JPH011451A - 車両用交流発電機の回転子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、車両用交流発電機の回転子に関し、とくに励
磁コイルが含浸固着剤により固着される自動車用交流発
Ｔｉ機の回転子にかかる。

［従来の技術１ 一般に自動車用交流発電機は、ロータコアを回転軸に固
着している。その［１−タコ１アには、一端面に斜流式
ファンが固着され、他端面に遠心式ファンが固着されて
いる。また［ｌ−タコアと遠心式ファンとの間には、斜
流式ファンより吐出された空気と遠心式ファンにより吸
引された空気とをスムーズに遠心方向へ吐出するように
区分し、ファン令シュラウド（ｆａｎ　−５ｈｒｏｕｄ
　）り）県を有するバッフルプレート（ｂａｓｔｅ　−
ｐｌａｔｅ）が設けられている。

このような自動車用交流発電機では、発電する際に発生
する磁気力によって遠心式ファンＪ３よびバッフルプレ
ー１〜がロータコアの振動を増１１］＃５［口、１し易
く、磁気高レベルが上がるという原因となっていた。

［発明が解決しようとびる問題点］ これを防止する方法として、励磁コイルを粉体状の含浸
固着剤により固着する工程にｄ３いて、同時に遠心式フ
ァンおよびバッフルプレートを含浸固着削ぐ固着する方
法が考えられる。しかるに、この工程時、含浸固着剤は
、［１−タコアの中央部の励磁コイル日掛けて振掛【）
られるので、遠心式ファンとロータコアとの間、および
遠心式ファンとバッフルプレートとの間に浸透しない。

したがって、遠心式ファンおにびバッフルプレートは、
含浸固着剤で含浸固着二［稈時に１７１着することは不
可能となり、上記問題点を解決するに至らなかった。

本発明は、励磁コイルを含浸固着剤により固着する工程
時に遠心式ファンおよびバッフルプレートも含浸固着剤
で固着でき、さらに磁気音レベルを低下できる車両用交
流発電機の回転子の提供を［１的とする。

［問題点を解決するための手段］ 本発明の車両用交流発電機の回転子は、回転軸に固着さ
れ、溶融液化された含浸固着剤の浸透により固着される
励磁コイルを巻回したロータコアと、該ロータコアの一
端に固着され、冷却翼および該冷却翼のベースを有ｊる
斜流式ノ７ンと、前記ロータコアの他端に固着され、冷
却翼および該冷７ＪＩ　Ｈのベースを有する遠心式フｉ
）ンど、前記ロータコアと遠心式ファンのベースとの間
に配設され、前記含浸固着剤が前記遠心式ファン側に漏
出する漏出穴を有し、前記斜流式ファンより吐出された
空気と前記遠心式ファンにより吸引された空気とを区分
するためのバッフルプレートとを備えた構成を採用した
。

［作用および発明の効果］ 本発明の車両用交流発電機の回転子は上記構成によりつ
ぎの作用および効果を有する。

バッフルプレートに遠心式ファン側に溶融液化された含
浸固着剤が漏出する漏出穴を形成しているので、励磁コ
イルを含浸固ＬＪＩＪにより囚打ｆる工程において、同
時に遠心式ファンおよびバッフルプレートを含浸固着剤
で固着することができる１゜このため、磁気前レベルの
低減効果を（９ることができる。

し実施例１ 本発明の車両用交流発電機の回転子を図に示す実施例に
基づき説明する。

第１図は本発明の一実施例を適用した自動車用オルター
ネータの回転子を示し、第２図は自動車用オルターネー
タを示１゜ 本実施例の自動車用オルターネータ１は、アルミニウム
合金ｕ物製のケーシング１０内に収納されている。ケー
シング１０は、）［１ン］−ブラケット１１、リアブラ
ケット１２、およびリアカバー１３を備える。

またオルターネータ１は、フ［１ントブラケット１１の
内周壁に設けられた固定−Ｆ２、後記する回転軸の中央
部に外嵌された回転子３、Ｊメよびリアブラケット１２
とリアカバー１３どの間に取（＝１けられ、ダイオード
（図示Ｕず）をイ１する整流装置４を励える。

固定子２は、スロットを打法いた硅素鋼板を積層してな
るステータコア２１および一極あたり３相巻かれた３相
交流発電方式のステータコイル２２を備える。

回転子３は、回転軸３１、スリップリング３２．３３、
励磁コイル３４、ｄ３よびランゾル形状の［１−タ］ア
５を備える。

回転軸３１には、フロントブラケット１１４３よびリア
ブラケット１２にベアリング１４．１５を介して回転自
在に支持されており、端部には、プーリ３５が取付けら
れている。

スリップリング３２．３３は、銅またはステンレス類で
、回転＠３１のリア側端部に固定され、回転中の励磁フ
ィル３４と固定部分の導体とをブラシ１６．１７を通し
て接続する。また回転軸３１の外周には、スリップリン
グ３２．３３と励磁」イル３４とを接続するスリップリ
ング端子３６．３１を有する環状スベーリ３８が外１釈
されている。励磁コイル３４は、ロータコア５に巻回さ
れた後、含浸固着剤により［］−タコア５に固着される
。含浸固着剤は、固着力、電気絶縁性に優れた粉体状の
エボギシ系樹脂などを用いている。

ロータコア５は、低炭素鋼製で、固定子２の内周面に対
向する６つの爪部５１ａおよび各爪部５１ａ問に形成さ
れたＶ字状溝部５１ｂを右するフロント側のコア５１、
固定子２に対向し、フ［１ント側のコア５１の隣接する
爪部５１ａ間に配置される６つの爪部５２ａおよび各爪
部５２ａ間に形成されたＶ字状溝部５２ｂを有するリア
側のコア５２を備える。

この）［１ント側の」ア５１には、冷７Ｊ］翼５３、お
よび該冷却翼５３を一体的に形成したベース５４を有す
る冷１４１用斜流式ファン５５を固着している。リア側
のコア５２には、冷却用遠心式ファン６がバッフルプレ
ー１・７を介して固着されている。

遠心式ファン６は、第３図ないし第５図にも示すごとく
、鉄板をプレス成型して形成され、多数の冷却翼６１、
および該冷却翼６１のベース６２を有する。ベース６２
は、外周に各冷却翼６１をそれぞれ一体的に軸方向に突
出させた多数の外周片６３を周設し、内周に回転軸３１
を挿通するＤｉ１ロ６４を形成している。この遠心式フ
ァン６は、凹所６５がロータコア５のリア側のコア５２
の爪部５２ａに対応した位置に配され、凹所６６がロー
タコア５のリア側のコア５２のＶ字状溝部５２ｂに対応
した位置に配されるようにロータコア５に溶接により固
着されている。

また遠心式ファン６のベース６２の外周片６３と開口６
４との間には、多数の溶接用打出部６７がフ［１ン１〜
側に向って打出形成されている。

開口６４には、励磁コイル３４とスリップリング端子３
６．３７とが容易に接続できるように凹所６４ａ１Ｇ４
ｂが形成されている。また開口６４には、切欠部６４ｃ
、６４ｄを対称的な位置に設け、環状スペーサ３８の外
周３９に嵌合する４つの突起部６４ｅ１６４ｆ。

６４ｇ、６４ｈが形成されている。

バックルプレート７は、第３図、第５図４５いし第８図
にも示ずごとく、鉄板をプレス成型して形成され、皿形
状を呈し、斜流式）７ン５５より吐出した空気と遠心式
ファン６により吸引された空気。

をスムーズに遠心方向へ吐出するように区分し、ファン
・シュラウド効果をなＪ側板である。バッフルプレート
７は、外周部１１にロータコア５の爪部５１ａの数と同
数の凹所１２を周設している。凹所７２は、ロータコア
５のアンバランス修正用穴５８を加工する際に邪魔にな
らないように形成されている。

また外周部７１には、励磁」イル３４を固着する含浸固
着剤が遠心式ファン６側に漏出１−るようにロータコア
５のリア側のコア５２の各爪部５２ａ間のＶ字状溝部５
２ｂに対応した位置に６つの円形状の漏出穴７３が形成
されている。この漏出穴１３は、φ５ｍｍで、遠心式フ
ァン６の冷！Ｊ１？：Ｊ　６１が設けられた位置よりも
内周側の凹所６６に対応した位置に形成されている。

また外周部１１の端部は、開口１４を形成した内周部７
５より遠心式ファン６のベース６２の外周片６３側に指
向させて、バッフルプレート７が遠心式ファン６に付勢
するようにしている。この付勢力により遠心式ファン６
との固着度を増加すると共に、遠心式ファン６とバッフ
ルプレートｌとの振動（びびり）の発生を防止している
。

開口１４には、励磁コイル３４とスリップリング端子３
６．３７とが容易に接続できるように凹所７４ａ１７４
ｂが形成されている。開ロア４には、遠心式ファン６の
切欠部６４Ｇ、６４ｄに対応した幅に形成された突起爪
部７４Ｇ、７４ｄを対称的な位置に設けている。突起爪
部７４Ｃ，７４ｄは、遠心式フｉ！ン６のベース６２の
２つの切欠部６４ｃ、６４ｄに嵌合した侵、かしめによ
り折曲げられることによってバッフルプレート７が遠心
式ファン６のベース６２に固定される。

さらにバッフルプレート７は、２つの円形穴７６および
２つのｔｌＩＩ形穴７１を形成している。これら円形穴
７６およびｆｉｆｆｆ形穴１７は、遠心式ファン６のベ
ース６２の複数の溶接用打出部６１に嵌合する位置に設
けられている。

本実施例のオルターネータ１の遠心式ファン６Ｊ３よび
バッフルプレート７の含浸固着剤による固着方法を図に
基づき説明する。

一般に、斜流式ファン５５より吐出された空気と遠心式
ファン６にＪ：り吸引された空気とが遠心式ファン６イ
」近でぶつかり合う。このため、両者の空気をスムーズ
に遠心（固定子２側）方向に吐出させる必要があるので
、遠心式ファン６と［］−タコア５のリア側の」ア５２
どの間にバッフルプレート７を挟持して、遠心式ファン
６を［１−タコア５にプロジェクション溶接等により固
着する。

このように一体構成物とした第１図の回転子３の［１−
タコイル５に巻回された励磁」イル３４に、含浸固着剤
を噴出する装置の吐出ノズル（図示せず）より、粉体状
の含浸固着剤が滴下される。このとぎ、回転子３は、回
転軸３１の両端をヂャック（図示せず）に掴まれて、ロ
ータコア５のフロント側の］ア５１の６つの爪部５１　
ａ　（１３よびリア側のコア５２の６つの爪部５２ａの
間を縫うように回転子３の軸方向にせ復移動される。且
つ回転子３は、ゆっくりと回転されて含浸固着剤が励磁
コイル３４全体に行き渡るように滴下される。そして含
浸固着剤は、回転子３の組付時に加熱されたロータコア
５および励磁コイル３４の保有熱により溶融液化して含
浸液となる。

この含浸固着工程において、ロータコア５のリア側のコ
ア５２の各爪部５２ａ間のＶ字状）ｈ１部５２ｂでは、
第２図に示寸ごとく、含浸液のバッフルプレート７へ向
う流れ八と励磁コイル３４へ向う流れＢとができる。

本実施例では、含浸液が遠心式ファン６側に漏出するよ
うにロータコア５のリア側のコア５２の各爪部５２ａ間
のｖ字状溝部５２ｂに対応した位置Ｃあって、しかも遠
心式ファン６の冷却翼６１が設けられた位置よりも内周
側の凹所６６に対応した位置に６つの円形状の漏出穴７
３が形成されているので、従来の場合には、溢れて遠心
力で回転子３の外方に飛ばされていた含浸液が、漏出穴
７３より遠心式ファン６側に流出する。そして、含浸液
ｔよ、遠心式ファン６のベース６２とバッフルプレート
７との間の内周側に向って浸透する流れＣと、遠心力に
よって遠心式ファンのベース６２とバッフルプレート７
との間の外周側に向って浸透する流れＤとかできる。こ
のようにして、励磁コイルを含浸固着剤により固着する
含浸固着工程時に、遠心式ファン６のベース６２とバッ
フルプレート１とを含浸液で固着することにより、遠心
式ファン６およびバッフルプレート７がオルターネータ
１が交流発雷する際に発生する磁気力によるロータ」ア
５の振動を防止できるので、第９図の磁気音と交流発電
機（オルターネータ）の回転速度とのグラフに示すよう
に従来の漏出穴の形成されていないバッフルプレートと
比較して磁気８レベルのピーク値を低重さぜることがで
きる。またバッフルプレート７の漏出穴７３は、遠心式
ファン６の冷７Ｊ］’１６１が設けられた位置よりも内
周側の凹所６６に対応した位置に形成することにより、
バッフルプレー１へ７が遠心式ファン６の冷１４６１に
対するベース効果を損わないようにしている。

本実施例では、本発明の車両用交流発電機の回転子を自
動車用オルターネータの回転子に適用したが、その他の
交流発電機の回転子に適用しても良い。

本実施例では、遠心式ファンとバッフルプレートとの位
置決め固定をバッフルプレートの突起爪部をかしめて行
ったが、遠心式ファンのベースとバッフルプレートとを
溶接により固定するか、リベット等により固定するか、
接着剤、テープ等により固定しても良い。

本実施例では、ロータコアのフ［ｌント側に斜流式ファ
ンを取付け、ロータコアのリア側に遠心式）？ンおよび
バッフルプレートを取付けたが、逆にロータコアのフロ
ント側に遠心式ファンおよびバッフルプレートを取付け
、ロータコアのリア側に斜流式ファンを取付けても良い
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の車両用交流発電機の回転子の一実施例
にかかる自動車用オルターネータの回転子を示す斜視図
、第２図は本発明の車両用交流発電機の回転子の一実施
例を適用した自動車用オルターネータを示す断面図、第
３図は本発明の車両用交流発電機の回転子の一実施例要
部を示す断面図、第４図は本発明の車両用交流発電機の
回転子の一実施例にかかる遠心式ファンおよびバッフル
プレートを示づ正面図、第５図は第４図の部分断面図、
第６図は本発明のや両用交流発電機の回転子の一実施例
にかかるバッフルプレートを示す正面図、第７図は第６
図の側面断面図、第８図は第６図の他の側面断面図、第
９図は本発明の車両用交流発電機と従来の車両用交流発
電機との磁気音と発電機回転速度との関係を示寸グラフ
である。 図中 １・・・自動車用オルターネータ　２・・・固定子　３
・・・車両用交流発電機の回転子　５・・・［１−タコ
アロ・・・遠心式ファン　７・・・バッフルプレート　
３１・・・回転軸　３４・・・励磁コイル　５３・・・
冷却翼　５４・・・ベース　５５・・・斜流式ファン　
６１・・・冷却京６２・・・ベース７３・・・河川穴

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）回転軸に固着され、溶融液化された含浸固着剤の浸
   透により固着される励磁コイルを巻回したロータコアと
   、 該ロータコアの一端に固着され、冷却翼および該冷却翼
   のベースを有する斜流式ファンと、前記ロータコアの他
   端に固着され、冷却翼および該冷却翼のベースを有する
   遠心式ファンと、前記ロータコアと遠心式ファンのベー
   スとの間に配設され、前記含浸固着剤が前記遠心式ファ
   ン側に漏出する漏出穴を有し、前記斜流式ファンより吐
   出された空気と前記遠心式ファンにより吸引された空気
   とを区分するためのバッフルプレートとを備えた車両用
   交流発電機の回転子。 ２）前記漏出穴は、前記遠心式ファンの冷却翼が設けら
   れた位置よりも内周側に形成されたことを特徴とする特
   許請求の範囲第１項に記載の車両用交流発電機の回転子
   。