JPH01135005A - 電磁装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、例えば回路しゃ断器の過電流例外し装置に
使用する電磁装置、特にその動作特性の変化防止に関す
る。

〔従来の技術〕

第２図は従来の電磁装置の部分縦断面図、第３図は第２
図のものの動作特性を示す図、第４図は第２図の電磁装
置の一使用例を示す図である。

図において、（１）は非磁性材料からなる有底筒状容器
（以下単に容器と称する）　、（２）は容器（１）の開
口端を密閉する固定鉄心、（３）は容器（１）内に収容
されてこの容器（１）内をその軸方向に移動可能な可動
鉄心、（４）は容器（１）内に封入された、シリコーン
オイルの如き制動液、（５）は固定鉄心（２）と可動鉄
心（３）との間に設けられた復帰ばね、！６＋。

（力はそれぞれ容器（１）の外周面に装着された絶ｈ′
工材料からなるフランジ、（８）はフランジ（６）　、
　（７１間において容器（１）の外部に巻装されたコイ
ル、（９）は固定鉄心（２）に対向して配設された可動
鉄片であり、固定鉄心（２）に対向した吸着部（９０１
）と作動アーム（９０２）とを有する。可動鉄片（９）
は容器（１１に固定された継鉄（１ｏ）に軸（１１）に
よって枢支されている。（１２）は引張りばねであって
、その一端（１２１）は可動鉄片（９）にそして他端（
１２２）は継鉄（１ｏ）に係止され、通常は可動鉄片（
９）の吸着部（９０１）を図示の如く固定鉄心（２）か
ら開敵させるものである。

欠番こ、かかる電磁装置を回路しゃ断器の引外し装置に
使用した例を第４図について説明する。

図番こおいて、（１３）は固定接触子％（１４）は固定
接触子（１３）に対して開閉しうる可動接触子であり、
固定接触子（１３）は外部接続端子（１５）および外部
接続導体（１６）を介して電源に接続されている。（１
７）は両接触子（１３）、（１４）が開離した時にこれ
らの接触子（ｘ３）、（１４）の間に形成されるアーク
（Ａ）を消弧する消弧装置である。（１８）は第２図に
示した形式の電磁装置であり、可動接触子（１４）は電
磁装置（１８）のコイル（８）、外部接続端子（１９）
および外部導体（２０）を介して負荷に接続されている
。（２１）は電磁装置（１８）と可動接触子（１４）と
の間に設けられた開閉機構である。

次に動作について説明する。今、両接触子（１３）ｓ　
　（１）が閉じている時に、過負荷電流が流れるとこの
電流は当然コイル（８）を通して流れ、この電流により
可動鉄心（３）、継鉄（１０）、可動鉄片（９）、固定
鉄心（２）を通して磁束が生じ、これにより、可動鉄心
（３）は制動液（４）の粘性および復帰ばね（５）の力
に抗して固定鉄心（２）に吸引されて有効磁束が増加し
、ある時間の後可動鉄片（９）の吸着部（９０１）は引
張りはね（１２）の作用に抗して固定鉄心（２）に吸着
される。この可動鉄片（９）の動きにより、その作動ア
ーム（９０２）は開閉機構（２１）を介して可動接触子
（１４）を固定接触子（１３）から開なさせる。この開
離によって発生したアーク（Ａ）は周知のように消弧装
置（１７）へ電磁駆動されて消弧され、電流しや断を完
了する。また、短絡電流等の大電流が流れた時には可動
鉄心（３）が動く間もなく可動鉄片（９）の吸着部（９
０１）が固定鉄心（２）に吸着され、上述したのと同様
にして電流がしゃ断される。なお、制動液（４）は可動
鉄心（３）が固定鉄心（２）に引寄せられる時に、復帰
はね（５）と共に可動鉄心（３）と固定鉄心（２）との
間で緩衝作用をする。

上述の如き、電磁装置（１８）の動作特性（引外し特性
）は第３図に示す如くであり、コイル（８）に流れる電
流が小さいほど可動鉄片（９）の吸着までの時間（可動
接触子（１４）の開離までの時間）が長く、電流が大き
いほど前記時間は短くなる。

〔発明が解決しようとする問題点〕

従来の電磁装置は以上のように＋１１１成され、容器ｆ
ｌｌ内で可動鉄心（３）が軸方向に移動するようになっ
ているのであるが、このように可動鉄心（３）が移動し
うるようにするには、容器（１１の内周面と可動鉄心（
３）の外周面との間にどうしても間隙を置く必要がある
が、この間隙の存在により可動鉄心（３）が偏心したり
傾斜して容器（１）の内周面に接触して両者間に摩擦が
生じ、この摩擦により可動鉄心（３）の固定鉄心（２）
への吸引速度が変わり、電磁装置の動作特性が斐働する
という問題点があった。

この発明は従来のもののかかる問題点を解消するために
なされたものであって、動作特性の変動が小さい電磁装
置を提供することを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

この発明に係る電磁装置′ｔは、制動液中番こ外形が球
状の微粒子を混入懸濁させたものである。

〔作　用〕

この発明においては、制動液中で懸濁状態にある微粒子
が可動鉄心の外周面と容器の内周面との間に入って可動
鉄心と容器との間の摩擦を低減させる。

〔発明の実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図について説明する。

第１図はこの発明の一実施例による電磁装置の部分縦断
面図であり、前記従来のものと同一部分には同一符号を
付してその説明は省略する。

図において、（２２）は容ｒＡ（１）内の制動液（４）
中（こ混入懸濁させた外形球状の微粒子であり、ここで
外形球状とは中空であると中実であるとを問わない。こ
の球状微粒子（２２）の粒子径は、可動鉄心（３）が容
器（１）に対して同心状に位置している時に可動鉄心（
３）の外周面と容器（１）の内周面との間に形成される
間隙の大きさ以下とするのが好ましい。即ち、粒子径が
この間隙より大きいとこの間隙に粒子が詰まってしまっ
て可動鉄心（３）と容５　’（１）との摩擦がかえって
大きくなったり、前記間隙の円周方向の一部に片寄って
入ると可！ＩＩＪＩ　Ｆ＋、心（３）が容器（１）に対
して偏心したりする可能性があり、これにより電磁装置
の動作特性が変わるからである。例えば、前記間隙が１
５０μｍである場合には粒子径は１〜５０μｍ程度とす
るのが好適である。微粒子（２２）の材質としては耐制
動液性、耐摩擦性、耐摩耗性に優れかつ制動液（４）に
懸濁させるために比重が制動液（４）のそれに近い高硬
度なものであれば良く、かかる材料としては、制動液と
してシリコーンオイルを使用する場合、無機セラミック
ス系としては、シリカ、アルミナ、炭化硅素、ボロンカ
ーバイド、ポロンナイトライド、窒化硅素、ガラス、ア
ルミノシリケート等を挙げることができ、また合成樹脂
系としては、ポリアミド、フッ素樹脂、ポリオキシメチ
レン等を挙げることができる。

以上のように、制動液（４）中Ｇこ外形球状の微粒子（
２２）を混入すると、この微粒子（２２）は第１図に示
すように可動鉄心（３）の外周面と容器（１）の内周面
との間の間隙に入り込み、可動鉄心（３）が偏心したり
傾斜して可動鉄心（３）の外周面が容器（１）の内周面
に直接接触するのを防止する。

そして、可動鉄心（３）が固定鉄心（２）に吸引される
時には、微粒子（２２）は外形が球状であるため、可動
鉄心（３）と容器（１）の内周面との間で転動して両者
間の摩擦を低減させ、電磁装置の動作特性の変化を小さ
くする。

なお、電磁装置の用途は上述した回路じゃ１ｉＪｉ器の
引外し装置に限らず、コイルに電流が流れた時にこれを
可動鉄片の動きに変換してその動きにより何等かの動作
を行なわせたい場合に広く使用しうるものである。

〔発明の効果〕 以上のよう瘉こ、この発明によれば、制動液中に外形球
状の微粒子を混入懸濁させるという極めて簡単な措成に
より、動作特性の変動の小さい電磁装置が得られる効果
が奏される。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による電磁装置の部分縦断
面図、第２図は従来の電磁装置の部分縦断面図、第３図
は第２図の電磁装置の動作特性を示す図、第４図は電磁
装置の一使用例を示す図である。 図において、（１）は有底筒状容器、（２）は固定鉄心
、（３）は可動鉄心、（４）は制動液、（８）はコイル
、（９）は可動鉄片、（２２）は微粒子である。 なお、各図中同一符号は同一部または相当部を示す。 代理人　弁理士　大　　岩　　増　　雄ｔ；え→

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）非磁性材料からなる有底筒状容器、この有底筒状
   容器の開口端を密閉する固定鉄心、前記有底筒状容器内
   に収容されてこの有底筒状容器内をその軸方向に移動可
   能な可動鉄心、前記有底筒状容器内に封入された制動液
   、前記有底筒状容器の外部に巻装されたコイルおよび前
   記固定鉄心に対向配設され前記コイルに所定の大きさ以
   上の電流が通電された時に前記固定鉄心に吸引される可
   動鉄片を備えた電磁装置において、前記制動液中に外形
   が球状の微粒子を混入懸濁させたことを特徴とする電磁
   装置。
2. （２）微粒子の粒子径が、可動鉄心が有底筒状容器に対
   して同心状に位置している時に前記可動鉄心の外周面と
   有底筒状容器の内周面との間に形成される間隙の大きさ
   以下であることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載
   の電磁装置。