JPH01147094A - 交番電解法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方法 - Google Patents

交番電解法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方法

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JPH01147094A
JPH01147094A JP30533287A JP30533287A JPH01147094A JP H01147094 A JPH01147094 A JP H01147094A JP 30533287 A JP30533287 A JP 30533287A JP 30533287 A JP30533287 A JP 30533287A JP H01147094 A JPH01147094 A JP H01147094A
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current density
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based alloy
anode
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JP30533287A
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Hideo Ogishi
英夫 大岸
Sachiko Iwama
岩間 幸子
Shigeru Kobayashi
繁 小林
Koji Yamato
康二 大和
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JFE Steel Corp
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Kawasaki Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は表面処理鋼材の製造方法に関し、特に交番電解
法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方法に関す
る。
〈従来技術およびその問題点〉 家電、複写機、情報通信器、自動車内装、内装建材等に
広く利用される素材は、メーカーで鋼板を加工後、塗装
またはクロメート処理等で黒色化処理を施し、製品とし
ている。 しかし、近年、工程省略、コスト低減を目的
として、スチールメーカーに対して、黒色化表面処理鋼
板の供給要求が高まっている。
黒色化表面処理鋼板に要求される性能は加工性、溶接性
、耐食性、黒色度等があげられ、更に詳しくは、 ■安価な処理法、処理が簡単であること■高速処理性(
数秒の処理時間であること)■現有のめつきラインの大
巾な改造を必要としないこと ■処理液の劣化がないこと ■均一な処理ができること ■黒色の色調が良いこと ■耐食性が良いこと ■溶接性が良好なこと ■加工性が良いこと [相]皮膜にキズのつきにくいこと 等があげられる。
従来の黒色化処理法としては、(i)黒色塗装法、(i
i)黒色クロメート法、(fit)化学処理法((a)
特開昭50−55546号、(b)特開昭52−762
37号、(c)特開昭52−76238号、(d)特開
昭60−121275号、(e)特開昭60−1812
77号) 、 (iv)加熱処理法(特開昭55−91
993号、特開昭56−293号)、(V)陽極電解処
理法(特開昭58−151490号、特開昭58−15
1491号)、(Vi)陰極電解処理法(特開昭60−
190588号)がある。
しかるに(i)黒色塗装法は塗装設備が必要であり、高
価な設備投資が必要となり、製造コストが高くなる。
(it)黒色クロメート法は反応時間が長く、電気めつ
きラインでの処理が不可能である。また薬剤も銀塩を使
用するために高価である。
(f i f)化学処理法の(a)〜(C)では銅イオ
ンを使用する置換めっきの一種であり、処理液の温度、
濃度が反応速度に影響し、かつ処理液中にZn等が溶解
するために高速ライン生産°で均一な黒色処理をするこ
とができない。 また、黒化層も十分な皮膜強度が得ら
れない。  (d) 、  (e)は硝酸水溶液中で酸
化反応させるもので、基本的には、Is)〜(C)と同
じであり、処理液中に、 Zn。
Ni等が溶解し、短期間で処理液が劣化する。
また、形成された黒化層も黒色度が低く、青味を帯びた
色調しか得られない。
(iv)加熱処理法は設備が高価になり、かつ均一な加
熱コントロールが難しく、着色コントロールが困難であ
る。
(V)陽極電解処理法は、特開昭58−151491号
、同58−151490号公報において黒色化を電気量
でコントロールできる点が良いとしている。 しかし、
電解液中にめっき金属が溶解し、液劣化を生じること、
および、めっきした金属を再び溶解することになり、経
済的にも不利である。
(vi)陰極電解処理法は、(V)の欠点であるめっき
層の溶解を除いた点で優れた処理法であるが、黒化層が
比較的厚くならないと黒色度が得られず、黒化層が厚く
なると強度、密着性が悪くなるという欠点がある。
〈発明が解決しようとする問題点〉 上述のように従来技術の欠点は、強固な黒色層を有する
処理は処理液の劣化−が激しく、実ラインでの製造が困
難であった。 他方、陰極処理で黒色層を形成させる技
術は、処理液の劣化が少ない反面、形成された黒色層の
密着性強度が不十分で折曲げ加工等で剥離するという不
具合があった。
従って、密着性、加工性に優れ、かつ処理液の劣化がな
く安定した黒色を得る処理方法を確立するために本発明
者らは、前記従来技術を詳細に検討した結果、(V)陽
極電解処理法と(vi)陰極電解処理法におけるそれぞ
れの欠点を除き、長所のみを得る方法として交番電解処
理法での黒色化度の高い表面処理法を見出した。
この交番電解処理法によれば、陽極電解処理と#M!電
解処理とが交互に行われるために、電解液中への金属の
溶解が減少し、電解液の劣化が著しく抑制される。
〈発明の目的〉 本発明の目的は、処理液の劣化が少なく、且つ安定した
高黒色度を有する加工性、溶接性および耐食性に優れた
交番電解法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方
法を提供することにある。
〈発明の構成〉 本発明の第1の態様によれば、鋼材にFe、C。
およびNi含有率がそれぞれ3〜25%であるZn −
Fe、 Zn−Co、 Zn−Co−NiおよびZn−
Fe−Niよりなる群から選ばれた1種のZn系合金め
っきを10〜40 g/m’施した後、該Zn系゛合金
めっき材を1〜100 g/lの硝酸イオンを含有する
処理液中で、陽極と陰極に保持する時間を、陰極処理時
間1に対して陽極処理時間比0.1〜30の範囲とし、
かつ交番周期を50Hz以下、全処理時間を1〜30秒
とすると共に、該Zn系合金めっき材の陽極電解電流密
度を5〜100A/dm’とし、かつ陽極電流密度と陰
極電流密度との比を0.1〜20:1として電解処理を
施すことを特徴とする交番電解法による黒色度化の高い
表面処理鋼材の製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、鋼材にFe、G。
およびNi含有率がそれぞれ3〜25%であるZn −
Fe%Zn−Co、Zn−Co−NiおよびZn−Fe
−Niよりなる群から選ばれた1種のZn系合金めりき
を10〜40 g/ni’施した後、該Zn系合金めっ
き材を1〜t o o g/lの硝酸イオンを含有する
処理液中で、陽極と陰極に保持する時間を、陰極処理時
間1に対して陽極処理時間比0.1〜30の範囲とし、
かつ交番周期を50Hz以下、全処理時間を1〜30秒
とすると共に、該Zn系合金めっき材の陽極電解電流密
度を5〜100A/dm’とし、かつ陽極電流密度と陰
極電流密度との比をo、i〜20:1として電解処理を
施した後、無水クロム酸を主成分とするクロメート液で
クロメート処理を行い、クロメート皮膜をCr換算で5
〜100mg/ゴ付着させることを特徴とする交番電解
法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方法が提供
される。
本発明の第3の態様によれば、鋼材にFe、C。
およびNi含有率がそれぞれ3〜25%であるZn −
Fe、 Zn−Co、Zn−Co−NiおよびZn−F
e−旧よりなる群から選ばれた1種のZn系合金めっき
を10〜40 glrd施した後、該Zn系合金めっき
材を1〜100 g/lの硝酸イオンを含有する処理液
中で、陽極と陰極に保持する時間を、陰極処理時間1°
に対して陽極処理時間比0.1〜30の範囲とし、かつ
交番周期を50Hz以下、全処理時間を1〜30秒とす
ると共に、該Zn系合金めっき材の陽極電解電流密度を
5〜100A/dゴとし、かつ陽極電流密度と陰極電流
密度との比を0.1〜20:1として電解処理を施した
後、水分散性あるいは水溶性樹脂またはケイ酸ゾルを乾
燥重量で0.3〜3 g/m2塗布することを特徴とす
る交番電解法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造
方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、鋼材にFe、G。
およびNi含有率がそれぞれ3〜25%であるZn −
Fe、 Zn−Co、Zn−Co−NiおよびZn−F
e−Niよりなる群から選ばれた1種のZn系合金めっ
きを10〜40g/ゴ施した後、該Zn系合金めっき材
を1〜100 g/lの硝酸イオンを含有する処理液中
で、陽極と陰極に保持する時間を、陰極処理時間1に対
して陽極処理時間比0.1〜30の範囲とし、かつ交番
周期を50Hz以下、全処理時間を1〜30秒とすると
共に、該Zn系合金めっき材の陽極電解電流密度を5〜
100  ^/drn”とし、かつ陽極電流密度と陰極
電流密度との比を0.1〜20:1として電解処理を施
した後、無水クロム酸を主成分とするクロメート液でク
ロメート処理を行い、クロメート皮膜をCr換算で5〜
100mg/m2付着させた後に、水分散性あるいは水
溶性樹脂またはケイ酸ゾルを乾燥重量で0.3〜3 g
/d塗布することを特徴とする交番電解法による黒色化
度の高い表面処理鋼材の製造方法が提供される。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明で対象とする合金めっき材は、Zn −Fe。
Zn−Co、 Zn−Co−NiおよびZn−Fe−N
iのZn系合金めっき材であり、これらは電気めっき法
、溶融めっき法、蒸着めっき法等のいずれのめっき法で
製造したものでもよい。 めつきする基材は鋼板、アル
ミニウム板、ステンレス板等のいずれでもよい。
また前記Zn系合金めっき層の下層に各種のめっきを行
なってもよく、表層に前記Zn系合金めっき層が10〜
40g/m2形成されていればよい。
めっき層が10  g/m2未満では耐食性が悪くなり
、40g/m2超では加工性が悪くなるからである。
前記Zn系合金めっきにおいてFe、CoおよびNiの
各成分の含有率は3〜25wt%にするのが好適である
3%未満では黒色かえられず、25%をこえるとめっき
層が硬く脆くなり、加工性が悪くなる。
本発明は前記Zn−Ni合金めっき材を硝酸イオンを1
〜100 g/l含有する処理液中で交番電解法により
黒色化度の高い表面処理を行うものである。 硝酸イオ
ンが1 g/1未満では青色が強く、十分な黒色を呈さ
なくなり、100 g/lをこえると経済的でなくなる
ためである。
交番電解法は、前記Zn系合金めっき材を陽極と陰極に
保持する時間を陰極保持時間1に対して陽極保持時間を
0,1〜30の範囲とし、全処理時間を1〜30秒とす
ればよい。
交番電解でのZn系合金めっき材の陽極電解電流密度を
5〜100 ^/dm’の範囲とし、Zn系合金めっき
材の陽極電解電流密度は陰極電解電流密度1に対して0
.1〜20とする。
交番周期は50Hz以下の範囲がよい。
以下に、前記各条件の限定理由について記す。
交番電解時間については、陰極処理時間1に対して陽極
処理時間が0.1〜30の範囲で良好な黒色が得られる
が、30を超えると青味を帯びた黒色になり、皮膜密着
性が悪くなり、かつ処理液の劣化が激しくなる。 前記
時間比が0.1未満になると、黒色化皮膜生成が遅くな
るために、L値が高くなり、全処理時間が1〜30秒の
範囲で処理できなくなる。
交番周期は、50Hzを超えると電解平衡に達しないう
ちに極性が変わるために、黒色層の生成速度が遅くなり
、黒色が得られなくなる。
次に、陽極電解電流密度は、5 ^/drr?未満では
、めっき層の溶解が多くなり、黒色層の生成が遅くなる
100  A/drn’を超えると、同様に黒色層の生
成効率が悪くなる。
陽極電解電流密度の陰極電解電流密度に対する比は、0
.1未満では黒色層の生成が著しく遅くなる。
20超では、黒色層の均一性がなくなり、密着性が悪く
なる。
前記条件下での交番電解処理後、耐食性向上のために、
クロメート処理を行い、クロメート皮膜をCri算で5
〜100a+g/m”付着させるとよい。
クロメート処理法は特に限定する必要がなく、公知の反
応型クロメート、塗布型クロメート、電解クロメート等
が使用できる。 Cr付着量は5rng/m2未満では
クロメート処理効果がなく、耐食性の向上がない。  
100mg/m2を超えても耐食性が飽和してしまうこ
と、および樹脂被覆、塗装等を行う場合に、塗膜の密着
性が悪くなる。
前記交番電解処理後、あるいは交番電解処理後にクロメ
ート処理を施した後、水分散性あるいは水溶性樹脂また
はケイ酸ゾルを塗布することによ、す、黒色の深みを増
し、かつ、耐食性を著しく向上させることができる。 
これら樹脂、ケイ酸ゾルの塗布量は0.3〜3  g/
rn2(乾燥重量)の範囲が良い。 0.3  g/m
2未満では、塗布による上記効果がない。 3  g/
m2を超えると、外観は良好となるが、溶接性が極端に
悪くなる。 水分散性あるいは水溶性樹脂としてはカル
ボキシル化ポリエチレン系樹脂、アクリル系樹脂、エポ
キシ系樹脂、ポリウレタン系樹脂、メラミン系樹脂等が
ある。
なお、交番電解法と単なる陽極電解法との違いは以下の
通りである。
すなわち、陽極電解法では、金属面の溶解のみの反応し
かなく、溶解した金属イオンが電解液中に蓄積され、電
解液が劣化する。 本発明の交番電解法では、陽極電解
処理時に溶解した金属イオンが陰極電解処理時に再び金
属面に電着されるために、電解液中への金属イオンの蓄
積が抑制でき、電解液の寿命が大幅に長くなるし、めっ
きの金属の減少も最小にとどめられる。
また、交番電解法では、溶解−電着→溶解を繰り返すた
めに、電着時に凸部への電着が生じ、その結果として微
細クレータの形成を容易にしており、短時間で少ない電
気量で黒化することができる。
〈実施例〉 次に、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明する。
〔実施例および比較例〕
表1、表3および表5に示す組成の処理液と処理条件で
、Zn系合金めっき鋼板を処理し、種々の黒色化表面処
理鋼板を得た。 得られた黒色化表面処理鋼板より試験
片を採取して、性能評価として黒色度、耐食性、加工性
、皮膜の密着性、黒色耐久性、皮膜強度、溶接性試験を
実施し、表2、表4および表6に示すような結果を得た
各性能試験方法およびその評価は下記の方法にて行った
〔試験方法〕
(1)黒色度 黒色化処理した鋼板表面の黒さを表わす指標として、ス
ガ試験機(株)製 SMカラーコンピュータを利用して
色調り、a、b値を測定し、L値で評価した。  L値
はO〜100段階に分れ、−船釣にL値の高いものが白
く、低いものが黒となることを示す。
(2)耐食性試験 平板部および90°折曲げ部の塩水噴霧試験を行なった
。 塩水噴霧試験はJIS−Z−2371に準拠して行
なった。 試験片は端面をシールして白錆の発生量が面
積率にして5%に達するまでの時間で評価した。
(3)加工性試験 (a)デュポン衝撃試験:直径12.7mm (1/ 
2インチ)ポンチに、重さI Kgの重錘を50cmの
高さから落下させ、衝撃部にセロテープを密着させて皮
膜を剥離する。 皮膜の剥離程度で評価した。
(b)エリクセン押出試験:エリクセン押出し試験機に
より鋼板を6mm押出し、凸にセロテープを密着させ皮
膜を剥離する。皮膜の剥離程度で評価した。
評価 ◎:剥離なし ○:数%の剥離 6210〜30%の剥離 X:31%以上の剥離 (4)皮膜の密着性 皮膜にカッターナイフで21四方のます目を100個切
込みを入れ、これら100個のます目にセロテープを密
着させて皮膜を剥離する。 剥離したまず目の数で次の
ように評価した。
評価 5:剥離なし 評価 4:剥離ます目数  1〜10個評価 3:剥離
ます目数 11〜30個評価 2:剥離まず目数 31
〜50個評価 1:剥離ます目数    51個以上(
5)黒色耐久性試験 サンシャインウェザ−メーターで紫外線照射のみとし、
240時間試験した。 試験前後の試験片表面の色調(
L、a、b値)を測定し、色差△Eを求め評価した。 
△E値が0.5以下は耐久性にきわめてイ憂れている。
△E= (6)皮膜強度試験 lOx20mmのろ紙面に荷重2にgをかけ、、10c
mの距離を100往復させ、この押圧による皮膜の剥離
程度を観察して評価した。
評価 ◎;剥離なし ○:わずかに剥離 △:少し剥離 X:著しく剥離 (7)溶接性試験 使用溶接機  ニスポット溶接機 (準同期式) %式% 定格容量   :35にVA 入力端子   : 200V 加圧力    :150Kg 溶接時間   :101(z 溶接電流   :5〜12に八まで0.5にAずつ変化
させる。
上記溶接条件で溶接を行ない、ナゲツト形成から電極と
の溶着までの溶接電流範囲および散り発生程度で評価し
た。
評価 溶接電流範囲:範囲が広いほど良い 散り発生  :散り発生が始まった溶接電流値で評価 Aニアにへ以上で散り発生 B : 5.5〜6.5に八で散り発生C:5KAで散
り発生 〈発明の効果〉 従来の黒色化処理法では、Zn−Ni合金めっき材の黒
色度が不十分で灰色に近い黒色しか得られなく、また、
黒色を増すためには、めっき中にポリビニルアルコール
等の有機物を入れる必要があった。 また、陽極酸化で
の黒化処理では、電解液中に溶解金属が蓄積されるため
に短時間で電解液が劣化する。
本発明によれば、Zn−Fe、 Zn−Co、Zn−C
o−NiおよびZn−Fe−NiのようなZn系合金め
っきでも簡単に真黒な黒色(L値13以下)が得られる
電解液の劣化を大幅に抑制できる点も大きなメリットと
なる。
さらには、溶接性、耐食性、黒色度、黒色耐久性等の優
れた性能を有するので、家電、複写機、自動車内装材等
に広く利用できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)鋼材にFe、CoおよびNi含有率がそれぞれ3
    〜25%であるZn−Fe、Zn−Co、Zn−Co−
    NiおよびZn−Fe−Niよりなる群から選ばれた1
    種のZn系合金めっきを10〜40g/m^2施した後
    、該Zn系合金めっき材を1〜100g/lの硝酸イオ
    ンを含有する処理液中で、陽極と陰極に保持する時間を
    、陰極処理時間1に対して陽極処理時間比0.1〜30
    の範囲とし、かつ交番周期を50Hz以下、全処理時間
    を1〜30秒とすると共に、該Zn系合金めっき材の陽
    極電解電流密度を5〜100A/dm^2とし、かつ陽
    極電流密度と陰極電流密度との比を0.1〜20:1と
    して電解処理を施すことを特徴とする交番電解法による
    黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方法。
  2. (2)鋼材にFe、CoおよびNi含有率がそれぞれ3
    〜25%であるZn−Fe、Zn−Co、Zn−Co−
    NiおよびZn−Fe−Niよりなる群から選ばれた1
    種のZn系合金めっきを10〜40g/m^2施した後
    、該Zn系合金めっき材を1〜100g/lの硝酸イオ
    ンを含有する処理液中で、陽極と陰極に保持する時間を
    、陰極処理時間1に対して陽極処理時間比0.1〜30
    の範囲とし、かつ交番周期を50Hz以下、全処理時間
    を1〜30秒とすると共に、該Zn系合金めっき材の陽
    極電解電流密度を5〜100A/dm^2とし、かつ陽
    極電流密度と陰極電流密度との比を0.1〜20:1と
    して電解処理を施した後、無水クロム酸を主成分とする
    クロメート液でクロメート処理を行い、クロメート皮膜
    をCr換算で5〜100mg/m^2付着させることを
    特徴とする交番電解法による黒色化度の高い表面処理鋼
    材の製造方法。
  3. (3)鋼材にFe、CoおよびNi含有率がそれぞれ3
    〜25%であるZn−Fe、Zn−Co、Zn−Co−
    NiおよびZn−Fe−Niよりなる群から選ばれた1
    種のZn系合金めっきを10〜40g/m^2施した後
    、該Zn系合金めっき材を1〜100g/lの硝酸イオ
    ンを含有する処理液中で、陽極と陰極に保持する時間を
    、陰極処理時間1に対して陽極処理時間比0.1〜30
    の範囲とし、かつ交番周期を50Hz以下、全処理時間
    を1〜30秒とすると共に、該Zn系合金めつき材の陽
    極電解電流密度を5〜100A/dm^2とし、かつ陽
    極電流密度と陰極電流密度との比を0.1〜20:1と
    して電解処理を施した後、水分散性あるいは水溶性樹脂
    またはケイ酸ゾルを乾燥重量で0.3〜3g/m^2塗
    布することを特徴とする交番電解法による黒色化度の高
    い表面処理鋼材の製造方法。
  4. (4)鋼材にFe、CoおよびNi含有率がそれぞれ3
    〜25%であるZn−Fe、Zn−Co、Zn−Co−
    NiおよびZn−Fe−Niよりなる群から選ばれた1
    種のZn系合金めっきを10〜40g/m^2施した後
    、該Zn系合金めっき材を1〜100g/lの硝酸イオ
    ンを含有する処理液中で、陽極と陰極に保持する時間を
    、陰極処理時間1に対して陽極処理時間比0.1〜30
    の範囲とし、かつ交番周期を50Hz以下、全処理時間
    を1〜30秒とすると共に、該Zn系合金めっき材の陽
    極電解電流密度を5〜100A/dm^2とし、かつ陽
    極電流密度と陰極電流密度との比を0.1〜20:1と
    して電解処理を施した後、無水クロム酸を主成分とする
    クロメート液でクロメート処理を行い、クロメート皮膜
    をCr換算で5〜100mg/m^2付着させた後に、
    水分散性あるいは水溶性樹脂またはケイ酸ゾルを乾燥重
    量で0.3〜3g/m^2塗布することを特徴とする交
    番電解法による黒色化度の高い表面処理鋼材の製造方法
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