JPH01154345A - 記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、キュー、レビューモードのような高速再生
モード時での再生信号の安定化を図ったロータリヘッド
方式デジタルオーディオチーブレコーダ（Ｒ−ＤＡＴ）
などに適用して好適な記録再生装置に関する。

［従来の技術］ ロータリヘッド方式デジタルオーディオチーブレコーダ
（Ｒ−ＤＡＴ）などの記録再生装置においてキュー（早
送り）、レビュー（巻戻し）などのように、定常の再生
速度のｎ倍の速度をもって再生する高速再生モードでは
、第５図に示すように、通常の再生トラック軌跡とは異
なる軌跡をもって再生されることになる。

このような装置においてはその記録密度を高めるために
アジマス記録方式を採用しており、第５図のように、＋
アジマストラックをＴＡとし、−アジマストラックをＴ
Ｂとしたときには、早送りモードでは直線Ｑａの走査軌
跡で示すように、巻戻しモードでは直線ｕｂの走査軌跡
で示すように、＋アジマストラックＴＡと、−アジマス
トラックＴＢを、１回転につき早送りモードではｎ−１
回、巻戻しモードではｎ＋１回跨ぐようになる。

このときの再生ヘッドからの再生出力のエンベロープは
第６図に示すようになる。すなわち、再生ヘッドが通過
するトラックのアジマスが同一の場合には、再生出力が
大きくなり、逆アジマスの場合には、そのアジマス損失
のため再生レベルが著しく低下する。

その結果、第６図に示すように、逆アジマス再生時は再
生レベルの著しい低下により、再生不能となる。

［発明が解決しようとする問題点］ ところで、上述したＲ−ＤＡＴでは、高速再生時に同一
アジマスから得られる再生出力を利用して信号を再現す
るようにしている。

ところが、Ｒ−ＤＡＴは、周知のようにトラッキング専
用のコントロールトラックを有せず、トラッキング動作
はＰＣＭデータ領域と同一トラック上にエリア分割で設
けられたＡＴＦ　（Δｕｔｏｍａｔ〜ｉｃ　Ｔｒａｃｋ
　Ｆｉｎｄｉｎｇ）エリアによる。

従って、ＡＴＦエリアの動作は、通常の１倍速再生時の
トラッキングでのみ好適に働くものであり、高速再生時
にこれを用いて現在のトラッキング状態を検出すること
は、困難もしくは不可能である。

そのため、従来システムでは高速再生時において偶然に
読めた信号を再生しているのが現状である。

このように、従来の構成では高速再生時での再生信号を
、聴覚的に満足できる程度まで充分に安定化することが
できなかった。

そこで、この発明ではこのような従来の問題点を構成簡
単に解決したものであって、特にＲ−ＤＡＴを始めとし
てトラッキングをとるための専用のコントロールトラッ
クを有しない記録再生装置を対象とするものであって、
高速再生時でも償すを安定して再生できるようにした記
録再生装置を提案するものである。

［問題点を解決するための技術的手段］−Ｌ述の問題点
を解決するため、この発明においては、トラッキング専
用のコントロールトラックを有しない回転磁気ヘッドを
使用した記録再生装置において、 ヘッド回転位相に対するテープ送り位相検出手段が設け
られ、その検出出力に応じてキャプスタンの回転速度を
制御することにより、テープ送り位相が制御きれてなる
ことを特徴とするものである。

［作　用］ ヘッド回転位相に対するテープ送り位相検出手段によっ
て、ヘッド回転位相に対するテープ送り位相のずれが検
出される。

その検出出力に応じてキャプスタンの回転速度を制御す
ることにより、テープ送り位相が制御きれる。

検出手段に供給される信号としては種々の４３号が考え
られる。

第１に、再生された高周波信号のエンベロープ出力を利
用できる。所定以上のエンベロープ出力となるようにヘ
ッドの回転位相を制御すればよいからである。

第２に、再生信号中のブロックアドレスを利用できる。

ヘッド回転位相に対するテープの送り位相が所望のこと
（固定できれば、常に同一アジマスのトラックを走査す
るようにすることができる。

［実　施　例］ 続いて、この発明に係る記録再生装置の一例をＲ−ＤＡ
Ｔに適用した場合につき、第１図以下を参照して詳細に
説明する。

説明の都合上、まず第２図及び第３図を参照してヘッド
回転位相とテープの送り位相との関係を説明する。

今、記録アジマスと同一の磁気ヘッドで再生することが
できるブロック数を読み取り可能ブロック数、これとは
逆に異アジマスの磁気ヘッドで再生されるブロック数を
読み取り不可能ブロック数とする。また、読み取り可能
ブロック数と読み取り不可能ブロック数との繰り返し周
期をノイズバー周期とする。

上述したように、高速再生時にはヘッドは同一アシマス
トラックと逆アジマストラックを交互に跨いで走行する
ため、テープ走行方向に対するテープ速度と、ブロック
数との関係は第２図に示すようになる。

たｔこし、ドラム回転数は一定であり、トラック長は充
分長いものとする。また、トラック輻を１３．６ｕｓヘ
ツドのギヤツブ輻を２０．４ｕとし、磁気ヘッドがトラ
ック上に７μ−以上光たっていれば、これを読み取り可
能ブロックとして計数しである。

ｎはテープの走行速度（倍速数）であって、定常の再生
速度を、ｎ＝１としである。

このように、ヘッドの回転位相とテープの送り位相との
位相関係が固定できた場合には、読み取り可能ブロック
位置（及び読み取り不可能ブロック位置）とヘッド回転
位相との関係を固定することができる。

また、読み取り可能ブロックのときをハイレベルで、読
み取り不可能ブロックのときをローレベルで表した場合
には、偶数倍速では第３図Ｃ，Ｅ。

Ｇに示すように、＋アジマスの磁気ヘッドＨＡの出力と
、−アジマスの磁気ヘッドＨＢの出力とが対称となる。

これに対して、奇数倍速では同図Ｂ、Ｄ、Ｆ。

Ｈに示すように同一パターンとなる。

同図ＡはＲ−ＤＡＴにおいて規格化されているトラック
パターンの一例を示し、Ｌ、Ｒ１３号がＰＣＭ　化され
て記録される。このＰＣＭエリアのうちに、フレームア
ドレス、ブロックアドレスなどが存在する。

第２図からも明らかなように、定常の再生速度のＮ倍の
早送りモードと定常の再生速度のＮ−２倍の巻戻しモー
ドとが対応する。

第２図及び第３図から明らかなように、適当なテープ速
度に選んだ場合には、磁気ヘッドＨＡ及びｌ（Ｂによっ
て少なくともＰＣＭエリアの半分を読み取り可能ブロッ
クとして、常時再生することができる。

すなわち、ＰＣＭエリアの記録フォーマットは第２図Ａ
のように、真中に誤り訂正用のＱコードを挟み、前半に
偶数サンプル、後半に奇数サンプルを配しているので、
どちらか半分が欠けても補間によって再生可能であるか
らである。

この例では、テープ速度として早送りモードは９倍速、
巻戻しモードは７倍速となるように設定されている。

このように、ヘッドの回転位相とテープの送り位相との
関係を固定すれば、上述したように適当な倍速において
常時ＰＣＭエリアの半分を読出し可能ブロックとして読
みだすことができる。

両者の位相関係を固定するには、ヘッドの回転位相に対
するテープの送り位相を検出し、これに基づいてキャプ
スタンの位相制御を行なえばよい。

ヘッドの回転位相に対するテープの送り位相を検出する
には、再生高周波信号波形のエンベロープを利用する場
合と、記録データに付加されているブロックアドレスな
どを利用する場合とが考えられる。

第１図に示す実施例は前者の具体例である。

カセット１から繰り出された磁気テープ２は図示するよ
うなテープ経路を経て回転ドラム３に対し所定の各範囲
にわたって巻回きれる。ピンチローラ５によって磁気テ
ープ２をキャプスタン４に圧着することによって、磁気
テープ２に対して所定の走行力が付与される。

回転ドラム３に設けられた一対の磁気ヘッドＨＡ、ＨＢ
によって再生された高周波信号（ＲＦ倍信号は、エンベ
ロープ検出器１１に供給されて、再生エンベロープが検
出される。

再生エンベロープ出力を所定の基準レベルに基づいて整
形すれば、これより読み取り可能ブロックに対応した矩
形波信号が得られることになる。

回転ドラム３には周波数発電機１２が取り付けられ、こ
れより回転ドラム３の回転に関連したパルス（ＦＣ及び
ＰＧパルスなど、以下ＦＧ及びＰＧパルスという）が出
力きれる。

ＦＧ及びＰＧパルスは基準位相発生器１３に供給されて
、ヘッド回転に対応した周波数を有した基準パルス が生成される。

基準パルスとエンベロープ出力より作成された矩形波信
号は夫々、位相比較器１４に供給されて、基準パルスに
対する矩形波信号の位相のずれが検出される。

位相比較出力はキャプスタン４に対するサーボ回路を構
成するドライブ回路１５に供給され、その出力がキャプ
スタン５に設けられた駆動モータ１６に、その位相制御
信号として供給される。

このサーボループが動作することによって、矩形波信号
の例えば立上りが基準パルスの基準位相従って、その立
上りの位相に合致するような位相制御が施される。

ここで、基準パルスは回転ドラム３の回転位相、従って
、磁気ヘッドＨＡ、ＨＢの回転位相に関連した信号であ
るから、位相比較出力に基づいてキャプスタン５の回転
速度を制御すれば、これに伴なってテープ送り位相も制
御されることになる。

両者の位相が一致しているということは、磁気テープ２
に対する磁気ヘッドＨＡ、ＨＢの走査軌跡が一定に制御
されていることを意味する。

例えば、早送りモードでｎ＝９に設定されているときに
は、第３図Ａ、Ｆに示すような関係に保持されることに
なる。これによって、読み取り可能区間でＰＣＭエリア
の前半［偶数サンプル（Ｌｅｖｅｎ、　Ｒｅｖｅｎ）　
］及びＳ　Ｕ　８２ｍリアの安定再生が可能になる。

第４図に示す実施例は、ブロックアドレスを利用してキ
ャプスタン４の位相制御を行なうことにより、ドラムの
回転位相とテープ送り位相との関係を規制するようにし
たものである。

この場合、再生信号は信号処理回路２］において、エラ
ー訂正などが施されると共に、読み取り可能ブロックか
、読み取り不可能ブロックかの判定処理が実行され、そ
の判定信号が後段の判定保護回路３２に送出される。

信号処理回路２１において判定処理された読み取り不可
能ブロックには、トラップアウトなどによる偶発的な読
み取り不可能ブロックも含まれている。

判定保護回路３２では、このようなランダムエラーを除
去するため、読み取り不可能ブロックが数回連続して続
いた場合、これを読み取り不可能ブロックとして取り扱
うようにしている。

次に、その判定信号が反転検出回路４２に送られる。検
出口′＃ｉ４２では第５図の判定保護回路３２と同様に
、誤判定を避けつつ反転位相を示すブロックアドレスが
位相比較回路４３に送られる。

位相比較回路４３では、基準ブロックアドレスとの間で
位相比較が実行され、その比較出力によって駆動モータ
１６の位相が制御される。

このフィードバックループによる位相制御によって、ド
ラムの回転位相とテープ送り位相との関係を規制するこ
とができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、この発明の構成によれば、ヘッド
回転位相に対するテープ送り位相検出手段が設けられ、
その検出出力に応じてキャプスタンの回転速度を制御す
ることでテープ送り位相が制御きれるようにしたから、
ドラムの回転位相に対するテープ送り位相の関係を所期
の通りに規制することができる。

位相関係を所期の通りに規制することによって、テープ
に対する磁気ヘッドの走査軌跡上の所定のブロックを読
み取り可能ブロックとして使用することができるように
なり、再生信号の安定化を達成することができる。

従って、この発明に係る記録再生装置は、コントロール
トラックがな（、従ってトラッキングをとるための専用
のコシトロールトラックを持ｔコないＲ−ＤＡＴなどの
ような記録再生装置に適用して極めて好適である。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明に係る記録再生装置をＲ−ＤＡＴに適
用した場合の一例を示す要部の系統ｌ、第２図は読み取
り可能ブロック数と不可能ブロック数との関係を示す図
、第３図は再生速度に対する読み取りブロックの変化状
況を説明するための波形図、第４図はこの発明の他の例
を示す第１図と同様な系統図、第５図は高速再生時のヘ
ッド軌跡を示す図、第６図は再生信号の波形図である。 ３・・・回転ドラム １０・・・Ｒ−ＤＡＴ １１・・・エンベロープ検出器 １３・・・基準位相発生器 １５・・・ドライブ回路 １６・・・キャプスタン駆動モータ ２］・・・信号処理回路

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）トラッキング専用のコントロールトラックを有し
   ない回転磁気ヘッドを使用した記録再生装置において、 ヘッド回転位相に対するテープ送り位相検出手段が設け
   られ、 その検出出力に応じてキャプスタンの回転速度が制御す
   ることにより、テープ送り位相が制御されてなることを
   特徴とする記録再生装置。
2. （２）上記検出手段に供給される信号として、再生され
   た高周波信号のエンベロープ出力が使用されてなること
   を特徴とする特許請求の範囲第１項記載の記録再生装置
   。
3. （３）上記検出手段に供給される信号として、再生信号
   中のブロックアドレスが使用されてなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の記録再生装置。