JPH01159931A - 陰極線管の封止方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、カラーブラウン管等の陰極線管の製造におい
て、バルブのネック部と電子銃のステｌ＼をバーナの熱
により融着さゼる封止の際に、電子銃のステムを支持す
るマウントチップの温度を安定した状態に制御する陰極
線管の封止方法に関するものである。

（従来の技術） カラーブラウン管の製造において、第３図に示すような
ガラス製のバルブＢのネック部Ｎと電子銃Ｇのガラス製
のステムＳを、バーナ１の熱により、第４図に示すよう
に融着させる封止（シーリング）の際には、第５図に示
すようなシーリングヘッド２上に設けられたマウントチ
ップ３に、第３図に示したＪ：うに電子銃ＧのステムＳ
を支持して電子銃Ｇを上向きにし、同じシーリングヘッ
ド２上に設けられたバルブホルダ４にバルブＢを支持し
てそのネック部Ｎを下に向け、シーリングヘッド２上で
第３図に示したＪ：うに電子銃ＧをバルブＢのネック部
Ｎの内部に挿入位置決めした状態とし、シーリングヘッ
ド２を予熱くプリヒート）用、融着切断用及び後加熱（
アニール）用等の複数のバーナ１に順番に循環移動して
、電子銃ＧのステムＳとバルブＢのネック部Ｎの封止部
をネック部Ｎの外周から加熱している。

この際、電子銃ＧのステムＳを支持したシーリングヘッ
ド２のマウントチップ３の温度が、バーナ１の火力変動
や、電子銃Ｇ及びバルブＢが搭載されていないシーリン
グヘッド２のマウントチップ３に対する空炊き加熱等で
変動すると、封止部の温度が不均一となり、封止時の歪
みが不均一となる。

この結果、バルブＢのネック部Ｎのクラック、封止部の
形状不良やクラック、電子銃ＧのステムＳのクラック等
が発生ずる。

そこで、従来は、作業者が常に封止の状態を観察し、伯
業者の判断に基づいて、第７図に示すように、弁５，６
を操作して、ミキサ７を介してバーナ１に送る燃料のガ
スの量と酸素の量を調節してバーナ１の火力を調整して
いた。

（発明が解決しようとする問題点） 上述したＪ：うに、従来は、カラーブラウン管のバルブ
Ｂのネック部Ｎと電子銃ＧのステムＳの封止に際して、
作業者が常に封止の状態を観察し、作業者の判断に基づ
いてバーナ１の火力を調整していたため、作業者の経験
と判断に頼ることになり、作業者毎の個人差がどうして
も出てしまい、封止部の温度が不均一となり、封止部の
歪みが不均一となる。

そして、封止部の形状等を作業者が観察しながら、バー
ナ１の火力の調整を行なうため、上述した空炊ぎ等によ
るマウントチップ３の湿度変化に対応した調整を行なう
と、そのバーナ１につぎのシーリングヘッド２が来たと
きにリアルタイムでバーナ１の火力を再調整する必要が
あるが、実際にはリアルタイムの再調整は困難で、結果
として調整できず、封止部の歪みの不均一が発生してい
る。

そうして、この封止工程で発生した封止部に歪みの不均
一のある不良のバルブＢが、後工程のバルブＢ内を真空
にする排気工程に流れることになり、生産性の向上を目
的としてカラーブラウン管の製造設備を一連に接続する
ライン化の障害にもなる。

本発明は、このような点に鑑み成されたもので、作業者
の経験と判断に頼ることなく、バーナの火力を適確に調
整して、マウントチップの温度を安定させ、封止部の歪
みを均一にし、封止品位の向上を図るとともに、封止工
程と後工程の接続を可能にすることを目的とするもので
ある。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の陰極線管の封止方法は、陰極Ｉｉｌ管のバルブ
のネック部と電子銃のステムをバーナの熱により融着さ
せる陰極線管の封止に際して、電子銃のステムを支持す
るマウントチップの温度を測定し、この測定結果に基づ
いて、上記バーナの火力を調整するものである。

（作用） 本発明の陰極線管の封止方法は、電子銃のステムを支持
するマウントチップの温度を安定させることができる。

（実施例）　　ｒ 本発明の陰極線管の封止方法を図面を参照して説明する
。

第１図は陰極線管としてのカラーブラウン管の封止装置
の概要を示す平面図で、この封止装置では、環状に設定
された１８のポジションａ〜ｒを同数の第５図に示した
シーリングヘッド２が間歇的に循環移動し、シーリング
ヘッド２が各ポジションａ〜ｒで停止している間にそれ
ぞれのポジションａ−ｒでの作業が行なわれる。

まず、始めの２つの作業ポジションａ、ｂは−〇　− ローディングゾーンで、この２つの作業ポジションａ、
ｂでは、シーリングヘッド２上に設けられたマロン１〜
チツプ３に、第３図に示したように電子銃ＧのステムＳ
を支持して電子銃Ｇを上向きにし、同じシーリングヘッ
ド２上に設（づられたバルブボルダ４にバルブＢを支持
してそのネック部Ｎを手に向り、シーリングヘッド２上
で電子銃ＧをバルブＢのネック部Ｎの内部に挿入位置決
めする。

つぎの５つの作業ポジションｃ、ｄ、ｅ、ｆ。

Ｑは封止部予熱ゾーンで、この５つの作業ポジションｃ
−ｇでは、それぞれの作業ポジションＣ〜ｑに設けられ
た」ｊ止部予熱（プリヒート）用のバーナ１により、第
３図に示したようにシーリングヘッド２上のバルブＢの
ネック部Ｎと電子銃ＧのステムＳの１１止部をネック部
Ｎの外周から予熱する。

つぎの作業ポジションｈでは、この作業ポジションｈに
設けられた放射高渇訓等の温度検出器１１によりシーリ
ングヘッド２上のマウントチップ３の温度をリアルタイ
ムで測定する。

つぎの２つの作業ポジション１．ｊは融着切断ゾーンで
、この２つの作業ポジション１．ｊのそれぞれに設けら
れた融着切断用のバーナ１は、前の作業ポジションｈの
温度検出器１１の測定結果に基づいて、前の作業ポジシ
ョンｈから移動してくるシーリングヘッド２上のバルブ
Ｂに対する火力を調整されるようになっており、この火
力調整されたバーナ１により、シーリングヘッド２上の
バルブＢのネック部Ｎと電子銃ＧのステムＳの封止部を
ネック部Ｎの外周から加熱し、第４図に示したように、
ネック部ＮとステムＳの封止部を熱融着させるとともに
、ステムＳから下のネック部Ｎを不要部分（カレット）
として切断する。

つぎの４つの作業ポジションに、ｌ、ｍ、ｎは後加熱ゾ
ーンで、この４つの作業ポジションに〜ｎでは、それぞ
れの作業ポジションに〜ｎに設けられた後加熱（アニー
ル）用のバーナ１により、シーリングヘッド２上のバル
ブＢのネック部Ｎと電子銃ＧのステムＳの封止部をネッ
ク部Ｎの外周から後加熱し、封止部の歪みの除去をづ−
る。

つぎの作業ポジション０はアンローディングゾーンで、
この作業ポジションＯでは封止の終ったバルブＢを電子
銃Ｇとともにシーリングヘッド２から取外す。

つぎの作業ポジションｐでは、この作業ポジションｐに
設けられた放射高温計等の温度検出器１２によりシーリ
ングヘッド２上のマウントチップ３の温度をリアルタイ
ムで測定する。

最後の２つの作業ポジションｑ、ｒはマウントチップ予
熱ゾーンで、この２つの作業ポジションｑ、ｒのそれぞ
れに設けられたマウントチップ予熱用のバーナ１は、前
の作業ポジションｐの温度検出器１２の測定結果に基づ
いて、前の作業ポジションｐから移動してくるシーリン
グヘッド２上のマウントチップ３に対する火力を調整さ
れるようになっており、この火力調整されたバーナ１に
より、シーリングヘッド２上のマウントチップ３を単独
で予熱する。

なお、封止部予熱用、融着切断用、後加熱用及びマウン
トチップ予熱用のそれぞれのバーナ１は、第６図に示し
たように、開閉可能な２分割型で、バルブＢのネック部
Ｎやマウントチップ３を加熱する際には、閉じてバルブ
Ｂのネック部Ｎやマウントチップ３を囲繞する環状とな
り、シーリングヘッド２とともにバルブＢのネック部Ｎ
やマウントチップ３が移動する際には、開いた状態でシ
ーリングヘッド２の外側に退避し、これによって、バル
ブＢ及び電子銃Ｇを回転させずに静止させておくことが
できるので、バーナ１、バルブＢ及び電子銃Ｇを高い精
度で位置決めでき、高品位の封止ができる。

また、封止時に不要部分くカレント）として切断された
ネック部Ｎの一部がシーリングヘッド２上のマウントチ
ップ３の下部に残るが、これはアンローディングゾーン
の作業ポジションＯあるいはその次の作業ポジションｐ
で破砕等により除去する。

つぎに、作業ポジションｈ、ｐの温度検出器１１、１２
の測定結果に基づく融着切断ゾーンの作業ポジションｉ
、ｊ及びマウントチップ予熱ゾーンの作業ポジションｑ
、ｒのバーナ１の火力調整を第２図で説明する。

１３は定値制御器で、この定値制御器１３に上記温度検
出器１１．１２の測定結果が入力され、さらに、この定
値制御器１３には目標温度操作部１４．１５でマニュア
ルセラ１〜された融着切断ゾーンの作業ポジション１．
ｊ及びマウントチップ予熱ゾーンの作業ポジションｑ、
ｒにおけるマウントチップ３の目標温度値も入力される
。

そして、この定値制御器１３は、それぞれの作業ポジシ
ョンｉ、ｊ、　ｑ、ｒの前の作業ポジションｈ、ｐにお
ける温度検出器１１．１２によるマウントチップ３温度
の測定結果とそれぞれの作業ポジションｉ、ｊ、Ｑ、ｒ
におけるマウントチップ３の目標温度値とを比較して、
それぞれの制御値を求める演算を行ない、この演算の結
果を、そのマウントチップ３がそれぞれの作業ポジショ
ン１゜ｊ、（１，ｒに移動するまでに、それぞれの作業
ポジションｉ、ｊ、　ｑ、ｒのバーナ１に対して燃料の
ガスと酸素を送る流路に設Ｇ）られたサーボ弁１６゜＝
　１１− １７、１８．１９用のサーボアンプ２０．２１に出力す
る。

そして、サーボ弁１６．１７．１８．１９は、最適の流
量に制御した燃料のガスと酸素をミキサ２２．２３を介
してそれぞれのバーナ１に供給し、それぞれのバーナ１
を最適の火力に調整し、それぞれの加熱を行ない、マウ
ントチップ３はそれぞれの作業ポジションｉ、ｊ、Ｑ、
ｒにおける目標温度値つまり最適の温度に安定的に制御
される。

また、この実施例では、マウントチップ予熱ゾーンの作
業ポジションｑ、ｒにおいて、バーナ１によりバルブＢ
及び電子銃Ｇを搭載する前のシーリングヘッド２上のマ
ウン１〜チップ３を単独で予熱するので、直接的に加熱
することのできない電子銃ＧのステムＳをマウントチッ
プ３を介して加熱することができ、しかも、マウントチ
ップ３を予熱する際に、マウントチップ予熱ゾーンの作
業ポジションｑ、ｒのバーナ１の火力調整を行なうので
、マウン１〜チップ３を介してのステムＳの加熱を適確
に行なうことができる。

以上で実施例の説明を終るが、本発明の実施に際しては
、上述した実施例に限定されるものではなく、たとえば
、上述の実施例のように、融着切断ゾーンの作業ポジシ
ョンｉ、ｊ及びマウントチップ予熱ゾーンの作業ポジシ
ョンｑ、ｒのバーナ１の火力調整を、その前の作業ポジ
ションｈ。

ｐの温度検出器１１．１２によるマウントチップ３温度
の測定結果に基づいて行なう他、バーナ１の火力調整を
行なう融着切断ゾーンの作業ポジションｉ、ｊ及びマウ
ントチップ予熱ゾーンの作業ポジションｑ、ｒでマウン
トチップ３の温度を測定し、この測定結果に基づいてリ
アルタイムでバーナ１の火力調整を行なってもよく、さ
らに、この実施例では火力調整を行なっていない伯の封
止部予熱ゾーンの作業ポジションｃ−ｇや後加熱ゾーン
の作業ポジションに〜ｎのバーナ１の火力調整を行なっ
てもよい。

〔発明の効果〕

上述したように、本発明によれば、カラーブラウン管等
の陰極線管の封止を行なう際に、直接的に加熱すること
ができない電子銃のステムを支持するマウントチップの
温度を安定させることができ、これによって、封止部の
歪みを均一にでき、封止品位の向上ができるとともに、
封止工程と後工程の接続が可能になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の陰極線管の封止方法を実施するカラー
ブラウン管の封止装置の概要を示す平面図、第２図はそ
のバーナの制御ブロック図、第３図はバルブと電子銃を
封止する状態の縦断面図、第４図はその封止後の状態の
側面図、第５図は封止の際にバルブと電子銃を搭載する
シーリングヘッドの概要を示す側面図、第６図は封止に
用いるバーナの平面図、第７図は従来の封止方法を説明
するためのバーナの制御図である。 Ｂ・・バルブ、Ｎ・・ネック部、Ｇ・・電子銃、Ｓ・・
ステム、１・・バーナ、３・・マウントチップ。 ａｔ子業先 １買肚Ａ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）陰極線管のバルブのネック部と電子銃のステムを
   バーナの熱により融着させる陰極線管の封止に際して、
   電子銃のステムを支持するマウントチップの温度を測定
   し、この測定結果に基づいて、上記バーナの火力を調整
   することを特徴とする陰極線管の封止方法。
2. （２）電子銃のステムをマウントチップに支持する前に
   、マウントチップの温度を測定し、この測定結果に基づ
   いて、電子銃のステムを支持する前のマウントチップを
   予熱するマウントチップ予熱用のバーナの火力を調整す
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の陰極線
   管の封止方法。
3. （３）バルブのネック部と電子銃のステムを封止部予熱
   用のバーナにより予熱した後、電子銃のステムを支持し
   たマウントチップの温度を測定し、この測定結果に基づ
   いて、バルブのネック部と電子銃のステムを熱融着させ
   るとともにバルブのネック部を切断する融着切断用のバ
   ーナの火力を調整することを特徴とする特許請求の範囲
   第１項または第２項記載の陰極線管の封止方法。