JPH01161284A - 感光体表面の清掃装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は複写装置の感光体表面を清掃する装置に関す
るものである。

〔発明の背景〕

一般に、転写部で感光体から転写紙上へトナーが移行す
るときに、転写紙から感光体の表面に紙粉（特に、紙に
腰を与える等の目的で添加するタルクやカオリン等の填
料）が移行付着した。この移行する紙粉量は転写出力を
上げて行くに従って増加することが確認されている。こ
のように感光体の表面に移行した填料は残留トナーを除
去するためのブレードでこすられて強固に付着し、これ
が感光体特性の劣化を生じさせる原因となった。

即ち、感光体が有機光半導体（ＯＰＣ）にて作られてい
る場合において、その表面にタルクが付着すると現像剤
との摩擦により帯電電位が上昇し、画像濃度が上がって
カブリ現象となったし、表面にタルクが付着した感光体
を用いて高湿環境下でコピーをとると、画像流れを生じ
た。

上記の問題はタルクが潜像の形成を阻害しているためで
あり、同じ填料でもカオリンの付着では生ずることがな
い。従って、最近では転写紙の填料としてタルクに代え
てカオリンを用いることが堤案されているが、転写紙の
填料を代えることは製紙メーカーに依存する以外になく
、複写機メーカーが即対応できないという問題があった
。

そこで、本出願人は感光体表面に研磨パッドを摺接し、
該表面を微量研磨することにより付着したタルクを払拭
できるようにした。この場合、研磨パッドの設置位置は
トナーをクリーニングするブレード設置部より下流側が
研磨バンドを１−カーにより汚さないために好ましい。

しかしながら、クリーニングブレードによるトナーの除
去率は常に１００％ではなく、研磨パッドの研磨面は僅
かづつトナーの付着により汚れること、タルクの付着や
摩耗が生ずること等の理由により経時的に研磨性が低下
することは避けられなかった。

〔発明の目的〕

この発明は上記の点に鑑み、汚れ等を原因として研磨性
が低下した研磨パッドを表裏反転して装着しなおすだけ
で即研磨性を回復できるようにした感光体表面の清掃装
置を提供することを目的としている。

〔発明の構成〕

上記目的を達成するため、この発明は感光体表面に摺接
させ、該表面を微量研磨できる研磨パッドを備えた感光
体表面の清掃装置において、前記研磨パッドを断面矩形
とし、対向する両面が研磨面として使用可能に構成した
ものである。具体的には板状フェルトを断面矩形の細条
片に裁断し、該板状フェルトの表裏面であった両面を研
磨面として利用したものである。

〔実施例〕

次に、この発明を実施する装置の図面に基づいて説明す
る。

第１図において、１０は感光体ドラム、１１は該感光体
ドラム１０に対面するように設けたクリーニングボック
スである。クリーニングボックス１１内の上部には、前
記感光体ドラム１ｏに摺接し、転写後に該ドラム面に残
留するトナーを掻き落とすためのブレード１２と、感光
体ドラム１０の表面に圧接してその表面を微量研磨する
研磨パッド２３が設けられている。また、下部には前記
ブレード１２によってドラム面より掻き落したトナー１
３を、トナー受は部１４に導くガイド板１５が設けられ
ている。該ガイド板１５の設置位置や角度及びトラム面
との間隔はクリーニングボックス１１内へ入ったトナー
１３が逆流漏出しないようにするために重要である。こ
のガイド板１５を伝ってトナー受は部１４に入ったトナ
ーはスクリュー１６により破棄ケース（図示せず）へと
搬送される。

前記ブレード１２はクリーニングボックス１１の側壁内
面に設けたピン１７にヒンジ結合した支持部材１８の前
縁側に、支持爪１８ａ、”１８ｂ間に挟まれた状態にて
支持されている。該支持部材１８は後縁側上面とクリー
ニングボックス１１の蓋部１１ａの内面との間に介装し
たバネ１９により反時計廻り方向に揺動力が付勢され、
これによりブレード１２をドラム１０面に圧着している
。

また、前記ブレード１２の背面側には前記支持爪１８ａ
に接着剤等にて固着した板状部材２０が並設されている
。該板状部材２０ばブレード１２により掻き取られたト
ナー１３がブレード背面に沿って上昇して舞い上がるこ
とを防止する機能を有する。即ち、ブレードと板状部材
との間に入り込んだトナー１３はそこで圧縮され、大き
な塊になって落下するように構成されている。

更に、前記ブレード支持部材１８の後縁側にはクリーニ
ングボックス１１の後壁との間を閉塞するシート状部材
２１が設けられている。これはクリーニングボックス１
１内をトナー受は部１４を持つ下室Ａと、上室Ｂとに区
画し、トナーの飛散を下室Ａ内に停め、上室Ｂ内に及ぼ
さないようにしたものである。このシート状部材２１は
ブレード支持部材１８がヒンジ結合部１７を中心に揺動
するために、その揺動を妨げないように薄肉にして腰の
有る弾性素材（例えばＰＥＴベース）で形成すると良い
。

前記研磨パッド２３は第２図示の如く残留トナーをクリ
ーニングするブレード１２の設置部より下流側に設置し
た保持具２２に交換可能に取付けられている。該保持具
２２ばブレード１２の支持部材１８と共通のピン１７に
ヒンジ結合した両端片２２ａ′を有する固定枠体２２ａ
と、該固定枠体２２ａに長孔２６及びピン２６′とによ
り幅方向にスライド可能に取付けられ、かつ、ノ＼ネ２
４により外方に押圧付勢された可動枠体２２ｂと、該可
動枠体２２ｂの外面側に固定した溝枠２５を設けてなる
。しかして、保持具２２ばクリーニングボックス１１の
蓋部１１ａを外し、該ボ・ノクス１１の側壁内面のピン
１７に固定枠体２２ａの両端片２２ａ′を、第３図の二
点鎖線の如く水平に結合し、可動枠体２２ｂをハネ２４
に抗して圧縮させながら研磨パッド２３の研磨面が同図
実線の如く感光体トラム１０の表面に突き当たるように
回動させる。しかる後、第１図示の如くクリーニングボ
ックス１１に蓋部１１ａを嵌め、固定すれば、該蓋部１
１ａの一部１１ｂにより保持具２２は上方から支えられ
、感光体ドラム１０の回転方向の力（矢印）に対向でき
るようにしている。

上記の如く設置した研磨パッド２３は前記ノ＼ネ２４に
より感光体ドラム１０の表面に対して圧接し、１コピー
毎にドラム表面を微量研磨する。この微量研磨に要する
研磨パッド２３の圧接力は感光体ドラム１０の表面に付
着したタルクを払拭できれば充分であり、４〜４　Ｑ　
ｇ　／　ｃｍ、好ましくは１５〜２Ｑ　ｇ　／　ｃｍが
適当である。

また、研磨パッド２３は繊維を圧縮してなる不織布のよ
うな部材、例えば板状フェル）Ｆを形成し、これを細条
片Ｂに裁断してなる。この場合、板状フェル）Ｆの厚さ
ａは前記保持具２２の溝枠２５の深さｄより大きく形成
し、かつ、該板状フェル）Ｆを前記溝枠２５の溝幅Ｗよ
り若干大きめの幅寸法す毎に線条に裁断して断面矩形の
フェルト細条片Ｂを形成する。この細条片Ｂは裁断面で
ない２つの面（即ち、板状フェルトの表裏面であった面
）Ｂ−１、Ｂ−２を研磨面として使用可能に構成し、溝
枠２５の両側内面にて裁断面Ｂ−３及びＢ−４が挟持さ
れるように嵌入する。即ち、この研磨面となる面Ｂ−１
及びＢ−２は第５図示の如く構成繊維の側面が表面に表
れ、かつ、その全域が斜線Ｓの如く一定の硬さが得られ
るので１μ〜１，５μ／１万コピ一程度の良好な研磨性
が得られる反面、前記載断面Ｂ−３及びＢ−４では繊維
の端面が表れるし、周囲（斜線部分）と中央部とて硬さ
が異なるために安定した研磨性が得られないためである
。

また、前記研磨パッド２３は長期使用の結果、トナー、
タルク等の付着による汚れや摩耗のために研磨性が低下
したときは、第６図の矢印の如く溝枠２５から取り外し
て反転させ、他方の面を研磨面として装着しなおし、両
側磨面共に疲労したときには新たなものと交換する。

前記研磨バット２３の材質としてはウール（羊毛繊維）
を使用するとよい。即ち、ウールは繊維主体の表面が鱗
片になっており、この鱗片の集合により優れた研磨性を
発揮するためである。

勿論、ウール以外の繊維、例えば、合成繊維やステンレ
ス繊維を用いることも可能である。合成繊維には通常ウ
ールのような鱗片がなく、これを単独で用いた場合には
多少研磨性に欠けるし、ステンレス繊維は金属エツジが
きついので単独では研磨性が高くなり過ぎるきらいがあ
る。従って、合成繊維とステンレス繊維の場合はこれら
を混紡するか、ウールと適当な割合にて混紡するように
して望ましい研磨性が維持できるようにするとよい。

なお、上記実施例では研磨パッド２３は板状フェル）Ａ
を矩形の細条片Ｂに裁断して製造する場合について説明
したが、これに限定する必要はない。例えば、型枠を利
用して矩形に圧縮する等によっても製造可能である。

〔発明の効果〕

以上説明した如く、この発明に係る感光体表面の清掃装
置は感光体表面に摺接させ、該表面を微量研磨できる研
磨バンドを備えた感光体表面の清掃装置において、前記
研磨パッドを断面矩形に形成し、対向する両面を研磨面
として使用可能に構成したことを特徴としているから、
トナー、タルク等の付着による汚れや摩耗のために研磨
性が低下した研磨パッドを表裏反転するだけで直ちに研
層性が回復でき、タルク除去率を常に安定に保つことが
可能となる。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の実施に使用する装置の一例を示し、第１
図は略示的断面図、第２図は研磨パッド及びその保持具
の概略斜視図、第３図は感光体表面に研磨パッドを圧接
した状態を示す斜視図、第４図は研磨パッドの製作順を
示す説明図、第５図は研磨パッドの拡大断面図、第６図
は研磨パッドの交換時の斜視図である。 １０−感光体ドラム １１−クリーニングボックス １２−ブレード １３−）カー １８−ブレード支持部材 １９−ハネ ２〇−板状部材 ２１−シート状部材 ２２−保持具 ２２ａ−固定枠体 ２２　ｂ−−−可動枠体 ２３−研磨パノド ２４−ハネ ２５−溝型部 Ｆ−不織布のような部材（板状フェルト）Ｂ−細条片 Ｂ−１、Ｂ−２−−研磨面

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）感光体表面に摺接させ、該表面を微量研磨できる
   研磨パッドを備えた感光体表面の清掃装置において、前
   記研磨パッドを断面矩形とし、対向する両面を研磨面と
   して交換使用可能にしたことを特徴とする感光体表面の
   清掃装置。
2. （２）前記研磨パッドが、板状フェルトを断面矩形の細
   条片に裁断してなるものである特許請求の範囲第１項記
   載の感光体表面の清掃装置。
3. （３）前記研磨面が、板状フェルトの表裏面を利用した
   ものである特許請求の範囲第１項記載の感光体表面の清
   掃装置。