JPH0115951B2 - - Google Patents

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JPH0115951B2
JPH0115951B2 JP54013041A JP1304179A JPH0115951B2 JP H0115951 B2 JPH0115951 B2 JP H0115951B2 JP 54013041 A JP54013041 A JP 54013041A JP 1304179 A JP1304179 A JP 1304179A JP H0115951 B2 JPH0115951 B2 JP H0115951B2
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JP
Japan
Prior art keywords
sheet
porous
sliding
carbon
ptfe
Prior art date
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Expired
Application number
JP54013041A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS55105866A (en
Inventor
Kanji Kawakami
Yasuhiro Moryama
Atsuo Yoshimura
Yoshifumi Okamoto
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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Priority to JP1304179A priority Critical patent/JPS55105866A/ja
Publication of JPS55105866A publication Critical patent/JPS55105866A/ja
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  • Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は優れた帯電防止性と耐摩耗性を有する
多孔質滑りシートに関し、特に磁気テープカセツ
トの内壁面に配置しテープ走行時におけるカセツ
ト内壁面とテープ端面の間の摩擦力を減少させる
と共に帯電を防止するのに好適な多孔質滑りシー
トを提供することを目的とするものである。 従来、この種の用途にはポリテトラフルオロエ
チレン(以下PTFEと称す)を成形した非多孔質
滑りシート或いはPTFEにカーボンブラツク等の
導電粉末を混和して成形した非多孔質滑りシート
が用いられている。 しかしながら、前者の滑りシートは使用時に他
部材との摩擦により帯電し易いという問題を有し
ている。使用時における帯電の影響は磁気テープ
カセツトにおいては特に深刻で、テープ走行速度
のバラツキ、録音ノイズの発生等を引き起してい
る。また、この滑りシートは耐摩耗性が充分でな
く、長期間その性能を維持するために厚物を用い
なければならずコストが割高になるという問題も
ある。 後者の滑りシートも帯電防止性の点はともか
く、耐摩耗性の問題は依然として残されており、
その改善が切に望まれていた。 本発明はかような実状に鑑みて鋭意検討の結
果、滑りシートを多孔質とすることにより優れた
帯電防止性と耐摩耗性を兼備し得ることを見出し
て完成されたもので、PTFEとカーボンとの混和
物を焼成して成り、1×1012オーム以下の表面抵
抗、0.35×1.63の比重および84〜25%の気孔率を
有するものである。 本発明において、滑りシートの表面抵抗が1×
1012オーム以上であると、帯電防止効果が小さく
実用性に欠けるので好ましくない。 また、比重が0.35以下であると上記と同様に帯
電防止効果が小さく、1.63以上のものを得ようと
すると導電性物質であるカーボンを多重に混合す
ることになり、製造時における成形性が悪くなつ
て目的の滑りシートを安定して得られ難くなるの
で、いずれも好ましくない。 更に、気孔率が25%以下であると耐摩耗性の向
上が見られず、84%以上になると機械的強度の低
下傾向が生ずるので好ましくない。 本発明においてPTFEに混和される導電性物質
としては、カーボンが用いられ、多くの場合粉末
状で用いられるが、チツプ状、繊維状等の形状で
用いることもできる。なお、本発明においては導
電性物質であるカーボンとして、表面積が約20〜
500m2/gの粉末状物を用いれば、帯電防止効果
が特に優れた滑りシートが得られ、しかも製造時
の成形性も良好であるのでとりわけ好ましい。上
記の範囲の表面積を有するカーボンの粒子径は、
通常約0.01〜150ミクロン程度である。 本発明の滑りシートを得る際のカーボンと
PTFEとの混和量は、カーボンの表面積等によつ
て変わるが通常PTFE100重量部に対し約2〜75
重量部程度である。 PTFEから成る焼成された多孔質シートを得る
方法は既に特公昭42−13560号公報、特公昭51−
18991号公報に開示されているように、延伸によ
る多孔質化の方法が知られている。 従つて、本発明に係るカーボンを含む多孔質シ
ートも上記延伸法によつて得ることができる。 例えばPTFE粉末、カーボンおよびナフサ、流
動パラフイン、キシレン、トルエン等の液状潤滑
剤を所定の割合に混和し、この混和物を圧縮予備
成形し、更に押出、圧延等を施してシート状に成
形し、液状潤滑剤を除去した後延伸し(この延伸
によりシート状物が多孔質化される)、更に延伸
状態を保持してPTFEの融点以上の温度に加熱し
て焼成する方法が適用できる。また、PTFE、カ
ーボンおよび液状潤滑剤に更に発泡剤を加えた混
和物を上記と同様に圧縮予備成形および押出、圧
延等の成形を行なつてシートを得た後、PTFEの
融点以上の温度に加熱し液状潤滑剤を除去しなが
ら焼成および発泡を実施する方法等によつても得
られる。 このようにして得られる滑りシートは、延伸或
いは発泡によつて孔径約0.01〜50μ程度の無数の
気孔が形成された多孔質構造を有すると共に1×
1012オーム以下の表面抵抗、0.35〜1.63の比重お
よび84〜25%の気孔率を有する。 なお、本発明の滑りシートにおいては、その成
形時に帯電防止性等の特性を損わない程度におい
て種々の添加剤、例えば着色のための顔料、耐摩
耗性の改良、低温流れの防止等のためにアスベス
ト粉、ガラス粉等を混和することもできる。 本発明の多孔質滑りシートは、所望によりその
片面に金属箔、プラスチツクシート、紙等の補強
材を接着等により固着することができ、更にその
片面或いは補強材面に接着剤層を形成せしめ接着
機能を付与することができる。 本発明の滑りシートは上記のように構成されて
おり、帯電防止性と耐摩耗性が共に優れ、長期に
わたりその性能を安定して発揮し得ること、多孔
質であるためPTFE使用量を節約できること、製
造も容易である等の特徴を有する。 以下、実施例により本発明を更に詳細に説明す
るが、これらはいずれも本発明を限定するもので
はない。なお、実施例中に「部」とあるのは全て
「重量部」を示す。 実施例 1 PTFE未焼成粉末(三井フロロケミカル社製商
品名テフロン6J)100部に対し、表面積105m2
g、平均粒子径0.03ミクロンのカーボン粉末10部
をウエツトブレンド法により均一に混和し、更に
液状潤滑剤流動パラフインを30部均一に混和し、
この混和物を圧力20Kg/cm2で圧縮予備成形した
後、これを押出成形して直径10mmの丸棒状とし、
更に金属製の圧延ロール間で圧延し、厚さ0.1mm
のシート状物を得る。 次いで、このシート状物をトリクロルエチレン
中に5分間浸漬し液状潤滑剤を除去した後、温度
25℃において長さ方向に500%延伸し、更に延伸
状態を保持して360℃に5分間加熱して焼成し滑
りシート(試料番号1)を得た。 一方、これとは別に上記液状潤滑剤を除去した
シート状物を用い、延伸方向および延伸率を下記
第1表に示すように設定する以外は、試料番号1
と同様に作業して第1表に示す試料番号2および
3の滑りシートを得た。 これら滑りシートの特性を下記の方法で測定し
た結果を第1表に併記する。 なお、比較のため延伸方向および/または延伸
率を第1表に示すように設定して作業し、比重、
表面抵抗および気孔率が本発明の滑りシートとは
異なる値を示す試料番号4〜7の滑りシートのデ
ータを同時に示す。更に、比較例としてPTFE未
焼成粉末をシート状に成形した後焼成して得られ
る厚さ0.1mmの従来品(試料番号8)および
PTFE未焼成粉末100部に対しカーボン粉末0.5部
を混和して成形した後焼結して得られる厚さ0.1
mmの従来品(試料番号9)のデータを示す。な
お、これら従来品はいずれも非多孔質品である。 次に、滑りシートの特性の測定法を説明する。 (A) 比重 JIS−K−6888に準じて水中で見掛け比重を測
定する。 (B) 気孔率 JIS−K−6888に準じて水中で見掛け比重P1
測定し、次いでn−ブタノール中で真比重P0
測定し、次式により算出する。 気孔率(%)=P0−P1/P0×100 (C) 表面抵抗 JIS−K−6911に準ずる。 (D) 帯電量 図面に示す如く、滑りシート1を繰り出しロー
ル2上に巻回して、これを1m/secの速度で繰り
出し金属製ガイドロール3を経由してポリエステ
ルフイルムを表面に貼着したスリツプロール4上
を摺動させて帯電させ、この帯電により滑りシー
ト1に生ずる電荷をフアラデーケージ5の電位計
6で直続した。7は巻き取りロールであり、8は
アース線である。 (E) 摩耗量 ユニバーサルウエアーテスター(東洋精機製作
所製)を用い、荷重0.45Kg/cm2、滑り速度10cm/
sec、相手材SS41(表面あらさ6ミクロン)の条
件で往復摺動(125回/min)を1000回行なつた
ときの摩耗量を測定した。なお、摩耗量は試験前
の試料重量から試験後の試料重量を差し引いて摩
耗による減量(重量)を求め、更にこの減量値を
試料面積で除して、単位面積(cm2)当りに換算し
て示した。 (F) 摩擦係数 バウデンレーベン型摩擦測定機(東洋ボールド
ウイン社製、型式EFM−4を用い、相手材SS41
(表面あらさ6ミクロン)、滑り速度10mm/secで
且つ10mm鋼球に荷重100gを乗せた条件で摩擦係
数を測定した。 なお、下記第1表中の「○」印は該当欄の方向
に延伸したことを、「−」印は未延伸であること
を各々示している。
【表】
【表】 実施例 2 実施例1で用いたPTFE未焼成粉末100部に対
し、表面積255m2/g、平均粒子径0.5ミクロンの
カーボン粉末10部をウエツトブレンド法により均
一に混和した後、更にアゾ系発泡剤アゾジカルボ
ンアミド(三協化成社製、商品名セルマイク
C217、分解温度215℃)3部および液状潤滑剤ナ
フサ1号25部を加えて均一に混和し、次いで実施
例1と同様にして圧縮予備成形、押出および圧延
を行ない、厚さ0.1mmのシート状物を得る。 次に、このシート状物を長さ方向および幅方向
の長さが変化しないように規制して350℃の温度
に5分間加熱し、液状潤滑剤を除去しながら発泡
および焼成を行ない、滑りシート(試料番号10)
を得た。 更に、これとは別に発泡剤量を1部および12部
とする以外は試料番号10と同様に作業し、試料番
号11および12の2枚の滑りシートを得た。 これら滑りシートの特性を実施例1の場合と同
様にして測定した結果を第2表に示す。 なお、試料番号13は比較例でありカーボン粉末
1部および発泡剤0.1部とする以外は試料番号11
と同様に作業して得たものである。
【表】 【図面の簡単な説明】
図面は本発明の多孔質滑りシートの使用時にお
ける帯電量を測定する方法を示す概略図である。 1……多孔質滑りシート、4……スリツプロー
ル、5……フアラデーケージ、6……電位計。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 ポリテトラフルオロエチレンとカーボンとの
    混和物を焼成して成り、1×1012オーム以下の表
    面抵抗、0.35〜1.63の比重および84〜25%の気孔
    率を有する多孔質滑りシート。 2 延伸により多孔質化され、0.35〜1.20の比重
    および84〜45%の気孔率を有する特許請求の範囲
    第1項記載の多孔質滑りシート。 3 発泡により多孔質化され、1.45〜1.63の比重
    および34〜25%の気孔率を有する特許請求の範囲
    第1項記載の多孔質滑りシート。
JP1304179A 1979-02-06 1979-02-06 Porous sliding sheet Granted JPS55105866A (en)

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JP1304179A JPS55105866A (en) 1979-02-06 1979-02-06 Porous sliding sheet

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JP1304179A JPS55105866A (en) 1979-02-06 1979-02-06 Porous sliding sheet

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JPS55105866A JPS55105866A (en) 1980-08-13
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51131614A (en) * 1975-05-12 1976-11-16 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic tape cassette

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52136610U (ja) * 1976-04-12 1977-10-17

Patent Citations (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51131614A (en) * 1975-05-12 1976-11-16 Fuji Photo Film Co Ltd Magnetic tape cassette

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