JPH01132825A - 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法 - Google Patents

力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法

Info

Publication number
JPH01132825A
JPH01132825A JP28414887A JP28414887A JPH01132825A JP H01132825 A JPH01132825 A JP H01132825A JP 28414887 A JP28414887 A JP 28414887A JP 28414887 A JP28414887 A JP 28414887A JP H01132825 A JPH01132825 A JP H01132825A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fiber
polyether imide
spinning
yarn
melt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28414887A
Other languages
English (en)
Inventor
Taichi Imanishi
今西 太一
Toshiaki Matsumoto
俊昭 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP28414887A priority Critical patent/JPH01132825A/ja
Publication of JPH01132825A publication Critical patent/JPH01132825A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Artificial Filaments (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はポリエーテルイミド繊維の製造法に関するもの
であシ、就中力学的性質の優れた難燃性布帛を提供し得
るポリエーテルイミド繊維の製造法に関するものである
〈従来の技術と問題点〉 ポリエーテルイきドは溶融成形が可能であり、耐熱性、
耐薬品性、難燃性、耐紫外線性、誘電特性などに優れて
いる。そのため、これらの特性を生かして、一般に成形
用樹脂、フィルムなどとして用いられ、例えば、特開昭
59−22726号公報によシ知られている。
とれは延伸されたポリエーテルイミドの成形品に関する
ものであり、フィルム或いはスプリットフィルムを中心
に延伸方法についての記述がなされている。そのなかで
繊維に関して一般的記述がなされているが、繊維化が溶
融又は乾式法で可能である点と延伸については温度の記
載はあるもののロール延伸できるという程度であり、実
施例の記載はない。しかしながら、本発明者らの知見に
よれば、フィルムと繊維とでは形態が異なるために、一
般にはフィルムの延伸方法をそのまま繊維に適用するこ
とは難しく、従って、繊維の製造を実施するにあたシ、
充分な記載がなされているとはいい難い。
一般に紡糸された未延伸糸はガラス転移温度(Tr)か
ら融点(Tm)までの温度範囲で延伸される。
しかし、本発明の対象となる式!で表わされるポリエー
テルイミド樹脂の未延伸糸は220℃付近にT、を持つ
のみでTmを持たないため、精々230℃が延伸温度の
上限であり、よって延伸倍率もあまり上がらず物性的に
不十分な延伸糸しか得られないのが実情であつ九。
く問題点を解決するための手段〉 本発明は、次式Iで表わされるポリエーテルイミド樹脂
を溶融紡糸した後に、その未延伸糸を有機溶媒雰囲気中
で245℃以上に融点が現われるまで結晶化させた後、
240℃以上で延伸することを特徴とする、力学的性質
の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法である。
以下余白 式1 本発明のポリエーテルイミド樹脂の溶融紡糸は、溶融押
出機を用いて紡口から押出す通常の方法で行なうことが
できる0紡糸源度は通常300℃〜380℃の範囲で行
なうことができる。 300℃未満だと曳糸性が劣シ、
380″Cを超えるとポリマーの分解に伴う発泡が起き
やすい。また、紡糸する際に、帯電防止剤、熱安定剤、
紫外線吸収剤、難燃剤、着色剤など、本発明の効果を損
なわない範囲でポリ!−に少量添加しても構わず、巻取
る際紡糸油剤を用いてもよい。
本発明では、このようにして得られた未延伸糸を有機溶
媒雰囲気中で245℃以上にTmが現われるまで結晶化
させることが必須である。
成る種のガラス状ポリマーが有機溶媒中で結晶化を起こ
すことは知られておシ、ポリエチレンテレフタレートや
ポリカーボネートについての研究例が報告されている。
本発明者らはこのような現象が式Iのポリエーテルイミ
ドでも起こることを見出し本発明に到ったものである。
有機溶媒は本発明の意図する245℃以上にTmを持つ
までに結晶化させることのできるものであればその[9
を問わず、トルエン、塩化メチレン、ガンリン、ベンゼ
ン、キシレン等が選ばれる。
また有機溶媒雰囲気中というのは、有機溶媒液体中に未
延伸糸を浸す、または/及び、溶媒の蒸気にさらすこと
を示す。
Tmの出現の確認は常法に従えばよく、一般にはDSC
−?DTAの吸熱ピークにより確認される。
Tmは245℃以上に現われるまで結晶化を起こさせる
必要があり、これは結晶化処理をしない未延伸糸の延伸
温度230℃よシ高い240℃以上で延伸したいがため
である。
結晶化させる条件は用いる有機溶媒の種類によシ異なる
が、適当な温度と時間を選べばよく、蒸気にさらす場合
は密閉し次オートクレーブ中でやってもよい。溶媒に浸
せきする時間は、例えばトルエンなら沸騰状態の110
℃で5秒間から10分間、塩化メチレンであれば室温で
1秒間から5分間の間の時間が選択される。
その後熱延伸する方法としては、例えば、ホットプレー
トを用いる方法、熱媒体中で行なう方法等任意に選べる
が、240℃以上で行なう必要がある。できるだけ高倍
率延伸を行なうためには延伸温度が高い方が望ましいが
、融点以上で延伸できないことは言うまでもない。延伸
倍率は5倍以上が好ましい。
本発明の方法により得られたポリエーテルイミド繊維は
、このような結晶化処理を行なっていない全くの非晶質
繊維を延伸した繊維に較べて、引張強度、ヤング率、熱
時強度等の力学的性質が大幅に改良されている。
本発明によるポリエーテルイミド繊維はこのような高強
度、高ヤング率に加えて、本来持つ難燃性、耐熱性、耐
薬品性等の性質を生かして、防炎服、結束紐、ロープ、
防炎カーテン等の繊維用途、繊維強化プラスチック等の
複合材料用途、プリント回路基盤等の電気用途など極め
て広い範囲に利用できる。
〈実施例〉 以下、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明
は実施例によって限定されるものでないことは勿論であ
る。
なお、糸物性の測定法は次のとおりである。
島原製作所製オートグラフ(形式5D−Zoo−C)を
用いて、温度20℃、湿度65チの雰囲気で、糸長50
 m 、引張速度50u/分で応カー歪み曲線を測定し
念。、強度、伸度、ヤング率はそれぞれ、破断荷重、破
断伸び、初期の傾きから求め次。
また180℃強度保持率は、上記オートグラフの恒温槽
中に、糸1180℃で1分間保ってから破断し、その時
の破断荷重を20℃におけるそれで割シ、求め次数値で
ある。
実施例1 ポリエーテルイミド樹脂(米国、ジェネラルエレクトリ
ック社、商標IJLTEM D ”s o o 1番、
このポリマーの溶融粘度は360℃、I X 10’ 
5ea−”の剪断速度で1600ボイズである。)fr
:0−5 Torr %150℃で5時間乾燥し友後、
直径25mのスクリュー押出機を用いて、360℃の紡
糸温度で、直径0−25m5孔数14の紡口から吐出量
8.5f1分で押出し、これf 100 @/分の速度
で巻取った0 この未延伸糸約3mを、環流管の付いたフラスコに入っ
た沸騰している約200−のトルエン中に1分間浸して
引上げた。
処理する前の未延伸糸のDSCチャートを図1に、1分
間処理後のDSCチャートを図2に示す。
図1には223℃にT、のみが存在するが、これを処理
した図2には261℃に新しい結晶融点の吸熱ピークが
現われている。
この糸を245℃で6.5倍まで延伸を行なった0この
延伸糸の強度、伸度、ヤング率、180℃強度保持率は
各々、4.9 f/d 、  14チ、611.76%
であった。
比較例1 実施例1と同様に巻取つ九未延伸糸をそのまま熱延伸し
友。245℃で延伸しようとしたが、糸切れして延伸で
きず、230℃で最大5.0倍までしか延伸できなかっ
た。この糸の強度、伸度、ヤング率、180℃強度保持
率はそれぞれ、3.8f/d121チ、47 f/d 
、 67 ’%であった。
実施例2 実施例1と全く同様に巻取った未延伸糸を、室温の塩化
メチレン中にlO秒秒間上てすぐ引上げた。この糸のD
SCチャートには271 ℃に結晶融点のピークが現わ
れた。
この糸を250℃で6.7倍まで延伸した。この延伸糸
の強度、伸度、ヤング率、180℃強度保持率はそれぞ
れ、4.3 f/d 、  19チ、57 f/d 。
71%であった。
実施例3 実施例1と同様に巻取った未延伸糸を90℃のトルエン
中で2分間処理をし友。この糸は260℃に融点の吸熱
ピークを示した。
この糸を245℃で6.0倍の延°伸を行なった糸の強
度、伸度、ヤング率、180℃強度保持率は各々、4.
7 f/d 、 18チ、541.76チであり几。
実施例4 実施例1で得られ九巻取ったままの未延伸糸を、50M
tのトルエンを入れた300wtのオートクレーブ中で
、トルエンの液面上161gの所に認き、密閉し九後1
10℃で10分間処理した。この糸には258℃に結晶
融点が現われ友。
この糸ff:240℃で5.7倍熱延伸した。この糸の
強度、伸度、ヤング率、180℃強度保持率は各々、4
.4 f/d 、  23チ、54 f/d、  73
%であった。
〈発明の効果〉 実施例の項にも示したように、紡糸したままの未延伸糸
は結晶融点を持たないが故に、高々230℃までしか延
伸できず、その物性も不十分なものであるのに対し、本
発明の方法は得られた未延伸糸を極めて簡便な方法で処
理することにより245℃以上に融点を持つようkさせ
る結果、240℃以上の延伸が可能となり、力学的性質
の優れた延伸糸が得られる。
【図面の簡単な説明】
図1は巻取ったままの未延伸糸のDSCチャートであり
、図2はこれをトルエン中で結晶化処理をし次後のDS
Cチャートである。 特許出願人 旭化成工業株式会社 第1図 丁εMP ’C(Heatlng) 第2図 TEMP @CIHeatlngl

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 次式 I で表わされるポリエーテルイミド樹脂を溶融紡
    糸した後に、その未延伸糸を有機溶媒雰囲気中で245
    ℃以上に融点が現われるまで結晶化させた後、240℃
    以上で延伸することを特徴とする、力学的性質の改良さ
    れたポリエーテルイミド繊維の製造法 式 I ▲数式、化学式、表等があります▼
JP28414887A 1987-11-12 1987-11-12 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法 Pending JPH01132825A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28414887A JPH01132825A (ja) 1987-11-12 1987-11-12 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28414887A JPH01132825A (ja) 1987-11-12 1987-11-12 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH01132825A true JPH01132825A (ja) 1989-05-25

Family

ID=17674793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28414887A Pending JPH01132825A (ja) 1987-11-12 1987-11-12 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH01132825A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237905A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 株式会社クラレ 高視認性を有する難燃布帛

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014237905A (ja) * 2013-06-07 2014-12-18 株式会社クラレ 高視認性を有する難燃布帛

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60198218A (ja) ポリオレフィン組成物の配向した物品
JPS61215715A (ja) 高物性ポリアリ−レンチオエ−テル繊維およびその製造法
JPH01132825A (ja) 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造法
JPS61146811A (ja) 多孔質熱可塑性樹脂中空糸の製造法
JPS5831112A (ja) ポリフエニレンスルフイド繊維
JPS62299513A (ja) ポリフエニレンサルフアイドモノフイラメントの製造方法
JPS643961B2 (ja)
JPS6215643B2 (ja)
JPH01132824A (ja) 力学的性質の改良されたポリエーテルイミド繊維の製造方法
JPH04100916A (ja) ポリフェニレンサルファイド繊維およびその製造方法
JPH0428806B2 (ja)
JPS61108712A (ja) 高強度・高弾性率ポリビニルアルコ−ル系繊維の製造方法
US6093319A (en) Poly (arylene sulfide) compositions and manufactures
JPH06257013A (ja) ポリカーボネートマルチフィラメント
JPH04343710A (ja) 芳香族ポリエーテルケトンモノフィラメントの製造法
JPH01298211A (ja) 力学的性質の優れたポリエーテルイミド繊維の製造方法
JP2888496B2 (ja) 高弾性率ポリビニルアルコール系繊維の製造法
JPS63275712A (ja) ポリエ−テルイミド繊維の製造法
JPS60181314A (ja) 高結節強度ポリフツ化ビニリデンモノフイラメントの製造方法
KR101037123B1 (ko) 난연성이 우수한 산업용 폴리에스테르 섬유 및 이의 제조방법
JPS63101416A (ja) 全芳香族ポリエステル重合体
KR100364989B1 (ko) 폴리아마이드극세섬유의제조방법
JPS5936722A (ja) 複合紡糸法
JPH0428804B2 (ja)
JPH06192913A (ja) ポリエステル繊維の製造法