JPH04249792A - 無線放送されたメッセージを受け取るための腕時計 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明が属する技術分野】本発明は、無線放送されたメ
ッセージを受け取るための腕時計に関するものである。

【０００２】

【従来の技術分野】無線で放送されたメッセージを伝え
る電磁波を受信するためのアンテナを含む時計は、すで
に本発明の出願人による特許書類ＥＰーＡ−０，３３９
，４８２（米国特許第４，８８４，２５２号）に記載さ
れている。それに示されている実施例の１つでは、ケー
スに囲まれた空間内に完全に封入されているアンテナは
、少なくとも１回巻きされたコイルで形成されており、
そのコイルの軸線は腕バンドの長手方向に平行に設けら
れている。この作動様式によって、時計に装備されてい
るマイクロレシーバの入力部に十分な信号を得ることが
できる。上記特許には、開示されている包括的概念を実
施するための実際の構造も示されている。しかしながら
、その構造はその時計における開発の進歩の点から見る
と簡単すぎるため、その構造を改良する必要が出てきて
いる。その改良の中でも、組付け体の機能向上に結びつ
く規準、例えばできるだけ大きくする必要がある巻線で
定められた表面、時計の全体的密閉状態及び様々なエネ
ルギ源への接近、特に頻繁に交換する必要がある無線−
電気部分を駆動する電池への接近に重点が置かれている
。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した改
良を行った新規な時計を提供することを課題とするもの
である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による時計は、時
間表示手段を取り付けた台板と、前記手段を制御するた
めの第１エネルギ源と、放送メッセージ用の表示セルと
、前記表示部を覆う第１ガラスカバーと、前記表示部を
制御する電子回路と、放送メッセージ用の前記表示セル
を制御する電子回路を励磁するための第２エネルギ源を
収容するケーシングと、前記メッセージを受信するため
のアンテナとを有しており、前記アンテナを構成するコ
イルが少なくとも第１ガラスカバーとケーシングとに接
するようにして周囲に複数回巻き付けられているムーブ
メントと、前記ムーブメントの上部分を内部に収容して
おり、第２ガラスカバーが上に固定されているケースバ
ンドと、ケースバンドに取り付けられてムーブメントの
下部を覆う裏カバーとを組付けて構成され、第２エネル
ギ源に接近してそれの交換ができるようにする側方開口
が裏カバーに設けられている。次に、添付の図面を参照
しながら本発明の好適な実施例について詳細に説明する
。

【０００５】

【実施例】図１は、本発明による腕時計の概略図である
。それには、時針１と分針２とが文字盤３上を回転する
ようにしたアナログ式の時間表示手段が設けられている
。図１には、時計のケースバンド４と、それに取り付け
られた腕バンドの紐５及び６とが示されている。文字盤
３に設けられた開口７には、例えば電話すべき電話番号
等をデジタル形式で表示する無線放送メッセージ用の表
示セル８が見える。時計にはさらに、時間表示部の時間
設定を行うための竜頭９と、時計の無線部分を始動また
は停止させるための第１押しボタンと、時計内に設けら
れた音響警告器（ブザー）の作動を中断させる第２押し
ボタン１１とが設けられている。図１には、４本のワイ
ヤ２３の形を取って、軸線が腕バンドの長手方向に平行
に延びたアンテナコイルを構成している時計の受信アン
テナが示されている。コイルの端子において信号が最大
振幅を示すのがこの方向であることから、その他の方向
よりもこの方向にするのが好ましく、そのことは上記Ｅ
Ｐ−Ａー０，３３９，４８２に記載されている。

【０００６】図２〜５は図１の時計の断面図であって、
その構造を詳細に示している。一般的に、本発明の時計
には３つの重要な基本的要素、すなわちムーブメント１
２と、ケースバンド４と、裏カバー４４とが設けられて
いる。

【０００７】図２及び３は、時計ムーブメントの詳細を
示している。特に図２を参照しながら説明すると、ムー
ブメント１２には、以下に説明する様々な部品を支持す
る台板１３が設けられている。台板１３には最初に、図
示の実施例では時針１と分針２とを駆動する機構１４で
構成された時間表示手段が取り付けられている。そのよ
うな機構自体は、ステップモータ（図示せず）によって
公知のようにして駆動することができる。本発明はアナ
ログ時間表示に制限されず、デジタル形式にしてもよい
。時間表示手段は、台板１３内のハウジング内に設けら
れた電池で構成された第１エネルギ源１５で制御される
。図２に示されているように、台板は無線放送を可視化
する表示セル１６も支持している。時間表示針は文字盤
３上を回動し、文字盤に設けられた開口７からセル１６
による表示が見えるようになっている。文字盤３は台板
１３上に載置されている。

【０００８】時間表示針１及び２は表示セル１６と共に
第１ガラスカバー２１で覆われており、このカバーは文
字盤３の外周部上に載っている。このガラスカバー２１
には、以下に説明するようにアンテナのワイヤ２３をは
め込む横溝２２が形成されている。

【０００９】ムーブメント１２にはさらに、上記の表示
部を制御するための電子回路が設けられ、やはり台板１
３に取り付けられている。図２の場合、そのような電子
回路は２つの個別のモジュール、すなわち第１モジュー
ル１７及び第２モジュール１８を有している。第１モジ
ュール１７は無線周波数（ＲＦ）モジュールと呼ばれ、
以下に説明するアンテナによって接受される信号を受け
取って、その信号の増幅及び復調を行う。第２モジュー
ル１８はデジタルモジュールと呼ばれ、表示セル１６を
制御するため第１モジュールから、例えばゼブラコネク
タ６０を介して信号を受け取る。時計に装備することが
望まれる機能によれば、そのような第２モジュール１８
にはデコーダと、マイクロプロセッサと、ＲＡＭとが設
けられている。図示の実施例では、デジタルモジュール
１８はさらに、機構１４を、特にクオーツ、周波数分割
器及び駆動部を駆動するステップモータを励磁するため
に必要な電子素子も支持している。それらの様々な素子
は参照番号１９及び２０を付けた矩形で概略的に示され
ている。

【００１０】図２ではさらに、台板１３の下側にケーシ
ング２４が取り付けられており、これは図３にも示され
ている。このケーシングには２つの目的があり、その１
つは第２エネルギ源すなわち電池２５（図５を参照）の
ハウジング２７として機能することであり、もう一方の
目的はアンテナワイヤ２３のガイドとして機能すること
である。この後者の目的のため、図２に示されているよ
うに、ケーシング２４の底部にアンテナワイヤ２３をは
め込む溝２６が設けられている。

【００１１】時間表示機構を励磁する電池１５は、コネ
クタ２８及び２９によってデジタルモジュール１８に電
気接続されている。ＲＦ及びデジタルモジュールを励磁
する電池２５はコネクタ３０及び３１によってＲＦモジ
ュールに接続されている。

【００１２】図３は、腕時計のムーブメント１２の断面
図であり、図２に示されている様々な部材間の取り付け
方を明らかにすることができるようにその断面が選択さ
れている。図３には、台板１３と、デジタルモジュール
１８と、ＲＦモジュール１７と、ケーシング２４とが示
されている。デジタルモジュール１８はねじ３２によっ
て台板１３に取り付けられ、１つのねじだけが図示され
ている。デジタルモジュール１８が台板１３に取り付け
られた後すぐに、ＲＦモジュール１７が台板１３にねじ
込まれたねじ付きロッド３３及びナット３４によってデ
ジタルモジュール１８に取り付けられ、所定の間隔を維
持するため２つのモジュール間にスリーブ３５が介装さ
れている。次にケーシング２４が、一方ではロッド３３
及びナット３６によって、他方ではさらに２本のロッド
３７にそれぞれナット３８をはめ付け、２つのモジュー
ル１７及び１８間にスリーブ３９を介装して台板１３に
取り付けられ、図面には１本のロッド３７だけが示され
ている。ムーブメント１２の上部の上に文字盤３と、針
１及び２と、第１ガラスカバー２１とを載置すれば、ム
ーブメント１２の組付けが完了する。これにより、小型
構造体に形成したムーブメントが得られ、その周囲にア
ンテナワイヤ２３が巻き付けられるが、それらのワイヤ
は、それぞれケーシング２４の下部及び第１ガラスカバ
ー２１の上部に設けられた溝２６及び２２にはめ込まれ
る。図３は１つの溝２６のみを示しているが、アンテナ
ワイヤ２３の端部の一方がはんだ合金４０によってＲＦ
モジュール１７にはんだ付けされていることを明らかに
している。ここで、スリーブ３５及び３９を金属製にす
れば、それらのスリーブを２つのモジュール間の導電体
として機能させることができることに注意されたい。

【００１３】小型ムーブメント１２にはさらに、図５を
参照しながら後述するブザーが設けられている。ムーブ
メントの組付けが完了した後、図２に示されている第１
エネルギ源すなわち電池１５の組付けに進む。この電池
は時間表示部分を励磁するだけであるため、長寿命形（
２〜３年）でなければならない。しかし、それを交換す
るためには、それが取り付けられているムーブメント１
２をケースバンド及び裏カバーから取り出すことが必要
であろう。

【００１４】図４は、一定の主要部材だけが示されてい
るムーブメント１２をケースバンド４に組み付け、その
上に第２ガラスカバー４１を取り付けたものを示してい
る。 ムーブメントはケースバンドに２つの止めねじ４２によ
って取り付けられ、図面には１つの止めねじだけが示さ
れている。ガラスカバー４１はケースバンドに設けられ
た外周溝４３にはめ込まれ、この位置に超音波によって
固定すれば、これらの２つの部材間を密封接合すること
ができる。

【００１５】ムーブメント１２をケースバンド４に取り
付けると、裏カバー４４を止め付けるだけで時計の組付
けが完了する。図５は、組み立てが完了した時計を示し
ている。図示の実施例の時計では、裏カバー４４は６個
のねじ４５でケースバンド４に固定されており、図面に
は１つのねじだけが示されている。各ねじは、ケースバ
ンド４内に押し込まれているねじ付きインサート４６に
ねじ込まれる。さらに図５に示されているように、第２
エネルギ源すなわち電池２５を交換するためそれに接近
できるようにする開口４７が裏カバー４４の側方に設け
られている。本発明の時計の場合、無線周波数及びデジ
タル回路のすべてを励磁している電池２５はエネルギの
消費量が相当に大きいために寿命が比較的短く、例えば
３〜４カ月であるので、時計の着用者が電池２５を容易
に交換できるようにすることが重要である。アンテナを
形成しているワイヤ巻線２３のために裏カバーの下側に
電池２５交換用の開口を設けることができず、唯一の出
入口にできる場所は、腕バンドの長手方向に平行方向の
軸線に直交するように設けられた側方開口である。

【００１６】電池２５の抜き取りを容易にするため、図
５ではケーシング２４内を摺動する引出し４８に電池２
５が収納されており、溝５０にはめ込まれて裏カバー４
４に当接しているパッキング４９によって引出しの密封
が確保されている。図示の本発明の好適な実施例では、
引出しの外側部分５１が腕バンドの２つの紐の一方に取
り付けられて、電池２５を容易に取り外すことができる
ようにしている。しかし、その場合には引込み式ドグ（
図示せず）等の固定手段を用いて、引出し４７を裏カバ
ー４４に固定できるようにする。

【００１７】さらに図５に示されているように、ケース
バンド４と裏カバー４４との間に配置されて裏カバーに
設けられた溝５３にはめ込まれたパッキング５２によっ
て時計が密封されている。図５の右側の断面は、薄膜５
４に圧電変換器５５を付着させてなる音響変換器を示す
ことができるように選択されている。可聴波をケースの
外部へ伝播させるため、台板及びケースバンドにそれぞ
れ通路５６及び５７が設けられている。変換器５５（ブ
ザー）は時計の着用者にメッセージが到着したことを知
らせる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による時計の上面図である。

【図２】、

【図３】それぞれ図１の断面図であって、時計のムーブ
メントを構成している部材を示している。

【図４】図１の断面図であって、どのようにしてムーブ
メントが時計のケースバンドに取り付けられているかを
示している。

【図５】図１の断面図であって、裏カバーを取り付けた
後の本発明による時計の組み付け体を示している。

【符号の説明】

１　　時針 ２　　分針 ４　　ケースバンド １２　　ムーブメント １４　　時間表示機構 １５　　第１エネルギ源 １６　　表示セル １８　　電子回路 ２１　　第１ガラスカバー ２３　　アンテナワイヤ巻線 ２５　　第２エネルギ源 ４１　　第２ガラスカバー ４４　　裏カバー ４７　　側部開口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】時間表示手段を取り付けた台板と、前記手
   段を制御するための第１エネルギ源と、放送メッセージ
   用の表示セルと、前記表示部を覆う第１ガラスカバーと
   、前記表示部を制御する電子回路と、放送メッセージ用
   の前記表示セルを制御する電子回路を駆動するための第
   ２エネルギ源を収容するケーシングと、前記メッセージ
   を受信するためのアンテナとを有しており、前記アンテ
   ナを構成するコイルが少なくとも第１ガラスカバーとケ
   ーシングとに接するようにして周囲に複数回巻き付けら
   れているムーブメントと、前記ムーブメントの上部分を
   内部に収容しており、第２ガラスカバーが上に固定され
   ているケースバンドと、ケースバンドに取り付けられて
   ムーブメントの下部を覆う裏カバーとを組付けて構成さ
   れ、第２エネルギ源に接近して第２エネルギ源の交換が
   できるようにする側方開口が裏カバーに設けられている
   、無線放送されたメッセージを受け取るための腕時計。