JPH01156912A - 徐放性微粒製剤 - Google Patents

徐放性微粒製剤

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JPH01156912A
JPH01156912A JP23475888A JP23475888A JPH01156912A JP H01156912 A JPH01156912 A JP H01156912A JP 23475888 A JP23475888 A JP 23475888A JP 23475888 A JP23475888 A JP 23475888A JP H01156912 A JPH01156912 A JP H01156912A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は生体内にお【プる薬理活性物質の放出速度が制
御された徐放性微粒製剤及びその製造方法に関する。
〔従来の技術〕
生体内での薬理活性物質の放出速度を馴御し、薬効を持
続させることを目的とした徐放性製剤の研究は従来から
盛んに行われている。
例えば生体内分解性で生体内組織適合性の高分子材料で
あるポリ乳酸、ポリグリコール酸等を用いてマイクロス
フイアもしくはマイクロカプセルとした徐放性微粒製剤
についてもすでに研究され提案されている。
しかし該製剤には均一で微小な球体が得難く、粒子の大
きざ及び形状が不均一で、粒子表面に穴や筋目が入ると
いう問題点、及び再現性よく同一形態の粒子を製造する
ことが困難であるという問題点があった。
そのため、徐放性製剤にとって必須である薬理活性物質
の放出速度のコントロールが困難となり、薬効の長期持
続のために投与量を多くしたような場合に、放出速度が
速すぎ重篤な01作用が発現するという欠点があった。
一方、放出速度が遅すぎる場合にも期待した薬理効果が
得られず疾病の悪化につながるという不都合が生じてい
たのである。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らはこのような従来の徐放性製剤が持っていた
問題点を解決すべく、基剤となる生体内分解性で且つ生
体内組織適合性の高分子物の選択及び製剤粒子の大きさ
について検討を重ねた。
その結果、好ましい高分子基剤を見出すことができたが
、粒子の大きさに関しては、粒状化の際、どうしても粒
子が互に合一、或いは凝集してしまい、何らかのブレー
クスルーなくしては目的が達成できないことが判明した
ちなみに、日本薬局法の製剤総則の注射剤の項には「懸
濁注射剤を調製するときに懸濁する粒子は150μm以
下でなければならない」と規定されているように、規定
値以上大きな粒子は注射剤に使用できないのであって、
このため従来の懸濁注射剤用粒状物はわざわざ篩による
分別整粒操作が必要であった。しかも、該操作は無菌、
無塵状態で行なわねばならず、手間とコストがかかり、
工業的には改善が希求されていた。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らはこの様な分別整粒操作を伴なうこ
となく、大きさが微細、均一で且つ凝集性のない微粒製
剤を得る方法を確立すべくざらに研究を重ねた結果、造
粒化媒質として糖由来の天然高分子物又はその誘導体を
用いることにより、上記目的を一挙に達成できることを
見出し本発明に到達した。
すなわら、本発明は生体内分解性で且つ生体内組織適合
性の高分子物と薬理活性物質と糖由来の天然高分子物又
はその誘導体を含有する徐放性微粒製剤及びその製造方
法を提供するものである。
以下本発明の詳細な説明する。
本発明の徐放性微粒製剤の構成成分である生体内分解性
で且つ生体内組織適合性の高分子物はポリ乳酸、ポリグ
リコール酸、ポリヒドロキシ醋酸、及びこれらの共重合
体(分子量的i、ooo〜25,000)から選ばれる
該高分子物は粒状物中20〜95重量%、好ましくは4
0〜90重量%用いられる。
本発明製剤の薬理活性物質は徐放性を必要とする薬物全
てに適用できるが、製剤工程においてその薬物を含有し
た液を水溶液中に添加、懸濁化せしめる必要があるので
、水に不溶性または難溶性の物質が好ましい。
例えばケトプロフェン、ニコランジル、シソピラミド等
の有機化合物、インターフェロン、TNF、コロニー刺
激因子等のタンパク質又はペプチド等である。
なお、コロニー刺激因子としては先に本出願人が発明し
出願した顆粒球コロニー刺激因子(以下G−C3Fと略
記する:特願昭59−153273号。
特願昭60−269455 @、特特願昭60−269
45丹−166710号参照)も好適に用いられる。
これらの薬理活性物質は、通常、粒状物に対して0. 
01〜50重量%含有させることができる。
本発明製剤の必須構成成分の1つである造粒化媒質には
糖由来の天然高分子又はその誘導体が用いられる。その
具体例としては、キチンもしくはその誘導体、キトサン
もしくはその誘導体、ヒアルロン酸もしくはその塩(例
えばヒアルロン酸ナトリウム)、 デキストラン(分子
量的10,000〜150.000 ) 、ペクチン、
デキストリン(分子量的2.500〜150,000 
) 、及びコンドロイチン硫酸もしくはその塩(例えば
コンドロイチン硫酸ナトリウム)等から選ばれた少なく
とも1種を挙げるこ4  とができる。
該造粒化媒質の使用割合いはその種類及び投与形態に応
じて、その目標放出速度がでるよう適宜選定するのがよ
い。
例えば、適正な放出速度を得るため、粒状物の粒度及び
粒子表面の平滑度を調整するには、0.1〜20重量%
の濃度に溶解した水溶液として、本発明の前記高分子物
及び薬理活性物質を溶解した溶液に対し1〜20倍量使
用するのがよい。
次に本発明の徐放性微粒製剤の製造方法について説明す
る。
■まず生体内分解性で且つ生体内適合性の高分子物を有
機溶剤に溶解する。
■薬理活性物質を上記■の溶液に加える。
■予め糖由来の天然高分子又はその誘導体からなる造粒
化媒質の水溶液を調製しておき、その水溶液と上記■の
水溶液を合せて撹拌下、薬理活性物質を含有する微粒体
を生成せしめる。
■次に生成した微粒体を単離すれば目的とする徐放性微
粒製剤が得られる。
上記■において薬理活性物質は上記■の溶液に直接加え
るか又は適当な有機溶剤に溶解または懸濁または乳化さ
せた後加える。
上記した有機溶剤としては酢酸メチル、酢酸エチル、メ
チルアルコール、エチルアルコール、イソブチルアルコ
ール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、アセトン、塩化メチレン、トルエン、ベンゼン等の
単独又は混合溶剤を用いることができる。
又、薬理活性物質を均質に溶解又は懸濁又は乳化させる
には、HL88以下の界面活性剤を添加することが好ま
しい。
該HL88以下の界面活性剤としては卵黄レシチン、水
素添加レシチン、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレン脂肪酸エステル、及びグリセリン脂肪酸エス
テルの少なくとも1種が好適に用いられる。
なお、製造工程は全て無菌的に実施される必要がある。
本発明の徐放性微粒製剤には製薬上許容される分散剤、
防腐剤、無痛化剤等を適宜添加することができる。
本発明の徐放性微粒製剤の投与は、治療目的に応じて、
種々の方法をとりうるが、通常は皮下もしくは筋肉内へ
の注射によって実施することができる。
〔実施例〕
以下実施例、実験例で本発明を具体的に説明するが、本
発明はこれらによって限定されるものではない。
実施例1 ポリ(d、1・乳酸−グリコール酸)共重合体<75:
25)  (分子母約2,000 )を塩化メチレン:
n−プロパツール(4: 1 )  200IrIlに
溶解し、5%の溶液を調製した。次いで、G−C3F凍
結乾燥粉末2.5mgを塩化メチレン:n−プロパツー
ル(4:1)50dに懸濁した溶液を、先に調製した高
分子塩化メチレン:n−プロパツール溶液に加え、撹拌
装置で1.OOOrpmで撹拌混合し、混合溶液にした
この混合溶液を、別に予め40℃に加温保持しておいた
1%ヒアルロン酸水溶液1oooiに加え、500rp
mの撹拌速度で撹拌し乳化させG−C3Fを含有するマ
イクロスフイアを生成せしめた。
次いで、このマイクロスフイアを遠心分離で集め、予め
40℃に加温しである蒸溜水で5回繰返し洗浄し、室温
で減圧乾燥した。得られたG−C3F含有マイクロスフ
イアは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉末
であった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例2 ポリ(([・乳酸−ヒドロキシ醋酸)共重合体(90:
10)  (分子量的2,000 >をトルエン:塩化
メチレン<4 : 1 )  200mに溶解し、5%
の溶液を調製した。 次いで、G−C3F凍結乾燥粉末
2.5Irtgをトルエン:塩化メチレン(4:1)5
0dに懸濁した溶液を、先に調製した高分子トルエン:
塩化メチレン溶液に加え、撹拌装置で1 、 ooor
pmで撹拌混合し、混合溶液にした。
この混合溶液を、別に予め40℃に加温保持しておいた
0、2%キチン水溶液1000dに加え、500 rp
mの撹拌速度で撹拌し乳化させG−C3Fを含有するマ
イクロスフイアを生成−せしめた。
以下実施例1と同様の方法でG−C3F含有マイクロス
フイアを得た。得られたG−C3F含有マイクロスフイ
アは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉末で
あった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例3 ポリ(1・乳酸−ヒドロキシ醋酸)共重合体(90:1
0)  (分子量約2,000 >を塩化メチレン20
0威に溶解し、5%の溶液を調製した。次いで、ニコラ
ンジル50Iftgを塩化メチレン溶液に加え、撹拌装
置で1.OOOrpmで撹拌混合し、混合溶液にした。
この混合溶液を、別に予め40℃に加温保持しておいた
0、2%ヒアルロン酸水溶液1000dに加え、500
rpmの撹拌速度で撹拌し乳化させニコランジルを含有
するマイクロスフイアを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でニコランジル含有マイクロ
スフイアを得た。得られたニコランジル含有マイクロス
フイアは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉
末であった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例4 ポリdj!−乳酸重合体(分子量2,000 )をトル
エン:アセトン(5:1)50dに溶解し、10%の溶
液を調製した。次いで、G−C3F凍結乾燥粉末2.5
mlを80%プロパツール水溶液50rIdlに懸濁し
た溶液を、先に調製した高分子トルエン−アセトン溶液
に加え、撹拌装置で1 、000rpmで撹拌混合し、
混合溶液にした。
この混合溶液を、別に予め40℃に加温保持しておいた
0、5%キトサン水溶液500 !dに加え、500r
pmの撹拌速度で撹拌し乳化させG−C3Fを含有する
マイクロスフイアを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でG−C3F含有マイクロス
フイアを得た。得られたG−C3F含有マイクロスフイ
アは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉末で
あった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例5 ポリd1・乳酸重合体(分子@20.000 )をベン
ゼン50威に溶解し、5%の溶液を調製し、さらに1%
yjjL度になるように卵黄レシチンを添加した。
次いで、G−C8F凍結乾燥粉末2.5mlを40%プ
ロパツール水溶液50I!11に懸濁した溶液を、先に
調製した高分子ベンゼン溶液に加え、撹拌装置を用いて
1 、 OOOrpmの撹拌速度で撹拌、混合しながら
乳化せしめた。
この乳化混合溶液を、別に40℃に加温しておいた5%
デキストラン水溶液に加え、同様に撹拌装置を用いて5
00rl)mの撹拌速度で撹拌し乳化させ、G−C3F
を含有するマイクロスフイアを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でG−C3F含有マイクロス
フイアを得た。得られたG−C3F含有マイクロスフイ
アは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉末で
あった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例6 ポリ<fI・乳酸−グリコール酸)共重合体(50:5
0)(分子量約6,000 )を塩化メチレン50dに
溶解し、5%の溶液を調製した。次いで、シソピラミド
50ηを上記の塩化メチレン溶液に加えた。
これに別に、40°Cに加温保持しておいた1%ペクチ
ン水溶液500 mに加え、撹拌装置を用いて1100
0rpの撹拌速度で撹拌し乳化せしめた。1時間撹拌後
、塩化メチレンを蒸散させ、シソピラミドを含有するマ
イクロスフイアを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でシソピラミド含有マイクロ
スフイアを得た。得られたシソピラミド含有マイクロス
フイアは平均粒径100μrrt以下の粒径を持つ白色
の粉末であった。以上の工程はすべて無菌的に実施した
実施例7 ポリ(d、l!・乳酸−グリコール酸)共重合体(80
:20)(分子量2000 )を塩化メチレン50me
に溶解し、2.5%の溶液を調製し、さらに1%濃度に
なるように卵黄レシチンを添加した。次いで、500μ
9/dの濃度のG−C8F溶液を40%プロパツール水
溶液に溶解し、G−C3Fの最終濃度を50μJ/dと
した40%プロパツール水溶液を、先に調製した高分子
塩化メチレン溶液に加え撹拌装置で1.000rpmの
撹拌速度で撹拌、混合しながら乳化せしめた。この乳化
混合溶液を、別に40’Cに加温しておいた1%ペクチ
ン水溶液500威に加え、同様に撹拌装置を用いて50
0rpmの撹拌速度で撹拌し乳化させ、G−C3Fを含
有するマイクロスフイアを生成せしめた。 、 以下実施例1と同様の方法でG−C3F含有マイクロス
フイアを得た。得られたG−C3F含有マイクロスフイ
アは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉末で
あった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例8 ポリg−乳酸重合体く分子量4,000)を塩化メチレ
ン:エタノール(4:1)soIIIiに溶解し、10
%の溶液を調製した。次いで、α−インターフェロン凍
結乾燥粉末2.5#29を上記塩化メチレン:エタノー
ル(4:1)溶液に加えた。これを別に40℃に加温し
ておいた0、5%キトザン水溶液に加え、撹拌装置を用
いて11000rpの撹拌速度で撹拌し乳化せしめた。
1時間撹拌後トルエンエタノールを蒸散させ、α−イン
ターフェロンを含有するマイクロスフイアを生成せしめ
た。
以下実施例1と同様の方法でα−インターフェロン含有
マイクロスフイアを得た。得られたα−インターフェロ
ン含有マイクロスフイアは平均粒径100μm以下の粒
径を持つ白色の粉末であった。
以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例9 ポリ(d、l!乳酸・グリコール酸)共重合体(50:
50)(分子@6,000 )を塩化メチレン50dに
溶解し、5%の溶液を調製し、ざらに1%濃度になるよ
うに水素添加レシチンを添加した。次いで500μg/
mlの濃度のG−C3F溶液をプロパツール水溶液に溶
解し、G−C3Fの最終濃度を50μ3/dとした40
%プロパツール水溶液を、先に調製した高分子塩化メチ
レン溶液に加え、撹拌装置で、  1.OOOrpmの
撹拌速度で撹拌、混合しながら乳化せしめた。この乳化
混合溶液を、別に40℃に加温しておいた1%キトサン
水溶液500dに加え、撹拌装置を用いて500rpm
の撹拌速度で撹拌し乳化させ、G−C3Fを含有するマ
イクロスフイアを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でG−C3F含有マイクロス
フイアを17だ。得られたG−C3F含有マイクロスフ
イアは平均粒径100μ而以下の粒径を持つ白色の粉末
であった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例10 ポリ(グリコール酸・ヒドロキシ醋酸)共重合体(50
:50)  (分子量2,000 )を塩化メチレン5
0dに溶解し、5%の溶液を調製し、更に1%濃度にな
るように水素添加レシチンを添加した。次いで500μ
g/dの濃度のG−C3F溶液をプロパツール水溶液に
溶解し、G−C3Fの最終濃度を50μg/dとした7
0%プロパツール水溶液を、先に調製した高分子塩化メ
チレン溶液に加え、撹拌装置で1 、 OOOrpmの
撹拌速度で撹拌、混合しながら乳化せしめた。この乳化
混合溶液を、別に40℃に加温しておいた1%ヒアルロ
ン酸ナトリウム水溶液500m1に加え、撹拌装置を用
いて500rpmの撹拌速度で撹拌し乳化させ、G−C
3Fを含有するマイクロスフイアを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でG−C3F含有マイクロス
フイアを得た。得られたG−C3F含有マイクロスフイ
アは平均粒径100μm以下の粒径を持つ白色の粉末で
あった。以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実施例11 ポリ(Ifl乳酸重合体(分子量20.000 >を塩
化メチレン50dに溶解し、5%の溶液を調製し、更に
1%濃度になるように卵黄レシチンを添加した。
次いでγ−インターフェロン凍結乾燥粉末2.5mgを
40%プロパツール水溶液50m1に懸濁した溶液を、
先に調製した高分子塩化メチレン溶液に加え、撹拌装置
で1 、 OOOrpmの撹拌速度で撹拌、混合しなが
ら乳化せしめた。この乳化混合溶液を、別に40℃に加
温しておいた5%デキストラン水溶液500mに加え、
撹拌装置を用いて500rpmの撹拌速度で撹拌し乳化
させ、γ−インターフェロンを含有するマイクロスフイ
アを生成せしめた。
以下実施例1と同様の方法でγ−インターフェロン含有
マイクロスフイアを得た。得られたγ−インターフェロ
ン含有マイクロスフイアは平均粒径100μm以下の粒
径を持つ白色の粉末であった。
以上の工程はすべて無菌的に実施した。
実験例1 前記実施例1及び2で得たG−C3F含有徐放性微粒製
剤の効果をWistar−Imamich系雄性ラット
の13週齢のものを用いて実験検討した。
実験は、午前9時にコントロールの採血を行った後、生
理食塩水あるいはコントロールG−C3F水溶液あるい
は徐放性微粒製剤を投与した。投与量ならびに投与経路
は生理食塩水については0.5ml、またコントロール
のG−C3F水溶液(ラット血清アルブミン0.5%、
マンニトール1%生理食塩水を含む)は、G−C3Fと
して2.5μg10.5d/Ratを、さらに実施例1
及び2で得たG−C3F含有徐放性微粒製剤をG−C3
Fとして1011g/ 0.5d/Rat 、夫々ラッ
ト首背部皮下及び筋肉内に投与した。
投与は、生理食塩水ならびにコントロールのG−C3F
水溶液については1日1回を2週間行い、G−C3F含
有徐放性微粒製剤は、1回投与後2週間の間評価観察し
た。
評価はG−C3F水溶液をコントロールに、ラット末梢
好中球数の変動により行った。具体的には、投与後、ラ
ットの背中足静脈への穿刺により採血した血液をミクロ
セルカウンター(トーアCC170型)により赤血球、
白血球、ヘモグロビン量を測定するとともに塗抹標本を
作製しヘモグラムを求め、その白血球数との積より好中
球数を算出した。
その結果、図1(実施例1の徐放性微粒製剤を用いた実
験)1図2(実施例2の徐放性微粒製剤を用いた実験)
に示すようにG−C3F水溶液単回投与(1日/1回2
.5μg/Rat )に比較して、本発明のG−C3F
含有徐放性微粒製剤投与では、いずれの投与後日数にお
いてもコントロールと同等かもしくはそれ以上の末梢好
中球数の増加を確認した。
以上の結果は、本発明の徐放性微粒製剤が通常の注射剤
で懸念される生理活性物質等の投与後におこる酵素によ
る加水分解、あるいは重合等を防ぎ、しかも少ない投与
量でコントロールと同様又はそれ以上の効果があること
を示している。
〔発明の効果〕
本発明の徐放性微粒製剤は注射用又は埋め込み用に用い
られるマイクロスフイア又はマイクロカプセル構造を有
しており、その粒度分布が均−且つ微細であり、表面も
滑らかという優れた効果を持っている。
而して、本発明の徐放性微粒製剤を用いることにより、
1回の投与で一定の血中濃度が維持され、長時間にわた
って効果が発揮できるので、種々の治療に利用されるこ
とが期待される。
【図面の簡単な説明】
図1及び図2は本発明の実施態様の1つである実施例1
及び2のG−C3F含有徐放性微粒製剤とコントロール
のG−C3F水溶液の皮下及び筋肉的投与後の末梢好中
球の変動を示したグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 生体内分解性で且つ生体内組織適合性の高分子物と
    薬理活性物質と糖由来の天然高分子物又はその誘導体を
    含有する徐放性微粒製剤。 2 生体内分解性で且つ生体内組織適合性の高分子物が
    ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリヒドロキシ酪酸又は
    これらの共重合体から選ばれたものである特許請求の範
    囲第1項記載の徐放性微粒製剤。 3 糖由来の天然高分子物又はその誘導体が、キチンも
    しくはその誘導体、キトサンもしくはその誘導体、ヒア
    ルロン酸もしくはその塩、デキストラン(分子量約10
    ,000〜150,000)、ペクチン、デキストリン
    (分子量約2,500〜150,000)、及びコンド
    ロイチン硫酸もしくはその塩からなる群より選ばれた少
    なくとも1種である特許請求の範囲第1項記載の徐放性
    微粒製剤。 4 薬理活性物質が水に不溶性または難溶性である有機
    化合物、タンパク質又はペプチドである特許請求の範囲
    第1項記載の徐放性微粒製剤。 5 (1)生体内分解性で且つ生体内組織適合性の高分
    子物を有機溶剤に溶解する工程、 (2)薬理活性物質と上記(1)の溶液を混合する工程
    、 (3)糖由来の天然高分子物の水溶液と上記(2)の混
    合液を合せて撹拌下薬理活性物質を含有する微粒体を生
    成せしめる工程、 (4)生成した微粒体を単離する工程、 の各工程を有する徐放性微粒製剤の製造方法。
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