JPH01139168A - 塗布装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は写真フィルム、印画紙等の写真感光材料、写真
製版材料、感圧記録紙、感熱記録紙等記録材料の製造に
おいて、連続走行する長尺可撓性支持体（以下ウェブと
言う）に液体塗布組成物を塗布する装置に関し、更に詳
しくはビードコータとして用いられる塗布装置に関する
、特に写真感光材料の製造に用いられるスライドホッパ
ー型又はエクストルージョン型塗布装置に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

従来、ビードコータとして用いられる塗布装置、特に写
真感光材料の製造に用いられるスライドホッパー型塗布
装置においては塗布幅全体に亘っての均一塗布、泡故障
対策、洗浄性の向上環については種々の改良がなされ開
示されている。

例えば均一塗布に関しては、■ポケット部の容量拡大■
ポケット内に抵抗になるものを入れる（例えば５Ｕ−４
４６８６８号、特開昭４９−５９８３８号、特開昭４９
−１０１４５５号各公報参照合■スロットの一部に更に
拡大部分（第２のポケット）を設ける（例えば特開昭４
８−４５３２号公報参照）■スロットクリアランスを狭
（且つ調節可能にする（例えば５Ｕ−１７７６２３６号
。

５Ｕ−７７５１８１７５１８１号各公報参照（例えば特
開昭５５−１３９８６５号、特開昭５７−１１０３６４
１０３６４号各公報参照されている。

又泡故障結果に関しては■スロ・ノド出口を広くする。

（例えばＵＳＰ３，００５，４４０号、ＵＳＰ３，４７
４，７５８号、特公昭４Ｂ−４４９２５号各公報参照）
■ビード部における対策（特公昭５１−３９９８０号、
特公昭５７−５０５４８号、特開昭５５−１６５１７２
６５１７２号各公報参照されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかしながら、従来の対策は均一塗布対策としては塗布
液ロス量の増大、洗浄困難、スロットクリアランス均一
調整困難等の問題点を有し、泡故障対策としても動圧の
影響により更に均−性悪化等の欠点を有していた。

本発明は上記問題点を解消し、塗布液ロス量も少く洗浄
性も容易であり、幅方向の均−塗布及び泡故障に有効な
塗布装置を提供することにある。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明の上記目的は塗布液供給口に通じ塗布幅一杯に付
設されたポケット部と、該ポケット部より連通路を経て
塗布幅一杯にはり垂直方向に立上るスロット部と、該ス
ロット部より塗布されるウェブにへの液供給路を有する
塗布装置であって、該ポケット部と該スロット部との連
通路が該ポケット部の横断面下部接線方向に開口し、該
スロット部にはソ直角に連通ずることを特徴とする塗布
装置によって達成される。

本発明において該スロット部より塗布されるウェブへの
咳液供給路が解放傾斜面である場合、即ち、スライドホ
ッパー型塗布装置である場合、特に有効である。

本発明における塗布液供給口は、ポケット部の両端部に
位置していても、中央部に位置していてもどちらでもか
まわない。

本発明におけるポケット部は別名キャビティ（空洞）と
も呼ばれ、一般に同じ断面をもって、塗布幅全体に亘っ
て付設される空洞部である場合が多いが、断面が端部に
行くほど比較的細くなつたものにも同様に通用される。

ポケット部の役目としては、塗布液供給口からの塗布液
を塗布幅全体に亘って分布させ、塗布液の動圧を静圧に
変換しスロット全幅に均一に塗布液を供給するのが役目
である。

本発明におけるスロット部は塗布厚みの２倍以上の寸法
のクリアランスをもった細いスリット状で構成されてお
り、スリット状のクリアランスによりその間を通過する
塗布液は抵抗を受は幅方向に均一な圧力にさせる働きを
もっている。

本発明ではこのスロットがはり垂直方向に立上るように
設けられている。はり垂直方向ということは垂直方向よ
り多少傾いていてもよいことを意味する。

本発明において、該スロット部より塗布されるウェブに
液供給路を有する塗布装置とは、液供給路がスロットで
構成されたエキストルージョンホッパー塗布装置でも、
又解放された傾斜面であるスライドホッパー塗布装置で
もよいことを意味する。

本発明においては該ポケット部と該スロット部とがつな
がる所即ち連通路が特徴であり、従来、ポケットの最上
部がスロット部と連通しているものを、該ポケットの下
部接線方向に開口し、該スロット部には＼直角に交わる
連通路を有することに特徴がある。はソ゛直角というこ
とは多少角度がふれてもよいことを意味する。

本発明の実施態様を添付した図面を用いて説明する。

第１図は本発明の塗布装置の１実施例の横断面図である
。コーティングローラ１上に支えられて送行するウェブ
２上に、スライドホッパー型塗布装置３により塗布液４
ａが塗布される。塗布液４ａは、塗布装置の一端の塗布
液供給口（図示せず）より塗布幅一杯に付設されたポケ
ット部５ａに供給されポケット部５ａより塗布幅一杯に
はｙ′垂直方向に立上るスロット部６ａに供給され、ス
ロット部６ａより塗布されるウェブ２に液供給路として
の解放した傾斜面７ａからビードコートでウェブ２上に
塗布される。

この際、ポケット部５ａとスロット部６ａとの連通路８
が、ポケット部５ａの下部接線方向に開口９を有し、ス
ロット部６にはゾ直角に変わっているのが特徴である。

尚本発明の塗布装置３ａはウェブ２への塗布点がコーテ
ィングローラ１に対しβ＝−３０”〜９０°の範囲で調
節可能であるので、スロットの立上り角度は塗布点によ
って変化する。「はソ′垂直方向に立上る」ということ
はそれらの場合を含むものである。

尚本発明の塗布装置３ａの場合はスライドホッパー型塗
布装置であるが、スロット部６ａより塗布されるウェブ
２への液供給路が同じくスロットで形成される場合はエ
キストルージョンホッパー型塗布装置になる。

〔作　　用〕

本発明の作用を従来方法と比較しながら説明する。従来
の塗布装置形状は第２図の様なものであり、第１図と第
２図を比較しながら説明する。ポケット部５ｂよりスロ
ット部６ｂへの液の供給がポケット部５ｂの上部より供
給されている。

従って塗布液４ｂの中に溶存空気又は微細気泡が含まれ
てポケット部５ａ、５ｂに供給された場合、泡は５ｂよ
り６ｂに上昇し、傾斜面を流れる塗布液４ｂに乗ってウ
ェブ２上に塗布されることになる。しかしながら本発明
の場合はポケット部５ａにおいて塗布液はポケット部５
ａの下部接線方向の開口９より連通口８を通ってスロッ
ト部６ａに供給されるために、気泡はポケット部５ａの
上部にトラップされスロット６ａに供給されないことに
なる。従って泡によるトラブルはなくなる。

このポケット部５ａにトラップされる容量はポケット部
容積の２０〜４０％迄可能である。勿論、供給される塗
布液は事前に良く脱気・脱泡されたものを用いるので、
連続塗布に対し、泡が溜って塗布を中断する迄には相当
の時間を要し、不都合にはならない。

次に液の幅方向への均一分布に関しては本発明の場合は
ポケット部５ａよりスロット部６ａへの塗布液は、ポケ
ット部５ａの下部接線方向よりスロット部６ａにはソ゛
直角に交わる連通路８と、ポケット部５ａの径に相当す
る余分のスロット部を従来の装置より余分に通過するこ
とになる。従って、それだけの液通路の増加に伴う抵抗
増により、幅方向の圧力の均一化が行なわれることにな
る。

又連通路８がポケット部５ａに直角に交ることは圧損矢
が大きく幅方向均一化に貢献する。

次に洗浄性の問題について、本発明のポケット部５ａに
は滞留部がない、即ちポケット部りａ内の液は下部接線
方向に動くためポケット部５ａの底に溜るものがなくな
る。一方従来のポケット部５ｂにおいてはポケット部の
底部に沈降しやすく且つその部分が滞留部となり沈澱物
が発生しやすい。

ポケット部５ａには沈降するものがなく、且つ洗浄する
際にエアーを吹込むとポケット部５ａの底の水もスロッ
ト部６ａを上昇するので洗浄残水が除去でき従って洗浄
終了後、０．４〜６ｋｇ／ａ４のエアを吹き込むことに
よりポケット部５ａの下部に残った水を容易に押し出す
ことが可能であり、従来この残水が原因の塗布液の薄ま
りによる幅方向のバラツキも発生しない。

しかるに、従来の場合ポケット部５ｂに溜る洗浄水残水
は取除くことが困難である。

上記の如く、本発明の塗布装置の構造により塗布液ロス
量も少く、洗浄性も容易であり、幅方向の均−塗布及び
泡故障にも優れた塗布装置を提供することが出来る。

〔実　施　例〕

実施例−１ 第２図に示すような従来の塗布装置と、第１図に示すよ
うな本発明の塗布装置でポケット部５ｂの径ｄ＝６〜１
０１■、下部接線方向の連通路クリアランスＣ，＝２ｍ
ｓ、スロット部クリアランスＣ２＝０．５ｎ、長さ１＝
５０〜７０ｍｍ、塗布幅１４５鰭のものを透明アクリル
を用いて試作し■洗浄性、■洗浄残水除去性、■泡トラ
ップ等を比較した結果、 ■洗浄性・・・最初色つきの液を送液し、次に色を洗い
切る迄の時間を測定し た。洗浄水量としては１３４０ ｃｃ／ｗｉｎを用いた結果を第１ 表に示す。

第　　　１　　　表 ■洗浄残水除去：　５ｃｃの水をポケット内に注入し、
１ｋｉｒ／ｃｄの圧でエアプ ローして残水量を測定した結 果を第２表に示す。

第　　　２　　　表 ■泡トラップ：配管途中より泡を混入し、トラップ状態
を観察 従来型二ランダムに吐出した 本発明型：全てトラップした 実施例−２ 実施例−１に使用した塗布装置を用いて、塗布速度３０
　ｍ　／ｗｉｎで粘度２５，５０，１００ｃｐｓの三種
の塗布液を用い塗布液流量を５０，１００゜３００　ｃ
　ｃ／ｍｉｎに変えて塗布した結果を第３図に示す。左
端、中央、右端の幅方向の塗布銀量のバラツキをスリッ
ト間差とし、○印本発明型塗布装置による、×印従来型
塗布装置による。第３図に明らかな様ｔこ本発明型と従
来型とを比較すると、２５．５０ｃｐｓにおいては平均
スリット間差が従来の３％より２％に減じた。しかしな
がら１００ｃｐｓについては平均４％が３％に減じ本発
明が優れていることが判るが、塗布流量によってスリッ
ト間差のバラツキが３％以上になり大きく、この原因が
不明であった。検討の結果高流量　３００ｃ　ｃ　／ｌ
１ｌｉｎ　、高粘度域ＬＯＯｃｐｓでのスリット間差は
洗浄水残水によるもので、加圧エア及び洗浄水量を増し
てテストした結果、第４図に示すように加圧エアを０．
４ｋｇ／−より６ｋｇ／−迄増やしたところ加圧エア４
ｋｇ／ｃｄ以上は目標値のスリット間差を３％以下にす
ることが可能であることが判った。即ち洗浄後の加圧エ
ア圧力を増加させることにより洗浄水残水を完全に取去
ることが出来る。

また、泡については本発明の装置では全試料共に全く問
題なかった。

〔発明の効果〕

本発明は塗布液供給口に通じ塗布幅一杯に布設されたポ
ケット部と、該ポケット部より連通路を経て塗布幅一杯
にはり垂直に立上るスロット部と、該スロット部より塗
布されるウェブへの液供給路を有する塗布装置であって
、該ポケット部と該スロット部との流通路が該ポケット
部の横断面下部接線方向に開口し、該スロット部にはＸ
゛直通連通ずることを特徴とする塗布装置により、塗布
液ロス量も少く、洗浄性も容易であり、幅方向の均一塗
布、及び泡故障もなく、品質的に優れた塗布物を生産性
良く塗布することが可能になった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の塗布装置の１実施例の横断面図、第２
図は従来の塗布装置の横断面図、第３図は本発明と従来
の塗布装置により諸粘度、塗布流量における塗布幅方向
のスリット間差のバラツキの比較試験結果、第４図は本
発明の塗布装置により洗浄水残水除去のエア圧力を変え
た場合の洗浄水残水除去による塗布幅方向のスリット間
差の比較図である。 １・・・コーティングローラ ２・・・ウェブ ３ａ、３ｂ・・・塗布装置 ４ａ、４ｂ・・・塗布液 ５ａ、５ｂ・・・ポケット部 ６ａ、６ｂ・・・スロット部 ７ａ、７ｂ・・・傾斜面 ８・・・連通路　　　　９・・・開口 λソ・ソトＦＪ１左（＋４） スリット間、１（％）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）塗布液供給口に通じ塗布幅一杯に付設されたポケ
   ット部と、該ポケット部より連通路を経て塗布幅一杯に
   ほゞ垂直方向に立上るスロット部と、該スロット部より
   塗布されるウェブにへの液供給路を有する塗布装置であ
   って、該ポケット部と該スロット部との連通路が該ポケ
   ット部の横断面下部接線方向に開口し、該スロット部に
   ほゞ直角に連通することを特徴とする塗布装置。
2. （２）該スロット部より塗布されるウエブへの該液供給
   路が解放傾斜面であることを特徴とする塗布装置。