JPH01163498A - ポリオレフィン製シロッコファン - Google Patents

ポリオレフィン製シロッコファン

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JPH01163498A
JPH01163498A JP31988887A JP31988887A JPH01163498A JP H01163498 A JPH01163498 A JP H01163498A JP 31988887 A JP31988887 A JP 31988887A JP 31988887 A JP31988887 A JP 31988887A JP H01163498 A JPH01163498 A JP H01163498A
Authority
JP
Japan
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polyolefin
molecular weight
high molecular
sirocco fan
polymerization
Prior art date
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Pending
Application number
JP31988887A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Shiraki
白木 武
Noriji Muraoka
村岡 教治
Kunie Hiroshige
広重 国衛
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 光肌Ω技術公盟 本発明は、耐摩耗性、耐熱性ないし摺動性に優れたシロ
ッコファンに係り、さらに詳しくは、たとえばエアコン
等の家電製品もしくは自動車用空気調和装置その他の空
調機器等に用いられるポリオレフィン製シロッコファン
に関する。
Iの ′・V景tらびに の「1題占 流体を軸方向もしくは半径方向から吸込み半径方向に吐
出するシロッコファンは、たとえば、エアコン等の家電
製品、もしくは自動車用空気調和装置その他の空調機器
もしくはその他の機器に数多く用いられている。このよ
うなシロッコファンは、一般にシャフトに固定され、当
該シャフトをモータにより回転させることで、回転され
るようになっている。ところが、近年の技術革新により
、モータを構成する回転子を一体化させたシロッコファ
ンが開発され、シロッコファンがシャフトに固定されず
に回転自在に保持される場合がある。
また、シャフトと一体成形されたシロッコファンも開発
されている。
特にこのようなシロッコファンにあっては、シロッコフ
ァン自体を回転自在に保持するために、このシロッコフ
ァンに摺動部を設ける必要があり、その摺動部における
摺動性の向上を図ることが求められていた。
そこで従来では、シロッコファンをアルミニウムないし
ステンレス等の金属で構成した場合には、金属製シロッ
コファンの摺動部に軟質金属等の軸受材料を被覆するよ
うにしていた。しかしながら、金属製シロッコファンは
重量が重く、特に家電製品もしくはその他の機器等にこ
れらの金属製シロッコファンを用いると、これらの機器
全体の重量が増大し、好ましくなかった。また、このよ
うな金属製シロッコファンにあっては、その製造時にお
ける切削加工工程が煩雑であると共に、軸受材料を摺動
部に被覆する工程を要し、製造コストが増大する虞があ
った。
このような金属製シロッコファンが有する不都合を解消
するなめ、最近では、このようなシロッコファンをプラ
スチックで成形するようになってきた。このようなシロ
ッコファンを構成するプラスチックとしては、ポリアセ
タール樹脂、ポリイミド樹脂、ポリカーボネート樹脂等
のエンジニアリングプラスチックが考えられる。しかし
ながら、このようなポリアセタール樹脂、ポリイミド樹
脂等のエンジニアリングプラスチックは、高価であって
経済性に劣ると共に摺動性の点でも不十分であるという
問題点がある。そこで、比較的安価なナイロン12ない
しポリエステルラバー等にモリブデンコートして摺動性
をある程度高めたシロッコファンが、エアコン等の家電
製品もしくはその他の機器で用いられている。
〔かじながら、このようなポリエステルラバー等にモリ
ブデンコートしたシロッコファンにあっては、耐摩耗性
、耐熱性および摺動性の点で依然として十分とは言えず
、シロッコファンの摺動部で損耗が生じたり、摺動によ
る摩擦熱等による温度上昇等により、シロッコファンと
それが回転自在に収り付けられるシャフトとの摺動性、
もしくはシロッコファンとそれを回転自在に保持する軸
受との摺動性が悪くなり、ノイズ発生の原因となる虞が
あった。また、このようなシロッコファンの製造時に、
シロッコファンの摺動部にモリブデンコート等を行う工
程を必要とし、製造コストが増大する虞があった。
なお、このような不都合を解消するためG5、このよう
な精密機器等に用いられるシロッコファンを、超高分子
量ポリオレフィンで一体成形することも考えられる。超
高分子量ポリオレフィン、たとえば超高分子量ポリエチ
レンは、汎用のポリオレフィン、たとえば汎用のポリエ
チレンに比べて、耐衝撃性、耐熱性、耐摩耗性、摺動性
、耐薬品性、引張強度等に優れており、各種機器におけ
るシロッコファンとして用いることが考えられる。しか
しながら、超高分子量ポリエチレンは、汎用のポリエチ
レンと比較して溶融粘度が極めて高く流動性が悪いため
、通常の押出成形や射出成形によって成形することは非
常に難しく、そのほとんどは圧縮成形によって成形され
ており、ごく一部が極めて低速でロッド状に押出成形さ
れているのが現状である。
もしこのような溶融流動性に劣る超高分子量ポリエチレ
ンを通常の射出成形法によってシロッコファン形状に成
形すると、金型キャビティ内に樹脂が充填される過程で
剪断破壊流を生じ、得られる成形品は雲母状に層状剥離
を起こし、超高分子量ポリエチレンの優れた特性を有す
る成形品が得られないばかりか、むしろ汎用のポリエチ
レンで成形したシロッコファンにも劣るという結果にな
るのが常であった。
北咀ム旦的 本発明は、このような実情に鑑みてなされたもので゛あ
り、超高分子量ポリオレフィンが本来具備する優れた機
械的性質を損うことなく、かつ層状剥離を生ずることが
なく、射出成形が可能であり、さらに摺動性を高めるた
めにモリブデンコートする必要もないと共に、潤滑剤を
別途供給ないし含油させる必要もなく、比較的安価で、
特に各種機器等に用いられるシロッコファン用として好
適な、耐摩耗性、耐熱性、耐衝撃性、ないし摺動性に優
れ、低ノイズのシロッコファンを提供することを目n勺
とする。
光J眩目暖要 かかる目的を達成するために、本発明に係るポリオレフ
ィン製シロッコファンは、135℃デカリン溶媒中で測
定した極限粘度が10〜40dlQ/gである超高分子
量ポリオレフィンと、135℃デカリン溶媒中で測定し
た極限粘度が0.1〜5dJ!/gである低分子量ない
し高分子量ポリオレフィンとから実質的になり、 (i)上記超高分子量ポリオレフィンは、該超高分子量
ポリオレフィンと上記低分子量ないし高分子量ポリオレ
フィンとの総重量に対し、15〜40重1%の範囲にあ
り、 (i)135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η
]cが3.5〜156N/gの範囲にあり、(ii)溶
解トルクTが4.5kir−1以下の範囲にあるポリオ
レフィンを少なくとも含むポリオレフィン組成物を射出
成形して得られることを特徴としている。
この゛ような本発明に係るポリオレフィン製シロッコフ
ァンによれば、超高分子量ポリオレフィンが本来具備す
る優れた機械的性質を損うことなく、かつ層状剥離を生
ずることなく、ポリオレフィン組成物を射出成形するこ
とによって簡単に得られるので、耐摩耗性、耐熱性、耐
衝撃性、ないし摺動性に優れたシロッコファンを、比較
的安価に得ることが可能になる。しかも本発明によれば
、ポリオレフィン組成物を射出成形することによって得
られたポリオレフィン製シロッコファン単体で十分な摺
動性を有するため、摺動性を高めるために摺動部にモリ
ブデンコートする必要もないと共に潤滑剤を供給ないし
含油させる必要もない。さらに、本発明に係るポリオレ
フィン製シロッコファンは、耐摩耗性、耐熱性、耐衝撃
性、ないし摺動性に優れていることから、摺動部の損耗
が生じ難く、しかも摺動部における摩擦熱による温度上
昇等によっても、シロッコファンとそれが回転自在に収
り付けられるシャフト等との摺動性が悪べなったりする
ことがないと共に、ノイズも極力抑制できる。
及肌O且体麹韮朋 以下本発明を具体的に説明する。
本発明に係るポリオレフィン製シロッコファンは、たと
えば、VTR、ビデオカメラ、オフィスオートメーショ
ン(OA>機器等の精密機器、コンベアー、健康器具、
自動車、あるいは玩具、その他の一般機器等に好ましく
用いられ、少なくとも下記に示すポリオレフィン(A)
を含むポリオレフィン組成物をたとえば金型内で射出成
形することによって得られる。
ポリオレフィン A 本発明で用いられるポリオレフィン(A>は、超高分子
量ポリオレフィンと、低分子量ないし高分子量ポリオレ
フィンとからなっているが、以下に超高分子量ポリオレ
フィンと、低分子量ないし高分子量ポリオレフィンにつ
いて説明する。
本発明で用いられる超高分子量ポリオレフィンの135
℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]Uは、10
〜40d1/g、好ましくは15〜35(IQ/gの範
囲にある。この極限粘度[η]、が10dj!/g未満
であると、射出成形品としてのシロッコファンの機械的
性質が劣る傾向にあるため好ましくなく、一方40dl
/gを超えると、射出成形品としてのシロッコファンの
外観が悪くなり、フローマークが発生し、かつ層状剥離
を生じるため好ましくない。
本発明で用いられる低分子量ないし高分子量ポリオレフ
ィンの135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η
]hは、0.1〜5d、l!/g、好ましくは0.5〜
3dΩ/gの範囲にある。この極限粘度[η]hが0.
1 dfJ/g未満であると、分子量が低すぎて射出成
形品としてのシロッコファンの表面にブリートする虞が
あるため好ましくなく、一方5d、l!/gを超えると
、溶融流動性が下がるため、汎用のポリエチレン射出成
形機をそのまま使用することは困難であるため好ましく
ない。
上記のような超高分子量ポリオレフィンおよび低分子量
ないし高分子量ポリオレフィンは、たとえばエチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン
、1−オクテン、1−デセン、1−ドデセン、4−メチ
ル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテンなどのα
−オレフィンの単独重合体または共重合体からなる。こ
のうち、エチレンの単独重合体、またはエチレンと他の
α−オレフィンとがらなり、エチレンを主成分としてな
る共重合体が望ましい。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
においては、上記超高分子量ポリオレフィンと、低分子
量ないし高分子量ポリオレフィンとは、上記超高分子量
ポリオレフィンが両ポリオレフィンの総重量に対し、1
5〜40重量%を占めるような割合で存在しており、換
言すれば、上記低分子量ないし高分子量ポリオレフィン
が両ポリオレフィンの総重量に対し、85〜60重量%
を占めるような割合で存在している。上記のような超高
分子量ポリオレフィンは、両ポリオレフィンの総重量に
対し、20〜35重量%を占めるような割合で存在して
いることが好ましい。超高分子量ポリオレフィンの量が
15重量%未満であると、得られる射出成形品としての
シロッコファンの機械的性質が劣る傾向にあるため好ま
しくなく、一方40重量%を超えると、得られる射出成
形品としてのシロッコファンに層状剥離が発生し、結果
として機械的性質が良好な成形品が得られないため好ま
しくない。
本発明で用いられるポリオレフィンは、上記のような量
的割合で存在する超高分子量ポリオレフィンと、低分子
量ないし高分子量ポリオレフィンとから実質的になる。
しかして、本発明で用いられるポリオレフィンは、13
5℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度[η]cが3.
5〜15d、l!/gの範囲にあり、溶融トルクT (
kg−an )が4.5kg−am以下にある。なお、
ここで溶融トルクTは、JSRキュラストメーター(命
中機械工業KK製)を用いて、温度240℃、圧力5k
g/−1振幅3°振動数6 CPHの条件で測定した値
である。
上記の[η]。が3.56N/g未満であると、得られ
る射出成形品としてのシロッコファンの機械的強度、と
くに耐摩耗性が劣る虞があるため好ましくなく、一方[
η]cが15(1,1!/gを超えると、得られる射出
成形品としてのシロッコファンに層状剥離が発生し、結
果として耐摩耗性等の機械的強度が低下するため好まし
くない。
また溶融トルクTが4.5kg−cyaを超えると、成
形時に通常のスクリューに喰い込まず、汎用の射出成形
機では射出成形不能であるため好ましくない。
本発明で用いられるポリオレフィンは、好ましくは[η
]。が4.0〜10dβ/gの範囲にある。
本発明で用いられるポリオレフィンは、超高分子量ポリ
オレフィンと低分子量ないし高分子量ポリオレフィンと
を上記のような割合で配合して調製することもできるが
、本発明者らの検討によれば、特定の高活性固体状チタ
ン触媒成分および有機アルミニウム化合物触媒成分から
形成される触媒の存在下に、オレフィンを多段階で重合
せしめる下記のような多段階重合法により得られるポリ
オレフィンが優れた特性を有していることが分った。
このような多段階重合法は、マグネシウム、チタンおよ
びハロゲンを必須成分とする高活性チタン触媒成分(イ
)と、有機アルミニウム化合物触媒成分(ロ)とから形
成されるチーグラー型触媒の存在下に、オレフィンを多
段階重合させることにより実施される。すなわち、少な
くとも1つの重合工程において極限粘度10〜406ρ
/gの超高分子量ポリオレフィンを生成させ、その他の
重合工程において水素の存在下にオレフィンを重合させ
て極限粘度が0.1〜5 dN / gの低分子量ない
し高分子量ポリオレフィンを生成させる。
使用される特定のチーグラー型触媒は、基本的には、固
体状チタン触媒成分と有機アルミニウム化合物触媒成分
とから形成される特定の性状の触媒である。該固体状チ
タン触媒成分としては、たとえば粒度分布が狭く、平均
粒径が0.01〜5μm程度であって、微小球体が数個
固着したような高活性微粉末状触媒成分を用いるのが好
適である。かかる性状を有する高活性微粉末状チタン触
媒成分は、たとえば特開昭56−811号公報に開示さ
れた固体状チタン触媒成分において、液状状態のマグネ
シウム化合物と液状状態のチタン化合物とを接触させて
固体生成物を析出させる際に、析出条件を厳密に調整す
ることによって製造することができる。具体的には、特
開昭56−811号公報に開示された方法において、塩
化マグネシウムと高級アルコールとを溶解した炭化水素
溶液と、四塩化チタンとを低温で混合し、次いで50〜
100℃程度に昇温して固体生成物を析出させる際に、
塩化マグネシウム1モルに対し、0.01〜0゜2モル
程度の微量のモノカルボン酸エステルを共存させるとと
もに強力な撹拌条件下に該析出を行なうことにより、高
活性微粉末状チタン触媒成分を調製することができる。
さらに必要ならば四塩化チタンで洗浄してもよい。
このようにすると、優れた活性および粒子状態を有する
固体触媒成分を得ることができる。かかる触媒成分は、
たとえばチタンを約1〜約6重量%程度含有し、ハロゲ
ン/チタン(原子比)は約5〜約90、マグネシウム/
チタン(原子比)は約4〜約50の範囲にある。
また、上記のようにして調製した該固体状チタン触媒成
分のスラリーを高速で剪断処理することにより得られる
、粒度分布が狭く、しかも平均粒径が0.01〜5μm
、好ましくは0.05〜3μmの範囲にある微小球体も
、高活性微粉末状チタン触媒成分として好適に用いられ
る。高速剪断処理の方法としては、具体的には、たとえ
ば不活性ガス雰囲気中で固体状チタン触媒成分のスラリ
ーを市販のホモミキサーにより適宜時間処理する方法が
採用される。その際触媒性能の低下防止を目的として、
予めチタンと当モル量の有機アルミニウム化合物とを添
加しておく方法を採用することもできる。さらに、処理
後のスラリーを篩いで沢過し、粗粒を除去する方法を採
用することもできる。これらの方法によって、前記微小
粒径の高活性微小粉末状チタン触媒成分が得られる。
本発明で用いられるポリオレフィンは、上記のような高
活性微粉末状チタン触媒成分(イ)と有機アルミニウム
化合物触媒成分(ロ)とを用い、必要に応じ電子供与体
を併用して、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、灯油など
の炭化水素媒体中で、通常、0〜100℃の範囲の温度
条件下、少なくとも2段以上の多段階重合工程でオレフ
ィンをスラリー重合することによって製造することがで
きる。
有機アルミニウム化合物触媒成分(ロ)としては、たと
えばトリエチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニ
ウムのようなトリアルキルアルミニウム、ジエチルアル
ミニウムクロリド、ジイソブチルアルミニウムクロリド
のようなシアルミニウムクロリド、エチルアルミニウム
セスキクロリドのようなアルキルアルミニウムセスキク
ロリド、あるいはこれらの混合物が好適に用いられる。
該オレフィンの多段重合工程には、少な(とも2個以上
の重合槽が通常は直列に連結された多段階重合装置が採
用され、たとえば2段重合法、3段重合法、・・・n段
重合法が実施される。また、1個の重合槽で回分式重合
法により多段階重合法を実施することも可能である。該
多段階重合工程のうちの少なくとも1個の重合槽におい
ては、特定量の超高分子量ポリオレフィンを生成させる
ことが必要である。該超高分子量ポリオレフィンを生成
させる重合工程は、第1段重合工程であってもよいし、
中間の重合工程であってもよいし、また2段以上の複数
段であっても差しつかえない。第1段重合工程において
超高分子量ポリオレフィンを生成させることが、重合処
理操作を容易にさせ、しかも得られるポリオレフィンの
物性を容易に制御しうるため好ましい。該重合工程にお
いては、本発明で用いられるポリオレフィンの15〜4
0重量%が、極限粘度[η]u (デカリン溶媒中で1
35℃で測定した値)が10〜40dll/gである超
高分子量ポリオレフィンで占められるようにすることが
必要であり、さらには本発明で用いられるポリオレフィ
ンの18〜37重量%、とくに21〜35重量%が、極
限粘度[η]、が15〜35 dl / g、とくに1
8〜30d1/gである超高分子量ポリオレフィンで占
められるようにすることが好ましい。この重合工程にお
いて、生成する超高分子量ポリオレフィンの極限粘度[
η]、が10dj!/g未満であっても、また該重合工
程で生成する超高分子量ポリオレフィンが15〜40重
量%の範囲を外れても、射出成形可能なポリオレフィン
を得ることは難しい。
該多段階重合工程において、超高分子量ポリオレフィン
を生成させる重合工程では、前記高活性チタン触媒成分
(イ)および前記有機アルミニウム化合物触媒成分(ロ
)からなる触媒の存在下に重合が実施される。重合は気
相重合法で実施することもできるし、液相重合法で実施
することもできる。いずれの場合にも、超高分子量ポリ
オレフィンを生成させる重合工程では、重合反応は必要
に応じて不活性媒体の存在下に実施される。たとえば気
相重合法では必要に応じて不活性媒体からなる希釈剤の
存在下に実施され、液相重合法では必要に応じて不活性
媒体からなる溶媒の存在下に実施される。
該超高分子量ポリオレフィンを生成させる重合工程では
、触媒として高活性チタン触媒成分(イ)をたとえば媒
体1p当りのチタン原子として約0.001〜約20ミ
リグラム原子、好ましくは約0.005〜約10ミリグ
ラム原子、有機アルミニウム化合物触媒成分(ロ)を、
Al /Ti(原子比)が約0.1〜約1000、とく
に約1〜約500となるような割合で使用するのがよい
前記超高分子量ポリオレフィンを生成させる重合工程の
温度は、通常、約−20〜約120℃、好ましくは約O
〜約100℃、とくに好ましくは約5〜約95℃の範囲
である。また、重合反応の際の圧力は、前記温度で液相
重合または気相重合が可能な圧力範囲であり、たとえば
大気圧〜約100kg/ci、好ましくは大気圧〜約5
0 kg/ aaの範囲である。また、重合工程におけ
る重合時間は、前重合ポリオレフィンの生成量が該高活
性チタン触媒成分中のチタン1ミリグラム原子当たり約
1000g以上、好ましくは約2000g以上となるよ
うに設定すればよい。また、該重合工程において、前記
超高分子量ポリオレフィンを生成させるためには、該重
合反応を水素の不存在下に実施するのが好ましい。さら
には、該重合反応を実施後、重合体を不活性媒体雰囲気
下で一旦単離し、保存しておくことも可能である。
該超高分子量ポリオレフィンを生成させる重合工程にお
いて使用することのできる不活性媒体としては、たとえ
ばプロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、
オクタン、デカン、灯油などの脂肪族炭化水素;シクロ
ペンタン、シクロヘキサンなどの脂環族炭化水素゛;ベ
ンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素;ジ
クロルエタン、メチレンクロリド、クロルベンゼンなど
のハロゲン化炭化水素;あるいはこれらの混合物などを
挙げることができる。とくに脂肪族炭化水素の使用が望
ましい。
また、本発明で用いられるポリオレフィンを製造する際
には、前記超高分子量ポリオレフィンを生成させる重合
工程以外の他の重合工程すなわち低分子量ないし高分子
量ポリオレフィンを得るための重合工程においては、水
素の存在下に残余のオレフィンの重合反応が実施される
。超高分子量ポリオレフィンを生成させる重合工程が第
1段階重合工程であれば、第2段階以降の重合工程が当
該重合工程に該当する。当該重合工程が超高分子量ポリ
オレフィン生成重合工程の後に位置している場合には、
当該重合工程には該超高分子量ポリオレフィンを含むポ
リオレフィンが供給され、当該重合工程が超高分子量ポ
リオレフィン生成重合工程以外の重合工程の後に位置す
る場合には、前段階で生成した低分子量ないし高分子量
ポリオレフィンが供給されイいずれの場合にも連続して
重合が実施される。その際、当該重合工程には、通常、
原料オレフィンおよび水素が供給される。当該重合工程
が第1段階の重合工程である場合には、前記高活性チタ
ン触媒成分(イ)および有機アルミニウム化合物触媒成
分(ロ)からなる触媒が供給され、当該重合工程が第2
段階以降の重合工程である場合には、前段階で生成した
重合生成液中に含まれている触媒をそのまま使用するこ
ともできるし、必要に応じて前記高活性チタン触媒成分
(イ)および/または有機アルミニウム化合物(ロ)を
追加補充しても差しつかえない。
このようにして得られる低分子量ないし高分子量ポリオ
レフィンは、全重合工程で重合される全オレフィン成分
に対して5〜70重量%、好ましくは20〜60重量%
、とくに好ましくは25〜55重量%の範囲で存在して
いる。
前記超高分子量ポリオレフィン生成重合工程以外の重合
工程における水素の供給割合は、当該各重合工程に供給
されるオレフィン1モルに対して、通常、0.01〜5
0モル、好ましくは0.05〜30モルの範囲である。
前記超高分子量ポリオレフィン生成重合工程以外の重合
工程における重合槽内の重合生成液中の各触媒成分の濃
度は、重合容積1.1!当り、前記処理した触媒をチタ
ン原子に換算して約0.001〜約0.1ミリグラム原
子、好ましくは約01005〜約0.1ミリグラム原子
とし、重合系のAt/Ti(原子比)が約1〜約100
0、好ましくは約2〜約500となるように調製される
ことが好ましい。そのために必要に応じ、有機アルミニ
ウム化合物触媒成分(ロ)を追加使用することができる
。重合系には、他に分子量、分子量分布等を調節する目
的で水素・電子供与体、ハロゲン化炭化水素などを共存
させてもよい。
重合温度はスラリー重合、気相重合が可能な温度範囲で
、かつ約40℃以上、より好ましくは約50〜約100
℃の範囲が好ましい。また、重合圧力は、たとえば大気
圧〜約100kg/cnf、とくには大気圧〜約50k
g/−の範囲が好ましい。そして重合体の生成量が、チ
タン触媒成分中のチタン1ミリグラム原子当り約100
0g以上、とくに好ましくは約5000g以上となるよ
うな重合時間を設定するのがよい。
超高分子量ポリオレフィンを生成させるための重合工程
以外の重合工程は、同様に気相重合法で実施することも
できるし、液相重合法で実施することもできる。もちろ
ん各重合工程で異なる重合方法を採用することも可能で
ある。液相重合法のうちではスラリー懸濁重合法が好適
に採用される。
いずれの場合にも、該重合工程では重合反応は通常は不
活性媒体の存在下に実施される。たとえば気相重合法で
は不活性媒体希釈剤の存在下に実施され、液相スラリー
懸濁重合法では不活性媒体溶媒の存在下に実施される。
不活性媒体としては前記超高分子量ポリオレフィンを生
成させる重合工程において例示した不活性媒体と同じも
のを例示することができる。
最終段階の重合工程で得られるポリオレフィン組成物[
η]。が、通常、3.5〜15dN/g、好ましくは4
゜0〜10dfI/g、溶融トルクが4.5kg−an
以下となるように重合反応が実施される。
前記多段階重合法は、回分式、半連続式または連続式の
いずれかの方法でも実施することができる。
前記多段階重合方法が適用できるオレフィンとしては、
前述のようにエチレン、プロピレン、1−ブテン、1−
ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、
1−ドデセン、4−メチル−1−ペンテン、3−メチル
−1−ペンテンなどのα−オレフィンを例示することが
でき、これらのα−オレフィンの単独重合体の製法に適
用することもできるし、二種以上の混合成分からなる共
重合体の製法に適用することもできる。これらのα−オ
レフィンのうちでは、エチレンまたはエチレンと他のα
−オレフィンとの共重合体であって、エチレン成分を主
成分とするエチレン系重合体の製法に前記多段階重合方
法を適用するのが好ましい。
開醜怪光阻剋ユ旦上 本発明に係るポリオレフィン製シロッコファンを製造す
るのに好適なポリオレフィン組成物は、上記のようなポ
リオレフィン(A>に加えて、摺動性充填剤(B)を含
んでも良い。
摺動性充填剤(B)としては、従来摺動性充填剤として
公知のものが特に限定されることなく用いられるが、具
体的には以下のような化合物が用いられる。
グラファイト粉末、ポリテトラフルオロエチレン樹脂(
PTFE) 、四フッ化エチレンー六フッ化プロピレン
共重合体樹脂(FEP) 、四フッ化エチレンーパーフ
ルオロアルコキシエチレン共重合体樹脂(PFA) 、
三フッ化塩化エチレン樹脂(PCTFE) 、四フッ化
エチレンーエチレン共重合体樹脂(ETFE)、フッ化
ビニリデン樹脂などのフッ素樹脂粉末、フッ化モリブデ
ン粉末、硫化モリブデン粉末、酸化チタン粉末、ポリフ
ェニレンサルファイド樹脂粉末など。
これらの摺動性充填剤(B)は、粉末状で用いられるこ
とが好ましく、その粒子径は0.01〜500 )t 
m好ましくは0.05〜100μmであることが望まし
い。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物では、上記のような摺動性充填剤(B)は、ポリ
オレフィン(A)100重量部に対して1〜70重量部
、好ましくは3〜50重量部さらに好ましくは5〜30
重量部の量で用いられるのが良い。
毀遣伏光塊剤」5上 本発明に係るポリオレフィン製シロッコファンを構成す
るポリオレフィン組成物は、前記ポリオレフィン(A>
に加えて、繊維状充填剤(C)を含んでも良い。
繊維状充填剤(C)としては、従来繊維状充填剤として
公知のものが特に限定されることなく用いられるが、具
体的には以下のようなものが用いられる。
ガラス繊維、カーボン繊維、ボロン繊維、チタン酸カリ
ウィスカー、金属繊維たとえばアルミニウム繊維、ステ
ンレス鋼繊維など。
石綿、アラミド繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維など。
これらの繊維状充填剤(B)は、その繊維径が1〜30
μm好ましくは5〜20μmであり、繊維長が1000
〜10000μm好ましくは3000〜6000μmで
あり、アスペクト比は33〜10000好ましくは15
0〜1200であることが望ましい。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物では、上記のような繊維状充填剤(C)は、ポリ
オレフィン(A>100重量部に対して1〜70重量部
、好ましくは3〜50重量部さらに好ましくは5〜30
重量部の景で用いられる。
フェノールへD 本発明に係るポリオレフィン製シロッコファンを構成す
るポリオレフィン組成物は、前記ポリオレフィン(A>
に加えて、フェノール系安定剤(D>を含んでも良い。
フェノール系化合物としては、従来公知のものが特に限
定されることなく用いられるが、具体的には以下のよう
な化合物が用いられる。
2.6−ジーt−ブチル−4−メチルフェノール、2.
6−ジ−シクロへキシル−4−メチルフェノール、2.
6−ジイツブロピルー4−エチルフェノール、2.6−
ジーt−アミル−4−メチルフェノール、2.6−ジー
t−オクチル−4−n−プロピルフェノール、2.6−
ジシクロへキシル−4−n−オクチルフェノール、 2−イソプロピル−4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール、 2−t−ブチル−2−エチル−6−t−オクチルフェノ
ール、 2−インブチル−4−エチル−6−1−ヘキシルフェノ
ール、 2−シクロへキシル−4−n−ブチル−6−インプロビ
ルフエノール、 テトラキス[メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシ)ヒドロシンナメートコメタンなど。
またフェノール系安定剤として、フェノール核を2個以
上有するフェノール系化合物を用いることもできる。こ
のようなフェノール核を2個以上有するフェノール系化
合物としては、具体的には、以下のような化合物が用い
られる。
2.2−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェノール) 484−ブチリデンビス(3−メチル−6−t−ブチル
フェノール) 4.4゛−チオビス(3−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール) 2.2゛−チオビス(4−メチル−6−t−ブチルフェ
ノール) 1.3.5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5
−ジーを一ブチルー4−ヒドロキシフェニル)ベンジル
ベンゼン、 1.3.5−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−1−ブチルフェノール)メタン、 テトラキス[メチレン(3,5−ジーtert−ブチル
ー4−ヒドロキシフェニル)プロピオネートコメタン、 β−(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドキシフ
ェニル)プロピオン酸アルキルエステル、 2.2゛−オキザミドビス[エチル−3−(3,5−ジ
ーtert−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート] などが例示できる。β−(3,5−ジーtert−ブチ
ルー4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アルキルエ
ステルとしてはとくに炭素数18以下のアルキルエステ
ルが好ましい。また、テトラキス[メチレン(2,4−
ジー【−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ートコメタン、n−オクタデシル−3−(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート
、2,6−ジーt−7′チル−〇−クレゾール、2.4
.6−トリス(3°、5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロ
キシベンジルチオノ−1,3,5−トリアジン、2,2
°−メチレンビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノ
ール)、4.4゛−メチレンビス(2,6−ジーt−ブ
チルフェノール) 、2.2−メチレンビス[6−(1
−メチルシクロヘキシル)P−クレゾール]、ビス[3
,5−ビス(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェニル
)ブチリックアシドコグリコールエステル、4,4−ブ
チリデンビス(6−t−ブチル−m−クレゾール) 、
1,1.3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5
−ドブチルフェニル)ブタン、1,3.5−トリス(2
,6−シメチルー3−ヒドロキシ−4−t−ブチルベン
ジル)インシアヌレート、i、3.5−トリス(3,5
−ジー1−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,、
’l、6− )リメチルベンゼン、1.3.5−トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)
インシアヌード、1,3.5−トリス[(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオ
キシエチル]イソシアヌレート、2−オクチルチオ−4
,6−ジ(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル)
フェノキシ−1,3,5−トリアジン、4,4°−チオ
ビス(6−1−ブチル−m−クレゾール)などが用いら
れる。
これらのフェノール系安定剤は、単独であるいは組合せ
て用いられる。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物では、上記のようなフェノール系安定剤(B)は
、ポリオレフィン(A>100重量部に対して0.00
5〜5重量部、好ましくは0.01〜0,5重量部さら
に好ましくは0.05〜0.2重量部の量で用いられる
゛ ) スファイトT”、   I  E本発明に係る
ポリオレフィン製シロッコファンを構成するポリオレフ
ィン組成物は、前記ポリオレフィン(A>に加えて、有
機フォスファイト系安定剤(C)を含んでも良い。
有機フォスファイト系安定剤としては、従来公知のもの
が特に限定されることなく用いられるが、具体的には以
下のような化合物が用いられる。
トリオクチルホスファイト、トリラウリルホスファイト
、トリデシルホスファイト、オクチル−ジフェニルホス
ファイト、トリス(2,4−ジーtert−ブチルフェ
ニル)、ホスファイト、トリフェニルホスファイト、ト
リス(ブトキシエチル)ホスファイト、トリス(ノニル
フェニル)ホスファイト、ジステアリルペンタエリスリ
トールジホスファイト、テトラ(トリデシル)−1,1
,3−)−リス(2−メチル−5−tert−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)ブタンジホスファイト、テト
ラ(C12〜C15混合アルキル) −4,4°−イソ
プロピリデンジフェニルジホスファイト、テトラ(トリ
デシル) −4,4−ブチリデンビス(3−メチル−6
−tert−ブチルフェノール)ジホスファイト、トリ
ス(3,5−ジーtert−ブチルー4−ヒドロキシフ
ェニル)ホスファイト、トリス(モノ・ジ混合ノニルフ
ェニル)ホスファイト、水素化−4,4°−イソプロピ
リデンジフェノールポリホスファイト、ビス(オクチル
フェニル)・ビス[4,4°−ブチリデンビス(3−メ
チル−6−tert−ブチルフェノール)]・1,6−
ヘキサンオールジホスファイト、フェニル・4,4′−
イソプロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ビス(2,4−ジーtert−ブチル
フェニル)ペンタエリスリトールジホスアイト、ビス(
2,6−シーtert−ブチル−4−メチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、トリス[4,4
’−イソプロピリデンビス(2−1ert−ブチルフェ
ノール)]ホスファイト、フェニル・ジイソデシルホス
ファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、トリス(1,3−ジ−ステアロイルオ
キシイソプロピル)ホスファイト、4,4゛−イソプロ
ピリデンビス(2−tert−ブチルフェノール)・ジ
(ノニルフェニル)ホスファイト、9,10−ジ−ヒド
ロ−9−オキサ−9−オキサ−10−ホスファフェナン
スレン−10−オキサイド、テトラキス(2,4−ジー
tert−ブチルフェニル) −4,4°−とフ二二レ
ンジホスファイトなどが挙げられる。
またビス(ジアルキルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイトエステルは、下記の式(1)で示される
スピロ型ないし式(2)で示されるケージ形のものも使
用される。通常はこのようなホスファイトエステルを製
造する方法から生じる経済的理由のために両異性体の混
合物が最も多く使用される。
ここで、R1、R2は炭素原子数1〜9のアルキル基と
くに分枝のあるアルキル基なかでもtert−ブチル基
が好ましく、またフェニル基におけるその置換位置は2
,4位が最も好ましい。好適なホスファイトエステルは
ビス(2,4−ジーtert−ブチルフェニル)ペンタ
エリスリI・−ルジホスファイトである。
これらの有機フォスファイト系安定剤は、単独であるい
は組合せて用いられる。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物では、上記のような有機フォスファイト系安定剤
(C)は、ポリオレフィン(A>100重量部に対して
0.005〜5重量部、好ましくは0.01〜0.5重
里部さらに好ましくは0.05〜0.2重量部の量で用
いられる。
、チ エーテル二〜−IF 本発明に係るポリオレフィン製シロッコファンを構成す
るポリオレフィン組成物は、前記ポリオレフィン(A)
に加えて、有機千オニーチル系安定剤(F)を含んでも
良い。
有機千オニーチル系安定剤としては、従来公知のものが
特に制限されることなく用いられるが、具体的には、以
下のような化合物が用いられる。
ジラウリル−、シミリスチル−、ジステアリル−などの
ジアルキルチオジプロピオネート及びブチル−、オクチ
ル−、ラウリル−、ステアリル−などのアルキルチオプ
ロピオン酸の多価アルコール(例えばグリセリン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、トリスヒドロキシエチルイソシアヌレー
ト)のエステル(例えばペンタエリスリI・−ルテトラ
ラウリルチオプロビオネート)が挙げられる。
さらに具体的には、ジラウリルチオジプロピオネート、
シミリスチルチオジプロピオネート、ジステアリルチオ
ジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオ
ネート、ジステアリルチオジブチレートなど。
これらの有機千オニーチル系安定剤は、単独であるC)
は組合せて用いられる。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物では、上記のような有機千オニーチル系安定剤(
F)は、ポリオレフィン(A)100重量部に対して0
.005〜5重量部、好ましくは0.01〜0.5重量
部さらに好ましくは0.05〜0.2重量部の量で用い
られる。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物に、前述のポリオレフィン(A>に加えて、フェ
ノール系安定剤(D)、有機フォスファイト系安定剤(
E)、有機千オニーチル系安定剤(F)、もしくはこれ
らのうちの複数を含ませれば、射出成形時の熱安定性お
よび長期耐熱安定性が向上するが、さらに後述する高級
脂肪酸の金属塩(G)を安定剤として加えると、さらに
射出成形時の熱安定性および長期耐熱安定性に優れたポ
リオレフィン製シロッコファンが得られる。
育 2J°  の−・塩 G 本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物は、前記ポリオレフィン(A)に加えて、高級脂
肪酸の金属塩(G)を含んでいる。
高級脂肪酸の金属塩としては、ステアリン酸、オレイン
酸、ラウリン酸、カプリン酸、アラキシン酸、バルミチ
ン酸、ベヘニン酸などの高級脂肪酸のマグネシウム塩、
カルシウム塩、バリウム塩などのアルカリ土類金属塩、
カドミウム塩、亜鉛塩、鉛塩、ナトリウム塩、カリウム
塩、リチュウム塩などのアルカリ金属塩などが用いられ
る。具体的には、以下のような化合物が用いられる。
ステアリン酸マグネシウム、ラウリン酸マグネシウム、
パルミチン酸−マグネシウム、ステアリン酸カルシウム
、オレイン酸カルシウム、ラウリン酸カルシウム、ステ
アリン酸バリウム、オレイン酸バリウム、ラウリン酸バ
リウム、アラキシン酸バリウム、ベヘニン酸バリウム、
ステアリン酸亜鉛、オレイン酸亜夕))、ラウリン酸亜
鉛、ステアリン酸すチュウム、ステアリン酸ナトリウム
、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ス
テアリン酸カリウム、ラウリン酸カリウム、12−ヒド
ロキシステアリン酸カルシウムなど。
これらの高級脂肪酸の金属塩は、単独であるいは組合せ
て用いられる。
本発明に係るシロッコファンを構成するポリオレフィン
組成物では、上記のような高級脂肪酸の金属塩(E)は
、ポリオレフィン(A)100重量重量対して0.00
5〜5重量部、重量しくは0.01〜0.5重量部さら
に好ましくは0.05〜0.2重量部の量で用いられる
なお、本発明では、シロッコファンを構成するポリオレ
フィン組成物には、上記の成分に加えてたとえば耐熱安
定剤、耐候安定剤、顔料、染料、滑剤、難燃剤、中性子
遮蔽剤等、通常、ポリオレフィンに添加混合される配合
剤を本発明の目的を損わない範囲で添加することができ
る。
光肌の塑呆 以上説明してきたように、このような本発明に係るポリ
オレフィン製シロッコファンによれば、超高分子量ポリ
オレフィンが本来具備する優れた機械的性質を損うこと
なく、かつ層状剥離を生ずることなく、ポリオレフィン
組成物を射出成形することによって簡単に得られるので
、耐摩耗性、耐熱性、耐衝撃性、ないし摺動性に優れた
シロッコファンを、比較的安価に得ることが可能になる
しかも本発明によれば、ポリオレフィン組成物を射出成
形することによって得られたポリオレフィン製シロッコ
ファン単体で十分な摺動性を有するため、摺動性を高め
るために、モリブデンコート等する必要もないと共に、
潤滑剤を別途供給ないし含油させる必要もない。さらに
、本発明に係るポリオレフィン製シロッコファンは、耐
摩耗性、耐熱性、耐衝撃性、ないし摺動性に優れている
ことから、シロッコファンにおける摺動部での損耗が生
じ難く、しかも摺動部における摩擦熱による温度上昇等
によってもシロッコファンとそれに回転自在に取り付け
られるシャフト等との摺動性が悪くなったりすることが
ないと共に、ノイズも極力抑制できる。したがって、こ
のようなシロッコファンを各種精密機器もしくはその他
の一般機器に用いた場合には、これらの機器の軽量化、
低コスト化、低ノイズ化を図ることが可能になる。
代理人  弁理士  鈴 木 俊一部

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)135℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度が10
    〜40dl/gである超高分子量ポリオレフィンと、1
    35℃デカリン溶媒中で測定した極限粘度が0.1〜5
    dl/gである低分子量ないし高分子量ポリオレフィン
    とから実質的になり、(i)上記超高分子量ポリオレフ
    ィンは、該超高分子量ポリオレフィンと上記低分子量な
    いし高分子量ポリオレフィンとの総重量に対し、15〜
    40重量%の範囲にあり、(ii)135℃デカリン溶
    媒中で測定した極限粘度[η]_cが3.5〜15dl
    /gの範囲にあり、(iii)溶解トルクTが4.5k
    g・cm以下の範囲にあるポリオレフィンを少なくとも
    含むポリオレフィン組成物を射出成形して得られるポリ
    オレフィン製シロッコファン。 2)上記ポリオレフィンは、マグネシウム、チタンおよ
    びハロゲンを必須成分とする高活性チタン触媒成分(イ
    )および有機アルミニウム化合物触媒成分(ロ)から形
    成されるチーグラー型触媒の存在下に、少なくとも1つ
    の重合工程においてオレフィンを重合させて極限粘度が
    10〜40dl/gの超高分子量ポリオレフィンを生成
    させ、その他の重合工程において水素の存在下にオレフ
    ィンを重合させて極限粘度が0.1〜5dl/gの低分
    子量ないし高分子量のポリオレフィンを生成させる多段
    階重合法によって製造されたものである特許請求の範囲
    第1項に記載のポリオレフィン製シロッコフアン。 3)上記ポリオレフィン組成物は、摺動性充填剤を含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項または第2項に
    記載のポリオレフィン製シロッコファン。 4)上記摺動性充填剤が、グラファイト、フッ素樹脂粉
    末、フッ化モリブデン、硫化モリブデンまたはポリフェ
    ニレンサルファイド樹脂粉末である特許請求の範囲第3
    項に記載のポリオレフィン製シロッコファン。 5)上記ポリオレフィン組成物は、繊維状充填剤を含む
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項から第4項のい
    ずれかに記載のポリオレフィン製シロッコファン。 6)上記繊維状充填剤が、ガラス繊維、カーボン繊維、
    ボロン繊維、チタン酸カリウイスカー、石綿、金属繊維
    、アラミド繊維、ポリエステル繊維またはポリアミド繊
    維である特許請求の範囲第5項に記載のポリオレフィン
    製シロッコファン。 7)上記ポリオレフィン組成物は、安定剤を含むことを
    特徴とする特許請求の範囲第1項から第6項のいずれか
    に記載のポリオレフィン製シロッコファン。 8)上記安定剤が、フェノール系安定剤、有機フォスフ
    ァイト系安定剤、有機チオエーテル系安定剤、または高
    級脂肪酸の金属塩である特許請求の範囲第7項に記載の
    ポリオレフィン製シロッコファン。
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