JPH01141617A - 加熱調理器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ホットグレート、フライパンなどの加熱用調
理器に関するもので、特に弗素樹脂被覆層の下地処理の
改良に関するものである。

従来の技術 従来、ホットグレートなどの加熱用調理器の調理面には
四弗化エチレン、四弗化エチレ／−六弗化グロビレン共
重合体などの弗素系樹脂が使用されている。

弗素系樹脂は非粘着性が高く、耐薬品性、耐熱性も優れ
ているので、加熱調理時に調理物と調理面との離型性が
よく、掃除がしやすいという大きな特徴があり、近年急
速に普及してきた。しかし弗素系樹脂は金属と接着しＫ
くいので、通常の塗装とは異なる方法で被覆されている
。弗素系樹脂と金属の接着方法としてはアルミニウムの
場合、プライマー法とエツチング法の二つの方法がある
。

プライマー法はアルミニウムと弗素系樹脂の間に、この
両者に接着性を有するプライマー層を設け、このプライ
マー層を介してアルミニウムと弗素系樹脂を接着させる
方法である。エツチング法はアルミニウムの表面に化学
的に微細な凹凸を設け、投錨効果によシアルミニウムと
弗素系樹脂を接着させる方法である。

しかしながら、上記のような方法で形成した弗素樹脂被
膜は金属などに対する耐摩耗性が小さいために、ホット
グレート等、耐摩耗性が必要な用途に対しては問題があ
り、この改善のためにいくつかの方法が行なわれている
。

その一つとしてはアルミニウム合金の表面をプラスチン
グによシ粗面化し、その表面にセラミックス粒子をプラ
ズマ溶射等の方法で溶融被覆してアルミニウム合金表面
を硬化させた後、プライマー層を介して弗素系樹脂を被
覆する方法、またはアルミニウム合金表面をエツチング
によって粗面化した後、この面を陽極酸化処理によって
硬質化し、この面に弗素系樹脂を被覆する方法などがあ
る。

発明が解決しようとする問題点 本発明は弗素樹脂被覆層の下地処理として、アルミニウ
ムまたはその合金からなる調理容器の表面をプラスチン
グ等の方法で粗面化した後に、セラミックス粒子の溶射
層を形成した加熱調理器の改良に関するものである。

従来、調理容器の表面をセラミックス粒子で硬化させる
場合、八２□０３・ＴｌＯ２などの単一のセラミックス
粒子を用いていたために、表面の凸凹の制御が困難であ
り、弗素樹脂被覆層の耐摩耗性。

耐食性などの点で問題があった。

本発明はこのような問題点を解決した加熱調理器を提供
することを目的とするものである。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本発明は、アルミニウムま
たはその合金からなる調理容器の表面に、少なくともア
ルミナを主成分としたセラミックス粒子とジルコン粒子
を含む混合物の溶射層を形成した後、弗素樹脂被覆層を
設けたものである。

作　　用 アルミニウムまたはその合金からなる調理容器の表面に
、少なくともアルミナを主成分としたセラミックス粒子
とジルコン粒子を含む混合物の溶射層を形成した後、弗
素樹脂被覆層を設けた場合、溶射層の表面は融点の異な
るセラミックスがマトリックスに点在するもので、融点
の低いアルミナを主成分としたセラミックス粒子は充分
に溶融されるため、マクロ的に見ると凹部を形成し、か
つ融点の高いジルコン粒子は半溶融状態になるため、凸
部を形成する。したがって、融点の低いセラミックス粒
子と融点の高いジルコン粒子の混合比率によって凹凸の
間隔は異なるが凹凸は規則的に配列される。このように
融点の異なるセラミックス粒子の特性を生かして、混合
比率２粒度構成を制御するとセラミックス溶射層の表面
状態を希望の形状にすることができる。上記のような規
則的に凹凸が配列された溶射層に弗素樹脂被覆層を形成
すると、調理面で金属のへ２などが接触した場合、凸部
の弗素樹脂は削られるが凹部の弗素樹脂が残り、被粘着
性は持続されるため、耐摩耗性は大巾に向上する。

また、セラミックス溶射層は低融点セラミックス粒子の
作用によシ気孔率が減少するため、耐食性も大巾に向上
する。本発明では低融点セラミックスとしてアルミナを
主成分とし念ものを、高融点セラミックスとしてジルコ
ン粒子を用いることによって上記の問題を解決した。

実施例 以下、本発明の一実施例を添付図面にもとづいて説明す
る。図は本発明の加熱調理器の一実施例を示すホットプ
レートの調理面の拡大断面図であり、１はアルミニウム
またはその合金からなる調理容器で、その表面に低融点
セラミックス粒子と高融点セラミックス粒子の混合物の
溶射層２を形成した後、プライマー層３を介して弗素樹
脂被覆層４を設けてｈる。

前記調理容器１はアルミニウムまたはその合金で構成さ
れるが、本発明の実施例ではアルミニウムダイキャスト
（ＡＤＣ−１０）を用いて実験を行なった。

次に本発明の加熱調理器の製作手順につｂて説明すると
、まず調理容器１を設計に基づいてダイキャストで形成
し、そして調理面を＃３６のプラスト材で研削して凹凸
を設けた後、低融点セラミックス粒子と高融点セラミッ
クス粒子を混合した溶射材料をプラズマ溶射装置を用い
て研削面に吹きつけ、投錨効果によってセラミックス溶
射層２を形成する。

本発明では低融点セラミックス粒子としてアルミナ（Ａ
ｌｌ□０３）を、高融点セラミックス粒子としてジルコ
ン（Ｚ　ｒ　Ｏ２・Ｓ　ｉ　Ｏ２）を用いたが、低融点
セラミックス粒子としてはアルミナの他に、アルミナを
主成分としたもので、例えばＡＱ２０３・Ｔ１０２ｅ水
酸化アルミ、ＺｎＯ’Ａ４２０３．Ａｎ２０３”５１０
２，３ＡＪ２０３−２ＳｉＯ２ｆｘどｌ）Ｘ適ＦｆＪＴ
きる。

アルミナの融点は２０５０°Ｃ，ジル：ｙ　ンＩｄ　２
４２０’Ｃであシ、融点の差が３７０’Ｃあるので、本
発明の意図に合致する。

低融点セラミックス粒子と高融点セラミックス粒子の混
合比率は１０：９０〜９０：１０の範囲で検討し、いず
れの場合も効果は認められたが、好ましくは高融点セラ
ミックスが６０％〜９０％の範囲で混合した方が良い。

以上のような方法で形成したセラミックス溶射層２は図
のように低融点セラミックス（アルミナ）２ａが海とす
れば、高融点セラミックス（ジルコン）２ｂが山になっ
て、あたかも海の上に規則的に山が点在するような表面
形状を呈する。このようなセラミックス溶射層２にプラ
イマー層３を介して弗素樹脂被覆層４を形成すると、図
のような平滑な調理面が得られる。

発明の効果 上記実施例の説明から明らかなように本発明の加熱調理
器はセラミックス溶射層の凹凸が規則的に制御されてい
るので、金属へうなどに対する耐摩耗性が大巾に向上す
るとともに、低融点セラミックス（アルミナ）の働きに
よりセラミックス溶射層の気孔率が非常に減少するため
、耐食性も大巾に向上させることができるものである。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の加熱調理器の一実施例を示すホットプレー
トの調理面の拡大断面図である。 １・・・・・・調理容器、２・・・・・・溶射層、４・
・・・・・弗素樹脂被覆層。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. アルミニウムまたはその合金からなる調理容器の表面に
   少なくともアルミナを主成分としたセラミックス粒子と
   ジルコン粒子を含む混合物の溶射層を形成した後、弗素
   樹脂被覆層を設けたことを特徴とする加熱調理器。