JPH0113278Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は玩具銃に使用する薬莱に係り、薬莱を銃
に装填して発砲した際弾丸の発射と同時に、爆音
を発生させ、真実の銃を発射した時の実感を感受
させることができる玩具銃用薬莱の提供を目的と
するものである。

本案を実施例として示す別紙図面によつて説明
すると、１は所要外径の外筒、２は外筒と同心的
に且つ一体に形成した所要内径の内筒にして、内
筒と外筒との間隙部３の前端に近く、仕切４を設
け、その前方の隔室を雷管５の装填部６となし、
内筒２内には弾丸８の発射用コイルスプリング９
を装嵌し、後端を外筒の底部開口に嵌着した底蓋
１０に支承させ、内筒２の後端に近き側壁に、長
手方向に沿うて所要幅を有する長孔１１を設け、
この長孔部に、弾丸係止爪１２を前端部内側に設
け、くの字形に屈曲した後端部１３を底蓋１０に
設けた開孔１４内に臨ませ、且つ中間適所を長孔
１１の孔縁に軸支１５した挺子式係止杆１６を設
け、弾丸係止爪１２を背面側に圧接装置した押ば
ね１７で内筒２内に突出させたものである。尚１
８は銃１９の引金２０に関連される撃鉄にして、
前端を薬莢の底蓋１０に設けた環状凹溝２１に適
合するように猪口状に形成され、又薬莢装填部の
直前には、雷管６に衝撃を与える打当金２２を設
けたものである。

本案薬莢は、上記のように形成されているから
弾丸８を内筒２の前方より挿入すると共に適宜の
押棒で圧入しながらコイルスプリング９を圧縮す
ると、弾丸の弾底鍔が第４図に示すように長孔１
１内に押ばね１７で圧出されている係止杆１６の
係止爪１２に係合して弾丸は内筒内に停止する。
この弾丸の装填と共に仕切４の前方に設けられて
いる雷管の装填部６に雷管５を装填し、然る後こ
の薬莢を係止杆１６を作動する。例えば図示する
ような猪口状の撃鉄や打当金２２を持つた銃に装
填して引金を作動すると、撃鉄１８は係止杆１６
の後端部１３を押して係止爪１２を外方に開らか
せ、弾丸の係止を釈放するので弾丸は瞬間コイル
スプリングの弾圧力で銃身を通りて発射され、こ
の間薬莢は底蓋１０が撃鉄１８で強打され前進す
るので前端の雷管５は打当金２２に強く撃突し、
爆発して爆音を発生するのである。

このように本案薬莢は、特別面倒な手数を要せ
ず、弾丸や雷管の装填も簡単で、又危険を伴うこ
ともなく、而も従来の玩具銃用薬莱と違い、真実
の銃発射の実感があらわれるので、子供等に大き
な魅力を与える効果がある。

特に、雷管装填部は内筒の先端の周囲に環状に
形成されているため、雷管は所望の位置に自由に
装填できることとなり、雷管の装填が迅速容易に
できるのみならず、電管装填数を危険を生じない
範囲内に於て適宜増加させ、大音響を発生させる
こともできるものである。又、薬莢には雷管のみ
若しくは弾丸のみを装填して発射することができ
るのは勿論である。

尚、本案薬莢は必ずしも図示したような特殊形
状の撃鉄や、打当金を具えた銃でなければならぬ
というわけではなく、要は係止される弾丸の釈放
と、雷管を撃発させる適当な打当金が設けてあれ
ばよいのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本案の実施例を示すものにして、第１図
は外観斜視図、第２図は断面図、第３図は前端面
図、第４図は銃に装填した場合を断面で示した側
面図である。 １……外筒、２……内筒、３……間隙、４……
仕切、５……電管、６……装填部、８……弾丸、
９……コイルスプリング、１０……底蓋、１１…
…長孔、１２……係止爪、１３……後端部、１４
……開孔、１６……係止杆、１７……押ばね。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外筒内に内筒を同心的に設け、該内筒と外筒と
   の間の間隙部の前端近くに仕切を形成してその前
   方の隔室を環状をなす雷管装填部に形成するとと
   もに、内筒の内方には弾丸発射用コイルスプリン
   グを装嵌し、又内筒の一側には、その先端に弾丸
   係止爪を有し引金に関連して作動する挺子式係止
   杆を装置してなることを特徴とする玩具銃用薬
   莢。