JPH01153609A - 毛髪化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、特に高湿度下において優れた整髪保持力を着
し、かつセットした毛髪の感触が良好である毛髪化粧料
に関する。

゛（従来技術） 毛髪化粧料には、毛髪のカール、ウェーブ等のセットを
維持する成分として毛髪固定用高分子化合物を含有する
セットローション、ヘアスプレー、泡状整髪剤等がある
。これらの毛髪化粧料は、毛髪固定用高分子化合物を、
水、低級アルコール、水と低級アルコールの混合物等の
溶媒に溶解して用いる。セットローションはそのままの
状態でデイスペンサーボトルなどに収容して用い、ヘア
スプレー及び泡状゛整髪剤は適当な液化ガス（トリクロ
ロモノフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、Ｌ
ＰＧ等）を噴射剤として混合しエアゾールの形で用いる
。

しかし、このような毛“髪化粧料は、セット性を富める
ために高分子化合物の量を多くすると、毛髪のごわつき
、フレーキング、つやの低下が生じ、多すぎると逆にセ
ット力も低下するという欠点を有しており、また高湿度
下におけるセット性も悪い。そこでこのような欠点を改
良するため、高分子化合物溶液に（ＩＩ、’粧品用油脂
類、シリコーンオイル、界面活性剤、高級アルコールな
どを添加する試みがなされている（特公昭５５−１０８
８１１号公報、特公昭５０−１０１５４０号公報等）。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、これらを添加しても毛髪の感触が改善されるだ
けであり、高湿度下におけるセット性までを向上させる
ものは未だ見出されていない。

（問題点を解決するための手段） 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、毛髪
固定用高分子化合物、分岐鎖脂肪酸エステル、及びロジ
ンを含有することを特徴とする毛髪化粧料を提供する。

本発明に用いられる毛髪固定用高分子化合物としては、
下記のものがある。

（１）メタクリル酸エステル共重合体等の両性化物 （２）メチルビニルエーテルと無水マレイン酸の共重合
体等の酸性ポリビニルエーテル系高分子化合物 （３）アクリル酸アルキルエステル−メタクリル酸アル
キルエステル共重合体等の酸性アクリル系高分子化合物 （４）ポリビニルピロリドンやビニルピロリドンと酢酸
ビニルの共重合体等のポリビニルピロリドン系高分子化
合物 （５）酢酸ビニルとクロトン酸の共重合体等の酸性ポリ
酢酸ビニル系高分子化合物 （６）ヒドロキシエチルセルロースをカチオン化したカ
チオン化セルロース （７）キチン、キトサンなどの天然高分子化合物なお、
これら高分子化合物の中で酸基を有するものは、適当な
アルカリ剤で中和して用いる。

上記の高分子化合物は、毛髪化粧料中に最終濃度で０．
５〜１０重量％含まれるのが望ましい。

０．５重量未満では整髪保持力が低下し、１０重量％を
超えると毛髪のごわつき、べたつきが増加するためであ
る。

本発明に用いられる分岐鎖脂肪酸エステルとしては、ミ
リスチン酸イソプロピル、バルミチン酸イソプロピル、
ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、
エライジン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソトリデシ
ル、オレイン酸イソブチル、及びエライジン酸イソブチ
ルがある。好ましいのはミリスチン酸イソトリデシルで
ある。

分岐鎖脂肪酸エステルは、毛髪化粧料中に最終濃度で０
．０１〜５重量％含まれるのが望ましい。

０．０１重量％未満では本発明の効果が得られず、５重
量％を超えると毛髪のべたつきが増加するためである。

本発明に用いられるロジンは、松属植物から採取したテ
レビンチナを水蒸気蒸溜してテレピン油を除き、その成
分を精製したものである。その主成分はアビエチン酸、
ビマール酸等である。

ロジンは毛髪化粧料中に最終濃度で０．００５〜５重量
％含まれるのが望ましい。０．００５重量％未満では本
発明の効果が得られず、５．０重量％を超えると毛髪の
べたつきが増加するためである。

本発明の毛髪化粧料中には、他の任意成分を本発明の効
果に影響のない範囲で配合してもよい。

そのような任意成分としては、例えば流動パラフィン、
ワセリン、固形パラフィン、スクワラン、オレフィンオ
リゴマーなどの酸化水素、カチオン界面活性剤、例えば
エチレングリコール、１．３−ブチレングリコール、プ
ロピレングリコール、−５＝ グリセリン、ソルビトールなどの保湿剤、例えばグリセ
リルモノステアレート、ソルビタンモノパルミテート、
ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレ
ンソルビタンモノラウレート等の乳化剤、天然高分子等
の増粘剤、エステル類、その他各種の溶剤、殺菌剤ビタ
ミン、タンパク質、アミノ酸、生薬、香料等の少量成分
がある。

（作用） 本発明においては毛髪固定用高分子化合物とロジンを併
用することにより、その相乗効果によって特に高湿度下
における毛髪固定用高分子化合物のセット性を高めるこ
とができる。

（発明の効果） 本発明の毛髪化粧料によれば、特に高湿度下におけるセ
ット性が高まり、かつ毛髪のごわつき、べたつきを少な
く抑えることができる。本発明の毛髪化粧料は、セット
ローション、ヘアスプレー、泡状整髪剤等種々の製品に
適用することができる。

（実施例） 以下に本発明の実施例と比較例を示し、本発明＝　６− の効果を具体的に説明する。まず６例で採用した試験方
法について説明する。６表の組成は、いずれも重量％で
示しである。

仕上り時のごわつきのなさ、べたつきのなさ２０名の女
性パネラ−による実使用テストを行ない、セットの仕上
り時点での毛髪のごわつきのなさを５段階評価で、べた
つきのなさを３段階評価で官能評価した。

以下にそれらの基準を示す。

１）ごわつきのなさ ５；非常に良好、４；かなり良好、３；良好、２：やや
悪い、１；悪い ２）べたつきのなさ Ｑ：良好、Δ：やや悪い、Ｘ；悪い カール保持率 長さ２２ａ１重さ１．０ｇの毛束を水で濡らした後、ロ
ッド（径２．２ｃｍ）に５．５ｃｍの長さになるように
巻きつけて７０℃で２時間乾燥し、カールをかけた。乾
燥後、ロッドを取りはずし、毛束に試料を塗布して自然
乾燥した。この毛束を２５℃、４５％ＲＨ又は９０％Ｒ
Ｈの高湿雰囲気下で吊るし、カールの伸び具合を観察し
た。カールしていない元の毛束の長さを０％、高湿雰囲
気下に吊るした直後の毛束の長さを１００％として、１
時間後の毛束の長さの％を求め、カール保持率とした。

これをセット性の指標とする。

第１表に示す組成を有するヘアスプレー組成物を調製し
、性能を評価した。比較例１．４及び５はロジンを含ん
でいないため、高湿度下におけるカール保持率が低くな
っている。また比較例２及び３は分岐鎖脂肪酸エステル
を含んでいないため、毛髪の感触がよくない。実施例１
〜４は、セット性及び毛髪の感触において優れた性能を
示している。

実施例５ 下記第２表の組成を有するセットローションを調製し、
その性能を評価したところ、以下の性能を示した。

第２表 メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体１．０ ロジン　　　　　　　　　　　　　　　０．０５パルミ
チン酸イソプロピル　　　　　　０．１エタノール　　
　　　　　　　　　　　残部精製水　　　　　　　　　
　　　　　３０香料　　　　　　　　　　　　　　　　
適量ごわつきのなさ　　　　　　　　　　　４べたつき
のなさ　　　　　　　　　　　○カール保持率（％）　
４５％ＲＨ７６，５９０％ＲＨ５２，３ 実施例６ 下記第３表の組成を有する泡状整髪料を調製し、その性
能を評価したところ、以下の性能を示した。

第３表 ポリメタクリル酸エステル　　　　　　　１．５０ジン
　　　　　　　　　　　　　　　　０．１ミリスチン酸
イソトリデシル　　　　　　０．１ＰＯＥ　（３Ｑ）ス
テアリルエーテル　　　２．５ＰＯＥ　（４０）硬化ヒ
マシ油　　　　　　２．５香料　　　　　　　　　　　
　　　　　　適量エタノール　　　　　　　　　　　　
　　２０．０精製水　　　　　　　　　　　　　　　　
残部ＬＰＧ　　　　　　　　　　　　　　　　　７．０
ごわつきのなさ　　　　　　　　　　　　　４べたつき
のなさ　　　　　　　　　　　　　Ｏカール保持率（％
）　４５％ＲＨ７５，８９０％ＲＨ５１，７ （注）ＰＯＥはポリオキシエチレンを意味する。

（）内は平均付加モル数である。

出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 、−１１−

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）毛髪固定用高分子化合物、分岐鎖脂肪酸エステル
   、及びロジンを含有することを特徴とする毛髪化粧料。
2. （２）前記毛髪固定用高分子化合物とロジンの重量比が
   １：０．０１〜１：０．５である特許請求の範囲第１項
   記載の毛髪化粧料。