JPH01129019A - 硬化性組成物及び硬化方法 - Google Patents

硬化性組成物及び硬化方法

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JPH01129019A
JPH01129019A JP62287106A JP28710687A JPH01129019A JP H01129019 A JPH01129019 A JP H01129019A JP 62287106 A JP62287106 A JP 62287106A JP 28710687 A JP28710687 A JP 28710687A JP H01129019 A JPH01129019 A JP H01129019A
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polymer
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JP62287106A
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Naozumi Iwazawa
直純 岩沢
Osamu Isozaki
理 磯崎
Noboru Nakai
中井 昇
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Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、新規な硬化性組成物及び硬化方法に関する。
従来の技術及びその問題点 従来、常温乃至100℃の比較的低い温度で架橋硬化で
きる組成物としてアルコキシシラン含有ビニル重合体に
、酸、塩基、有機金゛属触媒等を添加したものが公知で
ある。例えば、特開昭60−67553号にはメタクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン等のアルコキシシラ
ンを含有するビニル重合体にアルミニウムキレート化合
物を配合した組成物が開示されている。
しかしながら、上記従来の組成物には、アルコキシシラ
ンが加水分解して生じるシラノール基のみが架橋官能基
であるため硬化には多量の水を要すること、従ってこの
加水分解時にアルコール等の副生物が多量に生ずるため
硬化物の物性が低下すること、又空気中の水分のみで硬
化させる場合空気と接触する表面のみが硬化して内部が
殆んど硬化しないため表面と内部との硬化の差により硬
化物にチヂミを生じ易いこと等の欠点があった。
問題点を解決するための手段 本発明者は、前記公報記載の従来の硬化性組成物の諸欠
点を解消するべく鋭意研究した結果、次の様な新たな事
実を見出した。
(1)  アルコキシシラン基を含有するビニル重合体
に更にエポキシ基を含有するビニル重合体を併用するこ
とにより、シラノール基のみならず該エポキシ基も架橋
官能基となるため少量の水分の存在下で充分に硬化する
(2)従って、硬化時のアルコール等の副生物が極く少
量であるため硬化物の物性の低下が殆んどなく、得られ
る硬化物の物性が優れている。
(3)空気中の水分のみで硬化させる場合、空気と接触
する表面のシラノール基による架橋硬化に伴ないエポキ
シ基による架橋硬化が連鎖的に内部にまで起こるため、
表面と内部の硬化の差が少なくチヂミを生じない。
本発明は、かかる新たな諸知見に基づいて完成されたも
のである。
即ち本発明は、 一般式 R1は水素原子又はメチル基を、R2は炭素数1〜6の
2価の脂肪族飽和炭化水素基を、R3及びR4は同−又
は異なってフェニル基、炭素数1〜6のアルキル基又は
炭素数1〜6のアルコキシ基を 15は炭素数1〜6の
アルキル基をそれぞれ示す。nは1〜10の整数を示す
。〕 で表わされる化合物であるアルコキシシラン基含有ビニ
ル単量体を必須単量体成分として含有する重合体(A)
5〜95重量%及びエボキシ基含有ビニル単量体を必須
単量体成分として含有する重合体(B)95〜5重量%
の合計量100重量部に対して、架橋反応硬化剤として
アルミニウムキレート化合物、ジルコニウムキレート化
合物及びチタニウムキレート化合物の少なくとも1種を
0.01〜30重量部配合してなることを特徴とする硬
化性組成物、並びに該硬化性組成物を水分の存在下10
0℃以下で架橋させることを特徴とする硬化方法に係る
本発明の硬化性組成物で使用する重合体(A)は、一般
式(I)で表わされるアルコキシシラン基含有ビニル単
量体の同重合体もしくは該アルコキシシラン基含有ビニ
ル単量体とその他のα、β−エチレン性不飽和単量体と
の共重合体である。
一般式(I)において、R2によって示される炭素数1
〜6の2価の脂肪族飽和炭化水素基としては、直鎖又は
分枝状のアルキレン基例えばメチレン、エチレン、プロ
ピレン、テトラメチレン、エチルエチレン、ペンタメチ
レン、ヘキサメチレン基等を挙げることができる。R3
、R4及びR5で示される炭素数1〜6のアルキル基と
しては、直鎖又は分枝状のアルキル基例えばメチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、5ec−ブチル、tert−ブチル、n−ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、イ
ソヘキシル基等を挙げることができる。R3及びR4で
表わされる炭素数1〜6のアルコキシ基としては、直鎖
又は分枝状のアルコキシ基例えばメトキシ、エトキシ、
n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソ
ブトキシ、5ec−ブトキシ、tert−ブトキシ、n
−ペントキシ、イソペントキシ、n−へキシルオキシ、
イソへキシルオキシ基等を挙げることができる。また、
一般式(I)において、nが2以上のとき、R3同志及
びR4同志は、同じであっても異なっていても良い。
本発明において単量体として用いられる一般式(I)の
化合物の内、Aが−C−O−であるものとしては、例え
ばγ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリエトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリプロポキ
シシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチルジ
メトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメ
チルジェトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロ
ピルメチルジプロポキシシラン、γ−(メタ)アクリロ
キシブチルフエニルジメトキシシラン、γ−(メタ)ア
クリロキシブチルフエニルジエトキシシラン、γ−(メ
タ)アクリロキシブチルフエニルジプロポキシシラン、
γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルメトキシシ
ラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルジメチルエト
キシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルフェニ
ルメチルメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプ
ロピルフェニルメチルエトキシシラン、を挙げることが
できる。
し1−13  CH,CH3 等を挙げることができる。
上記重合体(A)において任意の単量体成分として使用
することができるα、β−エチレン性不飽和単量体とし
ては、望まれる性能に応じて広範に選択することができ
る。斯かる不飽和単量体の代表例を示せば次の通りであ
る。
(a)  アクリル酸又はメタクリル酸のエステル:例
えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、アクリル酸イソプロピル、アクリル酸ブチ
ル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸オクチル、アクリ
ル酸ラウリル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸イソプロピル
、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタク
リル酸オクチル、メタクリル酸ラウリル等のアクリル酸
又はメタクリル酸の炭素数1〜18のアルキルエステル
;アクリル酸メトキシブチル、メタクリル酸メトキシブ
チル、アクリル酸メトキシエチル、メタクリル酸メトキ
シエチル、アクリル酸エトキシブチル、メタクリル酸エ
トキシブチル等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数
2〜18のアルコキシアルキルエステル;アリルアクリ
レート、アリルメタクリレート等のアクリル酸又はメタ
クリル酸の炭素数2〜8のアルケニルエステル;ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプ
ロピルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸
の炭素数2〜8のヒドロキシアルキルエステル;アリル
オキシエチルアクリレート、アリルオキシメタクリレー
ト等のアクリル酸又はメタクリル酸の炭素数3〜18の
アルケニルオキシアルキルエステル。
(b)  ビニル芳香族化合物:例えば、スチレン、α
−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−クロルスチレ
ン。
(C)  ポリオレフィン系化合物:例えば、ブタジェ
ン、イソプレン、クロロブレン。
(d)  その他:アクリロニトリル、メタクリレート
リル、メチルイソプロペニルケトン、酢酸ビニル、ベオ
バモノマ−(シェル化学製品)、ビニルプロピオネート
、ビニルピバレートなど。
上記重合体(A)におけるアルコキシシラン基含有ビニ
ル単量体の使用量は、通常、使用単量体巾約0.02〜
100重量%、好ましくは0.2〜80重量%の範囲で
ある。使用量が約0.02重量%より少ないと硬化物の
硬化性が低下する。
本発明の硬化性組成物で使用する重合体(B)は、エポ
キシ基含有ビニル単量体の同重合体もしくは該エポキシ
基含有ビニル単量体と上記したと同様のその他のα、β
−エチレン性不飽和単量体との共重合体である。
上記エポキシ基含有ビニル単量体としては、例えば下記
の各一般式(n)〜(XVI)で示される脂環式エポキ
シ基含有ビニル単量体を挙げることができる。
(XV) 〔各一般式中、R6は水素原子又はメチル基を示す。R
7は炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化水素基を示す
。R8は炭素数1〜10の2価の炭化水素基を示す。〕 上記において、R7によって示される炭素数1〜6の2
価の脂肪族飽和炭化水素基としては、直鎖又は分枝状の
アルキレン基例えばメチレン、エチレン、プロピレン、
テトラメチレン、エチルエチレン、ペンタメチレン、ヘ
キサメチレン基等を挙げることができる。また、R8に
よって示される炭素数1〜10の2価の炭化水素基とし
ては、例えばメチレン、エチレン、プロピレン、テトラ
メチレン、エチルエチレン、ペンタメチレン、へことが
できる。
また、脂環式以外のエポキシ基含有ビニル単量体の代表
的なものとしては、例えば下記一般式(X■)で表わさ
れるもの等を挙げることができる。
〔式中、R6及びR7は前記に同じ。〕上記したエポキ
シ基含有ビニル単量体の中でも殊に、脂環式エポキシ基
を含有するビニル単量体を用いるのが硬化性等の点から
好ましい。即ち、脂環式エポキシ基含有ビニル単量体を
用いる場合には、エポキシ基の開環重合反応の反応性が
高いため、硬化が早く又硬化塗膜の物性がより向上する
という効果が得られる。
上記重合体(B)におけるエポキシ基含有ビニル単量体
の使用量は、通常、使用単量体中約3〜100重量%、
好ましくは約20〜100重量%の範囲である。使用量
が約3重量%より少ないと組成物の硬化性が低下する。
上記した重合体(A)及び重合体(B)は、−殻内な方
法、条件で製造することができ、その数平均分子量は約
3000〜100000程度の範囲が好ましい。
また、重合体(A)及び重合体(B)の配合割合は、両
者の合計量を基準として、重合体(A)を5〜95重量
%好ましくは10〜80重量%、及び重合体(B)を9
5〜5重量%好ましくは90〜20重量%の範囲である
。重合体(A)が5重量%より少ないか、又は重合体(
B)が95重量%より多いと、硬化性が低下し、他方重
合体(A)が95重量%より多いか、又は重合体(B)
が5重量%より少ないと、硬化物の物性が低下し、チヂ
ミが発生し易くなるので好ましくない。
本発明においては、架橋反応硬化剤としては、アルミニ
ウムキレート化合物、チタニウムキレート化合物及びジ
ルコニウムキレート化合物の少なくとも1種を用いる。
また、これらのキレート化合物の内、ケト・エノール互
変異性体を構成し得る化合物を安定なキレート環を形成
する配位子と。
して含むキレート化合物が好ましい。
ケト・エノール互変異性体を構成し得る化合物としては
、β−ジケトン類(アセチルアセトン等)、アセト酢酸
エステル類(アセト酢酸メチル等)、マロン酸エステル
類(マロン酸エチル等)、及びβ位に水酸基を有するケ
トン類(ダイア七トンアルコール等)、β位に水酸基を
有するアルデヒド類(サリチルアルデヒド等)、β位に
水酸基を有するエステル類(サリチル酸メチル)等を使
用することができる。特に、アセト酢酸エステル類、β
−ジケトン類を使用すると好適な結果が得られる。
アルミニウムキレート化合物は、例えば一般式 〔式中、R9は、炭素数1〜20のアルキル基又はアル
ケニル基を示す。〕 で表わされるアルミニウムアルコラード類1モルに対し
、上記ケト・エノール互変異性体を構成し得る化合物を
通常3モル以下程度のモル比で混合し、必要に応じて加
熱することにより好適に調製することができる。
炭素数1〜20のアルキル基としては、前記炭素数1〜
6のアルキル基に加えて、ヘプチル、オクチル、ノニル
、デシル、ウンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラ
デシル、オクタデシル基等を、アルケニル基としては、
ビニル、アリル基等をそれぞれ例示できる。
一般式(X■)で表わされるアルミニウムアルコラード
類としては、アルミニウムトリメトキシド、アルミニウ
ムトリエトキシド、アルミニウムトリーn−プロポキシ
ド、アルミニウムトリイソプロポキシド、アルミニウム
トリーn−ブトキシド、アルミニウムトリイソブトキシ
ド、アルミニウムトリー5ec−ブトキシド、アルミニ
ウムトリーtert−ブトキシド等があり、特にアルミ
ニウムトリイソプロポキシド、アルミニウムトリー5e
c−ブトキシド、アルミニウムトリーn−ブトキシド等
を使用するのが好ましい。
チタニウムキレート化合物は、例えば 一般式 〔式中、mはO〜10の整数、RlGは炭素数1〜20
のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕で表わされる
チタネート類中のTt1モルに対し、上記ケト・エノー
ル互変異性体を構成し得る化合物を通常4モル以下程度
のモル比で混合し、必要に応じて加熱することにより好
適に調製することかできシ。炭素数1〜20のアルキル
基及びアルケニル基は、前記と同様である。
一般式(XIV)で表わされるチタネート類としては、
mが1のものでは、テトラメチルチタネート、テトラエ
チルチタネート、テトラ−n−プロピルチタネート、テ
トライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタ
ネート、テトライソブチルチタネート、テトラ−ter
t−ブチルチタネート、テトラ−n−ペンチルチタネー
ト、テトラ−n−へキシルチタネート、テトライソオク
チルチタネート、テトラ−n−ラウリルチタネート等が
あり、特にテトライソプロピルチタネート、テトラ−n
−ブチルチタネート、テトライソブチルチタネート、テ
トラ−tert−ブチルチタネート等を使用すると好適
な結果を得る。また、mが1以上のものについては、テ
トライソプロピルチタネート、テトラ−n−ブチルチタ
ネート、テトライソブチルチタネート、テトラ−ter
t−ブチルチタネートの2量体から1量量体(一般式(
XIV)におけるm=1〜10)のものが好適な結果を
与える。
ジルコニウムキレート化合物は、例えば一般式 〔式中、mは0〜10の整数、R11は炭素数1〜20
のアルキル基又はアルケニル基を示す。〕で表わされる
ジルコネート類中のZr1モルに対し、上記ケト・エノ
ール互変異性体を構成し得る化合物を通常4モル以下程
度のモル比で混合し、必要に応じて加熱することにより
好適に調製することができる。炭素数1〜20のアルキ
ル基及びアルケニル基は、前記と同様である。
一般式(XVT)で表わされるジルコネート類としては
、テトラエチルジルコネート、テトラ−n−プロピルジ
ルコネート、テトライソプロピルジルコネート、テトラ
−n−ブチルジルコネート、テトラ−5ee−ブチルジ
ルコネート、テトラ−tert−ブチルジルコネート、
テトラ−n−ペンチルジルコネート、テトラ−tert
−ペンチルジルコネート、テトラ−tert−へキシル
ジルコネート、テトラ−n−へブチルジルコネート、テ
トラ−n−オクチルジルコネート、テトラ−n−ステア
リルジルコネート等があり、特にテトライソプロピルジ
ルコネート、テトラ−n−プロピルジルコネート、テト
ライソブチルジルコネート、テトラ−n−ブチルジルコ
ネート、テトラ−5eC−ブチルジルコネート、テトラ
−tert−ブチルジルコネート等を使用すると好適な
結果を得る。また、mが1以上のものについては、テト
ライソプロピルジルコネート、テトラ−n−プロピルジ
ルコネート、テトラ−n−ブチルジルコネート、テトラ
イソブチルジルコネート、テトラ−8ec−ブチルジル
コネート、テトラ−tert−ブチルジルコネートの2
量体から11量体(一般式(XVI)におけるm−1〜
10)のものが好適な結果を与える。また、これらジル
コネート類同志が会合した構成単位を含んでいても良い
而して、本発明における特に好ましいキレート化合物と
しては、ジイソプロピレートエチルアセトアセテートア
ルミニウム、トリス(エチルアセトアセテート)アルミ
ニウム、トリス(n−プロピルアセトアセテート)アル
ミニウム、トリス(イソプロピルアセトアセテート)ア
ルミニウム、トリス(n−ブチルアセトアセテート)・
アルミニウム、イソプロポキシビスエチルアセトアセテ
ートアルミニウム、ジイソプロポキシエチルアセトアセ
テートアルミニウム、トリス(アセチルアセトナート)
アルミニウム、トリス(エチルアセトナート)アルミニ
ウム、ジイソプロピレートエチルアセトナートアルミニ
ウム、モノアセチルアセトナート・ビス(エチルアセト
ナート)アルミニウム、モノエチルアセトアセテートビ
ス(アセチルアセトナート)アルミニウム、トリス(イ
ソプロピレート)アルミニウム、トリス(see−ブチ
レート)アルミニウム、ジイソプロピレートモノ−5e
c−ブトキシアルミニウム、トリス(アセチルアセトン
)アルミニウム等のアルミニウムキレート化合物;ジイ
ソプロポキシ番ビス(エチルアセトアセテート)チタネ
ート、ジイソプロポキシ・ビス(アセチルアセテート)
チタネート、ジイソプロポキシ・ビス(アセチルアセト
ン)チタネート等のチタニウムキレート化合物;テトラ
キス(アセチルアセトン)ジルコニウム、テトラキス(
n−プロピルアセトアセテート)ジルコニウム、テトラ
キス(アセチルアセトナート)ジルコニウム、テトラキ
ス(エチルアセトアセテート)ジルコニウム等のジルコ
ニウムキレート化合物を挙げることができる。
本発明においては、架橋反応硬化剤としてアルミニウム
キレート化合物、ジルコニウムキレート化合物及びチタ
ニウムキレート化合物のいずれか1種を用いても良いし
、2種以上を適宜併用しても良い。架橋反応硬化剤の配
合量は、前記重合体(A)及び(B)の合計量100重
量部に対して0.01〜30重量部程度とするのが適当
である。
この範囲より少ないと架橋硬化性が低下する傾向にあり
、又この範囲より多いと硬化物中に残存して耐水性を低
下させる傾向にあるので好ましくない。好ましい配合量
は0.1〜10重量部で、より好ましい配合量は1〜5
重量部である。
本発明の硬化性組成物には、必要に応じて、体質顔料、
着色顔料、染料等を添加することができる。また、必要
に応じて、−官能性又は多官能性のエポキシ化合物、ト
リフェニルメトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラ
ン等の低分子量のシラン化合物等や、−殻内なアルコキ
シシラン基を有するシリコン樹脂等の他の樹脂を添加す
ることもできる。
本発明の硬化性組成物は、例えば塗料、接着剤、インク
等に好適に使用できる。
本発明の硬化性組成物は、水分の存在下に100℃以下
の低温で容易に架橋硬化することができる。即ち、本発
明によれば、当該組成物に水を添加後塗布するか、或い
は当該組成物を塗布後学気中にさらすのみで、何ら加熱
せずとも通常8時間〜7日間程度で充分に硬化させるこ
とができる。また、例えば40〜100℃に加熱した場
合には5分〜3時間程度で充分に硬化させることができ
る。また、硬化の際必要な水分は、空気中の湿気程度の
少量で充分である。塗布前に水を添加する場合は、通常
0.1〜1重量%程度の添加量で充分である。
本発明の硬化性組成物が、少量の水分の存在下、低温で
容易に架橋硬化する理由は、ジルコニウムキレート化合
物を用いた場合を例にとると、次の様に考えられる。即
ち、−段目の反応として、重合体(A)中のアルコキシ
基が、水分の存在下、ジルコニウムキレート化合物を触
媒として加水分解してシラノール基を生じる。次に二段
目の反応としてシラノール基同志の脱水縮合による架橋
やジルコニウムキレート化合物と反応してとによる架橋
が起こる。更に三段目の反応として位してシラノール基
を分極させ、この分極したシラノール基が重合体(B)
中のエポキシ基を開環重合させることによる架橋が起こ
る。
従来の場合と比較すると、従来のこの種の硬化性組成物
では、上記二段目の反応のみで架橋硬化されていたのに
対して、本発明の硬化性組成物では特に重合体(B)を
使用していることにより上記二段目の反応と三段目の反
応が連鎖的に平行して起こって架橋硬化されるので、少
量の水分で低温下に好適に硬化できるものと考えられる
発明の効果 本発明の硬化性組成物によれば、特にアルコキシシラン
基を含有する重合体(A)及びエポキシ基を含有する重
合体(B゛)を樹脂成分として併用していること並びに
架橋反応硬化剤として特定のキレート化合物を配合して
いることにより、次の様な格別顕著な効果が奏される。
(1)わずかの水分、例えば空気中の湿気程度の水分存
在下で、100℃以下の低温で容易に架橋硬化できる。
(2)前記縮合反応等による架橋と前記開環重合反応に
よる架橋とが平行して起こるため、表面と内部の硬化性
の差が少なく、チヂミを生じない。
(3)アルコール等の副生物が少ないため、物性に優れ
た硬化物が得られる。特に、耐水性、耐候性、耐衝撃性
、上塗り適性、可とう性、耐汚染性等の物性に優れる。
(4)貯蔵安定性に優れ、水分のない状態で1年以上安
定である。
実施例 以下、製造例、実施例及び比較例を挙げて本発明をより
具体的に説明する。尚、原則として「部」及び「%」は
、それぞれ重量基準である。
アルコキシシラン基含有重合体(A)の製造製造例A−
1 下記単量体組成 30部 n−ブチルアクリレート        70部アゾビ
スイソブチロニトリル      1部を100℃に加
熱した酢酸ブチル100部中に3時間かけて滴下し、更
に同温度で5時間保持し重合を行なって、固形分50%
の共重合体A−1(数平均分子量35000)を得た。
製造例A−2 スチレン              50部n−ブチ
ルアクリレート       35部ベンゾイルパーオ
キサイド       2部を100℃に加熱したソル
ベント(ナフサ/ n −ブタノール−25部/25部
)中に3時間かけて滴下し、更に同温度で5時間保持し
重合を行なって、固形分66%の共重合体A−2(数平
均分子量15000)を得た。
製造例A−3 γ−メタクリロキシプロピルトリ メトキシシラン           60部2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート 10部メチルアクリレー
ト          30部tert−ブチルパーオ
キシベンゾエート5部 を120℃に加熱したn−ブタノール100部中に3時
間かけて滴下し、更に5時間同温度で保持し重合を行な
って、固形分50%の共重合体A−3(数平均分子量6
500)を得た。
製造例A−4 n−ブチルメタクリレート      50部エチルメ
タクリレート        45部アゾビスイソバレ
ロニトリル      3部を90℃に加熱したトルエ
ン50部中に3時間かけて滴下し、更に5時間同温度で
保持し重合を行なって、固形分66%の共重合体A−4
(数平均分子量25000)を得た。
製造例A−5 2−ヒドロキシプロピルアクリレート 10部n−ブチ
ルアクリレート       40部メチルメタクリレ
ート        20部ベンゾイルパーオキサイド
       1部を100℃に加熱したキシレン/2
−ブトキシェタノール−25部/25部の混合物中に3
時間かけて滴下し、更に5時間同温度で保持し重合を行
ない、固形分66%の共重合体A−5(数平均分子量2
0000)を得た。
エポキシ基含有重合体(B)の製造 製造例B−1 n−ブチルアクリレート       30部アゾビス
イソブチロニトリル      5部を120℃に加熱
したキシレン100部中に3時間かけて滴下し、更に5
時間同温度で保持し重合を行なって、固形分50%の共
重合体B−1(数平均分子量7500)を得た。
製造例B−2 n−ブチルメタクリレート       5部tert
−ブチルパーオクトエート 0.5部を100℃に加熱
した酢酸ブチル100部中に3時間かけて滴下し、更に
5時間同温度で保持し重合を行なって、固形分50%の
共重合体B−2(数平均分子量40000’)を得た。
製造例B−3 スチレン              30部n−ブチ
ルアクリレート        50部メチルメタクリ
レート        18部アゾビスイソバレロニト
リル      5部を80℃に加熱したキシレン/n
−ブタノールー50部150部中に3時間かけて滴下し
、更に5時間同温度で保持し重合を行なって、固形分5
0%の共重合体B−3(数平均分子量15000)を得
た。
製造例B−4 ヒドロキシエチルメタクリレート   15部スチレン
              20部ブチルメタクリレ
ート        15部アゾビスイソブチロニトリ
ル      3部を100℃に加熱したトルエン50
部中に3時間かけて滴下し、更に5時間同温度で保持し
重合を行なって、固形分50%の共重合体B−4(数平
均分子量23000)を得た。
製造例B−5 50部 ヒドロキシエチルメタクリレート   15部スチレン
              20部ブチルメタクリレ
ート         15部アゾビスイソブチロニト
リル      3部を100℃に加熱したトルエン5
0部中に3時間かけて滴下し、更に5時間同温度で保持
し重合を行なって、固形分50%の共重合体B−5(数
平均分子量22000)を得た。
製造例B−6 オキシジシクロペンテニルアクリレ−)20部n−ブチ
ルアクリレート       70部2−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート 10部パーブチルベンゾエート 
       1部を110℃に加熱したトルエン50
部中に3時間かけて滴下し、更に5時間同温度で保持し
重合を行なって、固形分66%の共重合体B−6(数平
均分子量30000)を得た。
実施例1〜11 製造例A−1〜5及びB−1〜6の共重合体を用いて第
1表に示した組合わせ及び配合割合(固形分割合)で混
合し、さらに第1表に示したキレート化合物を配合し、
実施例1〜11の硬化性組成物を得た。
比較例1〜3 製造例A−1及びB−1の共重合体を用いて第1表に示
した組合わせ及び配合割合(固形分割合)で混合し、更
にキレート化合物を配合したもの又は未配合のものを、
比較例1〜3とした。
次に下記に示す試験を行なった。
〔塗膜性能試験〕
実施例1〜11及び比較例1〜3の各組成物を乾燥膜厚
100μ(ただし、耐水性、耐候性は50μで実験した
。)になるように塗装した後、第2表に記載の乾燥条件
で乾燥して試験に供した。
外観:外観を観察して光沢やチヂミ、ワレ等の異常の有
無を目視で評価した。
鉛筆硬度:JIS  K  5400に従って行なった
ゲル分率:乾燥させた塗膜をガラス板からはがしとりソ
ックスレー抽出器で還流温度もアセトンを用いて6時間
抽出した後、塗膜の残分を%で表わした。
耐衝撃性:素材は軟鋼板を用いた。デュポン衝撃試験器
を用い、500gのおもりを塗面に落下せしめ、塗膜の
ワレ、ハガレのない最大落下距離(am )を調べた。
耐水性:素材は軟鋼板を用いた。試験片を温水(40℃
)に60日間浸漬し、その後塗面状態の異常のを無を調
べた。
耐候性:素材はアルミ板を用いた。ザQパネル社製のQ
UV式ウェザ−メーター(紫外線蛍光ランプrNo、Q
Fs−40、UV−BJ、波長域320〜280nm)
を用いて温度40〜70℃で照射(15分)と結露 (15分)というサイクルを2000時間繰返した後塗
膜劣化の程度を観察した。
試験結果を第2表にまとめて示す。
手続補正書印発) 昭和63年2月16日

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、Aは▲数式、化学式、表等があります▼又は▲
    数式、化学式、表等があります▼を示す。 R_1は水素原子又はメチル基を、R_2は炭素数1〜
    6の2価の脂肪族飽和炭化水素基を、R_3及びR_4
    は同一又は異なつてフェニル基、炭素数1〜6のアルキ
    ル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を、R^5は炭素
    数1〜6のアルキル基をそれぞれ示す。nは1〜10の
    整数を示す。〕 で表わされる化合物であるアルコキシシラン基含有ビニ
    ル単量体を必須単量体成分として含有する重合体(A)
    5〜95重量%及びエポキシ基含有ビニル単量体を必須
    単量体成分として含有する重合体(B)95〜5重量%
    の合計量100重量部に対して、架橋反応硬化剤として
    アルミニウムキレート化合物、ジルコニウムキレート化
    合物及びチタニウムキレート化合物の少なくとも1種を
    0.01〜30重量部配合してなることを特徴とする硬
    化性組成物。
  2. (2)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) 〔式中、Aは▲数式、化学式、表等があります▼又は▲
    数式、化学式、表等があります▼を示す。 R_1は水素原子又はメチル基を、R_2は炭素数1〜
    6の2価の脂肪族飽和炭化水素基を、R_3及びR_4
    は同一又は異なつてフェニル基、炭素数1〜6のアルキ
    ル基又は炭素数1〜6のアルコキシ基を、R^5は炭素
    数1〜6のアルキル基をそれぞれ示す。nは1〜10の
    整数を示す。〕 で表わされる化合物であるアルコキシシラン基含有ビニ
    ル単量体を必須単量体成分として含有する重合体(A)
    5〜95重量%及びエポキシ基含有ビニル単量体を必須
    単量体成分として含有する重合体(B)95〜5重量%
    の合計量100重量部に対して、架橋反応硬化剤として
    アルミニウムキレート化合物、ジルコニウムキレート化
    合物及びチタニウムキレート化合物の少なくとも1種を
    0.01〜30重量部配合してなる硬化性組成物を、水
    分の存在下100℃以下で架橋させることを特徴とする
    硬化方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5786435A (en) * 1993-03-19 1998-07-28 Mazda Motor Corporation Low solvent composition of alicyclic epoxy oligomer

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