JPH0116128Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、旗の旗竿への着脱をきわめて容易
かつ迅速に行なうことができる旗竿と旗のセツト
に関するものである。

旗竿に旗を取り付けるには、旗の一辺の上下端
角部に縫いつけた上紐と下紐を旗竿に結びつける
方法が従来から慣用されている。

しかしながら、かような取り付け方法によると
きは、風等の影響で旗がずり落ちたり、上紐と下
紐の旗竿への結び個所の間隔が縮まつて正しい旗
の形状に維持できなくなることが多い。

さらには、スキー競技等に用いられる旗門の設
定に際しては、100本前後の旗竿の各々に旗を取
付けなければならないため、この取付け作業には
多大の労力と時間を要するのが実情である。

そこでこの考案は、旗竿への旗の取付けを迅速
にしかも確実に行なえる手段を提供することを目
的としてなされたものであつて、開金具を備えた
相互に噛合う一組のフアスナーを旗竿への旗の着
脱手段として利用することによつて、上記の目的
を達成したものである。

以下に図面に示す好ましい実施例を参照してこ
の考案を詳述する。

第１図はこの考案のセツトを構成する旗竿１を
示し、相互に噛合う一組のフアスナーの一方２ａ
が竿先端部の長手方向に固着されている。

第２図はこの考案のセツトを構成する旗３を示
し、一組のフアスナーの他方２ｂが旗の一辺に沿
つて固着されている。第１図のフアスナーの一方
２ａと第２図のフアスナーの他方２ｂとは、スラ
イダー２ｃをフアスナー上止２ｄ方向へ摺動する
ことによつて互いに噛合わせることができるとと
もに、フアスナー開金具２ｅの係脱によつて完全
に分離させることができるようになつている。

旗３を旗竿１に取付けるに際しては、第３図に
示したように、旗竿１側のフアスナー２ａの開金
具２ｅに旗３側のフアスナー２ｂの一端を係合し
たのちスライダー２ｃを上止２ｄ（第１図、第２
図）方向へ摺動させれば、第４図に示したように
一組のフアスナー２ａ，２ｂは相互に噛合して旗
竿１に旗３を確実に取付けることができる。

また、旗３を旗竿１から取り外すには、第５図
に示したようにフアスナーのスライダー２ｃを上
止２ｄから開金具２ｅ（第４図）方向へ摺動させ
ればよい。

なお、フアスナーを旗竿１へ固着するには、金
属製旗竿の場合には押え板等によるるフアスナー
テープ部２ｆ（第１図）の挾み込み締付け方法、
木製や竹製の旗竿の場合には接着剤による接合等
の方法、プラスチツク製旗竿の場合には融着法な
どによつて行なうことができる。また旗３へのフ
アスナーの固着は、フアスナーテープ部２ｆ（第
２図）を布製の竿３の一辺に沿つて縫い付ける方
法により簡単に行なうことができる。

以上の説明からわかるようにこの考案によれ
ば、相互に噛合う一組のフアスナーの一方を旗竿
に、他方を旗にそれぞれ固着した構成としたた
め、旗竿への旗の着脱をきわめて容易に迅速にし
かも確実に行なうことができ、特にスキー競技の
旗門に用いる多数の旗竿と旗の着脱手段とし好適
なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案のセツトを構成する旗竿の正
面図、２図はこの考案のセツトを構成する旗の正
面図、第３図は旗竿に旗を取付ける操作を示す説
明図、第４図は旗竿に旗を取付けた状態を示す正
面図、および第５図は旗竿から旗を取り外す操作
を示す説明図である。 １……旗竿、２ａ，２ｂ……一組のフアスナ
ー、２ｃ……スライダー、２ｄ……上止、２ｅ…
…開金具、５ｆ……フアスナーテープ部、３……
旗。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 開金具２ｅを備えた相互に噛合う一組のフアス
   ナーの一方２ａを旗竿１の長手方向に沿つて固着
   し、該一組のフアスナーの他方２ｂを旗３の一辺
   に沿つて固着し、該一組のフアスナー２ａ，２ｂ
   の開閉によつて旗竿に旗を着脱自在としたことを
   特徴とする旗竿と旗のセツト。