JPH0116159Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本案はスイツチの操作を確認する発音体、時間
経過を知らせる発音体等の固着装置に関する。

(ロ) 従来技術 従来、発音体の固着装置として実公昭58−3320
号公報及び実公昭52−30890号公報がある。いず
れの公報に記載のものも構造が複雑化し、成型を
容易に行なえないものであつた。

(ハ) 考案の目的 本案は構造簡単にして、確実な固着の行なえる
固着装置を提供することを目的とする。

(ニ) 考案の構成 本案は開口を有する枠体の内面に、発音体の取
付部が当接し、前記内面に添つた奥への移動を阻
止する第１突部と、前記取付部の前記内面からの
浮き上りを阻止すると共に、前記発音体の側面に
当接する第２突部と、該第２突部の端部と前記発
音体の側面に当接する前記開口を閉塞する被板と
よりなり、枠体の開口を利用して第１突部と第２
突部の成型構造を簡略化し、前記開口を閉塞する
被板を利用して固着するように構成したものであ
る。

(ホ) 実施例 第１図乃至第７図に示す扇風機スタンドに発音
体を装着する実施例に基づき本案を説明する。

扇風機１は下面が開口し、電装品を内装した合
成樹脂製スタンド２と、該スタンド２の先端部に
支持される扇風機主体３と、前記スタンド２の開
口を閉塞する裏板４とよりなる。前記スタンド２
内に垂設したボスに捩じ込まれる螺子にて前記裏
板４は前記スタンド２に装着される。

前記スタンド２内には、前記扇風機主体３を制
御する制御回路を組み込んだプリント基板５が螺
子６にて装着される。前記プリント基板５には前
記スタンド２に形設した挿通孔７，８に挿入支持
される前記扇風機主体３を制御するスイツチ９
と、動作状態を示す発光ダイオード等よりなる表
示体１０とが装着されている。該表示体１０は、
前記プリント基板５に装着される支持具１１にて
正規の間隔でもつて支持される。該支持具１１に
は前記表示体１０が突出する位置決め穴１２と、
前記プリント基板５への位置決め体１３とを形設
している。該位置決め体１３は本実施例では弾性
爪片にて形成されている。該位置決め体１３は、
前記プリント基板５の位置決め部１４に多少移動
しうるように装着される。前記スタンド２内には
前記挿通孔８を囲む位置決め部１５が形設されて
いる。前記プリント基板５を前記スタンド２に装
着することで、前記支持具１１は前記位置決め部
１５にて位置決めされて支持される。よつて前記
表示体１０は、前記挿通孔８と合致して装着され
る。前記スタンド２上面は弾性シート１６にて被
われており、該弾性シート１６を介して前記スイ
ツチ９が投入されると共に、前記表示体１０の光
はもれる。

前記スイツチ９が投入されたことを使用者が容
易に確認できるよう、前記スタンド２内にはブザ
ー等の発音体１７を装着する。該発音体１７は円
板状の本体１８と、該本体１８の側面に張設され
た取付部１９とよりなる。前記スタンド２の前面
がわ内面には、内面からの高さが前記取付部１９
の厚さと略等しく、間隔が前記本体２の外径と略
等しい１対のリブ状第１突部２０と、該第１突部
２０の後縁に添つて前記スタンド２の開口まで伸
びたピン状第２突部２１とを形設している。前記
取付部１９は、前記第２突部２１とスタンド２内
面との間に挿入され、前記取付部１９が前記第１
突部２０に当接することで、前記発音体１７の前
記スタンド２内面に対する奥への移動阻止と浮き
上がりを防止する。前記第１突部２０と第２突部
２１にて前記発音体１７が保持された状態で、前
記第２突部２１の下端と前記発音体１７の周面下
端とは略同一面内に位置する。前記裏板４を装着
することで、前記発音体１７の下方への抜け止め
が行なわれる。また前記第２突部２１の下端が前
記裏板４に当接することで、前記裏板４に前記ス
タンド２内へ押し込む力が作用しても、前記第２
突部２１にてその押し込みが阻止され、前記発音
体１７に無理な力が作用しない。

前記第１突部２０の内面からの高さを前記取付
部１９の厚さより小さく形成することで、前記第
２突部２１の弾性力にて前記取付部１９を前記ス
タンド２内面に押圧して、ガタツキなく装着でき
るものである。

(リ) 考案の効果 本案は第１突部と第２突部を枠体に形設し、開
口を閉塞する被板にて発音体の抜け止めを行なう
もので、構造簡単にして部品点数が増すことな
く、組み立ても容易に行なえる。また前記第２突
部が前記被板に当接することで、該被板に作用す
る外力の発音体への作用を阻止できる等の効果を
奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案を採用した扇風機の側面図、第２
図はスタンドの要部断面図、第３図は第２図の
−部分の一部省略断面図、第４図はプリント基
板と支持具の状態を示す分解斜視図、第５図は発
音体固着状態の要部拡大図、第６図は同要部底面
図、第７図は同要部分解斜視図である。 ２…スタンド（枠体）、４…裏板（被板）、１７
…発音体、１９…取付部、２０…第１突部、２１
…第２突部。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 側面より突出する１対の取付部を有する発音
   体を、開口を有する枠体の内面に装着する発音
   体の固着装置に於て、発音体の取付部の枠体内
   面に添つた移動を阻止する１対の第１突部と、
   枠体内面との間で発音体の取付部を挾持する１
   対の第２突部と、第２突部の端部と発音体の側
   面に当接し、枠体の開口を閉塞する被板とより
   形成し、１対の第２突部の間隔を発音体の側面
   を挾持する寸法に形成してなる発音体の固着装
   置。 ２ 第２突部を第１突部の一側縁部を延長して形
   成してなる実用新案登録請求の範囲第１項記載
   の発音体の固着装置。