JPH01142260A - 吸気マニホルド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、たとえば自動車用エンジンに用いられる吸
気マニホルドに関する。

この明細書において、「アルミニウム」という語には純
アルミニウムの他にアルミニウム合金も含むものとする
。さらに、この明細書において「展伸材」とは、押出加
工、衝撃押出加工、鍛造等の塑性加工によって成形され
た物品を示すものとする。

従来技術とその問題点 たとえば電子制御式燃料噴射装置を備えた自動車のガソ
リンエンジンに用いられる従来の吸気マニホルドは、全
体が鋳造により製造されたものであった。ところが、鋳
造品の表面は肌荒れしているので、吸気効率向上のため
に空気抵抗を減少させる目的で少なくともその内面を平
滑に仕上げ加工する必要があり、その作業が面倒になる
という問題があった。しかも、吸気マニホルドの内面全
体に仕上げ加工を施すことはその形状からみて不可能で
あり、吸気効率向上のための空気抵抗の減少を充分に図
ることができなかった。また、鋳造品製吸気マニホルド
の場合、鋳造時の湯流れ性に起因してその周壁の肉厚を
ある限度以上小さくすることはできないので重量が大き
くなるという問題があった。

この発明の目的は、上記問題を解決した吸気マニホルド
を提供することにある。

問題点を解決する・ための手段 この発明による吸気マニホルドは、一端が開ロするとと
もに他端が閉鎖されたアルミニウム展伸材からなる主管
と、各一端が主管に接続されたアルミニウム展伸材から
なる複数の分岐管と、分岐管の先端に接合されたアルミ
ニウム展伸材からなるシリンダヘッドへの取付用フラン
ジとよりなるものである。

上記吸気マニホルドは、気化器を備えた自動車用エンジ
ンや、電子制御式燃料噴射装置を備えた自動車用エンジ
ン等の内燃機関に適用される。

上記において、主管の周壁に複数の孔が形成されるとと
もに番孔の周囲に分岐管接続用筒状外方突出部が形成さ
れており、分岐管の一端部が該外方突出部に嵌め合せ状
態で接続されていることが好ましい。分岐管接続用筒状
外方突出部は、たとえば主管の周壁に孔をあけた後この
孔の周囲の部分にバーリング加工を施すこと、または主
管の周壁にバルジ加工を施して先端が閉鎖された筒状膨
出部を形成した後、その先端閉鎖壁に孔をあけてその周
囲にバーリング加工を施すことによりつくるのがよい。

また、主管の閉鎖壁内面は凹球面としておくのがよい。

消音効果を得ることができるからである。

以下、この発明の実施例について図面を参照しながら説
明する。

吸気マニホルド（１）は、一端が開口するとともに他端
が閉鎖され、かつ周壁に８つの孔（１１）が形成される
とともに番孔（１１）の周囲に分岐管接続用筒状外方突
出部（１２）が一体的に設けられたアルミニウム展伸材
からなる主管（１０）と、各一端が分岐管接続用筒状外
方突出部（１２）に嵌め合せ状態で接続されたアルミニ
ウム押出バイブからなる８本の分岐管（２０）と、主管
（１０）の開口端に接合されたアルミニウム鋳造品から
なるスロットルボディ取付用フランジ（３０）と、分岐
管（２０）の先端にろう付されたアルミニウム展伸材か
らなるシリンダヘッドへの取付用装架フランジ（４０）
とを備えている。

主管（ｌＯ）他端の閉鎖壁（１３）は外方に突出した半
球状であり、その内面は凹球面となされている。これに
よって消音効果が期待できる。孔（１１）は、２個ずつ
互いに近接した位置に形成されている。外方突出部＜１
２）の先端には拡管部（１４）が形成されている。スロ
ットルボディ取付用フランジ（３０）には図示されない
スロットルバルブを内蔵したスロットルボディが取付け
られ、このスロットルボディにエアクリーナからの送気
管が接続されるようになっている。装架フランジ（４０
）は横長方形状であって、８つの段突き孔（４１）が、
２個ずつ互いに近接して形成されている。段突き孔（４
１）の小径部（４２）の径は、分岐管（２０）の内径と
ほぼ等しくなされている。また、段突き孔（４１）の大
径部（４３）の径は、分岐管（２０）の外径よりも大き
くなされている。そして、主管（１０）における互いに
近接して形成された孔（１−１）に接続された２本の分
岐管（２０）が、装架フランジ（４０）における互いに
近接した２個の段突き孔（４１）内に挿入されてフラン
ジ（４０）にろう付されており、各分岐管（２０）の先
端が、１つのシリンダヘッドへの取付用装架フランジ（
４０）にまとめて接続されている。この装架フランジ（
４０）を介して各分岐管（２０）が図示しないエンジン
のシリンダヘッドに接続されるようになっている。

なお、図示は省略したが、シリンダヘッド側にインジェ
クタが取付けられるようになっている。

主管（ｌＯ）、分岐管（２０）および装架フランジ（４
０）としては、たとえばＪ　Ｉ　５Ａ６０６３、Ａ６０
６１のようなＪ　Ｉ　５Ａ６０００系アルミニウム材か
らなるものを使用するのが好ましい。

主管（１０）は次のようにして製造される。すなわち、
一端が開口しかつ他端が閉鎖されたアルミニウム衝撃押
出バイブの閉鎖壁にプレス加工を施して、これを外方に
突出した半球状閉鎖壁（１３）とした後、衝撃押出バイ
ブ周壁における分岐管（２０）が接続される部分にバル
ジ加工を施して先端が閉鎖された筒状膨出部を形成する
。ついで、筒状膨出部の先端閉鎖壁における周縁部を除
いた中央部に孔をあける。さらに、バーリング加工によ
り上記先端閉鎖壁における孔の周囲の残存部分を筒状膨
出部の周壁と面一となるように外方に曲げて膨出部を分
岐管接続用筒状外方突出部（１２）とするとともに、周
壁に孔（１１）を形成する。最後に、外方突出部（１２
）の先端を拡管して拡管部（１４）を形成する。こうし
て主管（１０）をつくる。主管（１０）はまた次の方法
によっても衝撃押出バイブからつくられる。すなわち、
まず上記と同様にして、バイブの閉鎖壁を半球状閉鎖壁
（１３）とした後、バイブ周壁における分岐管（２０）
が接続されるべき部分に、孔（１１）よりも小さな孔を
あける。次に、孔の周囲の部分にバーリング加工を施し
て該部分を外に曲げて分岐管接続用筒状外方突出部（１
２）を形成するとともに孔（１１）を形成する。その後
、上記と同様に拡管部（Ｉ４）を形成する。しかしなが
ら、主管（ｌＯ）のつくり方は上記のものに限定奎れな
い。また、主管（１０）は、両端が開口したアルミニウ
ム押出バイブの一端を閉鎖した後、上記と同様にしてつ
くってもよい。

分岐管（２０）は、たとえばアルミニウム押出バイブに
曲げ加工を施すことによってつくられる。

シリンダヘッドへの取付用装架フランジ（４０）は、ア
ルミニウム圧延板、アルミニウム押出型材等からつくら
れる。

発明の効果 この発明の吸気マニホルドによれば、一端が開口すると
ともに他端が閉鎖されたアルミニウム展伸材からなる主
管と、各一端が主管に接続されたアルミニウム展伸材か
らなる複数の分岐管と、分岐管の先端に接合されたアル
ミニウム展伸材からなるシリンダヘッドへの取付用フラ
ンジとよりなるので、従来の全体が鋳造品からなる吸気
マニホルドに比べて、その内面は平滑であり、空気抵抗
が少なくなって吸気効率が向上する。しかも、従来の鋳
造品のように仕上げ加工を必しも行なう必要がない。さ
らに、従来の全体が鋳造品からなる吸気マニホルドに比
べて軽量化を図ることが可能になり、その結果自動車の
燃費を向上させることができる。

また、この発明の吸気マニホルドによれば、主管、分岐
管およびシリンダヘッドへの取付用フランジがいずれも
アルミニウム展伸材からなるので、互いのろう付を同時
にかつ簡単に行なうことかできるとともに、これらのろ
う付を強固に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示し、第１図は斜視図、第２
図は正面図、第３図は第２図の■−■線にそう拡大断面
図である。 （１）・・・吸気マニホルド、（１０）・・・主管、（
２０）・・・分岐管、（４０）・・・シリンダヘッドへ
の取付用フランジ。 以　　上 τ） 第３図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 一端が開口するとともに他端が閉鎖されたアルミニウム
   展伸材からなる主管と、各一端が主管に接続されたアル
   ミニウム展伸材からなる複数の分岐管と、分岐管の先端
   に接合されたアルミニウム展伸材からなるシリンダヘッ
   ドへの取付用フランジとよりなる吸気マニホルド。