JPH01143848A - 1−ヒドロキシエチルベンゼン類およびその用途 - Google Patents

1−ヒドロキシエチルベンゼン類およびその用途

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JPH01143848A
JPH01143848A JP29987787A JP29987787A JPH01143848A JP H01143848 A JPH01143848 A JP H01143848A JP 29987787 A JP29987787 A JP 29987787A JP 29987787 A JP29987787 A JP 29987787A JP H01143848 A JPH01143848 A JP H01143848A
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JP
Japan
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formula
compound
alkyl
antiarrhythmic
active ingredient
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Application number
JP29987787A
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English (en)
Inventor
Keiichi Yokoyama
恵一 横山
Takumi Kitahara
北原 巧
Hiroyasu Ono
裕康 大野
Joji Kamiya
神谷 譲二
Kanji Yoshihara
吉原 寛治
Masaaki Ishii
正昭 石井
Akira Awaya
昭 粟屋
Takuo Nakano
中野 卓雄
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Pharmaceuticals Inc
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Pharmaceuticals Inc
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は一般式(1)で表わされる1−ヒドロキシエチ
ルベンゼン類又はその薬学的に許容される塩類とその用
途に関する。更に詳しくは、一般式(1)で表わされる
1−ヒドロキシエチルベンゼン類又はその薬学的に許容
される例えばその医薬上許容される酸付加塩及びそれを
有効成分として含有する動物の心臓疾患、特に不整脈、
心筋梗塞、狭心症、心不全等の治療及び予防に有用な薬
剤に関する。
[従来の技術及び発明が解決しようとする問題点]心臓
の収縮運動の規則性の乱れを不整脈という。
治療対象となる不整脈は、心拍出量低下が著しく全身の
虚血を惹起せしめるもの、より重篤な不整脈へ悪化する
危険のあるもの及び自覚症状の強いものがあげられる。
不整脈の治療は薬物療法が中心であり、これまで多くの
抗不整脈剤が臨床応用されてきた。従来、抗不整脈剤に
関し、下記の提案がなされている。
米国特許第4.289.787号明細書には、下記式 ここで、R1は水素原子又はC3〜C2アルキルであり
、 R2は水素原子又はC3〜C,アルキルであり、R3は
CI〜C,アルキル又はフェニルC2〜C4アルキルで
あり、 R4はC2〜C,アルキルであり、 R5は06〜CI+1アルキルであり、R6は水素原子
、ヒドロキシ、ハロゲン、ニトロ、01〜C,アルコキ
シ又はC3〜C,アルキルであり、そして Xは治療学的に許容されるアニオンである、で表わされ
る化合物、および同化合物が抗不整脈薬剤として使用さ
れることが開示されている。
特開昭59−98040号公報には、下記式ここで、R
1は水素又は01〜C2アルキルであり、 R2は水素又は01〜C3アルキルであり、R3はC3
〜C,アルキル又はフェニル01〜C4アルキルであり
、 R4はC9〜C自アルキルであり、 R5は06〜C1゜アルキルであり、 R6は放射性ヨウ素原子であり、そしてX−はアニオン
である、 で表わされる、放射性ヨウ素を含む第4級アンモニウム
塩および該アンモニウム塩がイメージング剤、特に心臓
診断用のイメージング剤として有用であることが開示さ
れている。
特開昭60−38366号公報には、下記式ここで、R
はC3〜C+Zの直鎖又は分岐鎖アルキル、シクロアル
キル(低級)アルキル、R1,R2、R3はH又はC1
〜C1直鎖アルキルであり; R4,)tsはH、ハロゲン、OR3低級アルキル、低
級アルコキシ、CN、No□、カルバモイル、−一一一
一を表わすか又はR4とR5は環Aの隣接炭素原子上で
一緒になってメチレンジオキシを表わし; R6はH、ハロゲン、OH,C,〜C6直鎖アルキル、
−一一一一一を表わし; Aはフェニル、フラニル、ピリジニル、ピロリル、チア
ゾリル、オキサシリル、前記のもののベンゾ誘導体又は
チアジアゾリルを表わし; nは0〜2、pは0〜5、tは1〜5の整数であり; Yはメチレン、ヒドロキシメチレン、アリールメチレン
、−一一一一一を表わし; Z−はハライド、トシレート、スルフェート、ホスフェ
ート、メタンスルホネートを表わす、で表わされる4級
塩及びこの4級塩と芳香族ジカルボン酸との分子化合物
、並びにこれらの化合物を含有する抗不整脈剤が開示さ
れている。
特開昭60−209559号公報には、下記式二こで、
Rは低級アルキル、−一一一一一であり;X、X、はH
又はハロゲンであり; R,はH1低級アルキル、−一一一一一を表わし;R2
はH1低級アルキル、−一一一一一を表わし:R3、R
4はH1低級アルキル、−一一一一一を表わし; R6、R6はH1低級アルキル、−一一一一一であるか
又は−緒に4〜6環員の飽和複素環を形成し、鎖環は1
つ以上のメチル基により置換されているか又は場合によ
り一〇−又は−S−↓ p 結合を含有していてもよく、pは整数0.1又は2であ
り; R,は−一一−−−フェニルにより置換された低級アル
キルであってもよく、 nはOll、2である、 で表わされる置換スルホンアミドベンズアミド又は薬学
的に許容しうるその塩、並びにこれらの化合物の抗不整
脈剤としての使用が開示されている。
特開昭60−239458号公報には、下記式ここで、
nはO〜4の整数であり; 2はN又はR,−N” X−(X−は医薬上許容されう
るアニオン、R3は01〜C3アルキル)であり; R+はH、Ct〜C4アルキル、ハロゲン、0H1C3
〜C,アルコキシ、NRtR,(R,、R1はH又はC
1〜C3アルキル)、No、、CF s又はC3〜C3
チオアルキルであり; RはC3〜C,アルキル又はC6〜C,シクロアルキル
であり; R2はH又はOH(但しnが0の場合はH)であり; R4とR1は、CI”= Cl 6アルキル、Cs−’
−CI2シクロアルキル又はNと一緒になって1個のN
原子を有する04〜C12の飽和複素環基を形成する; R1はH又はメチルであり;そして R9はH又はC1〜C,アルキル(但し0又は1個のR
1がアルキル)である、 で表わされる化合物およびZがNおよび/またはR1が
N R、R*の場合の医薬上許容されるその酸付加塩、
並びにこれらの化合物の抗不整脈剤としての使用が開示
されている。
抗不整脈剤は、心筋細胞膜の各種イオンチャネルに結合
し、それらの膜透過性を変えることにより、膜内外の電
位差(膜電位)に及ぼす作用の違いによって分類されて
いる。この、抗不整脈剤の電気生理学的特徴にもとづい
てクラスI、■、■及び■として各種抗不整脈剤が、ボ
ーンウィリアムス(Viughan l1illias
s)により分類され、−膜内に使用されている。
心筋細胞が静止状態から、刺激を受け、興奮し、再び静
止状態に戻るまでの、一連の膜電位変化を活動電位とい
い、活動電位が発生してから静止状態に回復するまでの
時間を活動電位持続時間(action potent
ial duration 、以下APDと略記する)
という、活動電位発生直後あるいは発生中、心筋を再興
奮させることはできない、これは不応性とよばれる。大
きな刺激によっても興奮を惹起できない期間を有効不応
期(effective refractory pe
riod 、以下ERPと略記する)という。
この不応期と活動電位の持続とには密接な関連がある。
クラス■に属する抗不整脈剤は、ナトリウムチャネル抑
制剤であり、そのAPDとERPに対する作用機序によ
りIa、Ib及びIcに細分類されている。IaはAP
DとERPを延長させる薬剤で、キニジン、プロ力イン
アミド、シソピラミドなどがある。IbはAPDとER
Pを短縮させる薬剤で、リドカイン、メキシレチンなど
がある。
IcはAPDとERPが不変の薬剤でフレカイナイドな
どがある。クラス■に属する抗不整脈剤は、交感神経緊
張抑制剤であり、多くのβ−ブロッカ−がこれにあたる
、クラス■に属する抗不整脈剤は、APDとERPを著
明に延長させる薬剤であり、アミオダロン、プレチリウ
ム、ソタロールなどがこれに属するが、本邦では未だ上
布されていない、クラス■に属する抗不整脈剤はカルシ
ウムチャネル抑制剤であり、ベラパミル、ジルチアゼム
、ニカルジピンなどがこれに属する。
心臓の興奮は洞結節からプルキンエ線維に至るまでの刺
激伝導系を次々と伝わり、心房と心室を収縮させる。こ
の刺激伝導系が異常をおこし、興奮伝導が旋回すること
をリエントリー(re−entry)という、興奮旋回
が1回で終われば期外収縮、連続すると頻拍となり、同
時にあちこちでリエントリーがおこれば、粗動、細動と
もなる。
APDとERPを著明に延長させる薬剤は、このような
心室性期外収縮、頻拍及び心室細動等を抑制または防止
できることが示唆されている[(アニュアル・レーボー
ツ・イン・メデイシナル・ケミストリー(^nnual
 Reports in Nedicinal Che
mistry、11.J、He5s ; Ed、、^c
ademic Press。
New York、 N、Y、)第18巻、第11章(
1983年)のジェイ・トミスら(J、Tho糟is 
et al)の総説を参照、]クラス■抗不整脈剤はこ
れに合致する薬剤であり、他剤無効あるいは重篤な心室
性不整脈の治療及び予防に有用であるが、クラス■、■
及び■の抗不整脈剤、特にクラスI抗不整脈剤の研究・
開発に比べて、その研究は遅れている。
従来知られているクラス■の抗不整脈剤としてはクロッ
イリウム(clofilium 、特開昭54−955
20号、特公昭62−14538、usp^pp1.8
61789 (1977)、Eur、Pat、^ppl
2604 (1979)) 、メルペロン(melpe
rone)、メオベンチン(meobentine)、
ビルメノール(p i rmenol)及沙荊記のアミ
オダロン、プレチリウム、ソタロールがあるが、これら
薬剤の中にはクラス1作用の強いものもある。また実際
に臨床応用されているものは後三者にすぎない。その理
由としてはこれら薬剤の多くは、毒性が強く、組織への
移行が悪いこと、有効濃度で心機能の抑制が他方で現わ
れること、好ましくない中枢性などの副作用が発現する
ことなどがあげられよう、またこれら化合物の物性上の
問題から経口投与が可能でないことはその臨床適応を妨
げている。前記の臨床応用されている薬剤も、多かれ少
なかれ上記の種々の問題点を有している。
[問題点を解決するための手段] 本発明者はかかる問題点に鑑′み、新たな有用なりラス
■抗不整脈剤を開発すべく、鋭意探索した結果、下記一
般式(1)で表わされる文献未載の新規化合物が極めて
好適な生物活性、即ちイヌにおいてAPDとERPを著
明に延長させ、また各種不整脈モデルで抗不整脈作用を
発現することを示し、本発明の目的に合致する薬物であ
ることを明らかにし、本発明を完成した。
すなわち、本発明によれば、 下記式(1) ここで、nは3又は4の数であり; Yは−NR’R2又は−ΦNR’R’R’・)(eであ
り、R1、R2、R3、R4およびR5は互に独立にア
ルキルであり、そして Xeはハロゲンイオンである、 で表わされる1−ヒドロキシエチルベンゼン類又はその
薬学的に許容される塩類、およびかかる本発明の新規化
合物を有効成分として含有する抗不整脈剤、 が提供される。
上記式(1)において、nは3又は4の数であり、nが
3及び4の場合には、それぞれ融合しているベンゼン環
のオルト位の2つの炭素原子と共に5員環又は6員環を
形成している。
式(1)において、Yは Rコ H+′ である、ここで、R1、R2、R3、R4およびR5は
互に独立にアルキルであり、)(eはハロゲンイオンで
ある。
アルキルは好ましくは炭素数1〜10を有する。
アルキルは直鎖状であっても、分岐鎖状であってもよい
、アルキルとしては、例えば、メチル、エチル、n−プ
ロピル、1so−プロピル、n−ブチル、5e6−ブチ
ル、1so−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、1s
o−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チル等を挙げることができる。
ハロゲンイオンとしては例えば塩素イオン、臭素イオン
、ヨー素イオンが好ましい。
上記式(1)で表わされる1−ヒドロキシエチルベンゼ
ン類としては、例えば 0HC2H6 OHL;、+1゜ 上記式(1)の化合物は、それ自体公知の方法によって
製造することができる。すなわち、上記式(1)におい
てYが−NR’R”である3級アミン類は、下記式 ここで、nの定義は上記に同じである、で表わされる、
インダン、テトラリンの如き二環性芳香族化合物のクロ
ルアセチル化物に、下記式ここで、R1、R2の定義は
上記に同じである、で表わされる1級又は2級アミンを
求核付加反応せしめ、得られた化合物のカルボニル基を
還元することによって製造することができる。
求核付加反応は、1級又は2級アミンとクロルアセチル
化物とを、1級又は2級アミン1モルに対しクロルアセ
チル化物1〜1.5モルの割合で、有機溶媒2〜51中
に溶解し、10〜50℃の温度で、通常1〜24時間撹
拌することによって実施される。該有機溶媒としては、
アミンおよびクロルアセチル化物と非反応性でありしか
もこれらを溶解しうる溶剤であり、例えばアセトニトリ
ル、ジクロロメタン、クロロホルム等が好ましく用いら
れる。
求核付加反応によって得られた化合物(アミノケトン)
のカルボニル基の還元は、それ自体公知の方法に従って
接触還元またはL i A I H4の如き還元剤によ
る試薬還元のいずれによって行うこともできる。
また、上記式(1)において、Yが−NR’R’R’・
)(eである4級アンモニウム化合物は、上記の如くし
て得られた下記式 ここで、n、R3およびR4の定義は上記に同じである
で表わされる3級アミンを下記式 R’X ここでR5の定義は上記に同じであり、そしてXはハロ
ゲン原子である、 で表わされるハロゲン化アルキルと、例えばアセトニト
リルの如き不活性溶媒中で、1〜4日間程度加熱還流す
ることによって製造することができる。
前記のように本発明の一般式(1)の化合物は著明なA
PDとERPの延長作用を有するクラス1タイプの抗不
整脈剤として価値ある化合物であり、各種不整脈モデル
で抗不整脈作用を発現する。
また−最大(1)の化合物のあるものは、クラス1タイ
プの抗不整脈が有する心筋活動電位の最大立ち上がり速
度(Vmax )の抑制作用も併わぜ持つが、他の化合
物はこのVsaxの抑制作用を持たない純粋なりラス■
抗不整脈剤である。このように−最大(1)の化合物は
価値ある抗不整脈作用を有し、不整脈を惹起するかある
いは惹起しうる虚血性心疾患、心筋梗塞、狭心症、心筋
症、弁膜症、高血圧性心疾患心不全などの治療及び予防
に用いられる。
また本発明化合物のあるものには、降圧作用、β−ブロ
ッキング作用、強心作用、徐脈作用があり高血圧症心不
全などに適応が期待される。
−最大(1)の化合物は、通常医薬組成物の形で用いら
れ、経口、皮下、筋肉内、静脈内、十二指腸内、鼻内、
眼膜、舌下、皮膚透過および直腸経路といった種々の経
路により動物に投薬される。
本発明は製薬的に許容される担体と活性成分としての一
般式(1)の化合物若しくはその薬学的に許容される塩
を含有する製薬調合物を包含する。
薬学的に許容される塩には、例えば酸付加塩が包含され
る。
一般式(1)の薬学的に許容しうる塩類としては、例え
ば、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸
塩、酸性リン酸塩、酢酸塩、蓚酸塩、マレイン酸塩、フ
マル酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、酒石酒塩、安息香酸塩
、クエン酸塩、グルコン酸塩、糖酸塩、シクロへキシル
スルファミン酸、メタンスルホン酸塩、p−)ルエンス
ルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸塩などの薬学的に許
容しうるアニオンを含む非毒性酸付加塩を形成する酸か
ら形成される塩類もしくはそれらの水和物を含む。
本発明の組成物は、例えば錠剤、カプセル、散剤、顆粒
、トローチ、舌下錠、カシェ−、エリキシル、乳濁液、
溶液、シロップ、懸濁液、エアロゾル、軟膏、点眼液、
無菌注射器、成形パップ、テープ、軟質および硬質ゼラ
チンカプセル、生薬および無菌包装粉末などの形にする
ことができる。
製薬的に許容される担体の例は、乳糖、ぶどう糖、蔗糖
、ソルビトール、マンニトール、とうもろこし澱粉、結
晶セルロース、アラビアゴム、リン酸カルシウム、アル
ジネート、ケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、微結晶
セルロース、ポリビニルピロリドン、トラガカントゴム
、ゼラチン、シロップ、メチルセルロース、カルボキシ
メチルセルロース、安息香酸ナトリウム、メチルヒドロ
キシ安息香酸エステル、プロピルヒドロキシ安息香酸エ
ステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、不活性な
ポリマー類、水または鉱油、注射用に許容できるビーナ
ツツオイル、さらにグリセライドのような串刺基剤など
である。
固体または液体組成物のいずれも、上記のような充填剤
、結合剤、滑沢剤、湿潤剤、崩壊剤、乳濁および懸濁剤
、保存剤、甘味剤あるいは芳香剤などを含み得る1本組
成物は、また患者に投薬の後、活性成分が急速に、持続
的にまたは遅延的に放出されるように処方することがで
きる。
経口投与の場合、−最大(1)の化合物は、担体および
希釈剤と混合され、錠剤、カプセル剤などの形にされる
。非経口投与の場合、活性成分は10%ブドウ糖水溶液
、等領置塩水、無菌水あるいは類似の液体に溶解され、
静脈内に点滴または注射により、あるいは筋肉的注射に
より投与されるべくバイアルまたはアンプルに密閉され
る。有利には溶解補助剤や局所麻酔剤、保存剤および緩
衝剤も媒体中に含めることもできる。安定性を増すため
には、本組成物をバイアルやアンプルに注入した後に、
凍結乾燥することも可能である。非経口投与の他の場合
としては軟膏剤、パップ剤として経皮的に投与される製
剤がある。この場合成型パップやテープ剤が有利である
本組成物は単位投薬量形状あたり1ggないし1g、よ
り一般的には10μgないし500mg活性成分全性成
する。
一般式(1)の化合物は広い投薬量範囲にわたって有効
である。たとえば、−日あたりの投薬量は普通0.1.
czg/kgないし100mg/kgの範囲に入る。実
際に投与される化合物の量は、投与される化合物により
また個々の患者の年令、体重、反応、患者の症状(たと
えば不整脈の場合、不整脈の種類及び強さなど)の程度
、投与経路等により、医師及び獣医により決定される。
従って上記の投薬量範囲は本発明の範囲を限定するもの
ではない、−日の投薬回数は1〜6回、通常1〜4回が
適当である。
一般式(1)の化合物は、それ自体で有効な抗不整脈剤
であり、また虚血性心疾患、心筋梗塞、狭心症、心不全
などの治療剤、予防剤であるが、必要により1種または
数種の他の同効薬との組合せによっても投薬できる。そ
のような付加的な薬剤として、例えばジビリダモール、
硝酸イソソルビド、モルシドミン、トラピジル、ニコラ
ンジル、ニトログリセリン、四硝酸ペンタエリスリトー
ル、塩酸エタフェノン、塩酸オキシフェトリン、塩酸ト
リメタジジン、塩酸ジラゼプ、カルボクロメンなどの血
管拡張剤;塩酸ジルチアゼム、塩酸ベラパミル、ニフェ
ジピン、ニカルジピンなどのカルシウム拮抗剤;ジギト
キシン、ジゴキシン、ラナトシド、アムリノン、ミルリ
ノンなどの強心剤;トリクロルメチアジド、ヒドロクロ
ロチアジドフロセミド、ブメタニド、メフルシド、トリ
アムテレン・クロッエナミド、スピロノラクトンなどの
ような利尿剤;塩酸ヒドララジン、ラウォルフィアアウ
力ロイド、レシナミンレセルピン、メシル酸ジヒドロエ
ルゴトキシン、塩酸プラゾシン、塩酸クロニジン、塩酸
グアンファシン、インダパミド、ラベクロール、カプト
プリル、酢酸グアナベンズ、トリパミド、メチクラン、
メチルドパ、硫酸グアネチジン、硫酸ベタニシンなどの
ような降圧剤;塩酸プロプラノロール、ピンドロール、
酒石酸メトプロロールなどのようなβ−ブロッカ−:塩
酸エフェドリンなどのような交感神経興奮剤、また前記
のような各種抗不整脈剤などがあげられる。
本発明に用いる化合物−最大(1)の製剤例及び生物学
的活性につき、以下に実施例および実験例により詳細に
説明するが、本発明はこれらに限定されない。以下に示
す組成物の実施例は活性成分として本文中に記載の化合
物の一つあるいは一般式〈1)に含まれる他の医薬化合
物の一つを用いている。
ム    100 2−(2−クロロ−1−オキソエチル)インダン3.4
 g (17,5ミリモル)、エチルヘプチルアミン2
.1 g (14,7ミリモル)、アセトニトリル40
m1の溶液を20℃で7時間撹拌を続けた。その後減圧
下溶媒を留去し、残渣にエタノール40m1を添加した
。そのエタノール溶液にNaB H41g (26、3
ミリモル)を添加し、1時間撹拌を続けた。減圧上溶媒
を留去後飽和食塩水、クロロホルムで抽出した。クロロ
ホルム層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧上溶媒
を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーで精製することにより目的物1.5g(収率34%)
を油状物として得た。
’H−NMRスペクトル(CDCI*溶液、δppm)
: 0.90 (3H,t、J=7Hz) 、1.08
(3H,t、J=7Hz)、1.34 (IOHlm>
 、1.9〜3.1 (12H,m) 、4.00(I
H%bts)、4.61 (LH,dd、J=4および
9Hz) 、7.22 (3H,m)。
実施例22−2− エ ルヘプ ルアミノ−1−ヒドロ
 シェ ル −トラ】ン 化合 番号102 0■ 2−(2−クロロ−1−オキソエチル)インダンの代わ
りに2−(2−クロロ−1−オキソエチル)テトラリン
を用いて、実施例1と同様にして油状物の2− [2−
(エチルへブチルアミン)−1−ヒドロキシエチルコテ
トラリンを得た。
’H−NMRスペクトル(CDCI3溶液、δppi*
): 0.90 (3H,t、J=7Hz> 、1.0
6(3H,t−J=7Hz) 、1.2〜1.9 (1
5H,m> 、2.4〜2.9 (10H,m) 、4
.56(IH,dd、J=4および9Hz)、7.06
(3H,m)。
ム    104 2−[2−(エチル−n−へブチルアミノ)−1−ヒド
ロキシエチルコインダン0.41  (1,3ミリモル
)、臭化エチル6mj!、アセトニトリル10−1の溶
液を還流下40時間撹拌を続けた。その後減圧下溶媒を
留去し、残渣を水、エーテルで抽出した。水層にKBr
を添加し飽和させ、塩化メチレンで抽出した。塩化メチ
レン層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下溶媒を
留去して目的物0.4g(収率80%)を油状物として
得た。
’H−NMRスペクトル(CDC13溶液、δppm)
:  0.90 (3H,t、J=7Hz)、1.1〜
2.2 (20H,m> 、2.7〜3.9(10H,
m) 、5.2〜5.7 (2H,m)、7.0−7.
4 (3H,m) 。
実施例4  NN−シェ ルーN−へプ ルー2−(2
−テトラリニル)−2−ヒドロ 2− [2−(エチルへブチルアミノ)−1−ヒドロキ
シエチルコインダンのかわりに2− [2−(エチルへ
ブチルアミノ)−1−ヒドロキシエチルコテトラリンを
用いて実施例3と同様にしてN。
N−ジエチル−N−ヘプチル−2−(2−テトラリニル
)−2−ヒドロキシエチルアンモニウム・プロミドを油
状物として得た。
’H−NMRスペクトル(CDCI、溶液、δppm)
: 0.90 (3H,t、J=7Hz)、1.33 
(15H,m) 、1.76 (6H,m)、2.5〜
3.9 (12H,m) 、5.2〜5.7(2H,m
> 、7.06 (3H,m>。
実施例 5 活性成分Longを含有する錠剤は以下のようにして製
造される。
錠剤当り 活性成分               101gトウ
モロコシデンプン          55B結晶セル
ロース             35+ngポリビニ
ルピロリドン          5ff1g(10%
水溶液として) カルボキシメチルセルロース・カルシウム 10mgス
テアリン酸マグネシウム        4■タルク 
                 lll1g合計1
20輸g 活性成分、澱粉および結晶セルロースを80メツシユふ
るいを通し、完全に混合する。得られた粉末にポリビニ
ルピロリドン溶液を混合し造粒した後、18メツシユの
ふるいを通す。このようにして製造した顆粒を50〜6
0℃で乾燥し、再度18メツシユのふるいにより整粒す
る。前もって80メツシユのふるいにかけておいた力ル
ボキシメチルセルロースカルシウムおよびステアリン酸
マグネシウムおよびタルクを顆粒に加え、混合した後、
製錠機により各々120II1gの重量の錠剤を製造す
る。
実施例 6 活性成分100mgを含有する錠剤は以下のようにして
製造される。
錠剤当り 活性成分               100mgト
ウモロコシデンプン          50−g結晶
ゼルロース             42輪g軽質無
水ケイ酸             フIIgスーアリ
ン マグネシウム        ll11合計200
eg 上記成分を80メツシユふるいを通し、完全に混合する
。得られた粉末を圧縮成形し、重量200−gの錠剤を
製造する。
実施例 7 活性成分50mgを含有するカプセル剤は以下のように
して製造される。
カプセル当り 活性成分               50mgトウ
モロコシデンプン          40B乳糖  
                5輸gスーアリン 
マグネシウム        5m合計100+eg 上記成分を混ぜ合せ、80メツシユふるいを通し、完全
に混合する。得られた粉末を1100IIずつカプセル
に充填する。
実施例 8 活性成分5mgを含有するバイアル入り用時溶解注射剤
は以下のようにして製造される。
バイアル当り 活性成分                5mgマン
ニトール             50部用時、注射
用蒸留水1mlを用いて溶解し、使用する。
実施例 9 活性成分20mgを含有するアンプル入り注射剤は以下
のようにして製造される。
アンプル当り 活性成分               20輪g塩化
ナトリウム             18麹g゛、′ 合計2ml 実施例 10 活性成分17.5mgを含有する粘着性貼付製剤は以下
のようにして製造される。
ポリアクリル酸アンモニウム10部を水60部に溶解す
る。一方グリセリンジグリシジルエーテル2部を水10
部に加熱しつつ溶解する。更にもう一方でポリエチレン
グリコール(グレード400)10部、水10部、活性
成分1部を撹拌溶解する。ついでポリアクリル酸アンモ
ニウムの水溶液を撹拌しつつグリセリンジグリシジルエ
ーテルの水溶液及びポリエチレングリコールの活性成分
含有水溶液を添加混合した薬物含有含水ゲル用溶液を、
柔軟性のあるプラスチックフィルムに活性成分が平方セ
ンナメートル当りo、5mgとなるように塗布し、表面
を剥離紙で覆い35平方セン千メートルに切断し、製剤
とした。
実施例 11 活性成分10+sgを含有する粘着性貼付剤は以下のよ
うにして製造される。
ポリアクリル酸ナトリウム100部、グリセリン100
部、水150部、トリエポキシプロビルイソシアヌレー
ト0.2部、エタノール100部、ミリスチン酸イソプ
ロピル25部、プロピレングリコール25部及び活性成
分15部の混合水溶ゾル液を調製した1次にこのゾル液
をレーヨン不織布とポリエチレンフィルムとからなる複
合フィルムの不織布面に100μm厚に塗布して薬剤含
有の粘着剤層を形成した。この層中に含まれる放出補助
物質(ミリスチン酸イソプロピルとプロピレングリコー
ル)の含量は約20重量%であった。
その後25℃で24時間架橋し、上記粘着剤界面に剥離
フィルムを貼り合せ、更にこれを35平方センチメート
ルに切断し製剤とした。
本発明の一般式(1)の化合物の心臓への薬理効果を検
討した。雑種成犬の心臓を用いてin vitrOli
n vivoで一般式(1)の化合物の作用を試験した
麻酔犬の心臓を摘出し、37℃の恒温槽内に固定し、心
臓標本を潅流する栄養液中に薬剤を加え、心筋活動電位
持続時間(APD)および心筋活動電位の最大立ち上が
り速度の抑制の有無を測定した。また麻酔犬を開胸し右
心室に電極を縫いつけ電気刺激を行い、その後ペースメ
ーカー活性を消滅させ、心室ベーシング下に心室筋不応
期(BRP)を薬剤の投与前後で測定した。
更に麻酔犬を開胸し、右心房に双極電極を縫着し、頚部
両側迷走神経に刺激電極を装着し、心房細動をGold
bergerらの方法(^ル、にoldberger 
etal ; International Jour
nal of Cardiology。
U、47 (1986))で発生させ、薬剤の細動消失
効果を調べた。また麻酔犬を開胸し左前下行技を結紮し
、90分後に血流を再開通させ頻拍を誘発しやすい心筋
梗塞巣を作成した同時に双極電極を結紮部位近傍の心室
中隔に刺入して固定した。術後数日して、心室ベーシン
グ下に早発刺激を加えて頻拍を誘発し、薬剤の頻拍消失
効果を調べた。
これらの試験から、−8式(1)の化合物は著明なAP
DとERPの延長作用を有するクラス■タイプの抗不整
脈剤として価値ある化合物であり、不整脈モデルで抗不
整脈作用を発現することが示された。また−最大(1)
の化合物のあるものはクラスrタイプの抗不整脈剤が有
する心筋活m電位の最大立ち上がり速度(Vmax)の
抑制作用の併わせ持つが、他の化合物はこのVmaxの
抑制作用を持たない純粋なりラス■の抗不整脈剤として
の特徴が確認された。また−最大(1)の化合物は、゛
対照のクロッイリウムあるいはソタロールと比較して、
同等以上のAPDとERPの延長作用を持つことがわか
った。
更に一般式(1)の化合物の毒性試験を行ったところ、
その毒性は相対的に弱く、安全域の広い、医薬として用
いうろことがわかった。
実験例1 (APDに対する作用) 雑種成犬をペンドパルビタール30mg/kg静脈内投
与して麻酔後、心臓を摘出し、タイロード液中で右室自
由壁を切り出した。この右室自由壁を37℃の恒温槽中
に固定し、IHzのフィールド刺激を行った。活動電位
はガラス微小電極(10〜20MΩ)をプルキシエ線維
に刺入し、増幅器を介して、オシロブラウン管上に描記
させ、コンピューターを用いて波形解析を行った。AP
Dは活動電位発生時から75%再分極時までの時間(A
 P D y s )を指標とした。薬剤は標本を潅流
する栄養液(20mN)中に加え、20分間のインキュ
ベーション後のAPDの変化を薬剤投与前値を100%
として、%表示で薬剤の効果を示した。
結果を表1に示す。
表1 実験例 2 (ERPに対する作用) 雑種成犬を麻酔後、右側開胸し右心室に銀−塩化銀電極
を縫いつけ、400 m5ecの刺激間隔、4IIse
eの持続時間、閾値の2倍の電流で、電気刺激を行った
。その後、洞動脈よりアルコールを少量動性してペース
メーカー活性を消滅させ、心室ベーシング下にERPを
測定した。即ち刺激10回を1トレインとし、トレイン
の最初の刺激の反応が消失した時のトレインとトレイン
の間隔をERPとした。これら電気刺激には心臓刺激装
wl(ダイヤメディカル社製、DHM−226−3)を
用い、プログラム刺激を行った。薬剤投与(静脈内(i
、v、)あるいは十二指腸内(i、d、))前のERP
を100%として、薬剤による不応期延長作用を%で表
した。結果を表2に示す。
実験例 3(心房細動モデル) 雑種成犬を麻酔後、右側開胸し右心房に刺激と記録のた
めの双極電極(銀および銀−塩化銀電極)をそれぞれ縫
着した0次に頚部の両側迷走神経を剥離後、切断し末梢
端に刺激電極を装着した。心房細動は前記のGoldb
ergerらの方法で、両側迷走神経を刺激して心停止
後、右心房に高頻度刺激を加えることにより発生させた
。化合物(104)は1〜15mg/kgの1.■、投
与で連続しておこる細動を消失させることができた。
実験例 4(急性毒性) 雄性ddY系5週令マウスを1群3〜4匹用い、−最大
(1)の化合物を生理食塩水に溶解するか又はメチルセ
ルロースにけん濁して、経口(p。
0、)あるいは腹腔内(i、p、)投与し、投与24時
間後に毒性を判定した。結果を表3に示す。
表3  急性毒性(LD、。) [発明の効果] 本発明の一般式(1)の化合物は、実験例1ないし3、
表1および2に示すように、対照のクロッイリウム、ソ
タロールなどと同等以上の心臓の電気生理学的活性、抗
不整脈活性を持つことが明らかにされた。また本発明の
一般式(1)の化合物の、毒性も実験例4および表3に
示すように一般に弱い。本発明の一般式(1)の化合物
はこのように一般に活性が高くまた毒性が弱い、有用で
安全性の高い薬剤と考えられる。
従って本発明の一般式(1)の化合物は、抗不整脈、虚
血性心疾患、心筋梗塞、狭心症、心不全などの治療剤・
予防剤として有用である。特に従来のクラス■〜クラス
■に属する抗不整脈治療剤では、治療の困難であった不
整脈に、本発明の一般式(1)の化合物は好適に使用さ
れうる。突然死を伴なう心室性頻拍あるいは心室細動を
含む心室不整脈の患者、そのおそれのある患者などへの
適応が可能であり、その有効性が期待される。
特許出願人 三井製薬工業株式会社 三井石油化学工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、下記式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−(1
    ) ここで、nは3又は4の数であり; Yは−NR^1R^2又は−^■NR^3R^4R^5
    ・X^■であり、 R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5は互に独
    立にアルキルであり、そして X^■はハロゲンイオンである、 で表わされる1−ヒドロキシエチルベンゼン類又はその
    薬学的に許容される塩類。 2、下記式(1) ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−−−(1
    ) ここで、nは3又は4の数であり; Yは−NR^1R^2又は−^■NR^3R^4R^5
    ・X^■であり、 R^1、R^2、R^3、R^4およびR^5は互に独
    立にアルキルであり、そして X^■はハロゲンイオンである、 で表わされる1−ヒドロキシエチルベンゼン類又はその
    薬学的に許容される塩類を有効成分として含有する抗不
    整脈剤。
JP29987787A 1987-11-30 1987-11-30 1−ヒドロキシエチルベンゼン類およびその用途 Pending JPH01143848A (ja)

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