JPH01144462A - 多価フェノールポリシアネートエステルと熱可塑性ポリマーとのブレンド - Google Patents

多価フェノールポリシアネートエステルと熱可塑性ポリマーとのブレンド

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JPH01144462A
JPH01144462A JP63250741A JP25074188A JPH01144462A JP H01144462 A JPH01144462 A JP H01144462A JP 63250741 A JP63250741 A JP 63250741A JP 25074188 A JP25074188 A JP 25074188A JP H01144462 A JPH01144462 A JP H01144462A
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polycyanate
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thermoplastic resin
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JP63250741A
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Ei Shinpu Debitsudo
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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    • C08L79/04Polycondensates having nitrogen-containing heterocyclic rings in the main chain; Polyhydrazides; Polyamide acids or similar polyimide precursors
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、多価フェノールのポリシアネートエステルの
技術分野に関する。
[従来の技術] 多価フェノールのポリシアネートエステルは、米国特許
第3,553,244号に記載のように、多価フェノー
ルにハロゲン化シアノゲンを反応させることにより得ら
れる。このポリシアネートエステルは、シアネート基の
環状三量体化によりポリシアヌレート綱目構造となるこ
とにより、熱硬化する。
得られた熱硬化樹脂は、多様な産業において多くの用途
に利用されている。しかし、この樹脂の用途を拡大し、
その特性(例、靭性)を改善することを目的として研究
が続けられている。
熱硬化性樹脂の靭性もしくは耐衝撃性を改善するために
合成ゴムを使用することは、十分に確立した技術となっ
ている。熱硬化性樹脂に官能性オリゴマー型エラストマ
ーをブレンドすると、硬化反応中にエラストマーが相分
離し、両相の界面で共有結合する。エラストマーに富む
ドメインのモジュラスが低いため、この構造用複合材マ
トリックスの剛性は、180°F(82℃)以上では性
能発揮に要求される水準より低下してしまい、特に飽和
湿度条件で試験した場合にその傾向が強い。特にコンピ
ュータ用の電子回路に使用される多層ラミネートにとっ
て重要な特性である寸法安定性も、ゴムによる変性率が
5〜10%を超えると不十分になる。
米国特許第4,157.360号および第4,334,
045号には、高濃度のポリエステルカーボネートをブ
レンドすることにより変性されたポリシアネートエステ
ルが開示されている。このブレンドは、未硬化状態で硬
く、変形しにくい上、ブレンド中に活性硬化触媒を配合
することが難しいため、ゲル化に高温を必要とする。構
造用複合材料および接着フィルムは、通常のモールドも
しくは成形品表面へのレイアンプ(堆積)に要求される
粘着性やドレープ性を有していない、また、硬化したブ
レンドが相分離状態を示すことはほとんどない。
米国特許第4 、094 、852号には、ポリシアネ
ートエステルと高沸点可塑側とのブレンドが記載されて
いる。開示された可塑剤の中に、分子311io、oo
以下の炭酸エステルおよびカルボン酸エステルが含まれ
る。硬化させた場合、相分離状態とはならない。
ポリシアネートエステルとアクリロニトリル−ブタジェ
ンコポリマーとのブレンドが、米国特許第3.649.
714号に開示されている。このブレンドでは、ポリシ
アネートエステルとアクリロニトリル−ブタジェンコポ
リマーのいずれも加熱により硬化する。
英国特許第1 、055.524号には、ポリシアネー
トエステルをTgが100℃未満の多様なポリマーで変
性できることが記載されている。このようなポリマーの
例には、塩化ビニルのホモポリマーおよびコポリマー、
ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、スチレン−アクリ
ロニトリルコポリマー、ブタジェン−アクリロニトリル
コポリマー、天然および合成ゴム、エチレン−酢酸ビニ
ルコポリマーなどがある。硬化させた場合、このポリシ
アネートブレンドは、硬質表面を有する高度に架橋した
無色透明の合成樹脂を生ずる。相分離状態の発現につい
てはこの特許には記載がない。
米国特許第4,631.319号では、ポリシアネート
エステル樹脂をヒドロキシル末端脂肪族および脂環式ポ
リエステル樹脂により変性している。この非芳香族系ポ
リエステルによる変性により得られた組成物は、航空機
構造用複合材料のマトリックスとしての要件を満たすの
に必要な高温湿潤コンデショニング条件下では剛性を保
有していない。
この組成物はまた、160〒(71”C> の水中に1
4日間浸漬または沸騰水中に48時間浸漬といった長時
間の湿潤コンデシッニング条件下で破壊的加水分解を受
けやすい。
米国特許第4.661,559号および第4,567.
216号に記載のように、ポリエポキシド樹脂も熱可塑
性ポリマーによる変性が行われてきた。ポリスルホン、
ポリアリールエーテル、フェノキシ樹脂などがエポキシ
樹脂およびジアミン系硬化剤に配合されている。エポキ
シ樹脂は、このように変性しても、ポリシアヌレートの
持つ250℃Tgという特性や低い吸水率を示さない、
エポキシ樹脂は、超音速機用の複合材料や接着剤といっ
た、ある程度以上の高温、感湿性用途には不十分である
エポキシ樹脂を基材とする剛性かつ靭性のある熱硬化複
合材料が米国特許第4.656.207号および第4,
656.208号に記載されている。これは、エポキシ
樹脂に少なくとも35重量%の量のオリゴマー性アミン
末端芳香族系樹脂をブレンドしたものである。硬化させ
ると、この芳香族系樹脂は不連続なガラス質相を形成す
る。エポキシ樹脂マトリックスの上述した制限に加えて
、この複合材料は芳香族系樹脂の含装置が高いために、
構造用複合材料および接着剤に求められる粘着性、ドレ
ープ性およびアウトライフ(out−1ife)特性に
欠けている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、上述した従来の組成物の欠点を有しな
い高靭性ポリシアネートエステル樹脂組成物を提供する
ことである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、熱硬化性ポリシアネートエステル樹脂に関す
る。特に、本発明は非晶質芳香族系熱可塑性樹脂をブレ
ンドすることにより靭性を向上させた熱硬化性ポリシア
ネートエステル樹脂組成物に関する。
本発明の熱硬化性組成物は、下記成分(A)および(B
)のブレンドからなる。
(A)多価フェノールのポリシアネートエステル;(B
)成分(A)および(B)の合計重量に基づいて約5〜
25重量%の量の、最初は前記ブレンド中に可溶である
が、前記ポリシアネートの環状五景体化中に相分離する
非晶質芳香族系熱可塑性樹脂。
硬化後のこの組成物は、クランク・オープニング・モー
ド(crack ope;Fning mode)にお
ける歪エネルギー放出速度として定義した破壊靭性特性
が1.51n−lb/in2を超える。
[作用] 以下、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明で使用する多価フェノールのポリシアネートエス
テルは米国特許第3,553.244号に記載されてい
るので、詳細はこの米国特許を参照できる。
1分子に2以上のシアネートエステル基を含有するこの
ポリシアネートエステル類は、多価フェノールにハロゲ
ン化シアノゲンを作用させることにより製造される。ハ
ロゲン化シアノゲンの例は、臭化シアノゲン、塩化シア
ノゲンおよびヨウ化シアノゲンであり、塩化シアノゲン
が好ましい。
上記ポリシアネートエステルの製造原料となる多価フェ
ノールの例としては、レゾルシノール、p+ p’−ジ
ヒドロキシジフェニル、O+p’−ジヒドロキシジフェ
ニルメタン、p、 p’−ジヒドロキシジフェニルプロ
パン(慣用名:ビスフェノールA)、p、 p’−ジヒ
ドロキシジフェニルスルホン、p、p’−ジヒドロキシ
ジフェニルスルフィド、p、p’−ジヒドロキシジフェ
ニルオキシド、4.4’−メチレンビス(2,6−ジメ
チルフェノール)、4.4’−(ヘキサフルオロイソプ
ロピリデン)ジフェノール、p+p’+p”−トリヒド
ロキシトリフェニルホスフェート、ジヒドロキシナフタ
レン、および1分子に2より多いフェノール部分を含有
するノボラック樹脂が挙げられる。好ましいポリシアネ
ートエステルは、2個のフェニル基をつなぐ橋かけ部分
が非対称であるビスフェノール化合物から誘導されたも
のである。このようなビスフェノール化合物の例は、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−Ll −エタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル−2,2−ブタン)、および
橋かけ部分の置換基1個が芳香族置換基であるビスフェ
ノール化合物である。
2種以上の多価フェノールポリシアネートエステルの混
合物も使用できる。特に好ましいこの種の混合物は、結
晶性ポリシアネートエステル(例、ビスフェノールAか
ら誘導されたもの)と液状の非晶質ポリシアネートエス
テル〔例、ビス(4−ヒドロキシフェニル)  −1,
1−エタンから誘導されたもの〕との混合物である。
本発明で使用する熱可塑性樹脂は、好ましくは150℃
以上の熱変形温度を示す非晶質の芳香族系熱可塑性ポリ
マーであり、これは最初はポリシアネートエステル成分
に可溶であるが、ポリシアネートエステルの環状三量体
化中に相分離するものである。このような熱可塑性樹脂
の例としては、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、
ポリイミド、ポリエーテルイミド、ボリアリレート、ボ
リアリールホルマールおよびポリアリールエーテル樹脂
がある。
ポリスルホンおよびポリエーテルスルホン樹脂は、にi
rk−Osmer ”Encyclopedia of
 Chemical Technology”+第3版
、18巻、 p、 605−610 (1978)に記
載されている。これらのポリマーは、ポリマー主鎖にア
リールエーテル結合とアリールスルホン結合の両方を持
っている点で化学的にはポリエーテルスルホンであると
いえる。
ポリイミド樹脂は米国特許第3.856.752号に記
載されている。このポリイミド樹脂は、非対称性ジアミ
ン(例、フェニルインダンジアミン)を二無水物と反応
させることにより製造される。
ポリエーテルイミド樹脂は、’Modern Plas
ticsEncyclopedia”、 1983−1
984.60巻、 klOA、 p。
54−55および米国特許第4.431,779号に記
載されている。ポリエーテルイミド樹脂は、芳香族ビス
(エーテル無水物)をジアミンと反応させることにより
得ることができる。
本発明で熱可塑性樹脂として有用なボリアリレート樹脂
は、芳香族ジカルボン酸(例、イソフタル酸とテレフタ
ル酸との混合物)を2価フェノール(例、ビスフェノー
ルA)と反応させることにより得られる全芳香族非晶質
ポリエステルである。
ボリアリレート樹脂は、前掲のModern Plas
ticsEncyc 1oped ia″、 p、 4
2−44ならびに米国特許第4゜415+721号およ
び第4,426.511号に記載されている。
ボリアリールホルマール樹脂は、ジハロアルカン(例、
臭化メチレン)をジフェノールもしくはビスフェノール
化合物と反応させるウィリアムソンエーテル合成法によ
り製造される。ポリアリールホルマール樹脂は、J、 
Po1y請、 Sc+、、 PolymerLette
rs Edition、 Vol、 21. p、 4
49−547 (1983)に記載されている。
ポリアリールエーテル樹脂、例えば、ポリフェニレンエ
ーテルもしくはポリフェニレンオキサイド樹脂は、米国
特許第4,431,779号に記載されている。
好ましい熱可塑性ポリマーは、末端にヒドロキシル基、
アミy基、もしくはエポキシ基といったグラフト化可能
なサイトを有し、分子11 (Mn)が約10,000
〜30,000の範囲内であるものである。
本発明の組成物を製造するには、不活性ガス雰囲気下で
、約100〜200℃に加熱された溶融ポリシアネート
エステルに、微粒状の熱可塑性ポリマーを添加する。熱
可塑性ポリマーが完全に溶解するまで加熱攪拌を続ける
。得られたブレンドの試料を室温に冷却して(冷却ピル
試験)、冷却時にブレンドが結晶化するか否かを調べる
。結晶化度を低下もしくはゼロにするために、冷却ピル
試験で結晶化を示さなくなるまで約140〜190℃で
ブレンドの加熱を続ける。周知のように、ポリシアネー
トエステルは、加熱すると部分的に環状三量体化してプ
レポリマーを形成する。一般に、最初に存在したシアネ
ート官能基の約5〜30%がトリアジン構造に転換した
場合に、粘稠な液体もしくは半固体の物理的状態を保存
しながらブレンドの結晶化度が低下ないしゼロになる。
この非結晶性、すなわち粘稠な液体もしくは半固体の物
理的状態により、強化プレプレグおよび接着フィルムに
粘着性やドレープ性が付与される。好ましい転換率は約
10〜20%である。ブレンドの溶融粘度が250°F
(121℃)で測定した時に10,000 cpsを超
えないことが重要である。強化プレプレグの製造、ブレ
ンドのフィルム成形およびその後の繊維状強化材の濡れ
は、10,000 cps以下の溶融粘度で最も達成し
やすい。
本発明の組成物はまた、適当な溶剤中に熱可塑性ポリマ
ーをポリシアネートエステルと共に溶解させることによ
っても製造しうる0次いで溶剤を減圧蒸留により除去す
る。連続式膜壁蒸発装置の使用が、溶剤留去中の環状三
量体化の進行を最小限にして、溶剤を含存しないホント
メルト加工可能なブレンドの調製に特に有利である。
上記ブレイドを有機溶剤にとかした溶液は、−般に不織
布強化材の含浸に使用される。塩化メチレン、ジクロロ
エチレン、クロロホルム、クロロベンゼン、シクロペン
タノンおよびジメチルホルムアミドのような溶剤が、通
常は熱可塑性ポリマーとポリシアネートエステルの両方
を溶解しよう。
中ないし高揮発性の非ハロゲン化溶剤が、煙道での燃焼
およびプレプレグ中の残留揮発分を最小にするのに好ま
しい。この理由から、シクロペンタノンが特に有用であ
る。
約350°F(177℃)より低い硬化温度を使用する
場合には、ゲル化を促進させるために硬化触媒を配合す
る。典型的にはこのゲル化温度は約200〜300°F
(93〜149℃)である。ブレンドの相分離はこのよ
うな温度で効率的に起こる。十分な機械的および熱的特
性を得るためには、シアネート基の少なくとも約85%
をトリアジン構造に転換させることが通常は必要である
。製造工程での硬化の最高温度が、ポリシアヌレートホ
モポリマーの極限Tgより低温の350〜450°F(
177〜232℃)の範囲内である場合には、硬化触媒
が特に必要である。
本発明ではポリシアネートエステルの硬化を促進する任
意の触媒を使用することができる。このような触媒とし
ては活性水素型触媒と金属配位型触媒とがあり、これら
は米国特許第3,962,184;4.026,913
; 4.110,367; 4,195,132; 4
,429,112;4.330,658; 4.330
.669;および3,694.410号に記載されてい
る。活性水素型触媒の例は、アルコール、フェノール、
カルボン酸ならびに第一および第二アミン化合物である
。この種の触媒は、一般にシアネート1当量に対して活
性水素約5〜100meqとなる量で使用される。金属
配位型触媒の例は、配位性金属のカルボキシレートおよ
びキレートである。この種の触媒の使用量は、全樹脂固
形分の重量に基づいて金属として約5〜500 ppm
である。好ましい触媒は、不揮発性ヒドロキシル官能性
液体中に配位性金属のカルボキシレートもしくはキレー
トを溶解させた液状混合物である。このような触媒は、
米国特許第4.604,452号および第4,608,
434号に記載されている。特に好ましい触媒は、特願
昭63−186685号(特開昭64−号)に記載の、
アルキル化フェノール中に遷移金属アセチルアセトネー
トをとかした混合物である。
上述したように、本発明の組成物は、多価フェノールポ
リシアネートエステルに、靭性を改善するために熱変形
温度が約150℃以上の非晶質芳香族系熱可塑性ポリマ
ー約5〜25重量%を配合した熱硬化性ブレンドである
。この重量%はポリシアネートエステルと熱可塑性ポリ
マーとの合計重量に基づいた値である。熱可塑性ポリマ
ーは、最初はこのブレンド中に可溶であるが、複合状態
を発現させるためにポリシアネートエステルのゲル化(
環状三量体化)中に相分離するものでなければならない
。相分離を得るためにこのブレンドを約200〜350
°F(93〜177℃)の範囲内の温度でゲル化させる
。実際的な時間でゲル化を達成するには、活性水素型お
よび金属配位型触媒を配合することが好ましい、ゲル化
完了後、ゲル化組成物を約350〜500°F(177
〜260℃)の温度で約30分間〜8時間硬化させる。
熱硬化相の多い凝集塊と熱可塑相の多い凝集塊との共連
続(co−continuous)3次元網目構造から
なり、5μm以下のノジュール断面を示す形態(モルホ
ロジー)となった場合に、最大限の靭性向上が得られる 本発明の組成物は、エポキシ樹脂およびビスマレイミド
樹脂により変性することができる。ポリシアネートエス
テルの約50重量%までをエポキシ樹脂で置換すること
ができ、ポリシアネートエステルの約20重量%までを
ビスマレイミド樹脂で置換することができる。有用なエ
ポキシ樹脂は、多価フェノールにエピハロヒドリン、好
ましくはエピクロロヒドリンを作用させることにより得
られる多価フェノールのグリシジルエーテルである。
この多価フェノールについては、ポリシアネートエステ
ルの原料として既に説明した。好ましいポリエポキシド
樹脂は、ビスフェノールAから誘導されたエポキシド当
量が約180〜300のものである。
ビスマレイミド樹脂は無水マレイン酸とジアミンとの反
応生成物であり、米国特許第4.110,364号に記
載されている。
特定の使用目的に対する組成物を調製する場合、本発明
の組成物にさらに追加成分を配合することもできる。こ
のような成分としては、強化繊維、コロイダルシリカ流
れ改善剤、鉱物質充填材および顔料がある。
[発明の効果] 本発明の硬化組成物は、下記の物性を示す。
(allクラックオープニング・モードでの歪エネルギ
ー放出速度(G+c)≧1.51n−lb/in2、好
ましくは3〜6in−lb/in2 ; (b)破断点曲げ歪(ASTM O790)≧5%、好
ましくは≧7%; (C1熱変形温度(HOT) :乾燥試験≧170℃、
湿潤試験(92℃、相対湿度〉95%で64時間1ii
湿後)≧150℃; td1弾性率:室温(乾燥)で≧0.40X10hps
i。
180°F(82℃)湿潤で≧0.25X10’ ps
+c沸騰水中48時間浸漬後); (1!1)92℃、相対湿度〉95%で64時間調湿時
または沸騰水に48時間浸漬時の吸水率く2%。
このような物性を有する熱硬化組成物は、耐損傷性航空
機構造用複合材料および接着剤接合アセンブリに適して
いる。
以下の実施例により本発明をさらに詳細に説明する。部
および%は、特に指定のない限り、重量%および重量部
である。
1隻斑上 油浴加熱された適当な反応器に結晶性ビスフェノールA
ジシアネート1840部を入れた。窒素スパージを適用
しながら温度を120℃に上げて、ジシアネートを溶融
させた。ジシアネートが溶融してから、460部のポリ
スルホン粉末(υdel 1800、ユニオン・カーバ
イド社)を加えた。温度を25分かけて144℃に上昇
させ、ポリスルホンを溶解させた。温度をさらに1時間
28分かけて191℃に上げた。窒素スパージ下での加
熱を190〜200℃で2時間17分間続けた時点で、
冷却ビル試験で結晶化を示さなくなった。この加熱中に
、ブレンドの屈折率は1.5529から1.5644に
変化した(110℃で測定)、屈折率の増大量から計算
して、最初に存在したシアネート官能基の15%が環状
二量体化した。
このブレンドの粘度は、185°F(85℃)で85.
000cps、215°F(102℃)で29+400
 cps、および245°F(118℃)で、12.7
00 cpsであった。
こうして得られたブレンド200部を200°F(93
℃)に加熱し、銅アセチルアセトネー) 4.08部を
て ノニルフェノール540部に溶解させt得た触媒を5.
44部添加した。溶液が得られてから減圧脱気した後、
触媒含有ブレンドを、220°F(104℃)に予熱さ
れたアルミニウム製シート・モールドに注入した。ブレ
ンドをゲル化するまで275°F(135℃)に加熱し
く90分)、次いで350°F(177℃)に1時間、
410°F(210℃)に2時間加熱して硬化させた。
得られた硬化組成物は、破壊靭性(Glc)が4.2i
n−lb/in2、破断点曲げ歪が7.5%であった。
その熱変形温度は、乾燥条件で試験した場合には192
℃;温度92℃、相対湿度95%超で64時間il!湿
した後では170℃であった。
クランク・オープニング・モードでの歪エネルギー放出
速度である破壊靭性(G+c)は、二重捩り(doub
le torsion)法で次のように測定した。
10X 2 XI/8インチ(25X5.I Xo、3
 am)のプラークの底面に、非常に鋭いノツチャ−で
長手方向にミゾを刻む、このノツチ付きプラークの四隅
をボールベアリング上に支持させ、クラックが入り始ま
るまでインストロン試験機で上面に荷重を加えることに
より試験した。荷重の負荷を段階的に続け、一連のクラ
ンクを発現させる。各クラックセグメントを伝播させる
のに必要な仕事量をクランク面積で割った商を求めた。
最初のクランク伝播は無視し、その後のクランク伝播エ
ネルギーを計算し、平均値を求めた。
熱可塑性凝集体を塩化メチレンにより溶剤抽出する前お
よび抽出後に破壊断面を走査式電子顕微鏡により検査し
たところ、(1)断面0.3〜1μmの融着ノジュール
状態を特徴とする溶剤不溶性の主相(ポリシアヌレート
に富む相)と、(2)このノジュール状熱硬化相の間を
埋めている形態不定の溶剤可溶性の副次相(熱可塑性樹
脂に冨む相)とからなる、共連続的3次元形態を示した
。第1図は、倍率1,000倍および10.000倍で
の破壊表面の腐食(溶剤抽出)前の形態を示す。
ダイナミックメカニカル(Dynamic Mecha
nical)分析により損失弾性率(E”)を温度に対
して走査すると、熱可塑性樹脂に富む相およびポリシア
ヌレート熱硬化相の各Tgに対応する二つのエネルギー
吸収極大を示した。熱可塑性相に対応するエネルギー吸
収は、熱硬化相に対応するエネルギー吸収より大きかっ
た。
大施1 適当な反応器に、液状のジシアネート〔ビス(4−ヒド
ロキシフェニル”) −1,1−エタンのジシアネート
エステル)144部とポリスルホン粉末36部を入れた
。この混合物をポリスルホンが溶解するまで125〜1
45℃に加熱した。温度を100〜120℃に下げ、実
施例1に記載の触媒溶液4.9部を加えた。減圧脱気後
、得られた触媒含有ブレンドを250°F(121℃)
に予熱されたアルミニウム製シート・モールドに注入し
た。このブレンドを250下に120分加熱するとその
間にゲル化した0次いで、350°F(177℃)で1
時間および410°F(210℃)で2時間加熱して硬
化させた(注型品A)。
同じ操作および成分を使用し、前記ジシアネートエステ
ル135部、ポリスルホン45部および触媒溶液4.9
部から、別の硬化注型品(注型品B)を調製した。
これらの硬化注型品は、3次元かつ共連続的な類似の2
相網目構造を示した。ポリシアヌレート相(熱硬化相に
富む相)は融着ノードからなり、このノード相の相界部
分を熱可塑性(溶剤可溶)の凝集体がうめており、これ
は時にはエラグ・クレー) (egg crates)
に似た膜のように見えた。
第2図は、塩化メチレンによる破壊表面の腐食前後での
注型品AおよびBの形態を示す。
上記2種類の樹脂ブレンドおよび硬化後の注型品の物性
を次に示す。
大崖±        2A    2B硬硬化前置(
cps) 185°F(85℃)    12.800  47.
000215°F(102℃)    5,840  
21.000245°F(118℃)    2,10
0  10.600熱変形温度(’C) 乾燥        174   177湿潤    
    157   158吸水率(%)      
 1.27   1.47曲げ強度(psi)    
21,800  22.400曲げ歪 (%)    
  5.8   8.2曲げ弾性率(10’ psi)
  0.44   0.430Ic (in−lb/i
n2)    1.53   3.21大見斑主 適当な反応器に、ポリエーテルイミド(υl teal
ooo、ゼネラル・エレクトリック社)27部、ポリエ
ステル樹脂(Vitel PH222、グツドイヤー・
ケミカル社)9部、および塩化メチレン150部を入れ
た。熱可塑性ポリマーが溶解した後、4.4゛−ジシア
ナトジフェニルエーテル144部を加えた。溶液が得ら
れた後、塩化メチレンを温度120℃までの減圧蒸留に
より除去した。得られた透明なブレンドラ110℃に冷
却し、触媒(ノニルフェノール6.5部に銅アセチルア
セトネー)0.07部を溶解した溶液)を加えた。減圧
脱気後、触媒を含存するブレンドを121℃(250下
)に予熱されたモールドに注入した。このブレンドは2
50下で30分後にゲル化した。次に、350°F(1
77℃)で2時間、410°F(210℃)で2時間加
熱して、硬化させた(注型品A)。
上記と同じ操作を使用し、ポリエーテルイミド36部、
4.4’−ジシアナトジフェニルエーテル144部およ
びノニルフェノール6.5部に銅アセチルアセトネート
0.07部を溶解した触媒溶液から、別の硬化注型品を
調製した(注型品B)。
これらの硬化注型品の物性を次に示す。
ス」1蜆           3A     3B熱
熱変形度(’C) 乾燥          202   197湿潤  
       161   159吸水率(%)1.5
1   1.81 曲げ強度(psi)     24.117  24,
920曲げ弾性率(10’ psi)   0.46 
  0.46破断点曲げ歪(%)    9.8   
7.90rc (in−lb/in2)     6.
1   3.9180°F(82℃)湿潤物性 曲げ強度(psi)    12,994  14.6
80曲げ弾性率(10’ psi)  0.35   
0.4曲げ歪(%”)      >12    >1
2大嵐炎↓ 実施例3に記載の方法と同様にして、4.4゛−ジシア
ナトジフェニルエーテル160部、ポリエーテルイミド
21.8部およびノニルフェノール6.5部に銅アセチ
ルアセトネート0.07部を溶解した触媒溶液から、注
型品を調製した。この注型品を250°F(121℃)
で40分の加熱によりゲル化させ、次いで350°F(
177℃)で3時間、450°F(232℃)で1時間
の加熱により硬化させた(注型品A)。
上記と同様の方法により、4,4゛−ジシアナトジフェ
ニルエーテル160部、ボリアリレート(Dure14
00、セラニーズ・エンジニアリング・レジンズ社) 
21.8部およびノニルフェノール6.5部に銅アセチ
ルアセトネート0.07部を溶解した触媒溶液から、別
の硬化注型品を調製した(注型品B)。
さらに別の注型品を、上記ジシアネート160部および
ノニルフェノール2.7部にナフテン酸亜鉛0.24部
を溶解させた触媒溶液から調製し、220°F(104
℃)で30分のの加熱によりゲル化させ、次いで350
°F(177℃)で1時間、420°F(216℃)で
1時間、および482°F(250℃)で2時間の加熱
により硬化させた(注型品C)。
得られた硬化注型品の物性を次に示す。
尖施炭         4A     4B    
 4CC熱変形度(1) 乾燥        216   215   234
湿潤        160   154   182
吸水率(%)      1.44   1.58  
 1.82引張強度(psi)    15,416 
 13.738  14.870破断点引張歪(%”)
   6.9   5.1   5.1引張弾性率(1
0” psi)  0.40   0.39   0.
42曲げ強度(psi)    22,556  21
,559  24.010破断点曲げ歪(%)   8
.00   7.82   8.57曲げ弾性率(10
” psi)  0.43   0.40   0.4
2G+c (in−lb/in2)    2.39 
  2.65   1.24大膳±1 ポリエーテルイミド(Ultem 1000) 30部
を塩化メチレン150部中で加熱攪拌して溶解させた。
ビスフェノールAジシアネートエステル80部および4
.4”−メチレンビス(2,6−ジメチルフェノール)
のジシアネートエステル80部を゛上記塩化メチレン中
に溶解させた0次いで、温度122℃までの減圧蒸留に
より溶媒を除去した。液状のエポキシ樹脂(ビスフェノ
ールAのジグリシジルエーテル、エポキシド当ff11
85) 10部を加えた後、ノニルフェノール5.4部
に銅アセチルアセトネート0.042部を溶解した触媒
溶液を添加した。減圧脱気後、得られた溶融ブレンドを
275°F(135℃)に予熱された金型に注入した。
ゲル化(275下で45分)後、注型品を350°F(
177℃)で1時間、次いで410°F(210℃)で
2時間硬化させた。走査式電子顕微鏡により破壊断面を
検査したところ、5〜10μmのノード断面の融着ノジ
ュール状の熱硬化材料から構成された2相共連続網目構
造を示した。これらのノードは熱可塑性相の孤立した球
形析出物(多くは直径2μm未満)を含有していた。溶
剤可溶性の熱可塑性膜は、熱硬化ノード相の相界領域を
埋めた「エラグ・カートン」の形状を示した。第3図に
、溶剤腐食前後での破壊表面の形態を比較して示す。
得られた硬化注型品の物性を次に示す。
熱変形温度(1) 乾燥          201 湿潤         181 吸水率(%)1.3 G IC(in−lb/in2)     6.1曲げ
弾性率(10’ psi) 77°F(25℃)弊履  0.46 180°F(82℃)湿潤  0.36重量変化(%) メチルエチルケトン中2週間後(25℃)−0,15% 5kydrol中2週間後(71’C)+0.25% 大皇桝工 実施例1に記載したのと同様の方法により、ビスフェノ
ールAのジシアネートエステル196部およびフェノー
ル末端ポリエーテルスルホン(Victrex 500
3^、101社)42部を145〜185℃に加熱して
、上記熱可望性ポリマーをジシアネー、トエステル中に
溶解させた。ビスフェノールAのジグリシジルエーテル
(エポキシド当M 185) 42部を加え、140〜
180℃での加熱を続けて、冷却時の結晶化を防ぐよう
にシアネート基の一部を環状三量体化させた。この加熱
中に、100℃で測定した屈折率は1.5522から1
.5612に増大した。これは、シアネート官能基の1
1%が環状三量体化したことを示す、得られた非晶質半
固体状の組成物の溶融粘度は次の通りであった。
一一直皮一一  −一椿皮一一 185°F(85℃)   12,800 cps21
5°F(102℃)    4.580 cps245
°F(118℃)    2,040 cpsこの組成
物を118℃まで冷却し、ノニルフェノール7.56部
に銅アセチルアセトネート0.029部を溶解した触媒
溶液を添加した。得られた組成物を減圧脱気した後、2
75°F(135℃)に予熱された金型に注入した。こ
の組成物は275下で65分以内にゲル化した。これを
次いで350°F(177℃)に3時間、410°F(
210℃)に3時間加熱して硬化させた。
硬化注型品の物性は次の通りであった。
孫−几       皇盈乾晟 」μロジ(阿曲げ強度
(psi)     25,500  13.900曲
げ弾性率(10’ psi)   0.44   0.
38破断点曲げ歪(%)    7.7    >10
0+c (in−lb/in2)    1.52去鳳
爽工 実施例1に記載の方法により、ヒドロキシ末端ポリスル
ホン粉末(Udel P1800) 45部とビスフェ
ノールAのジシアネートエステル205部とから溶融ブ
レンドを調製した。このブレンドに銅アセチルアセトネ
ート0.051部をノニルフェノール6.75部に溶解
した触媒溶液を添加し、275°F(135℃)に65
分間加熱してゲル化させ、次いで350°F(177℃
)に1時間、410°F(210℃)に2時間加熱して
硬化させた。硬化後の組成物は、9.2%の破断点曲げ
歪を示し、沸騰水中に48時間浸漬後の200°F(9
3℃)湿潤試験では曲げ強度11.012 psi 、
曲げ弾性率0.34X10’ psi 、および12%
超の曲げ歪を示した。
ヒドロキシル末端基がより少ないポリエーテルスルホン
(Radel 200.ユニオン・カーバイド社)を使
用して調製した同様の組成物は、2.28%の破断点曲
げ歪を示した。200°F(93℃)湿潤試験の結果は
、曲げ強度3,719 psi、曲げ弾性率0.19X
10bpsiおよび曲げ歪1.98%であった。
実施■1 実施例3に記載したのと同様の方法により、ビスフェノ
ールAのジシアネートエステル112部および熱可塑性
のボリアリレート樹脂(Durel 400)28部を
モノクロロベンゼン90部に溶解させ、次いで350°
F(177℃)までの減圧蒸留により溶剤を除去して、
樹脂ブレンドを調製した。このブレンド(ブレンドA)
を、減圧脱気後に350°F(177℃)に予熱された
金型に注型し、350下に1晩加熱してブレンドをゲル
化させた。
上記と同一のブレンドを調製し、これに亜鉛アセチルア
セトネーH,07部をビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル(エポキシド当31185) 1.33部および
イミダゾール0.3部に溶解させた触媒溶液を添加した
。得られた触媒含有ブレンド(ブレンドB)を減圧脱気
後に300°F(149℃)に予熱された金型に注型し
た。このブレンドは300下で28分以内にゲル化した
以上の2種類のゲル化注型品を450°F(232℃)
に3時間および482°F(250℃)に2時間加熱し
て硬化させた。各ブレンドの物性を次に示す。
ブレンド       A     B熱変形温度(℃
) 乾燥        232   225温潤    
    174   171吸水率(%)1.32  
 0.98 引張強度(psi)    ?、516  12,90
9破断点引張歪(%)   2.0   4.6引張弾
性率(10” psi)  0.4   0.4曲げ強
度(psi)    18.5?8  23.366破
断点曲げ歪(%)   5.25   8.88曲げ弾
性率(10’ psi)  0.4   0.4ブレン
ドB(触媒含有、より低温でより急速にゲル化)の硬化
注型品の機械的性質は、触媒を含有しないブレンドAの
注型品に比べて50〜250%も向上した。引張損失弾
性率(E″)を温度に対して走査したダイナミック・メ
カニカル分析の結果、ブレンドBのマトリックスでは熱
可塑性ボリアリレート樹脂のTg付近の大きなエネルギ
ー吸収ピーク(206℃)と熱硬化樹脂のTg付近の2
88℃のピークとが現れた。ブレンドAのマトリックス
は268℃のピーク1個のみを示した。分子溶液は1種
類のみの(平均化された)減衰応答を与えるのに対して
、相分離した凝集体は、各成分のTg層温度付近にそれ
ぞれ別個の減衰応答を示す。相分離を促進する条件(す
なわち、触媒添加およびより低温でのゲル化)により、
マトリックスの靭性が増大した。
以上に本発明の原理、好適態様および作用について説明
した。ただし、以上の説明は例示であって、制限を意図
したものではないので、本発明は以上の開示内容に限定
されるものではない0本発明の範囲内で当業者により各
種の変更をなすことができよう。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第3図は、いずれも実施例で得られた本発明の
硬化組成物マトリックスの破壊表面の粒子構造を示す電
子顕微鏡写真であり、 第1図は、実施例1のマトリックスの倍率1000倍お
よび10.000倍での非腐食状態のものであり、第2
図および第3図はそれぞれ実施例2および5のマトリッ
クスの塩化メチレンによる腐食前後でのものである。 出願人 イツテレッツ・インコーボレーテド代理人  
 弁理士 広 瀬  章 −図面の浄書 (ccox、 夾4’fi ・′りθOθ×  腐食府 i 31嘘 肩・支部 席・酊j偽恒( 手続ネSft正書(自発) 昭和63年11月28日 特許庁長官殴     λ二゛1 1、事件の表示 昭和63年特許願第250741号 2、発明の名称 多価フェノールポリシアネートエステルと熱可塑性ポリ
マーとのブレンド 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 パークウニ49814番地 名称 インテレソツ・インコーボレーテド4、代理人 住所 〒101東京都千代田区内神田2丁目9番14号
 赤本ビル 電話(03) 254−77675、補正
の対象    図 面

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記成分(A)および(B)のブレンドからなり
    、成分(B)を成分(A)および(B)の合計重量に基
    づいて約5〜25重量%の量で含有する硬化性組成物。 (A)多価フェノールのポリシアネートエステル;(B
    )最初は前記ブレンド中に可溶であるが、前記ポリシア
    ネートの環状三量体化中に相分離する非晶質芳香族系熱
    可塑性樹脂。
  2. (2)前記熱可塑性樹脂が少なくとも150℃の熱変形
    温度を有するものである、請求項1記載の組成物。
  3. (3)前記熱可塑性樹脂が、ポリスルホン、ポリエーテ
    ルイミド、全芳香族ポリエステル、ポリエーテルスルホ
    ン、二無水物と非対称性ジアミンとの完全イミド化ポリ
    マー、ポリアリールエーテルおよびポリアリールホルマ
    ールよりなる群から選ばれたものである、請求項1記載
    の組成物。
  4. (4)前記熱可塑性樹脂が、末端にヒドロキシル基、ア
    ミン基もしくはエポキシ基を有するものである、請求項
    3記載の組成物。
  5. (5)前記ポリシアネートエステルが、4,4′−ジヒ
    ドロキシジフェニルプロパン、4,4′−ジヒドロキシ
    ジフェニルオキシド、4,4′−メチレンビス(2,6
    −ジメチルフェノール)およびビス(4−ヒドロキシフ
    ェニル)−1,1−エタンよりなる群から選ばれた2価
    フェノールのポリシアネートエステルである、請求項1
    記載の組成物。
  6. (6)前記ポリシアネートエステルの約50重量%まで
    がエポキシ樹脂により置換されている、請求項1記載の
    組成物。
  7. (7)前記エポキシ樹脂が、多価フェノールのポリグリ
    シジルエーテルである、請求項6記載の組成物。
  8. (8)前記エポキシ樹脂が、p,p′−ジヒドロキシジ
    フェニルプロパンのジグリシジルエーテルである、請求
    項7記載の組成物。
  9. (9)前記ポリシアネートエステルの約20重量%まで
    が、ビスマレイミド樹脂により置換されている、請求項
    1記載の組成物。
  10. (10)ポリシアネート硬化触媒を含有している、請求
    項1記載の組成物。
  11. (11)前記触媒が活性水素型触媒である、請求項10
    記載の組成物。
  12. (12)前記触媒が金属配位型触媒である、請求項10
    記載の組成物。
  13. (13)1.5in−lb/in^2を超えるG_I_
    C値を有する、請求項1記載の組成物からなる硬化組成
    物。
  14. (14)G_I_C値が約3〜6in−lb/in^2
    である、請求項13記載の硬化組成物。
  15. (15)下記工程A)〜D)からなる、硬化組成物の製
    造方法。 A)(a)多価フェノールのポリシアネートエステルと
    (b)非晶質芳香族系熱可塑性樹脂からなる溶液を形成
    し、 B)硬化触媒を添加し、 C)前記溶液を約200〜350°F(93〜177℃
    )の温度に、成分(a)および(b)の相分離が起こっ
    て、ポリシアネートエステルがゲル化するまで加熱し、
    そして D)生成したゲルを約350〜500°F(177〜2
    60℃)の温度で約30分間〜8時間硬化させる。
  16. (16)前記熱可塑性樹脂が少なくとも150℃の熱変
    形温度を有するものである、請求項15記載の方法。
  17. (17)前記熱可塑性樹脂が、ポリスルホン、ポリエー
    テルイミド、全芳香族ポリエステル、ポリエーテルスル
    ホン、二無水物と非対称性ジアミンとの完全イミド化ポ
    リマー、ポリアリールエーテルおよびポリアリールホル
    マールよりなる群から選ばれたものである、請求項16
    記載の方法。
  18. (18)前記熱可塑性樹脂が、末端にヒドロキシル基、
    アミン基もしくはエポキシ基を有するものである、請求
    項17記載の方法。
  19. (19)前記ポリシアネートエステルが、4,4′−ジ
    ヒドロキシジフェニルプロパン、4,4′−ジヒドロキ
    シジフェニルオキシド、4,4′−メチレンビス(2,
    6−ジメチルフェノール)およびビス(4−ヒドロキシ
    フェニル)−1,1−エタンよりなる群から選ばれた2
    価フェノールのポリシアネートエステルである、請求項
    15記載の方法。
  20. (20)前記触媒が活性水素型触媒である、請求項15
    記載の方法。
  21. (21)前記触媒が金属配位型触媒である、請求項15
    記載の方法。
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