    に対し湿し装置および着肉装置をそれぞれ接触配
    置してなるオフセツト巻取輪転印刷機において、 前記ブランケツト胴の上方に巻取紙のインフイ
    ード装置を設けて該ブランケツト胴間に巻取紙を
    上方から下方にのみ走行させるよう構成し、 前記各ブランケツト胴に対称的に設けた各版胴
    に対し、その下辺部に着肉装置を接触配置すると
    共に対向する前記ブランケツト胴と接する側とは
    反対側の外側辺部に湿し装置を接触配置し、版胴
    の回転により湿し水を付着した後インキを付着す
    るよう構成したことを特徴とするオフセツト巻取
    輪転印刷機。
JP1980079879U 1980-06-10 1980-06-10 Expired JPH0116608Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1980079879U JPH0116608Y2 (ja) 1980-06-10 1980-06-10

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JP1980079879U JPH0116608Y2 (ja) 1980-06-10 1980-06-10

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JPS574340U JPS574340U (ja) 1982-01-09
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54143308A (en) * 1978-04-18 1979-11-08 Dahlgren Harold P Printer

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54143308A (en) * 1978-04-18 1979-11-08 Dahlgren Harold P Printer

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JPS574340U (ja) 1982-01-09

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