JPH0114708Y2 - - Google Patents

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JPH0114708Y2
JPH0114708Y2 JP7605985U JP7605985U JPH0114708Y2 JP H0114708 Y2 JPH0114708 Y2 JP H0114708Y2 JP 7605985 U JP7605985 U JP 7605985U JP 7605985 U JP7605985 U JP 7605985U JP H0114708 Y2 JPH0114708 Y2 JP H0114708Y2
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pile
peak
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piles
stitch
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は基布にパイルをタフトしたマツト、カ
ーペツト等の敷物に関するものである。本願明細
書において“パイル”とはカツトパイルとループ
パイルを総称するものとする。
〔従来の技術〕
タフト敷物のステツチ方向に、色彩やパイル長
を変えて縞模様を形成することは容易である。
即ち、ステツチ列毎に色彩の異なるパイル糸を
タフトすれば色分けされた縞模様ができる。しか
し、同じ色のパイル糸でもステツチ列毎にパイル
の形態をカツトパイルとループパイルに変えれば
縞模様が形成される。カツトパイルとループパイ
ルとでは光沢が異なり異彩色に見えるからであ
る。
又、同じ色のパイル糸でタフトされたカツトパ
イルでも異彩色に見える場合がある。カツトパイ
ルは、その傾倒する方向により光沢が異なるから
である。このことは無地一色のカツトパイルの敷
物を使用するとき、パイルの傾倒する方向の相異
によつてパイル面の一部が濃く汚れた様に見える
所謂“雲”乃至“池”と呼ばれる現象により理解
される。だが、従来かかる現象を利用して縞模様
を形成するということは考えられていない。
パイル長を変えて模様を形成するという考え方
は、米国特許第2781007号、米国特許第2935037号
等に開示され、その後、特公昭44−26701号、特
公昭54−39790号等により簡便法が開発されて慣
用されている。しかし、これらの慣用技術はルー
プパイルに関するものであり、カツトパイルのパ
イル長を変えて模様を形成するという方法は未開
発の状態におかれている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
色分け縞模様は、デザイン的に陳腐でタフト敷
物に左程高い付加価値を与えない。
敷物のパイル長がなだらかに変わる部分のパイ
ルは、パイル長の短い部分に向けて傾倒する傾向
がみられる。従つてパイル長をなだらかに変えて
積極的に雲池現象を起こし、パイル表面の光沢の
相異によつて縞模様を形成することが考えられる
が、雲池現象はループパイルには起きず、カツト
パイルのパイル長をなだらかに変わる様にタフト
することは実際問題として困難視された。カツト
パイルのパイル長をなだらかに変えるには、パイ
ル係止桿とシヤンクとの間隔の異なるルーパーを
特別に用意しなければならず、その様な特別仕様
のルーパーは汎用性を欠くので一般仕様のルーパ
ーに比して遥かに割高なものとなり、又、ルーパ
ーの取り替えのためのタフト機の微調整には多大
な労力と熟練を要するからである。
そこで本考案は、特別仕様のルーパーを使用せ
ず、タフト機において一般仕様のルーパーのパイ
ル係止桿と基布との間隔を簡便的に変化させ、そ
れによりステツチ列間でパイル長をなだらかに変
えてながらかに隆起したカツトパイルの畝を形成
し、そのパイル畝左右のステツチのカツトパイル
の傾倒に方向性を付与し、パイルの光沢差と高低
差を利用してデザイン的に変化に富んだ縞模様を
パイル面に描出し、且つ、カツトパイル畝の峰部
の彩色を変えて左右に傾倒するパイル畝左右の光
沢差を一層鮮明なものとし、それにより新規な敷
物を得ることを目的とする。
〔考案の構成〕
本考案に係る敷物21は基布11にパイルをタ
フトしたものであり、溝部ステツチ列13から中
腹部ステツチ列14を経て峰部ステツチ列15に
至る数条のステツチ列のパイル長Pを漸次変えて
横断面が山形のパイル畝16を一定間隔Lでステ
ツチ方向17に平行に形成し、峰部ステツチ列1
5を挟む左右の中腹部ステツチ列14を二条以上
とし、そのパイル19,19′,19″……をカツ
トパイルとし、そのパイル19,19′,19″…
…と峰部のパイル20とパイル糸の染色方法、パ
イル糸の撚方向、撚数、繊維素材、紡績形態(フ
イラメント糸と紡績糸等)を変え、或は、パイル
20の形態をループパイルとする等の方法によ
り、中腹部ステツチ列14のパイル19,19′,
19″……と峰部のパイル20とを彩色の異なる
ものとしたことを特徴とするものである。
パイル長Pの変化の具合は、溝部のパイル18
と峰部のパイル20とのパイル長短差をhとし、
溝部ステツチ列13から峰部ステツチ列15まで
の距離をsとするとき、それらの比h/sが1/
5以上になるようにするとよい。
峰部のパイル20をループパイルとし、中腹部
のカツトパイル19とのパイルの形態にもとずく
光沢差により峰部と中腹部のパイルに色彩差を付
けてもよいが、好ましくは溝部13と中腹部14
及び峰部15のパイル糸の色彩をそれぞれ変える
ようにするとよい。
又、パイル長Pは中腹部ステツチ列19,1
9′,19″……の間でも変化させるが、そのステ
ツチ列間でのパイル長の高低差による1mm以上の
パイル先端での段差がステツチ列19と19′,
19′と19″……の間の少なくとも1箇所出来る
様にし、この様にして最も高くなる峰部ステツチ
列15のパイル長を10mm以上で20mm前後にして全
体の風合がシヤギー調になるようにすると効果的
である。
ステツチ列毎にパイル長を変えるには、ルーパ
ーブロツクボデイ22に担持されて前後に往復駆
動されるルーパー23のパイル係止桿24と基布
11との間隔gを各ステツチ列のルーパー毎に変
えるのであるが、そのためにはルーパーブロツク
ボデイ22のルーパー差込溝25の深さdをルー
パーのシヤンク26の高さaよりも十分深くし、
シヤンク26の上側と下側の一方又は双方にシヤ
ンクと略同じ厚みで高さbの異なる楔片27を当
ててルーパー差込溝25に差し込み、押螺子28
によつてこれらを差込溝底29に圧着固定してル
ーパー23をルーパーブロツクボデイ22に装着
するものとし、高さの異なる数種の楔片を用意し
楔片の高さbに応じてパイル係止桿24と基布1
1との間隔gを設定するとよい。
即ち、上側楔片27′の高さ寸法b′が大きく下
側楔片27″の高さ寸法b″が小さければ、それだ
けルーパー全体23のルーパーブロツクボデイ2
5′への装着位置が低くなり、従つてパイル係止
桿24と基布11との間隔gが大きくなつて長い
カツトパイルが形成されることになる。
この様にすることによつて本考案の実施にパイ
ル係止桿24とシヤンク26との距離fの異なる
特別仕様のルーパーを要せず、それらの距離が一
定の通常のルーパーにより本考案を簡便に実施す
ることが可能となる。
第4図は、この様に本考案を実施するためのタ
フトマシンのルーパー装着部分を図示し、ルーパ
ーブロツクボデイ22の相隣るルーパーのシヤン
クの上下に介装される楔片27の高さ寸法bは各
ステツチ列のルーパー毎に異なつている。
尚、カツトパイル畝16の峰部のパイル20を
形成するルーパー23−1のシヤンクの下側には
楔片27″を介装せず、又、溝部のパイル18を
形成するルーパー23−5のシヤンクの上側には
楔片27′を介装しなくてもよい。
図中、30はルーパーバー、31はナイフ、3
2はニードル、33はパイル糸、34はパイル係
止桿のカツテイングエツヂを、35カツテイング
エツヂ34とナイフ31とで剪断されるパイル糸
ループを示す。
〔考案の効果〕
本考案は、溝部13と峰部15とのステツチ列
による凹凸パイル畝16と、峰部のパイル20と
中腹部のパイル19との色彩差とによつて縞模様
をパイル面に合成したので実用上の効を奏する。
即ち、パイル畝16を側面から斜視するとき、
手前側の中腹部のパイル19Fには頂端のカツト
面36とパイル糸の側面37とが看取される。
他方、峰部ステツチ列15を境とする後側の中
腹部のパイル19Bは視点Eから俯角θによつ
て、峰部のパイル列20の後に隠れて全く見えな
い場合と、頂端のカツト面36だけが見える場合
とが生じる。
又、溝部のパイル18も視点Eからの俯角θに
よつて峰部や中腹部のパイル列19,20の後側
に見え隠れする。
即ち、溝部のパイル18と峰部のパイル20の
パイル長差をhとし溝部と峰部のステツチ列13
と15の距離をsとするとき、視点Eからの俯角
θがtan-1h/sよりも小さくなれば峰部のパイル
列20の後側になる中腹部のパイル列19Bと溝
部のパイル列18は目視されず、峰部のパイル2
0手前側の中腹部のパイル19Fの色彩による縞
模様が看取され、俯角θだtan-1h/sよりも遥か
に小さければそれらの混合色ないし霜降模様が看
取されることになる。
又、俯角θがtan-1h/sよりも大きくなれば、
手前側中腹部19F→峰部20→後側中腹部19
B→手前側中腹部19F→峰部20→……の順に
並んで見えるのであるが、同じ色のパイル糸によ
るパイルでもカツトパイルとループパイルでは光
沢差によつて異彩色に見える様に、カツトパイル
の頂端のカツト面36は点状の繊維先端の細かい
断面の集合であつて光沢を有せず黒つぽく見え、
他方パイル糸の側面37は光沢のある線状の繊維
側面の集合であるから明るく見え、従つて同じ色
のパイル糸によるものであつても峰部20を境と
する前後の中腹部のパイル19Fと19Bの間に
は色差が看取されので手前側中腹部19Eと峰部
20と後側の中腹部19Bの三つの色彩による縞
模様が看取されることになる。
そして更に俯角θが大きくなれば前後の中腹部
の間の溝部18の色彩を加えた四つの色彩による
縞模様が看取されることになる。
そして俯角θが略π/2になる視点の真下では
各部のパイルの頂端36だけが目視され、従つて
溝部18と中腹部19と峰部20との三色の縞模
様が看取されることになる。
この様に本考案の敷物の有する縞模様は俯角θ
によつて変化し、視点Eと床との距離(視点の高
さ)が総じて1.5mであるから、h/s≧1/5
とすれば視点Eから10m以内の縞模様は多様なも
のとなり、又、視点の移動(歩行)によつて縞模
様に変化が看取されることになる。
上記本考案の効果は前後中腹部の色彩差はパイ
ルの頂端36と側面37との光沢差に依存するも
のであり、中腹部19のパイル長短差hを1mm以
上とし、パイル糸をそれぞれ異色のものとし、或
は又、溝部18及び峰部20の一方又は双方をル
ープパイルとするとき、手前側の中腹部と後側の
中腹部のパイル列19Eと19Bの光沢差がはつ
きりし、なだらかなパイル畝15による縞模様が
ひきしまつたものとなる。
よつて明らかな如く本考案によるとデザイン的
に斬新で付加価値の高い敷物21が得られるので
好都合である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る敷物の斜視図、第2図は
第1図のX−X箇所における一条のパイル畝の拡
大断面図、第3図は第2図のパイル畝の連続状態
を示す断面図、第4図は本考案の実施に使用され
るタフトマシンのルーパー装着部分を底面視して
示す斜視図である。 11……基布、12……パイル、13……溝部
ステツチ列、14……中腹部ステツチ列、15…
…峰部ステツチ列、16……パイル畝、17……
ステツチ方向、18……溝歩パイル、19……中
腹部パイル、20……峰部パイル、21……敷
物、22……ルーパーブロツク、23……ルーパ
ー、24……パイル係止桿、25……ルーパー差
込溝、26……シヤンク、27……楔片、28…
…押螺子、29……溝底、30……ルーパーバ
ー、31……ナイフ、32……ニードル、33…
…パイル糸、34……カツテイングエツヂ、35
……パイル糸ループ、36……パイルカツト面、
37……パイル糸側面、a……シヤンクの高さ、
b……楔の高さ、d……差込溝の深さ、g……ル
ーパーと基布の間隔、h……パイル長短差、s…
…溝歩と峰部の距離、E……視点、L……畝レピ
ート、P……パイル長、θ……俯角。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 基布11にパイルをタフトした敷物であつ
    て、溝部ステツチ列13から中腹部ステツチ列
    14を経て峰部ステツチ列15に至る数条のス
    テツチ列のパイル長Pを漸次変えて横断面が山
    形のパイル畝16を一定間隔Lでステツチ方向
    17に平行に形成し、峰部ステツチ列15を挟
    む左右の中腹部ステツチ列14を二条以上と
    し、そのパイル19,19′,19″……をカツ
    トパイルとし、そのパイル19,19′,1
    9″……と峰部のパイル20とのパイル糸の染
    色方法、パイル糸の撚方向、撚数、繊維素材、
    紡績形態(フイラメント糸と紡績糸等)を変
    え、或は、パイル20の形態をループパイルと
    する等の方法により、中腹部ステツチ列14の
    パイル19,19′,19″……と峰部のパイル
    20とを彩色の異なるものとしたことを特徴と
    する敷物21。 (2) 前掲実用新案登録請求の範囲第1項におい
    て、溝部のパイル18と峰部のパイル20との
    パイル長短差hと、溝部ステツチ列13から峰
    部ステツチ列15までの距離sとの比h/sが
    1/5以上となる実用新案登録請求の範囲第1
    項記載の敷物。 (3) 前掲実用新案登録請求の範囲第1項におい
    て、溝部13と中腹部14及び峰部15のパイ
    ルの色彩がそれぞれ異なる実用新案登録請求の
    範囲第1項記載の敷物。 (4) 前掲実用新案登録請求の範囲第1項におい
    て、ステツチ列間のパイル長短差が1mm以上と
    なるステツチ列が中腹部に形成された実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の敷物。
JP7605985U 1985-05-21 1985-05-21 Expired JPH0114708Y2 (ja)

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JP7605985U JPH0114708Y2 (ja) 1985-05-21 1985-05-21

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JPS61191493U JPS61191493U (ja) 1986-11-28
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