JPH0112790B2 - - Google Patents

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JPH0112790B2
JPH0112790B2 JP6558785A JP6558785A JPH0112790B2 JP H0112790 B2 JPH0112790 B2 JP H0112790B2 JP 6558785 A JP6558785 A JP 6558785A JP 6558785 A JP6558785 A JP 6558785A JP H0112790 B2 JPH0112790 B2 JP H0112790B2
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JP
Japan
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emulsion
metal
water
reactive
weight
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JP6558785A
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JPS61223062A (ja
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Kunio Mori
Yoshiro Nakamura
Yaeko Sasaki
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TOA DENKA KK
Original Assignee
TOA DENKA KK
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Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明は金属の表面処理に用いる全く新規な金
属との反応性エマルジヨンに関するものである。 (従来技術とその問題点) 従来、金属表面に有機皮膜を生成させる方法と
しては、(1)ポリマー溶液に浸漬する方法、(2)ポリ
マーラテツクスに浸漬する方法、(3)塗料をはけで
ぬる方法などが行なわれている。 これらの方法は簡単な操作でできるために実用
的であるが、しかし、上記方法によつて金属表面
に形成され有機皮膜は金属との界面で一次結合し
たものでないため、熱、溶剤などによつて剥離し
やすく、耐食性も十分でない。さらに、これらは
皮膜の厚さを管理しにくい、皮膜のむらができや
すいなどの問題点も多い。 (発明の技術的課題) 本発明は金属表面と容易に反応して熱や溶剤と
接触しても剥離することのない有機皮膜を金属表
面上に生成させることができ、しかも皮膜の厚さ
も自由に制御できる金属表面処理用反応性エヤル
ジヨンを提案することを目的とする。 (課題を解決するための技術的手段) 上記課題を解決するため、本発明に係る金属表
面と反応する反応性エマルジヨンは、下記の一般
式で示されるトリアジンジチオールのうち、置換
基Rの主鎖の原子数が8〜36で、Mの少なくとも
1つ又は2つがH、Na、Li、K、Rb、Csからな
る化合物と水に難溶又は不溶性有機化合物を混合
して得られることを特徴とする。 (実施例) 以下、本発明の実施例について説明する。 本発明は浸漬法により金属表面に有機皮膜を生
成させる金属表面処理に供される金属との反応性
エマルジヨンに関するものである。 反応性エマルジヨンについてはすでに松本ら
(高分子論文集巻291頁(1983年))の研究がある
が、これらはポリマーエマルジヨンの粒子表面を
改質して得ているが、本発明の目的である金属表
面と容易に反応して強固な結合をつくるような作
用はない。 本発明者らは先にトリアジンジチオール化合物
が多くの金属表面と強固に反応することを見出し
た(森・中村;日本化学会誌、第6号第786頁
(1977年)、第11号第1477頁(1979年))。これらの
水溶液に、激しい撹拌下で難溶性又は不溶性有機
化合物を滴下すると、乳濁したエマルジヨンが得
られ、これに金属板を浸漬後、熱処理すると、耐
熱、耐溶剤にすぐれた有機皮膜が生成することを
見出した。すなわち、トリアジンジチオール化合
物の水溶液に、撹拌下で難溶性または不溶性有機
化合物を滴下すると、トリアジンジチオールの親
水部分を外側に、親油部分を内側にしたミセルの
内側に有機化合物が入り込んだエマルジヨンが得
られる。これに金属、例えば銅を浸漬する。する
と、トリアジンジチオールの親水部分、例えば−
SNa、−SH基が表面の金属またはその酸化物と
容易に反応して、−SCuとなり、エマルジヨン粒
子全体が金属表面上に化学的に吸着する。この状
態では−SNa、−SH基の一部が反応して−SCuと
なるに過ないが、これを熱処理すると−SNa、−
SH基自身又はこれらと有機化合物が反応して、
高分子膜を形成することになる。従つて熱処理
後、耐熱、耐油性に優れた有機皮膜が形成され
る。熱処理前の低分子化合物からなるエマルジヨ
ン皮膜は有機溶剤に非常に溶けやすい。 次に、反応性エマルジヨンの調整法と金属の表
面処理法について詳細に述べる。 反応性エマルジヨンはトリアジンジチオール
類、難溶性又は不溶性有機化合物、及び水の三成
分から構成される。トリアジンジチオール類と
は、一般式〔1〕で示され、置換基Rの主鎖の原
子数が8以上36以下のもので、かつMの少なくと
も一つがH、Na、Li、K、Rb、Csなどからなる
水溶性化合物である。Rを具体的に示すと−
NHC8H17、−NHC12H25、−NHC18H35、−
NHC18H37、−N(C4H92、−N(C8H172、−N
(C12H252
【式】
【式】
【式】
【式】−SC8H17、− SC12H25、−SCH2CH(OH)、CH2OCOC8H17など
を上げることができる。主鎖の原子数が8以下で
は生成したエマルジヨンの安定性が著しく低くな
るか、又はエマルジヨンは全くできない。又36以
上になると、〔1〕の溶解性が著しく低下するた
めやはりエマルジヨンは生成しにくい。〔1〕の
添加量はその溶解性にもよるが一般に水100gに
対し0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜5重量部
である。 難溶性及び不溶性有機化合物とは高級アルコー
ル、高紙脂肪酸及びそのエステル、ビニル化合
物、パラフイン、シリコンイオイル、可塑剤、ポ
リエーテルなど20℃で液体の化合物であれば何で
も良い。これらの主なものを次に上げると、オレ
イルアルコール、ウンデシルアルコール、ステア
リルアルコール、ドデシルアルコール、リナロー
ル、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、ステ
アリン酸、オレイン酸アリル、リノレン酸エチ
ル、リノレン酸オクチル、ステアリン酸アリル、
酢酸ビニル、スチレン、ジビニルベンゼン、アク
リル酸オクチル、アクリル酸ブチル、テトラエチ
レングリコールジメタクリレート、1,6−ヘキ
サンジアクリレート、ジオクチルフタレート、亜
麻仁油、大豆油、ドデシルジスルフイド、ポリエ
チレングリコールオクチルエーテル、WD−40、
シエルゾールなどがある。これらの有機化合物の
添加量は目的によつて異なるが、一般に水100g
に対して0.01〜20重量部、好ましくは0.1〜5重
量部である。しかし、安定なエマルジヨンを得る
ためにはトリアジンジチオール類に対する有機化
合物の添加割合に限界がある。この限界値はトリ
アジンジチオールの種類と有機化合物の種類で異
なるため限定できないが、多くの場合、0.1重量
部以上である。 反応性エマルジヨンの調整はまず、水100gに
トリアジンジチオール類を溶かし、撹拌しながら
有機化合物をゆつくりと滴下する。撹拌装置や撹
拌速度を特別限定する必要はないが、簡単な装置
で比較的高速度で撹拌する方が安定なエマルジヨ
ンを与える。又、必要に応じて、高温(50〜90
℃)で撹拌しても良い。さらに、界面活性剤を少
量添加すると、エマルジヨンの安定化を促進す
る。 以上のようにして調整した反応性エマルジヨン
は24時間以上安定であるが、放置すると、乳濁物
が液面に浮上する場合もある。しかし軽く振とう
とするとすぐ均一なエマルジヨンとなる。このよ
うにして反応性エマルジヨンが調整される。 本発明でいう金属とは、少なくともその表面が
銅及びその合金、ニツケル及びその合金、鉄及び
その合金、銀及びその合金、錫及びその合金、コ
バルト及びその合金、亜鉛、アルミニウム及びそ
の合金等の金属又はこれらの酸化物などからなる
板状、棒状、線状、粉状、及び複雑な形状の金属
製品などを意味する。これらは処理する前に脱脂
及び酸洗いなど通常金属の表面処理で行なう前処
理を行なうことが望ましい。 通常の場合、上記金属をこれら反応性エマルジ
ヨンに0〜100℃で1秒から60分間浸漬する。低
温では長時間の、又高温では短時間の浸漬で十分
である。浸漬後かるく水洗いし、遠心分離器で水
切りを行なう。これを50〜200℃の熱風炉中に1
〜120分間放置して熱処理すると表面に有機皮膜
が生成された金属製品が得られる。 次に、上記反応性エマルジヨンを用いた金属表
面処理の実施例について説明する。 実施例 1 トリアジンジチオール化合物0.4gと水200gを
300mlのトールビーカーに入れ、20℃で撹拌(大
和ラボスターラLD−08)しながら有機化合物を
1ml/minの速度で1mlをピペツトより滴下す
る。滴下後更に30分間撹拌を続けると液体は無色
透明から乳濁へ変化し、反応性エマルジヨンが得
られる。80℃に昇温した反応性エマルジヨン200
mlに、アセトン脱脂したニツケルメツキ板(鉄板
60×30×1mm、メツキ厚2.5μ)を5分間浸漬す
る。これを水、メタノールで洗浄後150℃の熱風
式乾燥器(星和理工製DLS−45)に15分放置し
て熱処理した。結果を表1に示す。 表中、皮膜重量、硬化度、フエロキシルテス
ト、腐食度は次のとおりである。 皮膜重量=(熱処理後の重量) −(反応性エマルジヨン処理前の重量) 硬化度の測定:熱処理後の試料をトルエンに24時
間浸漬した。 硬化度=(浸漬前の重量)−(浸漬後の重量)/皮膜重
量 フエロキシルテスト:JIS H8617 腐食度の測定:3%NaCl水溶液を200mlとり、こ
れに表面処理した試料を40℃48hr浸漬して行な
つた。 腐食度=腐食減量(mg)/面積×浸漬時間
【表】 実施例 2 トリアジンジチオール化合物0.4gと水200gか
らなる水溶液を300mlのトールビーカーにとり、
撹拌下で亜麻仁油を0.2、0.6、1.0、2.0、4.0gを
1ml/minの速度で滴下して反応性エマルジヨン
を調整する。これにニツケルメツキ板を80℃で5
分間浸漬して表面処理した。これを水、メタノー
ルで洗浄後、150℃で15分間加熱して熱処理を行
なつた。結果を表2に示す。
【表】 実施例 3 ジブチルアミノトリアジンジチオールモノナト
リウム0.4gと水200gからなる水溶液を300mlの
トールビーカーにとり、これに亜麻仁油2.0mlを
1ml/minの速度で滴下し、さらに30分間撹拌す
ると反応性エマルジヨンが得られる。これにアセ
トン脱脂した金属板(60×30×1mm)を80℃で5
分間浸漬し、水、メタノールで洗浄する。更に
135℃で5分間熱処理して試料を得た。結果を表
3に示す。
【表】
【表】 (本発明の効果) 以上詳しく説明した通り、本発明に係る金属と
の反応性エマルジヨンは、金属表面と容易に反応
し、熱や溶剤と接触しても剥離することのない強
固な有機皮膜を金属表面上に生成させることがで
き、しかも皮膜の厚さも自由に制御できる。そし
て、上記反応性エマルジヨンによつて金属表面上
に生成した有機皮膜は熱に不融、溶剤に不溶で耐
水性であるため、金属の防食に有効的である。ま
た、金属の防食が浸漬という非常に簡単な方法で
達成され、かつ複雑な形成のものまで可能である
ことを考えればその波及効果ははかり知れない。
また、本発明で得られた皮膜は反応性であること
が予想されるため接着などにも利用することがで
きる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 下記の一般式で示されるトリアジンジチオー
    ルのうち、置換基Rの主鎖の原子数が8〜36で、
    Mの少なくとも1つ又は2つがH、Na、Li、K、
    Rb、Csからなる化合物と水に難溶又は不溶性有
    機化合物を混合して得られることを特徴とする金
    属との反応性エマルジヨン。
JP6558785A 1985-03-29 1985-03-29 金属との反応性エマルジヨン Granted JPS61223062A (ja)

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