JPH0115266B2 - - Google Patents
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- JPH0115266B2 JPH0115266B2 JP57036498A JP3649882A JPH0115266B2 JP H0115266 B2 JPH0115266 B2 JP H0115266B2 JP 57036498 A JP57036498 A JP 57036498A JP 3649882 A JP3649882 A JP 3649882A JP H0115266 B2 JPH0115266 B2 JP H0115266B2
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- liquid
- condensate
- residue
- evaporation
- concentrated
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- Expired
Links
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Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Seasonings (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は節類等の加水物から蒸発させて得た留
出液とか缶残液を逆浸透法で濃縮することによつ
て、これらの液に含まれる節類香気を変質させず
かつ少ないエネルギー量で効率よく濃縮する方法
に関するものである。
出液とか缶残液を逆浸透法で濃縮することによつ
て、これらの液に含まれる節類香気を変質させず
かつ少ないエネルギー量で効率よく濃縮する方法
に関するものである。
従来、節類から抽出された香気の濃縮は精留法
によつて行なわれてきた。しかしながら、精留法
で得られる香気は加熱等による変質とか気液分配
係数の差によつて香気成分の構成が変化してしま
うために本来の節類の香気とは異質になつてしま
うという問題点があつた。
によつて行なわれてきた。しかしながら、精留法
で得られる香気は加熱等による変質とか気液分配
係数の差によつて香気成分の構成が変化してしま
うために本来の節類の香気とは異質になつてしま
うという問題点があつた。
本発明者らはこのような問題点を解決すべく種
種検討の結果、節類等の加水分から蒸発させて得
られた留出液とか缶残液に含まれる節類香気の濃
縮に逆浸透法が特に好適であり、逆浸透法で濃縮
すればこれらの問題点も生じないことを見出して
本発明を完成した。すなわち本発明は、節類また
はその抽出残渣の加水物から蒸発した水蒸気の凝
縮液、その蒸発残留液、または前記凝縮液と前記
蒸発残液の混合液を逆浸透法によつて濃縮するこ
とを特徴とする節類香気の濃縮方法に関するもの
である。
種検討の結果、節類等の加水分から蒸発させて得
られた留出液とか缶残液に含まれる節類香気の濃
縮に逆浸透法が特に好適であり、逆浸透法で濃縮
すればこれらの問題点も生じないことを見出して
本発明を完成した。すなわち本発明は、節類また
はその抽出残渣の加水物から蒸発した水蒸気の凝
縮液、その蒸発残留液、または前記凝縮液と前記
蒸発残液の混合液を逆浸透法によつて濃縮するこ
とを特徴とする節類香気の濃縮方法に関するもの
である。
節類とは例えばかつお節、宗田節、さば節の如
きものであり、その抽出残渣とは節類から香気成
分の一部を抽出した残渣である。この残渣には、
例えば熱水抽出等によつて呈味成分等を抽出した
残渣も含まれる。
きものであり、その抽出残渣とは節類から香気成
分の一部を抽出した残渣である。この残渣には、
例えば熱水抽出等によつて呈味成分等を抽出した
残渣も含まれる。
節類またはその抽出残渣に加えられる水の量は
特に制限されないが香気成分を充分に抽出しうる
範囲でなるべく少ない量がよく、その点で節類ま
たはその抽出残渣の乾燥重量に対し５〜20倍量程
度が好適である。
特に制限されないが香気成分を充分に抽出しうる
範囲でなるべく少ない量がよく、その点で節類ま
たはその抽出残渣の乾燥重量に対し５〜20倍量程
度が好適である。
水蒸気の蒸発は香気成分を揮発させるためであ
り、蒸発温度は50〜105℃程度、特に80〜100℃程
度が好適である。圧力は蒸発温度に応じて定まる
加水物の水蒸気圧と等しくなるように調節する。
り、蒸発温度は50〜105℃程度、特に80〜100℃程
度が好適である。圧力は蒸発温度に応じて定まる
加水物の水蒸気圧と等しくなるように調節する。
本発明においては、このような蒸発によつて得
られた水蒸気の凝縮液、蒸発残留液、または凝縮
液と蒸発残留液の混合液を濃縮する。この場合、
凝縮液はそのまま濃縮すればよいが蒸発残留液は
固液分離を行ない、節類残滓を除去してから濃縮
する必要がある。
られた水蒸気の凝縮液、蒸発残留液、または凝縮
液と蒸発残留液の混合液を濃縮する。この場合、
凝縮液はそのまま濃縮すればよいが蒸発残留液は
固液分離を行ない、節類残滓を除去してから濃縮
する必要がある。
濃縮は逆浸透法で行なうが、装置、操作条件等
は特に限定されない。すなわち、用いる膜は酢酸
セルロース膜とか芳香族ポリアミド膜などの合成
膜でよく、膜の形態も平面膜のほか、管型、スパ
イラル型、中空糸状膜型などであつてもよい。装
置もこれらの膜に応じて開発された装置をそのま
ま用いればよい。操作条件、すなわち、圧力、温
度、通液速度等も被濃縮液の性状および使用する
装置に応じて適当な条件に設定すればよく、この
条件は通常の逆浸透法において採用されている範
囲から設定すればよい。
は特に限定されない。すなわち、用いる膜は酢酸
セルロース膜とか芳香族ポリアミド膜などの合成
膜でよく、膜の形態も平面膜のほか、管型、スパ
イラル型、中空糸状膜型などであつてもよい。装
置もこれらの膜に応じて開発された装置をそのま
ま用いればよい。操作条件、すなわち、圧力、温
度、通液速度等も被濃縮液の性状および使用する
装置に応じて適当な条件に設定すればよく、この
条件は通常の逆浸透法において採用されている範
囲から設定すればよい。
逆浸透法で濃縮された液はそのまま節類香気源
として活用すればよい。一方、逆浸透膜を透過し
た液は抽出工程に循環してもよく、あるいは廃液
としてもよい。
として活用すればよい。一方、逆浸透膜を透過し
た液は抽出工程に循環してもよく、あるいは廃液
としてもよい。
本発明の方法は、節類香気の高品質を維持した
まま濃縮するという至難な要求を充足するもので
あり、特に水蒸気の凝縮液のように香気が希薄状
態で含まれる液から香気を変質させずに濃縮する
ような場合に威力を発揮する。
まま濃縮するという至難な要求を充足するもので
あり、特に水蒸気の凝縮液のように香気が希薄状
態で含まれる液から香気を変質させずに濃縮する
ような場合に威力を発揮する。
以下、実施例を示す。
実施例 １
30のジヤケツト型蒸発缶に本節粉1.2Kgと水
14.4を入れて圧力300Torr、温度約76℃にて約
5.7／hrの速度で水蒸気を蒸発させ、凝縮液3.0
Kgおよび缶残液12.6Kgを得た。缶残液は過して
節類残渣除去液9.0Kgを得別した抽出残渣はま
た缶内に戻した。この缶に水12を加えて前回と
同一の条件で蒸発を行ない、缶残液はやはり全量
を抜き出して抽出残渣を別して凝縮液3.0Kgお
よび節類残渣除去液9.0Kgを得た。抽出残渣を缶
内に戻して再度同じ操作を行なつて凝縮液3.0Kg
および節類残渣除去液9.0Kgを得た。得られた凝
縮液および節類残渣除去液の全量を合わせて節類
香気回収液36Kgを得た。
14.4を入れて圧力300Torr、温度約76℃にて約
5.7／hrの速度で水蒸気を蒸発させ、凝縮液3.0
Kgおよび缶残液12.6Kgを得た。缶残液は過して
節類残渣除去液9.0Kgを得別した抽出残渣はま
た缶内に戻した。この缶に水12を加えて前回と
同一の条件で蒸発を行ない、缶残液はやはり全量
を抜き出して抽出残渣を別して凝縮液3.0Kgお
よび節類残渣除去液9.0Kgを得た。抽出残渣を缶
内に戻して再度同じ操作を行なつて凝縮液3.0Kg
および節類残渣除去液9.0Kgを得た。得られた凝
縮液および節類残渣除去液の全量を合わせて節類
香気回収液36Kgを得た。
次に、この節類香気回収液全量を0.36m2のスパ
イラル状の合成複合液を装着した逆浸透装置を用
いて濃縮した。運転条件としては、圧力50Kg／m2
で、流速1.2／min、液温28℃、運転時間約７
時間であつた。
イラル状の合成複合液を装着した逆浸透装置を用
いて濃縮した。運転条件としては、圧力50Kg／m2
で、流速1.2／min、液温28℃、運転時間約７
時間であつた。
その結果、濃縮液５Kgおよび膜透過液31Kgが得
られた。濃縮液の香りの強さは節類香気回収液の
約6.5倍であり、香りの質の変化もなかつた。
られた。濃縮液の香りの強さは節類香気回収液の
約6.5倍であり、香りの質の変化もなかつた。
実施例 ２
実施例１で用いた蒸発缶に荒亀節1.5Kgと水18
を入れて圧力300Torr、温度76℃にて約5.7
／ｈの速度で水蒸気を蒸発させ、凝縮液7.5Kg
と節類残渣除去液7.5Kgを得た。抽出残渣をまた
缶内に戻し、水15を加え前回と同一の条件で蒸
発を行ない凝縮液7.5Kgと節類残渣除去液7.5Kgを
得た。更に同様の操作を行ない、凝縮液を計22.5
Kg得た。
を入れて圧力300Torr、温度76℃にて約5.7
／ｈの速度で水蒸気を蒸発させ、凝縮液7.5Kg
と節類残渣除去液7.5Kgを得た。抽出残渣をまた
缶内に戻し、水15を加え前回と同一の条件で蒸
発を行ない凝縮液7.5Kgと節類残渣除去液7.5Kgを
得た。更に同様の操作を行ない、凝縮液を計22.5
Kg得た。
次のこの凝縮液22.5Kgを実施例１で用いた装
置、条件にて濃縮し濃縮液3.0Kgおよび膜透過液
19.5Kgを得た。運転時間は3.7時間であつた。
置、条件にて濃縮し濃縮液3.0Kgおよび膜透過液
19.5Kgを得た。運転時間は3.7時間であつた。
濃縮液の香りの強さは原液である全凝縮液の
6.0倍であつた。
6.0倍であつた。
Claims (1)
- １ 節類またはその抽出残渣の加水物から蒸発し
た水蒸気の凝縮液、その蒸発残留液、または前記
凝縮液と前記蒸発残液の混合液を逆浸透法によつ
て濃縮することを特徴とする節類香気の濃縮方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57036498A JPS58155053A (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 節類香気の濃縮方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP57036498A JPS58155053A (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 節類香気の濃縮方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS58155053A JPS58155053A (ja) | 1983-09-14 |
| JPH0115266B2 true JPH0115266B2 (ja) | 1989-03-16 |
Family
ID=12471483
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP57036498A Granted JPS58155053A (ja) | 1982-03-10 | 1982-03-10 | 節類香気の濃縮方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS58155053A (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5455331B2 (ja) * | 2008-07-01 | 2014-03-26 | 長谷川香料株式会社 | 逆浸透膜を用いた香気濃縮方法 |
| JP4502287B1 (ja) * | 2009-11-05 | 2010-07-14 | 株式会社ミツカングループ本社 | 節類からの香気成分含有液の製造方法 |
-
1982
- 1982-03-10 JP JP57036498A patent/JPS58155053A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS58155053A (ja) | 1983-09-14 |
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