JPH0114463Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、自在平行定規あるいは座標解析機等
のヘツドを図板上で、所望位置の近傍から所望の
位置に微動させるためのヘツド微動装置に関す
る。

此種の装置において、図板面に密着させるため
の押圧体をヘツド若しくはヘツドと連動する部材
に昇降自在に支持したものが存する。しかるに、
この構成によると押圧体を支持する昇降機構を設
けなければならず、機構が複雑となり、コスト高
となる欠陥が存した。本考案は上記欠陥を除去す
ることを目的とするものである。

以下本考案の構成を添付図面に示す実施例に付
き詳細に説明する。

２はレールタイプ自在平行定規の縦レールで、
これの一端は、図板４の側部に配設された横レー
ル（図示せず）に直角関係を存して滑動自在に連
結している。６は縦カーソルであり、これに回転
自在に軸支されている縦向きコロ８が、前記縦レ
ール２に形成された水平レール部１０に載置され
ている。１２は前記縦カーソル６に回転自在に軸
支された横向きコロであり、これの表面は、前記
縦カーソル６に形成された垂直レール部１４に当
接している。１６は、前記図板１８上に載置され
たヘツドであり、ヒンジ手段１８を介して前記縦
カーソル６に連結している。

前記ヘツド１６には一対の直定規（図示せず）
が着脱自在に固定されている。前記横レール、縦
レール２、縦カーソル６及びヒンジ手段１８は、
ヘツド１６を、図板４面上に、これに対して平行
な平面内で回転しない状態で任意の方向に移動自
在に支持するヘツド支持機構を構成している。
尚、このヘツド支持機構は特に図示するものに限
定されるものではなく、パンタグラフの原理を応
用したアームタイプのヘツド支持機構を用いるこ
とも可能である。

２０は前記縦カーソル６に固定された取付板即
ち、ヘツド１６と連動する部材であり、これに形
成された穴には鋼球から成る球体２２が回転自在
に配置され、該球体２２は、部材２０の上下面に
固定された球体保持具２４，２６によつて回転自
在に保持されている。球体２２の下端は図板４面
に当接し、球体２２の上部は、外部に露出してい
る。

次に上記実施例の作用について説明する。

ヘツド１６のハンドルを手で持つて、図板４面
に対して平行な任意の方向に加圧すると、縦レー
ル２が横レールに沿つて図板４上に想定したＸ座
標軸方向に移動し、縦カーソル６が縦レール２に
沿つてＹ座標軸方向に移動して、ヘツド１６及び
これと連動する定規は、図板４上面に沿つて所定
の向きを保持しつつ、任意の方向に移動する。こ
のとき、球体２２は、図板４上の画紙面に当接し
て、画紙面上をヘツド１６と連動して回転走行す
る。定規を、図板４上の用紙に描かれているある
直線にぴつたりと一致させたいときは、定規がそ
の直線の近傍にきたところでヘツド１６の移動を
停止し、しかる後に、指で球体２２を画紙面方向
に押圧しつつ、該球体２２を回転すると、取付板
２０は、球体２２の回転方向に、図板４上の画紙
面に沿つて微動する。このとき、取付板２０と連
動する定規も図板４面に沿つて球体２２の回転方
向に微動する。定規の微動調整が完了したところ
で、球体２２から指を離せば良い。尚、上記球体
２２は、第２図に示す如く、ヘツド３４のスケー
ル取付板３０に回転自在に保持するようにしても
良い。

本考案は上述した如く構成したので、簡単な機
構により、ヘツドを図板面に沿つて所望の方向に
微動させることができ、作図操作等を正確且つ迅
速に行うことができる効果が存する。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の好適な実施例を示し、第１図は要
部を断面図にした正面図、第２図は他の実施例を
示す一部断面正面図である。 ２……縦レール、４……図板、６……縦カーソ
ル、１４……垂直レール部、１６……ヘツド、２
０……部材、２２……球体、２４，２６……球体
保持具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 図板４と、該図板４上に配置されたヘツド１６
   と、該ヘツド１６を、図板４面上に、それに対し
   て平行な平面内で回転しない状態で任意の方向に
   移動自在に支持するヘツド支持機構とを備えた装
   置において、前記ヘツド１６若しくは、該ヘツド
   １６と連動する部材２０の適所に、球体２２を、
   その下端を図板４面上に当接させて回転自在に保
   持し、該球体２２の上部を外部に露出させたこと
   を特徴とする自在平行定規等におけるヘツドの微
   動装置。