JPH0113212Y2 - - Google Patents

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JPH0113212Y2
JPH0113212Y2 JP19637384U JP19637384U JPH0113212Y2 JP H0113212 Y2 JPH0113212 Y2 JP H0113212Y2 JP 19637384 U JP19637384 U JP 19637384U JP 19637384 U JP19637384 U JP 19637384U JP H0113212 Y2 JPH0113212 Y2 JP H0113212Y2
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fuel
heater
rod
porous body
evaporator
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  • Evaporation-Type Combustion Burners (AREA)
  • Spray-Type Burners (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、灯油やガソリンなどの液体燃料を
燃焼させる液体燃料燃焼装置に関し、特に、車載
用暖房機などに好適な小型の液体燃料燃焼装置に
関する。
《従来の技術》 従来、灯油などの燃焼装置としては、灯芯式バ
ーナーを用いたもの、ポツト式バーナーを用いた
もの、高圧ポンプによるガンタイプバーナーを用
いたもの、気化ヒータにより燃料を加熱して燃焼
させる気化バーナーを用いたものなど、種々のも
のが提案され実用化されている。
《考案が解決しようとする従来の問題点》 従来の灯芯式バーナーやポツト式バーナーを用
いた燃焼装置は、構造が簡単ではあるが燃焼特性
が良好でなく、また燃焼制御性が良くないため、
きめこまかな燃焼制御によるエネルギーの有効利
用の点で不都合であつた。また、ガンタイプバー
ナーを用いた燃焼装置は燃焼特性が良好でなく、
高圧ポンプを使用するために大型化、高価格化
し、騒音が大きいという問題や、燃焼量の調整が
広範囲にできないため、エネルギーの有効な利用
の点で問題があつた。また、気化式バーナーを用
いた燃焼装置は優れた燃焼性能を示し、燃焼制御
性も良いが、気化ヒータおよびポンプを必要とす
る点でやはり装置が大型化、高価格化し、また気
化部でのタール発生などの問題もあり、重質灯油
や変質灯油等に対する改良課題が多かつた。
この考案は上述した従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、構成が簡単であり小型か
つ安価で、燃焼量の調節が広範囲にでき、自動車
に搭載した場合などの振動に対しても燃焼特性が
良好に保たれるようにした液体燃料燃焼装置を提
供することにある。
《問題点を解決するための手段》 そこでこの考案は、ほぼ水平に設置され、一端
開口から他端開口に向けて空気が送給される筒状
ケースと、この筒状ケース内にこれとほぼ同軸状
態に取り付けられ、上記空気が内部および外周囲
を流れる筒状蒸発器と、この筒状蒸発器の上部か
ら内部に貫通して取り付けられた第1の棒状ヒー
タと、液体燃料が第1の棒状ヒータの周面を伝つ
て流れて該ヒータの下端から滴下するように設け
られた第1の燃料供給路と、上記筒状蒸発器の内
部下方に設けられ、上記燃料供給路を介して滴下
する燃料によつて濡らされる第1のセラミツクス
多孔体と、上記筒状蒸発器の下部から第1のセラ
ミツクス多孔体を貫通して取り付けられ、上端が
第1の棒状ヒータの下端と微小間〓を保つて対向
する第2の棒状ヒータと、上記筒状蒸発器の風下
開口側の内部に設置され、中央に空気の主通路を
有する第2のセラミツクス多孔体と、第2のセラ
ミツクス多孔体を濡らすようにその上方から液体
燃料を供給する第2の燃料供給路とで液体燃料燃
焼装置を構成した。
《作用》 液体燃料は上記第1の供給路を通る過程で第1
の棒状ヒータで加熱され、第2の棒状ヒータおよ
び第1のセラミツクス多孔体側へ滴下され、第2
の棒状ヒータによつてさらに加熱され、気化が促
進される。気化した燃料は上記筒状ケースの一端
開口から送給される燃焼空気と混合されて他端側
(風下側)へ流れる。第1の棒状ヒータの下端と
第2の棒状ヒータの上端との微小間〓部分が最も
高温になり、ここで燃料に着火し、筒状蒸発器の
風下開口側の外側に火炎となつて噴射する。一度
着火すれば第1および第2の棒状ヒータによる加
熱は停止しても良く、火炎による熱で液体燃料は
蒸発器内で速やかに気化する。また、第2の燃料
供給路から第2のセラミツクス多孔体に供給され
る液体燃料は、上述のように発生する火炎の熱に
よつて気化して燃焼し、火炎をより大きくする。
つまり、第1および第2の燃料供給路の両方で供
給燃料の量を制御することで、燃焼量を非常に広
い範囲にわたつて増減させることができる。
《実施例》 第1図および第2図はこの考案の一実施例によ
る液体燃料燃焼装置の構成を示している。図にお
いて、10は本装置の基体である筒状ケースで、
これの軸方向がほぼ水平になるように設置され
る。筒状ケース10の一端開口部には送風管12
が連結されており、図示しない送風機により矢印
Aのように筒状ケース10内に燃焼空気が送り込
まれる。
筒状ケース10内のほぼ中央には筒状蒸発器1
4がケース10とほぼ同軸状態に取り付けられて
いる。送風管12から送り込まれる空気は通気孔
16から筒状蒸発器14の内部に入り、通気孔1
8a,18b,18cを通つてケース10の他端
側へ送り出される。また、送風管12から送り込
まれる空気は通気孔20,20,……を通つて筒
状蒸発器14の外周囲を流れ、ケース10の他端
側へ送り出される。ケース10および蒸発器14
の上部を貫通するようにヒータユニツト22がほ
ぼ垂直に取り付けられている。ヒータユニツト2
2は棒状ヒータ22a(第1の棒状ヒータ)をヒ
ータケース22bに内包した構造となつており、
棒状ヒータ22aとヒータケース22bとの間に
は微小な〓間が形成されており、その〓間が燃料
供給路24(第1の燃料供給路)である。
つまり、ヒータケース22bの中間部分に燃料
管26が連結されており、この燃料管26は上記
燃料供給路24と連通している。ガソリンなどの
液体燃料が燃料管26から供給路24に送り込ま
れ、その燃料は棒状ヒータ22aの周囲を伝つて
流下し、ヒータケース22bの下端開口から蒸発
器14内へ滴下する。棒状ヒータ22aはヒータ
ケース22bから突出していて、その下端面が蒸
発器14のほぼ中央に位置している。
蒸発器14の内部下方にはほぼ半月型のセラミ
ツクス多孔体28(第1のセラミツクス多孔体)
が装填されている。このセラミツクス多孔体28
は例えばハニカム構造体からなり、上記の棒状ヒ
ータ22a側から蒸発器14内に滴下する燃料が
このセラミツクス多孔体28の部分に溜り、多孔
体28の広い表面を濡らす。
ケース10、蒸発器14およびセラミツクス多
孔体28を下方から貫通する形で、棒状ヒータ3
0(第2の棒状ヒータ)がほぼ垂直に取り付けら
れている。この棒状ヒータ30の上端は上記棒状
ヒータ22aの下端との間に微小な〓間を保つて
いる。以上が2系統ある燃料供給系の一方の構成
で、もう一方は次のようになつている。
棒状ヒータ22a,30および半月型のセラミ
ツクス多孔体28などが装填されている円形の蒸
発室の風下側に隣接して、ドーナツ盤型のセラミ
ツクス多孔体32(第2のセラミツクス多孔体)
が設置されている。このドーナツ盤型のセラミツ
クス多孔体32の中央の孔18bが前述した通気
孔の1つで、送風管12側から筒状蒸発器14の
内部に送り込まれた燃焼空気、および棒状ヒータ
22a,30の蒸発室で気化した燃料は第2のセ
ラミツクス多孔体32の中央の通気孔18bを通
つて流れ、風下開口側に送り出される。勿論、セ
ラミツクス多孔体32の内部の〓間を通つても燃
焼空気や混合気が流れる。
筒状ケース10および蒸発器14の上部を貫通
して燃料ノズル34(第2の燃料供給路)が取り
付けられている。燃料ノズル34には燃料管36
が連結されており、送り込まれた液体燃料は燃料
ノズル34からセラミツクス多孔体32の周面上
部に滴下し、セラミツクス多孔体32に浸透して
広い表面を濡らす。セラミツクス多孔体34の表
面に付着した液体燃料は速やかに気化し、前述の
ように流れる燃焼空気とともに送り出される。
以上の構成において、送風管12に燃焼空気を
供給するとともに、燃料管26にガソリンなどを
供給し、さらに棒状ヒータ22aと30とに通電
してこれを発熱させる。燃料は供給路24を通る
際に棒状ヒータ22aの外周面に接して加熱さ
れ、ヒータ22aの下端から他方の棒状ヒータ3
0の上端側へ滴下し、さらにセラミツクス多孔体
28を濡らす。2つのヒータ22a,30の熱に
よつて燃料の気化が促進され、気化燃料は通気孔
16から送り込まれる燃焼空気とともに通気孔1
8a,18b,18c側へ流れる。ヒータ22a
の下端面とヒータ30の上端面との微小間〓部分
が最も高温になり、ここで気化燃料に着火し、通
気孔18cの外側に火炎Fが噴出する。通気孔2
0を通つて蒸発器14の外側を流れた2次空気は
この火炎Fの燃焼を促進する。火炎Fが生じた後
はヒータ22a,30の通電を停止しても良く、
火炎Fの熱により蒸発器14内の燃料は良好に気
化する。
上記の状態において、もう一方の燃料管36に
燃料を供給すると、それが燃料ノズル34から滴
下して第2のセラミツクス多孔体32を濡らし、
多孔体32の広い表面積の作用と火炎Fの熱の作
用で、その燃料は直ぐに気化して燃焼し、より大
きな火炎Fが発生する。これで燃焼量が増大す
る。また、この状態から燃焼量を減少させるに
は、燃料管26あいるは燃料管36への燃料供給
を遮断する。
《考案の効果》 以上詳細に説明したように、この考案に係る液
体燃料燃焼装置にあつては、燃料空気が流れる筒
状ケース内にほぼ同軸状態で筒状蒸発器を配置し
た構造なので、無駄な空間がなく、装置を小型に
構成することができる。蒸発器が小型であつても
内部に第1および第2のセラミツクス多孔体を配
置したので、燃料溜りおよび気化部の表面積は非
常に大きくなり、燃料の気化効率は非常に高く良
好な燃焼特性が得られる。また、点火時に使用さ
れる棒状ヒータのうちの一方の周囲に燃料供給路
が形成され、ここで燃料が予熱されて蒸発器に滴
下するので、着火までの時間を非常に短くするこ
とができる。また、筒状蒸発器の内部下方に装填
された第1のセラミツクス多孔体の部分に燃料が
溜るので、装置全体に大きな振動が加わつても液
体燃料が飛散して完全燃焼を損うようなことがな
く、自動車に搭載した場合などでも良好な燃焼状
態を維持することができる。また第2のセラミツ
クス多孔体を蒸発器の風下側に配置し、ここに燃
料を供給して燃焼量を増大させるようにしたの
で、コンパクトな構成ながら広い範囲にわたつて
燃焼量を制御することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例による液体燃料燃
焼装置の正断面図、第2図は第1図における−
断面図である。 10……筒状ケース、12……送風管、14…
…筒状蒸発器、16,18a,18b,18c,
20……通気孔、22……ヒータユニツト、22
a……第1の棒状ヒータ、22b……ヒータケー
ス、24……第1の燃料供給路、28……第1の
セラミツクス多孔体、30……第2の棒状ヒー
タ、32……第2のセラミツクス多孔体、34…
…燃料ノズル(第2の燃料供給路)、F……火炎。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ほぼ水平に設置され、一端開口から他端開口に
    向けて空気が送給される筒状ケースと、この筒状
    ケース内にこれとほぼ同軸状態に取り付けられ、
    上記空気が内部および外周囲を流れる筒状蒸発器
    と、この筒状蒸発器の上部から内部に貫通して取
    り付けられた第1の棒状ヒータと、液体燃料が第
    1の棒状ヒータの周面を伝つて流れて該ヒータの
    下端から滴下するように設けられた第1の燃料供
    給路と、上記筒状蒸発器の内部下方に設けられ、
    上記燃料供給路を介して滴下する燃料によつて濡
    らされる第1のセラミツクス多孔体と、上記筒状
    蒸発器の下部から第1のセラミツクス多孔体を貫
    通して取り付けられ、上端が第1の棒状ヒータの
    下端と微小間〓を保つて対向する第2の棒状ヒー
    タと、上記筒状蒸発器の風下開口側の内部に設置
    され、中央に空気の主通路を有する第2のセラミ
    ツクス多孔体と、第2のセラミツクス多孔体を濡
    らすようにその上方から液体燃料を供給する第2
    の燃料供給路とを備えた液体燃料燃焼装置。
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