JPH0113074B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0113074B2
JPH0113074B2 JP62310897A JP31089787A JPH0113074B2 JP H0113074 B2 JPH0113074 B2 JP H0113074B2 JP 62310897 A JP62310897 A JP 62310897A JP 31089787 A JP31089787 A JP 31089787A JP H0113074 B2 JPH0113074 B2 JP H0113074B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
display
liquid crystal
display section
circuit board
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP62310897A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63171388A (ja
Inventor
Hideshi Oono
Katsuo Nishimura
Masaru Yoshida
Masamichi Yamauchi
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Citizen Watch Co Ltd filed Critical Citizen Watch Co Ltd
Priority to JP62310897A priority Critical patent/JPS63171388A/ja
Publication of JPS63171388A publication Critical patent/JPS63171388A/ja
Publication of JPH0113074B2 publication Critical patent/JPH0113074B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Clocks (AREA)
  • Electromechanical Clocks (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は一つのムーブメントに、指針によるア
ナログ表示手段と電子光学的表示手段の両方を具
備した水晶発信式電子時計に関するものである。
〔従来の技術〕 近年、水晶発振式電子時計(以後、水晶時計と
略す)は、高精度、高安定度、高信頼性と言つた
水晶時計自体の有する特徴に加え、小型、薄型化
によるデザイン性の向上、低価格化、ステツプモ
ータおよび集積回路の低消費電力化、電池の高密
度化による長寿命化が達成され、急速に普及して
きた。
水晶時計は表示手段、表示形態により分類する
と、指針によるアナログ表示時計と、液晶表示装
置、エレクトロクロミツク表示装置等の電子光学
的表示装置によるデジタル表示時計と、アナログ
表示部およびデジタル表示部の両方を兼備した複
合表示時計に大別される。
アナログ表示時計はデザイン性、高級感、見易
さ等の長所を有するが、多機能化の面ではデジタ
ル表示時計には及ばないところである。即ち、自
動カレンダー、アラーム機能、ストツプウオツチ
機能を機械的な手段で実現するには複雑な機構を
要し、デザイン性、信頼性を低下させ、コスト的
にも高くなる。しかし、全電子式のデジタル表示
時計に於いては、これらの機能は何ら問題なく、
高い信頼性を持つて実現でき、この多機能性がデ
ジタル時計の最大の長所であるが、見栄え、表示
の見易さはアナログ表示時計には劣るものであ
る。
一方、アナログ表示部とデジタル表示部の両方
を備えた複合表示時計は、アナログ表示時計とデ
ジタル表示時計の両方の長所を生かし、短所を補
い合う時計として期待され、開心を寄せられるも
のであるが、従来より提案され、かつ、一部商品
化された複合表示時計は、アナログ表示部とデジ
タル表示部との有機的関連性、調和性に乏しく、
商品的には魅力の少ないものとなつている。
例えば外観デザイン的に見た場合にも、従来の
複合表示時計においては、単にアナログ表示部と
デジタル表示部とが並設して設けられていたり、
あるいは一方の表示部を主表示部、他方の表示部
を副表示部として、主表示部の一部に非常に小さ
なサイズの副表示部を取り付けたような構成とな
つているために、両方の表示部間のデザイン的調
和がとれず、単に外確的に奇をてらつた商品とな
つている例も多い。
具体的に説明すると、アナログ表示手段を構成
する大きなサイズの文字板の端部等に、非常に小
さなサイズのデジタル表示部を組込んだ時計が提
案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかし、この種の時計では文字板の一部が切り
欠かれた形状となつて、アナログ時計としての美
観を損うことになるばかりか、デジタル表示部の
表示も非常に小さくて見にくいものとなつてしま
う。特に、デジタル表示部の表示モード等を示す
ための機能マーク表示部等が、極めて小さくて見
にくいものになつてしまうか、または設けること
すら不可能となるために、デジタル表示部に関連
して設けられた各種の付加機能についても、非常
に取扱い操作がしにくいものとなつて、結局は両
方の表示部のそれぞれに固有の長所すらも生かし
きれないことになつてしまう。
また両方の表示部の表示機能上の有機的な関連
性についても、従来の複合表示時計の場合には非
常に乏しく、両方の表示部が互いに他方の表示部
を利用し合つたり補完し合つたりするように構成
することにより、表示形態のバリエーシヨンを拡
大したり、新規な表示機能を引き出したりするよ
うな試みも、全く行われていない状態にある。
本発明は上記の如き従来の時計の問題点に鑑み
てなされたもので、本発明の目的は、アナログ表
示部とデジタル表示部の一体感を表現できる時計
を実現し、また、小型、薄型化による高いデザイ
ン性、特徴的な仕様による高い商品性を備えた時
計を実現することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するために本発明は、集積回路
等の電子部品を実装した回路基板、前記集積回路
からの信号により駆動される電気機械変換機、該
変換機の動力を伝達する輪列、該輪列を軸支する
上下一対の時計基板、前記輪列によつて駆動され
る指針等より成るアナログ表示装置と、前記集積
回路からの信号により駆動される電子光学的表示
装置とより構成された電子時計において、前記ア
ナログ表示装置の指針表示部を時計の略中央部に
配設するとともに、該指針表示部の周囲には前記
電子光学的表示装置の電子光学的表示部を平面的
に環状に配設し、前記回路基板を前記指針表示部
と前記電子光学的表示部の両領域に渡るよう構成
し、前記回路基板を前記文字板と前記下時計基板
との間に配設したことを特徴としている。
〔実施例〕
以下、図面に基づき本発明の実施例について説
明する。第1図は本発明による電子時計の構成を
表わすブロツクダイヤグラムである。1は回路部
であり、発振・分周回路101、時刻系の係数回
路(計時カウンター)102、アラーム時刻系の
計数回路(アラームメモリー)103、タイマー
計数回路104、ストツプウオツチ計数回路10
5、一致検出回路106、発音回路107、表示
切替回路108、デコーダ・液晶表示装置駆動回
路109、電気機械変換機駆動回路110、入力
制御回路111等より構成され、モノリシツク化
(1チツプ化)された集積回路に納められている。
2は電源部であり、ボタン型の銀電池、リチウ
ム電池等の高密度エネルギーの電池を用いてい
る。
3は発振・分周回路101を構成する回路部1
以外の発振部(すなわち発振回路用外付け素子)
であり、小型水晶振動子、発振周波数調整用の小
型トリマコンデンサ等より構成される。
4は電子光学的表示装置であり、液晶表示装
置、エレクトロ・クロミツク表示装置等が用いら
れるが、コスト、消費電力、寿命、信頼性等の観
点から、実施例では液晶表示装置を採用してい
る。
5は電気機械変換手段であり、実施例ではステ
ツプモータを採用している。
6は輪列手段であり、電気機械変換手段5の回
転変位を減速しながら伝達する機能を果たす。輪
列手段6の一部には指針が取付けられており、該
指針と文字板等によつて構成されたアナログ表示
手段7により時、分、秒等の時刻情報のアナログ
表示を行うものである。
8は外部操作手段であり、時計を外部から操作
して、表示の切替、修正等の操作を行うものであ
り、アナログ操作部とデジタル操作部とから成
る。アナログ操作部はアナログ表示手段7の修正
等の操作を行い、デジタル操作部は原則として電
子光学的表示装置4の表示切替、修正等の操作を
行うものである。
外部操作手段8は5本のプツシユボタン型スイ
ツチ(以下プツシユボタンと略記する。)801,
802,803,804,805から成り、プツ
シユボタン801から804がデジタル操作部を
なし、プツシユボタン805はアナログ操作部を
なしている。外部操作手段8は回路部1の入力制
御回路111に電気的な信号を送ることにより、
アナログ表示手段7の修正、電子光学的表示装置
4の修正、表示切替等の操作を行なえる様に構成
してある。
実施例に於てはアナログ操作部をプツシユボタ
ン805で構成し、プツシユボタン805の操作
によつて形成される修正用信号を入力制御回路1
11に印加し、電気機械変換機駆動回路110の
制御を行い、電気機械変換手段5の駆動周波数を
切換える等の手段によつて通常送り、早送り等の
動作を行わしめる、いわゆる電子式指針修正方式
を採用した。電子式指針修正方式にする事によ
り、巻真、ツヅミ車、小鉄車、カンヌキ、裏押エ
等の針合せ機構が不要となり、時計が簡素化でき
る他、アナログ修正用のプツシユボタン805及
び、電気機械変換手段5、輪列手段6等の配設位
置の自由度が極めて高くなる等の利点が見出せ
た。9は小型スピーカ、若しくは振動板と圧電素
子等から構成される発音装置であり、発音回路1
07の信号により駆動され、アラーム報知、時報
報知、タイマーのタイムアツプ報知等を行うもの
である。
次に第2図以後の図面に基づき、実施例の構
成、構造について詳細に説明する。
第2図は本発明による電子時計の上面図を示
し、ケース胴1001に樹脂製のL型パツキン1
002を介して風防ガラス1003が固定されて
いる。風防ガラス1003の内面には見切り10
04が印刷により形成され、外観デザイン的なバ
ランスを整えている。見切り1004で囲まれた
表示部1005には、中央部に配設されたアナロ
グ表示手段7の指針表示部と、該指針表示部の外
周部分に配設された環状の電子光学的表示装置4
による電子光学的表示部が見える。
前記指針表示部は、文字板701と時針70
2、分針703とで構成され、通常の方法で時刻
のアナログ表示を行つている。電子光学的表示装
置4としては、前述の如く液晶表示装置400を
採用しており、液晶表示装置400による電子光
学的表示部は、アナログ表示手段7の周辺部に形
成した環状配列セグメント401、上段部分の機
能マーク表示部402、下段部分の棒状セグメン
トから成る数字表示部403から構成される。
機能マーク表示部402は、時刻モードマーク
「TIME」402a、カレンダーモードマーク
「DATE」402b、アラーム機能マーク402
c、時報モードマーク402d、タイマーモード
マーク402e、ストツプウオツチモードマーク
402f、ラツプマーク「LAP」402gから
成つている。
数字表示部403は、棒状のセグメントより成
る4桁の数字、若しくは、英字表示体403a、
午前マーク「AM」403b、午後マーク「PM」
403c、コロン「:」403d、分マーク
「▼」403e、秒マーク「▼▼」403f、1/1
00秒マーク「1/100」403gとから構成されて
いる。
時計の操作、修正はプツシユボタン801〜8
05を用いて行う様に構成されている。
次に本発明による電子時計に於ける機能選択法
等の操作方法について説明する。
プツシユボタン804は機能モードの選択を行
うもので、一押しごとに、時刻モード、カレンダ
モード、アラームモード、時報モード、ストツプ
ウオツチモードが順次呼出される。時刻モードが
選択されると、時刻モードマーク402aが点灯
し、数字表示部403には時刻の「時」、「分」が
4桁の数字もしくは英字表示体403aに表示さ
れる。この時、コロン403dも点灯している。
環状セグメント401には「秒」表示が毎秒ごと
に1セグメントずつ積分表示される。
マーク表示部402に於いては、時刻モード4
02aの点灯以外に、他の機能のセツト状態等の
表示も行なえる。即ち、アラーム機能、時報機能
がセツト状態(鳴り状態)にある場合はアラーム
モードマーク402c、時報モードマーク402
dも点灯する。又、タイマー機能、ストツプウオ
ツチ機能を使用中(タイマー計数回路104、ス
トツプウオツチ計数回路105が動作中)である
ときには、タイマーモードマーク402e、スト
ツプウオツチモードマーク402fも点灯する。
この様に現に選択している機能の他、他の機能の
状態も一目でわかり、便利である。
表示時刻の修正については、プツシユボタン8
02の操作によつて修正対象要素(あるいは修正
桁)を選択して、プツシユボタン801の操作に
よつて前記選択された修正対象要素を修正するた
めの修正用信号を入力する方式、すなわち周知の
セレクト&セツト方式を採用している。なお、い
ずれの修正対象が選択されている状態からでも、
プツシユボタン803を操作すれば、通常状態
(いずれの修正対象も選択されていない状態)に、
直ちに復帰させることができる。
次に、プツシユボタン804を押すと時刻モー
ドからカレンダモードに移行され、表示が切替わ
る。この場合はカレンダモードマーク402bが
点灯し、他のマークは消灯するが、時刻モードの
説明で述べた様に、アラーム機能等、他の機能の
セツト状態の表示は前述した様に維持される。環
状配列セグメント401は、時刻モードの場合と
同様に時刻の「秒」表示を行つている。数字表示
部403には数字、若しくは英字表示体403a
により日付、曜日が2桁ずつ表示され、他のマー
ク403b等は全て消灯される。数字表示部40
3の表示内容の修正は、前述した様にプツシユボ
タン802で修正部分を選択し、プツシユボタン
801で修正を実行するものである。
さらにプツシユボタン804を押すとアラーム
モードが選択され、機能マーク表示部402には
アラームモードマーク402cが点滅表示され、
他のモードマークは全て消灯される。環状配列ゼ
グメント401には時刻モードの「秒」表示が前
述した様に表示される。さらにアラーム機能がセ
ツト状態(鳴り状態)にある時は、数字表示部4
03にはそのアラーム設定時刻が表示され、非セ
ツト状態の時は数字、若しくは、英字表示体40
3aの3桁で「OFF」と表示される。アラーム
機能のセツト状態、非セツト状態の切替は、通常
状態に於けるプツシユボタン801の操作で行
い、又、アラーム設定時刻の修正は前述の場合と
同様にプツシユボタン801と802を用いてセ
レクト&セツト方式で行なう。
さらにプツシユボタン804を押すと時報モー
ドが選択され、機能マーク表示部402には時報
モードマーク402dのみ点滅表示される。環状
配列セグメント401「秒」表示を行つている。
数字表示部403には数字、若しくは英字表示体
403aにより「ON」、「OFF」が表示され、セ
ツト状態、非セツト状態を表示する。セツト状
態、非セツト状態の切替はプツシユボタン801
により行える。
次にプツシユボタン804を押すとタイマーモ
ードが選択され、機能マーク表示部402にはタ
イマーモードマーク402のみ点滅表示される。
数字表示部403には数字、若しくは、英字表示
体403aでセツト時間の「時」、「分」桁を表示
し、環状配列セグメント401で「秒」桁の減算
表示を行つている。タイマー時間の設定について
も、プツシユボタン802で修正対象を選択し、
プツシユボタン801で修正を実行することがで
き、タイマー機能のスタート/ストツプについて
は、プツシユボタン803の操作によつて制御す
る。
次にプツシユボタン804を押すとストツプウ
オツチモードが選択され、機能マーク表示部40
2にはストツプウオツチモードマーク402fの
み点滅表示され、数字表示部403には、分マー
ク403e、秒マーク403fが点灯され、数
字、若しくは、英字表示体403aで「分」、
「秒」を表示する。プツシユボタン802を押し
いる間のみ分マーク403e、秒マーク403f
は消灯し、1/100秒マーク403gが点灯し、数
字、若しくは、英字表示体403aの右の2桁で
1/100秒台の表示を切替表示できる。プツシユボ
タン803はストツプウオツチのスタート/スト
ツプの操作を行い、プツシユボタン801でラツ
プ/リセツトの操作を行うものである。環状配列
セグメント401はストツプウオツチ計数回路1
05が計数を行つている間は1/100秒毎に1個ず
つ積算点灯させ、60/100〜79/100秒間は全部点
灯、80/100〜100/100間は全部消灯させて、回転
走査表示を行い、特徴的な表示動作形態を表現で
きる様に構成されている。
本発明による電子時計は発音装置9を備え、発
音回路107の出力信号により発音装置9を駆動
して報知できる。この報知は、アラーム機能、時
報機能、タイマー機能のタイムアツプ(残り時間
が零)時、ストツプウオツチ機能、タイマー機能
のスタート、ストツプ操作時に行なわれる様に構
成してある。又、発音回路107から出力信号が
出された時には、前述した環状配列セグメント4
01の隣接した2個ずつが交互に点滅表示する様
に構成されており、特徴的な表示動作形態を採用
して高い商品性を実現している。
以上、本実施例による電子時計の構成、操作方
法等について説明して来たが、第3図以後の図面
に基づき構造上の特徴について組立て手順に沿つ
て説明する。
第3図及び第4図はそれぞれ下面(表示面側)、
上面(ケース裏蓋側)の組立平面図であり、第5
図から第13図まではそれぞれ第4図に於けるA
−A断面からI−I断面までの組立断面図であ
る。第5図から第13図に於ける想像線は時計ケ
ースを構成する部材を示している。
11は金属製の回路支持板である。回路支持板
11は第14図に全体の形状を示す様に、中央
部、及び右上部の大きな切欠部1101,110
2の他、水晶振動子301の逃ゲ穴1103、ト
リマーコンデンサ302の操作穴1104、発音
装置9の昇圧コイル901の逃ゲ穴1105、発
音装置9へ信号を与えるコイル状の接続バネ90
2の逃ゲ穴1106等が形成されている。中央部
附近には点在的に複合回路チユーブ1107,1
108、1109が植設されている。逃ゲ穴11
10及び切欠部1111は文字板701を固定す
る為の文字板止め軸1201,1202の逃げで
ある。又、外周部分には5個所にバネ部111
2,1113,1114,1115,1116が
設けられ、該バネ部1112,1113,111
4,1115,1116の先端部は回路支持板1
1自体に設けたストツパ1117,1118,1
119,1120,1121に係合している。中
央部の切欠部1101は電気機械変換手段5、輪
列手段6を含むアナログ表示機構の逃げである。
右上部の切欠部1102は電池200の逃げであ
り、側圧バネ部1122の先端1122aが電池
200の側面に接触して側圧を与えるものであ
る。切欠部1102の側圧バネ部1122の反対
側には突出部1123が設けられ、電池200の
側面に接触する様にしてある。回路支持板11
は、この時計モジユールの主要な基礎部在を成す
ものである。12はポリアセタール等の成形性、
強度等に優れた合成樹脂から成る回路支持台であ
り、回路支持板11と共に時計モジユールの基礎
部材を成している。回路支持台12には上面側か
ら文字板止メ軸1201,1202が回動自在に
装着されている。回路支持台12には、中央部に
アナログ表示機構の逃ゲ穴1203が形成されて
いる他、水晶振動子301の逃ゲ穴1204、ト
リマーコンデンサ302の操作穴1205、昇圧
コイル901の逃ゲ穴1206、発音装置9用の
トランジスタ903の逃ゲ穴1207、接続バネ
902の案内穴1208が形成されている。回路
支持台12は上面側に電池200の収納室120
9、下面側には後述する複合回路(電子回路ブロ
ツク)の電子部品の収納室が形成されている。2
01は電池受バネであり、回路支持台12に位置
決め部201aを押込んで固着してある。
電池受バネ201は上記位置決め部201aの
他、電池200と接触する接点バネ部201bと
後述する回路基板の導電パターンに接触する接触
バネ部201cとから成つている。更に、回路支
持台12は中央部附近に3個の位置決め穴121
0,1211,1212が設けられている。上記
の構造を有する回路支持台12は、前述した回路
支持板11に、複合回路チユーブ1107,11
08,1109により位置決めされ、組付けられ
て一体化される。次にステツプモータ500、減
速輪列600等から構成され、ブロツク化された
アナログ表示機構を組付ける。
第7図、第8図、第15図に基づきアナログ表
示機構について説明する。
13は平板状の上輪列基板(以下、上受と称す
る)であり、該上受13には3本の支柱130
1,1302,1303と2本のチユーブ130
4,1035及び軸受1306が固着されてい
る。上受13には減速輪列600の軸受部130
7,1308,1309が形成されている。
14は地板に相当する下輪列基板(以下、下受
と称する。)であり、上受13と同様に平板状の
ものである。下受14には中心パイプ1401が
植設されている他、軸受1402が固着されてい
る。下受14は上受13と同様の軸受部140
3,1404が形成されている。下受14の平面
形状は上受13と概ね同じであるが、上受13よ
り突出している部分が3カ所設けられ、この部分
に位置決め、組付け用の穴1405,1406,
1407が形成されている。
500はステツプモータであり、ステータ50
1、ロータ502、駆動コイル503から構成さ
れる。ロータ502は一部に歯車を設けたロータ
カナ502a、永久磁石から成るロータ磁石50
2b,ロータ座502cから成り、これらの各要
素が一体化されている。駆動コイル503はコイ
ル巻芯503aにスペーサ503b、コイル端子
基板(コイル端末処理用部材)503cを各々接
着により一体化し、巻枠503dを装着した後に
導線503eを巻き付けたものである。導線50
3eの巻始めと巻終りはコイル端子基板503c
の導電パターン上にハンダ付けされ、端末処理を
行つたものである。601は減速輪列600の一
部を構成する三番車であり、ロータカナ502a
と噛合う三番歯車601aと三番カナ601bよ
り成り一体化されている。602は二番車であ
り、三番カナ601bと噛合う二番歯車602a
と二番カナ602bとから成る。二番カナ602
bには2ケ所の径大化された案内部602c,6
02dが設けられている。603は日の裏車であ
り、二番カナ602bと噛合う日の裏歯車603
aと日の裏カナ603bとから成る。日の裏カナ
603bは上下両端に柄(ホゾ)を設けて負荷の
減少と伝達効率の向上を計つている。
604は筒車であり、日の裏カナ603bと噛
合う筒歯車604aと時針軸604bとからな
り、時針軸604bの先端附近には径大化された
案内部604cが設けてある。
15は金属箔状の針座である。ロータ502、
三番車601、二番車602、日の裏車603、
筒車604は全て上受13と下受14の間に挟持
され、ロータ502、三番車601、日の裏車6
06は直接上受13と下受14の各々の軸受13
06,1402、及び軸受部1307,140
3,1309,1404で支承される。二番車6
02と筒車604は上受13と下受14の間に針
座15を介して支承され、筒車604は二番カナ
602bの案内部602c,602dで回転自在
に支承されると共に、時針軸604bの案内部6
04cが中心パイプ1401の内周にて回転自在
に案内される。要するに二番車602と筒車60
4は、上受13の軸受部1308と中心パイプ1
401の内周にて軸支され、かつ相互に案内し合
うものである。上受13と下受14との間隔、相
互の位置は3本の支柱1301,1302,13
03により決まるもので、下受14はネジ16,
17で固定される。
一方、ステータ501は2本のチユーブ130
4,1305で位置決めされ、駆動コイル503
と共にネジ18により上受13に固定される。こ
の状態では駆動コイル503のコイル端子基板5
03c側、及び支柱1303部分のネジ止めは行
つていないが、アナログ表示機構のブロツクとし
ては完成したものである。
次に作動を説明すると、駆動回路110からア
ナログ出力信号が駆動コイル503に加わると、
駆動コイル503には磁界が発生し、ステータ5
01を励磁する。ステータ501とロータ磁石5
02bとの磁気的な吸引、反発作用によりロータ
502が回転する。ロータ502の回転変位は三
番車601、二番車602へと伝達、減速され、
二番車602は1時間に1回転する。それ故二番
カナ602bの先端に装着したアナログ表示手段
7の一部である分針703により通常の方法で分
表示を行うことができる。
二番車602の回転変位は更に日の裏車60
3、筒車604へと伝達、減速され、筒車604
は12時間に1回転する。それ故に時針軸604b
の先端に装着した時針702により通常の方法で
時表示を行うことができる。尚、実施例では、時
針702、分針703の二針表示とし、20秒毎に
時針702、分針703を運針させる様に構成し
てある。
アナログ表示機構の特徴について述べると、前
述した様に電子修正方式を採用したことにより、
通常の針合せ機構部品、例えば巻真、オシドリ、
カンヌキ、ツヅミ車、小鉄車等が不要となり、部
品点数の低減化と機構の簡素化が計られている。
又、減速輪列600は平板状の上受13と下受1
4の間に挟持、支承されているので低廉化できる
と共に小型、薄型化され、かつブロツク化が計ら
れている。更に、二番車602、筒車604が相
互に案内し合い、上受13と中心パイプ1401
で軸支されるので、軸支距離が長くとれ、二番車
602、筒車604の倒れ(傾き)を極めて少な
くでき、この結果として、時針702、分針70
3の先端部の振れ量が少なくなり、時針702、
分針703間の間隔を狭くでき、時計の薄型化が
計れた。又、二番車602にはスリツプ機構を設
ける必要がないので、部品加工、組立調整、部品
管理が極めて容易化される。
上述したアナログ表示機構を組付ける際には、
下受14に設けた穴1405,1406,140
7と前述した複合回路チユーブ1109,110
8,1107の位置を合わせて、回路支持台12
の上に載置するだけでよい。
次に絶縁シート19を組付ける。該絶縁シート
19は回路基板20と下受14との接触による回
路のシヨートを防止するためのものであり、ポリ
エステル等の合成樹脂製で、かつ下受14及び電
池200の一部にまたがる形状を成しており、複
合回路チユーブ1107,1108で位置決めさ
れている。又、絶縁シート19には、下受14の
軸受1402、及び軸受1403,1404に相
当する位置にノゾキ穴が設けられている他、中心
パイプ1401、ネジ16,17の逃げ穴等が形
成されている。
次に回路基板に集積回路等に電子部品を実装し
て成る複合回路(電子回路ブロツク)を組付け
る。第16図に複合回路の平面図を示す。第16
図に於いて、20は回路基板であり、ガラスエポ
キシ基板に銅箔を接着し、銅箔に通常のフオトエ
ツチング技術により導電パターンを形成したもの
である。回路基板20には中心パイプ1401の
逃げ穴2002、位置決め穴2003,200
4,2005、駆動コイル503を収容するため
の略長方形の逃げ穴2006、ネジ16,17の
頭部の逃げ穴2007,2008、トリマーコン
デンサ302の逃げ穴2009、昇圧コイル90
1の逃げ穴2010、ロータ502の軸受140
2、及び三番車601、日の裏車603の軸受部
1403,1404のノゾキ穴2011,201
2,2013、文字板701の足701a,70
1bの逃げ穴2014,2015が形成されてい
る。又、外周には6ケ所の突出部2016,20
17,2018,2019,2020,2021
を有し、更に5ケ所の切欠部2022,202
3,2024,2025,2026には側面に導
電部を形成した側面電極部2027,2028,
2029,2030,2031が設けられてい
る。回路基板20は2001a〜gから成る導電
パターン上に、その一部を除いて全域にソルダー
レジストが印刷により施されており、2001a
は導電パターン2001の一部である陰極パター
ン、2001b、2001cは穴2032の周辺
に同心状に設けたアナログ出力パターン(ステツ
プモータ駆動出力端子パターン)、2001dは
時計モジユール完成後にアナログ出力信号の検査
を行うための検査パターンである。2001eは
ボンデイング部のパターンである。
回路基板20の裏面側には、液晶表示装置40
0へ信号を与えるための表示出力パターン(液晶
表示装置駆動用出力端子パターン)2001fが
上段と下段の2列に設けられている。又、位置決
め穴2003,2004,2005及び穴203
3の周辺の同心状のパターン2001gはすべて
陽極パターンである。
回路基板20には集積回路100が固着され、
集積回路100の電極パツトとパターン2001
eとはワイヤ21で結線されている。22は回路
封止枠であり、集積回路100の封止部2201
と水晶振動子301の位置決め部2202とから
成り、ボス2203,2204により回路基板2
0に位置決めされている。回路封止枠22は回路
基板20に接着されており、封止部2201には
ポツテイング樹脂23が充填されている。
ポツテイング樹脂23は集積回路100の耐環
境性を向上させることと、ワイヤ21の機械的な
保護を行う目的でなされたものである。
水晶振動子301、トリマーコンデンサ30
2、昇圧コイル901,トランジスタ903は
各々所定の導電パターン2001a〜g上にハン
ダ付けにより実装されている。
904,905は各々発音装置9用の抵抗、コ
ンデンサであり、前述の電子部品と同様にハンダ
付けにより実装されている。24,25は液晶表
示装置400を駆動するための昇圧回路を構成す
るコンデンサであり、ハンダ付けにより実装され
ている。第16図から明らかな様に、集積回路1
00は右下部分に、他の電子部品は回路基板20
の外周付近にまとめて実装されている。
一般に液晶表示装置400を備えた電子時計に
於いては、液晶表示装置400の駆動信号用の電
極が集積回路100の全電極の70〜80%を占める
ので、この駆動信号用の導電パターンの配線を効
率良く、最適に行うことが重要であり、本実施例
に於いても、この点に十分なる配慮をした結果、
電池200、集積回路100は最適な位置に配設
されたものである。
複合回路は複合回路チユーブ1107,110
8,1109に位置決め穴2004,2003,
2005を位置合せして、回路支持台12上に載
せ、3本のネジ26,27,28で固定する。こ
の時、上受13の支柱1303の部分、駆動コイ
ル503のコイル端子基板503c部分も各々ネ
ジ29,30で回路基板20の穴2033,20
32を貫通させて固定する。
前述の3本のネジ26〜28を締付ける事によ
り、回路支持板11、回路支持台12、下受1
4、絶縁シート19、回路基板20が互いに密着
挟持され、一体化される。ネジ29は絶縁シート
19、回路基板20を介して上受13と下受14
の固定を行つており、時針702、分針703の
針付けの際に上受13に加わる力を下受14だけ
でなく回路基板20へも分散させ、上受13、下
受14の変形を防止することと、上受13と下受
14の間隙が安定する様に考慮したものである。
又、ネジ30はステータ501とコイル巻芯50
3aを密着させて磁気抵抗の増加を防止する他
に、回路基板20のアナログ出力パターン200
1b,2001cとコイル端子基板503cとを
密着させて電気的接続を行うものである。
本実施例ではコイル端子基板503cとコイル
巻芯503aの間にスペーサ503bを介してあ
るので、スペーサ503bの厚さを最適にするこ
とで駆動コイル503と回路基板20の高さを一
致させることができ、厚さ方向の配置の自由度が
極めて高い構造を成している。又、スペーサ50
3bは硬度が高く、経年変化、クリープの少ない
合成樹脂を用いているので、簡素な構造で高い信
頼性を実現している。
アナログ表示機構のステツプモータ500、減
速輪列600、上受13は回路支持台12の逃ゲ
穴1203、回路支持板11の切欠部1101に
収納されていて、上受13と回路支持板11がほ
ぼ同一高さとなつている。又、回路支持板11と
駆動コイル503、ステータ501との平面的な
間隙は、回転支持板11と上受13とのそれより
も大きくとつてある。これは回路支持板11が磁
性体から成るので、駆動コイル503、ステータ
501の磁束が漏れてステツプモータ500の特
性の悪化を防止するためである。
次に液晶表示装置400を組付ける。第17
図、第18図に液晶表示装置400の平面図、J
−J断面図を示している。410は上透明基板で
あり、下面側には透明のセグメント電極膜411
がパターン化して形成されている。412は下透
明基板であり、上面側には上透明基板410と同
様に透明の共通電極膜413が形成されている。
上透明基板410及び下透明基板412の電極面
側にはSiO斜蒸着法、或いはラビング法で配向層
が互いに直交する方向に形成されている。41
4,415は低融点ガラス、エポキシ樹脂等から
成る封着層であり、416は液晶物質である。上
透明基板410、下透明基板412には各々偏光
方向が互いに直交する様に偏光板417,418
を接着して液晶表示セル400aを構成してい
る。さらに該液晶表示セル400aの下透明基板
412の裏面側には、反射板419が配設されて
液晶表示装置400を構成している。
実施例に於ける液晶表示装置400は中央部に
指針表示部を収容するための角穴状の空域部42
0を形成して成る環状の液晶表示装置400であ
り、前述の如くに空域部420の周辺部に60個の
環状配列セグメント401、上段部分には時刻モ
ードマーク402a、カレンダモードマーク40
2b、アラームモードマーク402c等が設けら
れ、下段部分には4桁の数字、若しくは英字表示
体403a、午前、午後マーク403b,403
c等が設けられている。角穴状の空域部420の
形成方法については、上透明基板410と下透明
基板412の間隙に液晶物質416を注入封止し
た後に、空域部420とほぼ同形状の窓を設けた
マスクでマスキングし、液体ホーニング法で形成
したものである。
空域部420の加工方法は液体ホーニング法以
外に、超音波加工法、ドライホーニング法等が考
えられるが、加工時間、加工精度、作業性、加工
コスト等の観点から比較検討を行つた結果とし
て、液体ホーニング法を採用したものである。
又、空域部420の形状精度は液体ホーニング法
だけで±0.15mm程度は容易に出せるが、更に厳し
い精度を必要とする場合には、内形研剤法と併用
することが望ましい。この内形研剤法を併用すれ
ば±0.02mm程度の形状精度を得ることができる。
偏光板417,418の接着は、空域部420を
形成した後に行つたものである。
実施例に於ける液晶表示装置400は空域部4
20が形成されているので、通常の矩形、或いは
四隅を落とした八角形の液晶表示装置に比べて、
強度は1/2〜1/3程度しか得られない。
従つて液晶表示装置400の保持構造、電池2
00等の部品の配設位置を特に考慮する必要があ
る。このために実際に空域部を設けた液晶表示装
置に静圧荷重を加え、破壊モード、破壊強度を入
念に調査し、この結論として実施例の様な配置、
後述する保持構造を採用したものである。
液晶表示装置400の組込は、まず反射板41
9を回路基板20に載置する。反射板419は回
路支持台12に設けた、回路基板20を貫通する
6個の突起部1213,1214,1215,1
216,1217,1218により概略の位置決
めがなされている。次に接続ゴム31を回路基板
20上に載置する。接続ゴム31はその断面形状
が矩形を成しており、幅は従来のものに比して狭
くしてある。このために載置した状態で蛇行、倒
れが起きやすく、この状態で液晶表示セル400
aを組付けると電気的な接続不良等の問題を起こ
しかねない。
この様な問題を防止するために、接続ゴム31
の長手方向の位置決めは回路支持台12に設けた
一対の突起部1219a,1219b及び122
0a,1220bで行ない、幅方向の倒れは前述
した6個の突起部1213,1214,121
5,1216,1217,1218と、島状の突
起部1221,1222、及び回路支持台12の
外周附近に設けた6ケ所の突起状の案内部122
3,1224,1225,1226,1227,
1228の内壁で案内して防止する様にしたもの
である。又、前述した6個の突起部1213〜1
218は接続ゴム31の倒れ防止の目的からすれ
ば出来るだけ突起高さを大きくとることが望まし
いが、液晶表示セル400aの偏光板418と平
面的に重なるので、偏光板418との間〓も確保
する必要がある。このために6個の突起部121
3〜1218の先端部分の形状は第10図、第1
3図に示す様に、接続ゴム31側の1/3部分を高
く、残りの部分を低く構成してある。
次に液晶表示セル400aを載置するが、この
時、液晶表示セル400aは前述した6ケ所の突
起状の案内部1223〜1228で位置決めさ
れ、液晶セル押え枠32で固定される。液晶セル
押え枠32はポリアセタール等の成形性、強度に
優れた合成樹脂から成るもので、フレーム状の押
え部3201と固定用の6ケ所のフツク部320
2,3203,3204,3205,3206,
3207を設けてある。フツク部3202〜32
07は前述した回路支持台12の突起状の案内部
1223〜1226と相対する位置に設けられて
いる。
液晶セル押え枠32の組込は、突起状の案内部
1223〜1228を液晶セル押え枠32の案内
窓3208,3209,3210,3211,3
212,3213に貫通させて位置決めし、この
状態で液晶セル押え枠32を押込めば、フツク部
3202〜3207は弾性を有しているので外周
方向に撓んで、突起状の案内部1223〜122
8の外側の壁面を摺同していき、フツク部320
2〜3207の先端が回路支持台12の上面側の
外周附近に設けた6ケ所の切欠段部1229〜1
234に係合されて固定されるものである。この
構造は第10図に示してある。
上記の説明の様に、液晶表示セル400aは合
成樹脂から成るフレーム状の液晶セル押え枠32
で、外周部分の全周を支持したものであるから、
衝撃による液晶表示セル400aの破壊防止対策
として極めて有効である。又、フレーム状の液晶
セル押え枠32を採用した事により、見切り10
04の内端からモジユールの外周までの幅を極め
て狭くでき、デザイン性の向上に有効となつた。
33は合成樹脂製のデバイスカバーであり、外
周部分の全周に段部3301が形成されている
他、電池200の逃ゲ穴3302、アナログ表示
機構の逃ゲ穴3303、トリマーコンデンサ30
2の調整穴3304、接続バネ902の逃ゲ穴3
305、歩度測定用端子穴3306、文字板止め
軸1201,1202の逃げ部3307,330
8、及び二番車602、日の裏車606の軸受部
1308,1309のノゾキ穴3309,331
0、発振検査端子穴3311等が設けられてい
る。デバイスカバー33は図示しないがデバイス
カバー33は図示しないがデバイスカバー33自
身に形成した2個のボスを回路支持台12の穴
(図示せず)に押込んで固定される。この部分は
軽い嵌合にして容易にデバイスカバー33の収外
しができる様にしてある。
以上で時計モジユールの組立ては終了するが、
ここで電源の供給構造、スイツチ部の構造につい
て説明する。
回路支持板11の側圧バネ部の先端1122
a、及び突出部1123は常に電池200の側面
に接触している。それ故に回路支持板11は陽極
側の極性を有しており、回路支持板11に植設さ
れた複合回路チユーブ1107,1108,11
09も陽極側の極性を有している。一方、回路基
板20の位置決め穴2003,2004,200
5の周辺の導電パターン2001gは、集積回路
100の陽極側の電極と結線されている。
それ故に複合回路を組付けて、回路基板20上
からネジ26,27,28を締付ければネジ2
6,27,28の頭部と導電パターン2001g
は確実に接触するばかりか、ネジ26,27,2
8は複合回路チユーブ1107,1108,11
09とネジ部で係合接触するので、陽極側は電池
200の側面から、側圧バネ部の先端1122
a、回路支持板11、複合回路チユーブ110
7,1108,1109、ネジ26,27,28
を介して導電パターン2001gへと接続されて
いる。
一方、陰極側については電池200の底部に電
池受バネ201の接点バネ部201bが接触して
おり、電池受バネ201は陰極側の極性を有して
おり、コイル受バネ201の接触バネ部201c
が回路基板20の陰極側の導電パターン2001
aに接触している。この導電パターン2001a
は、集積回路100の陰極側の電極と結線されて
いるので、電池200の底部と集積回路100
は、電池受バネ201を介して接続されることに
なる。上述した様に陽極側については、3ケ所で
接続を行うことにより、信頼性を高めている。
又、陰極側については、電池受バネ201の接
点バネ部201bは上方に曲げられ、接触バネ部
201cは下方に曲げられているので、電池20
0を組込むと接点バネ部201bが下方に撓み、
接触バネ部201cも下方に変位しようとする。
さらに電池受バネ201の下方には回路基板20
が配設してあるので、接触バネ部201cと回路
基板20の導電パターン2001aとは常に接触
が保たれ離れることはなく、電気的接続の信頼性
は極めて高いものである。上記の説明による電源
供給構造は第5図、第6図に示されている。
次に第5図によりスイツチ部の構造について説
明する。外部操作手段8を構成するプツシユボタ
ン805は、ケース胴1001に固着された側パ
イプ1008の内周にて、その軸線方向に可動で
ある。プツシユボタン805の元端附近にはプツ
シユボタン805の抜け防止のためのEリング8
05aが係合しており、又、中央部には、側パイ
プ1008とプツシユボタン805との〓間から
水分、ゴミ等が侵入するのを防止するためのOリ
ング805bが装着してある。
回路支持板11のバネ部1113には接点部1
113aが形成されており、接点部1113aは
プツシユボタン805の先端部805cと係合す
ることができる様に、接点部1113aとプツシ
ユボタン805とは同一高さに形成してある。
又、接点部1113aは回路基板20とも同一高
さに形成してある。
プツシユボタン805を押込むと、先端部80
5cと接点部1113aが係合してバネ部111
3を撓ませ、接点部1113aが前述した回路基
板20の側面電極部2027に接触してスイツチ
が閉じられる。プツシユボタン805は指を離せ
ば、バネ部1116のバネ力により戻される。
又、プツシユボタン805を必要以上に押込んだ
場合には、接点部1113aが側面電極部202
7に接触した状態で撓み、回路支持台12に当接
してプツシユボタン805のストロークが規制さ
れる。他のプツシユボタン801,802,80
3,804も同様の構造である。
上述した様に、実施例のスイツチ部はプツシユ
ボタン805、回路支持板11のバネ部1113
及び接点部1113a、回路基板20の側面電極
部2027から構成されるもので、極めて簡素な
構造で信頼性の高いスイツチを実現している。
又、回路支持板11は時計モジユールの主要な
構成部材であると共に、陽極側に接地されて集積
回路100への電源供給部材、スイツチ部の接
点、及びプツシユボタン805の戻しバネ等様々
な機能を持たせてある。このために部品点数の低
減化、構造の簡素化が計れ、時計モジユールの小
型、薄型化が実現できた。更に、プツシユボタン
805の戻し用にコイルバネを設ける必要がなく
なり、外装構造上も有利であり、薄型化される。
次に合成樹脂から成り絶縁性を有する文字板ス
ペーサ34を組付ける。文字板スペーサ34は、
前述した液晶表示装置400の空域部420とほ
ぼ同形状であり、ネジ26,27,28,30の
頭部と駆動コイル503の巻枠503d、導線5
03eの端末処理部を逃げた形状を成している。
文字板スペーサ34は中心パイプ1401により
位置決めされている。
次に文字板701を組付ける。文字板701に
は銅の様に軟い金属から成る足701a,701
bがロー付けされており、この足701a,70
1bを回路基板20の穴2014,2015を貫
通させて回路支持台12に設けた穴1235,1
236に挿入した後、偏心軸状の文字板止め軸1
201,1202を回動させ、足701a,70
1bの先端部分に文字板止め軸1201,120
2の一部を喰込ませて固定する。この時、足70
1a,701bは多少曲られて、回路支持板11
に接している。
文字板701の形状はほぼ空域部420と同形
状であり、取付けに際しては、前述した中心パイ
プ1401の先端部で位置決めを行い、文字板7
01と二番カナ602b,時針軸604bとの偏
心を防ぐ様に考慮してある。又、文字板701の
足701a,701bは空域部420に配設され
ている。時計702、分針703は時針軸604
b、二番カナ602bの先端部に通常の方法で取
付けられる。
次に時計モジユールをケース胴1001に収納
する。時計モジユールとケース胴1001は、回
路支持台12の外周部に設けた8ケ所の突出部1
235,1236,12137,1238,12
39,1240,1241,1242とケース胴
1001の内壁1001aで嵌合する構造を採用
している。この構造を採用した事により、プツシ
ユボタン801〜805を押込んだ際に、時計モ
ジユールがケース胴1001の内部で動き、プツ
シユボタン801〜805のストロークが不足
し、スイツチが作用しないと云う問題が防止でき
る。回路支持台12の突出部1236とケース胴
1001の嵌合状態は第12図に示され、他の突
出部1235,1237〜1242の部分も同様
の構造となつている。
1006は時計ケースの一部を成す裏蓋であ
る。裏蓋1006には発音装置を構成する振動板
906が装着されている。振動板906には、半
円状の圧電素子907が接着により一体化されて
いる。圧電素子907の両面には蒸着等の手段で
電極膜が形成されており、前述した発音回路10
7からの出力信号は接続バネ901を介して圧電
素子907に供給され、振動板906が振動して
発音する。この音は裏蓋1006とデバイスカバ
ー33とで成した空間で増巾され、裏蓋1006
に設けた放音孔1006aから放音される。
ケース胴1001と裏蓋1006との結合は、
第10図に示す様にケース胴1001のバンド取
付部に設けた平板状のバネ1001cを裏蓋10
06に設けた溝1006bに係合させることによ
つて行つている。1007は防水パツキングであ
り、デバイスカバー33の段部3301、ケース
胴1001に設けた段部1001bに載置され、
かつ振動板906と密着挟持されている。
以上で全ての組立作業を終了したわけである
が、次に液晶表示装置400の破壊防止対策も含
めた耐衝撃構造について説明する。
時計モジユールの構成部品の中で、質量の大き
な部品は電池200であり、時計が衝撃を受けた
際の衝撃力の中でも電池200によるものが最も
大きいものとなる。従つて、電池200による衝
撃力が液晶表示装置400の様に破壊しやすい部
品に加わらない様な構造にすることが重要であ
る。実施例における液晶表示装置400は前述し
た様に、中央部に空域部420を形成しており、
強度は通常の1/2〜1/3程度しか得られない。この
種の液晶表示装置400を採用した場合にはこと
さら重要となる。
時計が裏蓋1006方向から衝撃を受けると、
電池200も同方向の衝撃を受け、電池200自
身の質量により衝撃力が発生する。この衝撃力の
一部は電池受バネ201に加わり、接点バネ部2
01bにて吸収されるが、大部分は回路支持台1
2に加わり、さらに回路支持台12の下に配設し
た回路基板20に加わる。この時、回路基板20
が変形して反射板419に当たり、さらに反射板
419が液晶表示セル400aに衝突して、液晶
表示セル400aが破壊される。それ故に電池2
00の衝撃力が液晶表示セル400aまで伝わら
ない様に衝撃力を途中で分散させ、強度の大きな
他の部材に加わる様にしてやれば、液晶表示セル
400aの破壊は防止することができる。
この事実に基づき、実施例では電池200から
の衝撃力は回路支持台12から回路基板20、液
晶セル押え枠32を介してケース胴1001に逃
がす構造としてある。
具体的に説明すると、回路基板20には外周部
分に6ケ所の突出部2016〜2021を設けて
あるが、特に電池200が配設される部分には、
このうちの3ケ所の突出部2016,2017,
2018を集中して設けている。この突出部20
16〜2018は、第12図にその1ケ所を示し
た様に回路支持台12と液晶セル押え枠32と密
着している。それ故に、電池200からの衝撃力
は、まず回路支持台12に加わり、さらに回路支
持台12から回路基板20、液晶セル押え枠32
に伝わり、液晶セル押え枠32の肩部3214か
らケース胴1001に逃がされる。
又、回路基板20と反射板419の間〓は、許
される最大限に大きくとり、回路基板20の変形
による反射板419の突き上げを防止している。
更に、前述した様に液晶セル押え枠32をフレ
ーム状として、液晶表示セル400aの外周部分
全周を支持して、押え力のアンバランスを防止す
る様に配慮してある。
以上説明した耐衝撃構造により、通常の液晶表
示セルの1/2〜1/3の強度しかない環状の液晶表示
セル400aの採用を可能にできたものである。
次に静電気対策について説明する。
電子時計は一般に静電気による影響を受けやす
く、表示の狂い、時間精度不良等の問題が起こる
ことがある。静電気は衣服の着脱時や合成樹脂同
志の摩擦時に起こるもので、電子時計が静電気に
遭遇する機会は比較的多いものである。
本発明による電子時計は回路支持板11、文字
板701、ケース胴1001により時計モジユー
ルを静電気に対してシールドすると共に、合成樹
脂から成る主要なモジユール構成部品を陽極側に
接地する構造として、静電気対策を行つたもので
ある。
具体的に説明すると、合成樹脂製の構成部品は
回路支持台12、液晶セル押え枠32、デバイス
カバー33、回路基板20、文字板スペーサ34
であり、回路支持台12は陽極側に接地された回
路支持板11に密着しているので、静電気により
帯電しても回路支持板11に接地される。
液晶セル押え枠32は回路支持台12とフツク
部3202〜3207で接触しているばかりか、
肩部3214がケース胴1001に接触してお
り、ケース胴1001が陽極側に接地されている
ので、液晶セル押え枠32も接地される。
同様にデバイスカバー33は回路支持板11に
接地され、回路基板20は陽極側の導電パターン
2001gにより回路支持板11に接地されるも
のである。又、文字板スペーサ34は文字板70
1に接触しており、足701a,701bから回
路支持板11に接地される。この構造により静電
気に対する耐性が極めて高い電子時計が実現でき
たものである。
〔発明の効果〕
以上説明したところから明らかなように、本発
明の効果は次の如くである。
平面的には時計の中央部に指針表示部を、ま
たその周囲に環状の電子光学的表示部をそれぞ
れ配設したことにより、まず指針表示部と電子
光学的表示部との外観的な調和が非常に良くと
れて表示面が得られ、しかも時計としての表示
形態も非常に斬新なものとなる。
さらに複合回路(電子回路ブロツク)を構成
している回路基板を、指針表示部と電子光学的
表示部の両領域に渡る形状に構成したことによ
り、上述のに記された如くの特異な構成を有
しているにもかかわらず、電子光学的表示部へ
も指針表示部へも配線が容易に行なえるように
なる。
さらには前記回路基板を、文字板と外文字板
側に配置された下輪列基板(下受)との間に配
設したことにより、前記回路基板と環状の電子
光学的表示装置との間の距離を小さく抑えた上
で、しかも輪列によつて分断されることなく、
回路基板を指針表示部と電子光学的表示部の両
領域に渡つた形状に構成できることになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す電子時計の構成
を表わすブロツク図、第2図は第1図のケーシン
グされた電子時計の上面図。第3図、第4図は第
2図の時計モジユールの組立状態を示すもので、
第3図は下面図、第4図は上面図、第5図、第6
図、第7図、第8図、第9図、a,b、第10
図、第11図、第12図、第13図はいずれも組
立断面を示し、各々、第4図に於けるA−A断面
図、B−B断面図、C−C断面図、D−D断面
図、E−E断面図、F−F断面図、G−G断面
図、I−I断面図、第14図は、第4図の回路支
持板の平面図、第15図は、第4図のブロツク化
されたアナログ表示機構の平面図、第16図は、
第4図の集積回路、電子部品を実装した複合回路
の平面図、第17図、第18図は環状の液晶表示
装置を示し、第17図は平面図、第18図は第1
7図のJ−J断面図である。 100……集積回路、301……水晶振動子、
302……トリマーコンデンサ、24,25……
昇圧コンデンサ、901……昇圧コイル、903
……トランジスタ、904……抵抗、905……
コンデンサ、200……電池、500……ステツ
プモータ、5……電機機械変換手段、6……輪列
手段、601……三番車、602……二番車、6
03……日の裏車、604……筒車、702……
時針、703……分針、701……文字板、7…
…アナログ表示手段、4……電子光学的表示装
置、400……液晶表示装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 集積回路等の電子部品を実装した回路基板、
    前記集積回路からの信号により駆動される電気機
    械変換機、該変換機の動力を伝達する輪列、該輪
    列を軸支する上下一対の時計基板、前記輪列によ
    つて駆動される指針等より成るアナログ表示装置
    と、前記集積回路からの信号により駆動される電
    子光学的表示装置とより構成された電子時計にお
    いて、前記アナログ表示装置の指針表示部を時計
    の略中央部に配設するとともに、該指針表示部の
    周囲には前記電子光学的表示装置の電子光学的表
    示部を平面的に環状に配設し、前記回路基板を前
    記指針表示部と前記電子光学的表示部の両領域に
    渡るよう構成し、前記回路基板を前記文字板と前
    記下時計基板との間に配設したことを特徴とする
    電子時計。
JP62310897A 1987-12-10 1987-12-10 電子時計 Granted JPS63171388A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62310897A JPS63171388A (ja) 1987-12-10 1987-12-10 電子時計

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62310897A JPS63171388A (ja) 1987-12-10 1987-12-10 電子時計

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5152680A Division JPS56148083A (en) 1980-04-18 1980-04-18 Electronic watch

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63171388A JPS63171388A (ja) 1988-07-15
JPH0113074B2 true JPH0113074B2 (ja) 1989-03-03

Family

ID=18010699

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62310897A Granted JPS63171388A (ja) 1987-12-10 1987-12-10 電子時計

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63171388A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6978922B2 (ja) * 2017-12-15 2021-12-08 シチズン時計株式会社 アナログ電子時計およびアナログ電子時計システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63171388A (ja) 1988-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3733803A (en) Device for correcting time displayed on electronic timepiece
JP3925552B2 (ja) 無線通信機能付電子時計
US20070086276A1 (en) Multifunctional watch
US4681464A (en) Timepiece movement including a plurality of stepping motors and an electronic time base
JP3925558B2 (ja) 無線通信機能付電子時計
GB2032656A (en) Electronic watch module construction
WO2000031596A1 (fr) Montre
US4020627A (en) Liquid crystal display electronic watch
JPH04249792A (ja) 無線放送されたメッセージを受け取るための腕時計
GB1572513A (en) Quartz crystal controlled analogue timepiece
US4555184A (en) Module for combination timepiece
US4103483A (en) Electronic wristwatch
US4312056A (en) Composite display type electronic timepiece
JP4839776B2 (ja) モータ、それを用いた多針時計、および標準時刻電波受信型多針時計
JP2007121075A (ja) 多針時計および標準時刻電波受信型多針時計
JP2566310Y2 (ja) アナログ時計のモジュール構造
JPH0113074B2 (ja)
JPS6029748Y2 (ja) 時計用表示装置
JP2006145558A (ja) 無線通信機能付電子時計
JPS6331749B2 (ja)
US4296488A (en) Watch movement construction
JPH082637Y2 (ja) 小型指針表示式水晶時計
US4437768A (en) Movement structure for an electronic timepiece
GB2077003A (en) Electronic timepiece
JP3631381B2 (ja) 複合表示式電子時計